JP3124007B1 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP3124007B1
JP3124007B1 JP11246185A JP24618599A JP3124007B1 JP 3124007 B1 JP3124007 B1 JP 3124007B1 JP 11246185 A JP11246185 A JP 11246185A JP 24618599 A JP24618599 A JP 24618599A JP 3124007 B1 JP3124007 B1 JP 3124007B1
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pipe
connection pipe
tube
handle
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博志 小田原
靖典 小高
成彦 鈴木
久則 豊島
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Abstract

【要約】 【課題】簡単な操作で接続管の長さ調整が可能で、その
長さを固定することができる電気掃除機を提供する。 【解決手段】電気掃除機本体の先端部に連結体を着脱可
能に取り付けるホース取付部を備え、接続管は、その一
端に形成された搬送路が手元ハンドルと着脱可能に連結
される第1の管体と、該第1の管体の他の一端に摺動可
能に連結され他の一端が吸口体に連結される第2の管体
とからなり、第1の管体は第2の管体を該第1の管体に
固定する固定手段と該固定手段の固定状態を解除させる
第2の伝達手段を備え、手元ハンドルは固定手段を解除
するトリガスイッチと、該トリガスイッチの動作を第2
の伝達手段に伝達する第1の伝達手段を備え、第1の伝
達手段と第2の伝達手段は、手元ハンドルと接続管を連
結することにより連結され、前記トリガスイッチスイッ
チの操作により固定手段の固定状態を解除するように構
成されており、第1の伝達手段はその一端が前記トリガ
スイッチスイッチに接続され、他端が該トリガスイッチ
スイッチの操作の如何に拘らず常に前記第1の管体の端
面より後退した位置にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気掃除機本体と
吸引ホースと手元ハンドルと接続管と吸口体とからなる
電気掃除機に関するものであり、特に、収納性と搬送性
に優れた電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在一般に普及している電気掃除機は、
塵埃を集塵室に吸い込むための送風機を備えた電気掃除
機本体と、この電気掃除機本体に一端を取り付けられて
前記送風機に連通する柔軟性のある吸引ホースと、この
吸引ホースの他端に取り付けられて前記送風機に連通す
る手元ハンドルと、この手元ハンドルに取り付けられて
前記吸引ホースに連通する接続管と、この接続管に取り
付けられて該接続管に連通する吸口体とからなるキャニ
スター型の電気掃除機である。
【0003】このキャニスター型の電気掃除機は、手元
ハンドルを使用者が手に持って前記接続管を介して前記
吸口体を操作することで、使用者は立った姿勢で床面の
操作を行うことができるとともに、前記吸引ホースを介
して電気掃除機本体を引き回して広範囲な清掃を快適に
行うことができる。
【0004】この従来例では、電気掃除機本体が複数の
異形部品で構成されているために、従来から多様な収納
方法が提案されている。
【0005】最も現在主流とされている方法は、その接
続を外すことなく全体を縦姿勢で収納する方法が一般的
である。具体的には、先ず本体の背面部を床面と接する
ように立て、更に伸縮可能な接続管の固定を外してその
長さを縮め、吸口体が下で手元ハンドルが上方となる縦
姿勢で、電気掃除機本体の底面側に取り付けるようにす
る。この取り付方法は、接続管の吸口体側の端部に設け
た突起部を、電気掃除機本体の先端に設けた凹部に差し
込むようにして取り付けるものである。
【0006】また、これら従来例で採用される接続管は
外管と内管の2つの管体で構成され、前記内管の長手方
向に沿って形成される係止凹部を外管に設けたストッパ
ーを介して任意の位置で固定する構造としている。
【0007】この従来例は、例えば、特開平8ー191
781号公報、特開平9ー56648号公報に記載され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の電気掃除機
によれば、複数の部品を分解することなく縦姿勢で収納
できるので、使いたいときにすぐ使え、また設置性を向
上することができる。
【0009】しかしながら、以下の課題がある。 (1)先ず、電気掃除機本体を立てる作業をかがみ姿勢
またはしゃがみ姿勢で行わなければならない。(吸引ホ
ースを介して立てることは勧められていない) (2)従来の接続管は2本の異なる径の管をスライドさ
せて伸縮可能にしているが、この伸縮を行うためにはロ
ック機構を操作して両手を使ってその長さを調節しなけ
ればならない。また、使用時には、同様に両手を使って
接続管の長さを調整しなければならない。
【0010】(3)次に、かがみ姿勢またはしゃがみ姿
勢で、前記縦姿勢の電気掃除機本体を押さえて接続管を
電気掃除機本体の底面側に取り付けなければならない。 (4)この縦収納姿勢で搬送は禁じられており、電気掃
除機本体と接続管を分離して、かがみ姿勢やしやがみ姿
勢で分解、保持しなければならない。
【0011】このように、従来の電気掃除機は、収納の
際や搬送の際にはかがみ姿勢あるいはしゃがみ姿勢を取
らなければならず、使用者に無理な姿勢を強いていた面
があり、これら課題を解決することによっていっそう使
い易い電気掃除機となることが期待される。
【0012】そこで、本発明の目的は、簡単な操作で接
続管の長さ調整が可能で、その長さを固定することがで
きる電気掃除機を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、コンパクトで安全性
に優れた接続管の長さ調整機構を備えた電気掃除機を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の電気掃除機は、塵埃を集塵室に吸い込むた
めの送風機を備えた電気掃除機本体と、この電気掃除機
本体のホース取付部に取り付けられた連結体と、一端を
前記連結体に取り付けられ前記送風機に連通する柔軟性
のある吸引ホースと、前記吸引ホースの他端部に取り付
けられた手元ハンドルと、該手元ハンドルに取り付けら
れ前記吸引ホースに連通する接続管と、該接続管に取り
付けられた吸口体とからなり、前記電気掃除機本体の先
端部に前記連結体を着脱可能に取り付けるホース取付部
を備え、前記接続管は、その一端に形成された搬送路が
前記手元ハンドルと着脱可能に連結される第1の管体
と、該第1の管体の他の一端に摺動可能に連結され他の
一端が前記吸口体に連結される第2の管体とからなり、
前記第1の管体は、前記第2の管体を該第1の管体に固
定する固定手段と該固定手段の固定状態を解除させる第
2の伝達手段を備え、前記手元ハンドルは、前記固定手
段を解除するトリガスイッチと、該トリガスイッチの動
作を前記第2の伝達手段に伝達する第1の伝達手段を備
え、前記第1の伝達手段と第2の伝達手段は、前記手元
ハンドルと接続管を連結することにより連結され、前記
トリガスイッチスイッチの操作により前記固定手段の固
定状態を解除するように構成されており、前記第1の伝
達手段はその一端が前記トリガスイッチスイッチに接続
され、他端が該トリガスイッチスイッチの操作の如何に
拘らず常に前記第1の管体の端面より後退した位置にあ
り、前記第1の伝達手段は、一端が前記トリガスイッチ
スイッチに連結された第1の連結棒と、一端が前記第2
の伝達手段に接し前記第1の連結棒の動きを該第2の伝
達手段に伝達する第2の連結棒とを含み、該第2の連結
棒の前記一端が、前記トリガスイッチスイッチの操作の
如何に拘らず常に前記第1の管体の端面より後退した位
置にあることを特徴とする。
【0015】本発明によれば、簡単な操作で接続管の長
さ調整が可能でその長さを固定することができるととも
に、安全性に優れた接続管の長さ調整機構を備えた電気
掃除機を提供することができる。
【0016】本発明の他の特徴は、塵埃を集塵室に吸い
込むための送風機を備えた電気掃除機本体と、この電気
掃除機本体のホース取付部に取り付けられた連結体と、
一端を前記連結体に取り付けられ前記送風機に連通する
柔軟性のある吸引ホースと、前記吸引ホースの他端部に
取り付けられた手元ハンドルと、該手元ハンドルに取り
付けられ前記吸引ホースに連通する接続管と、該接続管
に取り付けられた吸口体とからなり、前記電気掃除機本
体の先端部に前記連結体を着脱可能に取り付けるホース
取付部を備え、前記接続管は、その一端に形成された搬
送路が前記手元ハンドルと着脱可能に連結される第1の
管体と、該第1の管体の他の一端に摺動可能に連結され
他の一端が前記吸口体に連結される第2の管体とからな
り、前記第1の管体は、前記第2の管体を該第1の管体
に固定する固定手段と該固定手段の固定状態を解除させ
る第2の伝達手段を備え、前記手元ハンドルは、前記固
定手段を解除するトリガスイッチと該トリガスイッチの
動作を前記第2の伝達手段に伝達する第1の伝達手段を
備え、前記第1の伝達手段と第2の伝達手段は、前記手
元ハンドルと接続管を連結することにより連結され、前
記トリガスイッチスイッチの操作により前記固定手段の
固定状態を解除するように構成されており、前記第1の
伝達手段は、第1の連結棒と第2の連結棒とを含むリン
ク機構により構成されていることにある。
【0017】本発明の他の特徴によれば、コンパクトで
操作性に優れた接続管の長さ調整機構を備えた電気掃除
機を提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
1〜図18で説明する。図1、図2は本発明の実施の一
形態になる電気掃除機の外観斜視図、図3から図9は手
元のハンドルの説明図、図10〜図14は接続管の説明
図、図16はサブハンドルと吸引ホースの連結状態の説
明図、図17はサブハンドルに接続管を取り付ける説明
図、図18は接続管位置保持手段の説明図、図19は使
用状態の説明図である。
【0019】先ず、図1及び図2を参照して、本発明の
一実施形態に係る電気掃除機の概略構造を説明する。図
1は、電気掃除機の縦収納姿勢を示した外観図、図2
は、通常の清掃姿勢を示した斜視図である。
【0020】図1、図2において、符号1で総括的に示
すものは電気掃除機であり、塵埃を集塵室に吸い込むた
めの図示しない機構例えば送風機を備えた電気掃除機本
体100と、この電気掃除機本体100のホース取付部
101に取り付けられる連結体(以下サブハンドル部と
いう)600と、一端が前記サブハンドル部600に取
り付けられ、前記送風機に連通する柔軟性のある吸引ホ
ース200と、前記吸引ホース200の他端に取り付け
られて前記送風機に連通する手元ハンドル300と、前
記手元ハンドル300に取り付けられて前記吸引ホース
200に連通する接続管400と、前記接続管400に
取り付けられ、該接続管400に連通する吸口体500
とから構成される。
【0021】この実施の形態では前記サブハンドル部6
00が、前記電気掃除機本体100に取り付けるための
本体取付機構部610と、前記吸引ホース200を取り
付けるためのホース取付機構部620と、前記電気掃除
機本体100と前記吸引ホース200を連通する塵埃通
路630と、前記接続管400を保持する接続管取付機
構部640と、このサブハンドル部600を使用者が保
持するためのハンドル部660を備えることにより、ご
く一般的な電気掃除機を収納性と搬送性に優れた電気掃
除機1とすることができる。
【0022】例えば、この実施の形態では、走行手段1
02を備えており、図2に示す清掃姿勢ではホース取付
部101に取り付けられる吸引ホース200による引っ
張り走行が可能である。さらにこの清掃姿勢から、図1
に示すような、前記走行手段102を回転中心として矢
印Z方向に回転させて前記ホース取付部101を上方に
位置させる縦収納姿勢に変化可能であり、これにより電
気掃除機1の収納性と搬送性を一段と向上させることが
できる。
【0023】即ち、この実施の形態では、図2に示す清
掃姿勢では、前記電気掃除機本体100と前記吸引ホー
ス200を前記サブハンドル部600で連結して塵埃通
路630を確保し、前記吸引ホース200による引っ張
り走行を可能とすることができる。また、前記サブハン
ドル部600は、前記清掃姿勢では上方に張り出すよう
に前記ハンドル部660が設けられている。このため、
簡単に姿勢を変更できる。すなわち、このハンドル部6
60を介して、ホース取付部101が設けられる前記電
気掃除機本体100の先端部を、走行手段102で支持
される電気掃除機本体100の後端部を支点にして、床
面に近い位置から上方の位置まで楽に持ちあげて前記清
掃姿勢から前記縦収納姿勢に簡単に変更できる。
【0024】また、前記ハンドル部660の一端には前
記塵埃通路630が設けられ、他の一端には前記接続管
400の接続管取付機構部640が設けられている。こ
の構造により、縦収納姿勢において前記接続管取付機構
部640が上部に位置するので、使用者は目線に近い位
置で、この接続管取付機構部640に前記接続管400
に設けた取付部401を簡単に取り付けることができ
る。
【0025】また、この実施の形態では、前記接続管4
00を第1の接続管420に第2の接続管440が収納
されることで伸縮可能な構造とし、前記取付部401を
第1の接続管420の下部に設けている。また、前記電
気掃除機本体100には、上面に前記接続管400の接
続管位置保持手段140を設けている。これにより、前
記縦収納姿勢では、前記電気掃除機本体100が前記接
続管400を背負うように取り付けることができる。
【0026】更にまた、接続管400には接続管伸縮機
構402にロック機構部を設け、手元ハンドル300に
は、前記ロック機構を解除したりロックしたりする操作
手段であるトリガースイッチ301を備えている。これ
により、前記手元ハンドル300での操作で接続管40
0の伸縮を調整することができるので、電気掃除機本体
100を縦収納姿勢にした状態で、前記トリガースイッ
チ301を操作して前記接続管400の長さを縮めなが
らこの接続管400を電気掃除機本体100に背負わす
ように取り付けることができる。
【0027】また、接続管取付機構部640は、接続管
400の取付部401との連結状態を保持する手段を備
えている。この保持手段は最低限の機能として前記縦収
納姿勢を維持する程度に保持してもよく、また堅固に保
持してもよい。この実施の形態では、収納姿勢におい
て、接続管400を上方に引き上げようとすると前記電
気掃除機本体100の重量により前記連結状態が外れる
保持手段を備えるようにしている。この実施の形態で
は、接続管取付機構部640と接続管400の取付部4
01を樹脂で形成し、この接触面の摩擦および歪みを利
用して、斜めに引いた状態では前記連結状態を維持し、
電気掃除機本体100を上方に引き上げようとする力に
は前記連結状態が解除されるように前記接触面の摩擦係
数を設定している。この他、前記条件を備えたロック機
構を設けるようにしてもよい。これらの具体的な解決手
段は後で詳細に説明する。
【0028】このように、本実施の形態によれば、サブ
ハンドル部600を介して電気掃除機本体100と接続
管400を連結することで簡単に縦収納姿勢を取って、
この縦収納姿勢を維持することができる。また、この実
施の形態では、前記ハンドル部660の両側に電気掃除
機本体100と前記接続管400を分けて保持し、この
ハンドル部660を介して縦収納姿勢の電気掃除機1を
そのままの姿勢を維持したまま片手で持ち上げることが
できる。これにより、ハンドル部660の連結部分にか
かる負荷を分散させることができるので、サブハンドル
部600の構造体の簡素化を図ることができる。しか
も、前記ハンドル部660を保持して持った際の左右の
重量バランスを向上させて搬送性を向上することができ
る。
【0029】また、この実施の形態では、前記手元ハン
ドル300を介して電気掃除機1全体を持ち上げようと
すると接続管取付機構部640と前記取付部401の嵌
合が外れようにしているので、前記手元ハンドル300
と前記接続管400の連結を必要以上に堅固にする必要
がなく、また、仮に持ち上げられた場合には、前記結合
が外れるので、電気掃除機1の落下による装置の破壊、
あるいは手元ハンドル300と前記接続管400の連結
部の損傷を事前に防ぐことができる。
【0030】更に、この実施の形態では、接続管取付機
構部640と前記取付部401の連結は、斜めに引っ張
ってもその嵌合が外れない。これを利用して、使用者
は、前記手元ハンドル300を手で保持して、縦収納姿
勢の電気掃除機1を引っ張るように、あるいは押すよう
に移動させることができる。つまり、この実施の形態で
は、前記縦収納姿勢は、移動手段102と、縦収納姿勢
で底面となる電気掃除機本体100の背面に設けた脚部
103とで維持される。
【0031】また、接続管400は電気掃除機本体10
0に背負うように取り付けられるので、接続管400に
取り付けられる前記吸口体500に邪魔されることな
く、移動手段102を介して縦収納姿勢の電気掃除機1
を斜めにすることで、前記脚部103を浮かして、電気
掃除機本体100を移動手段102単独で支持すること
ができるので、前記手元ハンドル300を介して、この
斜めの姿勢の電気掃除機1を前記移動手段102を活用
して移動させることができる。
【0032】しかも、手元ハンドル300が縦収納姿勢
の上端部に固定されるので、この高い位置にある前記手
元ハンドル300を保持して、これを介して前記走行手
段102を利用して縦収納姿勢で固定される電気掃除機
1を楽に移動させることができる。
【0033】更に、この実施の形態では、前記サブハン
ドル部600を吸引ホース200と電気掃除機本体10
0との間に着脱可能に取り付ける構造としているので、
従来の電気掃機の構造を大きく変更することなく簡単に
収納性と搬送性に優れた電気掃除機とすることができ
る。
【0034】また、接続管400の長さを手元ハンドル
300での操作で簡単に短縮して収納姿勢を取ることで
縦収納時の掃除機1の高さH1を短くすることができ
る。なお、この実施の形態では、収納時の高さH1を約
1150mmに設定している。
【0035】このように、この実施の形態に係る電気掃
除機1は、縦収納姿勢での収納性や搬送性に優れてい
る。
【0036】以下、この図1及び図2を参照して、この
実施の形態の概略構造を更に説明する。電気掃除機本体
100は、その内部に使い捨て集塵袋を備えた図示しな
い集塵室を備え、一対の大車輪104と1個の自在車輪
105とで前記移動手段102を構成し、吸引ホース2
00を介して移動させることができる。通常の清掃(走
行)姿勢では、大車輪104と自在車輪105とで清掃
面に設置した前後に長い姿勢を取る。
【0037】電気掃除機本体100の長手方向の一方に
前記集塵室を設け、他の一方に図示しない電動送風機と
コードリール部を設けている。そして、集塵室の下方に
自在車輪105を、電動送風機またはコードリールの両
側に一対の大車輪104を設けている。また、集塵室側
の長手方向の端部に、前記長手方向に沿って水平方向に
向いたホース取付部101が形成されている。また、一
対の大車輪104は、ホース取付部101が設けられた
端部と対向する長手方向の他の端部側に設けられて、大
車輪104の周囲の設置部104aが、電気掃除機本体
100の底面と背面(前記他の端部)に飛び出すように
設けられている。これにより、この電気掃除機本体10
0は、一対の大車輪104と自在車輪105で支持され
た清掃姿勢から、大車輪104の回転軸B1を中心に自
在車輪105を浮かすように回転させて、前記ホース取
付部101を垂直方向に向けるような縦位置の縦収納姿
勢にするこができる。
【0038】この縦収納姿勢では、電気掃除機本体10
0が前記一対の大車輪104と前記電気掃除機本体10
0の背面上部に設けた前記脚部103によって安定支持
されるようにしている。また、電気掃除機本体100
は、前記大車輪104が配置される長手方向の端部側の
高さを高くすることで、内部に配置される前記電動送風
機とコードリール部の配置スペースを確保している。そ
して、前記電気掃除機本体100の上面は、高さのある
長手方向の前記端部から他の端部に向かって傾斜して形
成することで、走行性やコンパクト化を図っている。
【0039】また、前記電気掃除機本体100の上面に
は、この横長の清掃姿勢を維持して搬送することが可能
なメインハンドル部107を設けている。このメインハ
ンドル部107は、電気掃除機本体100の重心位置G
1の上方に設けた回転軸108を中心に回転して電気掃
除機本体100に収納することができる。
【0040】更に、この実施の形態では、清掃姿勢にお
いて、電気掃除機本体100の最頂部となる上面に前記
接続管400の姿勢を保持する接続管位置保持手段14
0が設けられる。この接続管位置保持手段140は、縦
収納状態で前記接続管400を左右から支持する一対の
突起部141からなり、縦収納姿勢において、前記接続
管取付機構部640の下方の位置となる電気掃除機本体
100の外表面に設けられる。
【0041】また、前記電気掃除機本体100の運転制
御は、該電気掃除機本体100の上面に設けた赤外線受
光部109で、前記手元ハンドル300から発信される
操作信号を受けて操作される。なお、手元ハンドル30
0から吸引ホース200に沿って電気的な導電線を設
け、この導電線を介して電気掃除機1の運転を制御する
ための信号、例えば送風機に設けられているモーターの
回転速度を制御する信号を伝え、電気掃除機1の運転を
制御しても良い。
【0042】なお、110は、前記電気掃除機本体10
0の上面に設けた運転表示部、111はコードリールボ
タンである。また、106は、前記ホース取付部101
を設けられた集塵室開閉蓋であり、内部に設けた使い捨
て集塵袋を装着するために、前記電気掃除機100の底
面側に設けられる図示しない回転ヒンジを介して開閉可
能することが可能である。また、前記集塵室開閉蓋11
1の前記回転ヒンジと対向する上面側には開閉のための
図示しないロック機構とロックボタンが設けられてい
る。
【0043】前記サブハンドル部600は、このサブハ
ンドル部600を前記電気掃除機本体100に取り付け
るための機能と、このサブハンドル部600に前記吸引
ホース200を取り付けるための機能と、前記電気掃除
機本体100と前記吸引ホース200を連通する機能
と、前記接続管400を保持する機能と、このサブハン
ドル部600を使用者が保持するためのハンドル機能を
備えている。
【0044】この実施の形態では、前記サブハンドル6
00の外観構造を、前記電気掃除機本体100と前記吸
引ホース200を連通する管状のパイプ構造体601
と、このパイプ構造体601と平行に配置される前記接
続管取付構造体602と、前記接続管取付構造体602
を前記パイプ構造体601に連結するための主連結体6
03と、サブ連結体604とから構成され、前記4つの
構造体は、その中央に貫通した空間605を備えるよう
に形成されている。
【0045】前記サブ構造体604は、電気掃除機本体
100側に位置し、主構造体603はこれと反対側に位
置する。そして、前記主構造体603と前記接続管取付
構造体602は使用者がこの2つの構造体を握れる程度
の太さ及び握っても違和感がないように少なくとも前記
貫通した空間605部分にアール形状などの表面処理を
施している。
【0046】このサブハンドル600では、前記パイプ
構造体601が前記塵埃通路630を構成し、その一端
に本体取付機構部610が設けられ、他の一端にホース
取付機構部620が設けられ、接続管取付構造体602
に接続管取付機構部640が設けら、前記主構造体60
3にハンドル部660が設けられる。そして、この実施
の形態では、清掃姿勢において、前記接続管取付構造体
602が上方となるように、前記ホース取付機構部62
0を前記ホース取付部101に取り付け、前記ホース取
付機構部620に前記吸引ホース200のホース連結部
230を取り付けるようにする。
【0047】このサブハンドル600によれば、使用者
は、前記接続管取付構造体602または主構造体603
を握って図2に示す清掃姿勢から図1に示す縦収納姿勢
に簡単に姿勢変更することができる。
【0048】また、縦収納姿勢では、前記電気掃除機本
体100と接続管400とが、その長手方向をほぼ平行
とする位置、即ち前記接続管400をほぼ垂直な姿勢で
連結することにより、縦収納姿勢の安定性を向上させ、
さらに設置面積を小さくすることができる。この実施の
形態にかかる前記電気掃除機本体100は、移動手段1
02が設けられる電気掃除機本体100の底面をほぼフ
ラット(側面から見てほぼ直線)として、前記大車輪1
04側が太く、ホース取付部101が配置される先端部
が細くなるように、電気掃除機本体100の上面は傾斜
面で構成されている。また、前記電気掃除機本体100
は、走向時の転倒を軽減するために前記ホース取付部1
01は低い位置に取り付けられている。
【0049】このため、前記電気掃除機本体100に背
負うようにほぼ垂直に取り付けられる前記接続管400
と前記ホース取付部101との間には広い空間が構成さ
れる。本実施の形態では、この空間を利用してサブハン
ドル部600を配置している。このサブハンドル部60
0が設けられる位置は、縦収納姿勢の電気掃除機1の重
心位置の上方となる位置であり、主たる装置である電気
掃除機本体100と、手元ハンドル300と吸口体50
0が接続される接続管400との中間の位置であり、か
つ、使用者が操作し易い上方の位置である。
【0050】しかも、このサブハンドル部600が設け
られる位置は、広い空間があるがゆえに、使用者が縦収
納姿勢の電気掃除機1を確り保持するために必要な十分
な長さを備えた横長のハンドル部300を設けることが
できる。
【0051】なお、この実施の形態では、前記サブハン
ドル部600に前記サブ構造体604を設けて強度を維
持させているが、サブハンドル部600を金属材料など
で形成することにより、必ずしもサブ構造体604を設
ける必要はない。
【0052】また、この実施の形態では、前記接続管4
00をほぼ垂直な姿勢で保持させているが、必ずしも、
厳密に垂直な姿勢をとらせる必要はない。例えば、縦収
納姿勢において、前記手元ハンドル300が前記電気掃
除機本体100の上方の位置となるように、前記接続管
400の下方に設けた前記吸口体500が電気掃除機本
体100から離れる方向にずらして前記接続管取付構造
体602に角度を付けることにより、縦収納姿勢をより
安定支持するとともに、前記手元ハンドル300での移
動に際し、電気掃除機本体100を傾ける角度を小さく
することができるので、この手元ハンドル300を保持
する利用者の負担を軽減することができる。
【0053】次に、前記吸引ホース200は、塵埃を前
記電気掃除機本体100に搬送するための搬送通路とし
ての機能と、前記電気掃除機本体100を移動させるた
めの移動引っ張り手段としての機能を備えている。この
実施の形態では、じゃばら状の柔軟性のあるホースを採
用している。
【0054】前記手元ハンドル300は、前記吸引ホー
ス200と前記接続管400とを連通させる機能と、前
記電気掃除機本体100の運転制御および電気掃除機本
体100を移動させる機能、さらに前記吸口体500の
動きを操作する機能と、接続管400の伸縮を固定また
は解除する機能を備えている。
【0055】該手元ハンドル300は、前記吸引ホース
200と着脱可能に接続され、さらに前記接続管400
とも着脱自在に取り付けられることで、前記吸引ホース
200と前記接続管400とを連通させて塵埃の搬送路
を形成している。
【0056】更に該手元ハンドル300は、前記接続管
400の長手方向、すなわち、前記接続管400の中心
軸A1の延長線上の上端に、前記中心軸A1と90度以
上160度以下、好ましくは100度から120度前後
の角度(図2中のα)を持って、その長手方向A2が吸
引ホース200と前記接続管400の接続方向と略一致
する位置にハンドル部302を備えている。このハンド
ル部302により、前記吸引ホース200を介して前記
電気掃除機本体100を移動させることができ、更に、
前記吸口体500の動きを操作することができる。ま
た、前記縦収納姿勢の電気掃除機1を、前記ハンドル部
302を介して、斜めに倒し、この状態で引っ張った
り、押したりして移動させることができる。
【0057】特に、このハンドル部302によれば、ひ
ねり動作、即ち中心軸A1を中心とした回転P1を容易
に行うことができる。しかも、このひねり動作では、前
記手元ハンドル300に対して前記吸引ホース200が
重力により常に前記ハンドル部302の下方に位置する
ように回転可能に取付けられているので、ハンドル部3
02のひねり動作で吸引ホース200を引き上げないの
で、手首に係る負担を軽減できる。この際、ハンドル部
302を上部に設けているので、下方に設けた吸引ホー
ス200が前記ひねり動作を邪魔することがない。これ
により、後述の如く吸口体500を床面(清掃面)上で
90度以上回転させることができる(図2中のP2)。
【0058】また、上述したハンドル部302の形状に
より、吸口体500の回転操作を比較的容易に行なうこ
とができる。この理由は、ハンドル部302に角度(図
2中のα)をつけることで、ハンドル部302をひねっ
た際に回転モーメントが生じるためである。
【0059】更に、前記ハンドル部302の近傍には前
記電気掃除機本体100の運転を操作する操作部303
が設けられている。該操作部303には赤外線発信部3
04が設けられており、該赤外線発信部304から前記
電気掃除機本体100に設けた赤外線受光部107に操
作信号を発信し、前記電気掃除機本体100の電源のO
N、OFFや各種の制御を行なうことができる。
【0060】また、この前記ハンドル部302の近傍に
は、接続管400の伸縮を固定又は解除するトリガスイ
ッチ301が設けられている。この実施の形態では、前
記トリガスイッチ301がハンドル部302の根元付近
の下部に設けられ、ハンドル部302を持った際に拳銃
の引き金を引くように人差し指で操作できるように設け
ている。この機構により、使用者はハンドル302を保
持しながら接続管400の伸縮の固定と解除操作を片手
で操作することができる。
【0061】前記接続管400は、前記手元ハンドル3
00と前記吸口体500とを連通させ、さらに該手元ハ
ンドル300と該吸口体500とを所定の位置で固定す
ることで、該手元ハンドル300の動き(移動や回転)
を前記吸口体500の動き(移動や回転)とするように
伝達する機能を備えている。この実施の形態では、大き
さの異なる2つの管体、即ち第1の管体420と第2の
管体440とを組み合わせることより、前記接続管40
0を所定の長さで固定できるように伸縮自在に構成し、
一方に前記手元ハンドル300を、他方に前記吸口体5
00を着脱自在に取り付けるようにしている。
【0062】そして、この実施の形態では、この接続管
400の伸縮の固定または解除を前記手元ハンドル30
0に設けた前記トリガスイッチ301で操作できるとと
もに、前記手元ハンドル300と分離されても、接続管
400の伸縮が可能なように、前記接続管伸縮機構40
2に第2のロックスイッチ403を備えている。
【0063】また、この実施の形態では、伸縮すること
で吸口体500との長さが変化する管体の端部側に前記
取付部401となる凸状の取付突起部410を設け、こ
の取付突起部410に伸縮方向と両側に突出した嵌合部
411を備えている。この構造により、前記接続管40
0を縮めることにより必然的に前記嵌合部411がサブ
ハンドル部600に設けた前記接続管取付機構部640
に嵌合させることができるので、操作性を向上させるこ
とができる。
【0064】前記吸口体500は、塵埃を吸い込むため
の吸引口を底面に備えた吸口本体1000と、前記吸口
本体1000を前記接続管400に連結し、前記接続管
400を介して伝達される前記手元ハンドル300の動
きに対して常に吸口本体1000の底面を清掃面(床
面)に接するように動作するとともに、前記吸口本体1
000から吸い込んだ塵埃を含んだ空気流が前記接続管
400に導かれるように連通する自在連結部1500と
で構成される。
【0065】前記吸口本体1000は、扁平な略長方形
状を備えて、その上面中央に前記自在連結部1500が
回転可能に取付けられる。
【0066】前記自在連結部1500は、管状の第1の
腕部1501と第2の腕部1502とから構成され、前
記第1の腕部1501は、その一端が第1の回転部15
03を介して前記吸口本体1000に対して仰角となる
Y方向に回転可能に取付けられ、前記第2の腕部150
2は、その一端が第2の回転部1504を介して前記第
1の腕部1501の他端に設けられて前記吸口本体10
00を清掃面と平行に回転させるX方向に回転可能に取
り付けられている。そして、前記自在連結部1500
は、該吸口体500を中心にして、前記手元ハンドル3
00の高低方向Yと、左右方向Xに回転可能に連結する
とともに、手元ハンドル300のひねり動作の回転P1
をそのまま吸口本体1000の清掃面に対する回転P2
に伝達することができる。
【0067】つまり、この実施の形態によれば、前記手
元ハンドル300のハンドル部302をまっすぐにした
姿勢では、図2の実線で示すように前記吸口本体100
0の奥行方向が掃除の前後方向と一致する第1の駆動形
態をとって幅広い清掃が可能なV1方向の清掃が可能と
なり、前記ハンドル部302を90度ひねる動作で図2
の点線で示すように吸口本体1000の長手方向が掃除
の前後方向と一致する第2の駆動形態をとって幅の狭い
清掃が可能なV2方向の清掃が可能となる。
【0068】また、前記第1の回転部1503は吸口本
体1000の重心位置G2の上部に設けているので、接
続管400を介して吸口体500が床面から浮かされて
も、吸口本体1000の底面部を床面とほぼ平行になる
ように設定されている。
【0069】そして更に、この実施の形態では、前記吸
口本体1000の後方中央に張出部1012を設け、こ
の張出部1012に両側を回転軸で支持された大きな後
部ローラを備えている。この後部ローラ1007は、清
掃面清掃時に手元ハンドル300からの加重を受けて、
清掃時の吸口体500の走行及び回転性能を向上してい
る。
【0070】このように、本実施の形態に係る電気掃除
機1によれば、前記手元ハンドル300を介して、前記
電気掃除機本体100の運転制御及び電気掃除機本体1
00を移動させる機能と前記吸口体500の動きを操作
する機能を備えるとともに、接続管400の伸縮を固定
または解除する機能を備えることで、前記手元ハンドル
300を保持する立ち姿勢の使用者が大きく姿勢を変え
ることなく、運転操作や掃除及び収納を行うことができ
る。
【0071】しかも、この縦収納姿勢では、前記手元ハ
ンドル300が最頂部に配置されて保持されるので、こ
の手元ハンドル300を介して縦収納姿勢のまま移動を
行うことができる。
【0072】次に、図3〜図9を参照して、手元ハンド
ル300の具体的な構造を更に詳細に説明する。図3は
手元ハンドルの後方斜視図である。図4は手元ハンドル
の外観図であり、(a)図が前方斜視図、(b)図が平
面図、(c)図が正面図、(d)図が右側面図である。
図5は手元ハンドルの第1の管体の部品展開図である。
図6は手元ハンドルの縦断面図、図7は第2の管体の部
品展開図である。図8は手元ハンドルの右側面図の詳細
図である。図9は手元ハンドルの動作を説明する横断面
図である。
【0073】先ず、図3において、この手元ハンドル3
00は、前記接続管400に着脱可能に取り付けられる
第1の管体310と、曲り部を有し前記吸引ホース20
0が着脱可能に取り付けられる第2の管体350とから
構成される。そして前記第1の管体310と第2の管体
350は前記接続管400の中心軸A1に対して前記吸
引ホース200を旋回可能とするように回転可能に取り
付けられている。このため、例えば前記手元ハンドル3
00のハンドル部302を矢印M1方向(時計回り)に
ひねることで、第2の管体350が前記ひねり動作にと
もなって矢印M2方向(反時計回り)に回転し、常に吸
引ホース200が下方となるように作用する。
【0074】なお、本実施の形態では前記第1の管体3
10と第2の管体350が2部材として構成されている
がこれらを、略くの字型の1個の曲り管として一体に構
成してもよい。
【0075】また、図4に示すように、第1の管体31
0の上面には、前記操作部303と、前記接続管400
との着脱を可能にする接続管固定機構部370のロック
スイッチ371が設けられている。前記操作部303
は、前記赤外線発信部304の他、各種の操作スイッチ
が設けられている。
【0076】前記第1の管体310は、その長手方向を
前記接続管400の中心軸A1の延長線とほぼ一致させ
るように搬送路311を設け、この搬送路311の一端
を備えた第1の管体310の一端に接続管連結部305
を形成し、この接続管連結部305を前記接続管400
の端部に嵌め合わせて接続されるようになっている。
【0077】前記第1の管体310の他の一端にはハン
ドル部302が一体化されて設けられている。このハン
ドル部302は、前記搬送路311の他の一端(上側の
端部)の上部に空間S1を設けるように前記第1の管体
310の長手方向を前記接続管400の中心軸線A1の
延長線からずらすようにして形成され、その先端部を屈
曲させて、この端部が前記接続管400の中心軸線A1
の延長線上に位置し、かつ前記中心軸線A1と所定の角
度αをなすようにしている。これにより、前記ハンドル
部302の端部には、手で握り持つためのホールド部位
302aが屈曲して形成される。
【0078】図5、図6において、前記第1の管体31
0は、下側に形成された搬送路311と、その上側内部
に形成された部品配置部312を備えている。前記搬送
路311は、その一端を、前記接続管連結部305に連
通し、他の一端を前記第2の管体350と連通するとと
もに、この他の一端側に前記第2の管体350が回転可
能に取付られて、吸口体500から空気流とともに吸い
込んだ塵埃を搬送する。つまり、この搬送路311を介
して、前記第2の管体350は、前記接続管400の中
心軸A1の延長線上に位置され、この中心軸A1の延長
線を中心にして、吸引ホース200が回転可能に取付け
られている。
【0079】また、図5に示すように、第1の管体31
0は、その下部を構成する樹脂形成品の下ケース313
と、その上部を構成する樹脂形成品の上ケース314と
から構成される。前記搬送路311は、前記下ケース3
13に設けられ、前記部品配置部312は、前記接続管
連結部305からハンドル部302の先端まで設けられ
るよう、下ケース313と上ケース314とが前記接続
管連結部305の上下を構成するように形成される。そ
して、前記部品配置部312の内部には、第1の管体3
10に強度を持たせるとともに、内部実装品を固定する
ための図示しないリブが形成され、このリブに操作基板
315と、電池317を収納する電池収納部316と、
接続管伸縮スイッチ機構部380、接続管400の接続
管固定機構部370が設けられている。また、この実施
の形態では、操作基板315の前部に接続管伸縮スイッ
チ機構部380、前記操作基板315の後部にトリガス
イッチ301を設けることで、前記操作部303の周辺
に操作周りを集約できるとともに、内部の実装効率を向
上させている。なお、306は電池収納部316に電池
317を装着するために上ケース314に着脱可能に取
り付けられる電池蓋である。
【0080】また、接続管固定機構部370の前記ロッ
クスイッチ371は、長手方向の中央を回転可能に軸支
され、一端に前記上ケース314に設けた開口部319
から露出するスイッチ部372が形成され、他の一端に
固定爪373が形成される。
【0081】そして、バネ374により、常に前記固定
爪373が下ケース313に形成した開口部から前記搬
送路311の内側に張り出して、接続管400との固定
状態を維持するように作用している。
【0082】前記操作基板315は、制御回路、スイッ
チ、発光ダイオード等を搭載しており、この操作基板3
15に前記電池収納部316に収められた電池317か
ら電源が供給される。また、上ケース314の上面に
は、スイッチを操作するための操作スイッチや赤外線発
信部304が設けられている。そして、本実施の形態で
は、前記操作基板315が、前記リブによって取付け位
置が特定され、これにより前記上ケース314に設けら
れた操作スイッチ等と操作基板315の位置関係が決め
られることにより、前記操作スイッチによる操作で、電
気掃除機本体100の内部回路を遠隔操作するための光
信号を、発光ダイオードから赤外線発信部304を通し
て、天井反射等を利用して前記電気掃除機本体100の
赤外線受光部107へ送信するようになっている。
【0083】また、前記電池収納部306は、前記ハン
ドル部302の先端部に設けられている。これにより、
前記ハンドル部302のデッドスペースを有効活用でき
るとともに、前記操作基板315の近傍に電池収納部3
16を配置できるので結線を短くすることができる。
【0084】また、前記接続管伸縮スイッチ機構部38
0は、前記したように接続管400の長さを所定の長さ
に固定または、この固定を解除するものである。この実
施の形態では、前記手元ハンドル300から離れた位置
にある前記接続管伸縮機構部402を遠隔操作するため
にリンク機構を採用している。
【0085】即ち、この実施の形態では、前記接続管伸
縮スイッチ機構部380を、下ケース313のハンドル
部302の根元近傍に設けたトリガスイッチ301と、
このトリガスイッチ301と接続管400との間に設け
られる回転連結板381と、前記回転連結板381に取
付けられるバネ382と、前記トリガスイッチ301と
前記回転連結板381とを連結する第1の連結棒383
と、前記回転連結板381にその一端を取付けられ他の
一端を前記接続管400との接続管連結部305に支持
される第2の連結棒384とから構成している。
【0086】図9の横断面図に示すように、上ケース3
14の接続管400側端中央に接続管固定機構部370
が設けられている。第1の連結棒383は上ケース31
4の長手方向に平行に伸びる部分と連結棒取付部381
aに向けて斜外側に伸びる部分とを有する全体として略
くの字型をなし、接続管固定機構部370を避けて中央
よりも左側にずれて上ケース314内に配置されてい
る。一方、第2の連結棒384は、全体が直線部分から
なり先端に径大部384aを有し接続管固定機構部37
0を避けて中央よりも右側にずれて上ケース314内に
配置されている。トリガスイッチ301を操作しない様
態では、径大部384aの端面が上ケース314の端面
よりも後退した位置にある。なお、第1の連結棒38
3、第2の連結棒384は、他の形状としてもよい。、
たとえば、第1の連結棒383は、外側に伸びる部分と
上ケース314の長手方向に平行に伸びる部分とからな
る全体として略L字型としてもよい。
【0087】回転連結板381と連結棒取付部381
a、第1の連結棒383、連結棒取付部381b及び第
2の連結棒384により、リンク機構が構成され、トリ
ガスイッチ301の直線運動が第1の連結棒383を介
して回転連結板381の回転に変換され、さらに第2の
連結棒384の直線運動に変換される。連結棒取付部3
81a及び連結棒取付部381bは、第1の連結棒38
3の先端及び第2の連結棒384の先端の各々の直線動
を可能にする曲面の溝として形成されている。
【0088】回転連結板381は、上ケース314内で
かつ操作基板315の下側に設けられており、操作基板
315の下側の空間を利用してリンク機構が自在に回動
しうる構成になっている。回転連結板381が設けられ
る位置は、搬送路311と上ケース314が平行に伸び
ている部分えかつ、搬送路311が上ケース314から
分岐する少し手前の曲り部上の位置である。換言する
と、回転連結板381が設けられる位置は、トリガスイ
ッチ301と接続管固定機構部370の中間の位置であ
る。
【0089】この前記第2の管体350の曲り部の上側
の位置は、回転連結板381を含むリンク機構の回動ス
ペースを確保し易く、接続管の長さ調整機構をコンパク
トなものとすることができる。また、上ケース314が
下ケース313と略平行に伸びている部分であり回転連
結板381を安定して保持するのに適している。
【0090】この実施の形態では、下ケース313のハ
ンドル部302の根元近傍にスイッチ取付穴385を形
成し、このスイッチ取付穴385に前記トリガスイッチ
301を前記接続管400の長手方向にスライド可能に
取付けている。前記トリガスイッチ301は、下ケース
303の内側に取り付けられる内板部386と、前記下
ケース303の外側に取り付けられて、前記スイッチ取
付穴385を挟むように前記内板部386と連結される
スイッチ板387とから構成される。
【0091】前記回転連結板381は、前記上下ケース
313,314を取付けるネジ台座318に、両ケース
を取付ける図示しないネジを介して回転可能に取付けら
れる。前記回転連結板381は、両側にそれぞれ前記第
1、第2の連結棒383,384を取付けるための連結
棒取付部381a,381bが設けられている。そし
て、前記連結棒取付部の一方381aに前記第1の連結
棒383の一端が設けられ、この第1の連結棒383の
他端が前記内板部386に設けられた連結棒取付部38
6aに取付けられる。また、前記回転連結板381の他
方の連結棒取付部381bには第2の連結棒384の他
端が取付けられ、第2の連結棒384の他端は前記接続
管連結部305に露出するように設けられる。そして、
前記バネ382は前記回転連結板381の一方の連結棒
取付部381aと下ケース313との間に取付けられ、
前記トリガスイッチ301を引っ張る力(接続管伸縮機
構部402を固定する力)が作用する。
【0092】この構造によれば、ハンドル部302を握
る利用者は、親指、中指、薬指、小指でグリップをしっ
かり保持し、残った人差し指で前記トリガスイッチ30
1を拳銃の引き金を引くように無理なく操作することが
できる。そして、前記トリガスイッチ301により接続
管400から離れる方向に働く力は、前記回転連結板3
81によって、反対方向、即ち接続管400に近づく方
向の力に変換され、前記第2の連結棒384の接続管連
結部305側の端部を突き出すように作用し、後で述べ
る接続管400の接続管固定機構部402の固定状態を
解除する方向の力に変換される。更に、前記バネ382
により、前記トリガスイッチ301を引かない状態(操
作しない状態)では常に固定状態となるようにしてい
る。
【0093】なお、上記実施例では、回転連結板381
の支持軸を下ケース313に縦(垂直)方向に設けている
が、この支持軸を上ケース314と下ケース313の間
に、横(水平)方向に設けてもよい。
【0094】このように、この実施の形態では、ハンド
ル部301を持つ手での片手操作において力が入り易
く、その力が前記接続管伸縮機構部402の解除、ある
いは固定がしやすい力となるような機構としている。
【0095】また、第1の管体310の搬送路311と
回転可能に連結される前記第2の管体350は、曲り部
を有し、図6に示すように、前記接続管400の中心軸
A1の延長線と合致する中心軸A4をもつ第1接続部3
51と、この第1接続部の中心軸線A4、即ち、前記接
続管400の中心軸A1の延長線と略合致する前記搬送
路311の中心軸A3と、所定の角度をなす中心軸A5
を備えた第2接続部352を、第1接続部351から下
方に屈曲させて形成している。
【0096】そして、第2の管体350の第1接続部3
51が、搬送路311に相対回転可能であるように挿入
されて、かつ、第1の管体310の搬送路311と第2
の管体350の第1接続部351とが結合手段353に
よって外れぬように連結されて、これによって、第2の
管体350が、接続管400の中心軸A1の延長線を中
心に回転できるように構成されている。
【0097】ここで、搬送路311と第1接続部351
との抜け止めの前記結合手段353は任意のものを採用
可能であるが、本実施の形態では、図7に示すように、
第1接続部351に環状溝354を設けて、前記搬送路
311に前記第1接続部351を挿入した後、前記搬送
路311の両側面に設けた開口部355から、抜け止め
片356の一部を環状溝354に挿入することによっ
て、前記第1の管体310と第2の管体350とが、回
転可能かつ外れぬように連結されるようになっている。
なお、抜け止め片356を着脱可能に取り付けられるの
で、管内部にゴミが詰まった場合などのメンテナンス時
に、抜け止め片356を取り外して、第1の管体310
と第2の管体350を簡単に分解することができる。
【0098】また、図7に示すように、前記吸引ホース
200の端部には連結リング210が取り付けられてお
り、この連結リング210を、第2の管体350の第2
接続部352の端部に着脱可能に挿入することによっ
て、第2接続部350と吸引ホース200とが接続され
るようになっている。なお、211は連結リング210
の係止部、356は第2接続部352の係止部であり、
係止部211と係止部356とを挿入して結合すること
によって、第2接続部352と吸引ホース200とは外
れないように結合されている。
【0099】ここで、前記連結リング210の係止部2
11は一辺を残して他の3辺を切り離して形成すること
により、樹脂の弾性を利用したバネの機能を備えている
ので、前記結合された前記係止部211を両側から挟み
込んで凹ませることにより、この結合を外して第2接続
部352と吸引ホース200を取り外すことができる。
したがって、分解を簡単に行うことができるとともに、
ゴミが詰った時のメンテナンスが容易である。
【0100】また、本実施の形態では、吸引ホース20
0の端部は、連結リング210に連結手段によって回転
可能であるように保持されていて、この結果、吸引ホー
ス200が第2の管体350の第2接続部352に接続
された状態では、吸引ホース200は第2接続部352
に対して相対回転するように構成されている。これによ
り、吸引ホース200のねじれを防止することができ
る。即ち、この実施の形態によれば、使用者が保持する
ハンドル部に対して、二重の回転機構により吸引ホース
200を連結しているので、保持する手首に無用な負荷
を著しく軽減することができる。
【0101】また、図8に示すように、この実施の形態
では、第1の管体310と第2の管体350とを組み付
けて、手元ハンドル300を完成し、手元ハンドル30
0に吸引ホース200と接続管400を取り付けた状態
では、前記接続管400の中心軸A1の延長線上にある
搬送路311の中心軸A3と第1接続部351の中心軸
線A4と、前記第2接続部352とのなす角度βを、9
0度〜150度となるように設定してある。このように
する意味は、掃除の際に手元ハンドル300のハンドル
部302のホールド部位302aを手に持って使用者が
立ったときに、吸引ホース200が斜め下に必ずぶらさ
がる形となって、電気掃除機本体100を容易に引っ張
って移動させ得るようにするためと、また、ハンドル部
302のホールド部位302aを持ち、かつ前記トリガ
スイッチ301を操作する手の邪魔にならないようにす
るためである。
【0102】次に図9により手元ハンドルの動作を説明
する。トリガスイッチ301を操作していない様態で
は、図9(a)に示したように、径大部384aの端面
が上ケース314の端面よりも後退した位置にある。次
にトリガスイッチ301をそうした様態では、図9
(b)に示したように、回転連結板381と第1の連結
棒383及び第2の連結棒384からなるリンク機構の
作用で、径大部384aの端面が上ケース314の端面
側に押し出される。これに伴って、後で述べるように、
径大部384aの端面に接している接続管400の第3
の連結棒426を押し出す。本実施形態では、トリガス
イッチ301を操作した場合でも、径大部384aの先
端面は上ケース314の端面より後退した位置にある。
トリガスイッチ301を操作したときに、径大部384
aの先端面が上ケース314の端面より突出すると、誤
操作により目などを傷つける可能性もありうるが、この
実施の形態では突出することがないので、安全である。
【0103】また、第2の連結棒384が手元ハンドル
300の上ケース314のの端面よりも突出していない
ため、第2の連結棒384を受ける構造になっていない
吸口等にも接続できる。
【0104】次に、図10〜図15を基に接続管400
の構成を更に詳細に説明する。図10は接続管400の
部品展開図、図11(a)は接続管400を縮めた状態
の横断面図であり、図11(b)は接続管400を縮め
た状態の平面図である。図12は接続管400を縮めた
状態の縦断面図である。また、図13(a)、(b)は
第2のロックスイッチ431の動作説明図、図14は、
手元ハンドル300の接続管伸縮スイッチ機構部380
と接続管400の動作を説明する図である。
【0105】前記したように、前記接続管400は、前
記手元ハンドル300側に配置される第1の接続管42
0と、この第1の接続管420の一端に挿入されるスリ
ーブ429と、吸口体500側に配置される第2の接続
管440とから構成される。前記第2の接続管440は
前記第1の接続管420より細く形成され、その一端を
第1の接続管420の一端の連通部421(開口部)に
挿入され、この第2の接続管440が第1の接続管42
0内を移動することにより、接続管400の長さを調整
することができる。
【0106】前記第1の接続管420は、その内部に塵
埃を通す搬送路422を備えた樹脂材料で形成される接
続管部423と、この接続管部423とで部品配置部4
24を構成する樹脂材料で形成される接続管カバー42
5とから構成され、両部材は図示しないネジを介して取
付けられる。前記搬送路422は、接続管部の長手方向
の両端部を貫通するように設けられている。また、前記
部品配置部424は、前記接続管部423の長手方向の
一側(上部側)に、前記長手方向にそって凹部を形成
し、この凹部に蓋をするように取付けられる前記接続管
カバー425とから構成される。
【0107】前記部品配置部424には、接続管伸縮機
構部402と第3の連結棒426が設けられている。前
記接続管伸縮機構部402は前記部品配置部424の吸
口体500側の端部に設けられ、第3の連結棒426
は、その一端を前記接続管伸縮機構部402に取付けら
れ、他の一端は、手元ハンドル300側の端部に取付け
られる。
【0108】第1の接続管420の一端内には、パッキ
ン429b及びパッキン押え429cを介してスリーブ
429が装着されている。
【0109】前記接続管伸縮機構部402は、前記搬送
路422との間の壁に形成された開口部427に移動可
能に取付けられたロックピン押え428と、このロック
ピン押え428を操作する第2のロックスイッチ431
と、この第2のロックスイッチ431を常に固定状態に
維持させるバネ428bと、スリーブ429に形成され
た固定爪429aとロックピン押え428との間に挟ま
れたロックピン428aから構成される。ロックピン4
28aが前記第2の接続管440の表面に所定間隔で設
けられる固定溝441にはまり込むことで、前記接続管
伸縮機構部402が固定状態となる。
【0110】前記ロックピン押え428の下面部は前記
第2のロックスイッチ431に近い側ほど高くなる傾斜
面としており、この傾斜面にロックピン428aが接し
ており、接続管400の長手方向に移動することで、ロ
ックピン428aを前記固定溝441内に出没させる。
【0111】図13に示すように、ロックピン押え42
8は第3の連結棒426の端に接しており、第3の連結
棒426によって接続管400の長手方向に沿った力を
受けることによって、前記第2のロックスイッチ431
が押されて移動し、前記スイッチ部431aを独自に移
動操作したと同様に作用して前記接続管伸縮機構部40
2の固定を解除するように動作する。したがって、前記
連結棒取付部と第3の連結棒426とは必ずしも連結す
る必要はなく当接して、第3の連結棒426の移動にと
もなって固定状態を解除するように作用すればよい。こ
のようにすれば組立性を向上することができる。
【0112】さて、この実施の形態では、前記接続管カ
バー425と前記接続管部423とで前記手元ハンドル
300と連結するためのハンドル接続部434を構成す
る。
【0113】前記ハンドル接続部434は、前記搬送路
422の端部435を凸状に形成している。そして、こ
のハンドル接続部434と前記接続管連結部305を連
結することで、前記凸状の搬送路422の端部435が
前記接続管接続部305の開口部に挿入嵌合され、更に
前記接続管固定機構部370によって前記端部435に
設けた突起436に図5に示すロックスイッチ371の
固定373が嵌合して固定される。
【0114】図11に示したように、第3の連結棒42
6の先端は搬送路422の端部435の外側に伸びかつ
端部435の端面よりも後退した位置にある。第3の連
結棒426が突出していると目などを傷つける可能性も
ありうるが、この実施の形態では、端部435の端面よ
りも突出していないので安全である。
【0115】また、前記嵌合により、前記第2の連結棒
384の端部と前記第3の連結棒426の端部とが連結
される。これにより、接続管400の長手方向に沿って
移動する第2と第3の連結棒384、426が互いに連
結され、トリガスイッチ301の操作を前記接続管伸縮
機構部402に伝達することができる。この実施の形態
では、互いの連結部の端部が連結されることによって、
第2及び第3の連結棒384、426の端部が当接する
ように、第2及び第3の連結棒384、426の端部が
支持されている支持部の一方の支持部を凹状、他の端部
を凸状として、両支持部の位置決めを容易にして、連結
を確かなものとしている。
【0116】更に、第1の接続管420の接続管部42
3の端部(第2の接続管側)には前記伸縮方向に突出し
た嵌合部411を備え凸状の取付突起部410を設けて
いる。この取付突起部410は、前記接続管伸縮機構部
402の裏面側に形成され、第1の管部420の端部側
でかつ最下部に位置しているので、強度的にも強く、か
つ、手元ハンドル300を最も高い位置で電気掃除機本
体100に取付けることができる。
【0117】一方、第2の接続管440は、ごみの搬送
路452を構成する金属材料のパイプ部444と、この
両端に設けられる樹脂材料の第1端部部材442と第2
端部部材443とから構成される。前記第1端部部材4
42は、前記第1の接続管420の搬送路内422を移
動可能に設けられ、その周側面は前記搬送路422内を
移動可能でかつ空気漏れがないように、前記パイプ部4
44より太くして取付けられる。そして、この第1端部
部材442は、第2の接続管440が前記搬送路422
から脱落しないようにするストッパーの機能も備えてい
る。
【0118】また、前記パイプ部444は、前記したよ
うに、その表面に所定間隔で設けられる固定溝441が
向けられている。この固定溝441に前記ロックピン4
28aが嵌まり込むことで、所定の長さに接続管400
を調整することができる。この固定溝441の間隔は適
宜決定することができる。また、この各固定溝441に
数字を付記することで、利用者が何時も使う長さを認識
可能にしてもよい。
【0119】また、前記第2端部部材443は、前記吸
口体550の自在連結部1500との連結を可能にする
ものである。この第2端部部材443は、前記パイプ部
444と連通する取付部453を備えたベース部443
aと、上カバー443bとから構成される。前記ベース
部443aの一側面には自在連結部1500と連結する
ための吸口体連結機構部445が設けられる凹状の部品
配置部446が設けられ、この部品配置部446をカバ
ーするように前記カバー443bが図示しないネジで取
付けられる。
【0120】前記吸口体連結機構部445は、ロックス
イッチ447とバネ448とから構成される。前記ロッ
クスイッチ447は、長手方向の中央を回転可能に軸支
され、一端に前記上カバー443bに設けた開口部44
9から露出するスイッチ部447aが形成され、他の一
端に固定爪450が形成される。そして、バネ448に
より、常に前記固定爪450が前記取付部441との間
の壁面に形成される開口部451から内側に張り出し
て、吸口体500の自在連結部1500との固定状態を
維持するように作用している。
【0121】また、図12に示すように、第2の接続管
440の下方には、接続管400に設けた取付部401
を接続管取付機構部640に係合させたときに電気掃除
機本体100に接するようにして刷毛700が設けられ
ている。これによって第2の接続管440により電気掃
除機本体100の側面が傷付けられないようにしてい
る。刷毛700の代わりに、スポンジやゴム等の緩衝部
材を設けても良い。
【0122】このように、本実施の形態に係る接続管4
00によれば、接続管400の第2のロックスイッチ4
31を操作することで、接続管400の長さを調整する
ことができるから、電気掃除機1を個々の部品に分解し
て収納するときや組み立てるときに有効である。更に、
この実施の形態では、手元ハンドル300での操作でも
接続管400の長さを調整することができるから、清掃
時の立ち姿勢で大きく姿勢を変えることなく接続管40
0の長さを調整することができる。しかも、この実施の
形態では、手元ハンドル300における接続管400の
長さ調整手段を備えつつ、手元ハンドル300と接続管
400を分離することができるから収納性を良好にする
ことができる。
【0123】図14は、手元ハンドル300の接続管伸
縮スイッチ機構部380と接続管400の接続管伸縮機
構部402の動作機構を概念的に示したものである。図
14の(a)は前記第1の実施の形態の概念機構図であ
る。本実施の形態に係る吸口組品600は、手元ハンド
ル300と、伸縮機能を備えた接続管400とが取り外
し可能であって、更に手元ハンドル300に設けたトリ
ガスイッチ301の操作で接続管400を伸縮可能な構
造であれば、(a)に示す前記第1の実施の形態の構造
に限定されるものではない。
【0124】図14の(b)、(c)は他の実施の形態
の構造を示すものであり、(b)はトリガスイッチ30
1をハンドル部302の根元部の上部近傍、例えば、操
作部303の後方に設けた場合の概念機構図、(c)は
(a)の実施形態をより簡素化した場合の概略概念図で
ある。
【0125】例えば、トリガスイッチ301をハンドル
部302の下側に設ける場合は、人差指で操作すること
となるので(a)図と(c)図のような構造を取ってト
リガスイッチ301を引き上げるような構造とすること
で無理なく操作することができる。
【0126】つまり、(a)図に示す第1の実施の形態
では、手元ハンドル300に設けたトリガスイッチ30
1を矢印E1のように引き上げることで第1の連結棒3
83が回転連結板381を介して変換されて第2の連結
棒384の端部を矢印E2のように下方に押す応力とな
る。この応力は、手元ハンドル300と接続管400の
連結によって、接続管400の第3の連結棒426の端
部と当接し、これを下側に押し下げる。そして、第3の
連結棒426の他の一端がロックピン押え428を移動
させて第2の管体440を固定しているロックピン42
8aを引き上げて固定状態を解除している。
【0127】また、(c)図に示す実施の形態では、前
記回転連結板381で力の方向を変換せずトリガスイッ
チ301の動作を2本の連結棒(第1の連結棒383と
第3の連結棒426)で直接、接続管伸縮機構部402
に伝達させるようにしてもよい。具体的には、前記トリ
ガスイッチ301を棒状として、その中央を前記スイッ
チ穴385に回転可能に取付け、一端を外側に露出させ
て、他端を内側に位置させて、この他端に第1の連結棒
383を取付けるようにする。この構造によれば、前記
回転連結板381をなくして連結棒を2本にすることが
できるので部品点数を少なくすることができる。
【0128】一方、トリガスイッチ301をハンドル部
302の上部に設ける場合は、親指で押すようにすると
力が入りやすい。このようにトリガスイッチ301を押
す構造とする場合は、応力を変換する変換手段、例えば
前記回転連結板381Xを、手元ハンドル300または
接続管400の一方に新たに設けるようにする。例えば
(b)のような構造では、接続管400のハンドル接続
部434に回転連結板381Xを設けることで、トリガ
スイッチ301を矢印E3のように押し下げる力を変換
して爪部を引き上げて固定を解除するようにすることが
できる。
【0129】このように、この実施の形態では、トリガ
スイッチ301を設ける場所や、これを操作する応力の
方向を考慮して、例えば、図14の各部の構造を適宜組
み合わせるようにする。このような構造を取ることによ
り、前記した重力や床面との関係で接続管400を伸縮
するので、操作性を向上することができる。
【0130】この実施の形態において、前記第1の管体
と前記第2の管体の間には、第2の管体の最大ストロー
ク時に第1の管体と第2の管体の間のシール効果が最大
となるシール機構が設けられている。図15(a)、
(b)は、この実施の形態におけるシール機構の一例と
して、接続管400の第1の接続管(外筒)420と、
第2の接続管(内筒)440の関係を説明する図であ
る。なお、図15は理解を容易にするために、半径方向
のみ実際の寸法よりも拡大して表してある。図15
(a)では、第2の接続管440が径小部440aと、
後端に設けられた径大部440b及びシール部440e
とを備えている。また、第1の接続管420の先端部に
前記径大部440bに対応するシール420aが設けら
れている。第1の接続管420と第2の接続管440と
の間の隙間Gは、第2のロックスイッチ431を解除し
たときに第2の接続管(内筒)440が自重でスムーズ
に伸張しうる程度の摺動抵抗を与え、かつ、通気損失
(外筒、内筒の伸長に伴う管路内の通気抵抗による損失
及び隙間からの漏れ損失)が大きくならない程度の大き
さとする。摺動抵抗を小さくするために、外筒と内筒の
いずれか一方の表面にテフロン等の材料を設けても良
い。
【0131】一方、(b)のように、第2の接続管44
0が最大ストローク位置まで伸張したときには、径大部
440b及びシール部440eがシール420aに接し
て、最大のシール効果すなわち実質的に隙間からの空気
の吸い込みを阻止する構成とする。
【0132】なお、第2の接続管440の径大部440
bは、第2の接続管440が中間のストローク位置にあ
るときにもある程度のシール効果を発揮するとともに、
第1の接続管420内を自重で動くときの第2の接続管
440が軸揺れを制限し第1の接続管420内をスムー
ズに移動するようにガイドする機能も果たしている。
【0133】他の実施形態として、図15(c)、
(d)のように、第2の接続管440をテーパー管44
0cとし隙間Gが連続的に変化するようにしても、同様
な効果を発揮させることができる。
【0134】また、上記両実施形態における第1の接続
管(外筒)420と第2の接続管(内筒)440の関係
を逆にし、第2の接続管440側にシールを設けても良
い。すなわち、第1の管体が先端部に設けられた径小部
を備え、第2の管体は吸口体と反対側の端に設けられた
前記径小部に対応するシールを備えており、第2の管体
接続管が最大ストロークまで伸張したときに前記径小部
が前記シールに接して空気の吸い込みを実質的に阻止す
る構成としてもよい。
【0135】上記各実施形態によれば、コンパクトで安
全性に優れた接続管長さ調整機構付の電気掃除機が提供
される。
【0136】次に、図16を参照して、サブハンドルの
構造を詳細に説明する。図16はサブハンドルと吸引ホ
ースの連結状態の分解斜視図、図17はサブハンドルに
接続管を取り付ける構造を示す部分斜視図と一部断面図
である。
【0137】先ず、図16を参照して前記サブハンドル
600と吸引ホース200との連結構造について説明す
る。この実施の形態では、パイプ構造体601aを他の
構造体と分離する構造とし、このパイプ構造体601a
に、前記電気掃除機本体100に取り付けるための本体
取付機構部610と、前記吸引ホース200を取り付け
るためのホース取付機構部620と、前記電気掃除機本
体100と前記吸引ホース200を連通する塵埃通路6
30とを備えるようにする。そして、前記パイプ構造体
601aに取り付けるための管状のパイプ構造体取付部
606と、このパイプ構造体取付部606を介して前記
パイプ構造体601aと平行に配置される接続管取付構
造体602と、前記接続管取付構造体602を前記パイ
プ構造体取付部606に連結するための主連結体603
と、サブ連結体604とからなる分離構造体608を樹
脂で一体成形し、この分離構造体608と、前記前記パ
イプ構造体601aとを着脱可能な構造としている。
【0138】この実施の形態では、前記パイプ構造体取
付部606を管状に形成して、この中に前記パイプ構造
体601aを挿入して貫通させて、前記パイプ構造体6
01aの一端に設けた本体取付機構部610をホース取
付部101に取り付けるようにする。前記パイプ構造体
取付部606は、前記パイプ構造体601aの外周に設
けた位置決め突起607により、前記パイプ構造体取付
部606が吸引ホース側に抜けないように、前記パイプ
構造体取付部606の内面に嵌合部609を設けるよう
にしている。
【0139】分離構造体608は、左右に別れる部材に
より構成してねじで止める構造としてもよい。また、前
記パイプ部構造体取付部606は管状に限定されるもの
ではなく、前記パイプ構造体601aに着脱可能に取り
付けられて、連結された状態を堅固に維持できる構造で
あればよい。
【0140】この実施の形態では、ホース取付機構部6
20の一端に張り出したパイプ617の左右に凸部61
1を設けて、前記本体取付機構部610をホース取付部
101に取り付けた際に回転しないようにしている。そ
して、この凸部611に前記本体取付機構部610とホ
ース取付部101の結合を固定するための固定機構部6
12を設けている。
【0141】この固定機構部612は、前記凸部611
の外周面に形成される凹部613と、この凹部613を
覆う保護板614と、この保護板614内に設けられる
シーソスイッチ615と、この固定機構部612を常に
固定状態とするばね616とから構成される。前記シー
ソスイッチ615は一端に凸ボタン、他端に固定爪が設
けられ、前記保護板614には、前記凸ボタンと固定爪
を露出する窓が設けられている。そして、前記凸ボタン
と固定爪は前記ばね616により、常に外周へ飛び出す
ように設けられているので、前記ホース取付部101に
取り付けた際には、この固定爪がホース取付部101の
内側に設けた凹部に嵌合して固定させることができる。
この嵌合を外す場合は前記凸ボタンを押下すればよい。
【0142】また、吸引ホース200を取り付けるため
のホース取付機構部620は、吸引ホース200の端部
に設けた連結リング230を挿入して結合する構造とし
ている。つまり、この実施の形態では、ジャバラホース
の端部に固定リング231が取り付けら、この固定リン
グ231に対して回転可能でかつ、この固定リング23
1から管軸方向に張り出して設けられる前記連結リング
230が取り付けられている。そして、前記連結リング
230の外周には樹脂の弾性を利用して常に外周方向に
突出する係止部232が形成され、前記ホース取付機構
部620の塵埃通路630の外壁には、前記係止部23
2と嵌合する係止穴621が設けられている。
【0143】これにより、前記連結リング230が前記
ホース取付機構部620に挿入されて、前記係止部23
2が係止穴621に嵌合することで、両者が連結され
る。この構造によれば、前記吸引ホース200は、前記
サブハンドル600に対して回転可能に取り付けられる
ので、吸引ホース200のねじれを軽減することができ
る。更に、この実施の形態では、前記係止穴621から
前記係止部232を内側に押し込むことで嵌合を外すこ
とができるので、メンテナンス時に有効である。
【0144】この実施形態では、パイプ構造体601
と、他の構造体とを分離可能な構造としているが、パイ
プ構造体601と接続管取付構造体602と主連結体6
03とサブ連結体604とを樹脂で一体成形してもよ
い。
【0145】この図16に示す実施の形態によれば、前
記分離構造体608は、これを取除いても電気掃除機1
としての機能を損なわないので、前記縦収納姿勢での利
便性を求めないのであれば簡単に取外すことができる。
また、前記パイプ構造体601aには、前記前記パイプ
構造体取付部606を着脱するための著しい設計変更を
しなくとも、縦収納姿勢での使い勝手を向上することが
できるので汎用性を高めることができる。
【0146】次に、図17を参照して、前記接続管取付
機構部640と前記接続管400に設けた取付部401
との連結構造を説明する。図17において、前記したよ
うに、前記取付部401は、前記接続管400の裏面側
に設けられる凸状の取付突起部410と、伸縮方向及び
両側に突出した嵌合部411を備えている。
【0147】前記嵌合部411は、上部にストッパー部
412を設けて、前記取付突起部410の両側から下側
にかけて凹溝413を形成することにより、図17の
(b)図に示すように、横断面形状において、突出した
部分の両側が張り出した「T型」に形成され、側面形状
においては、突出した先端部が下方に突出するように形
成されている。
【0148】一方、前記接続管取付機構部640は、前
記接続管取付構造体602の長手方向に沿って凹状のレ
ール641が形成される。前記レール641は、内側に
張り出した一対のガイドレール642が前記レール64
1に沿って形成され、このガイドレール642が前記凹
溝413に嵌合して取付突起部410を両側から支持す
る。また、前記縦収納姿勢において、上部側となる前記
レール641には、このレール641に前記取付突起部
410を導く傾斜面643が形成される。
【0149】この構造によれば、図17に示すように、
取付部401を上方から前記接続管取付機構部640に
挿入しようとした場合、前記取付突起部410の下方の
嵌合部411aが、先ず、前記傾斜面643に当接し
て、前記レール641に案内され、更に、前記取付突起
部410の両側の嵌合部411bに嵌合して、前記スト
ッパ部412が、前記接続管取付構造体602と当たる
位置まで挿入される。
【0150】したがって、サブハンドル部600を介し
て前記接続管取付構造体602が上方に引き上げられた
場合、前記ストッパ部412と前記ガイドレール642
により、前記取付部401が上下方向と左右方向で保持
されるので、前記接続管400を引き上げることができ
る。一方、前記手元ハンドル300を介して、接続管4
00を引き上げようとした場合は、前記接続管取付機構
部640と前記取付部401の前記嵌合構造では、前記
電気掃除機本体100の重量を保持することができない
ので、この電気掃除機本体100を引き上げることな
く、前記嵌合を外して、前記接続管400を引き上げる
ことができる。
【0151】他方、縦収納姿勢の電気掃除機1を斜めの
姿勢とした場合は、この接続管取付機構部640と前記
取付部401の嵌合部分に、移動手段102で保持され
る電気掃除機本体100の重量にともなう応力が一部か
かるので、前記レール641と前記嵌合部611の嵌合
部分に歪みを生じさせて、前記嵌合が外れ難くなるの
で、この嵌合により、前記手元ハンドル300を保持し
て斜め姿勢の電気掃除機1を移動させることができる。
なお、前記嵌合の強さは、前記レール641と前記嵌合
部611との接触面を増やしたり、あるいは嵌合の嵌め
あいを調節して適度な嵌合の応力を得るように調節する
とよい。また、前記接触面に摩擦係数を上げる表面処理
を施してもよい。
【0152】次に、図18を参照して、接続管位置保持
手段140を説明する。図18は接続管位置保持手段の
説明図であり、(a)図は縦収納姿勢の電気掃除機の側
面図、(b)図は前記(a)図のA−A断面図である。
【0153】図18において、この実施の形態では、接
続管取付機構部640と前記接続管400に設けた前記
取付部401との結合により、電気掃除機本体100と
接続管400との連結を十分に維持することが可能であ
るが、前記連結部分にかかる負荷を軽減するために、前
記連結部分の下方の位置、即ち、前記接続管400をほ
ぼ垂直な姿勢で前記サブハンドル600に取り付けた状
態で、前記接続管400、またはこの接続管400の下
部に取り付けられる吸口体500と、前記電気掃除機本
体100の上面が接する位置に、前記接続管400の下
方の位置を保持する一対の突起部141からなる前記接
続管位置保持手段140を設けている。
【0154】この接続管位置保持手段140は、図18
(b)に示す矢印Q1方向の応力に対向するものであ
る。例えば、図18の縦収納姿勢の電気掃除機におい
て、前記手元ハンドル300を保持した場合、手元ハン
ドル300を右側(矢印Q3)に倒そうとする力には、
大車輪104により前記電気掃除機本体100が倒れ易
いので前記取付部101とサブハンドル部600の連結
部にかかる負荷は大きいものではない。
【0155】また、図18で左側(矢印Q2)に倒そう
とする力には、接続管400または吸口体500が前記
前記掃除機本体100の上面に押し付けられるので前記
取付部101とサブハンドル部600の連結部にかかる
負荷を軽減することができる。しかしながら、手元ハン
ドル300を左右方向(矢印Q1)に倒そうとする力
は、前記取付部101とサブハンドル部600の連結部
を中心に回転しようとする力となるので、前記連結部に
大きな負荷を与えることとなり、これを防ぐために堅牢
な構造とする必要がとなる。
【0156】そこで、この実施の形態では、接続管40
0または前記吸口体500と電気掃除機本体100の上
面と接する位置(清掃姿勢での最頂部)に左右方向への
ぶれを防止する一対の突起部141を設けている。これ
により、前記連結部の必要以上の強度を軽減して軽量化
を図ることができる。
【0157】次に、図19において、前記サブハンドル
の使用方法を説明する。図19は縦収納姿勢の電気掃除
機1を移動する状態の説明図であり、(a)図が従来例
を持ち上げた状態の説明図、(b)図が本実施の形態の
電気掃除機1を持ち上げた状態の説明図、(c)図が本
実施の形態の電気掃除機1を移動手段を介して移動させ
る状態の説明図である。
【0158】先ず、図19(a)図において、従来例
は、縦収納姿勢において、接続管400を電気掃除機本
体100の底面側に取り付ける構造が一般的である。こ
の従来型の縦収納姿勢では、接続管400に設けた取付
部を電気掃除機本体100の先端部に直接取り付ける構
造である。このため、この縦収納姿勢の電気掃除機を持
ち上げようとすると、電気掃除機本体100の底面(ホ
ース取付部の下側に設けられている)設けたサブハンド
ルを介して持ち上げることとなる。
【0159】しかしながら、前記サブハンドルは、縦収
納姿勢の電気掃除機の重心位置からずれた位置に設けら
れているので、このサブハンドルで電気掃除機を保持し
た場合、縦収納姿勢の電気掃除機を斜めの姿勢で持たな
ければならない。特に、電気掃除機は持ち上げる際に縦
姿勢から斜め姿勢に倒れるので、吸引ホース200が邪
魔をしたりして、持ち上げ難くまたバランスが取り難い
ものである。
【0160】一方、図19(b)図に示すように、この
実施の形態にかかる電気掃除機1は、電気掃除機1の重
心位置の上方近傍にあるサブハンドル600を介して持
ち上げることができる。この場合、ハンドル部660は
握り易く、かつハンドル部660の長手方向の両側に電
気掃除機本体100と接続管400を分けて支持するの
でバランスがとりやすい。また、図に示すように、吸引
ホース200を脇に抱えることもできるので、搬送姿勢
が良好となる。
【0161】また、図19(c)図に示すように、この
実施の形態では、手元ハンドル300を保持する利用者
は、縦収納姿勢の電気掃除機1を大車輪104を中心に
して斜めに倒し、保持した手元ハンドル300を引きな
がらあるいは押しながら前記大車輪104を利用して電
気掃除機1を移動させることができる。
【0162】しかし、前記従来例は、前記接続管400
を大車輪を備えた底面側に取り付ける構造としているの
で、前記接続管が邪魔をして前記大車輪104による移
動が困難である。また、従来例は接続管400の取付部
を電気掃除機本体100に上から引っ掛ける構造である
ため、斜めに引っ張ろうとすると接続管400が取れて
しまう。しかし、この実施の形態によれば、手元ハンド
ル300を介して縦収納姿勢を斜めに倒すだけの操作で
簡単に移動させることができる。
【0163】吸引ホースに電源線や信号線を備えて、手
元ハンドルで電源などの操作を行う場合、あるいは、前
記吸口体500に回転ブラシ駆動モータを備える場合
は、前記サブハンドルと吸引ホースと電気掃除機本体の
ホース取付部、あるいは接続管の各連結部に公知の接続
端子を設けるようにしてもよい。
【0164】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な操作で接続管の
長さ調整が可能で、その長さを固定することができる電
気掃除機及び吸口組品を提供することができる。
【0165】また、コンパクトで安全性に優れた接続管
の長さ調整機構を備えた電気掃除機を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電気掃除機の収納姿
勢を示す外観図である。
【図2】図1に示す電気掃除機の通常の清掃状態の斜視
図である。
【図3】図1に示す電気掃除機の手元ハンドルの後方斜
視図である。
【図4】図1に示す電気掃除機の手元ハンドルの外観図
である。
【図5】図1の電気掃除機の手元ハンドルの第1の管体
の部品展開図である。
【図6】図1の電気掃除機の手元ハンドルの断面図であ
る。
【図7】図1の電気掃除機の第2の管体の部品展開図で
ある。
【図8】図1の電気掃除機の手元ハンドルの右側面図の
詳細図である。
【図9】前記手元ハンドルの動作を説明する図である。
【図10】図1の電気掃除機の接続管の部品展開図であ
る。
【図11】図1の電気掃除機の接続管の動作説明図であ
り、(a)は接続管を縮めた状態の横断面図であり、
(b)は接続管を縮めた状態の平面図である。
【図12】図1の電気掃除機の接続管を縮めた状態の縦
断面図である。
【図13】図1の実施形態における第2のロックスイッ
チの動作説明図である。
【図14】図1の実施形態における手元ハンドルの接続
管伸縮スイッチ機構部と接続管の動作を説明する図であ
る。
【図15】本発明における接続管の第1の接続管(外
筒)と、第2の接続管(内筒)の関係を説明する図であ
る。
【図16】本発明の実施形態におけるサブハンドルと吸
引ホースの連結状態の分解斜視図である。
【図17】本発明の実施形態におけるサブハンドルに接
続管を取り付ける構造を示す部分斜視図と一部断面図で
ある。
【図18】本発明の実施形態における接続管位置保持手
段の説明図である。
【図19】本発明の実施形態における縦収納姿勢の電気
掃除機を移動する状態の説明図である。
【符号の説明】
1…電気掃除機、100…電気掃除機本体、101…ホ
ース取付部、102…走行手段、103…脚部、104
…大車輪104、140…接続管位置保持手段、200
…吸引ホース、300…手元ハンドル、301…トリガ
スイッチ、302…ハンドル部、305…接続管連結
部、310…第1の管体、350…第2の管体、370
…接続管固定機構部、371…ロックスイッチ、380
…接続管伸縮スイッチ機構部、383…第1の連結棒、
384…第2の連結棒、400…接続管、401…取付
部、402…接続管伸縮機構部、403…第2のロック
スイッチ、410…取付突起部、411…嵌合部、42
0…第1の管体、428…ロックピン押え、428a…
ロックピン、440…第2の管体、500…吸口体、6
00…連結体(サブハンドル部)、601…パイプ構造
体601、602…接続管取付構造体、603…主連結
体、604…サブ連結体605、空間…605、610
…本体取付機構部、620…ホース取付機構部、630
…塵埃通路、640…接続管取付機構部、660…ハン
ドル部、1000…吸口本体、1500…自在連結部、
A1…接続管の中心軸、A2…ハンドルの長手方向、A
3…搬送路の中心軸、A4…中心軸、A5…中心軸、A
6…中心軸、A7…中心軸、B1…大車輪の回転軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊島 久則 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立多賀エレクトロニクス内 (56)参考文献 特開 平10−85163(JP,A) 特開 平5−95876(JP,A) 特開 昭63−51828(JP,A) 登録実用新案3066971(JP,U) 登録実用新案3067043(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/24

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塵埃を集塵室に吸い込むための送風機を備
    えた電気掃除機本体と、この電気掃除機本体のホース取
    付部に取り付けられた連結体と、一端を前記連結体に取
    り付けられ前記送風機に連通する柔軟性のある吸引ホー
    スと、前記吸引ホースの他端部に取り付けられた手元ハ
    ンドルと、該手元ハンドルに取り付けられ前記吸引ホー
    スに連通する接続管と、該接続管に取り付けられた吸口
    体とからなり、 前記電気掃除機本体の先端部に前記連結体を着脱可能に
    取り付けるホース取付部を備え、 前記接続管は、その一端に形成された搬送路が前記手元
    ハンドルと着脱可能に連結される第1の管体と、該第1
    の管体の他の一端に摺動可能に連結され他の一端が前記
    吸口体に連結される第2の管体とからなり、 前記第1の管体は、前記第2の管体を該第1の管体に固
    定する固定手段と該固定手段の固定状態を解除させる第
    2の伝達手段を備え、 前記手元ハンドルは、前記固定手段を解除するトリガス
    イッチと、該トリガスイッチの動作を前記第2の伝達手
    段に伝達する第1の伝達手段を備え、 前記第1の伝達手段と第2の伝達手段は、前記手元ハン
    ドルと接続管を連結することにより連結され、前記トリ
    ガスイッチスイッチの操作により前記固定手段の固定状
    態を解除するように構成されており、 前記第1の伝達手段はその一端が前記トリガスイッチス
    イッチに接続され、他端が該トリガスイッチスイッチの
    操作の如何に拘らず常に前記第1の管体の端面より後退
    した位置にあり、 前記第1の伝達手段は、一端が前記トリガスイッチスイ
    ッチに連結された第1の連結棒と、一端が前記第2の伝
    達手段に接し前記第1の連結棒の動きを該第2の伝達手
    段に伝達する第2の連結棒とを含み、 該第2の連結棒の前記一端が、前記トリガスイッチスイ
    ッチの操作の如何に拘らず常に前記第1の管体の端面よ
    り後退した位置にあることを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】 塵埃を集塵室に吸い込むための送風機を備
    えた電気掃除機本体と、この電気掃除機本体のホース取
    付部に取り付けられた連結体と、一端を前記連結体に取
    り付けられ前記送風機に連通する柔軟性のある吸引ホー
    スと、前記吸引ホースの他端部に取り付けられた手元ハ
    ンドルと、該手元ハンドルに取り付けられ前記吸引ホー
    スに連通する接続管と、該接続管に取り付けられた吸口
    体とからなり、 前記電気掃除機本体の先端部に前記連結体を着脱可能に
    取り付けるホース取付部を備え、 前記接続管は、その一端に形成された搬送路が前記手元
    ハンドルと着脱可能に連結される第1の管体と、該第1
    の管体の他の一端に摺動可能に連結され他の一端が前記
    吸口体に連結される第2の管体とからなり、 前記第1の管体は、前記第2の管体を該第1の管体に固
    定する固定手段と該固定手段の固定状態を解除させる第
    2の伝達手段を備え、 前記手元ハンドルは、前記固定手段を解除するトリガス
    イッチと該トリガスイッチの動作を前記第2の伝達手段
    に伝達する第1の伝達手段を備え、 前記第1の伝達手段と第2の伝達手段は、前記手元ハン
    ドルと接続管を連結することにより連結され、前記トリ
    ガスイッチスイッチの操作により前記固定手段の固定状
    態を解除するように構成されており、 前記第1の伝達手段は、第1の連結棒と第2の連結棒と
    を含むリンク機構により構成されていることを特徴とす
    る電気掃除機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電気掃除機において、 前記リンク機構は、前記第1の管体内に固定された操作
    基板の上側もしくは下側に設けられていることを特徴と
    する電気掃除機。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の電気掃除機において、 前記第1の管体は上ケースと下ケースを含み、前記第1
    の連結棒と前記第2の連結棒とを含むリンク機構は、前
    記上ケース内に形成されており、前記下ケースの搬送路
    に、曲がり部を有する前記第2の管体が接続されている
    ことを特徴とする電気掃除機。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の電気掃除機におい
    て、前記第1の管体には、操作部と、前記接続管との着
    脱を可能にする接続管固定機構部が設けられており、 前記リンク機構の回転連結板は、前記トリガスイッチと
    前記接続管固定機構部の中間の位置において支持されて
    いることを特徴とする電気掃除機。
  6. 【請求項6】 請求項3または4記載の電気掃除機におい
    て、 前記リンク機構は、回転連結板を含み、該回転連結板
    は、前記第2の管体の曲り部近傍に保持されていること
    を特徴とする電気掃除機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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