JP3122906U - 包装殺菌・防カビ・消臭剤及びこれを封入した包装生鮮食料品 - Google Patents
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Abstract
【課題】この考案は、必要量の二酸化塩素ガスを密封容器内へ充満させることができる包装殺菌・防カビ・消臭剤を得ることを目的としたものである。
【解決手段】この考案は、水成二酸化塩素水を封入した易破断性の内袋と、前記二酸化塩素水と接触して二酸化塩素ガスを発生する粉末とを、気体透過性外袋に同封したことを特徴とする包装殺菌・防カビ・消臭剤により、目的を達成した。
【選択図】図1
【解決手段】この考案は、水成二酸化塩素水を封入した易破断性の内袋と、前記二酸化塩素水と接触して二酸化塩素ガスを発生する粉末とを、気体透過性外袋に同封したことを特徴とする包装殺菌・防カビ・消臭剤により、目的を達成した。
【選択図】図1
Description
この考案は、生鮮食料品の流通間における変化を防止する為に、その包装中へ殺菌・防カビ・消臭剤を封入するようにした包装殺菌・防カビ・消臭剤及びこれを封入した包装生鮮食料品に関する。
従来二酸化塩素(ClO2)は、強い殺菌・消臭能力により、腐敗防止、防カビ、鮮度保持、殺菌、消臭効果などを有することが知られている。しかし、二酸化塩素は本来、水成又は気体であるため、貯蔵が困難であり、気体の発生装置が必要となる。
そこで水成は反応して二酸化塩素を発生し得る2種の化合物を用い、使用時に、これらを加えることにより、二酸化塩素気体をその場で発生させることにより、その雰囲気中の各種対象物に作用させる防腐・防カビ・除菌・消臭作用をさせることができる。
特開平3−172140号
特公昭48−32079号
特開昭64−71804号
従来二酸化塩素ガスを用いてダンボール箱内を浄化し、青果の鮮度低下を防止する方法が提案されている(特許文献1)。
次に青果物類の鮮度保持、脱臭、殺藻、その他の効果を有する二酸化塩素の徐放性組成物(SiO2/Al2O2のモル比が約25以上の結晶性高シリカゼオライトと塩素酸塩類)の提案がある(特許文献3)
また輸送又は貯蔵中の果物及び野菜に利用する酸性かつ粉末状の二酸化塩素含有混合物の提案がある。前記果物等の包装箱に、前記二酸化塩素含有混合物を入れると、発生する二酸化塩素によって果物等の鮮度保持、殺菌その他の効力を奏するとされている(特許文献2)。
また輸送又は貯蔵中の果物及び野菜に利用する酸性かつ粉末状の二酸化塩素含有混合物の提案がある。前記果物等の包装箱に、前記二酸化塩素含有混合物を入れると、発生する二酸化塩素によって果物等の鮮度保持、殺菌その他の効力を奏するとされている(特許文献2)。
前記のように従来提案されている二酸化塩素の用法は、二酸化塩素ガスを必要な時に必要量発生させる為の簡易、用法、確実性の点で問題があった。
即ち2種類以上の反応剤を用いて二酸化塩素を発生させるようにする場合(従来)には、果物等の容器の容積、果物等の量に塩素ガスの発生量を対応させることは困難であり、日常手軽にかつ正確に行うことはできなかった。
そこでこの考案は、前記果物等を収容する箱の容積、形状、収容物に応じ、封入する水成二酸化塩素とゲル化剤の分量を調整して、別封することにより、前記従来の問題点を解決したのである。
然して、水成二酸化塩素水の包装袋を開ける(破る)ことにより、水成二酸化塩素水と粉末とを接触させることができるので、使用者は、水成二酸化塩素水の袋を開ければ、自動的に目的を達成することになった(使用の簡便性達成、不使用時の保存性について優れている)。
例えば反応液含浸体を用いた場合には、反応開始時から適用時までの期間が一定でない為に、二酸化塩素の発生濃度が不十分となり易く、かつ反応液が直接箱体や、人体に付着するおそれがあり、安全性の点で問題があり、使用困難であった。
この考案は、種々の対象物に対し、簡便、かつ安全に、しかも過不足なく二酸化塩素ガスを発生させ、果物等の対象物の腐敗防止・鮮度保持・殺菌・消毒等の効果を効率よく行うことができるようにして、前記従来の問題点を解決したのである。
即ちこの考案は、水成二酸化塩素水を封入した易破断性の内袋と、前記水成二酸化塩素水と接触して二酸化塩素ガスを発生する粉末とを、気体透過性外袋に同封したことを特徴とする包装殺菌・防カビ・消臭剤であり、易破断性の内袋は、使用者により袋の一部に孔が開くようにした合成樹脂製袋とするものである。
また、易破断性の内袋は、外力付与により開口できるような合成樹脂製袋としたものであり、該合成樹脂製袋は、易破断性のポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム製としたものであり、水成二酸化塩素水と、該水成二酸化塩素水と接触して二酸化塩素ガスを発生する粉末とを、気体透過性袋内へ、仕切り区分により別々封入し、前記仕切りの一部を連通させることができるようにしたことを特徴とする包装殺菌・防カビ・消臭剤である。
次に他の考案は、請求項1又は5記載の包装殺菌・防カビ・消臭剤を、二酸化塩素ガスを発生する状態にして生鮮食品の包装体中に封入したことを特徴とする包装生鮮食料品であり、包装殺菌・防カビ・消臭剤の二酸化塩素ガスを発生する状態は、内袋又は外袋の仕切りは、生鮮食品の包装体内へ収容する際に破断するものであり、内袋又は外袋の仕切りの破断は、内袋に孔を開け、仕切りに連通孔を設けるものである。
前記のように、二酸化塩素ガス発生用化合物を密封する外袋は液体は透過しないが、気体を透過しうるポリエチレンフィルム類の素材を使用する。前記密封は公知のヒートシール法によって行う。
また、水性溶媒を密封する内袋としては、易破断性材質及び片手でも破断できるような易破断性の材質が好ましく、素材としてはポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルムなどが揚げられ、又、それらを複合させたもの、又それらのフィルムにアルミ・ガラスを蒸着したもの(部分的にそれを施したものもこれと同じ)を用いることができる。
次にこの考案は、使用する現場において、反応開始と同時に作用が開始されるため、二酸化塩素ガスを発生させる化合物は吸収が早くて、そのことにより反応速度が速くなるように、できるだけ微粉末化された、高分子ポリマー・セラミックなどを使用することが好ましい。
この考案において、水成二酸化塩素水を吸収し、二酸化塩素ガスを発生しうる化合物(例えば高分子ポリマー・セラミックの微粉末)と水成二酸化塩素水とが接触し、これらが水性媒体中に溶解すると、これにより二酸化塩素ガスの発生が始まり、このガスが外袋を通過して放出容器内に充満することになる。
前記二酸化塩素ガスの化学反応は、酸化反応であり、毒性は塩素に比べてはるかに低く、脱臭、殺菌、防カビなどの効果が知られている。
また二酸化塩素水は、欧米では水道水の浄化、野菜、果物の消毒剤として使用され、WHO(世界保健機構)により、安全性「A−1」にランク付けされている。
前記二酸化塩素ガスの化学反応は酸化反応であって、他の塩素化合物に見られるような塩素化ではないので、飽和脂肪酸(例えば脂肪族アミン)とは容易に反応しない。従ってセルローズ質を損なわず、青果物を傷つけないことになる。
前記のような特性があるので、野菜その他の一般食品の浄化、殺菌、防カビなどに有効に使用することができる。
この考案によれば、容器内に収容した果物等の腐敗防止・鮮度保持・殺菌・消臭・防カビ剤は種々の対象物に簡便にかつ安全に装着使用できると共に、二酸化塩素ガスを使用したい時に、その場で容易に発生させることができる。しかも二酸化塩素ガスの発生期間も封入した化合物や水性溶媒の組成や比率の調整により、又、外装の構成・厚みにより簡便にコントロールすることができ、残留毒性の問題も生じないなどの諸効果がある。
また、この考案の腐敗防止・防カビ・鮮度保持・殺菌・消臭剤は、特に一定期間内の衛生性の付与が要求される果物箱や魚箱・弁当箱等の食料品関連の保存・輸送用に伎用される、保存用箱体、冷蔵庫、コンテナーなどの腐敗防止・防カビ・鮮度保持・殺菌剤・消臭用として極めて有効である。
この考案は、二酸化塩素ガスを透過する合成樹脂フィルムよりなる外袋内へ、水成二酸化塩素水を封入した易開口性の内袋と、前記水成二酸化塩素水と接触して二酸化塩素ガスを発生させる混合粉末とを密封した包装殺菌・防カビ・鮮度保持・消臭剤である。
また前記包装殺菌・防カビ・消臭剤を、生鮮食品の包装中に封入した包装生鮮食料品である。前記における易開口性の内袋は、例えばポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルムまたは前記の複合フィルム、或いはこれらのフィルムにアルミ・ガラスを蒸着したものを用いることができる。
前記外袋は、二酸化塩素ガスのみを透過する高密度ポリエチレンフィルムが用いられる。
この考案の実施例を図1について説明すると、二酸化塩素ガスを発生する水成二酸化塩素水3入りの内袋1と、二酸化塩素ガスを発生する粉末と高分子ポリマー・セラミックの混合粉末4とを、高密度のポリエチレンフィルム製の外袋5内へ封入して、この出願の包装殺菌・防カビ・消臭剤6を完成した。図中2はシール部である。
前記外袋5は、二酸化塩素ガスを透過するが、水成二酸化塩素水は透過しない性質があるので、ダンボール内などを濡らすおそれはない。
次にダンボール7の内部へ生鮮野菜8、9その他を詰めた後、この考案の包装殺菌・防カビ・消臭剤6の内袋1を開口して入れ、前記ダンボール7を密封すれば、ダンボール7内には二酸化塩素ガスが充満し、腐敗防止・防カビ・鮮度保持その他の目的を達成することができる。
前記内袋1は、人の手指、或いは自動機などで所定位置を強く押すと、容易に破断し、内容の水成二酸化塩素水が流出して、外袋5内の混合粉末と接触し、これを溶解して二酸化塩素ガスを発生させる。
前記実施例は、内袋1を外袋5内へ封入したが、外袋5を仕切り部11で仕切り、その一方に水成二酸化塩素水3を封入し、他側に混合粉末4を封入すれば、この考案の包装消臭剤10となる。前記仕切り部11を開くことにより、外袋5内で二酸化塩素ガスを発生させることができる。
前記における内袋1の開口又は外袋5の仕切り部の開口構造は、従来知られている手段(例えば接着性の弱い所を開くようにする)を用いることができる。
例えば、一部の接着性を弱くしておいて、これを剥したり、孔と、栓の関係としておいて栓を外したり、折損し易くして折ることにより孔を開けたりすることができる。
前記実施例によれば、使用直前に内袋1を開口し、又は外袋5の仕切り部11を開口することにより、反応を開始し、二酸化塩素ガスを発生させることができる。この場合に外袋5は、ガス透過性であって、水成二酸化塩素水は不透過性であるから、水成二酸化塩素水が生鮮食品に付着するおそれはない。
1 内袋
2 水成二酸化塩素水
3 包装水成二酸化塩素水
4 混合粉末
5 外袋
6、10 包装殺菌・防カビ・消臭剤
7 ダンボール
8、9 生鮮野菜
2 水成二酸化塩素水
3 包装水成二酸化塩素水
4 混合粉末
5 外袋
6、10 包装殺菌・防カビ・消臭剤
7 ダンボール
8、9 生鮮野菜
Claims (8)
- 水成二酸化塩素水を封入した易破断性の内袋と、前記水成二酸化塩素水と接触して二酸化塩素ガスを発生する粉末とを、気体透過性外袋に同封したことを特徴とする包装殺菌・防カビ・消臭剤。
- 易破断性の内袋は、使用者により袋の一部に孔が開くようにした合成樹脂製袋とすることを特徴とした請求項1記載の包装殺菌・防カビ・消臭剤。
- 易破断性の内袋は、外力付与により開口できるような合成樹脂製袋としたことを特徴とする請求項1記載の包装殺菌・防カビ・消臭剤。
- 合成樹脂製袋は、易破断性のポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム製としたことを特徴とする請求項2又は3記載の包装殺菌・防カビ・消臭剤。
- 水成二酸化塩素水と、該水成二酸化塩素水と接触して二酸化塩素ガスを発生する粉末とを、気体透過性袋内へ、仕切り区分により別々封入し、前記仕切りの一部を連通させることができるようにしたことを特徴とする包装殺菌・防カビ・消臭剤。
- 請求項1又は5記載の包装殺菌・防カビ・消臭剤を、二酸化塩素ガスを発生する状態にして生鮮食品の包装体中に封入したことを特徴とする包装生鮮食料品。
- 包装殺菌・防カビ・消臭剤の二酸化塩素ガスを発生する状態は、内袋又は外袋の仕切りは、生鮮食品の包装体内へ収容する際に破断することを特徴とした請求項6記載の包装生鮮食料品。
- 内袋又は外袋の仕切りの破断は、内袋に孔を開け、仕切りに連通孔を設けることを特徴とした請求項6又は7記載の包装生鮮食料品。
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JP2006002779U JP3122906U (ja) | 2006-04-13 | 2006-04-13 | 包装殺菌・防カビ・消臭剤及びこれを封入した包装生鮮食料品 |
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