JP3122704U - 肩用サポーター - Google Patents

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榮司 西垣
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株式会社マルエーニット
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Abstract

【課題】全体が一体に作られており、面ファスナーなどの付着手段が存在せず、身体に対する装着が容易に行なえるようにした肩用サポーターを提供する。
【解決手段】よこ編により編地の緯方向に弾性糸が挿入されて編成してなる肩用サポーターであって、この肩用サポーター1は身体の一方の肩を覆う肩覆い部2と、この肩覆い部2の側部に隣接して形成され前記一方の肩に繋がる腕を挿通させる腕通し部3と、前記肩覆い部2および腕通し部3の下側に隣接して形成され一方の脇からそのすぐ下側部分を覆う脇覆い部4と、この脇覆い部4の下端と同レベルで他方の脇のすぐ下側部分の下端のみを覆うように形成された脇当て部5とを備え、脇覆い部4の下端とそれに繋がる脇当て部5とで下端がほぼ水平に筒状に開口し、他方の脇側の脇当て部5と前記肩覆い部2との間で斜めに筒状に開口している。
【選択図】図1

Description

本考案は、人体の肩に痛みがある際に着用して好適な肩用サポーターに関するものである。
従来から知られている肩用サポーターとしては、例えば特許文献1に開示されているものが挙げられる。この特許文献1に開示されている肩サポーターは胸に装着する胸当て部と肩・腕に装着する肩・腕当て部とに分かれており、肩・腕当て部は、肩部と腕部を備え、その肩部には、肩・腕当て部を胸当て部に付着する面ファスナーなどの付着手段を設けたものであり、部品が胸当て部と肩・腕当て部との2つが必要であり、保管をきちんとしなければ次に使用しようとしたときに片方が紛失したりしているという問題があり、また胸当て部と肩・腕当て部との2つの部品を身体に装着しなければならず、装着に手間がかかるという問題もある。
特開2003−265670号公報
本考案の目的は、このような課題を解決するものであり、全体が一体に作られており、面ファスナーなどの付着手段が存在せず、身体に対する装着が容易に行なえるようにした肩用サポーターを提供することにある。
本考案の請求項1に記載の肩用サポーターは、よこ編により編地の緯方向に弾性糸が挿入されて編成してなる肩用サポーターであって、この肩用サポーターは身体の一方の肩を覆う肩覆い部と、この肩覆い部の側部に隣接して形成され前記一方の肩に繋がる腕を挿通させる腕通し部と、前記肩覆い部および腕通し部の下側に隣接して形成され一方の脇からそのすぐ下側部分を覆う脇覆い部と、この脇覆い部の下端と同レベルで他方の脇のすぐ下側部分の下端のみを覆うように形成された脇当て部とを備え、脇覆い部の下端とそれに繋がる脇当て部とで下端がほぼ水平に筒状に開口し、他方の脇側の脇当て部と前記肩覆い部との間で斜めに筒状に開口していることを特徴とする。
請求項2に記載の肩用サポーターは、襟と脇を結ぶ線上で縫着されており、この縫着部を境に下側は弾性糸が挿入された編地の緯方向が水平に向き、また縫着部を境に上側は弾性糸が挿入された編地の緯方向が上下に向くように作られていることを特徴とする。
以上のように、本考案の肩用サポーターは、全体が一体に作られており、身体に装着するのに面ファスナーなどの付着手段が存在せず、身体に対する装着が容易に行なうことができる。
以下、本考案の一実施の形態を、図1〜図3を用いて具体的に説明する。
図1において、1はよこ編により編成されてなる肩用サポーターで、この肩用サポーター1は身体の一方の肩を覆う肩覆い部2と、この肩覆い部2の側部に隣接して形成され前記一方の肩に繋がる腕を挿通させる半袖の腕通し部3と、前記肩覆い部2および腕通し部3の下側に隣接して形成され一方の脇からそのすぐ下側部分を覆う脇覆い部4と、この脇覆い部4の下端と同レベルで他方の脇のすぐ下側部分の下端のみを覆うように形成された脇当て部5とを備え、脇覆い部4の下端とそれに繋がる脇当て部5とで下端がほぼ水平に筒状に開口し、他方の脇側の脇当て部5と前記肩覆い部2との間で斜めに筒状に開口している。
この肩用サポーター1は、図2に示す編組織からも分かるように各コースのループ部分6とループ部分6との間を繋ぐ糸部7が長くなるようにシンガーの動きにより制御されながら編成されている。8は肩用サポーター1の編地の緯方向に挿入されたカバーリングゴムなどの弾性糸であって、肩用サポーター1全体に亘って1コースづつ飛ばしながら互いに絡んでいる隣り合うコースA,B間で図2矢印イで示すウエール方向における上手側のコースAの各ループ部分6に沿い且つウエール方向における下手側のコースBの隣り合うループ部分6とループ部分6との間を繋ぐ糸部7に沿うように蛇行状に絡んだ状態で挿入されている。このように隣り合うコースA,Bに挿入された弾性糸8はウエール方向における上手側のコースAの各ループ部分6およびウエール方向における下手側のコースBの隣り合うループ部分6とループ部分6との間を繋ぐ糸部7に沿うように蛇行状に絡んだ状態となっている。なお、この弾性糸8の伸び率は3〜4倍であって、弾性糸8をほぼ最大伸び率まで引っ張って伸ばしたとき、ループ部分6とループ部分6との間を繋ぐ糸部7が弾性糸8とほぼ平行状態となって、肩用サポーター1の伸び率もほぼ3〜4倍となり、肩用サポーター1の伸縮性が非常に大きくなる。
ところで、上記ウエール方向における下手側のコースBのループ部分6の山の高さは、ウエール方向における上手側のコースAの各ループ部分6に沿い且つウエール方向における下手側のコースBの隣り合うループ部分6とループ部分6との間を繋ぐ糸部7に沿うように弾性糸8を挿入してあることにより低くなっている。
従って、このような編組織を持つ編地を用いて作られてなる肩用サポーター1は襟と脇を結ぶ線上で縫着されており、この縫着部9を境に下側は弾性糸8が挿入された編地の緯方向が水平に向き、また縫着部9を境に上側は弾性糸8が挿入された編地の緯方向が上下に向くように作られている。
なお、本実施の形態において弾性糸8が肩用サポーター1全体に亘って1コースづつ飛ばしながら挿入されているのは、全てのコースに弾性糸8を挿入すると弾性糸8による締め付け力が強くなりすぎるからである。
次に、上記肩用サポーター1の使用形態について述べると、肩用サポーター1を例えば左の肩に合わせて着用する場合は、前記肩覆い部2を左に向けて下着(シャツ)を着たまま下端の開口部より頭から被り、腕通し部3に左腕を通すことにより図3に示すように左肩を覆うように着用することができ、これにより左肩を保温し、サポーター効果を発揮することができる。この肩用サポーター1は前述のように襟と脇を結ぶ線上で縫着されており、この縫着部9を境に下側は弾性糸8が挿入された編地の緯方向が水平に向き、また縫着部9を境に上側は弾性糸8が挿入された編地の緯方向が上下に向くように作られているので、脇覆い部4と肩覆い部2および腕通し部3はその部位に応じた適度の伸縮性を保持し、弾性糸8は肩用サポーター1を形成する糸との絡みが強く、縫着部9において引っ張られても縫着部9から弾性糸8が抜け外れるようなことがない。肩用サポーター1を右の肩に合わせて着用する場合は、前記肩覆い部2を右に向けて上記と同様に着用すれば良く、左右兼用できるものであって、使用に便利であり、両肩に合わせた肩用サポーターをそれぞれ用意する必要がない。
本考案の一実施の形態における肩用サポーターの斜視図である。 同肩用サポーターの編組織図である。 同肩用サポーターを左肩に着用した状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 肩用サポーター
2 肩覆い部
3 腕通し部
4 脇覆い部
5 脇当て部
6 ループ部分
7 糸部
8 弾性糸
9 縫着部

Claims (2)

  1. よこ編により編地の緯方向に弾性糸が挿入されて編成してなる肩用サポーターであって、この肩用サポーターは身体の一方の肩を覆う肩覆い部と、この肩覆い部の側部に隣接して形成され前記一方の肩に繋がる腕を挿通させる腕通し部と、前記肩覆い部および腕通し部の下側に隣接して形成され一方の脇からそのすぐ下側部分を覆う脇覆い部と、この脇覆い部の下端と同レベルで他方の脇のすぐ下側部分の下端のみを覆うように形成された脇当て部とを備え、脇覆い部の下端とそれに繋がる脇当て部とで下端がほぼ水平に筒状に開口し、他方の脇側の脇当て部と前記肩覆い部との間で斜めに筒状に開口していることを特徴とする肩用サポーター。
  2. 襟と脇を結ぶ線上で縫着されており、この縫着部を境に下側は弾性糸が挿入された編地の緯方向が水平に向き、また縫着部を境に上側は弾性糸が挿入された編地の緯方向が上下に向くように作られていることを特徴とする請求項1記載の肩用サポーター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105937088A (zh) * 2015-03-06 2016-09-14 株式会社岛精机制作所 针织品

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