JP3122276U - 小形携帯電灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】低電力消費で、寿命が長く、良好な照明性能を発揮させることができる小形携帯電灯を安価に提供する。
【解決手段】光源としての冷陰極蛍光管2と、電源電池3からの電力供給を受けて、交流高電圧で前記冷陰極蛍光管を駆動する点灯駆動回路4と、前記冷陰極蛍光管2からの光を前方へ反射させる略ドーム形のリフレクタ5と、を備え、前記冷陰極蛍光管2を湾曲、例えば螺旋状に成形する。
【選択図】 図1

Description

この考案は、懐中電灯などの小形携帯電灯に関する。
一般に懐中電灯などの小形携帯電灯は、光源として、豆球と称される小形白熱電球ないしはキセノン電球などを使用したものが多い。
しかし、上記のように小形白熱電球などを使用したものでは、フィラメントなどの抵抗に通電した際の発熱に付随する発光を利用したものであり、可視光のエネルギーの利用効率が低いために、消費電力の割りに高輝度が得られないうえ、発熱により寿命が短いという欠点があった。
このため、最近では、高輝度に発光し、電力消費も少なく、長寿命化が図れる発光ダイオード(LED)を光源に使用したものが普及しはじめている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−109901号公報
しかし、光源としてLEDを使ったものは、製造コストが比較的高く、高価になるという問題がある。
ところで、液晶表示機器のバックライトに使用される直管形の冷陰極蛍光管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)は、比較的低コストで高輝度が得られるものであるが、二つの電極が管体の長さ方向の両端にそれぞれ離れて配置されているから、小型携帯電灯に必要な点光源を得ようとすると、全長を短くするしかない。しかし、管体を短くすると、十分な発効面積が得られなくなる。
また、直管のものでは、従来一般に使用される先広がり状のリフレクタの底部に、ビーム状投光が行えるように配置することが、なかなか難しいという問題があった。
この考案は、上記実情の鑑みてなされたものであり、消費電力も少なく、寿命化が図れ、既存のフレクタを使用して好適なビーム状投光による良好な照明性能が得られる小形携帯電灯を安価にして提供することを課題とする。
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)光源としての冷陰極蛍光管と、電源電池からの電力供給を受けて、交流高電圧で前記冷陰極蛍光管を駆動する点灯駆動回路と、前記冷陰極蛍光管からの光を前方へ反射させる略ドーム形のリフレクタと、を備え、前記冷陰極蛍光管は、湾曲成形されていることを特徴とする小形携帯電灯。
(2)前記冷陰極蛍光管が光軸(X)中心に巻いた螺旋形に成形されている前項(1)に記載の小形携帯電灯。
(3)前記冷陰極蛍光管の螺旋直径をR、光軸(X)方向の全長をLとすると、それらの比率R/Lが1/1.4〜1/0.7に設定されている前項(1)または(2)に記載の小形携帯電灯。
(4)前記リフレクタの光軸(X)方向の深さをH、リフレクタ開口部の直径をDとすると、それらの比率H/Dが1/3.16〜1/2.11に設定されている前項(1)〜(3)のいずれかに記載の小形携帯電灯。
(5)前記冷陰極蛍光管の螺旋直径Rとリフレクタの開口部の直径Dとの比率R/Dが1/6.11以下に設定されている前項(2)〜(4)のいずれかに記載の小形携帯電灯。
(6)前記冷陰極蛍光管の管径tが5mm以下に設定されている前項(1)〜(5)のいずれかに記載の小形携帯電灯。
(7)前記リフレクタの底部と前記冷陰極蛍光管の基端との間隔hが該冷陰極蛍光管の光軸(X)方向の全長L以上に設定されている前項(1)〜(6)のいずれかに記載の小形携帯電灯。
(8)光源としての冷陰極蛍光管と、電源電池からの電力供給を受けて、交流高電圧で前記冷陰極蛍光管を駆動する点灯駆動回路と、前記冷陰極蛍光管からの光を前方へ反射させる略ドーム形のリフレクタと、を備え、前記冷陰極蛍光管は、光軸(X)中心に巻いた螺旋形に成形されており、前記冷陰極蛍光管の螺旋直径をR、光軸(X)方向の全長をLとすると、それらの比率R/Lが1/1.4〜1/0.7に設定されていることを特徴とする小形携帯電灯。
(9)光源としての冷陰極蛍光管と、電源電池からの電力供給を受けて、交流高電圧で前記冷陰極蛍光管を駆動する点灯駆動回路と、前記冷陰極蛍光管からの光を前方へ反射させる略ドーム形のリフレクタと、を備え、前記冷陰極蛍光管は、光軸(X)中心に巻いた螺旋形に成形されており、前記冷陰極蛍光管の螺旋直径をR、光軸(X)方向の全長をLとすると、それらの比率R/Lが1/1.4〜1/0.7に設定されており、前記リフレクタの光軸(X)方向の深さをH、リフレクタ開口部の直径をDとすると、それらの比率H/Dが1/3.16〜1/2.11に設定されていることを特徴とする小形携帯電灯。
(10)光源としての冷陰極蛍光管と、電源電池からの電力供給を受けて、交流高電圧で前記冷陰極蛍光管を駆動する点灯駆動回路と、前記冷陰極蛍光管からの光を前方へ反射させる略ドーム形のリフレクタと、を備え、前記冷陰極蛍光管は、光軸(X)中心に巻いた螺旋形に成形されており、前記冷陰極蛍光管の螺旋直径をR、光軸(X)方向の全長をLとすると、それらの比率R/Lが1/1.4〜1/0.7に設定されており、前記リフレクタの光軸(X)方向の深さをH、リフレクタ開口部の直径をDとすると、それらの比率H/Dが1/3.16〜1/2.11に設定されており、前記冷陰極蛍光管の螺旋直径Rとリフレクタの開口部の直径Dとの比率R/Dが1/6.11以下に設定されていることを特徴とする小形携帯電灯。
(11)光源としての冷陰極蛍光管と、電源電池からの電力供給を受けて、交流高電圧で前記冷陰極蛍光管を駆動する点灯駆動回路と、前記冷陰極蛍光管からの光を前方へ反射させる略ドーム形のリフレクタと、を備え、前記冷陰極蛍光管は、光軸(X)中心に巻いた螺旋形に成形されており、前記冷陰極蛍光管の螺旋直径をR、光軸(X)方向の全長をLとすると、それらの比率R/Lが1/1.4〜1/0.7に設定されており、前記リフレクタの光軸(X)方向の深さをH、リフレクタ開口部の直径をDとすると、それらの比率H/Dが1/3.16〜1/2.11に設定されており、前記冷陰極蛍光管の螺旋直径Rとリフレクタの開口部の直径Dとの比率R/Dが1/6.11以下に設定されており、前記冷陰極蛍光管の管径tが5mm以下に設定されていることを特徴とする小形携帯電灯。
(12)光源としての冷陰極蛍光管と、電源電池からの電力供給を受けて、交流高電圧で前記冷陰極蛍光管を駆動する点灯駆動回路と、前記冷陰極蛍光管からの光を前方へ反射させる略ドーム形のリフレクタと、を備え、前記冷陰極蛍光管は、光軸(X)中心に巻いた螺旋形に成形されており、前記冷陰極蛍光管の螺旋直径をR、光軸(X)方向の全長をLとすると、それらの比率R/Lが1/1.4〜1/0.7に設定されており、前記リフレクタの光軸(X)方向の深さをH、リフレクタ開口部の直径をDとすると、それらの比率H/Dが1/3.16〜1/2.11に設定されており、前記冷陰極蛍光管の螺旋直径Rとリフレクタの開口部の直径Dとの比率R/Dが1/6.11以下に設定されており、前記冷陰極蛍光管の管径tが5mm以下に設定されており、前記リフレクタの底部と前記冷陰極蛍光管の基端との間隔hが該冷陰極蛍光管の光軸(X)方向の全長L以上に設定されていることを特徴とする小形携帯電灯。
この考案によれば、電源電池からの電力供給を受けて点灯駆動回路により、交流高電圧が生起され、この交流高電圧が冷陰極蛍光管に印加されることにより、該冷陰極蛍光管が点灯される。
また、光源として冷陰極蛍光管を使用したから、LEDよりも安価に製作できるうえ、抵抗発熱の電球などと違って、消費電力が少なく、寿命も長くなる。
とくに、上記冷陰極蛍光管が湾曲成形されていることにより、光源専有面積に対する発光面積も増大し、これにより在来の略ドーム形のリフレクタの底部に適正に配置すれば、小形携帯電灯に好ましいビーム状投光を得ることが可能となる。
冷陰極蛍光管が螺旋状である場合には、点光源相当として小型携帯電灯に好適に適用しうる発光面積/容積比を確保できる。
冷陰極蛍光管の螺旋直径Rと光軸方向の全長Lとの比率R/Lが1/1.4〜1/0.7に設定されている場合には、冷陰極蛍光管の全長Lが螺旋直径Rを大幅に超えない寸法関係により、該冷陰極蛍光管を点光源に一段と近似させることができる。
前記リフレクタの光軸方向に深さHとリフレクタ開口部直径Dとの比率H/Dが1/3.16〜1/2.11に設定されている場合には、冷陰極蛍光管の螺旋外周面からの面発光であっても、その発光をリフレクタで良好に前方へ反射させることができる。
冷陰極蛍光管の螺旋直径Rとリフレクタ開口部の直径Dとの比率R/Dが(1/6.11)以下に設定されている場合には、冷陰極蛍光管の螺旋直径Rがリフレクタ開口部の直径Dに比べてかなり小さく、点光源機能が有効に発揮される。
前記冷陰極蛍光管の管径tが5mm以下に設定されている場合には、冷適陰極蛍光管の湾曲加工が容易であり、例えば螺旋では、適正な巻き数の加工が容易になり、これによって十分な発光面積を得ることが可能となる。
リフレクタの底部と前記冷陰極蛍光管の基端との間隔hが該冷陰極蛍光管の光軸方向の全長L以上に設定されている場合には、冷陰極蛍光管の基部側の発光も有効にリフレクタで反射されて投射され、従って光束量が低下することはない。
以下、この考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この考案の実施形態に係る小形携帯電灯の構成を示す概略断面図である。
図1において、この小形携帯電灯は、本体ケース1と、光源としての冷陰極蛍光管2と、電源電池3と、冷陰極蛍光管2に対する点灯駆動回路4と、前記冷陰極蛍光管2からの光を前方へ反射させるリフレクタ5とを備えている。
なお、ここで、前記電源電池3から光源である冷陰極線管2までの電気的接続に係わる部品や構造については、任意に選択できるものであるから、図示や説明を省略する。
前記本体ケース1は、金属材ないしは合成樹脂により、例えば前壁が開放された円筒形に成形されており、前記点灯駆動回路4や電池3が取替え可能に収容されるようになっている。また、本体ケース1の前端開口部に前記リフレクタ5が着脱可能に装着されている。勿論、本体ケース1の材質、形状および構造などは、任意に変更可能である。
さらに、この本体ケース1の外周壁部には、電源スイッチ11の操作部11aが装着されている。電源スイッチ11としては、例えば押しボタンやスライドスイッチなどがある。
前記光源としての冷陰極蛍光管2は、例えば、管径t(図2に示す)が数mm程度(例えば3mm)のものを図2および図3に示すように、光軸X(中心軸)回りに、例えば数回巻いて螺旋形に成形したものである。
なお、周知のように、この冷陰極蛍光管2の内面には、蛍光物質が塗布されており、内部に微量(数mg)の水銀と希ガスとしてのアルゴンガスなどが封入されている。そして。一対の電極(図示せず)間に交流の高電圧が印加されると、両電極間の水銀蒸気中での放電が起こり、それに伴って電子が水銀原子に衝突して紫外線(253nm)が発生し、この紫外線が蛍光物質の原子を励起する。この励起された蛍光体原子が低エネルギー準位に戻る時に、エネルギー差に相当する波長の光が放出される。
また、この冷陰極蛍光管2を点光源に近似させるために、冷陰極蛍光管2の螺旋直径をR、光軸(X)方向の全長をLとすると、それらの比率R/Lが1/1.4〜1/0.7に設定してある。この実施形態では、例えばR=13.1mm、L=12.8mmに設定されている。
前記電源電池3は、例えば一次電池(乾電池)が使用されているが、二次電池でも使用可能である。
前記点灯駆動回路4は、電源電池3の直流電圧を交流の高電圧に変換して冷陰極蛍光管2に印加するためのものである。
前記リフレクタ5は、金属ないしは合成樹脂から先広がり状の略ドーム形に成形されており、放物曲線に沿った反射面を構成する内周面には、めっきなどにより鏡面仕上げが施されている。
点光源に近似させるために、螺旋に成形されている冷陰極蛍光管2の発光を有効なビーム光として前方に向けて投射させるために、前記リフレクタ5の光軸(X)方向の深さをH、開口部の直径をDとした場合、それらの比率H/Dを1/3.16〜1/2.11の関係に設定してある。ここでは、例えばH=38mm、D=90mmに設定されている。
前記リフレクタ5の底部と前記冷陰極蛍光管2の基端との間には、光軸方向の長さ(高さ)が一定長さhを有する台座6が介在されている。
この台座6は、リフレクタ5の底部と前記冷陰極蛍光管2の基端との間に間隔hを存在させるものであり、この間隔hが該冷陰極蛍光管2の光軸方向の全長L以上に設定されている。ここでは、例えばh=16mmに設定されている。
なお、前記リフレクタ5の開口端部には、前面ガラス7が装着されている。
図4は、この小形携帯電灯の電気的構成図である。
図4において、この小形携帯電灯は、電池3に対して、前記点灯駆動回路4が並列に接続されており、この点灯駆動回路4の出力端に前記冷陰極蛍光管2が接続されている。
前記電池3の一方の電極(正極)と前記点灯駆動回路4との間に電源スイッチ11が介挿接続されている。
前記点灯駆動回路4は、DC/ACインバータ回路で構成されており、例えばインダクタ41と、抵抗体42と、対称接続されて交互にスイッチング動作する一対のスイッチングトランジスタ43,44と、共振用コンデンサ45と、一次コイル46Aと、二次コイル46Bおよび一次側のスイッチング制御用コイル46Cを有する高圧トランス46と、バラストコンデンサ47を備えている。
高圧トランス46の一次コイル46Aに前記一対のスイッチングトランジスタ43,44が接続されている。
この点灯駆動回路4の動作の概要を説明すれば、まず、電源スイッチ11が投入されると、電池3の直流電圧がインダクタ41および抵抗体42に印加され、直流電流が高圧トランス46の一次コイル46Aの中間タップに流れる。それにより共振コンデンサ45に一次コイル46Aとの時定数で共振する電流が流れ、これに伴って前記制御用コイル46Cに誘起された交流の制御電圧により、一方のトランジスタがONし、他方のトランジスタ44がOFFしてスイッチング動作を繰り返す。
これらトランジスタ43,44のスイッチング動作で、高圧トランス46の一次コイル46Aの中間タップと一端が交互に通電されて、該高圧トランス46の一次コイル46Aに交流電圧が生起される。この交流電圧が高圧トランス46の所定の昇圧比で昇圧され、二次コイル46Bに所定の交流高電圧が発生する。
この交流高電圧がバラストコンデンサ47を介して前記冷陰極蛍光管2に印加されて、該冷陰極蛍光管2が点灯されることになる。
図4において、48,49は、点灯駆動回路4の出力端に前記冷陰極蛍光管2の一対の電極を接離可能に接続するための一対のコネクタである。
なお、点灯駆動回路4は、この例に示すインバータ回路の構成に限らず、種々の変形例を採用可能である。
上記構成の小形携帯電灯においては、前記点灯駆動回路4による交流高電圧が冷陰極蛍光管2の一対の電極間に印加されると、冷陰極蛍光管2が常温で放電し、それに伴って前記管内に生起された紫外線が蛍光物質を励起して発光する。つまり、放電のために加熱を必要としないので、電力消費が比較的小さく、長寿命化を図ることができる。また、構造が簡単であり、小形化を進めやすい。
とくに、前記冷陰極蛍光管2を螺旋状に成形しているから、点光源に近似させることが可能となり、さらに、螺旋状の冷陰極蛍光管2の螺旋の周面を含めて全方位から発光し、直管を単に短くしたものと違って有効な発光面積を確保することができる。勿論、螺旋状に限らず、点光源に近似となるような他の形状に湾曲させることも可能である。
ところで、前記冷陰極蛍光管2の螺旋の巻き数が少ないと、発光による小形携帯電灯の実用性を満足できる光束量が確保されにくいから、数回が適当である。
また、冷陰極蛍光管2の管径(図2)tが大きいと、一定の光束量が得られる最低限の巻き数に成形しにくことから、管径tは5mm以下とするのがよい。
さらに、前記螺旋状の冷陰極蛍光管2を点光源に近似させるには、螺旋直径Rと光軸(X)方向の全長Lとの偏りが少なくするのが好ましく、このため、螺旋直径Rと光軸方向の全長Lの比率R/Lを、1/1.4以上〜1/0.7以下に設定することにより、前記点光源に近似させやすくなる。
ところで、光源としてのLEDなどでは、発光指向性が略前方向きに限られているので、リフレクタの形状などについての対策はほとんど不要である。これに対して、ここでの螺旋状の冷陰極蛍光管2では、螺旋外周面からの発光であるから、その発光を有効に生かして照射面の照度を確保するために、リフレクタの形状などを規定する必要があり、前述したように、前記リフレクタ5の光軸方向の深さHと該リフレクタ5の開口部の直径Dとの比率H/Dは、1/3.16〜1/2.11に設定されるのが良い。
また、リフレクタ5に対して冷陰極蛍光管2を点光源相当として機能させるためには、前記冷陰極蛍光管2の螺旋直径Rとリフレクタ5の開口部の直径Dとの比率R/Dが1/6.11以下に設定されるのが望ましい。
図5は、この小形携帯電灯の性能評価法の一例を示す概念図である。
図5では、前記光源としての冷陰極蛍光管2からの近値点3.8mにおける光軸からの±1.5m範囲の投射面の照度(lx)と、遠値点9mにおける±2m範囲の投射面の照度(lx)で評価している。
図6は、前記性能評価法により、前記リフレクタ5の光軸方向の深さHと該リフレクタ5の開口部の直径Dと比率H/Dの違いによる小形携帯電灯の性能の変化を調べた結果を示す。
この図6は、リフレクタ5の光軸方向の深さHと前記台座6の長さhを一定として、前記開口部の直径Dを変化させたときの照度変化の特性を示している。
図6から分かるように、前記H/Dが1/3.16より小さい場合(鎖線で示す)と、H/Dが1/2.11より大きい場合(点線で示す)は、冷陰極蛍光管2からの距離が0〜1.5m範囲の投射面照度が5(lx)にも満たない。
これに対して、前記H/Dが1/3.16では、実線の特性のように、中心軸から近い範囲での投射面照度が20.7(lx)と著しく大きい値となっている。
このため、前記リフレクタ5の光軸(X)方向の深さHとリフレクタ開口部直径Dとの比率H/Dが1/3.16以上で、1/2.11以下に設定すれば、冷陰極蛍光管2の螺旋部からの面発光であっても、冷陰極蛍光管2を近似点光源として、リフレクタ5により良好にビーム光として反射させることができる。
図7は、前記性能評価法により、前記冷陰極蛍光管2の螺旋直径Rとリフレクタ5の開口部の直径Dとの比率R/Dの違いによる小形携帯電灯の性能の変化を調べた結果を示す。
図7から分かるように、H/D=1/1.84、R/D=1/5.34の場合に、点線の特性のように、光軸(X)からの距離が0〜1.5m範囲の投射面照度がほぼ同じレベルで低い。
これに対して、H/D=1/1.13、R/D=1/6.49では、実線で示す特性のように、光軸(X)に近い範囲での投射面照度が6.5(lx)と大きくなっている。
また、H/D=2.11、R/D=1/6.11でも、鎖線で示す特性のように、光線(X)に近い範囲での投射面照度が5.42(lx)と比較的大きい。従って、冷陰極蛍光管2の螺旋直径Rとリフレクタ開口部の直径Dとの比率R/Dを1/6.11以下に設定することにより、点光源機能が有効に発揮される。
図8は、前記性能評価法により、リフレクタ5の底部から冷陰極蛍光管2の基端までの距離hの違いによる小形携帯電灯の性能の変化を調べた結果を示す。
ここでは、リフレクタ5の光軸方向の深さHとリフレクタ開口部の直径Dを一定として、前記台座6の全長hを変化させている。
図8から分かるように、リフレクタ5の底部から冷陰極蛍光管2の基端までの距離hが16mmでは、点線の特性のように、光軸(X)から0〜1.5m範囲の投射面照度がほぼ12.5(lx)と比較的高い値であり、リフレクタ5の底部から冷陰極蛍光管2の基端までの間隔hが0mmでは、鎖線の特性のように、光軸(X)から0〜1.5m範囲の投射面照度はほぼ8.1(lx)と低い値となっている。
つまり、前記リフレクタ5の底部から冷陰極蛍光管2の基端までの距離hを確保するために、前記台座6を介在すると、前記螺旋状にした冷陰極蛍光管2を点光源として有効に発揮され、もって発光をリフレクタ5を介して平行光として投射することができる。
図9(A)(B)は、前記性能評価法により、冷陰極蛍光管2からの光の投射距離による特性の変化を調べた結果を示す。
図9(A)は、投射距離3.8mにおいて、前述したH/D、R/D、h/Lのパラメータを変化させた際の特性であり、また、図9(B)は、投射距離9.0mにおいて、前述したH/D、R/D、h/Lのパラメータを変化させた際の特性である。
これらの図9(A)(B)から、D/H、R/H、h/Lのパラメータの組み合わせによる性能の優劣は、投光距離が異なっても変わらないことが分かる。
この考案の一実施形態に係る小形携帯電灯の構成を示す概略断面図である。 同じく小形携帯電灯における冷陰極蛍光管を示す正面図である。 同じく冷陰極蛍光管を示す斜視図である。 同じく小形携帯電灯の電気的構成図である。 同じく小形携帯電灯の性能評価手段の一例を示す概念図である。 リフレクタの光軸(X)方向に深さHと該リフレクタの開口部の直径Dの比率H/Dの違いによる性能の変化を調べた結果を示す特性図である。 冷陰極蛍光管の螺旋直径Rとリフレクタ5の開口部の直径Dとの比率R/Dの違いによる性能の変化を調べた結果を示す特性図である。 リフレクタの底部から冷陰極蛍光管の基端までの距離hの違いによる性能の変化を調べた結果を示す特性図である。 (A)冷陰極蛍光管からの光投射距離3.8mにおける特性の変化を調べた結果を示す特性図である。(B)同じく冷陰極蛍光管からの光投射距離9.0mでの特性の変化を調べた結果を示す特性図である。
符号の説明
2 冷陰極蛍光管(光源)
3 電池
4 点灯駆動回路
5 リフレクタ
D リフレクタの開口部直径
H リフレクタの深さ
h 間隔(台座の高さ)
L 冷陰極蛍光管の螺旋の全長
R 冷陰極蛍光管の螺旋の直径
t 冷陰極蛍光管の管径
X 光軸(中心軸)

Claims (12)

  1. 光源としての冷陰極蛍光管と、
    電源電池からの電力供給を受けて、交流高電圧で前記冷陰極蛍光管を駆動する点灯駆動回路と、
    前記冷陰極蛍光管からの光を前方へ反射させる略ドーム形のリフレクタと、
    を備え、
    前記冷陰極蛍光管は、湾曲成形されていることを特徴とする小形携帯電灯。
  2. 前記冷陰極蛍光管が光軸(X)中心に巻いた螺旋形に成形されている請求項1に記載の小形携帯電灯。
  3. 前記冷陰極蛍光管の螺旋直径をR、光軸(X)方向の全長をLとすると、それらの比率R/Lが1/1.4〜1/0.7に設定されている請求項1または2に記載の小形携帯電灯。
  4. 前記リフレクタの光軸(X)方向の深さをH、リフレクタ開口部の直径をDとすると、それらの比率H/Dが1/3.16〜1/2.11に設定されている請求項1〜3のいずれかに記載の小形携帯電灯。
  5. 前記冷陰極蛍光管の螺旋直径Rとリフレクタの開口部の直径Dとの比率R/Dが1/6.11以下に設定されている請求項2〜4のいずれかに記載の小形携帯電灯。
  6. 前記冷陰極蛍光管の管径tが5mm以下に設定されている請求項1〜5のいずれかに記載の小形携帯電灯。
  7. 前記リフレクタの底部と前記冷陰極蛍光管の基端との間隔hが該冷陰極蛍光管の光軸(X)方向の全長L以上に設定されている請求項1〜6のいずれかに記載の小形携帯電灯。
  8. 光源としての冷陰極蛍光管と、
    電源電池からの電力供給を受けて、交流高電圧で前記冷陰極蛍光管を駆動する点灯駆動回路と、
    前記冷陰極蛍光管からの光を前方へ反射させる略ドーム形のリフレクタと、
    を備え、
    前記冷陰極蛍光管は、光軸(X)中心に巻いた螺旋形に成形されており、
    前記冷陰極蛍光管の螺旋直径をR、光軸(X)方向の全長をLとすると、それらの比率R/Lが1/1.4〜1/0.7に設定されていることを特徴とする小形携帯電灯。
  9. 光源としての冷陰極蛍光管と、
    電源電池からの電力供給を受けて、交流高電圧で前記冷陰極蛍光管を駆動する点灯駆動回路と、
    前記冷陰極蛍光管からの光を前方へ反射させる略ドーム形のリフレクタと、
    を備え、
    前記冷陰極蛍光管は、光軸(X)中心に巻いた螺旋形に成形されており、
    前記冷陰極蛍光管の螺旋直径をR、光軸(X)方向の全長をLとすると、それらの比率R/Lが1/1.4〜1/0.7に設定されており、
    前記リフレクタの光軸(X)方向の深さをH、リフレクタ開口部の直径をDとすると、それらの比率H/Dが1/3.16〜1/2.11に設定されていることを特徴とする小形携帯電灯。
  10. 光源としての冷陰極蛍光管と、
    電源電池からの電力供給を受けて、交流高電圧で前記冷陰極蛍光管を駆動する点灯駆動回路と、
    前記冷陰極蛍光管からの光を前方へ反射させる略ドーム形のリフレクタと、
    を備え、
    前記冷陰極蛍光管は、光軸(X)中心に巻いた螺旋形に成形されており、
    前記冷陰極蛍光管の螺旋直径をR、光軸(X)方向の全長をLとすると、それらの比率R/Lが1/1.4〜1/0.7に設定されており、
    前記リフレクタの光軸(X)方向の深さをH、リフレクタ開口部の直径をDとすると、それらの比率H/Dが1/3.16〜1/2.11に設定されており、
    前記冷陰極蛍光管の螺旋直径Rとリフレクタの開口部の直径Dとの比率R/Dが1/6.11以下に設定されていることを特徴とする小形携帯電灯。
  11. 光源としての冷陰極蛍光管と、
    電源電池からの電力供給を受けて、交流高電圧で前記冷陰極蛍光管を駆動する点灯駆動回路と、
    前記冷陰極蛍光管からの光を前方へ反射させる略ドーム形のリフレクタと、
    を備え、
    前記冷陰極蛍光管は、光軸(X)中心に巻いた螺旋形に成形されており、
    前記冷陰極蛍光管の螺旋直径をR、光軸(X)方向の全長をLとすると、それらの比率R/Lが1/1.4〜1/0.7に設定されており、
    前記リフレクタの光軸(X)方向の深さをH、リフレクタ開口部の直径をDとすると、それらの比率H/Dが1/3.16〜1/2.11に設定されており、
    前記冷陰極蛍光管の螺旋直径Rとリフレクタの開口部の直径Dとの比率R/Dが1/6.11以下に設定されており、
    前記冷陰極蛍光管の管径tが5mm以下に設定されていることを特徴とする小形携帯電灯。
  12. 光源としての冷陰極蛍光管と、
    電源電池からの電力供給を受けて、交流高電圧で前記冷陰極蛍光管を駆動する点灯駆動回路と、
    前記冷陰極蛍光管からの光を前方へ反射させる略ドーム形のリフレクタと、
    を備え、
    前記冷陰極蛍光管は、光軸(X)中心に巻いた螺旋形に成形されており、
    前記冷陰極蛍光管の螺旋直径をR、光軸(X)方向の全長をLとすると、それらの比率R/Lが1/1.4〜1/0.7に設定されており、
    前記リフレクタの光軸(X)方向の深さをH、リフレクタ開口部の直径をDとすると、それらの比率H/Dが1/3.16〜1/2.11に設定されており、
    前記冷陰極蛍光管の螺旋直径Rとリフレクタの開口部の直径Dとの比率R/Dが1/6.11以下に設定されており、
    前記冷陰極蛍光管の管径tが5mm以下に設定されており、
    前記リフレクタの底部と前記冷陰極蛍光管の基端との間隔hが該冷陰極蛍光管の光軸(X)方向の全長L以上に設定されていることを特徴とする小形携帯電灯。
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