JP3122248B2 - 抗生物質GE2270因子C2a - Google Patents

抗生物質GE2270因子C2a

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JP3122248B2 JP04244216A JP24421692A JP3122248B2 JP 3122248 B2 JP3122248 B2 JP 3122248B2 JP 04244216 A JP04244216 A JP 04244216A JP 24421692 A JP24421692 A JP 24421692A JP 3122248 B2 JP3122248 B2 JP 3122248B2
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バイオサーチ・イタリア・ソチエタ・ペル・アチオニ
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    • C12P17/00Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/06Dipeptides
    • C07K5/06139Dipeptides with the first amino acid being heterocyclic
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、抗生物質GE2270因子C2a
と表示する新規な抗生物質、その付加塩、その製剤学的
組成物および薬物、とくにそれに感受性の微生物を包含
する感染性疾患の処置における薬物としてのその使用に
関する。
【0002】本発明の化合物は、また、動物、例えば、
家禽、豚、反芻動物などにおけるの成長促進剤としてと
して活性である。
【0003】本発明の化合物は、因子C2aを産生するこ
とができるプラノビスポラ・ロセア(Planobis
pora rosea)ATCC53773またはGE
2270因子C2a産生性突然変異体(mutant)ま
たはその変異型(variant)の培養物から単離さ
れる。とくに、それは菌糸体の中におよびまた培養した
微生物の発酵ブロスの中に見いだされる。
【0004】プラノビスポラ・ロセア(Planobi
spora rosea)ATCC53773は土の試
料から単離され、これはブダベスト条約の規定に従いア
メリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(the
American Type Culture Co
llection)(ATCC)、米国MD20852
メリイランド州ロックビレ・パークーンドライブ123
01、に1988年6月14日に受託された。
【0005】この菌株は受け入れ番号ATCC5377
3を与えられた。
【0006】この菌株は、欧州特許出願公開第3590
62号に、抗生物質GE2270因子Aと呼ぶ新規な抗
生物質の製造とともに既に記載されている。
【0007】本発明の化合物は、上の微生物の菌株によ
り、最も豊富な分画であるGE2270因子A、および
抗生物質GE2270因子B1、C1、C2、D1、D2
EおよびTと一緒に産生され、このらの因子B1、C1
2、D1、D2、EおよびTは、それぞれ、米国特許出
願第856,857号に対応する欧州特許出願公開第4
51486号、両者は1990年3月8日および199
0年10月22日の優先権を主張する、欧州特許出願第
90104409.9号および欧州特許出願第9012
0214.3号に記載されている。
【0008】抗生物質GE2270因子C2aの産生は、
それを産生することができるプラノビスポラ(Plan
obispora)菌株、すなわち、プラノビスポラ・
ロセア(Planobispora rosea)AT
CC53773または因子C2aを産生することができる
そのGE2270産生変異型または突然変異体を、深部
好気的条件下に、炭素、窒素の同化可能な源、および無
機塩類を含有する水性栄養培地中の培養することによっ
て達成される。この発酵技術において通常使用される栄
養培地の多くを使用できるが、ある種の培地は好まし
い。好ましい炭素源はグルコース、マンノース、ガラク
トース、澱粉、トウモロコシ粉末などである。好ましい
窒素源はアンモニア、硝酸塩、大豆粉末、ペプトン、肉
エキス、酵母エキス、トリプトン、アミノ酸などであ
る。培地の中に混入することができる無機塩類の例は、
ナトリウム、カリウム、鉄、亜鉛、コバルト、マグネシ
ウム、カルシウム、アンモニウム、塩化物、炭酸塩、硫
酸塩、リン酸塩、硝酸塩などのイオンを生成することが
できる普通の塩である。
【0009】通常、抗生物質産生菌株を震盪フラスコ中
の予備培養し、次いで培養物を使用して実質的な量の抗
生物質の産生のためにびんの発酵器を接種する。予備培
養のために使用する培地は大きい発酵に使用するものと
同一であることができるが、他の培地をまた使用するこ
とができる。抗生物質GE2270を産生する菌株は2
0〜40℃、好ましくは24〜35℃の温度において成
長させることができる。
【0010】発酵の間に、抗生物質の産生はブロスまた
は菌糸体の抽出液の試料を抗生物質の活性について、例
えば、バイオアッセイまたは薄層クロマトグラフィーま
たはHPLCの手順によりモニターすることができる。
【0011】抗生物質GE2270の因子C2aに対して
感受性の有機体、例えば、枯草菌(Bacillus
subtilis)および黄色ブドウ球菌(Staph
ylococcus aureus)を試験有機体とし
て使用することができる。このバイオアッセイは、便利
には、寒天希釈法または寒天板により実施する。抗生物
質の活性の最大の産生は、一般に、発酵の第2日と第8
日との間に起こる。
【0012】抗生物質GE2270の因子C2aは、菌株
プラノビスポラ・ロセア(Planobispora
rosea)ATCC53773、または因子C2aを産
生することができるその抗生物質GE2270産生性突
然変異体または変異型を培養することによって産生さ
れ、そして、ある量の産生物を発酵ブロスから単離する
ことができる場合でさえ、主として菌糸体の中に見いだ
される。
【0013】菌株プラノビスポラ・ロセア(Plano
bispora rosea)ATCC53773の形
態学的、物理学的および化学分類的特性は、前述の欧州
特許出願(EP−A)第359062号に記載されてい
る。
【0014】他の有機体を使用するときのように、抗生
物質GE2270の因子C2a産生菌株の特性は変異させ
る。例えば、菌株の人工的変異型および突然変異体は、
種々の既知の突然変異原、例えば、紫外線、X線、高い
周波数の波、放射線、および化学物質、例えば、亜硝
酸、N−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソ−グアニ
ジン、および多数の他のもので処理することによって得
ることができる。プラノビスポラ(Planobisp
ora)属の種に属しそして抗生物質GE2270因子
2aを産生する、すべての自然および人工の変異型およ
び突然変異体は、本発明の目的に対して菌株プラノビス
ポラ・ロセア(Planobisporarosea
ATCC53773に同等であると見なされる。
【0015】前述したように、GE2270因子C
2aは、一般に、産生菌株の菌糸体の中に見いだされる
が、少量の物質は、また、発酵ブロスの中に見いだされ
る。
【0016】本発明の抗生物質の回収および単離 産生微生物の菌糸体または発酵ブロスからの抗生物質G
E2270因子C2aの回収は、それ自体知られている技
術、例えば、溶媒を使用する抽出、非溶媒による沈澱ま
たは溶液のpHの変化、分画クロマトグラフィー、吸着
クロマトグラフィー、逆相分画クロマトグラフィー、イ
オン交換クロマトグラフィー、分子排除クロマトグラフ
ィーなどに従い実施する。
【0017】菌糸体から本発明の抗生物質を回収する好
ましい手順は、濾過または遠心した菌糸体を水混和性有
機溶媒による抽出、抽出液の濃縮、および粗製の抗生物
質の、必要に応じて沈澱剤を添加する、沈澱による、水
性残留物の水不混和性有機溶媒を使用する抽出による、
または吸着クロマトグラフィーおよび引き続く所望の生
成物の吸収マトリックスからの溶離による回収を包含す
る。
【0018】発酵ブロスから本発明の抗生物質を反応性
する好ましい手順は、水不混和性有機溶媒を使用する抽
出、引き続く、可能ならば沈澱剤を添加することによ
る、濃縮した抽出液からの沈澱、あるいはその水性残留
物の水不混和性溶媒を使用するそれ以上の抽出を包含す
る。あるいは、発酵ブロスを吸着マトリックスと接触さ
せ、次いで極性溶離混合物で溶離することができる。こ
のクロマトグラフィーの手順は、また、ブロスそれ自体
の代わりに発酵ブロスから得られた濃縮した抽出液に適
用することができる。
【0019】この出願において使用する用語「水混和性
溶媒」は、この用語にこの分野において現在与えられて
いる意味を有することを意図し、そして、使用条件にお
いて、水と合理的に広い濃度範囲において混和する溶媒
を呼ぶ。
【0020】菌糸体の塊からの本発明の抗生物質の抽出
において使用できる水混和性有機溶媒の例は、次の通り
である:低級アルカノール、例えば、(C1−C3)アル
カノール、例えば、メタノール、エタノールおよびプロ
パノール;低級ケトン、例えば、(C3−C4)ケトン、
例えば、アセトンおよびエチルメチルケトン;環状エー
テル、例えば、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン;
グリコールおよびそれらの部分的エーテル化の生成物、
例えば、エチレングリコール、プロピレングリコールお
よびエチレングリコールモノメチルエーテル;低級アミ
ド、例えば、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムア
ミド;およびジメチルスルホキシド。
【0021】この出願において使用する用語「水不混和
性溶媒」は、この用語にこの分野において現在与えられ
ている意味を有することを意図し、そして、使用条件に
おいて、意図する用途に適当な、合理的に広い濃度範囲
において水とわずかに混和するか、あるいは実際に不混
和性の溶媒を呼ぶ。
【0022】菌糸体の塊からの本発明の抗生物質の抽出
において使用できる水不混和性有機溶媒の例は、次の通
りである:直鎖状、分枝鎖状または環状であることがで
きる通常の炭化水素溶媒、例えば、ヘキサンまたはシク
ロヘキサン;ハロゲン化炭化水素、例えば、クロロホル
ム、四塩化炭素、ジクロロエタン、フルオロブロモメタ
ン、ジブロモメタン、トリクロロプロパン、クロロトリ
フルオロオクタンなど;芳香族炭化水素、例えば、ベン
ゼン、トルエン、キシレンなど;少なくとも4個の炭素
原子を有するエステル、例えば、酢酸エチル、酢酸プロ
ピル、酪酸ブチルなど;少なくとも4個の炭素原子を有
し、直鎖状、分枝鎖状または環状であることができるア
ルカノール、例えば、ブタノール、1−ペンタノール、
2−ペンタノール、3−ペンタノール、1−ヘキサノー
ル、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、3,3−ジ
メチル−1−ブタノール、4−メチル−1−ペンタノー
ル、2,2−ジメチル−3−ペンタノール、2,4−ジ
メチル−3−ペンタノール、4,4−ジメチル−2−ペ
ンタノール、5−メチル−2−ヘキサノール、1−ヘプ
タノール、2−ヘプタノール、5−メチル−1−ヘキサ
ノール、2−エチル−1−ヘキサノール、2−メチル−
3−ヘキサノール、1−オクタノール、2−オクタノー
ル、シクロペンタノール、2−シクロペンチルエタノー
ル、3−シクロペンチル−1−プロパン、シクロヘキサ
ノール、シクロヘプタノール、シクロオクタノール、
2,3−ジメチルシクロヘキサノール、4−エチルシク
ロヘキサノール、シクロオクチルメタノール、6−メチ
ル−5−ヘプテン−2−オール、1−ノナノール、2−
ノナノール、1−デカノール、2−デカノールおよび3
−デカノール;直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルエー
テルおよびそれらの混合物、例えば、エチルエーテル、
プロピルエーテル、ブチルエーテルなど;およびそれら
の混合物または官能性誘導体。
【0023】この分野において知られているように、産
生物の抽出は前記産生物を含有する水性相を塩化するこ
とによって改良することができる。
【0024】抽出操作後、実質的な量の有機溶媒を含有
する水性相を回収するとき、それから水を共沸的に蒸留
することは便利である。一般に、これは水と最小の共沸
混合物を形成できる溶媒の添加、および必要に応じて引
き続いて沈澱剤を添加して所望の生成物を沈澱するこ
と、を必要とする。水と最小の共沸混合物を形成できる
有機溶媒の代表的な例は、n−ブタノール、ベンゼン、
トルエン、ブチルエーテル、四塩化炭素、クロロホル
ム、シクロヘキサン、2,5−ジメチルスルホラン、ヘ
キサノールおよびm−キシレンである;好ましい溶媒は
n−ブタノールである。
【0025】沈澱剤の例は、石油エーテル、低級アルキ
ルエーテル、例えば、エチルエーテル、プロピルエーテ
ルおよびブチルエーテル、および低級アルキルケトン、
例えば、アセトンである。
【0026】前述したように粗製混合物を回収した後、
それをそれ以上の精製/濃縮工程にかけた後、本発明の
単一の抗生物質を分割することが必要であることがあ
る。この場合において、クロマトグラフィー手順は最初
の選択である。
【0027】前述したように、本発明の抗生物質GE2
270因子C2aは、抗生物質GE2270因子A、
1、C1、C2、D1、D2、EおよびTと通常同時産生
される。したがって、一般に因子C2aを主要な因子(す
なわち、因子A)および少量の他の因子(すなわち、因
子B1、C1、C2、D1、D2、EおよびT)から分離す
ることが必要である。
【0028】一般に、発酵から回収された粗製混合物を
精製して、抗生物質GE2270因子C2aを多少の量の
他の因子と一緒に含有する精製された混合物を得る。次
いで、この物質をさらに精製して、本発明の純粋な物質
を生成する。
【0029】前述の第1精製工程において便利に使用す
ることができるクロマトグラフィー系の例は、ポリスチ
レンまたは混合ポリスチレン−ジビニルベンゼン樹脂、
例えば、アンバーライト(AmberliteR)XA
D2またはXAD4[ローム・アンド・ハース(Roh
m and Haas)]、ドウウェックス(Dowe
R)S112[ダウ・ケミカル・カンパニー(Dow
ChemicalCo.)]およびダイアイオン(D
iaionR)[ミツビシ(Mitsubishi);
アクリル樹脂、例えば、XAD7またはXAD8[ロー
ム・アンド・ハース(Rohm and Haa
s)];ポリアミド、例えば、ポリカプロラクタム、ナ
イロンおよび一般に1〜5の孔体積(ml/g)、1〜
100の表面積(m2/g)、0.15〜0.50の見
掛けの密度(g/ml)の範囲、100〜3000の平
均直径(オングストローム単位)の範囲および粒子サイ
ズの少なくとも40%が300マイクロメートルより小
さい粒子サイズ分布を有する架橋したポリビニルピロリ
ドン、例えば、ポリアミド(Polyamid)−CC
6、ポリアミド(Polyamid)−SC6、ポリア
ミド(Polyamid)−CC6.6、ポリアミド
(Polyamid)−CC6ACおよびポリアミド
(Polyamid)−SC6AC[マチェレイ−ネイ
ゲル・アンド・カンパニー(Macherey−Nag
el & Co.)、西ドイツ]、ポリビニルピロリド
ン樹脂PVP−Cl[アルドリッヒ・ヘミー(Aldr
ich Chemie)GmbH & Co.、KG、
西ドイツ]、ポリアミド樹脂PA400[M.ウェルム
(Woelm)AG、西ドイツ];および炭素。
【0030】ポリスチレンまたはアクリル樹脂の場合に
おいて、好ましい溶離剤は水混和性溶媒の極性溶媒混合
物、例えば、前述のもの;ポリアミド樹脂の場合におい
て、溶離剤は好ましくは水混和性溶媒の水性混合物、例
えば、前述のものであるが、炭素について、好ましい溶
離剤は低級ケトン、例えば、アセトンまたは低級アルコ
ール、例えば、メタノールである。
【0031】前述の工程における便利に使用することが
できるそれ以上のクロマトグラフィー手順は、また、静
止相、例えば、シリカ、アルミナ、ケイ藻土などを使用
するクロマトグラフィーを包含し、ここで有機溶離相は
ハロゲン化低級炭化水素、低級アルカノール、エーテ
ル、および前述の型の高級ケトンおよびそれらの混合物
を包含する溶媒から構成される。
【0032】便利には、また、いわゆる立体排除クロマ
トグラフィーを使用して、すぐれた精製結果を得ること
ができる。とくに、ヒドロキシル基の大部分がアルキル
化されている、コントロールされた孔の架橋されたデキ
ストラン、例えば、セファデックス(Sephade
x)LH−20[ファーマシア・ファイン・ケミカルス
(Pharmacia Fine Chemical
s)、Ab]は、通常この場合において使用される。
【0033】必要に応じて、前述の手順を反復および/
または組み合わせることができる。前述の通常の手順に
従い、それは通常精製された混合物であり、これは、本
発明の化合物の外に、まだ、多少の量の抗生物質GE2
270因子A、B1、C1、C2、D1、D2、EおよびT
を含有することがある。
【0034】精製した混合物からの抗生物質GE227
0因子C2aの分離は、一般にクロマトグラフィーの技
術、例えば、前述のものにより実施することができる。
しかしながら、逆相クロマトグラフィーは好ましい分離
技術であるように思われる。普通の逆相クロマトグラフ
ィーに加えて、また、逆相カラムを使用する調製用HP
LCを通常使用する。
【0035】このクロマトグラフィー技術における静止
相は、例えば、種々の官能性誘導体を有するシラン化シ
リカゲルであることができ、そして溶離剤は前述の種類
の水混和性溶媒の水性混合物であることができる。
【0036】官能化されたシラン化シリカゲルの例は
(C8−C22)アルキル基を有するもの、例えば、官能
性が、例えば、オクタデシルシランまたはオクチルシラ
ン部分、またはシクロヘキサン、フェニル、および同様
な官能性により表されるものである。これらの樹脂は商
業的に入手可能であり、そして本発明の方法において有
用に使用することができる、同様であるか、あるいはな
お改良された性質を有する、新規な追加の樹脂は正式に
登録されている。
【0037】特別に好ましい調製用HPLC技術は、オ
クタデシル官能化シリカゲル、およびアセトニトリル、
テトラヒドロフランおよび水性ギ酸アンモニウムを含有
する溶離混合物を使用する。
【0038】特別に好ましい溶離のモードは、約40%
〜約50%の相Aの相Aおよび相Bの直線の勾配で溶離
ことによって表され、ここで相Aはアセトニトリル:テ
トラヒドロフラン:40ミリモルのギ酸アンモニウム
40:40:20であり、そして相Bは同一成分である
が、比率10:10:80の混合物である。
【0039】分画を通常のようにそれらの含量に従い、
例えば、普通の紫外線検出器を使用する溶離のプロフィ
ルに従い集め、次いで溶媒をそれ自体知られている技術
(例えば、減圧下の蒸発、凍結乾燥など)に従い除去し
て、本発明の純粋な抗生物質を単離し、これを、必要に
応じて、溶離相の中に存在する塩から、例えば、ポリス
チレンまたは混合ポリスチレン−ジビニルベンゼン樹脂
上の吸収および引き続く蒸留水を使用する塩類の洗浄除
去および水と混合可能な溶媒で抗生物質を溶離すること
によってさらに精製することができる、および/または
低級アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、
プロパノールおよびイソプロパノールから結晶化するこ
とができる。
【0040】この分野において通常のように、産生なら
びに回収および精製工程は種々の分析手順によりモニタ
ーすることができ、このような手順はバイオアッセイ、
例えば、微生物についてのペイパーディスクまたは寒天
拡散アッセイ、薄層クロマトグラフィーまたはHPLC
手順、これは紫外線または微生物検出工程を包含するす
ることができる、を包含する。
【0041】好ましいHPLC分析技術は、シラン化シ
リカゲルの多孔質および球形の粒子、例えば、均一な直
径を有するC−8アルキル基で官能化されたシリカゲル
[例えば、5マイクロメートルのベイカーボンド(Ba
kerbondR)C8、ベイカー・リサーチ・プロダ
クツ[Baker Research Product
s)、米国]および極性の水混和性溶媒の直線の勾配の
混合物、例えば、極性が増加する勾配をもつ前述のもの
である溶離剤を使用する逆相HPLCにより表わされ
る。
【0042】この場合において、好ましい溶離混合物は
次のものである: 相A:CH3CN:テトラヒドロフラン:40mMのH
COONH4、40:40:20 相B:CH3CN:テトラヒドロフラン:40mMのH
COONH4、10:10:80 しかし好ましい溶離のモードは次により表される:相B
中の20%〜30%の相A直線勾配、約20分、約1.
8ml/分の流速およびおよび254nmにおける紫外
線検出。
【0043】抗生物質GE2270因子C2aの物理化学
的特性: A)パーキン・エルマー(Perkin Elmer)
320型分光光度計で記録した紫外線吸収スペクトル
は、次の吸収極大を示: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 溶媒 UVmax(nm) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 0.1モルのHCl 245−250(肩) 300−315 0.1モルのKOH 245−250(肩) 300−315 リン酸塩緩衝液pH7.38 245−250(肩) 300−315 メタノール 245−250(肩) 300−315 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ B)抗生物質GE2270因子C2a1H−NMRスペ
クトルは、ブルーカー(Bruker)分光光度計を使
用して250MHzにおいて記録した。内部標準(0.
00ppm)としてTMSを使用するDMSO−d
6(ヘキサデューテロジメチルスルホキシド)中のこの
抗生物質のスペクトルは、次のシグナル群を示す[δ、
ppm、m](s=1重線、d=二重線、t=三重線、
m=多重線、Py=ピリジン、Tz=チアゾリール) 9.03、d、(NH);8.70、d、(2NH);
8.60、s、8.54、s、8.29、s、および
7.38、s、(Tz、CH);8.48、m、(グリ
シンのNH);8.43、d、および8.27、d、
(PyのCH);7.35−7.20、m、(芳香族の
CHおよび第1アミドのNH);6.98、s(第1ア
ミドのNH);6.04、d、(OH);5.80、t
(OH);5.35−5.15、m、(αCH);5.
04、m、(フェニルセリンのβCH);4.98、s
[CH2(OCH3)];4.87、d、[CH2(O
H)];4.81、mおよび4.56、m、(オキサゾ
リンのCH2);4.35−3.75、m、(グリシン
のCH2およびプロリンアミドのCH);3.39、
s、(OCH3);2.71、m、および1.30、
m、(アスパラギンのCH2);2.48、d、(N−
メチルアスパラギンのNCH3);2.22−1.8
0、m、(イソプロピルのCHおよびプロリンアミドの
CH);0.88および0.84、d、(バリンのCH
3);図1は抗生物質GE2270因子C2a1H−NM
Rスペクトルを示す。
【0044】C)抗生物質GE2270因子C2aは、次
の逆相HPLC系を使用して分析すると、12.6分の
保持時間(Rt)および0.76の抗生物質GE227
0因子A(Rt 16.6分)に関する保持時間を示
す: カラム:ベイカーボンド(BakerbondR)C8
(5μm)4.6×250mm[BakerbondR
はJ.T.ベイカー・リサーチ・プロダクト(Bake
r Research Product)、米国ニュー
ジャージイ州08865、により供給される逆相オクチ
ルシリルシリカゲルのHPLCカラムについての商品名
である] 流速:1.8ml/分相A :CH3CN:テトラヒドロフラン:40mMのH
COONH4 40:40:20相B :CH3CN:テトラヒドロフラン:40mMのH
COONH4 10:10:80溶離 :20分の20%から30%の相Aの直線勾配;検出 :紫外線254nm D)抗生物質GE2270の因子C2aの主なFAB−M
Sピークは1306ダルトンである。これはプロトン化
分子イオンの最低のアイソトープに相当する可能性が最
も強い。分析はクレイトス(Kratos)MS−50
二重収束質量分光光度計で、8kVの加速電圧およびサ
ドルフィールド原子ガン、Xeガス(2×10-5トルの
圧力、源のイオンゲージ上に示される)、6kVの電圧
および1mAの電流を使用して実施した。FAB−MS
分析のための抗生物質は0.1Mの酢酸を含有するチオ
グリセロールマトリックスと試料を混合した。
【0045】上に報告した物理化学的データに基づい
て、次の構造式を抗生物質GE2270因子C2aに試験
的に割り当てることができる:
【0046】
【化1】
【0047】上の式から明らかなように、抗生物質GE
2270因子C2aは、酸、例えば、鉱酸および有機酸と
付加塩を形成できる、いくつかのヘテロサイクルの塩基
の部分を含有する。とくに、製剤学的に許容されうる酸
との塩は好ましい。
【0048】抗生物質GE2270因子C2aの抗微生物
活性は、1系列の標準の生体内試験により実証すること
ができる。
【0049】最小阻止濃度(MIC)をミクロブロス希
釈法により決定した。接種物は10 4〜105CFU/m
lであった。すべての微生物は37℃において培養し
た。MICは、淋菌(Neisseria gonor
rhaeae)、バクテロイデス・フラギリス(Bac
teroides fragilis)、および座瘡プ
ロピオンバクテリウム(Propionibacter
ium acnes)(48時間)を除外して、18〜
24時間に読んだ。淋菌(N.gonorrhaea
e)は5%のCO2雰囲気中でインキュベーションし
た;嫌気性微生物は嫌気的ガス混合物中でインキュベー
ションした。使用した培地は次の通りであった:オキソ
イド・アイソ−センシテスト(Oxoid Iso−S
ensitest)[ブドウ球菌属(Staphylo
cocci)、エンテロコッカス・フェカリス(Ent
erococcus faecalis)、大腸菌(
scherichia coli)、プロテウス・ブル
ガリス(Proteus vulgaris)、緑膿菌
Pseudomonas aeruginos
)];ディフコ・トッド−ヘウィット(Difco
Todd−Hewitt)のブロス[連鎖球菌属(st
reptococci)];ディフコ(Difco)G
C塩基ブロスおよび1%のBBL IsoVitale
X、淋菌(gonorrhaeae)について;デ
ィフコ・ウィルキンス−チャルグレン(DifcoCh
algren)ブロス、嫌気性微生物について。
【0050】この抗生物質の最小阻止濃度(MIC、マ
イクログラム/ml)を下表Iに報告する。
【0051】
【表1】
【0052】その性質にかんがみて、本発明の化合物は
ヒトまたは動物の処置のための薬物の調製において活性
成分として使用することができる。
【0053】とくに、抗生物質GE2270因子C2a
グラム陽性バクテリアおよびグラム陽性ならびにグラム
陰性の嫌気性微生物に対して主として活性な抗微生物剤
である。それはメチシリン、アミノグリコシドまたはグ
リコペプチドの抗生物質との交差抵抗性をもたない。
【0054】本発明の抗生物質の主な治療学的適用は、
それに対して感受性の微生物の存在に関する感染の処置
である。
【0055】用語「処置」は予防、治療および治癒を包
含することを意図する。
【0056】この処置を受ける患者は、処置を必要とす
る動物、例えば、霊長類、とくにヒト、および他の哺乳
動物、例えば、馬、畜牛、豚および羊;および家禽およ
び一般にペットである。
【0057】本発明の化合物は、そのままで、あるいは
製剤学的に許容されうる担体と混合して投与することが
でき、そして、また、他の抗微生物剤、例えば、ペニシ
リン、セファロスポリン、アミノグルコシドおよびグリ
コペプチドと組み合わせて投与することができる。結合
治療は、こうして、最初に投与したものの治療学的作用
が引き続く投与のとき完全に消失しないような方法にお
いて、活性化合物の順次の、同時のおよび別々の投与を
包含する。
【0058】好ましい製剤学的組成物は、完全なまたは
損傷した皮膚または粘膜への局所的適用に適当な配合物
である。このような配合物の例は、粉末、軟膏、クリー
ムおよびローションである。これらの配合物の賦形剤
は、通常の製剤学的に許容されうる賦形剤、例えば、油
性軟膏の基剤(例えば、セチルエステルワックス、オレ
イン酸、オリーブ油、パラフィン、鯨油性、澱粉グリセ
ライト);吸収性軟膏基剤(例えば、無水ラノリン、親
水性ペトロラタム)、乳濁液の軟膏基剤(例えば、セチ
ルアルコール、グリセリルモノステアレート、ラノリ
ン、ステアリン酸)、水溶性軟膏基剤(例えば、グリコ
ールエーテルおよびそれらの誘導体、例えば、ポリエチ
レングリコール、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイ
ル)−アルファ−オメガ−ヒドロキシ−オクタデカノエ
ート、ポリソルベート、およびポリエチレングリコール
モノ−ステアレート)である。
【0059】それらの配合物は他の既知の賦形剤、例え
ば、防腐剤を含有することができ、そしてこの分野にお
いて知られているよに、そして参考文献、例えば、レミ
ントンの製剤科学(Remington’s Phar
maceuticas Sciences)、第17
版、1985年、マック・パブリッシング・カンパニー
(Mack Publishing Co.)に報告さ
れているようにして調製することができる。
【0060】本発明の化合物は、また、それ自体知られ
ておりそして参考文献、例えば、前述のものに報告され
ている方法に従い、配合することができる。
【0061】例えば、本発明の化合物は、可溶化剤、例
えば、ポリエチレングリコールまたはジメチルアセトア
ミドおよび表面活性剤、例えば、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノオレエートまたはポリエトキシル化ヒマシ
油を使用して注射のための無菌の水中で配合することが
できる。
【0062】非経口的投与のための典型的な配合の例
は、最終の調製物の1mlについて10mgの抗生物質
GE2270因子C2a、10〜20%の表面活性剤、こ
れはポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンヒマシ油誘導体またはポリオキシエチ
レン水素化ヒマシ油誘導体であることができる、および
0〜20%、好ましくは10〜20%の可溶化剤、例え
ば、プロピレングリコール、ジメチルアセトアミド、ジ
メチルホルムアミド、t−ブチル−N−ヒドロキシカル
バメート、1,2−、1,3−または1,4−ブタンジ
オール、エチルオレエート、テトラヒドロフルフリル−
ポリエチレン−グリコール200、ジメチル−イソソル
バイド、ベンジルアルコールなどを含有する。好ましい
可溶化剤はプロピレングリコールである。
【0063】ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テルは商業的に入手可能であり、そしてそれらのあるも
のは商品名「ツイーン(Tween)」で販売されてい
る。それらは、また、「ポリソルベート」の非登録名で
知られている。それらの例はポリソルベート20、2
1、40、60、61、65、80、81および85で
ある。本発明の配合において使用のために、ポリソルベ
ート80(ソリビタンモノ−9−オクタデセノエート、
ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)誘導体)は好ま
しい。
【0064】ポリオキシエチレンヒマシ油およびポリオ
キシエチレン水素化ヒマシ油は、また、商業的に入手可
能である。それらのいくつかは「クレモフォル(Cre
mophor)」の商品名で販売されている。このよう
な化合物の例は、クレモフォル(Cremopho
R)EL(ポリエトキシル化ヒマシ油)、クレモフォ
ル(CremophorR)RH40(ポリエトキシル
化水素化ヒマシ油)、クレモフォル(Cremopho
R)RH60(PEG水素化ヒマシ油)、またはエマ
ルフォル(EmulphorR)EL−719(ポリエ
トキシル化植物油)で販売されている。
【0065】好ましくは、注射のための配合物は7±
0.5の範囲のpHを有する。必要に応じて、調製物の
pHを適当な緩衝剤で調節すること好ましいであろう。
便利には、トリス(TRIS)(すなわち、トリヒドロ
キシメチルアミノメタン)またはホスフェートを緩衝剤
として使用することができる。
【0066】非経口的投与のための好ましい配合物は、
次の成分を含む:20%のクレモフォル(Cremop
horR)EL(ポリオキシ35ヒマシ油USP/N
F)、5〜20%、好ましくは10〜20%のプロピレ
ングリコール。
【0067】一般に、これらの配合物は活性成分を有機
溶媒の中に溶解し、次いで表面活性成分を添加し、そし
て最後に注射のための無菌の水で所望の体積に希釈する
ことによって調製することができる。
【0068】他の賦形剤、例えば、防腐剤または可溶化
剤をこの分野において知られているように添加すること
ができる。
【0069】非経口的配合物の例は次の通りである: 抗生物質GE2270因子C2a 10mg PEG40ヒマシ油(CremophorR EL) 0.2ml プロピレングリコール 0.2ml メチルパラヒドロキシベンゾエート 0.5mg プロピルパラヒドロキシベンゾエート 0.05mg 注射のための水 適量 1ml あるいは、活性成分は使用前の再構成のための凍結乾燥
した粉末として調製することができる。
【0070】凍結乾燥した物質は活性成分および表面活
性剤、例えば、ポリエチレングリコール60水素化ヒマ
シ油を含有する混合物から出発して調製する場合、それ
は水性媒質単独で、有機溶媒を添加しないで、便利に再
構成することができる。
【0071】必要に応じて、普通の凍結乾燥助剤を添加
して粉末の形態の凍結乾燥した物質を得ることができ
る。
【0072】好ましくは、すべてのこれらの配合物は、
本発明の抗生物質に対して感受性の微生物を含む感染の
処置において静脈内投与に使用される。
【0073】偽膜性全膜炎または胃腸管中の嫌気性微生
物の存在に起因する他の病気の処置において、有効投与
量の本発明の化合物は適当な製剤学的形態、例えば、カ
プセル剤、錠剤または水性懸濁液で経口的に投与するこ
とができる。
【0074】活性成分の投与量は、多数の因子、例え
ば、患者のタイプ、年令および状態、特定の活性成分お
よび投与のために選択した配合物、投与のスケジュール
などに依存する。
【0075】一般に、有効な抗微生物投与量を単一の単
位投与量の形態につき使用する。
【0076】一般に、反復した適用/投与、例えば、2
〜6回/日は好ましい。有効投与量は、一般に、0.5
〜50mg/kg体重/日の範囲であることができる。
【0077】好ましい局所的調製物は、1%〜10%の
本発明の化合物を含有する軟膏である。
【0078】いずれにしても、処方する医師は所定の場
合において所定の患者のために最適な投与量を決定する
ことができるであろう。
【0079】ヒトおよび獣医学的治療において薬物とし
て使用の外に、本発明の化合物は、また、動物の成長促
進剤として使用することができる。
【0080】この目的で、本発明の化合物は適当な飼料
の中に含めて経口的に投与される。使用する正確な濃度
は、通常の量の飼料が消費されているとき、成長促進有
効量で活性成分を供給するために要求される濃度であ
る。
【0081】動物飼料への本発明の化合物の添加は、好
ましくは、活性化合物を有効量で含有する適当な飼料プ
レミックスを調製し、そしてこのプレミックスを完全な
規定食に混入することによって達成される。
【0082】あるいは、活性成分を含有する中間の濃縮
物または飼料補助物質を飼料の中に配合することができ
る。このような飼料プレミックスおよび完全規定食を調
製しそして投与できる方法は、参考文献、例えば、次の
参考文献に記載されている:E.W.クランプトン(C
rampton)ら、「アプライド・アニマル・ニュー
トリション(Applied Animal Nutr
ition)」、W.H.フリードマン・アンド・カン
パニー(Freedman and Co.)、米国サ
ンフランシスコ、1969年またはD.C.チャーチ
(Church)、「ライブストック・フィーズ・アン
ド・フィーディング(LivestockFeeds
and Feeding)」、オー・アンド・ビー・ブ
ックス(O and B Books)、米国オレゴン
州コルバリス。
【0083】
【実施例】次の実施例によって、本発明をさらに説明す
る。これらの実施例は本発明を限定しない。
【0084】実施例1発酵による抗生物質GE2270因子の産生 寒天の傾斜培地上で成長したプラノビスポラ・ロセア
(Planobispora rosea)ATCC5
3773の培養物を、100mlの種子の培地(澱粉2
%、ポリペプトン0.5%、酵母エキス0.3%、ビー
フエキス0.2%、大豆粉末0.2%、炭酸カルシウム
0.1%、滅菌前にpH7.0にする)を含有する2つ
の500mlのエルレンマイヤーフラスコの中に接種し
た。種子の培地の3つの500mlのエルレンマイヤー
フラスコを、回転震盪器(200rpm)上で28℃に
おいて96時間インキュベーションした培養物で接種
(5%の接種)した。
【0085】3つのエルレンマイヤーフラスコの培養物
を回転震盪器(200rpm)上で28℃において72
時間インキュベーションし、次いで6リットルの種子培
地を含有する10リットルのジャー発酵器の中に接種し
た。72時間28℃においてインキュベーション、90
0rpmで撹拌しそして通気(約1標準リットルの空気
/体積/分)した後、培養物を200リットルの産生培
地(澱粉2%、ペプトン0.25%、カゼイン加水分解
物0.25%、酵母エキス0.3%、ビーフエキス0.
2%、大豆粉末0.2%、炭酸カルシウム0.1%、滅
菌前にpH7.4に調節した)。
【0086】28℃において180rpmで撹拌しかつ
通気(約0.5標準リットルの空気/体積/分)しなが
ら126時間発酵した後、収穫したブロスは他のGE2
270因子とともに本発明の抗生物質を含有した。
【0087】実施例2 a)粗製GE2270因子の回収 菌糸体を収穫したブロスからヒフロ(Hyflo)フィ
ルター助剤を使用する濾過により集めた。菌糸体のケー
クを引き続いて60および20リットルのアセトンで順
次に抽出し、そしてプールした抽出液を減圧下に濃縮し
た。粗製の抗生物質の複合体を水残留物から液体−固体
セパレーターで分離した。湿潤した物質を2−プロパノ
ールの中に可溶化し、そして溶液を減圧下に濃縮して水
を除去した。粗製した抗生物質の複合体(50g)を濃
縮した残留物から沈澱させた。この粗製の複合体は、主
要量の抗生物質GE2270因子Aを抗生物質GE22
70因子2aおよび他の少量の前述の因子と一緒にを含有
した。
【0088】b)他のGE2270因子と混合して抗生
物質GE2270因子2aを含有する精製した混合物の分
6回の反復した発酵からの粗製GE2270因子の調製
物をプールし、そして12リットルのCH2Cl2:メタ
ノール(93:7)とともに撹拌した。不溶性物質を濾
過により除去し、そして抗生物質の複合体を含有する溶
液をCH2Cl2:メタノール(93:7)の中で平衡化
した13kg(230〜400メッシュ)のシリカゲル
のカラムに適用した。抗生物質GE2270の因子C2a
をカラムからCH2Cl2:メタノール(93:7)で溶
離することによって溶離した。本発明の抗生物質を含有
する分画(HPLC分析)を極性し、減圧下に濃縮し、
そして乾燥すると、23.5gの抗生物質GE2270
の因子C2aが他の少量のが得られると混合して得られ
た。
【0089】この調製物の一部分(5.5g)を、再
び、塩化メチレン(CH2Cl2)中で平衡化した400
gのシリカゲル(230〜400メッシュ)を含有する
カラムのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し
た。カラムをまず塩化メチレン(1リットル)を展開
し、次いで1系列の塩化メチレン/次の比(v/v):
96/4(3リットル);94/6(1リットル);9
2/8(2リットル);90/10(6リットル)およ
び88/12(4リットル)のメタノールの混合物で順
次に展開した。
【0090】主としてGE2270因子C2a(HPLC
分析)を含有する分画をプールし、そして濃縮した。抗
生物質の調製物(646mg)を石油エーテルの添加に
より沈澱させた。
【0091】実施例3純粋な抗生物質GE2270因子C2aの単離 主として抗生物質GE2270因子C2aを含有する精製
した混合物を、さらに、前述の調製物から調製用HPL
Cにより精製した。
【0092】抗生物質の前述の調製物(10mg)の一
部分を1mlの相A(CH3CN:テトラヒドロフラ
ン:40mlのHCOONH4−40:40:20)お
よび1mlの相B(CH3CN:テトラヒドロフラン:
40ミリモルのHCOONH4−10:10:80)の
中に可溶化し、そして40%の相Aおよび60%の相B
の混合物と平衡化した7μmのヌクレオシル(Nucl
eosilR)C18(オクタデシルシラン基で官能化
したシリカゲル)を詰めたHPLC 250×20mm
のハイバー(Hibar)カラム[E.メルク(Mer
kck);ドイツ国ダーマスタット]の中に注入した。
このカラムを15ml/分の流速において40%から5
0%の相Aの直線の勾配で22分で溶離した。紫外線の
検出は254nmであった。本発明の純粋な抗生物質を
含有する10の順次のクロマトグラフィーの実験の分画
をプールし、そして減圧下に濃縮してCH3CNを排除
した。抗生物質GE2270因子C2aを水から沈澱し
た。沈澱を遠心により集め、蒸留水で2回洗浄し、そし
て真空下に乾燥すると、66mgの純粋な抗生物質が得
られた。
【0093】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。
【0094】1、次の特性: A)次の吸収極大を示す紫外線吸収スペクトル: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 溶媒 UVmax(nm) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 0.1モルのHCl 245−250(肩) 300−315 0.1モルのKOH 245−250(肩) 300−315 リン酸塩緩衝液pH7.38 245−250(肩) 300−315 メタノール 245−250(肩) 300−315 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ B)内部標準(0.00ppm)としてTMSを使用す
るDMSO−d6(ヘキサデューテロジメチルスルホキ
シド)中の次のシグナル群を示す1H−NMRスペクト
ル[δ、ppm、m](s=1重線、d=二重線、t=
三重線、m=多重線、Py=ピリジン、Tz=チアゾリ
ール) 9.03、d、(NH);8.70、d、(2NH);
8.60、s、8.54、s、8.29、s、および
7.38、s、(Tz、CH);8.48、m、(グリ
シンのNH);8.43、d、および8.27、d、
(PyのCH);7.35−7.20、m、(芳香族の
CHおよび第1アミドのNH);6.98、s(第1ア
ミドのNH);6.04、d、(OH);5.80、t
(OH);5.35−5.15、m、(αCH);5.
04、m、(フェニルセリンのβCH);4.98、s
[CH2(OCH3)];4.87、d、[CH2(O
H)];4.81、mおよび4.56、m、(オキサゾ
リンのCH2);4.35−3.75、m、(グリシン
のCH2およびプロリンアミドのCH);3.39、
s、(OCH3);2.71、m、および1.30、
m、(アスパラギンのCH2);2.48、d、(N−
メチルアスパラギンのNCH3);2.22−1.8
0、m、(イソプロピルのCHおよびプロリンアミドの
CH);0.88および0.84、d、(バリンのCH
3); C)次の逆相HPLC系における12.6分の保持時間
(Rt)および0.76の抗生物質GE2270因子A
(Rt 16.6分)に関する保持時間: カラム:ベイカーボンド(BakerbondR)C8
(5μm)4.6×250mm 流速:1.8ml/分相A :CH3CN:テトラヒドロフラン:40mMのH
COONH4 40:40:20相B :CH3CN:テトラヒドロフラン:40mMのH
COONH4 10:10:80溶離 :20分の20%から30%の相Aの直線勾配;検出 :紫外線254nm D)クレイトス(Kratos)MS−50二重収束質
量分光光度計で、8kVの加速電圧およびサドルフィー
ルド原子ガン、Xeガス(2×10-5トルの圧力、源の
イオンゲージ上に示される)、6kVの電圧および1m
Aの電流を使用し、0.1Mの酢酸を含有するチオグリ
セロールマトリックスと試料を混合するとき、1306
ダルトンの値を示すプロトン化分子イオンの最低のアイ
ソトープに相当する主なFAB−MSピーク;を有する
抗生物質GE2270因子C2aおよびその付加塩。
【0095】2、次の式
【0096】
【化2】
【0097】を有する化合物。
【0098】3、次の特性: A)次の吸収極大を示す紫外線吸収スペクトル: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 溶媒 UVmax(nm) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 0.1モルのHCl 245−250(肩) 300−315 0.1モルのKOH 245−250(肩) 300−315 リン酸塩緩衝液pH7.38 245−250(肩) 300−315 メタノール 245−250(肩) 300−315 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ B)内部標準(0.00ppm)としてTMSを使用す
るDMSO−d6(ヘキサデューテロジメチルスルホキ
シド)中の次のシグナル群を示す1H−NMRスペクト
ル[δ、ppm、m](s=1重線、d=二重線、t=
三重線、m=多重線、Py=ピリジン、Tz=チアゾリ
ール) 9.03、d、(NH);8.70、d、(2NH);
8.60、s、8.54、s、8.29、s、および
7.38、s、(Tz、CH);8.48、m、(グリ
シンのNH);8.43、d、および8.27、d、
(PyのCH);7.35−7.20、m、(芳香族の
CHおよび第1アミドのNH);6.98、s(第1ア
ミドのNH);6.04、d、(OH);5.80、t
(OH);5.35−5.15、m、(αCH);5.
04、m、(フェニルセリンのβCH);4.98、s
[CH2(OCH3)];4.87、d、[CH2(O
H)];4.81、mおよび4.56、m、(オキサゾ
リンのCH2);4.35−3.75、m、(グリシン
のCH2およびプロリンアミドのCH);3.39、
s、(OCH3);2.71、m、および1.30、
m、(アスパラギンのCH2);2.48、d、(N−
メチルアスパラギンのNCH3);2.22−1.8
0、m、イソプロピルのCHおよびプロリンアミドのC
H);0.88および0.84、d、(バリンのC
3); C)次の逆相HPLC系における12.6分の保持時間
(Rt)および0.76の抗生物質GE2270因子A
(Rt 16.6分)に関する保持時間: カラム:ベイカーボンド(BakerbondR)C8
(5μm)4.6×250mm 流速:1.8ml/分相A :CH3CN:テトラヒドロフラン:40mMのH
COONH4 40:40:20相B :CH3CN:テトラヒドロフラン:40mMのH
COONH4 10:10:80溶離 :20分の20%から30%の相Aの直線勾配;検出 :紫外線254nm D)クレイトス(Kratos)MS−50二重収束質
量分光光度計で、8kVの加速電圧およびサドルフィー
ルド原子ガン、Xeガス(2×10-5トルの圧力、源の
イオンゲージ上に示される)、6kVの電圧および1m
Aの電流を使用し、0.1Mの酢酸を含有するチオグリ
セロールマトリックスと試料を混合するとき、1306
ダルトンの値を示すプロトン化分子イオンの最低のアイ
ソトープに相当する主なFAB−MSピーク;を有する
抗生物質GE2270因子C2aおよびその付加塩を製造
するにあたり、プラノビスポラ・ロセア(Planob
ispora rosea)ATCC53773または
GE2270因子C2a産生性突然変異体またはその変異
型を深部好気的条件下に発酵して得られる抗生物質をク
ロマトグラフィー技術により分離することからなる上記
抗生物質GE2270因子C2aおよびその付加塩の製造
方法。
【0099】4、クロマトグラフィー技術が逆相クロマ
トグラフィーを包含する上記第3項記載の方法。
【0100】5、逆相クロマトグラフィーがHPLC逆
相クロマトグラフィーを包含する上記第4項記載の方
法。
【0101】6、逆相クロマトグラフィーの静止相がC
8−C22アルキル官能性またはシクロヘキシルまたはフ
ェニル官能性を有する官能化シリカゲルである上記第4
および5項記載の方法。
【0102】7、静止相がオクタデシル官能化シリカゲ
ルであり、そして溶離をアセトニトリル、テトラヒドロ
フランおよびギ酸アンモニウムを含有する混合物を使用
して実施する上記第6項記載の方法。
【0103】8、菌糸体を水混和性溶媒で抽出し、次い
で濃縮した水性抽出液から粗製の抗生物質の混合物を回
収することによって、分離工程にかけるプラノビスポラ
・ロセア(Planobispora rosea)A
TCC53773またはGE2270因子C2aを産生す
る突然変異体またはその変異型の発酵から得られる抗生
物質の混合物を調製し、そして得られるGE2270因
子の粗製の混合物を中間のクロマトグラフィーの精製に
かけ、次いでHPLCの逆相クロマトグラフィーを実施
する上記第5〜7項のいずれかに記載の方法。
【0104】9、中間のクロマトグラフィーの精製工程
が、静止相としてシリカゲルを使用しそして溶離相とし
てハロゲン化低級炭化水素、低級アルカノールまたはそ
れらの混合物を使用して実施する上記第8項記載の方
法。
【0105】10、濃縮した水性抽出液から水を共沸的
に除去し、そして沈澱剤を濃縮した溶液に添加すること
によって、粗製の抗生物質の混合物を濃縮した水性抽出
液から回収する上記第8および9項記載の方法。
【0106】11、上記第1および2項記載の化合物を
製剤学的に許容されうる担体と混合してを含有する製剤
学的組成物。
【0107】12、薬物として使用するための上記第1
および2項記載の化合物。
【0108】13、抗微生物学的使用のための薬物の調
製のための上記第1および2項記載の化合物の使用。
【0109】14、動物の成長促進剤としての上記第1
および2項記載の化合物の使用。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は抗生物質GE2270因子C2a1H−
NMRスペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12R 1:01) (72)発明者 ルイジ・コロンボ イタリア・バレーゼ・21046マルナテ・ ビアレデイプグリア15 (72)発明者 マウリツイオ・デナロ イタリア・ミラノ・20090オペラ・スポ ルテイングミラソレ35 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07G 11/00 C12P 1/06 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の特性: A)次の吸収極大を示す紫外線吸収スペクトル: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 溶媒 UVmax(nm) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 0.1モルのHCl 245−250(肩) 300−315 0.1モルのKOH 245−250(肩) 300−315 リン酸塩緩衝液pH7.38 245−250(肩) 300−315 メタノール 245−250(肩) 300−315 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ B)内部標準(0.00ppm)としてTMSを使用す
    るDMSO−d6(ヘキサデューテロジメチルスルホキ
    シド)中の次のシグナル群を示す1H−NMRスペクト
    ル[δ、ppm、m](s=1重線、d=二重線、t=
    三重線、m=多重線、Py=ピリジン、Tz=チアゾリ
    ール) 9.03、d、(NH);8.70、d、(2NH);
    8.60、s、8.54、s、8.29、s、および
    7.38、s、(Tz、CH);8.48、m、(グリ
    シンのNH);8.43、d、および8.27、d、
    (PyのCH);7.35−7.20、m、(芳香族の
    CHおよび第1アミドのNH);6.98、s(第1ア
    ミドのNH);6.04、d、(OH);5.80、t
    (OH);5.35−5.15、m、(αCH);5.
    04、m、(フェニルセリンのβCH);4.98、s
    [CH2(OCH3)];4.87、d、[CH2(O
    H)];4.81、mおよび4.56、m、(オキサゾ
    リンのCH2);4.35−3.75、m、(グリシン
    のCH2およびプロリンアミドのCH);3.39、
    s、(OCH3);2.71、m、および1.30、
    m、(アスパラギンのCH2);2.48、d、(N−
    メチルアスパラギンのNCH3);2.22−1.8
    0、m、(イソプロピルのCHおよびプロリンアミドの
    CH);0.88および0.84、d、(バリンのCH
    3); C)次の逆相HPLC系における12.6分の保持時間
    (Rt)および0.76の抗生物質GE2270因子A
    (Rt 16.6分)に関する保持時間: カラム:ベイカーボンド(BakerbondR)C8
    (5μm)4.6×250mm 流速:1.8ml/分相A :CH3CN:テトラヒドロフラン:40mMのH
    COONH4 40:40:20相B :CH3CN:テトラヒドロフラン:40mMのH
    COONH4 10:10:80溶離 :20分の20%から30%の相Aの直線勾配;検出 :紫外線254nm D)クレイトス(Kratos)MS−50二重収束質
    量分光光度計で、8kVの加速電圧およびサドルフィー
    ルド原子ガン、Xeガス(2×10-5torrの圧力、源の
    イオンゲージ上に示される)、6kVの電圧および1m
    Aの電流を使用し、0.1Mの酢酸を含有するチオグリ
    セロールマトリックスと試料を混合するとき、1306
    ダルトンの値を示すプロトン化分子イオンの最低のアイ
    ソトープに相当する主なFAB−MSピーク;を有する
    抗生物質GE2270因子C2aおよびその付加塩。
  2. 【請求項2】 次の特性: A)次の吸収極大を示す紫外線吸収スペクトル: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 溶媒 UVmax(nm) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 0.1モルのHCl 245−250(肩) 300−315 0.1モルのKOH 245−250(肩) 300−315 リン酸塩緩衝液pH7.38 245−250(肩) 300−315 メタノール 245−250(肩) 300−315 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ B)内部標準(0.00ppm)としてTMSを使用す
    るDMSO−d6(ヘキサデューテロジメチルスルホキ
    シド)中の次のシグナル群を示す1H−NMRスペクト
    ル[δ、ppm、m](s=1重線、d=二重線、t=
    三重線、m=多重線、Py=ピリジン、Tz=チアゾリ
    ール) 9.03、d、(NH);8.70、d、(2NH);
    8.60、s、8.54、s、8.29、s、および
    7.38、s、(Tz、CH);8.48、m、(グリ
    シンのNH);8.43、d、および8.27、d、
    (PyのCH);7.35−7.20、m、(芳香族の
    CHおよび第1アミドのNH);6.98、s(第1ア
    ミドのNH);6.04、d、(OH);5.80、t
    (OH);5.35−5.15、m、(αCH);5.
    04、m、(フェニルセリンのβCH);4.98、s
    [CH2(OCH3)];4.87、d、[CH2(O
    H)];4.81、mおよび4.56、m、(オキサゾ
    リンのCH2);4.35−3.75、m、(グリシン
    のCH2およびプロリンアミドのCH);3.39、
    s、(OCH3);2.71、m、および1.30、
    m、(アスパラギンのCH2);2.48、d、(N−
    メチルアスパラギンのNCH3);2.22−1.8
    0、m、(イソプロピルのCHおよびプロリンアミドの
    CH);0.88および0.84、d、(バリンのCH
    3); C)次の逆相HPLC系における12.6分の保持時間
    (Rt)および0.76の抗生物質GE2270因子A
    (Rt 16.6分)に関する保持時間: カラム:ベイカーボンド(BakerbondR)C8
    (5μm)4.6×250mm 流速:1.8ml/分相A :CH3CN:テトラヒドロフラン:40mMのH
    COONH4 40:40:20相B :CH3CN:テトラヒドロフラン:40mMのH
    COONH4 10:10:80溶離 :20分の20%から30%の相Aの直線勾配;検出 :紫外線254nm D)クレイトス(Kratos)MS−50二重収束質
    量分光光度計で、8kVの加速電圧およびサドルフィー
    ルド原子ガン、Xeガス(2×10-5トルの圧力、源の
    イオンゲージ上に示される)、6kVの電圧および1m
    Aの電流を使用し、0.1モルの酢酸を含有するチオグ
    リセロールのマトリックスと試料を混合するとき、13
    06ダルトンの値を示すプロトン化分子イオンの最低の
    アイソトープに相当する主なFAB−MSピーク;を有
    する抗生物質GE2270因子C2aおよびその付加塩を
    製造するにあたり、プラノビスポラ・ロセア(Plan
    obispora rosea)ATCC53773ま
    たはGE2270因子C2a産生性突然変異体またはその
    変異型を深部好気的条件下に発酵して得られる抗生物質
    をクロマトグラフィー技術により分離することを特徴と
    する上記抗生物質GE2270因子C2aおよびその付加
    塩の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の化合物を有効成分として
    含有することを特徴とする抗微生物剤。
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