JP3122054U - 送風機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案では、吹き出しパネルを送風機本体側に対してしっかりと取り付けることができるとともに、本体側に対する着脱も容易に行うことができる送風機の提供を目的とする。
【解決手段】送風ファン24と、該送風ファン24を囲繞する外郭カバー13とを具備し、上記外郭カバー13の壁面に、上記外郭カバー13の内側へ空気を吸入する吸入部26と、吸入した空気を吹き出し可能に開口された吹出部27とを具備して構成した送風機10であって、上記吹出部27の全体を、連通口14aを有した吹き出しパネル14で覆い、該吹き出しパネル14を送風機本体に対して取り外し可能に構成した送風機10。
【選択図】図2

Description

この考案は、扇風機をはじめ、冷風を送風することのできる冷風機、若しくは、温風を送風することのできる温風機などの送風機に関する。さらに詳しくは、吹き出しパネルを送風機本体側に対して容易に着脱することができ、しかも、しっかりと取り付けることのできる、送風機における吹き出しパネルの取付け構造に関する。
上述したような送風機、或いは、送風機本体側に対して取り付ける吹き出しパネルの取付け構造に関して、従来から様々な文献が開示されている。
例えば、下記特許文献1において、「ルーバー」が開示されている。
下記特許文献1における「ルーバー」は、壁面などに設けられた箱体開口部に嵌め込んで取り付けることができる。ルーバーの構成は、ルーバー本体の内周側に、冷却ファンを後方側に具備している。該冷却ファンの前面側には、ルーバー本体から十字形に横架された載置部を具備し、該載置部上には、フィルタが載置されている。
さらに、ルーバー本体の前側は、多数の通気孔を有するカバーにより被覆している。上記カバーは、ルーバー本体の前側の外周側に形成された枠部に係合することにより取り付けられている。
ここで、上記ルーバーは、例えば、冷却ファン自体を清掃する場合、カバーやフィルタをルーバー本体から取り外す必要があり手間を要する。又、これらを取り外した後も本体カバーにおける特に十字形の載置部が邪魔になり、冷却ファン等の清掃を容易にすることができない。このため、本体カバーを箱体開口部から冷却ファンごと取り外した後、本体カバーの背面側から冷却ファンを取り出して清掃する必要があり、やはり手間を要してしまう。
また、上記カバーは、ルーバー本体に設けられた枠部に対して軽く係合しているだけであるため、ルーバー本体から不要に取り外れてしまうおそれも有する。
特開2003−106633号公報
そこで本考案では、吹き出しパネルを送風機本体側に対してしっかりと取り付けることができるとともに、本体側に対する着脱も容易に行うことができる送風機の提供を目的とする。
本考案における送風機は、送風ファンと、該送風ファンを囲繞する外郭カバーとを具備し、上記外郭カバーの壁面に、上記外郭カバーの内側へ空気を吸入する吸入部と、吸入した空気を吹き出し可能に開口された吹出部とを具備して構成した送風機であって、上記吹出部の全体を、連通口を有した吹き出しパネルで覆い、該吹き出しパネルを送風機本体に対して取り外し可能に構成したことを特徴とする。
さらに、本考案における送風機は、上記吹出部に対して上記吹き出しパネルが取り外し可能に嵌め込まれる枠部を、上記吹出部の外周側に形成することが好ましい。
さらにまた、本考案における送風機は、上記吹き出しパネルの外周側の一端側に、その一端部から外側へ突き出した突片を形成するとともに、上記枠部の内周側における、上記吹き出しパネルの上記突片に対応する部位に、上記突片が差し込み可能であるとともに開口縁部により係合可能な形状を有する差し込み部を形成することができる。
さらに、本考案における送風機は、上記外郭カバーに対して上記吹き出しパネルを螺子留めにより取り付ける一対の螺子取付け部を形成し、上記一対の螺子取付け部における一方の螺子取付け部を、上記吹き出しパネル側に形成するとともに、他方の螺子取付け部を、上記外郭カバーにおける上記一方の螺子取付け部との対向部位に形成することが好ましい。
また、本考案における送風機は、螺子軸の軸方向の基端部側をその先端側の雄螺子部が形成された部位よりも小径に形成した螺子を具備し、上記一方の螺子取付け部を、上記螺子の軸方向の先端側よりも小さな内径で、且つ、上記螺子の軸方向の基端部を挿通可能とする内径を有した挿通孔により形成し、上記他方の螺子取付け部を、上記雄螺子部と螺合する雌螺子部により形成することができる。
さらにまた、本考案における送風機は、上記送風ファンを、遠心式ファンにより形成し、上記外郭カバーの上記吹出部の周端部における少なくとも部位に、上記吹出部に対して前方へ突き出した突出部を形成することもできる。
請求項1に記載の考案によれば、上記吹出部を吹き出しパネルを送風機本体に対して着脱可能に形成することにより、このような吹き出しパネルを送風機本体から取り外せば、吹出部は開口された状態になるので、上記吹出部を通じて外郭カバーに収容されたファンなどの部材について容易に清掃することができる。
請求項2に記載の考案によれば、連通口を有して形成した吹き出しパネルを、外郭カバーに形成した枠部に対して嵌め込みにより取り付けることにより、容易に取り付けることができ、一旦、嵌め込めば、枠部に対してしっかりと取り付けることできる。
請求項3に記載の考案によれば、吹き出しパネルに設けた突片を、枠部に設けた差し込み部に差し込んで嵌め込むことにより、単に枠部に嵌め込む場合と比較してより強固に取り付けることができる。
請求項4に記載の考案によれば、一対の螺子取付け部どうしを螺子留めすることで、たとえ吹出部から強風が吹き出したり、吹き出しパネルに外力が加わったりしても、吹き出しパネルは、枠部から外れてしまうことがなく、枠部に対して強固に取り付けることができる。
請求項5に記載の考案によれば、上記一方側の螺子取付け部に具備した螺子がパネルから抜け落ちてしまうことがないため、吹き出しパネルの枠部に対する着脱が容易であり、螺子の紛失も防ぐことができる。
請求項6に記載の考案によれば、外郭カバーに上述したような突出部を設けることで吹出部から吹き出す風が不要に拡散しないように規制して正確に前方側へ向けて風を吹き出すことができる。
この考案の一実施形態を、以下、図面を用いて説明する。
図1は、本実施例における扇風機10の外観図を示す。図2は、図1における扇風機10の中央縦断面図である。図3は、図1における仮想平面Aにおいて扇風機10を切断したときの切断端面図を示す。
これら図1、図2、及び、図3に示したように、本実施例の扇風機10は、縦長の形態で形成している。上記扇風機10は、下部に床面に設置するための基台11を具備し、その基台11に対して本体部材12を起立した状態で構成している。
上記本体部材12は、その外周に外郭カバー13が構成されている。外郭カバー13の上面には、該上面を前傾させた形態の前傾部13aが構成され、外郭カバー13の前面側には、吹き出しパネル14が嵌め込まれている。さらに、外郭カバー13は、上記前傾部13a、及び、外郭カバー13の前面側に、幅方向の両側縁部から上側縁部にかけて例えば、10mmから40mm程度突き出したカバー突出部15を有した形態で形成している。
また、上記図2に示したように、上記本体部材12の外郭カバー13内部における上下方向の中央部には、送風機構21が構成されている。扇風機10における上記送風機構21の下側には、首振り機構22が構成されている。さらに、本体部材12の上部には、上記送風機構21、或いは、上記首振り機構22の各部を操作するための操作機構23が構成されている。
上記送風機構21は、上記図2、及び、上記図3に示したように、外郭カバー13内において送風ファンとして遠心式ファン24(シロッコファン)と、該遠心式ファン24を回転させるファンモータ25と、外郭カバー13内に空気を吸入する吸入部26と、外郭カバー13内から空気を吹き出す吹出部27とを具備して構成される。
上記遠心式ファン24は、吸引した空気を径外方向へ吹き出す公知のファンであり、さらに詳しくは、外周側に多数の羽根24a,…を配設して構成したドラム形をしたファンである。
さらに、外郭カバー13内の遠心式ファン24が収容されている空間は、その上側に、上側仕切り板31が設けられるとともに、上記空間の下側に、下側仕切り板32が設けられて区分されている。
ドラム形をした上記遠心式ファン24には、その中心軸に支持軸33が連通され、該支持軸33は、下側仕切り板32よりも下方へ突き出している。
上記ファンモータ25は、上記下側仕切り板32の下側に設けられ、上記遠心式ファン24の下側から突き出した支持軸33を軸支している。
また、上記図3、及び、上記図1に示したように、吸入部26は、上記外郭カバー13における、上記遠心式ファン24における平面視したとき背面側の左側半分に相当する部位に、打ち抜きにより多数の吸込孔26a,…を配設して構成されている。
なお、外郭カバー13におけるの各吸込孔26aの周縁部26bは、薄肉であるものの、厚み方向の外側から内側に徐々にスライドさせた断面形状で打ち抜いている。
このように各吸込孔26aの周縁部26bを、外郭カバー13の外側から内側へ空気を取り込む向きと略一致させた断面形状で形成することにより、外側から空気を取り込み易く形成している。
また、吹出部27は、図4に示したように外郭カバー13の前面側における、上記遠心式ファン24に相当する部位の正面視右半分側の部位を、長方形状に開口した形態で構成されている。
さらに、外郭カバー13の前面側には、上記図2に示したように上記吹出部27と、該吹出部27を右半分としたとき左半分に相当する部位とを含めた部位の外周縁部を、段状に凹ませて吹き出しパネル14を嵌め込み可能とする大きさの枠部34が構成されている。
なお、外郭カバー13の前面側における枠部34内の左半分に相当する部位を含めた部位は、閉塞して構成しているため、該部位を閉塞部13bに設定する。
上記吹き出しパネル14は、上記図1に示したように、上記外郭カバー13における枠部34に対して嵌め込んだ状態で取り付けることができるが、上記図4に示したように枠部34から取り外し可能に構成している。
また、上記吹き出しパネル14については、正面視するとその右半分に相当する上記吹出部27に相当する部位に、スリット状に長手方向に連通させた複数の連通口14aを構成している。
また、上記図2中の領域Xを拡大した要部拡大図、及び、上記図4に示したように、吹き出しパネル14の上部における幅方向の各側には、突片35aが形成され、該突片35aに対して枠部34の上部の幅方向の各側、すなわち、枠部34内に吹き出しパネル14を取り付けたとき上記突片35aに対応する部位にも差し込み可能な差し込み孔35bが形成されている。
さらに、図2中の領域Yを拡大した要部拡大図に示したように、吹き出しパネル14の下部と、これに対応する、上記閉塞部13bにおける部位とには、一対の螺子取付部36,37のそれぞれを形成している。
ここで、上記一対の螺子取付部36,37における吹き出しパネル14側に形成した螺子取付部をパネル側螺子取付部36に設定するとともに、上記一対の螺子取付部36,37における上記外郭カバー13側に形成した螺子取付部を外郭カバー側螺子取付部37に設定する。
上記外郭カバー側螺子取付部37は、上記閉塞部13bに対して前方側へ突き出し円筒状の内周側に螺子孔37aを形成している。
これに対してパネル側螺子取付部36は、上記螺子孔37aに連通する螺子連通孔36aを形成し、該螺子連通孔36aには、螺子36bを連通している。但し、上記螺子連通孔36aは、螺子孔37aよりも細い内径で形成している。
すなわち、螺子36bは、その軸方向の基部側を螺子連通孔36aに対して連通可能な細径で形成し、軸方向の先端側は、螺子孔37aに対して螺合可能な雄螺子を形成している。
また、図5に示したように、吹き出しパネル14の裏面側であって、連通した複数の連通口14aに相当する、上下方向の中央部位には、2つのフィン38,38を配設している。
なお、図5は、吹き出しパネル14を裏面側から視た一部位の外観図を示す。
上記各フィン38は、吹き出しパネル14の裏面側に3枚の薄板38a,38b,38cのそれぞれを所定間隔ごとに上下に揺動可能に枢着している。さらに、各薄板38a,38b,38cは、連結バー38dの軸方向の各部位に枢着して薄板38a,38b,38cを一体に連動させるよう構成している。3枚の薄板38a,38b,38cにおける中間に配した薄板38bには、操作バー38eが吹き出しパネル14から突き出した状態に延設されている。操作バー38eを上下に操作させることでフィン38近傍を通過する空気の風向きを変更することができる。
以上が本実施例の扇風機10における送風機構21の構成である。続いて、上記首振り機構22について上記図2を用いて説明する。
首振り機構22には、基台11の中心から突き出した状態で基台11に対して固定されている固定台41と、本体部材12の下部に連通保持されているロッド42とを具備して構成される。上記首振り機構22は、このロッド42を回動中心として本体部材12を基台11に対して所定範囲だけ回動させることができる機構で構成している。
さらに、首振り機構22は、本体部材12内の上記送風機構21の下側に設けられた首振り用モータ43を具備し、上記ロッド42に対して偏心させた位置に、軸方向の一端が固定台41に固定されたシャフト44を具備して構成される。シャフト44の軸方向の他端部には、水平に配した連結板45の一端側がその軸回りに回動自在に連結されている。
上記首振り用モータ43のモータ軸には、連結板45の他端側45bが連結されている。
最後に操作機構23については、図6に示したように、上記外郭カバー13の表面における上記前傾部13aに設けられた操作パネル46を具備している。上記操作パネル46には、複数のスイッチ46a,…が配設されている。
なお、図6は、扇風機10の上部における正面図を示す。
また、上記外郭カバー13における下側には、表示パネル47が設けれ、さらにその下側には、マイナスイオン発生器48のイオン発生部48aが設けられている。
上記外郭カバー13内における、上記傾斜面部と上側仕切り板31との間の空間には、上記図2に示したように、マイクロコンピュータなどの電子部品を設けた制御基板、トランスなどを具備した制御部51が内蔵されている。
さらに、基台11から上記筒状のロッド42内を通じて本体部材12側へ挿入した電源コード52を各部に接続することで上記各部に電力が供給される。
以上により、上記操作パネル46のスイッチ46a…のON/OFF操作をすれば送風速度の調節、すなわち、ファンモータ25の回転速度の段階的な調節も含めて操作することができる。
さらに、本実施例の扇風機10は、扇風機10として用いることができるだけでなく、必要に応じて、基台11に対して左右各側に本体部材12を首振りすることや、マイナスイオン発生器48内の電極から前方側へマイナスイオンを放電させることができる。
なお、上記各部分位の稼動状況は、表示パネル47によって、デジタル表示させることができる。
本実施例の扇風機10は、上述したように構成している。
次に、上述した本体部材12の枠部34内に対して、吹き出しパネル14を取り付ける手順について説明する。
まず、吹き出しパネル14を上記図4に示したように、外郭カバー13の枠部34内に相当する部位に対して対向配置させる。そして、図7に示したように、吹き出しパネル14を、枠部34側に前傾させた姿勢で上記突片35aを枠体の差し込み孔35bに差し込む(図7中の2点鎖線で示した吹き出しパネル14参照)。
さらに、上記突片35aを差し込み孔35bに差し込めば、上方が枠部34側に傾いた状態から枠部34に対して平行になるよう吹き出しパネル14の下側を枠部34側へと近づけていく。それとともに、突片35aを突き上げてパネルが枠部34内に完全に収容された状態で(図7中の1点鎖線で示した吹き出しパネル14参照)、吹き出しパネル14を保持している手を離せば、吹き出しパネル14は、自身の自重により吹き出しパネル14を枠体の下端面に支持された状態に載置することができる(図7中の実線で示した吹き出しパネル14参照)。
この状態においても、突片35aは、一旦、差し込み孔35bに差し込まれれば、差し込み孔35bの開口縁部に係合した状態を維持することができるため、吹き出しパネル14が枠部34に対してパネルの上側が手前側(前方側)に傾倒してしまうおそれもない。
続いて、パネル側螺子取付部36と外郭カバー側螺子取付部37どうしを螺合することにより、吹き出しパネル14の枠部34に対する取り付けが完了する。
すなわち、パネル側螺子取付部36の螺子36bを外郭カバー側螺子取付部37の螺子孔37aに対してビス留めするだけでよい。
上述したように、突片35aの差し込み孔35bに対する嵌め込みと、ビス留めとによる取付け手段を組み合わせることにより、しっかりと、且つ、容易に吹き出しパネル14を枠部34内に取り付けることができる。
すなわち、突片35aを差し込み孔35bに差し込むだけでよいため、取り付けを容易にすることができ、また、一旦、差し込めば、差し込み孔35bの開口縁に突片35aが係合するため、吹き出しパネル14が手前側に倒伏してしまうこともない。
さらに、一対の螺子取付部36,37どうしを互いにビス留めにより固定するだけでよいため、吹出部27から空気が吹き出しても、吹き出しパネル14が枠部34から取り外れてしまうことや、ガタついてしまうこともない。
しかも、一対の螺子取付部36,37は、下部にのみ1箇所だけ設けているだけであるため、吹き出しパネル14を着脱する際に、ビス留めや、ビスの取り外しの手間を最小限に抑えるおとができる。
また、外郭カバー13の枠部34内から吹き出しパネル14を取り外したとき、パネル側螺子取付部36における螺子37bは、図8に示したように、螺子孔37aの開口縁部に係合した状態で保持されるため、吹き出しパネル14から取り外れてしまうことがない。このため、螺子37bが紛失してしまうおそれがなく容易に着脱することができる。
なお、図8は、一対の螺子取付け部36,37、及び、その近傍部位の拡大図を示す。
その他にも、本実施例の扇風機10は、外郭カバー13の枠部34内から吹き出しパネル14を取り外したとき、吹出部27は、フレームなどに覆われることなく完全に開放された状態となるため、外郭カバー13内部の上記遠心式ファン24の掃除なども容易にすることができるといった効果を有する。
次に、本実施例の扇風機10を使用する祭に奏することができる作用、効果について説明する。
操作パネル24の所定のスイッチ46aをONするとファンモータ25が回転し、遠心式ファン24が回転する。これにより、吸入部26を通じて外側の空気を外郭カバー13内へ吸入させることができる。外郭カバー13内へ吸入された空気は、図9に示したように、遠心式ファン24が平面視時計回りに回転しているため、それに伴って平面視時計回りに流れ、さらに、遠心式ファン24の内側に流入した空気は、遠心式ファン24の各羽根24aの間から径外方向へ吹き出される。
このようにして、吹出部27を通じて空気を吹き出すことができ、扇風機として用いることができる。
なお、図9は、扇風機10の内外における空気の流れを矢印により模式的に示した作用説明図である。
ところで、このような遠心式ファン24を用いた場合、吹き出された空気は、ある程度、吹き出しパネル14の連通口14aの間を空気が通過することで、正確に前方に吹き出されるように流れを整えることができる。
しかし、扇風機10から吹き出す風量を「強」に設定した場合などにおいては、上述したように吹き出しパネル14の連通口14aの間に空気を通過させるだけでは正確に前方へ吹き出すための整流作用が不充分となる場合がある。
ところが、本実施例においては、外郭カバー13における吹き出しパネル14の特に、幅方向の両側にカバー突出部15を突設しているため、吹出部27から突き出した空気が吹出部27に対して幅方向に拡散しないよう規制して正確に前方へ向けて吹き出すことができる(図9中の矢印A1、及び、A2参照)。
上述の実施形態と、この考案の構成との対応において、この実施形態の扇風機10は、この考案の送風機に対応し、以下同様に、
カバー突出部15は、突出部に対応し、
差し込み孔35bは、差し込み部に対応するも、この考案は、上述の実施形態の形態のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
本実施例の扇風機の外観図。 本実施例の扇風機の一部を拡大して示した中央縦断面図。 本実施例の扇風機の図1の仮想面Aにおける切断端面図。 扇風機本体側に対する吹き出しパネルの取り付け構造を説明する説明図。 本実施例の扇風機の吹き出しパネルの説明図。 本実施例の扇風機の上部を示す正面図。 吹き出しパネルを扇風機本体側に取り付ける過程を説明する説明図。 吹き出しパネルの扇風機本体側に対する取り付け構造を説明する説明図。 本実施例の扇風機が奏する作用を説明する作用説明図。
符号の説明
10…扇風機
13…外郭カバー
14…吹き出しパネル
14a…連通口
15…カバー突出部
24…遠心式ファン
26…吸入部
27…吹出部
35a…突片
35b…差し込み孔
36,37…一対の螺子取付け部
34…枠部

Claims (6)

  1. 送風ファンと、該送風ファンを囲繞する外郭カバーとを具備し、上記外郭カバーの壁面に、上記外郭カバーの内側へ空気を吸入する吸入部と、吸入した空気を吹き出し可能に開口された吹出部とを具備して構成した送風機であって、
    上記吹出部の全体を、連通口を有した吹き出しパネルで覆い、該吹き出しパネルを送風機本体に対して取り外し可能に構成した
    送風機。
  2. 上記吹出部に対して上記吹き出しパネルが取り外し可能に嵌め込まれる枠部を、上記吹出部の外周側に形成した
    請求項1に記載の送風機。
  3. 上記吹き出しパネルの外周側の一端側に、その一端部から外側へ突き出した突片を形成するとともに、
    上記枠部の内周側における、上記吹き出しパネルの上記突片に対応する部位に、上記突片が差し込み可能であるとともに開口縁部により係合可能な形状を有する差し込み部を形成した
    請求項1又は請求項2に記載の送風機。
  4. 上記外郭カバーに対して上記吹き出しパネルを螺子留めにより取り付ける一対の螺子取付け部を形成し、
    上記一対の螺子取付け部における一方の螺子取付け部を、上記吹き出しパネル側に形成するとともに、他方の螺子取付け部を、上記外郭カバーにおける上記一方の螺子取付け部との対向部位に形成した
    請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の送風機。
  5. 螺子軸の軸方向の基端部側をその先端側の雄螺子部が形成された部位よりも小径に形成した螺子を具備し、
    上記一方の螺子取付け部を、上記螺子の軸方向の先端側よりも小さな内径で、且つ、上記螺子の軸方向の基端部を挿通可能とする内径を有した挿通孔により形成し、
    上記他方の螺子取付け部を、上記雄螺子部と螺合する雌螺子部により形成した
    請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の送風機。
  6. 上記送風ファンを、遠心式ファンにより形成し、
    上記外郭カバーの上記吹出部の周端部における少なくとも部位に、上記吹出部に対して前方へ突き出した突出部を形成した
    請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の送風機。

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