JP3121846U - 魚類の輸送用保冷箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】尾頭付き姿造りの刺身を盛り付けた状態で盛り付けが乱れず、鮮度を保持しつつ遠隔地でも輸送できる魚輸送用保冷箱を提供する。
【解決手段】発泡スチロール製の箱本体10とその開口部を閉塞できる蓋体12とを有し、姿造りの刺身を盛り付けた状態でその箱内に納め得る盛付け具14を備え、かつ箱本体10の底部内側に設けた盛付け具の脚部16が嵌り得る凹部と、蓋をした際盛付け具14を部分的に押圧する蓋体内側に突設する複数の押圧突部18とで盛付け具14の上下、水平方向の移動を制限し、蓋体には姿造りの魚の頭が嵌る孔を設けた刺身移動抑制部材26と頭と尾びれにそれぞれ突き刺す姿勢保持具を粘着テープ等で盛付け具14に固定して設け輸送中に盛付け具14上の姿造りの刺身がずれ動くことを防止し、しかも保冷箱の内壁と盛付け具との空間部に保冷剤20を配置した魚輸送用保冷箱を構成した。
【選択図】 図1
Description
本考案は、魚輸送用保冷箱に関するものであり、特に姿造りとして調理し盛り付け等した状態の魚を鮮度を維持しつつ遠隔地でも輸送し得るようにした魚輸送用保冷箱に関するものである。
本考案の魚輸送用保冷箱は、例えば尾頭付きの姿造りの刺身を盛り付けしたものを遠隔地でも鮮度を維持した状態で搬送し、盛り付けしたそのままをお客に提供できる魚輸送用保冷箱に好適に使用可能である。
本考案の魚輸送用保冷箱は、例えば尾頭付きの姿造りの刺身を盛り付けしたものを遠隔地でも鮮度を維持した状態で搬送し、盛り付けしたそのままをお客に提供できる魚輸送用保冷箱に好適に使用可能である。
従来より魚輸送用保冷箱として種々のものが存在するが、いずれも調理しない生の魚を氷等を使用して低温下に輸送するものである。
特に
特に
例えば下記特許文献に示すように種々提案されているが、いずれも調理しない生の魚の輸送に関するもので、調理した魚を鮮度を維持しつつ輸送するという提案はみられながった。特に、尾頭付き姿造りの刺身は、輸送中に盛付けが乱れ易く、また特に鮮度保持が困難であると考えられており、尾頭付き姿造りの刺身を遠隔地に輸送するという発想を生じる余地はなかった。
特開平−240765
特開平9−77161
特開平8−301375
解決しようとする問題点は、姿造りの刺身等のように調理したものを盛り付けした状態で遠距離を輸送しようとすると鮮度の維持が困難な点であり、また盛り付けが乱れ易いという問題点があり、これを解決しようとするものである。
本願考案者は長年にわたり種々実験を繰り返し、鋭意研究を続けているうちに本願考案を完成したものである。
本考案はこのような事情を背景としてなされたものであり、本考案の目的は、
姿造りの刺身等の遠距離の輸送でも鮮度を維持することができ、また盛り付けが乱れることなく輸送できる魚輸送用保冷箱を提供することである。
本考案はこのような事情を背景としてなされたものであり、本考案の目的は、
姿造りの刺身等の遠距離の輸送でも鮮度を維持することができ、また盛り付けが乱れることなく輸送できる魚輸送用保冷箱を提供することである。
上記目的を達成するためになされた本考案は、次のように構成される。
A 頭と尾びれを起こすようにした状態の魚の尾頭付き姿造りの刺身を盛り付けした状態で輸送し得るようにした魚輸送用保冷箱であって、それぞれ断熱性材で形成された一定深さの箱本体と該箱本体の開口部を閉塞できる一定深さの蓋体とを有し、姿造りの刺身を盛り付けた状態で該箱内に納め得る盛付け具とを備え、かつ箱本体の底部内側には盛付け具の脚部が嵌り得る凹部あるいは脚部の移動を制限する突部を設けて盛付け具の水平方向の移動を制限すると共に蓋体の内側には複数の押圧突部を設け蓋をした際盛付け具を押圧して盛り付け具の上下方向の移動を制限し、さらに保冷箱の内壁部と盛り付け具との空間部および/または保冷箱の内側底部と盛付け具との空間部には袋もしくは箱に密封された保冷剤を配置すると共に、蓋体には姿造りの魚の頭が嵌り得る孔を有する刺身移動抑制部材を盛付け具の上方に配置し、さらに盛付け具上には頭と尾びれとを起こした状態に姿造りの魚の姿勢を保持する姿勢保持具を頭側と尾びれ側に配置すると共に盛付け具に対して姿勢保持具が相対的移動を生じないようにする固定手段により輸送中に盛付け具上の姿造りの刺身がずれ動くことを防止するようにした魚輸送用保冷箱。
B A項記載の魚輸送用保冷箱において、箱本体、蓋体および刺身移動抑制部材は発泡スチロールで構成され、蓋体の上面部に形成された小窓は発泡スチロール製の開閉可能なスライド蓋により封ができるようにし、かつ小窓は蓋体の上面部が一定深さ掘り下げられてなる掘下げ部に形成されると共に掘下げ部の両側壁部には凹溝もしくは突状部が形成され、この部分にスライド蓋の両端に形成された突状部もしくは凹溝が嵌り合ってスライド可能とされ、しかもスライド蓋上面は蓋体上面部と略同一平面に位置するようにされ、さらに蓋体内側には姿造りの魚の頭が嵌り得る孔を有する板状もしくはブロック状の刺身移動抑制部材を配置しその孔に魚の頭を嵌め入れると共に、基台上に針状部が突設されてなる姿勢保持具の該針状部をそれぞれ頭と尾びれ付近に突き刺しかつ姿勢保持具の基台を両面テープ、粘着テープ、吸盤、接着剤、止め釘、止めねじを含む固定手段により盛付け具に対して相対的移動が生じないようにして、輸送中に刺身がずれ動くことを防止するようにした魚輸送用保冷箱。
C A項またはB記載の魚輸送用保冷箱において、盛付け具は姿造りの刺身を載置して盛り付けをする盛付け台と、その下方両端部寄りに設けられた1対の脚部を備えると共に盛付け台の前後両側には装飾を兼ねたある高さの縁部が配置され、かつ盛付け台上の姿造りの魚の頭と尾ひれが位置する部位付近に高さの低い縁状部を設けて輸送中に刺身が脱落しないようにした刺身載置部と、その側方に段差を付けあるいは付けないで配置された刺身のつま等を載置する部分であって、かつ高さの低い縁部を両側に設けて輸送中に刺身のつま等が脱落しないようにしたつま載置部を備えるようにした魚輸送用保冷箱。
D A項〜C項のいずれか1項に記載の魚輸送用保冷箱において、箱本体の両壁面部の内側に壁面部に連設する保冷剤収容区画部を設けて盛付け台の両側から姿造りの刺身を保冷可能とした魚輸送用保冷箱。
E A項〜D項のいずれか1項に記載の魚輸送用保冷箱において、姿勢保持具は基台上に針状部が突設されると共に基台は少なくとも片側の側面が底面に対しある傾斜角を有するようにした魚輸送用保冷箱。
F A項〜E項のいずれか1項に記載の魚輸送用保冷箱において、姿勢保持具は断面が三角形、梯形または少なくと断面の片側側面が底面に対しある傾斜角を有する基台上に針状部が突設されてなるものである魚輸送用保冷箱。
G A項〜F項のいずれか1項に記載の魚輸送用保冷箱の梱包輸送方法であって、姿造りの刺身を盛付けた盛付け具を収容した箱本体に蓋体を置き、しかも盛付け具両端のつま載置部の外側三方周縁部上には、姿造の刺身にラップ掛けする際盛付け具の両端部寄り部分の刺身がラップで押し付けられないようにするための断面コの字形で所定高さの離隔部材を載置してからラップ掛けがされており、かつ保冷剤を収容すべき所定の空間部、保冷剤収容区画部には保冷剤が収容され、さらに蓋体の小窓から開封時の箱内温度を検知するための温度計が吊り下げられている保冷箱に、筒状の熱収縮性樹脂シートを被せてから熱収縮させ箱本体を蓋体で密着状態に蓋をしてから輸送するようにした魚輸送用保冷箱の梱包輸送方法。
ここに、「針状部」とは完全な針状部に限らず、突き刺し可能な先の尖った形状のものも含むものである。
A 頭と尾びれを起こすようにした状態の魚の尾頭付き姿造りの刺身を盛り付けした状態で輸送し得るようにした魚輸送用保冷箱であって、それぞれ断熱性材で形成された一定深さの箱本体と該箱本体の開口部を閉塞できる一定深さの蓋体とを有し、姿造りの刺身を盛り付けた状態で該箱内に納め得る盛付け具とを備え、かつ箱本体の底部内側には盛付け具の脚部が嵌り得る凹部あるいは脚部の移動を制限する突部を設けて盛付け具の水平方向の移動を制限すると共に蓋体の内側には複数の押圧突部を設け蓋をした際盛付け具を押圧して盛り付け具の上下方向の移動を制限し、さらに保冷箱の内壁部と盛り付け具との空間部および/または保冷箱の内側底部と盛付け具との空間部には袋もしくは箱に密封された保冷剤を配置すると共に、蓋体には姿造りの魚の頭が嵌り得る孔を有する刺身移動抑制部材を盛付け具の上方に配置し、さらに盛付け具上には頭と尾びれとを起こした状態に姿造りの魚の姿勢を保持する姿勢保持具を頭側と尾びれ側に配置すると共に盛付け具に対して姿勢保持具が相対的移動を生じないようにする固定手段により輸送中に盛付け具上の姿造りの刺身がずれ動くことを防止するようにした魚輸送用保冷箱。
B A項記載の魚輸送用保冷箱において、箱本体、蓋体および刺身移動抑制部材は発泡スチロールで構成され、蓋体の上面部に形成された小窓は発泡スチロール製の開閉可能なスライド蓋により封ができるようにし、かつ小窓は蓋体の上面部が一定深さ掘り下げられてなる掘下げ部に形成されると共に掘下げ部の両側壁部には凹溝もしくは突状部が形成され、この部分にスライド蓋の両端に形成された突状部もしくは凹溝が嵌り合ってスライド可能とされ、しかもスライド蓋上面は蓋体上面部と略同一平面に位置するようにされ、さらに蓋体内側には姿造りの魚の頭が嵌り得る孔を有する板状もしくはブロック状の刺身移動抑制部材を配置しその孔に魚の頭を嵌め入れると共に、基台上に針状部が突設されてなる姿勢保持具の該針状部をそれぞれ頭と尾びれ付近に突き刺しかつ姿勢保持具の基台を両面テープ、粘着テープ、吸盤、接着剤、止め釘、止めねじを含む固定手段により盛付け具に対して相対的移動が生じないようにして、輸送中に刺身がずれ動くことを防止するようにした魚輸送用保冷箱。
C A項またはB記載の魚輸送用保冷箱において、盛付け具は姿造りの刺身を載置して盛り付けをする盛付け台と、その下方両端部寄りに設けられた1対の脚部を備えると共に盛付け台の前後両側には装飾を兼ねたある高さの縁部が配置され、かつ盛付け台上の姿造りの魚の頭と尾ひれが位置する部位付近に高さの低い縁状部を設けて輸送中に刺身が脱落しないようにした刺身載置部と、その側方に段差を付けあるいは付けないで配置された刺身のつま等を載置する部分であって、かつ高さの低い縁部を両側に設けて輸送中に刺身のつま等が脱落しないようにしたつま載置部を備えるようにした魚輸送用保冷箱。
D A項〜C項のいずれか1項に記載の魚輸送用保冷箱において、箱本体の両壁面部の内側に壁面部に連設する保冷剤収容区画部を設けて盛付け台の両側から姿造りの刺身を保冷可能とした魚輸送用保冷箱。
E A項〜D項のいずれか1項に記載の魚輸送用保冷箱において、姿勢保持具は基台上に針状部が突設されると共に基台は少なくとも片側の側面が底面に対しある傾斜角を有するようにした魚輸送用保冷箱。
F A項〜E項のいずれか1項に記載の魚輸送用保冷箱において、姿勢保持具は断面が三角形、梯形または少なくと断面の片側側面が底面に対しある傾斜角を有する基台上に針状部が突設されてなるものである魚輸送用保冷箱。
G A項〜F項のいずれか1項に記載の魚輸送用保冷箱の梱包輸送方法であって、姿造りの刺身を盛付けた盛付け具を収容した箱本体に蓋体を置き、しかも盛付け具両端のつま載置部の外側三方周縁部上には、姿造の刺身にラップ掛けする際盛付け具の両端部寄り部分の刺身がラップで押し付けられないようにするための断面コの字形で所定高さの離隔部材を載置してからラップ掛けがされており、かつ保冷剤を収容すべき所定の空間部、保冷剤収容区画部には保冷剤が収容され、さらに蓋体の小窓から開封時の箱内温度を検知するための温度計が吊り下げられている保冷箱に、筒状の熱収縮性樹脂シートを被せてから熱収縮させ箱本体を蓋体で密着状態に蓋をしてから輸送するようにした魚輸送用保冷箱の梱包輸送方法。
ここに、「針状部」とは完全な針状部に限らず、突き刺し可能な先の尖った形状のものも含むものである。
本考案の魚輸送用保冷箱は、発泡スチロール等の断熱性材で構成された保冷箱内に盛付け具を置き、その下方と周辺に保冷剤を配置できるので保冷箱内を低温に維持することができ、遠隔地へ輸送しても姿造りの刺身の鮮度を保持できる利点がある。また、盛付け具の脚部は箱本体の底部内側の凹部に嵌り込むようにされ、かつ盛付け具は蓋体の押圧突部により押圧されているので、盛付け具自体が保冷箱内で前後左右や上下にずれ動くことがなく、さらに姿勢保持具の該針状部をそれぞれ頭と尾びれ付近に突き刺しかつ姿勢保持具の基台を両面テープ等の固定手段により盛付け具に対して相対的移動不能としているので、遠距離輸送でも盛付け具上の刺身は乱れないという利点がある。
姿造りの刺身等の盛り付けが輸送中に乱れ難くするという本考案の目的を、盛付け具の脚部が嵌り込む凹部あるいは脚部が当接して動けなくする突部を保冷箱の底部内側に設けて、盛付け具自体が前後、左右、斜めにずれないようにし、かつ箱本体を蓋体で蓋をした際蓋体の押圧突部が部分的に盛付け具の上面を押し付けて盛付け具が上下に移動しないようにし、さらに姿勢保持具の該針状部をそれぞれ頭と尾びれ付近に突き刺しかつ姿勢保持具の基台を両面テープ等の固定手段により盛付け具に対して相対的移動不能とし、かつ盛付け具に設けた刺身載置部は周辺をある高さの縁部で囲み刺身のずれ動くことを抑制するように構成することで達成した。
図1において、10は上部が開口した発泡スチロール製の箱本体であり、その開口部は発泡スチロール製の蓋体12が被せられて蓋がされ、その箱内には尾頭付き姿造りの刺身を盛り付けるための盛付け具14が配置されて保冷箱が構成される。盛付け具14の脚部16は箱本体10の底部内側に形成された凹部に嵌り込み、前後左右、斜め方向の移動が制限されると共に、蓋体12内に形成された押圧突部18は盛付け具14の四隅付近を押圧し,盛付け具14の上下方向の移動が制限される。さらに、盛付け具14の下方には保冷剤20が配置され、箱本体10の前側内壁部と盛付け具14との隙間、後側内壁部と盛付け具14との隙間には保冷剤20がそれぞれ配置される。
盛付け具14上には尾頭付き姿造りの刺身が載置されが、頭24の上方には図6に示す魚の頭が嵌り得る孔27を有する発泡スチロール製の刺身移動抑制部材26が配置され、姿造りの魚の頭が嵌り得るようにされている。これにより、輸送中に魚の頭が動かないので姿造りの刺身の盛り付けが乱れることが防止される。なお、刺身移動抑制部材26は魚のサイズに応じて種々の大きさのものが現場合わせで使用される。刺身移動抑制部材26は蓋体12内に例えば接着テープ等で固定する。28は保冷箱内をのぞいたり、温度計30を挿入し吊り下げたりするための小窓である。温度計30は輸送到着時に保冷箱内の温度が鮮度保持上の許容範囲内にあることを確認するために使用することを主な目的とする。
箱本体10の開口部には蓋体12が被せられて蓋がされるが、その合わせ面は図1に示すように互いにいんろう継ぎ手のような状態をなして密封される。すなわち、図2に示すように箱本体10の左右前後の各壁面部の開口端には、いんろう突部32が突出され、図3に示す蓋体12の開口端のいんろう凹部34に嵌り合うようにされている。なお、箱本体10の一つの対角線上の隅部付近には保冷剤収容区画部36が設けられるが、その外側にはいんろう突部32は形成されていない。箱本体10の底部内側には、図3に示す盛付け具14の両脚部16が嵌り込む1対の凹部38が形成され、その中間部には大きな凹部40が形成され、盛付け具14の下方から姿造りの刺身等を保冷するための保冷剤20を収容する空間部が形成される。箱本体10の前後の壁面部の一つの対角線上の隅部付近の壁面部に連設した仕切壁42により小区画部が設けられて保冷剤収容区画部36をなしている。ここにも保冷剤20が収容される。44は仕切壁42に形成された隙間であり、ここから冷気が流れる。
蓋体12は図3に示すように、その上面部には一定深さ掘り下げられてなる掘下げ部46が形成されると共に掘下げ部46には小窓28が設けられ、かつ掘下げ部46の両側壁部には凹溝48が形成され、凹溝48に図4に示す発泡スチロール製のスライド蓋50の両端に形成された突状部52が嵌り合ってスライド可能とされ、しかもスライド蓋50の上面は蓋体12の上面部と略同一平面に位置するようにされ、小窓28は開閉可能なスライド蓋50により封ができるようにされている。小窓28から温度計30が糸等で吊り下げられ、糸の端は接着テープ等で止められる。また、蓋体12の四隅付近には押圧突部18が突設され、箱本体10の蓋をした際盛付け具14の四隅付近を押圧するようにされている。
保冷剤20は図5に示すように密封容器内に水を充填し凍らせたものであり、これに代えて袋内に水を含んだ吸水ポリーを充填して冷却した保冷剤、例えばアイスノン(登録商標)等を使用することも可能である。しかし、保冷剤20は用済み後には孔を明けて水を流出させれば、後には容器だけが残るので後処理が容易であるが、吸水ポリマー等を使用した保冷剤では用済み後は産業廃棄物となり
後処理上不利である。
後処理上不利である。
盛付け具14は、図7に示すように姿造りの刺身を載置して盛り付けをする盛付け台54と、その下方両端部寄りに設けられた1対の脚部16を備えている。
しかも、盛付け台54はその前側と後側に装飾を兼ねたある高さの縁部56が配置されると共に、その盛付け台54上の姿造りの魚の頭と尾ひれが位置する部位付近に高さの低い縁状部58を、前記縁部56に略直角に設けて輸送中に刺身が脱落しないようにした刺身載置部60と、その側方に段差を付けあるいは付けないで配置された刺身のつま等を載置する部分であって、かつ高さの低い縁部62を両側に設けて輸送中に刺身のつま等が脱落しないようにしたつま載置部64を備えている。なお、つま載置部64には、つまに限らず刺身を載置することもある。
しかも、盛付け台54はその前側と後側に装飾を兼ねたある高さの縁部56が配置されると共に、その盛付け台54上の姿造りの魚の頭と尾ひれが位置する部位付近に高さの低い縁状部58を、前記縁部56に略直角に設けて輸送中に刺身が脱落しないようにした刺身載置部60と、その側方に段差を付けあるいは付けないで配置された刺身のつま等を載置する部分であって、かつ高さの低い縁部62を両側に設けて輸送中に刺身のつま等が脱落しないようにしたつま載置部64を備えている。なお、つま載置部64には、つまに限らず刺身を載置することもある。
図8は盛付け具14に尾頭付き姿造りを盛り付けた状態の一例を示す。盛付け台54の刺身載置部上には調理した鯛が頭と尾びれが立ち上がった状態に載置され、頭と尾びれの間やその周辺には例えば大根を細切りしたつま等があしらわれ、しその葉が置かれその上に鯛の刺身66が載置される。さらに、豪華さを出すためにその周りに他の魚種、例えばまぐろ、はまち、さけ等の刺身や海老等が追加配置されると共に植物の花等をあしらうこともある。また、つま載置部にも刺身等を配置することもある。
盛付け台54上に頭と尾びれが立ち上がった状態に載置するために、図9に示す姿勢保持具68、74等を使用する。姿勢保持具68は図9(ロ)に示すように断面が梯形状の基台70上に釘状の針状部72を突設させたものである。側面の底面に対する傾斜角は約60度前後で好適に使用できる。図9(ハ)に示すように断面を三角形とした基台上に針状部を突設させた保持具74でも使用可能である。図9(イ)は姿勢保持具の使用状態を示す。また、大型の魚用として図9(ニ)に示すように、姿勢保持具68の下に梯形状の重ね材76,78等を必要数積み重ね、各部材間を両面テープ等で接着して一体としてもよい。図9(イ)は断面が三角の基台を用いた姿勢保持具74を使用した例を示す。刺身を取った後の骨付きの頭と尾びれに姿勢保持具74の針状部を突き刺し、頭と尾びれを立ち上がった状態としたものである。もっと深く突き刺すと基台の側面部は頭と尾びれを立ち上げるのにさらに有効に作用する。なお、姿勢保持具74の底面部は盛付け台54に、例えば両面テープで固定される。この頭と尾びれ間の骨を覆うように刺身が配置されると、姿造りの形が整えられるようになる。このように、頭と尾びれが姿勢保持具の針状部で突き刺され、かつ姿勢保持具の底面は盛付け台54上に固定されるので、輸送中に姿造りの刺身の盛り付けが乱れることが防止される。
盛り付けされた盛付け台54は姿造りの上からラップで覆うが、その際板状部材をコの字形に折り曲げた所定高さの離隔部材をつま載置部64の外側三方の周縁部上に載置してからラップを掛けるようにすると、ラップ掛け時に両端部上の刺身がラップで押し潰されることがないので、刺身の美観を損なうことがなく、きれいな状態で輸送でき好都合である。離隔部材として透明のアクリル樹脂板等を使用すると、透明で中の刺身がよく見えるので、美観上望ましい。
盛り付けされた盛付け具14を収容した箱本体10に蓋体12を置き、しかも盛付け具14には姿造りの刺身が載置され、かつ保冷剤20を収容すべき所定の空間部、保冷剤収容区画部36には保冷剤20が収容され、さらに蓋体12の小窓28から開封時の箱内温度を検知するための温度計30が吊り下げられている保冷箱に、筒状の熱収縮性樹脂シートを被せてから熱収縮させ、箱本体10を蓋体02で密着状態に蓋をし梱包される。梱包後輸送される。
盛り付けされた盛付け具14を収容した箱本体10に蓋体12を置き、しかも盛付け具14には姿造りの刺身が載置され、かつ保冷剤20を収容すべき所定の空間部、保冷剤収容区画部36には保冷剤20が収容され、さらに蓋体12の小窓28から開封時の箱内温度を検知するための温度計30が吊り下げられている保冷箱に、筒状の熱収縮性樹脂シートを被せてから熱収縮させ、箱本体10を蓋体02で密着状態に蓋をし梱包される。梱包後輸送される。
以上のように構成された魚輸送用保冷箱は、図1に示すように箱本体10内に盛付け具14が配置され、その脚部16は箱本体10内の凹部38により固定され、かつ蓋体12の押圧突部18により上下方向の移動が抑制されると共に、姿造りの頭と尾びれは、それぞれ図9に示すように姿勢保持具の針状部で突き刺され、かつ姿勢保持具の基部底面は両面テープ等により盛付け具上に固定されるので、盛付け具14上の姿造りは盛り付けが乱れることが防止できるという利点がある。また、保冷剤用の凹部40、保冷剤収容区画部36およびその他の隙間に保冷剤が収容できるので、保冷箱内を低温に保持でき、遠距離輸送においても十分に魚の鮮度を維持できる利点がある。従って、保冷箱を到着後に開封して盛付け具14を箱から取り出し、図8の様な状態でそのまま食卓に置き、食することができる。
上記実施例では、箱本体10や蓋体12は発泡スチロール製としたが、これに代えてコルク製としたり、他の材質で作った箱本体や蓋体の内面に発泡スチロール等を内張するなどしてもよい。また、箱本体10のいんろう突部は開口部の一部には形成されていないが、全周に設けるようにしてもよい。また、姿勢保持具と盛付け台54とを固定する手段として姿勢保持具の底面に吸盤等を設けてもよい。
以上本考案の実施例を説明したが、本考案はこのような実施例に何ら限定されるものではなく、本考案の要旨を変更しない範囲において種々なる実施をし得ることはもちろんである。
以上本考案の実施例を説明したが、本考案はこのような実施例に何ら限定されるものではなく、本考案の要旨を変更しない範囲において種々なる実施をし得ることはもちろんである。
本考案の魚輸送用保冷箱は、魚の輸送に限らず鮮度維持を要する種々の食品の輸送用保冷箱としてに好適に使用できる。
10 箱本体
12 蓋体
14 盛付け具
16 脚部
18 押圧突部
20 保冷剤
26 刺身移動抑制部材
28 小窓
36 保冷剤収容区画部
46 掘下げ部
50 スライド蓋
54 盛付け台
60 刺身載置部
64 つま載置部
68 姿勢保持具
70 基台
72 針状部
74 姿勢保持具
76 重ね台
78 重ね台
12 蓋体
14 盛付け具
16 脚部
18 押圧突部
20 保冷剤
26 刺身移動抑制部材
28 小窓
36 保冷剤収容区画部
46 掘下げ部
50 スライド蓋
54 盛付け台
60 刺身載置部
64 つま載置部
68 姿勢保持具
70 基台
72 針状部
74 姿勢保持具
76 重ね台
78 重ね台
Claims (7)
- 頭と尾びれを起こすようにした状態の魚の尾頭付き姿造りの刺身を盛り付けした状態で輸送し得るようにした魚輸送用保冷箱であって、それぞれ断熱性材で形成された一定深さの箱本体と該箱本体の開口部を閉塞できる一定深さの蓋体とを有し、姿造りの刺身を盛り付けた状態で該箱内に納め得る盛付け具とを備え、かつ箱本体の底部内側には盛付け具の脚部が嵌り得る凹部あるいは脚部の移動を制限する突部を設けて盛付け具の水平方向の移動を制限すると共に蓋体の内側には複数の押圧突部を設け蓋をした際盛付け具を押圧して盛り付け具の上下方向の移動を制限し、さらに保冷箱の内壁部と盛り付け具との空間部および/または保冷箱の内側底部と盛付け具との空間部には袋もしくは箱に密封された保冷剤を配置すると共に、蓋体には姿造りの魚の頭が嵌り得る孔を有する刺身移動抑制部材を盛付け具の上方に配置し、さらに盛付け具上には頭と尾びれとを起こした状態に姿造りの魚の姿勢を保持する姿勢保持具を頭側と尾びれ側に配置すると共に盛付け具に対して姿勢保持具が相対的移動を生じないようにする固定手段により輸送中に盛付け具上の姿造りの刺身がずれ動くことを防止するようにした魚輸送用保冷箱。
- 請求項1記載の魚輸送用保冷箱において、箱本体、蓋体および刺身移動抑制部材は発泡スチロールで構成され、蓋体の上面部に形成された小窓は発泡スチロール製の開閉可能なスライド蓋により封ができるようにし、かつ小窓は蓋体の上面部が一定深さ掘り下げられてなる掘下げ部に形成されると共に掘下げ部の両側壁部には凹溝もしくは突状部が形成され、この部分にスライド蓋の両端に形成された突状部もしくは凹溝が嵌り合ってスライド可能とされ、しかもスライド蓋上面は蓋体上面部と略同一平面に位置するようにされ、さらに蓋体内側には姿造りの魚の頭が嵌り得る孔を有する板状もしくはブロック状の刺身移動抑制部材を配置しその孔に魚の頭を嵌め入れると共に、基台上に針状部が突設されてなる姿勢保持具の該針状部をそれぞれ頭と尾びれ付近に突き刺しかつ姿勢保持具の基台を両面テープ、粘着テープ、吸盤、接着剤、止め釘、止めねじを含む固定手段により盛付け具に対して相対的移動が生じないようにして、輸送中に刺身がずれ動くことを防止するようにした魚輸送用保冷箱。
- 請求項1または2記載の魚輸送用保冷箱において、盛付け具は姿造りの刺身を載置して盛り付けをする盛付け台と、その下方両端部寄りに設けられた1対の脚部を備えると共に盛付け台の前後両側には装飾を兼ねたある高さの縁部が配置され、かつ盛付け台上の姿造りの魚の頭と尾ひれが位置する部位付近に高さの低い縁状部を設けて輸送中に刺身が脱落しないようにした刺身載置部と、その側方に段差を付けあるいは付けないで配置された刺身のつま等を載置する部分であって、かつ高さの低い縁部を両側に設けて輸送中に刺身のつま等が脱落しないようにしたつま載置部を備えるようにした魚輸送用保冷箱。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の魚輸送用保冷箱において、箱本体の両壁面部の内側に壁面部に連設する保冷剤収容区画部を設けて盛付け台の両側から姿造りの刺身を保冷可能とした魚輸送用保冷箱。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の魚輸送用保冷箱において、姿勢保持具は基台上に針状部が突設されると共に基台は少なくとも片側の側面が底面に対しある傾斜角を有するようにした魚輸送用保冷箱。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の魚輸送用保冷箱において、
姿勢保持具は断面が三角形、梯形または少なくとも断面の片側側面が底面に対しある傾斜角を有するようにした基台上に針状部が突設されてなるものである魚輸送用保冷箱。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の魚輸送用保冷箱の梱包輸送方法であって、姿造りの刺身を盛付けた盛付け具を収容した箱本体に蓋体を置き、しかも盛付け具両端のつま載置部の外側三方周縁部上には、姿造の刺身にラップ掛けする際盛付け具の両端部寄り部分の刺身がラップで押し付けられないようにするための断面コの字形で所定高さの離隔部材を載置してからラップ掛けがされており、かつ保冷剤を収容すべき所定の空間部、保冷剤収容区画部には保冷剤が収容され、さらに蓋体の小窓から開封時の箱内温度を検知するための温度計が吊り下げられている保冷箱に、筒状の熱収縮性樹脂シートを被せてから熱収縮させ箱本体を蓋体で密着状態に蓋をしてから輸送するようにした魚輸送用保冷箱の梱包輸送方法。
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CN114162468A (zh) * | 2021-11-24 | 2022-03-11 | 白城师范学院 | 一种物流传输的冷链运输连接装置 |
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2006
- 2006-02-10 JP JP2006000892U patent/JP3121846U/ja not_active Expired - Fee Related
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