JP3121190U - ボトル用ティーバッグ - Google Patents

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英明 山岸
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株式会社がんこ茶家
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Abstract

【課題】透水性袋の落下を防止できるボトル用ティーバッグを提供する。
【解決手段】チューブ状に成型された透水性袋12と、透水性袋12内に収容された茶葉14と、透水性袋12の一端に連設され、塑性変形により屈曲された状態で透水性袋12及び茶葉14の自重を支える剛性を有する形態保持部16とを備えた。透水性袋12及び形態保持部16は、ナイロン繊維シートを加工したものである。形態保持部16が塑性変形してボトル20の口部上縁に沿って折り返された屈曲状態となり、茶葉14を含む透水性袋12の自重を支える。透水性袋12のボトル20口部からの自然落下を防止できる。
【選択図】図1

Description

本考案は、透水性袋に茶葉を収納したもので、ボトル内の水等に浸漬し、茶葉の成分を抽出させるようにしたボトル用ティーバッグに関する。
紙や布からなる透水性袋に茶葉を詰めたもので、空のペットボトル等のボトルを利用していつでも手軽にお茶を作ることができるボトル用ティーバッグは既知である(特許文献1参照)。
この透水性袋は、ペットボトルの口から挿入可能な太さの棒状にしてあり、下部に茶葉が収容され、上部が折返し可能の長さとされて先端封閉されている。使用する際は、茶葉を収納した透水性袋をボトルに入れ、所定時間放置すると、お茶が飲める状態になる。その後、透水性袋はボトルから取り出されて茶葉残渣と共に廃棄される。
特開2000−41857号公報
ここで、従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
使用時に、透水性袋の上部をボトル口部に沿って折り返すが、透水性袋がその自重でボトル内に落下し易い。ボトル内に落下した透水性袋は取り出し難く、また取出すために、作った茶の中に指を突っ込む必要がある等の問題点がある。また、透水性袋をボトル内の水中に浸漬している時に透水性袋が浮力で軽くなって浮き上がり、茶葉の成分を効果的に抽出されなくなるという問題もある。
本考案は以上の点に着目してなされたもので、透水性袋の落下を防止できるボトル用ティーバッグを提供することを目的とする。
本考案の各実施例においては、それぞれ次のような構成により上記の課題を解決する。
〈構成1〉
チューブ状に成型された透水性袋と、上記透水性袋内に収容された茶葉と、上記透水性袋の一端に連設され、塑性変形により屈曲された状態で上記透水性袋及び上記茶葉の自重を支える剛性を有する形態保持部とを備えたことを特徴とするボトル用ティーバッグ。
形態保持部はボトルの口部上縁に沿って折り返されたとき塑性変形して屈曲状態となり、茶葉を含む透水性袋の自重を支える。透水性袋のボトル口部から透水性袋の自然落下を防止できる。
〈構成2〉
構成1に記載のティーバッグにおいて、上記透水性袋及び上記形態保持部は、ナイロン繊維シートを加工したものであることを特徴とするボトル用ティーバッグ。
ナイロン繊維からなる形態保持部は、ペットボトルのキャップとペットボトルとの間に挟み込まれたときの圧力等で塑性変形し、ボトルの口部上縁に沿って折り返されて透水性袋が自重で落下しない程度の形態保持性を持つ。しかも、一定以上の太さのナイロン繊維を織って網状シートにした、ナイロン沙で加工した袋は、茶葉を入れて水に浸漬すると、茶葉の成分をそのまま引き出す性質を持っている。さらに、コストが安くなるという効果を奏する。
〈構成3〉
構成2に記載のティーバッグにおいて、上記ナイロン繊維シートを熱融着してチューブ状とすると共に、上記熱融着により、上記形態保持部に、長さ方向に延びる筋状硬化部を設けたことを特徴とするボトル用ティーバッグ。
ナイロン繊維を織ったシートを熱融着で袋状に加工するときに、熱融着させたシームに相当する部分は、太い筋状の硬化部になる。長手方向に延びるこの筋状硬化部は、ボトルの口部上縁に沿って塑性変形して屈曲したとき、良好な形態保持力を持つ剛性を備え、透水性袋の落下防止に役立つ。また、この筋状硬化部は、透水性袋全長に亘って設けられた場合、同剛性により使用時の透水性袋の浮き上がりを防止する効果をもたらす。なお、筋状硬化部は、ナイロンシートのシームに相当する部分以外の任意部分にも熱融着を行って設けられてもよい。
〈構成4〉
構成2に記載のティーバッグにおいて、上記ナイロン繊維を織ったシートを熱融着してチューブ状とすると共に、上記熱融着により、上記形態保持部に長さ方向と直交する方向に延びる筋状硬化部を設けたことを特徴とするボトル用ティーバッグ。
長手方向と直交する方向に延びる筋状硬化部は、形態保持部をボトル口部の内周面に沿って湾曲したとき、その剛性が良好な形態保持性を発揮し、透水性袋の落下防止効果をもたらす。
〈構成5〉
構成1乃至4のいずれかに記載のティーバッグにおいて、上記形態保持部は、その横幅がボトル口部の半径以上の長さを有するものであることを特徴とするボトル用ティーバッグ。
このような形態保持部は、ボトル口部の円周面に沿って湾曲されたとき、その剛性が良好な形態保持性を発揮し、透水性袋の落下防止効果をもたらす。
〈構成6〉
構成1乃至5のいずれかに記載のティーバッグにおいて、上記透水性袋は、長手方向に上記茶葉を適量ずつ分散させる小袋を複数設けたものであることを特徴とするボトル用ティーバッグ。
茶葉を袋の長手方向に適量ずつ分散させると、茶葉の開きが適度になり、おいしいお茶になる。袋の最下部に茶葉が集中しないので、袋が水分で膨らんでボトルの口から引き出しにくくなることがない。
以下、本考案の実施の形態を実施例ごとに詳細に説明する。
図1は、実施例1のボトル用ティーバッグを示す説明図である。
実施例1のボトル用ティーバッグ10は、チューブ状に成型された透水性袋12と、透水性袋12内に収容された茶葉14と、透水性袋12の一端に連設された形態保持部16とを備えている。形態保持部16は、使用時に塑性変形により屈曲された状態とされるが、この屈曲状態で透水性袋12及び茶葉14の自重をボトル口部に支える剛性を有するものである。
透水性袋12及び形態保持部16は、一定以上の太さのナイロン繊維を織って網状シートにした、ナイロン沙の接合部(シーム部)をレーザ光線で融着してチューブ状に加工したものである。透水性袋12及び形態保持部16は、茶葉14を収容した後、封される。ナイロン沙製の透水性袋12は、茶葉14を入れて水に浸漬すると茶葉14の成分をそのまま引き出すという好ましい性質を持っている。
図2はボトル用ティーバッグ10の使用状況を示しており、(a)はティーバッグ10を、飲料水30等を収容したペットボトル等のボトル20に入れる前の状況、(b)はティーバッグ10を同ボトル20に入れたときの状況をそれぞれ示している。図2に示すように、使用時、ボトル20のキャップ24を取り、水30を詰め、そのボトル口部22から茶葉14を収容した透水性袋12を挿入し、水30の中に透水性袋12を浸漬させる。
一方、透水性袋12に連設された形態保持部16をボトル口部22に掛け、外側に折返し、キャップ24をねじ込む。形態保持部16の折返し部分をボトル口部22とキャップ24との間に挟み固定する。形態保持部16は、ボトル20のキャップ24とボトル20との間に挟み込まれたときの圧力等で容易に塑性変形する。
このように塑性変形した形態保持部16は、図2(b)に示すようにキャップ24を口部22から外した状態でも、透水性袋12が自重で落下しない程度の形態保持性を備える。したがって、形態保持部16は、塑性変形して屈曲状態となることにより、茶葉14を含む透水性袋12の自重を支え、透水性袋12がボトル口部から自然落下することを防止する。
形態保持部16は、その横幅がボトル口部22の半径以上の長さを有していることが好ましい。このようにすれば、使用時に、形態保持部16がボトル口部22の内周面に沿って湾曲されるので、形態保持力を増強することになる。
図3は実施例2のボトル用ティーバッグを示す説明図で、(a)は同ボトル用ティーバッグの全体を示しており、(b)は(a)のA部における形態保持部16の一例を示し、(c)は同形態保持部16の他の例を示している。図3においては、図1と同一部分には同一符号を付している。
図3(b)に示す形態保持部16には長さ方向に延びる筋状硬化部26Aが設けられている。この筋状硬化部26Aは、透水性袋12や形態保持部16を構成するために、ナイロン繊維シートを、例えば超音波を用いて熱融着してチューブ状としたときに、形態保持部16の熱融着部分に形成されたものである。
筋状硬化部26Aは、長手方向に並行で太い紐状になっており、溶かすことによりその部分が硬化して突っ張り、落下防止となる。また、筋状硬化部26Aは透水性袋12の全長に亘って設けられた場合は、使用時に透水性袋12が浮力で浮き上がるのを防止する。なお、筋状硬化部26Aは、形態保持部16に複数本が形成されてもよい。
図3(c)に示す形態保持部16には長さ方向と直交する方向に延びる筋状硬化部26Bが設けられている。この筋状硬化部26Bも、ナイロン繊維シートを、例えばレーザ光線を用いて熱融着してチューブ状としたときに、形態保持部16の熱融着部分に形成されたものである。筋状硬化部26Bも、溶かすことによりその部分が硬化して突っ張り、落下防止となる。形態保持部16に複数本が形成されてもよい。
図4は、実施例3のボトル用ティーバッグを示す説明図である。
図に示すように、このボトル用ティーバッグは、透水性袋13は、茶葉15を長手方向に適量ずつ分散させる複数の小袋28a、28b、28cを設けたものである。透水性袋13に連設される形態保持部17は、上記実施例1及び実施例2の形態保持部16と同一構成であり、同一効果を奏するものである。
茶葉15を袋の長手方向に適量ずつ分散させると、茶葉15の開きが適度になり、おいしいお茶になる。袋の最下部に茶葉15が集中しないので、袋が膨らんでボトル20の口から引き出しにくくなることがない等の効果が得られる。
実施例1のボトル用ティーバッグを示す説明図である。 同ボトル用ティーバッグの使用例を示す説明図である。 実施例2のボトル用ティーバッグを示す説明図である。 実施例3のボトル用ティーバッグを示す説明図である。
符号の説明
10 ボトル用ティーバッグ
12 透水性袋
14 茶葉
16 形態保持部
20 ボトル
22 ボトル口部
24 キャップ
26 筋状硬化部

Claims (6)

  1. チューブ状に成型された透水性袋と、
    前記透水性袋内に収容された茶葉と、
    前記透水性袋の一端に連設され、塑性変形により屈曲された状態で前記透水性袋及び前記茶葉の自重を支える剛性を有する形態保持部とを備えたことを特徴とするボトル用ティーバッグ。
  2. 請求項1に記載のティーバッグにおいて、
    前記透水性袋及び前記形態保持部は、ナイロン繊維シートを加工したものであることを特徴とするボトル用ティーバッグ。
  3. 請求項2に記載のティーバッグにおいて、
    前記ナイロン繊維シートを熱融着してチューブ状とすると共に、前記熱融着により、前記形態保持部に、長さ方向に延びる筋状硬化部を設けたことを特徴とするボトル用ティーバッグ。
  4. 請求項2に記載のティーバッグにおいて、
    前記ナイロン繊維を織ったシートを熱融着してチューブ状とすると共に、前記熱融着により、前記形態保持部に長さ方向と直交する方向に延びる筋状硬化部を設けたことを特徴とするボトル用ティーバッグ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のティーバッグにおいて、
    前記形態保持部は、その横幅がボトル口部の半径以上の長さを有するものであることを特徴とするボトル用ティーバッグ。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のティーバッグにおいて、
    前記透水性袋は、長手方向に前記茶葉を適量ずつ分散させる小袋を複数設けたものであることを特徴とするボトル用ティーバッグ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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