JP3121138B2 - 変位検出器 - Google Patents
変位検出器Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変位検出器に係り、特に
磁気浮上型の除振装置、磁気浮上搬送装置等に用いられ
る、大きな変位(ギャップ)の検出に好適な、誘導型又
は渦電流型等の非接触型変位センサを用いた変位検出器
に関する。
磁気浮上型の除振装置、磁気浮上搬送装置等に用いられ
る、大きな変位(ギャップ)の検出に好適な、誘導型又
は渦電流型等の非接触型変位センサを用いた変位検出器
に関する。
【0002】
【従来の技術】非接触で対向するターゲット面の変位量
を検出する誘導型変位センサは、センサの検出面とター
ゲット面との間隔に対応してセンサコイルのインダクタ
ンスが変化することにより変位量を検出する。又、渦電
流型の変位センサは、ターゲットに発生する渦電流の変
化によりセンサ面とターゲット面との間隔すなわち変位
(ギャップ)を検出するものである。
を検出する誘導型変位センサは、センサの検出面とター
ゲット面との間隔に対応してセンサコイルのインダクタ
ンスが変化することにより変位量を検出する。又、渦電
流型の変位センサは、ターゲットに発生する渦電流の変
化によりセンサ面とターゲット面との間隔すなわち変位
(ギャップ)を検出するものである。
【0003】図15は、従来の係る誘導型変位センサを
用いた変位検出器を説明するものである。回転軸である
ターゲット11の変位、即ち、誘導型変位センサ1,2
との間隔(ギャップ)X1,X2は、図示する回路によっ
て検出される。ここで誘導型変位センサ1,2は磁性材
料であるターゲット11の位置に応じて、インダクタン
スが変化することを利用して、ターゲット11の変位を
検出するセンサである。X方向にはギャップX1を検出
するセンサ1a,1bと、ギャップX2を検出するセン
サ2a,2bとが設けられており、直列に接続された中
点には、発振器21により、高い周波数の正弦波信号が
印加される。センサの中点と、抵抗22,23の分割さ
れた中点との差分信号は、差動増幅器24で増幅され
て、全波整流器25で整流検波され、ローパスフィルタ
26により低周波成分が取り出される。即ち、ターゲッ
トの位置の変動(変位)が、インダクタンスの電圧の変
化によって変位検出器の出力として取り出される。
用いた変位検出器を説明するものである。回転軸である
ターゲット11の変位、即ち、誘導型変位センサ1,2
との間隔(ギャップ)X1,X2は、図示する回路によっ
て検出される。ここで誘導型変位センサ1,2は磁性材
料であるターゲット11の位置に応じて、インダクタン
スが変化することを利用して、ターゲット11の変位を
検出するセンサである。X方向にはギャップX1を検出
するセンサ1a,1bと、ギャップX2を検出するセン
サ2a,2bとが設けられており、直列に接続された中
点には、発振器21により、高い周波数の正弦波信号が
印加される。センサの中点と、抵抗22,23の分割さ
れた中点との差分信号は、差動増幅器24で増幅され
て、全波整流器25で整流検波され、ローパスフィルタ
26により低周波成分が取り出される。即ち、ターゲッ
トの位置の変動(変位)が、インダクタンスの電圧の変
化によって変位検出器の出力として取り出される。
【0004】係る誘導型変位センサにおいては、ターゲ
ット11とセンサ1,2の磁極とのギャップで構成する
インダクタンスの変化に測定原理が依存しているので、
ギャップが小さい場合は、インダクタンスの変化が大き
く、良好な変位の検出精度が得られる。
ット11とセンサ1,2の磁極とのギャップで構成する
インダクタンスの変化に測定原理が依存しているので、
ギャップが小さい場合は、インダクタンスの変化が大き
く、良好な変位の検出精度が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように変位センサを対向するターゲット面に対して垂直
に配置して、変位センサの検出面とターゲット面との間
隔(ギャップ)を測定しようとすると、変位センサとタ
ーゲット面との間隔(ギャップ)が大きい場合、検出感
度が落ち、検出精度が充分に得られなくなるという問題
が生じる。
ように変位センサを対向するターゲット面に対して垂直
に配置して、変位センサの検出面とターゲット面との間
隔(ギャップ)を測定しようとすると、変位センサとタ
ーゲット面との間隔(ギャップ)が大きい場合、検出感
度が落ち、検出精度が充分に得られなくなるという問題
が生じる。
【0006】本発明は、係る従来技術の問題点に鑑み、
検出するギャップ(変位量)が大きくても、安定に精度
良く変位を検出することのできる変位検出器を提供する
ものである。
検出するギャップ(変位量)が大きくても、安定に精度
良く変位を検出することのできる変位検出器を提供する
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明の変位検出器は、検出する方向と平行な平
面に非接触で変位量を検出する変位センサをX方向とY
方向に一対づつ配置し、それぞれを直列に結線し、該変
位センサに対向するターゲット面を前記平面に対して傾
斜させて配置し、前記ターゲット面の変位を前記変位セ
ンサによって検出することにより、前記平面のXY方向
の2次元の変位量を検出するようにしたことを特徴とす
るものである。
ため、本発明の変位検出器は、検出する方向と平行な平
面に非接触で変位量を検出する変位センサをX方向とY
方向に一対づつ配置し、それぞれを直列に結線し、該変
位センサに対向するターゲット面を前記平面に対して傾
斜させて配置し、前記ターゲット面の変位を前記変位セ
ンサによって検出することにより、前記平面のXY方向
の2次元の変位量を検出するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0008】
【作用】検出する方向と平行な平面に非接触で変位量を
検出する変位センサを配置し、該変位センサに対向する
ターゲット面を前記平面に対して傾斜させて配置するこ
とにより、変位センサは対向するターゲット面との間隔
が、小さなギャップなので精度良くその変位を検出する
ことができる。傾斜したターゲット面が変位センサが配
置された平面に対して平行に移動すると、変位センサの
対向するターゲット面の変位は、傾斜したターゲット面
の垂直方向の変位出力が得られる。それ故、検出された
垂直方向変位は、検出する方向の移動距離(平面方向変
位)に比例するので、大きなギャップに対応した変位量
を精度良く出力することが可能となる。従って、XY方
向の変位量を精度良く検出することができる。更に、Z
方向の変位検出手段を配置することにより、3次元の変
位を精度良く検出することが可能となる。
検出する変位センサを配置し、該変位センサに対向する
ターゲット面を前記平面に対して傾斜させて配置するこ
とにより、変位センサは対向するターゲット面との間隔
が、小さなギャップなので精度良くその変位を検出する
ことができる。傾斜したターゲット面が変位センサが配
置された平面に対して平行に移動すると、変位センサの
対向するターゲット面の変位は、傾斜したターゲット面
の垂直方向の変位出力が得られる。それ故、検出された
垂直方向変位は、検出する方向の移動距離(平面方向変
位)に比例するので、大きなギャップに対応した変位量
を精度良く出力することが可能となる。従って、XY方
向の変位量を精度良く検出することができる。更に、Z
方向の変位検出手段を配置することにより、3次元の変
位を精度良く検出することが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0010】図1、図2は本発明の第1の実施例の変位
検出器の構成の説明図である。図1は平面的構成及び回
路構成を示し、図2(A),(B)は側面的な構成を示
す。変位を検出する方向と平行な平面28に、X方向に
符号1,2からなる一対の変位センサが配置され、Y方
向に一対の変位センサ3,4が配置されている。変位セ
ンサに対向したターゲット11は、変位センサ1に対向
する傾斜した面13、変位センサ2に対向する傾斜した
面14を備えている。同様にY方向に傾斜した面15は
変位センサ3に対向しており、Y方向に傾斜した面16
は、変位センサ4に対向している。
検出器の構成の説明図である。図1は平面的構成及び回
路構成を示し、図2(A),(B)は側面的な構成を示
す。変位を検出する方向と平行な平面28に、X方向に
符号1,2からなる一対の変位センサが配置され、Y方
向に一対の変位センサ3,4が配置されている。変位セ
ンサに対向したターゲット11は、変位センサ1に対向
する傾斜した面13、変位センサ2に対向する傾斜した
面14を備えている。同様にY方向に傾斜した面15は
変位センサ3に対向しており、Y方向に傾斜した面16
は、変位センサ4に対向している。
【0011】変位センサ1,2,3,4は誘導型変位セ
ンサであり、対向する磁性材料のターゲット面との間隔
(ギャップ)に応じてインダクタンスが変化することか
ら、その間隔に対応した変位量の出力が得られる。X方
向の変位センサ1,2は直列に結線されており、キャリ
ア周波数の発振器21の出力が印加される。Y方向の変
位センサ3,4も図示しないが同様に直列に結線されて
おり、発振器21の出力が印加される。直列接続された
変位センサ1,2の中点は、直列接続された抵抗22,
23の中点と差動増幅器24でブリッジ回路により比較
される。差動増幅器24の出力は全波整流器25でキャ
リア周波数が整流され、ローパスフィルタ26によりそ
のキャリア周波数によって変調された低周波成分が取り
出される。
ンサであり、対向する磁性材料のターゲット面との間隔
(ギャップ)に応じてインダクタンスが変化することか
ら、その間隔に対応した変位量の出力が得られる。X方
向の変位センサ1,2は直列に結線されており、キャリ
ア周波数の発振器21の出力が印加される。Y方向の変
位センサ3,4も図示しないが同様に直列に結線されて
おり、発振器21の出力が印加される。直列接続された
変位センサ1,2の中点は、直列接続された抵抗22,
23の中点と差動増幅器24でブリッジ回路により比較
される。差動増幅器24の出力は全波整流器25でキャ
リア周波数が整流され、ローパスフィルタ26によりそ
のキャリア周波数によって変調された低周波成分が取り
出される。
【0012】(A)に示すように、ターゲットの位置が
基準位置にある場合には、変位センサ1の出力と変位セ
ンサ2の出力は、それぞれのターゲット面との垂直方向
間隔x1 とx2 とが等しいため、ブリッジ状に結線され
た変位センサの出力は等しくなる。したがって、変位検
出器は中点となる基準位置を検出する。
基準位置にある場合には、変位センサ1の出力と変位セ
ンサ2の出力は、それぞれのターゲット面との垂直方向
間隔x1 とx2 とが等しいため、ブリッジ状に結線され
た変位センサの出力は等しくなる。したがって、変位検
出器は中点となる基準位置を検出する。
【0013】これに対して(B)に示すように、ターゲ
ットがX方向にΔXだけずれた場合には、変位センサ1
のセンサ面とターゲット面との間隔x1 は、変位センサ
2の間隔x2 と比較して大きくなる。したがって、変位
センサ1,2のインダクタンスの値が異なってくるた
め、変位センサ1,2の出力はそれぞれ異なったものと
なり、変位検出器の出力であるローパスフィルタ26に
は垂直方向間隔x1 とx2 との差分に対応した出力信号
が得られる。x1 とx2 の差分は、誘導型変位センサで
精度良く測定可能な小さなギャップの間隔であるが、タ
ーゲット面13,14は傾斜していることから、X方向
のターゲットの変位ΔXに比例したものとなる。それ
故、変位検出器の出力からターゲット11のX方向の変
位ΔXを精度良く得ることができる。
ットがX方向にΔXだけずれた場合には、変位センサ1
のセンサ面とターゲット面との間隔x1 は、変位センサ
2の間隔x2 と比較して大きくなる。したがって、変位
センサ1,2のインダクタンスの値が異なってくるた
め、変位センサ1,2の出力はそれぞれ異なったものと
なり、変位検出器の出力であるローパスフィルタ26に
は垂直方向間隔x1 とx2 との差分に対応した出力信号
が得られる。x1 とx2 の差分は、誘導型変位センサで
精度良く測定可能な小さなギャップの間隔であるが、タ
ーゲット面13,14は傾斜していることから、X方向
のターゲットの変位ΔXに比例したものとなる。それ
故、変位検出器の出力からターゲット11のX方向の変
位ΔXを精度良く得ることができる。
【0014】図3は、係る変位検出器のターゲットの形
状を示し、(A)は平面図であり、(B)はその断面図
である。図示するように中央部に平坦な四角面12があ
り、その周囲は四方に傾斜した面13,14,15,1
6となっている。
状を示し、(A)は平面図であり、(B)はその断面図
である。図示するように中央部に平坦な四角面12があ
り、その周囲は四方に傾斜した面13,14,15,1
6となっている。
【0015】図4及び図5は、本発明の第2の実施例の
変位検出器の構成を示すものである。この実施例におい
ては、図1に示す実施例に対して、Z方向の変位を検出
する変位センサ5を備えたものである。従って、図1に
示す第1の実施例の構成要素と同一のものについては、
同一の符号を付してその説明を省略する。変位センサ5
は、前述と同様の誘導型の変位センサであり、磁性材料
のターゲットとの間隔に応じてそのインダクタンスが変
化することにより、ターゲット面とセンサ面との間隔を
検出するものである。変位センサ5の出力は第1の実施
例と同様なブリッジ回路からなる検出回路27によって
Z方向の変位ΔZが出力される。
変位検出器の構成を示すものである。この実施例におい
ては、図1に示す実施例に対して、Z方向の変位を検出
する変位センサ5を備えたものである。従って、図1に
示す第1の実施例の構成要素と同一のものについては、
同一の符号を付してその説明を省略する。変位センサ5
は、前述と同様の誘導型の変位センサであり、磁性材料
のターゲットとの間隔に応じてそのインダクタンスが変
化することにより、ターゲット面とセンサ面との間隔を
検出するものである。変位センサ5の出力は第1の実施
例と同様なブリッジ回路からなる検出回路27によって
Z方向の変位ΔZが出力される。
【0016】例えば図5(A)(B)に示すように、タ
ーゲット面12と変位センサ5の間隔がΔZ1 の場合に
は、その出力はΔZ1 に相当する変位量が直接得られ、
その間隔がΔZ2 の場合にはその出力はΔZ2 に相当す
る変位量が直接得られる。これによって、XYZ方向の
3次元の変位量を検出することが可能となる。
ーゲット面12と変位センサ5の間隔がΔZ1 の場合に
は、その出力はΔZ1 に相当する変位量が直接得られ、
その間隔がΔZ2 の場合にはその出力はΔZ2 に相当す
る変位量が直接得られる。これによって、XYZ方向の
3次元の変位量を検出することが可能となる。
【0017】図6は、本発明の第3の実施例の変位検出
器の構成を示すものである。本実施例においては変位セ
ンサのターゲット11の裏面34をZ方向を支持する電
磁石31の浮上用ターゲットとし、変位センサのターゲ
ットと電磁石のターゲットとを共用したものである。
器の構成を示すものである。本実施例においては変位セ
ンサのターゲット11の裏面34をZ方向を支持する電
磁石31の浮上用ターゲットとし、変位センサのターゲ
ットと電磁石のターゲットとを共用したものである。
【0018】ターゲット11の表面12,13,14に
対向して配置された変位センサ1,2,5からなる変位
検出器の構成は、前述の第2の実施例に示すものと同様
であり、その説明を省略する。本実施例においては、タ
ーゲット11の裏面34は、浮上用電磁石31の浮上用
ターゲットとなっており、浮上用電磁石31の磁気吸引
力により、磁性材料のターゲット11が浮上保持され
る。そしてターゲット11には、支持部材33を介し
て、例えばテーブル32が固定されており、テーブル3
2は設置床である平面28から非接触浮上支持されたも
のとなる。このような構成により、XYZ方向に変位の
検出が可能で、且つコンパクトな構造の磁気浮上テーブ
ル装置を製作することが可能となる。また、変位センサ
5の出力をもとに、補償回路31、パワーアンプ32と
からなるコントローラ30によって、浮上支持用の電磁
石31の励磁電流(磁気吸引力)を調整することによ
り、テーブル32を目標位置に浮上支持できる。
対向して配置された変位センサ1,2,5からなる変位
検出器の構成は、前述の第2の実施例に示すものと同様
であり、その説明を省略する。本実施例においては、タ
ーゲット11の裏面34は、浮上用電磁石31の浮上用
ターゲットとなっており、浮上用電磁石31の磁気吸引
力により、磁性材料のターゲット11が浮上保持され
る。そしてターゲット11には、支持部材33を介し
て、例えばテーブル32が固定されており、テーブル3
2は設置床である平面28から非接触浮上支持されたも
のとなる。このような構成により、XYZ方向に変位の
検出が可能で、且つコンパクトな構造の磁気浮上テーブ
ル装置を製作することが可能となる。また、変位センサ
5の出力をもとに、補償回路31、パワーアンプ32と
からなるコントローラ30によって、浮上支持用の電磁
石31の励磁電流(磁気吸引力)を調整することによ
り、テーブル32を目標位置に浮上支持できる。
【0019】ターゲット11は、電気抵抗の高い磁性材
料、例えば電磁ステンレス鋼を用いる。高周波数帯域で
使用する変位センサにとっては、渦電流の発生が抑えら
れ、良好な感度を取ることが可能となる。又、電磁石に
とっても、高い周波数帯域で制御する場合、渦電流の影
響を受けずに磁力を発生させることができる。
料、例えば電磁ステンレス鋼を用いる。高周波数帯域で
使用する変位センサにとっては、渦電流の発生が抑えら
れ、良好な感度を取ることが可能となる。又、電磁石に
とっても、高い周波数帯域で制御する場合、渦電流の影
響を受けずに磁力を発生させることができる。
【0020】図7、図8は本発明の第4の実施例を示す
ものである。図7において、ターゲット11及びXY方
向の変位センサ1,2,3,4等の構成は第1の実施例
に示すものと同様であるので、その説明を省略する。本
実施例においては、前述の第2の実施例のZ方向の変位
の検出に、変位センサ5を用いていたことに対して、変
位センサ5を省略し、XY方向の変位センサ1,2,
3,4によってZ方向の変位を検出するものである。
ものである。図7において、ターゲット11及びXY方
向の変位センサ1,2,3,4等の構成は第1の実施例
に示すものと同様であるので、その説明を省略する。本
実施例においては、前述の第2の実施例のZ方向の変位
の検出に、変位センサ5を用いていたことに対して、変
位センサ5を省略し、XY方向の変位センサ1,2,
3,4によってZ方向の変位を検出するものである。
【0021】図8はこの検出回路の回路図である。この
検出回路は、一対のX方向の変位センサ1、2及び一対
のY方向の変位センサ3、4によりX方向変位ΔX及び
Y方向変位ΔYを出力することは前述の第1から第3の
実施例と同様である。そしてこの回路において、前述の
実施例と異なる点は、Z方向の変位量の検出に各変位セ
ンサ1,2,3,4のそれぞれの出力を合計し、0.2
5を乗算することによりその平均値として、Z方向変位
ΔZを出力している点である。
検出回路は、一対のX方向の変位センサ1、2及び一対
のY方向の変位センサ3、4によりX方向変位ΔX及び
Y方向変位ΔYを出力することは前述の第1から第3の
実施例と同様である。そしてこの回路において、前述の
実施例と異なる点は、Z方向の変位量の検出に各変位セ
ンサ1,2,3,4のそれぞれの出力を合計し、0.2
5を乗算することによりその平均値として、Z方向変位
ΔZを出力している点である。
【0022】このように、Z方向の専用の変位センサを
用いることなく、X方向、Y方向に配置したそれぞれの
一対づつの4個からなる変位センサの出力の平均値より
Z方向の変位量ΔZを検出することが可能となる。従っ
て、よりコンパクトなXYZ方向の変位量が検出できる
変位検出器が実現される。
用いることなく、X方向、Y方向に配置したそれぞれの
一対づつの4個からなる変位センサの出力の平均値より
Z方向の変位量ΔZを検出することが可能となる。従っ
て、よりコンパクトなXYZ方向の変位量が検出できる
変位検出器が実現される。
【0023】図9乃至図14は本発明の第5の実施例の
変位検出器の構成を示すものである。第5の実施例は、
前述の第4の実施例と同様なターゲット及び誘導型変位
センサの配置を上下両面に設け、合計8個の誘導型変位
センサ出力からXYZ方向の変位量と傾き量を検出する
ようにしたものである。
変位検出器の構成を示すものである。第5の実施例は、
前述の第4の実施例と同様なターゲット及び誘導型変位
センサの配置を上下両面に設け、合計8個の誘導型変位
センサ出力からXYZ方向の変位量と傾き量を検出する
ようにしたものである。
【0024】図9は変位センサの配置を説明するもので
あり、下側の変位センサ1,2,3,4の配置は前述の
第4の実施例に示すものと同様である。本実施例におい
ては、その下側の変位センサの配置と同様のものを、も
う一組、ターゲットの上側に設けたものである。変位セ
ンサ6,7は、上側のX方向の一対の変位センサであ
り、変位センサ8,9は、上側のY方向の一対の変位セ
ンサである。そしてこれらの変位センサは、Z方向の変
位を検出できるように接続されていることは前述の実施
例と同様である。
あり、下側の変位センサ1,2,3,4の配置は前述の
第4の実施例に示すものと同様である。本実施例におい
ては、その下側の変位センサの配置と同様のものを、も
う一組、ターゲットの上側に設けたものである。変位セ
ンサ6,7は、上側のX方向の一対の変位センサであ
り、変位センサ8,9は、上側のY方向の一対の変位セ
ンサである。そしてこれらの変位センサは、Z方向の変
位を検出できるように接続されていることは前述の実施
例と同様である。
【0025】図10は本実施例におけるターゲットの形
状を説明するものであり、(A)はターゲットの上面か
ら見た平面図であり、(B)はその断面図である。図示
するように、ターゲットは下側と上側とが対称な形状を
なしており、X方向のターゲットの傾斜面13と18と
は上下対称の傾斜をなしており、ターゲット面14と1
9も同じ傾斜をなしている。
状を説明するものであり、(A)はターゲットの上面か
ら見た平面図であり、(B)はその断面図である。図示
するように、ターゲットは下側と上側とが対称な形状を
なしており、X方向のターゲットの傾斜面13と18と
は上下対称の傾斜をなしており、ターゲット面14と1
9も同じ傾斜をなしている。
【0026】図11(A)は、ターゲット11がX方向
の基準位置にあることを示し、(B)はターゲット11
がX方向にΔXだけ変位していることを示す。本実施例
においては図7に示す第4の実施例と比較して、上側と
下側とに対称に変位センサ1,2,6,7を備えてお
り、それぞれ傾斜したターゲット面13,14,18,
19を備えているので、より精度の高い変位量ΔXを検
出することが可能となる。
の基準位置にあることを示し、(B)はターゲット11
がX方向にΔXだけ変位していることを示す。本実施例
においては図7に示す第4の実施例と比較して、上側と
下側とに対称に変位センサ1,2,6,7を備えてお
り、それぞれ傾斜したターゲット面13,14,18,
19を備えているので、より精度の高い変位量ΔXを検
出することが可能となる。
【0027】図12(A)は、ターゲット11がZ方向
のΔZ1の位置にあることを示し、(B)はターゲット
11がZ方向のΔZ2の位置にあることを示す。本実施
例においては、上側と下側とに対称に変位センサを備え
ており、それぞれ傾斜したターゲット面を備えているの
で、より精度の高い変位量ΔZを検出することが可能と
なる。
のΔZ1の位置にあることを示し、(B)はターゲット
11がZ方向のΔZ2の位置にあることを示す。本実施
例においては、上側と下側とに対称に変位センサを備え
ており、それぞれ傾斜したターゲット面を備えているの
で、より精度の高い変位量ΔZを検出することが可能と
なる。
【0028】図13(A)(B)は本実施例におけるタ
ーゲット11の傾きを検出する説明図である。(A)に
示すように、ターゲット11が水平である場合には、変
位センサとターゲット面との間隔x1uとx1dとの間隔は
等しく、またx2uとx2dとの間隔も等しい。
ーゲット11の傾きを検出する説明図である。(A)に
示すように、ターゲット11が水平である場合には、変
位センサとターゲット面との間隔x1uとx1dとの間隔は
等しく、またx2uとx2dとの間隔も等しい。
【0029】(B)に示すように、ターゲット11がY
軸回りに傾いている場合には、変位センサ6とターゲッ
ト18との間隔x1uは変位センサ1とターゲット面13
との間隔x1dよりも大きくなり、変位センサ7とターゲ
ット面18との間隔x2uは、変位センサ2とターゲット
面14との間隔x2dよりも小さくなり、ターゲット11
がY軸回りに傾いていることが検出される。
軸回りに傾いている場合には、変位センサ6とターゲッ
ト18との間隔x1uは変位センサ1とターゲット面13
との間隔x1dよりも大きくなり、変位センサ7とターゲ
ット面18との間隔x2uは、変位センサ2とターゲット
面14との間隔x2dよりも小さくなり、ターゲット11
がY軸回りに傾いていることが検出される。
【0030】図14は、本実施例における検出回路の回
路図である。ターゲット11のX方向,Y方向,Z方向
変位は、前述の第4の実施例と同様に下側の変位センサ
1,2,3,4を用いて検出される。X軸回り傾き、Y
軸回り傾きはそれぞれ対となる変位センサの出力を比較
し、それを更に上側下側の出力と比較することによって
求められる。例えば、図11(B)に示すY軸回りの傾
きは、上側の対となるセンサ出力x1u,x2u及び下側の
対となるセンサx1d,x2dとが減算処理され、更にx1u
−x2uからx1d−x2dが減算処理されることによってY
軸回りの傾き量が出力される。
路図である。ターゲット11のX方向,Y方向,Z方向
変位は、前述の第4の実施例と同様に下側の変位センサ
1,2,3,4を用いて検出される。X軸回り傾き、Y
軸回り傾きはそれぞれ対となる変位センサの出力を比較
し、それを更に上側下側の出力と比較することによって
求められる。例えば、図11(B)に示すY軸回りの傾
きは、上側の対となるセンサ出力x1u,x2u及び下側の
対となるセンサx1d,x2dとが減算処理され、更にx1u
−x2uからx1d−x2dが減算処理されることによってY
軸回りの傾き量が出力される。
【0031】したがって、本実施例によれば上下対称に
配置された8面のターゲット及び8個の変位センサによ
り、ターゲット11のXYZ方向の変位量とX軸回り及
びY軸回りの傾き量を検出することが可能となる。
配置された8面のターゲット及び8個の変位センサによ
り、ターゲット11のXYZ方向の変位量とX軸回り及
びY軸回りの傾き量を検出することが可能となる。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、検出
する方向と平行な平面に変位センサを配置し、該変位セ
ンサに対向するターゲット面を前記平面に対して傾斜さ
せて、対向するターゲット面の変位を検出することによ
り、検出する方向の変位に対して出力が取れるようにし
たものである。それ故、変位センサが配置された平面と
平行な方向の大きなギャップの変位を容易に検出するこ
とができる。
する方向と平行な平面に変位センサを配置し、該変位セ
ンサに対向するターゲット面を前記平面に対して傾斜さ
せて、対向するターゲット面の変位を検出することによ
り、検出する方向の変位に対して出力が取れるようにし
たものである。それ故、変位センサが配置された平面と
平行な方向の大きなギャップの変位を容易に検出するこ
とができる。
【0033】更に、変位センサの対を組み合せて用いる
ことにより、XYZ方向の変位、またはその平面に対す
るターゲットの傾きをも検出することが可能となる。そ
れ故、磁気浮上方式の除振装置、或いは磁気浮上搬送装
置等の大振幅動作の変位の検出に極めて好適な変位検出
器が実現された。
ことにより、XYZ方向の変位、またはその平面に対す
るターゲットの傾きをも検出することが可能となる。そ
れ故、磁気浮上方式の除振装置、或いは磁気浮上搬送装
置等の大振幅動作の変位の検出に極めて好適な変位検出
器が実現された。
【図1】本発明の第1の実施例の変位センサの説明図。
【図2】本発明の第1の実施例の変位センサの説明図。
【図3】本発明の第1の実施例におけるターゲットの形
状を示す(A)は平面図、(B)はその断面図。
状を示す(A)は平面図、(B)はその断面図。
【図4】本発明の第2の実施例の(A)は説明図、
(B)はその断面図。
(B)はその断面図。
【図5】本発明の第2の実施例のZ方向変位検出の説明
図。
図。
【図6】本発明の第3の実施例の変位検出器の断面図。
【図7】本発明の第4の実施例の(A)は平面図、
(B),(C)はその断面図。
(B),(C)はその断面図。
【図8】本発明の第4の実施例の検出回路の回路図。
【図9】本発明の第5の実施例の変位検出器の変位セン
サの配置を示す平面図。
サの配置を示す平面図。
【図10】本発明の第5の実施例のターゲットの形状を
示す(A)は平面図、(B)は断面図。
示す(A)は平面図、(B)は断面図。
【図11】本発明の第5の実施例のターゲットのX方向
変位検出の説明図であり、X方向変位が(A)は基準位
置、(B)はΔXの場合を示す。
変位検出の説明図であり、X方向変位が(A)は基準位
置、(B)はΔXの場合を示す。
【図12】本発明の第5の実施例のターゲットのZ方向
変位検出の説明図であり、Z方向変位が(A)はΔ
Z1、(B)はΔZ2の場合を示す。
変位検出の説明図であり、Z方向変位が(A)はΔ
Z1、(B)はΔZ2の場合を示す。
【図13】本発明の第5の実施例のターゲットのY軸回
りの傾き検出の説明図。
りの傾き検出の説明図。
【図14】本発明の第5の実施例の変位検出器の検出回
路の回路図。
路の回路図。
【図15】従来の変位検出器の説明図。
1,2,3,4,5,6,7,8,9 変位センサ 11 ターゲット 12,13,14,15,16,17,18,19,3
4 ターゲット面 21 発振器 22,23 抵抗 24 差動増幅器 25 全波整流器 26 ローパスフィルタ 27 検出回路 28 変位センサの配置された平面
4 ターゲット面 21 発振器 22,23 抵抗 24 差動増幅器 25 全波整流器 26 ローパスフィルタ 27 検出回路 28 変位センサの配置された平面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01D 5/20 G01D 5/20 F (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 5/00 - 7/34 102 G01B 21/00 - 21/32 G01D 5/00 - 5/252 G01D 5/39 - 5/62
Claims (4)
- 【請求項1】 検出する方向と平行な平面に非接触で変
位量を検出する変位センサをX方向とY方向に一対づつ
配置し、それぞれを直列に結線し、該変位センサに対向
するターゲット面を前記平面に対して傾斜させて配置
し、前記ターゲット面の変位を前記変位センサによって
検出することにより、前記平面のXY方向の2次元の変
位量を検出するようにしたことを特徴とする変位検出
器。 - 【請求項2】 前記X方向とY方向に一対づつ配置され
た4個の変位センサの中央に、Z方向を検出する変位セ
ンサを配置し、XYZ方向の3次元の変位量を検出する
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の変位検出
器。 - 【請求項3】 前記変位センサのターゲットの裏面をZ
方向を支持する電磁石のターゲットとし、前記変位セン
サのターゲットと前記電磁石のターゲットとを共用した
ことを特徴とする請求項1又は2記載の変位検出器。 - 【請求項4】 検出する方向と平行な平面に、変位セン
サをX方向とY方向に一対づつ4個配置し、各対の変位
センサをそれぞれ直列に結線し、前記変位センサに対向
するターゲット面を前記平面に対して傾斜させて、前記
4個の変位センサの平均値よりZ方向の変位量を検出す
るようにしたことを特徴とする請求項1記載の変位検出
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04254114A JP3121138B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 変位検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04254114A JP3121138B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 変位検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0674706A JPH0674706A (ja) | 1994-03-18 |
JP3121138B2 true JP3121138B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=17260423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04254114A Expired - Fee Related JP3121138B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 変位検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3121138B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4674157B2 (ja) * | 2005-12-26 | 2011-04-20 | 富士電機システムズ株式会社 | 転炉排ガス処理装置のスカート位置検出器異常検知方法およびその異常検知に係るスカート位置修正制御方法 |
DE102007020873A1 (de) * | 2007-04-26 | 2008-10-30 | Ident Technology Ag | Sensoreinrichtung, sowie Verfahren zur Generierung von hinsichtlich der Position oder Positionsänderung von Gliedmaßen indikativen Signalen |
JP5600636B2 (ja) * | 2011-04-11 | 2014-10-01 | 株式会社東海理化電機製作所 | 位置検出装置 |
CN114688959B (zh) * | 2022-04-11 | 2024-08-13 | 水利部交通运输部国家能源局南京水利科学研究院 | 测试结构水平位移的检测装置及检测方法 |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP04254114A patent/JP3121138B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0674706A (ja) | 1994-03-18 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |