JP3121125U - 簡易錠剤シュート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易で低廉、高性能、取り扱いも便利で衛生的管理をすることができる簡易錠剤シュート装置を提供する。
【解決手段】製品容器の下方に柔軟ホース製のシュートを設け、このシュートの途中に受け具及び押え具を配置し、この押え具を受け具に対して一定圧力で駆動されるエアーシリンダで押圧するダンパ機構を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】製品容器の下方に柔軟ホース製のシュートを設け、このシュートの途中に受け具及び押え具を配置し、この押え具を受け具に対して一定圧力で駆動されるエアーシリンダで押圧するダンパ機構を設ける。
【選択図】図1
Description
本考案は、錠剤(カプセル含む)を包装ラインに対して供給する位置(錠剤供給源)に設けられる簡易錠剤シュート装置に関する。
従来より、包装ラインのホッパやコンベアに対し錠剤を供給するため、シュート装置が用いられている。これは、受入れ容器の下方に筒状シュートを連結して成り、シュート下端にホッパやコンベアを位置させて、受入れ容器に受入れた錠剤をホッパやコンベア上に排出してゆくというものである。包装ラインでは、供給された錠剤を順次包装してゆくが、一定量づつの錠剤を受入れて、必要量づつ送るよう前記シュート装置に指令する形となる。従って、シュート装置はやみくもに連続的な供給をすることはできず、指令に応じて適時供給を停止するダンパ機構が必要となる。従来のダンパ機構としては好適の例が見当らない。そもそもシュート装置を用いる例が少なく、敢えて示せば特開平8−225127号公報(バケットコンベアの供給部構造)の例がある。
特開平8−225127号は、錠剤受入れ容器(ホッパ)下部に落し孔を設け、この孔部29に沿って下方にシャッタ付の斜め配置のシュートを設け、このシュートをその下方で前方に配置されるバケットに対して進退自在に設け、この進退動作に併せて前記シャッタを開き、錠剤(カプセル)をバケット内に投入するというものである。バケット内に投入された錠剤はタワー装置によって吊上げられ、包装装置に供給される。
これら装置において必ず必要な点は、指令に応じて所要量づつ供給する点と、錠剤に傷を付けたり、破損したりしないことである。
特開平11−105803号公報(固形状物の充填装置)には、ホッパに供給された固形状物を計量器の計量結果に基いて送り速度を複数段階に分けて可変制御するコントローラの例が示されている。
錠剤をシュート装置で構成する他の例としては、特開平8−81063号公報(竪型ローラミルにおける粉粒体供給装置)を参考とすることができる。これは、シュートの上方に可撓性筒体を配置し、その下部をシュートの入口部に連通させ、可撓性筒体の底部を外周から絞って、その内部の横断面を小さく、かつ全閉が可能なように絞り込むものである。絞り込み装置の具体例としては特殊形状に仕上げられた可能性筒体の底部を絞り込む上下4本の復動シリンダの例が示されている。この装置を機能の面から分析すると、まずシュート装置があって、そのシュート装置の入口部分に特殊可撓性筒体を頑丈に取付け、この可撓性筒体の底部を絞り込み、流れを止める装置であると見ることができる。シュート内に送り込む材料としてスラグ微粉等を予定しているため、可撓性筒体をシュート内に確実に固定せねばならず、外周にスペーサ等を当てる等頑丈設計が必要である。
以上のように、従来の錠剤シュートに相当する装置は、機械構成が複雑で、装置コストを高くしている欠点があった。しかも構成複雑であるのでメンテナンスが必要で、錠剤変更のときの清掃作業等も大変であって、使い勝手が悪かった。
特開平8−225127号公報、第1頁、図2
特開平11−105803号公報、第1頁、図1
特開平8−81063号公報、第1頁、図5
本考案は、簡易にして確実、清掃も容易でメンテナンスもほとんど不要であり、錠剤の包装ラインに安定供給できる簡易錠剤シュート装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本案は、錠剤受入れ容器の下方に筒状シュートを連結して成り、該シュートの途中に備えたダンパ機構を介して前記錠剤をラインに流し又は停止する簡易錠剤シュート装置であって、前記筒状シュートを、外周からの押圧力で変形可能の柔軟ホースのみで構成し、このシュートは上端及び下端をバインド部品で固定しただけの構造とし、前記シュートの途中で外周面に沿って前記シュートの横方向への移動を止める受け具と、この受け具に対して前記シュートを前記外周面の反対面から押え込む押え具とを設け、該押え具を前記受け具に対して前記錠剤を破損する恐れがない小さな一定圧力で押圧し、前記錠剤をシュート内で挟み込んでその移動を停止させる形で前記シュートの断面を偏平化するエアーシリンダ装置を設けたことを特徴とする。
前記受け具及び前記押圧具の前記シュートに接触する部分には、前記シュートを介して前記錠剤に与える力を緩和するためのスポンジないしゴム材を設けるのが好ましい。
柔軟ホースとしては、錠剤を滞りなく流すことができるだけの寸法、強度が有ればよく、例えば直径10〜20cmの筒状で、その回りを例えば手で強く押せば偏平化できる程度の一般的なホースで良い。外形は真円でなくともよく、蛇腹状にヒダがあっても構わない。材質は、ゴムやプラスチック類で良い。化学的に安定で、繰り返しの絞り込みで破損しないことが必要である。消防ホースのような布状であっても良いが、流れや汚れを外方から観察可能とするためには透明ないし、半透明材にするのが好ましい。
受け具と押え具は円形リングや半円形のリング材で構成することができる。押え具の受け具に対する相対的接近離反動作を与えて絞り込みを行えば良いので、シリンダ装置は1本で十分である。相互に移動させるべく2本のシリンダ装置を用いることも可能であるが、装置コストを高くするだけでメリットがない。
受け具と押え具との間に与える絞り込み力は、シュート内部の錠剤を破損させないことを唯一の条件とする。このためには、エアーシリンダを用いる。エアーの圧力調節により適正圧を設定することができる。
本考案の簡易錠剤シュート装置によれば、エアーシリンダ装置を作動させて、押え具を受け具に対して一定圧力で押圧し、錠剤有無に拘らずシュートを外周から絞り込むことができる。シュート内の錠剤は、シュート内周面の相対的接近で押圧されるので、相互に摩擦力を呈し、上方から下流に流れる錠剤はシュート内で移動停止し、流れを中断できる。既に絞り込んだシュート内に錠剤を流す場合には、押え具が受け具に対して押圧されているのでシュートが押し潰された形となっているので、錠剤はその場で流れ停止される。即ち、絞り込みは、ホース内の錠剤有無に拘らず実施することができる。
シュートの上端と下端をバンド部材等バインド部品で固定するだけの構造なので、交換、清掃に対し容易に対応できる。
本考案の簡易錠剤シュート装置によれば、柔軟ホースのみで作られたシュートの途中に受け具と押え具を設け、これをエアーシリンダ装置で押圧するだけの極めて簡易な構成であるので、装置構成が簡単で、装置コストを低くすることができる。
簡易構成で、駆動部分がエアーシリンダ装置のみであるので、故障の恐れが少なく、メンテナンスがほとんど不要である。
シュートを柔軟ホースのみで構成するのでシュートの交換や清掃が容易である。ホースを透明材で作る場合にはシュート中の錠剤の流れを観察でき、流れを監視しながらのライン操業ができる。
柔軟ホースをエアーシリンダ装置で絞り込むだけの構成であるので、シュート内部を流れる錠剤を破損又は傷つける恐れが皆無であり、カプセル含めて各種錠剤に適用できる。
以下、添付図面を参照しつつ本考案を実施するための最適の形態を説明する。図1は本考案の一実施形態に係る簡易錠剤シュート装置の全体構成を示す正面図、図2は図1のF2−F2線に沿って示す平面図、図3は要部の拡大縦断面説明図である。
図1及び図2に示すように、本考案の簡易錠剤シュート装置1は、錠剤2を受け入れる製品容器3に柔軟ホース(シュート)4を接続して成り、その途中にダンパ機構5を備えただけの構造である。
製品容器3の下方には排出弁6が設けられているが、これはシャッター弁としての一般的なものであるので、その説明は省略する。この排出弁は、製品容器3の中に投入する錠剤変更時のときのみに開閉されるものであり、システム稼動中は常時開放された状態にある。
また、シュート4の下端は、システムのホッパ7に対して開放されるが、ホッパ7に代え図示しないコンベヤやバケットが来ることもある。即ち、本考案の簡易シュート装置は、これらシステムホッパ7、コンベヤ、バケットに対して錠剤2を供給するためのものである。
前記ダンパ機構5は、シュート4に沿って立設されたスタンド8と、このスタンド8の任意高さに調節される可動台9と、この可動台9から前記シュート4の外周に沿って設けられた受け具10及び押え具11から成る。
前記可動台9には、該台9を適切高さで停止できるロックレバー9Lが備えられている。
前記押え具10は上下一対の半円リング状の鉄棒部材の回りにゴムを巻いて構成し、前記可動台9から延伸された支持棒12で宙吊り状態で支持されて、その内径部をシュート4の外周位置に合わせて配置されている。
一方、前記押え具11は、前記一対の受け具10の中間高さの平面に高さ調節された前記押え具10の径より小さな径の半円状のリング材で構成され、その外周にはゴムを巻き、その後方を前記可動台9に固定されたエアーシリンダ13で前記シュート4の外周を前記受け具10方向に一定圧力で押圧可能に支持されている。図2に示す参照符号14はエアーシリンダ13のピストンロッドを示す。
図2のモデルで示すように、前記エアーシリンダ13は、一対のエアー供給管15a、15bと接続され、このエアー供給管15a、15bは方向切換え弁16、減圧弁17を介してエアー源18と接続されている。従って、エアー源18から減圧弁17、方向切換え弁16を介してエアーシリンダ13に空気供給することにより、前記ピストンロッド14を押圧方向又は離反方向に駆動することができる。また押圧力は減圧弁17で調節された一定圧力とすることができるので、押圧力を錠剤を傷付けたり、破損しない程度に適切に調節できる。具体的には人の手でギューと絞るよりは強い程度で、軽く押圧する。離反のときは、圧力は関係ない。
以上のように、本考案の簡易錠剤シュート装置1は、シュート4とダンパ機構5のみから成る。ダンパ機構5は、スタンド8に支持された受け具10、押え具11と、押え具11を受け具10に対して押圧するシリンダ装置から成り、シリンダ装置は、押え具11を受け具10に対して駆動するエアーシリンダ13と、その付属品から構成することができる。
図3に示すように、押え具11をピストンロッド14で押圧駆動すると、シュート4は柔軟ホースで構成されているので、受け具10との間でシュート4を押し潰した形で偏平化することができる。即ち、シュート4の内部の錠剤2は、シュート4の間で押圧力を受けて摩擦し、シュート4内で下方に落下するのが防止され、下方への流れを停止させることができる。押え具11下方に位置する錠剤2dは当然に自然落下する。シュート4内の錠剤2が押え込みから外れて荷が崩れたような状態であっても、エアーシリンダ13での押圧であるので、追従して一定圧力で押圧できる。押え具11を元に戻すと、摩擦が解除され、錠剤2が流れ開始する。
図1〜図3を用いて装置の作用を説明する。
今図1に示す状態において、製品容器3に錠剤2が投入され、排出弁6が開き、錠剤2がホッパ7に対して流されているとする。ホッパ7の錠剤2がシステムに流されている間、それを補充すべく連続した流れができる。
次に、システムから錠剤2の流れを停止すべく指令が来たとする。この指令に基いて方向切り換え弁16を作動し、エアーシリンダ13に減圧されたエアーを送り、押え具11を受け具10方向に駆動しシュート4を押圧すると、図に示したようにシュート4内で錠剤2に摩擦力を与えることができる。
図3に示した状態において錠剤2に摩擦力を与えると、押え具11より下方の錠剤2は下方に落下するが、押え具11の位置の錠剤2は押圧された形でシュート4内に固定される。図にはシュート4内で1個の錠剤2が挟まれた様子を示しているが、この数はゼロ(0)であっても複数であっても良い。押え具11が押圧している間、流れを停止できる。
システムから錠剤供給の指令が来れば、方向切換弁16を作動し、エアーの方向を切換え、押え具11を受け具10方向から離反させ、シュート4を開く。これにより錠剤2は流れを回復し、システムに錠剤供給できる。
錠剤2の初期の供給において、排出弁6が閉じているような場合であっても、押え具11を受け具10に対して押圧し、シュート4を完全に閉じることも可能である。この場合、ダンパ機構5でシュート4の途中を閉じた形であり、排出弁6の開放を待ってダンパ機構5の上方まで錠剤2を受入れることもできる。
シュート4を透明ないし半透明材で作ることにより、錠剤の流れを観察することができる。内部の汚れも監視できる。
錠剤2の変更のとき、又は汚れたとき、シュート4を清掃することは容易である。上方から清掃具を入れ、煙突清掃の要領で清掃すれば良い。従って、医薬品の衛生管理を容易に行うことができる。
排出弁6を閉じた状態で接合部19、20を容易に外すことができるので、シュート4の交換、清掃はとても容易で、低コストで対応できる。このため、接合部19、20は、径を併せて設計し、これをバンド部材等バインド部品で接合するだけの構造とするのが望ましい。
本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で設計的変更可能であり、各種態様で実施できる。
1 簡易錠剤シュート装置
2、2d 錠剤
3 製品容器
4 柔軟ホース(シュート)
5 ダンパ機構
6 排出弁
7 システムのホッパ
8 スタンド
9 可動台
9L ロックレバー
10 受け具
11 押え具
12 支持棒
13 エアーシリンダ
14 ピストンロッド
15a、15b エアー供給管
16 方向切換え弁
17 減圧弁
18 エアー源
19、20 接合部
2、2d 錠剤
3 製品容器
4 柔軟ホース(シュート)
5 ダンパ機構
6 排出弁
7 システムのホッパ
8 スタンド
9 可動台
9L ロックレバー
10 受け具
11 押え具
12 支持棒
13 エアーシリンダ
14 ピストンロッド
15a、15b エアー供給管
16 方向切換え弁
17 減圧弁
18 エアー源
19、20 接合部
Claims (2)
- 錠剤受入れ容器の下方に筒状シュートを連結して成り、該シュートの途中に備えたダンパ機構を介して前記錠剤をラインに流し又は停止する簡易錠剤シュート装置であって、
前記筒状シュートを、外周からの押圧力で変形可能の柔軟ホースのみで構成し、このシュートは上端及び下端をバインド部品で固定しただけの構造とし、前記シュートの途中で外周面に沿って前記シュートの横方向への移動を止める受け具と、この受け具に対して前記シュートを前記外周面の反対面から押え込む押え具とを設け、該押え具を前記受け具に対して前記錠剤を破損する恐れがない小さな一定圧力で押圧し、前記錠剤をシュート内で挟み込んでその移動を停止させる形で前記シュートの断面を偏平化するエアーシリンダ装置を設けたことを特徴とする簡易錠剤シュート装置。 - 前記受け具及び前記押圧具の前記シュートに接触する部分には、前記シュートを介して前記錠剤に与える力を緩和するためのスポンジないしゴム材を設けたことを特徴とする請求項1記載の簡易錠剤シュート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006000783U JP3121125U (ja) | 2006-02-08 | 2006-02-08 | 簡易錠剤シュート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006000783U JP3121125U (ja) | 2006-02-08 | 2006-02-08 | 簡易錠剤シュート装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3121125U true JP3121125U (ja) | 2006-04-27 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20130108240A (ko) * | 2010-09-03 | 2013-10-02 | 다카조노 테크놀로지 가부시키가이샤 | 호퍼 및 이것을 구비한 약제 공급 장치 |
-
2006
- 2006-02-08 JP JP2006000783U patent/JP3121125U/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20130108240A (ko) * | 2010-09-03 | 2013-10-02 | 다카조노 테크놀로지 가부시키가이샤 | 호퍼 및 이것을 구비한 약제 공급 장치 |
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