JP3121001B2 - Tl系酸化物超伝導体の製造方法 - Google Patents
Tl系酸化物超伝導体の製造方法Info
- Publication number
- JP3121001B2 JP3121001B2 JP02297212A JP29721290A JP3121001B2 JP 3121001 B2 JP3121001 B2 JP 3121001B2 JP 02297212 A JP02297212 A JP 02297212A JP 29721290 A JP29721290 A JP 29721290A JP 3121001 B2 JP3121001 B2 JP 3121001B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- sample
- oxygen
- critical temperature
- oxide superconductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Description
造方法に関する。
以上という高い超伝導転移温度(臨界温度)を有するこ
とが発表されて以来、Tl系の酸化物超伝導体に関する研
究が盛んに行われている。しかし、Tl系の酸化物超伝導
体では、組成が同一であるにもかかわらず、臨界温度が
大幅に異なる化合物の報告が数多くなされている。特
に、組成がTl2Ba2CuO6であると報告されている化合物で
は、臨界温度が80Kのものから、0Kでも超伝導特性を示
さないものまで各種報告されている。
界温度との関係は未だ把握されておらず、臨界温度が所
望の範囲内にあるTl系酸化物超伝導体を確実に製造する
ことができないという問題点がある。
あって、各組成において、臨界温度が夫々所望の範囲内
にあるTl系酸化物超伝導体を確実に製造することができ
るTl系酸化物超伝導体の製造方法を提供することを目的
とする。
系酸化物超伝導体を構成する金属元素が所定の割合で調
合された混合原料を酸素含有雰囲気において800乃至950
℃で焼成する工程と、この工程で得られた焼結体を酸素
含有雰囲気中で徐冷する工程と、この徐冷工程完了後に
真空中で又は不活性ガス雰囲気中で再加熱して前記焼結
体が所定温度に至った際に前記焼結体を急冷する工程と
を有することを特徴とする。
焼結後の冷却速度の相違による結晶構造中への酸素の取
込み量の下に基づくものと考え、Tl2Ba2CuO6の化合物に
ついて確認実験を行った。その結果、冷却速度が10℃/
分程度の場合は超伝導特性を示さないが、冷却速度を速
くするとそれに応じて化合物内の酸素量が少なくなり、
超伝導特性を示すようになること、及びその臨界温度も
順次高くなることが確認された。
した組成がTl2Ba2CuO6である化合物を流量120ml/分の酸
素気流中で5℃/分の速度で昇温しながら、その熱重量
変化を調べた。第16図はその結果と重量損失から算出し
た単位格子当りの酸素減少個数を示したものである。こ
の図から明らかなように、重量変化は200℃付近から始
まり、400℃で0.10%、500℃で0.17%、600℃で0.3%、
700℃で0.52%、800℃で1.32%の重量損失が認められ
た。なお、重量変化は、600℃付近からその変化量が徐
々に大きくなっており、この温度付近からは、酸素の放
出だけでなくTlの蒸発も生じているものと思われる。
を調べた。第17図はその結果を示したものである。この
図から明らかなように、400℃付近から微量の重量損失
が始まり、800℃付近でしだいに損失量が顕著となり、9
00℃では急激な重量損失が観察される。
規定すると共に、急冷処理を行うことにより上記目的を
達成するものである。
用可能であるが、上述した Tl2Ba2CuO6、 Tl2Ba2Ca2Cu3O10で代表される Tl2Ba2Can-1CunO2n+4に対し特に有効である。すなわ
ち、 Tl2Ba2Can-1CunO2n+4に本発明の熱処理を施すことによ
り、 Tl2Ba2Can-1CunO2n+4-y(yは0<y<1の範囲内)で
表され、高い臨界温度を有する酸化物超伝導体を有効に
製造することができる。
多量であるため、酸素量が減少することにより高い臨界
温度を得ることができる。
は、 TlBa2Can-1CunO2n+3-yで表され、 TlBa2Can-1CunO2n+3よりも高い臨界温度を有する酸化物
超伝導体を得ることができる。すなわち、TlBa2Can-1Cu
nO2n+3から酸素を欠乏させることにより、より臨界温度
の高い酸化物超伝導体を得ることができる。これは、こ
の出願の出願人が先に出願した特願昭1−236174に記載
されている TlBa2CaCu2O7なる酸化物超伝導体のCaサイトの一部を適
量のYで置換したときに臨界温度が上昇する現象と実質
的に同一の作用に基づくものである。すなわち、Caサイ
トのYによる置換は、この物質におけるCuの平均原子価
を下げる作用をなし、この作用は TlBa2Can-1CunO2n+3から酸素を欠乏させることによって
も達成されるからである。なお、nが2の場合、すなわ
ち、 TlBa2CaCu2O7-yの構造において臨界温度が最大となるy
の値は、化学量論的には、Cuの平均原子価が2.3程度と
なる0.2前後である。
金属元素の酸化物を混合したものを用いることが望まし
く、その混合比率は、各金属の比率が、原子比で目的と
する酸化物超伝導体の組成比と実質的に同一になるよう
にする。
至950℃で行うが、その時間は短いほうが望ましく、数
分乃至数十分間の範囲が適当である。
素量を制御するためのものであり、酸素含有雰囲気中で
の焼結体の徐冷工程において、徐冷工程で一旦室温まで
冷却した後、再加熱し、焼結体が所定温度に至った際に
行なってもよい。なお、再加熱による昇温は、徐冷工程
において焼結体の結晶構造中に取り込まれた酸素を放出
させるための処理であり、この発明においてはこの処理
を真空中又は窒素等の不活性ガス雰囲気中で行う。望ま
しくは、窒素等からなるガス雰囲気のガス圧を高くす
る。その理由は、ガス圧を高くすればするほどTlの蒸発
を抑制することができ、結晶が分解する温度をより高温
側にシフトさせることができるので、結晶構造中からよ
り多くの酸素を放出させることができるからである。焼
結体の焼結構造中に取込まれる酸素量は前述した第16図
及び第17図に示されているように、温度によって異なっ
ているので、この急冷処理により結晶構造中の酸素量は
固定され、また、これによって臨界温度もほぼ定まる。
超伝導体の臨界温度は、徐冷速度で制御した場合より
も、はるかに高い精度で設定されることになる。
これらを混合して原子比でTl:Ba:Cu=2:2:1の混合粉末
原料を作製した。この場合に、Tlは有毒であるから、こ
れらの作業をグローブボックス内で行った。
で成形し、直径10mm、厚さ1〜1.5mmのペレット状の試
料を6個作製した。
い金箔でゆるく包み、またTlの有毒性のため、石英管内
で更に二重のトラップを付けて流量120ml/分の酸素気流
中890℃で5分間焼成し、次いで10℃/分の速度で冷却
した。
た。
分の速度で昇温し、夫々200℃、300℃、400℃、500℃、
600℃、700℃に達した時点で即座にこれら試料を液体窒
素中に投入して急冷した。その結果、200℃に加熱後急
冷したものは超伝導特性を示さなかったが、他の試料に
ついてはTl2Ba2CuO6-y超伝導酸化物が生成された。
抗率の温度変化を測定した結果を示す図である。第1図
は300℃に昇温した後急冷したもの、第2図は400℃に昇
温した後急冷したもの、第3図は500℃に昇温した後急
冷したもの、第4図は600℃に昇温した後急冷したも
の、第5図は700℃に昇温した後急冷したものを示す。
曲線から次のようにして求めた。先ず、抵抗変化率曲線
の直線部を延長し、その延長部分がOK軸(縦軸)と交差
する点の値を基準に、その50%のポイントをOK軸上にプ
ロットする。次に、適当な温度軸、例えば100K軸と前記
抵抗変化率曲線の直線部あるいはその延長線とが交差す
る点を基準に、その50%のポイントを100K軸上にプロッ
トする。そして、OK軸上にプロットした点と、100K軸上
にプロットした点とを結ぶ直線と抵抗率変化曲線とが交
わる点の温度をミッドポイントとして求め、これを臨界
温度Tcとする。同様の作業を90%のポイント及び10%の
ポイントについても行い、夫々、オンセットポイント及
びエンドポイントとした。
の臨界温度を求めた結果を第6図に示す。第6図中、黒
丸はミッドポイントを示し、その上下のバーは夫々オン
セットポイント及びエンドポイントを示す。この図に示
すように、各試料の臨界温度は、急冷温度の低い順か
ら、夫々、28K(オンセットポイント31K、エンドポイン
ト27K、以下カッコ内同じ)、63K(64K、61K)、77K(8
0K、74K)、83K(86K、82K)、78K(83K、73K)であっ
た。すなわち、300℃以上の温度に加熱し、液体窒素で
急冷した場合には、30K乃至85K程度の臨界温度を有する
超伝導体が合成できることが確認された。なお、第7図
に示す熱重量曲線においては、重量減少すなわち酸素欠
乏状態が250℃から生じているが、このことを考慮する
と加熱温度が00℃よりも低くても超伝導性を示す可能性
があると考えられる。急冷前の加熱温度が400℃よりも
低い場合に超伝導特性を示さないのは、液体窒素では急
冷速度が遅いためであり、この条件で超伝導特性を示す
ようにするためには、液体窒素の沸点よりも低い沸点を
有する冷媒、例えば液体ヘリウムで急冷すればよい。
い、これらを混合して原子比でTl:Ba:Ca:Cu=2:2:1:2の
混合粉末原料を作製した。実施例1と同様に、Tlの有毒
性に鑑みて原料混合をグローブボックス内で行った。
形し、ペレット状の試料を9個作製した。
石英管内で更に二重のトラップを付けて流量120ml/分の
酸素気流中885℃で90分間焼成し、次いで10℃/分の速
度で冷却した。
た。この酸化物は超伝導特性を示し、抵抗率の温度変化
から求めた臨界温度は80Kであった。
分の速度で昇温し、所定温度(100℃、150℃、200℃、3
00℃、400℃、500℃、600℃、650℃、700℃)に至った
後、その温度で続けて30分間アニールし、その後これら
試料を液体窒素中に投入して急冷した。この結果、TlBa
2CaCu2O7−δ酸化物超伝導体が生成された。
率の温度変化を測定した。その結果の一部を第7図及び
第8図に示す。第7図は焼成したままの試料及び400℃
から急冷した試料についての抵抗率の温度変化を測定し
た結果を示す図であり、第8図は焼成したままの試料並
びに400℃から急冷した試料及び500℃から急冷した試料
についてのDC磁化率の温度変化を測定した結果を示す図
である。これらの図に示すように、いずれの試料も特定
温度で抵抗率又はDC磁化率の急激な変化がみられ、超伝
導特性を示すことが確認された。他の温度から急冷した
試料についても同様に抵抗率及びDC磁化率の変化を測定
した結果、いずれも特定温度で急激な抵抗率又はDC磁化
率の変化がみられ、超伝導特性を示すことが確認され
た。
各温度から急冷した試料及び焼成したままの試料の臨界
温度を求めた。その結果を第9図に示す。第9図中、黒
丸及び上下のバーは第6図と同様である。この図に示す
ように、焼成したままの試料及び100℃乃至700℃から急
冷した10個の試料の臨界温度は、急冷温度の低い順か
ら、夫々、80K(オンセットポイント87K、エンドポイン
ト77K、以下カッコ内同じ)、80K(87K、77K)、80K(8
7K、77K)、97K(100K、93K)、99K(102K、95K)、103
K(107K、100K)、109K(114K、107K)、106K(110K、9
7K)、93K(105K、84K)、97K(106K、82K)であった。
すなわち、急冷温度が150℃までは、臨界温度は焼成し
たままの試料と同様であったが、200℃以上で臨界温度
が上昇し、500℃において109Kという極めて高い臨界温
度が得られることが確認された。
べた。その結果を第10図に示す。この図に示すように、
200℃から微量の重量損失が始まり、500℃付近で損失量
が次第に増加し、600℃以上で急激な重量損失が観察さ
れる。600℃までの比較的微量の重量損失は酸素の放出
に対応するものであるが、600℃以上における急激な重
量損失は酸素の放出の他に、TlBa2CaCu2O7の分解が生じ
ていることに起因しているものと推測される。この第10
図と上述の第9図とを合わせて考慮すると、TlBa2CaCu2
O7が200℃以上の温度から急冷されることにより酸素欠
損状態が室温まで持ち来され、この酸素欠損の存在によ
り臨界温度が上昇するものと結論される。
図中、白丸は上述の熱重量変化から酸素欠損量を求めた
ものであり、黒丸は急冷の前後の重量差から計算したも
のである。なお、酸素欠損量は単位格子当りの酸素の減
少個数で示している。この図に示すように、酸素欠損量
が増加するに従って臨界温度が上昇し、酸素欠損量が0.
035の時に臨界温度が最大の110Kを示すことが確認され
た。これは上述した500℃から急冷した試料にほぼ対応
する。
い、これらを混合して原子比でTl:Ba:Ca:Cu=2:2:2:3の
混合粉末原料を作製した。実施例1と同様に、Tlの有毒
性に鑑みて原料混合をグローブボックス内で行った。
形し、ペレット状の試料を5個作製した。
石英管内で更に二重のトラップを付けて流量120ml/分の
酸素気流中880〜890℃で1〜1.5時間焼成し、次いで10
℃/分の速度で冷却した。
れた。この酸化物は超伝導特性を示し、抵抗率の温度変
化から求めた臨界温度は105Kであった。
分の速度で昇温し、所定温度(200℃、300℃、400℃、5
00℃、550℃)に至った後、その温度で続けて30分間乃
至1時間アニールし、その後これら試料を液体窒素中に
投入して急冷した。その結果、 TlBa2Ca2Cu3O9−δが生成された。
の温度変化を測定した。その結果を第12図に示す。この
図に示すように、200℃乃至550℃から急冷した試料の臨
界温度は、急冷温度の低い順から、夫々105K、113K、11
8K、120K、113Kであった。すなわち、急冷温度が200℃
までは、臨界温度は焼成したままの試料と同様であっ
た。300℃以上で臨界温度が上昇し、500℃において120K
という極めて高い臨界温度が得られることが確認され
た。
末を用い、Tl2Ba1.6Sr0.4CuO6−δの組成比に基づいて
混合し、粉末原料を作製した。実施例1と同様に、Tlの
有毒性に鑑みて原料混合をグローブボックス内で行っ
た。
形し、ペレット状の試料を6個作製した。
石英管内で更に二重のトラップを付けて流量120ml/分の
酸素気流中880℃で12分間焼成した。
成された。
分の速度で昇温し、所定温度(300℃、400℃、500℃、6
00℃、650℃、700℃)に至った後、その温度で続けて1
乃至2時間アニールし、その後これら試料を液体窒素中
に投入して急冷した。その結果、 Tl2Ba1.6Sr0.4CuO6−δ酸化物超伝導体が生成された。
の温度変化を測定した。その結果を第13図に示す。この
図に示すように、300℃乃至700℃の各温度から急冷した
試料の臨界温度は、急冷温度の低い順から、夫々26K、3
0K、60K、65K、45K、43Kであった。すなわち、急冷温度
600℃において臨界温度が最大となり、その値が65Kであ
ることが確認された。
末を用い、Tl2Ba2-xSrxCuO6−δの組成比に基づいて混
合し、粉末原料を作製した。実施例1と同様に、Tlの有
毒性に鑑みて原料混合をグローブボックス内で行った。
形し、ペレット状の試料を作製した。
石英管内で更に二重のトラップを付けて流量120ml/分の
酸素気流中870〜890℃で12分間焼成した。
化物を合成した。
す図である。この図に示すように、固溶量xの増加に伴
い格子定数が変化することが確認された。そしてxが0
〜1.6間で単相試料が得られることが確認された。
800℃の温度で、1乃至5時間アニールし、その後これ
らの試料を液体窒素中に投入して急冷した。これによ
り、 Tl2Ba2-xSrxCuO6−δが生成された。
の温度変化を測定した。急冷温度が650℃までは磁化率
の急激な変化は見られず超伝導体が生成されていなかっ
たが、急冷温度が700℃では第15図に示すように、磁化
率の急激な変化が見られ、臨界温度が37Kの超伝導体が
生成されていることが確認された。
Tl系酸化物であっても、同様の処理により超伝導物質を
得ることができる。例えば、 Tl0.5Pb0.5Sr2CuO5なる組成の酸化物を合成した後、100
〜900℃で1〜10時間窒素アニールし、その後急冷する
ことにより、 Tl0.5Pb0.5Sr2CuO5−δで表わされる超伝導物質を得る
ことができる。
系酸化物超伝導体を製造することができる。
を有するジョセフソン素子及びSQUID(超伝導量子干渉
計)、超伝導発電機に適用することが期待され、またエ
ネルギ損失の少ない超伝導電力貯蔵、さらにはエネルギ
損失の少ない送電ケーブル等の多方面の超伝導機器の実
用化に寄与することが期待される。
り作成した試料の交流帯磁率法による磁化率の温度変化
を示す図、第6図は第1図乃至第5図の結果から求めた
臨界温度と急冷前加熱温度との関係を示す図、第7図は
この発明の実施例2で作製した試料の抵抗率の温度変化
を示す図、第8図はこの発明の実施例2で作製した試料
のDC磁化率の温度変化を示す図、第9図はこの発明の実
施例2の試料の臨界温度と急冷前加熱温度との関係を示
す図、第10図はTlBa2CaCu2O7の窒素気流中における熱重
量変化を示す図、第11図はTlBa2CaCu2O7の酸素欠損量と
臨界温度との関係を示す図、第12図はこの発明の実施例
3で作製した試料の交流帯磁率法による磁化率の温度変
化を示す図、第13図はこの発明の実施例4で作製した試
料の交流帯磁率法による磁化率の温度変化を示す図、第
14図はTl2Ba2-xSrxCuO6−δにおけるxの値と格子定数
との関係を示す図、第15図はこの発明の実施例5で作製
した試料の交流帯磁率法による磁化率の温度変化を示す
図、第16図はTl2Ba2CuO6の熱重量変化を示す図、第17図
はTl2Ba2Ca2Cu3O10の熱重量変化を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】Tl系酸化物超伝導体を構成する金属元素が
所定の割合で調合された混合原料を酸素含有雰囲気にお
いて800乃至950℃で焼成する工程と、この工程で得られ
た焼結体を酸素含有雰囲気中で徐冷する工程と、この徐
冷工程完了後に真空中で又は不活性ガス雰囲気中で再加
熱して前記焼結体が所定温度に至った際に前記焼結体を
急冷する工程とを有することを特徴とするTl系酸化物超
伝導体の製造方法。 - 【請求項2】前記不活性ガスは窒素であることを特徴と
する請求項1に記載のTl系酸化物超伝導体の製造方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02018939 | 1990-01-31 | ||
JP2-18939 | 1990-01-31 | ||
JP23567190 | 1990-09-07 | ||
JP2-235671 | 1990-09-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04214061A JPH04214061A (ja) | 1992-08-05 |
JP3121001B2 true JP3121001B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=26355701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02297212A Expired - Fee Related JP3121001B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-11-05 | Tl系酸化物超伝導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3121001B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013131822A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Nikon Corp | 電子機器 |
US10630892B2 (en) | 2015-08-31 | 2020-04-21 | Casio Computer Co., Ltd. | Display control apparatus to perform predetermined process on captured image |
-
1990
- 1990-11-05 JP JP02297212A patent/JP3121001B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013131822A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Nikon Corp | 電子機器 |
US10630892B2 (en) | 2015-08-31 | 2020-04-21 | Casio Computer Co., Ltd. | Display control apparatus to perform predetermined process on captured image |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04214061A (ja) | 1992-08-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0332291B1 (en) | Devices and systems based on novel superconducting material | |
JP2664387B2 (ja) | 超伝導体とその装置 | |
JP2590275B2 (ja) | 酸化物超電導材料の製造方法 | |
Rao et al. | High-temperature superconductivity in YBa2Cu3O7 and related perovskite oxides: Some aspects of solid state chemistry | |
JP3121001B2 (ja) | Tl系酸化物超伝導体の製造方法 | |
US5591698A (en) | Low temperature (T lower than 950° C.) preparation of melt texture YBCO superconductors | |
US5389603A (en) | Oxide superconductors, and devices and systems comprising such a superconductor | |
JP3167316B2 (ja) | Tl系酸化物超伝導体の製造方法 | |
JP3006071B2 (ja) | Tl系酸化物超伝導体の製造方法 | |
JP3219563B2 (ja) | 金属酸化物とその製造方法 | |
JP2523928B2 (ja) | 酸化物超伝導体およびその製造方法 | |
JPH06176637A (ja) | Bi系酸化物超電導線の製造方法 | |
JPH10330117A (ja) | 酸化物超電導体、その製造方法及びそれを用いた電流リード | |
JP2820480B2 (ja) | 酸化物超伝導体及びその製造方法 | |
JP3536920B2 (ja) | 合金超伝導体及びその製造方法 | |
JP2831755B2 (ja) | 酸化物超伝導体 | |
JPS63176353A (ja) | 超伝導性素材 | |
Gundakaram et al. | Studies into the phase transformation of Bi-2223 precursor powders using X-ray diffraction and SQUID susceptibility measurements | |
JPH04292812A (ja) | ビスマス系酸化物超電導線材の製造方法 | |
JP3247914B2 (ja) | 金属酸化物材料 | |
KR0159487B1 (ko) | 산화물초전도체 및 그 제조방법 | |
WO1989007086A1 (en) | SUPERCONDUCTING Bi-Sr-Ca-Cu OXIDE COMPOSITIONS AND PROCESS FOR MANUFACTURE | |
JPH0230618A (ja) | 酸化物高温超電導体 | |
JPH0365512A (ja) | 高温超電導材料およびその作製方法 | |
JPH0757569A (ja) | Bi系超伝導線材の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071020 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081020 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081020 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101020 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |