JP3120943B2 - Cdma受信機 - Google Patents

Cdma受信機

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JP3120943B2
JP3120943B2 JP06270179A JP27017994A JP3120943B2 JP 3120943 B2 JP3120943 B2 JP 3120943B2 JP 06270179 A JP06270179 A JP 06270179A JP 27017994 A JP27017994 A JP 27017994A JP 3120943 B2 JP3120943 B2 JP 3120943B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、符号分割多元接続(C
DMA)方式のディジタル移動通信システムに使用する
CDMA受信機に関し、特に、その小型化を実現したも
のである。
【0002】
【従来の技術】CDMA移動通信システムでは、各移動
局に拡散符号が割り当てられ、基地局は、移動局に送信
する信号に対して、この符号による拡散変調を行ない、
一方、移動局は、受信信号とこの拡散符号との相関を取
る(逆拡散する)ことによって、元の信号を復調する。
【0003】また、移動体通信では、基地局から送信さ
れた電波が、建物などの反射により複数の伝送路(マル
チパス)を通って移動局に到達する。ディジタル移動通
信では、移動局が、マルチパスを通じて送られて来た各
信号をそれぞれのパスに応じた重み付けを行なって加算
することにより、S/N比を高めている。
【0004】また、通信中の移動局がセル間を移動した
ために、交信中の基地局(通信基地局)からの受信レベ
ルが低下した場合には、交信先を隣接するセルの基地局
(隣接基地局)に切り替える切替え制御が行なわれる。
ディジタル移動通信では、移動局が、通信基地局及び周
辺セルの複数の隣接基地局から送信される同期用基準信
号をパイロット信号として受信し、このパイロット信号
の受信レベルの最も高い基地局を選択して、通信基地局
の切り替えを求める(ソフトハンドオフ)。
【0005】この移動局を構成する従来のCDMA受信
機の一例を図5に示している。この受信機を使用する移
動通信システムでは、各基地局がそれぞれ異なる形状の
PN符号(PN符号の位相を違える場合も含む)を用い
てパイロット信号を送信し、このPN符号の違いにより
各基地局が識別される。ここでは、PN符号の位相の違
いにより各基地局が識別されるものとする。このPN符
号は、相互相関を持たない(即ち、直交する)I相に対
応するPN符号とQ相に対応するPN符号とを成分に持
つ。また、基地局内では各ユーザに直交成分を持つ直交
符号が割り当てられ多元接続が行なわれる。
【0006】この受信機は、直交検波された後のI相ベ
ースバンド信号をディジタル信号に変換するA/D変換
器55と、直交検波された後のQ相ベースバンド信号をデ
ィジタル信号に変換するA/D変換器56と、マルチパス
のそれぞれのパスにおける信号を復調するとともに、そ
のパスでのパイロット信号の受信レベルを検出する復調
回路51、復調回路52、復調回路53と、各復調回路51、5
2、53の求めた情報信号を加算する情報信号合成器81
と、隣接基地局から受信したパイロット信号の受信レベ
ルを検出するパイロット信号サーチ回路54と、通信基地
局及び隣接基地局の受信レベルを比較してソフトハンド
オフの判定を行なう制御部82とから構成されている。
【0007】復調回路51は、I相PN符号を発生するI
相PN符号発生器59と、A/D変換器55の出力信号とI
相PN符号発生器59から出力されたI相PN符号とを乗
算する乗算器57と、乗算器57の出力信号を適当な時間だ
け積分する積分器69と、その積分値を平滑化してI相の
パイロット信号の受信エネルギーに比例する信号を出力
するパイロット平滑回路71と、移動局に割り当てられた
直交符号を出力する直交符号発生器63と、乗算器57の出
力信号と直交符号とを乗算する乗算器61と、乗算器61の
出力を適当な時間だけ積分する積分器64と、その積分値
と先に求めたI相におけるパイロット信号の受信エネル
ギーに比例する信号とを乗算する乗算器66と、Q相に関
してそれぞれ同じように機能するQ相符号発生器60、乗
算器58、積分器70、パイロット平滑回路72、乗算器62、
積分器65、及び乗算器67と、乗算器66及び67の出力を加
算して情報信号の復調結果を出力する加算器68と、パイ
ロット平滑回路71及び72の出力からパイロット信号の受
信エネルギーを算出するパイロットエネルギー算出部73
とを備えている。
【0008】他の復調回路52、53の構成は、復調回路51
と同じである。各復調回路51、52、53の加算器68の出力
信号は情報信号合成器81で加算され、情報信号として出
力される。
【0009】また、パイロット信号サーチ回路54は、あ
る隣接基地局に対応する位相のI相PN符号を発生する
I相PN符号発生器76と、A/D変換器55の出力信号と
I相PN符号発生器76から出力されたPN符号とを乗算
する乗算器74と、乗算器74の出力を適当な時間だけ積分
する積分器78と、Q相に関して同じように機能するQ相
PN符号発生器77、乗算器75、及び積分器79と、積分器
78及び79の出力から隣接基地局からのパイロット信号の
受信エネルギーを算出するパイロットエネルギー算出部
80とを備えている。各復調回路51、52、53のパイロット
エネルギー算出部73及びパイロット信号サーチ回路54の
パイロットエネルギー算出部80の出力は制御部82に入力
し、制御部82は、これらの受信エネルギーに基づいてソ
フトハンドオフの判定を行なう。
【0010】このCDMA受信機では、分岐した受信信
号に発振器から発生された搬送波周波数の信号をπ/2
位相をずらして乗算し、準同期直交検波されたI相ベー
スバンド信号とQ相ベースバンド信号とを得る。A/D
変換器55及び56は、これらの信号をディジタル信号に変
換して、復調回路51、52、53、及びパイロット信号サー
チ回路54に出力する。復調回路51、復調回路52及び復調
回路53は、通信基地局から異なる伝搬路を通ってCDM
A受信機に到達するマルチパス信号を効率よく受信する
ために、それぞれが独立のタイミングで、I相PN符号
発生器59、Q相PN符号発生器60及び直交符号発生器63
を動作させる。各復調回路51〜53のI相PN符号発生器
59、Q相PN符号発生器60及び直交符号発生器63は、そ
れぞれ受信信号中に含まれるI相PN符号、Q相PN符
号及び直交符号と同一の符号を同相で出力するように制
御される。
【0011】また、パイロット信号サーチ回路54のI相
PN符号発生器76及びQ相PN符号発生器77から発生さ
れるPN符号の位相は、隣接基地局からのパイロット信
号の受信強度を測定するために適当に設定される。
【0012】I相とQ相の処理内容は同様であるので、
以下の説明ではQ相の動作内容については省略して述べ
る。
【0013】復調回路51では、A/D変換器55の出力信
号とI相PN符号発生器59から出力されたPN符号とを
乗算器57で乗算する。乗算器57の出力信号は積分器69で
適当な時間だけ積分され、その積分値をパイロット平滑
回路71で平滑にすることにより、I相におけるパイロッ
ト信号の受信エネルギーに比例する信号がパイロット平
滑回路71から得られる。一方、乗算器57の出力信号は、
直交符号発生器63から出力される直交符号と乗算器61で
乗算された後、積分器64で適当な時間だけ積分され、更
に、その積分値とパイロット平滑回路71から出力された
I相のパイロット信号の受信エネルギーに比例する信号
とが乗算器66で乗算される。
【0014】乗算器66の出力信号と、Q相において同様
の手順で求められた乗算器67の出力信号とは、加算器68
で加算され、復調回路51における情報信号の復調結果と
して出力される。復調回路52及び復調回路53において
も、同様の手順でそれぞれ情報信号の復調結果が出力さ
れ、最後に情報信号合成器81でそれらを合成することに
より、通信基地局から受信した情報信号が得られる。
【0015】また、パイロット平滑回路71で求めたI相
のパイロット信号の受信エネルギーに比例する信号は、
パイロット平滑回路72で同じように求めたQ相のパイロ
ット信号の受信エネルギーに比例する信号と共に、パイ
ロット・エネルギー算出部73に入力し、通信基地局から
復調回路51の受け持つ伝送路を通じて受信したパイロッ
ト信号の受信エネルギーが算出される。
【0016】復調回路52及び復調回路53においても、復
調回路51と同様の手順で、それぞれ通信基地局から各伝
送路を通じて受信したパイロット信号の受信エネルギー
が得られる。
【0017】パイロット信号サーチ回路54では、I相P
N符号発生器76から、ある隣接基地局に対応するように
位相が設定されたPN符号が出力され、このPN符号と
A/D変換器55の出力信号とが乗算器74で乗算され、そ
の結果が積分器78で適当な時間だけ積分される。この積
分結果は、同様の手順で得られたQ相の積分結果と共
に、パイロット・エネルギー算出部80に入力し、ある基
地局からのパイロット信号の受信エネルギーが得られ
る。
【0018】ここで求めた、ある基地局からのパイロッ
ト信号の受信エネルギーは、先に復調回路51、52、53で
求めた通信基地局からのパイロット信号の受信エネルギ
ーと共に、制御部82へ入力され、ソフトハンドオフの判
定が行なわれる(これらの動作については、例えば、日
経エレクトロニクス 1993.4.26(No.579) pp.163〜175
に記載されている)。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のCDM
A受信機では、ソフトハンドオフ等の目的のために隣接
基地局から到来するパイロット信号の受信強度を測定す
るパイロット信号サーチ回路を備えたり、マルチパス用
の復調回路を個別に備える必要があるため、回路規模が
大きくなるという問題がある。また、隣接基地局から到
来するパイロット信号の受信強度を測定するための局発
PN符号との相関演算に時間が掛かり、全隣接基地局の
パイロット信号の受信強度を測定するまでに比較的長時
間を必要とし、ソフトハンドオフ実行の判断が遅れると
いう問題点がある。
【0020】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、回路規模が小さく、また、ソフトハンド
オフ実行の判断を迅速に行なうことができるCDMA受
信機を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、各
基地局がそれぞれ異なる形状のPN符号を用いて同期用
基準信号を送信し、各受信機がこの同期用基準信号をパ
イロット信号に用いて各基地局からの受信強度を測定
し、基地局切換えの情報を得る移動通信システムのCD
MA受信機において、検波したベースバンド信号をA/
D変換するA/D変換手段と、A/D変換のサンプル間
隔の間に、受信情報及び受信すべき複数の基地局から送
信されるパイロット信号を復調するための複数のPN符
号を時分割的に切換えて発生するPN符号発生手段と、
A/D変換手段から出力された信号とPN符号発生手段
から出力された各PN符号との相関値を算出するマッチ
トフィルタと、マッチトフィルタの出力する相関値が所
定値以上のときにその相関値を記憶するメモリと、メモ
リから読み出した各基地局のパイロット信号に関する相
関値を平滑化する平滑化手段とを設け、平滑化手段の出
力を基に各基地局から受信したパイロット信号の受信強
を測定し、メモリから読み出した受信情報に関する相
関値を基に特定の基地局から送信された情報得るよう
に構成している。
【0022】
【0023】
【0024】また、マッチトフィルタが、各基地局から
のマルチパスの各々から受信した信号とPN符号との
関値を算出するように構成している。
【0025】また、マルチパスの各々から受信した受信
情報とマルチパスの各々から受信したパイロット信号の
受信強度とを乗算する乗算手段と、この乗算手段によっ
て求められた各マルチパス毎の重み付けがされた情報を
合成する情報合成手段とを設けている。
【0026】
【作用】そのため、入力信号がA/D変換されるそのサ
ンプル間隔の間に、PN符号発生手段から、通信基地局
のパイロット信号及び情報のそれぞれを復調するPN符
号、並びに受信すべき隣接基地局のパイロット信号を復
調するPN符号が切り換えて発生され、マッチトフィル
タは各PN符号について繰り返し相関演算を行なう。従
って、通信基地局からの情報信号及びパイロット信号並
びに隣接基地局からのパイロット信号を1つの受信機で
受信することが可能となり、従来のCDMA受信機に比
べて回路規模を小さくすることができる。また、1シン
ボル当たりの受信タイム・ウィンドウの間に、複数の隣
接基地局のパイロット信号の受信強度を測定することが
可能であるため、ソフトハンドオフ実行の判断を迅速に
行なうことができる。
【0027】また、基地局から送信された情報は、マル
チパス毎の重み付けをして合成することにより、情報伝
送効率が高まる。
【0028】
【実施例】本発明の実施例におけるCDMA受信機は、
各基地局がそれぞれ異なる形状のPN符号を用いて同期
用基準信号を送信する移動通信システムにおいて使用さ
れる。各受信機は、このPN符号の違いにより各基地局
を識別し、同期用基準信号をパイロット信号に用いて各
基地局の受信レベルを測定する。
【0029】このCDMA受信機は、図1に示すよう
に、準同期直交検波後のI相のベースバンド信号をディ
ジタル信号に変換するA/D変換器1と、準同期直交検
波後のQ相のベースバンド信号をディジタル信号に変換
するA/D変換器2と、I相PN符号切り換え信号に応
じてA/D変換器1の1サンプル間に複数のPN符号を
時分割的に切り換えて出力するI相PN符号発生器20
と、Q相PN符号切り換え信号に応じてA/D変換器2
の1サンプル間に複数のPN符号を時分割的に切り換え
て出力するQ相PN符号発生器21と、A/D変換器1が
信号を1サンプル出力する間にI相PN符号発生器20か
ら出力された複数のPN符号とA/D変換器1の出力信
号との間の相関値を順次出力するマッチトフィルタ3
と、A/D変換器2が信号を1サンプル出力する間にQ
相PN符号発生器21から出力された複数のPN符号とA
/D変換器2の出力信号との間の相関値を順次出力する
マッチトフィルタ4と、マッチトフィルタ3の出力値の
絶対値を出力する絶対値回路5と、マッチトフィルタ4
の出力値の絶対値を出力する絶対値回路6と、絶対値回
路5の出力レベルを判定する比較器7と、絶対値回路6
の出力レベルを判定する比較器8と、比較器7及び8の
論値和を取るOR回路9と、OR回路9の出力信号をイ
ネーブル信号としてマッチトフィルタ3の出力信号を記
憶するメモリ10と、OR回路9の出力信号をイネーブル
信号としてマッチトフィルタ4の出力信号を記憶するメ
モリ11と、メモリ10から各基地局のパイロット信号をそ
れぞれマルチパス毎に読み込んで平滑化し、記憶するパ
イロット平滑回路12と、メモリ11から各基地局のパイロ
ット信号をそれぞれマルチパス毎に読み込んで平滑化
し、記憶するパス平滑回路13と、パイロット平滑回路1
2、13からある基地局に対応するパイロット信号の全マ
ルチパスの平滑値を読み込んで、各基地局から到来する
パイロット信号の総受信エネルギーを基地局毎に算出す
るパイロット・エネルギー算出部14と、基地局毎のパイ
ロット信号の総受信エネルギー値を基にソフトハンドオ
フ制御を行なうとともに、I相PN符号切り換え信号及
びQ相PN符号切り換え信号をI相PN符号発生器20及
びQ相PN符号発生器21に出力する制御部15と、通信基
地局のマルチパス毎のI相の情報に各マルチパスのパイ
ロット信号の平滑値を乗算する乗算器16と、通信基地局
のマルチパス毎のQ相の情報に各マルチパスのパイロッ
ト信号の平滑値を乗算する乗算器17と、乗算器16及び17
から出力された通信基地局の情報をマルチパス毎に加算
する加算器18と、リセット信号の解除後に加算器18から
出力された通信基地局のマルチパス毎の情報信号を順
次、合成して所望の情報を出力する情報信号合成器19と
を備えている。
【0030】このCDMA受信機のI相及びQ相PN符
号発生器20、21は、制御部15から受けたPN符号切換え
信号に応じて、A/D変換器1、2の1サンプル間に、
各マルチパスを通じて伝送される通信基地局のパイロッ
ト信号及び情報のそれぞれを復調するPN符号、並びに
受信すべき複数の隣接基地局のパイロット信号を復調す
るPN符号を時分割的に切換えて出力する。
【0031】マッチトフィルタ3、4は、A/D変換器
1、2から信号が1サンプル出力されると、その信号を
固定し、その信号とI相またはQ相PN符号発生器20、
21から出力された複数のPN符号との間の相関値を順次
求めて出力する。この相関値は、マッチトフィルタ3ま
たは4のいずれかの出力した相関値の絶対値があるレベ
ルを超えたときに、OR回路9からイネーブル信号が出
力され、メモリ10及び11に記憶される。
【0032】この処理のシーケンスを図4に示してい
る。A/D変換器1、2のサンプル間隔内を、相関値を
求めるPN符号の数に応じて、いくつかの区間に分割
し、各区間において受信すべき信号に対応したPN符号
をマッチトフィルタ3、4に設定し、設定したPN符号
と希望信号との間の相関値を求める。そして、その値が
ある閾値を超えた場合にメモリ10、11に記憶する。この
処理をA/D変換器1、2のサンプル間隔毎に繰り返
し、1シンボル当たりの受信タイム・ウインドウが終了
すると、メモリ10、11に記憶した情報信号に関する相関
値を乗算器16、17に、また、パイロット信号に関する相
関値をパイロット平滑回路12、13にそれぞれ出力する。
【0033】メモリ10及び11は、図2に示すように、通
信基地局1の情報、通信基地局1のパイロット、通信基
地局2の情報、通信基地局2のパイロット、隣接基地局
1のパイロット、隣接基地局2のパイロット、‥、隣接
基地局Nのパイロットの各記憶領域23を有し、また、信
号をマルチパス毎に分けて記憶するため、パス1、パス
2、‥、パスnに領域を区分している。
【0034】マッチトフィルタ3、4の出力信号が、I
相PN符号発生器20及びQ相PN符号発生器21から出力
されるPN符号の状態に応じて、それぞれ正しい領域に
記憶されるように、ライト信号が制御スイッチ22を制御
する。また、メモリ10、11から必要なデータが選択され
て出力されるように、リード信号が制御スイッチ24を制
御する。なお、図2において通信基地局1と通信基地局
2とがあるのは、ソフトハンドオフ遂行時に、切換え前
の基地局と切換え後の基地局とが、一時並行して情報送
信を行なう場合があるためである。
【0035】1シンボル当たりの受信タイム・ウインド
ウが終了すると、メモリ10、11の記憶領域23に記憶され
た通信基地局1、通信基地局2、隣接基地局1、隣接基
地局2、‥、隣接基地局Nの各パイロット信号の相関値
は、それぞれマルチパス毎にパイロット平滑回路12、13
に読み込まれて平滑化される。このパイロット平滑回路
12、13は、図3に示すように、入力信号を増幅するアン
プ31と、平滑化された相関値を記憶するメモリ34と、メ
モリ34から読み出されたデータを増幅するアンプ33と、
アンプ33の出力と新たにアンプ31から出力された値とを
加算する加算器32とから成り、1次のローパス・フィル
タと等価である。メモリ34は、各基地局のマルチパス毎
に平滑化されたパイロット信号を記憶するため、図2と
同様の記憶領域36を備えている。
【0036】パイロット・エネルギー算出部14は、パイ
ロット平滑回路12、13のメモリ34から、各基地局のパイ
ロット信号の全マルチパスにおける平滑値を読込み、各
基地局から到来するパイロット信号の総受信エネルギー
を基地局毎に算出する。この処理は各受信タイム・ウイ
ンドウ毎に繰り返される。
【0037】制御部15は、パイロットエネルギー算出部
14で算出された基地局毎のパイロット信号の総受信エネ
ルギー値を基に、通信基地局からのパイロット信号の総
受信エネルギーと隣接基地局からのパイロット信号の総
受信エネルギーとを比較してソフトハンドオフ制御を行
なう。
【0038】また、乗算器16、17に対して、メモリ10、
11からは通信基地局のマルチパス毎の情報の相関値が、
また、パイロット平滑回路12、13のメモリ34からはそれ
に対応する通信基地局のマルチパス毎のパイロット信号
の平滑値が読み出され、乗算器16、17は、これらを乗算
する。その結果、各マルチパス毎の情報信号にマルチパ
ス伝送路の状態に応じた重み付けがなされることにな
る。この乗算器16から出力された通信基地局のマルチパ
ス毎のI相の情報と、乗算器17から出力された通信基地
局のマルチパス毎のQ相の情報とは、加算器18で加算さ
れ、この加算処理により、準同期検波の際に生じた搬送
波の位相オフセットの影響がキャンセルされた情報信号
が得られる。
【0039】加算器18から出力された通信基地局のマル
チパス毎の情報信号は、リセット信号の解除後に情報信
号合成器19で順次合成され、通信基地局から受信した情
報信号として出力される。なお、情報信号合成器19は、
ソフトハンドオフ遂行時には、基地局間(通信基地局1
及び通信基地局2)の情報信号の合成も行なう。
【0040】このように、実施例のCDMA受信機で
は、入力信号のサンプル間隔の間にPN符号の発生を時
分割的に切換えるPN符号発生器と、このPN符号発生
器から発生された各PN符号と入力サンプルとの相関演
算を順次行なうマッチトフィルタとを具備することによ
り、複数の復調回路を持たなくとも、情報信号の復調
と、各基地局のパイロット信号の受信強度測定とを行な
うことができ、ソフトハンドオフの実行が可能である。
また、この受信強度は、1シンボル当たりの受信タイム
・ウインドウの間に測定することができる。
【0041】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明のCDMA受信機は、通信基地局からの情報
信号及びパイロット信号並びに隣接基地局からのパイロ
ット信号を1つの受信機で受信することが可能であるた
め、従来のCDMA受信機に比べて回路規模を小さくす
ることができる。
【0042】また、1シンボル当たりの受信タイム・ウ
ィンドウの間に、複数の隣接基地局のパイロット信号の
受信強度を測定することが可能であるため、ソフトハン
ドオフ実行の判断を迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるCDMA受信機の構成
を示すブロック図、
【図2】実施例のCDMA受信機におけるメモリの構成
図、
【図3】実施例のCDMA受信機におけるパイロット平
滑回路の構成図、
【図4】実施例のCDMA受信機の処理シーケンス、
【図5】従来のCDMA受信機の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1、2、55、56 A/D変換器 3、4 マッチトフィルタ 5、6 絶対値回路 7、8 比較器 9 OR回路 10、11、21、34 メモリ 12、13、71、72 パイロット平滑回路 14、73、80 パイロット・エネルギー算出部 15、82 制御部 16、17、57、58、61、62、66、67、74、75 乗算器 18 加算器 19、81 情報信号合成器 20、59、76 I相PN符号発生器 21、60、77 Q相PN符号発生器 22、24、35、37 制御スイッチ 23、36 記憶領域 31、33 アンプ 32、68 加算器 51、52、53 復調回路 54 パイロット信号サーチ回路 63 直交符号発生器 64、65、69、70、78、79 積分器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/69 - 1/713 H04J 13/00 - 13/06 H04Q 7/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各基地局がそれぞれ異なる形状のPN符
    号を用いて同期用基準信号を送信し、各受信機がこの同
    期用基準信号をパイロット信号に用いて各基地局からの
    受信強度を測定し、基地局切換えのための情報を得る移
    動通信システムのCDMA受信機において、 検波したベースバンド信号をA/D変換するA/D変換
    手段と、 前記A/D変換のサンプル間隔の間に、受信情報及び
    信すべき複数の基地局から送信されるパイロット信号を
    復調するための複数のPN符号を時分割的に切換えて発
    生するPN符号発生手段と、 前記A/D変換手段から出力された信号と前記PN符号
    発生手段から発生された各PN符号との相関値を算出す
    るマッチトフィルタと 前記マッチトフィルタの出力する相関値が所定値以上の
    ときに前記相関値を記憶するメモリと、 前記メモリから読み出した各基地局のパイロット信号に
    関する相関値を平滑化する平滑化手段とを備え、前記平
    滑化手段の出力を基に 各基地局から受信したパイロット
    信号の受信強度を測定し、前記メモリから読み出した前
    記受信情報に関する相関値を基に特定の基地局から送信
    された情報得ることを特徴とするCDMA受信機。
  2. 【請求項2】 前記マッチトフィルタが、各基地局から
    のマルチパスの各々から受信した信号と前記PN符号と
    の相関値を算出することを特徴とする請求項1に記載の
    CDMA受信機。
  3. 【請求項3】 前記マルチパスの各々から受信した前記
    受信情報と前記マルチパスの各々から受信したパイロッ
    ト信号の受信強度とを乗算する乗算手段と、前記乗算手
    段によって求められた各マルチパス毎の重み付けがされ
    た前記受信情報を合成する情報合成手段とを備えること
    を特徴とする請求項2に記載のCDMA受信機。
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