JP3120918U - ゴルフパター - Google Patents
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Abstract
【課題】ボールをヒッティングした時、スイートスポットを外してもボールがストレートに転がるようにヘッド本体の形状を工夫し、また、ヘッド本体のフェース部の各所にボールに対する反発度合いの異なるフェース部材を埋め込むことにより、ボールの転がりを加速し、かつ、右左利き兼用可能にしたゴルフパターのヘッド構造を提供することを目的とする。
【解決手段】ヘッド本体は扁平な正三角柱状であって、フェース部の3箇所の凹部に夫々銅材、ニッケル材およびカーボン材等のフェース部材が嵌着され、かつ、右左利き兼用可能に、ネック固定部材にシャフトが立設されることを特徴とするゴルフパターである。
【選択図】図6
【解決手段】ヘッド本体は扁平な正三角柱状であって、フェース部の3箇所の凹部に夫々銅材、ニッケル材およびカーボン材等のフェース部材が嵌着され、かつ、右左利き兼用可能に、ネック固定部材にシャフトが立設されることを特徴とするゴルフパターである。
【選択図】図6
Description
この考案は、ゴルフパターのヘッド構造を改良したゴルフパターに関する。詳しくは、ボールがストレートに転がるようにヘッド本体の形状を工夫し、かつ、フェース部材を自由に選択、あるいは、ヘッドの重量および重心高さを調節可能にするとともに、右左利き兼用可能にしたゴルフパターの構造に関する。
ゴルファーは、少しでもスコアーを縮めたいという願望がある。アマチュアは、一定の技術が身についていないので毎日ヒッティングの感覚が異なる。そこで、その日の体調に合わせて、あるいはその日の芝生の状態に合わせてゴルフパターの重量調整、重心の高さ調整を出来れば都合がよい。ゴルフ当日、ゴルフ場に持参した軽いゴルフパターはどうも今日の芝生に向いてないので、家に置いてきたヘッドの大きい、重いゴルフパターを持ってくるべきだったと迷う。また、今日は高麗グリーンだと思ってきたらベントグリーンだった等、持参したゴルフパターの選択を後悔しがちである。あるいは、雨上がりのため芝生の転がりが悪く、重いゴルフパターを持ってくるべきだったと悔やむ。このようなことが起こるのは、ゴルフ場に行かないと芝生の状況を把握できないからである。その場合、ゴルフパターを何本か持って行きたいが、ゴルフのルールでバッグにクラブ14本までとの規則があり、持っていく数に制限を受ける。また、ゴルフパターは、高価なものであり、多くを買い揃えるには経済的な負担が大きい。
一方、ゴルフパターの設計についての考え方は多様であり、その中でヘッドのデザイン性を追求しているものが多い。従って、ゴルフパターは、パッティングスィングに固有のメカニックスとは無関係に設計されがちである。また、多くのゴルフパターは、個々のゴルファーの体格およびスタンス、グリップ等のプレイングスタイルについて考慮されていないものが多い。また、得られたゴルフパターは設計の意図が不明であり、例えば適切にヘッドの重量バランスが取れていない。設計要素としては、パターヘッドのヒール、トウの重量分布、ヘッドの重心、即ち、スイートスポットの位置、パターの長さ、シャフトの柔軟度、グリップ、ヘッドの重さ及びクラブの合計重さ、ロフト、及びライ等が考えられる。パットした時に、例えフェース部の中心から僅かにずれてヒットし場合でも、ボールの経路に重大なズレを生じ易いが、設計要因に注意深く対応することによって、打球の正確性を発揮できるパターを得ることができる。更に、パターの設計仕様を簡単に調節可能にすれば、ゴルファーの要望に対してよりマッチしたゴルフパターが得られる。
前述した設計要素の他に、ゴルファーがパターを選択するに当たって次のことを満足できれば都合がよい。第一に、使用するゴルフパターを好みに合わせて自由に選択できること。第二に、経済的であること。第三に、持ち運びに便利であること等が考えられる。
ゴルフパターヘッドの構造として、例えば、図12に示すようなものがある。パターのヘッド本体1にはフェース部5、ネック部2、クラウン部6、ソール部7、および少なくとも一個の狙い標識61が含まれる。ヘッド本体1の全体の重心はクラウン部6とソール部7との間の内部に形成される。ヘッド本体1の全体の重心と狙い標識61は一致した座標の位置を有するように形成されるため、ゴルファーがパッティンングする時にボールを正確に狙うことができるとともに、フェース部材51による実際のヒットポイントと重心は同一の直線上に形成されるため、パッティンングの応力をボールに有効に移すことができ、さらに打球誤差を減らして正確度を高めることができる。
また、ゴルファーのニーズに対応させた他の例として、使用するゴルフパターのヘッドの重量をゴルファーの好みに合わせて自由に選択できるゴルフパターに関し、先に、ヘッドに複数の重量固定部を設けた発明が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
以上の通りであって、特許文献1に代表されるように、従来のゴルフパターには、まとめると次のような問題点が残る。
第一に、図12に示すような従来のゴルフパター のヘッド構造においては、ヘッド本体の形状からくる要因で、スイートエリアが狭くなって少しでも芯を外すとボールがフック、あるいはスライスする。また、フェース部材51のクラウン部6と後端質量部は質量を有しているため、ヘッド本体1の重心は実際としてヒットポイントの高さより高い。その結果、パッティンング時においてフェース部材51のヒットポイントおよび重心の連続線は地面とは水平にならず、少し下方へ傾斜するように形成される。そのため、ボールの中心を通る水平線より上方にフェース部材51が当たってトップスピンがかかり、打球の正確性に影響を及ぼしてしまう。
従来のゴルフパターの問題点の第二は、特許文献1のように、ヘッド本体の重量あるいは重心位置を調整可能にしたものは見られるが、その他の機能性に乏しく、多くの評論家と化したゴルファーのニーズに充分対応できないのが現状である。
そこで、本考案のゴルフパターは、このような従来の抱える問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ボールをヒットする際にスイートスポットを外してもボールがストレートに転がるようにヘッド本体の形状を工夫し、また、ヘッド本体のフェース部の各所にボールに対する反発度合いの異なるフェース部材を埋め込むことにより、ゴルフ当日の芝生の状態に応じて好みのフェース部材を選択し、ボールの転がりを加速するようにしたゴルフパター のヘッド構造を提供することを目的としている。
さらに、本考案のゴルフパターは、ヘッド本体のソール部に錘を設けることにより、重心の高さ位置およびヘッドの重量を調整することにより、打球の誤差を確実に減らし、打球の正確度を高めることができるゴルフパターのヘッド構造を提供することを目的とする。
また、ゴルファーの右左利き兼用可能にしたゴルフパターのヘッド構造を提供しようとするものである。
アマチュアのゴルファーは、当日ゴルフ場で芝生の状況を見てその日の打球を加減するような器用なことはできない。そこで、本考案者は、ボールをヒットする際にスイートスポットを外してもボールがストレートに転がるヘッド本体の形状を追求し、また、ヘッドのフェース部の材質を変えることにより打球の強弱が生じることに着目し、ヘッド本体を扁平な多角柱状に形成して多角の各面に異なった材質のフェース部材を予め埋め込んでおくという着想へと発展させた。そこで、フェース部材の材質を当日の芝生の状況によって選択し、また、ヘッド本体の重量あるいは重心位置を当日の芝生の状況によって調整し、かつ、右左利き兼用のゴルフパターとして、かかる知見を基に具現化したもので、請求項1の考案は、ヘッド本体は扁平な正多角柱状であって、上面のクラウン部、下面のソール部および側面のフェース部から構成され、前記フェース部に複数の凹部が形成されるとともに、これらの凹部にフェース部材が嵌着され、かつ、前記ソール部に凹部が形成されるとともに、この凹部に複数の錘部材が螺着されることを特徴とするゴルフパターである。
また、請求項2の考案は、請求項1の考案の上記特徴に加えて、前記ヘッド本体は、扁平な正三角柱状であって、前記側面の3箇所のフェース部に各々凹部が形成されるとともに、これらの凹部にフェース部材が嵌着されることを特徴とするゴルフパターである。
また、請求項3の考案は、請求項1の考案の上記特徴に加えて、前記ソール部に凹部が形成され、この凹部に錘部材が分割して螺着されることを特徴とするゴルフパターである。
また、請求項4の考案は、請求項1の考案の上記特徴に加えて、前記クラウン部の複数の隅部にネック固定部材が着脱可能に設けられ、かつ、このネック固定部材にネック部が立設されるとともに、このネック部に連設された捩れ部を介して、シャフトが右左利き兼用可能に立設されることを特徴とするゴルフパターである。
本発明のゴルフパターのヘッド構造によれば、ボールをヒットする際にスイートスポットを外してもボールがストレートに転がり、また、当日の芝生の状況を勘案してフェース部材として好みの材質を選択し、あるいは、ヘッドの重心位置、重量を調整すること等により、正確な打球が得られるという利点がある。また、本考案のゴルフパター のヘッド構造によれば、シャフトの根元のネック部を固着する角度を変えることにより右左兼用のゴルフパターを得ることができる等の効果を奏する。
本考案の実施の形態を、添付図面に示した本考案の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
先ず、本考案の実施例1について、図1〜図11を参照しながら説明する。図1は、ゴルフパター全体の構成説明図である。図2は、ヘッド本体の平面図である。図3は、図2におけるヘッド本体のA−A矢視断面図である。図4は、ヘッド本体の底面図である。図5は、パッティングの際の衝撃力を説明する図である。図6は、ヘッド本体の斜視図である。図7は、右利きのゴルファーがパッティングする状態図を示す。図8は、左利きのゴルファーが同じゴルフパターを使ってパッティングする状態図を示す。図9、10、11は、ヘッド本体の他の多角柱の態様を示す図である。
図1に示すように、本考案のゴルフパター10は、ヘッド本体1の隅部においてシャフト3が立設され、シャフト3の下方端部はネック部2を介してヘッド本体1に固着される。ヘッド本体1は、上面がクラウン部6、下面はソール部7として構成され、その間の側面がフェース部5として形成され、このフェース部5にフェース部材53が嵌着される。ヘッド本体1は扁平な略正三角柱状を示し、そのクラウン部6を図2に平面図として示す。ヘッド本体1の中央は凹みを有する凹部62によって占められ、そして、三角形の三隅部には、ネック固定部材21、21、21が埋め込まれている。ヘッド本体1のフェース面5に凹部50が形成され、点線で示すようにこの箇所にフェース部材51が嵌着される。他の材質の異なるフェース部材52、53についても同様である。また、フェース部材51、52、53の上方のクラウン部6の表面に、狙い標識61、61、61が辺の中央に設けられる。この図2におけるヘッド本体1のA−A矢視断面を図3に示す。クラウン部6の略中央部にはヘッド本体1の厚み方向の内部へ球面状の凹部62が形成され、クラウン部6の一方端部にはネック固定部材21が、下方から固定螺子22によって固着されている。ネック固定部材21の上面には、シャフト3の根元を形成するネック部2が固着される。また、ヘッド本体1の下面のソール部6の略中央部には下方からヘッド本体1の内部へ錘部材が螺子固着される。図では、3段に錘部材71、72、73が螺子固着される状態を示す。ヘッド本体1のソール部7を図4に底面図として示す。略中央部に錘部材を螺固する凹部70が形成され、三角形の三隅部には固定螺子22、22、22を示す。
シャフト3の根元のネック部2は、ヘッド本体1上面のクラウン部6の隅部においてネック固定部材21に固着される。フェース部材51、52、53の上面には適当な方式により少なくとも一個の狙い標識61が形成され、これは直線形、矢印形あるいはスポット状で、ゴルファーが簡単にボールを狙うのに役立つ。
以上のようにゴルフパター10が構成され、次に作用について説明する。
ヘッド本体のスイートスポットにおいてボールをヒットすると、グリップに伝わる衝撃が少ない。一方、ヘッド本体のヒールとかトウでボールをヒットすると、グリップに伝わる衝撃が大きい。これらのことについて、図5を参照しながら説明する。この図では、右利きのゴルファーがシャフト位置Xでボールをヒットすることにする。比較のため、上段の図(a)は、従来のヘッド本体を使ってボールをヒットした状態を示し、下段の図(b)は、本考案のヘッド本体を使ってボールをヒットした状態を示す。従来のヘッド本体の場合、スイートスポットでヒットした瞬間、ボールB1からの衝撃力F1は力A1となってヘッド本体に吸収されるのでグリップに衝撃が無い。しかしながら、トウでボールをヒットした瞬間、ボールB2からの衝撃力F2は力A2となってシャフト位置X部に吸収されるのでグリップ伝わる衝撃が大きい。この時、ヘッド本体1はヘッド位置H2から反発して戻るのでフックボールとなる。同様にヒールでボールをヒットした瞬間、ボールB3からの衝撃力F3はグリップに伝わる衝撃が大きくスライスボールとなる。一方、本考案による正三角柱状のヘッド本体を使用した場合、スイートスポットを外してもグリップ伝わる衝撃が少ない。スイートスポットでヒットした瞬間、ボールB4からの衝撃力F4は小さな力A4となってヘッド本体に吸収されるのでグリップに衝撃が無い。トウでボールをヒットした瞬間、ボールB5からの衝撃力F5は力A5となってヘッド本体のヒット面とは反対方向の三角形の頂点方向に吸収されるのでグリップ伝わる衝撃が減少する。同様に、ヒールでボールをヒットした瞬間でも、ボールB6からの衝撃力F6は力A6となってヘッド本体のヒット面とは反対方向の三角形の頂点方向に吸収されるのでグリップに衝撃が減少する。ここで、ボールをトウあるいはヒールでヒットした瞬間、ヘッド本体はシャフト位置Xを中心としてヘッド位置H5あるいはH6で示すように変形するが、A5、A6はヒット面とは反対方向の三角形の頂点方向に吸収されるので、グリップに伝わる衝撃が減少してストレートにボールが転がる。以上、本考案による正三角柱状のヘッド本体を使用した場合、ボールをヒットする際にスイートスポットを外してもボールからの衝撃力はヒット面とは反対方向の三角形の頂点方向に吸収されるのでグリップに伝わる衝撃が小さくなってボールがストレートに良く転がる。即ち、本考案によるヘッド本体の形状によれば、スィートエリアが広く、多少の芯を外しても真直ぐにボールが転がる。
更に、フェース部材を好みに合わせて選択することにより、パッティングの際、ボールとの接触、球離れ、反発打感等のフィーリングを微妙に変えることができる。フェース部材は三角形の広い辺に設けられるので、フェース部の見た目の大きさが視覚的な安心感になり楽にボールをヒットできる。即ち、フェース部の大きさに応じてスィートエリアが広く、芯を外しても真直ぐにボールが転がる。先ず、フェース部材の材質について説明する。アルミニューム合金製のヘッド本体1のフェース面5、5、5に凹部50、50、50が形成され、これらの箇所に材質の異なるフェース部材51、52、53が夫々埋め込まれる。フェース部材を具体的に選択するためには、先ず、好みのフェース部材になるようにシャフト位置X、Y、Zを決め、この位置にシャフトのネック部を固着すればよい。3箇所のフェース部材の材質として、銅材、ニッケル材およびカーボン材が夫々使用される。銅材をフェース部材として選択した場合、ボールをヒットした瞬間、銅材はボールの衝撃を吸収する作用があるのでボールが良く転がる。ニッケル材をフェース部材として採用した場合、ボールをヒットした瞬間、ニッケル材はボールの衝撃を反発する作用があるのでボールの初速度が速い。カーボン材をフェース部材として採用した場合、ボールをヒットした瞬間、ボールは柔らかくゆっくり転がる。フェース部材としてこのような特性を有しているので、芝目を見て、あるいは、雨上がりで濡れた芝生のボールの転がりを考慮して、競技に入る前に今日はどのフェース部材で行くかを決めて選択する。例えば、芝生が重い場合は、ボールが良く転がる銅材を選択するというように、その日の芝生の状況によりフェース部材を選択することができるので、一本のゴルフパットにより当日の芝目に対応することができる。銅材はボールの衝撃を吸収する作用があるので、ボールを打った時の反発衝撃力を吸収し、より強く同じ距離を打ちながらも正確な方向性を出すことができる。フェース部材としては、前記の銅材、ニッケル材、カーボン材の他に、ウレタン材、ステンレス材、アルミニュウム材および象牙材を含む。
日本のゴルフ場には、高麗グリーンとベントグリーンを備えている。高麗グリーンとベントグリーンでは、芝目の強さが異なる。例えば、高麗グリーンとベントグリーンの上を歩いてみるとその違いが明確になる。高麗グリーンの場合はガサガサした感じを覚え、ボールの転がりが芝目によって強い影響を受ける。一方、ベントグリーンでは、芝の葉自体が高麗芝と異なり柔らかい為、芝目よりグリーンの傾斜に影響を受ける。従って、パッティングの際、アマチュアのゴルファーは力のかけ具合に迷う。そこで、以上述べた他にヘッド本体に数々の工夫を凝らすことになる。
ヘッド本体1の下面に設ける錘部材は二つの機能を有する。その一つは、ヘッド本体の重量を大きくしてヒット時のボールに対する慣性モーメントを高める。二つ目は、ヘッド本体の重心の高さを調整して、ボールの中心線に対してヒットする位置を変えてボールをトップスピンあるいはバックスピンをかける拠り所とする。先ず、ヘッド本体の重量を大きくしてヒット時のボールに対する慣性モーメントを高めることについて述べる。図3に示すように、ソール部7の略中央部に凹部70を設け、錘部材を螺子止めする。好みにあわせて錘部材71、72、73を段積みする。錘部材の段積み数を増やすと、ヘッド本体の重量が増し、ボールに対して大きな慣性モーメントによる衝撃を与えられ、ボールが強く転がる。従って、高麗芝のためボールの転がりが悪い場合、あるいは、雨上がりで芝生が濡れてボールの走りが悪い場合等、ボールに対してトップスピンを与えるために錘部材71、72、73を多段積みしてヘッド本体の重量を増やすとよい。次に、ヘッド本体の重心の高さを調整することについて述べる。錘部材73のみを螺子止めした場合は、ヘッド本体1の重心高さ位置が高くなる。この際、ヘッドをボールにヒットするとフェース面の打球ポイントは地面とは水平にならず少し下方へ傾斜するように形成されるために、ボールに対してトップスピンを与えることが容易になり、ボールの転がりを良くすることができる。る。一方、錘部材71、72、73を多段に積んだ場合、ヘッド本体1の重心高さ位置が低くなる。この結果、ヘッド本体をボールにヒットするとフェース面の打球ポイントは地面とは水平にならず少し上方へ傾斜するように形成されるために、フェースの下方部がボールの中心より下方に当たりバックスピンを掛ける要因となる。従って、当日のゴルフの状態に合わせて錘部材71、72、73の段積み数を調整する。高麗芝でボールの転がりが悪い場合、雨上がりで芝生が濡れてボールの走りが悪い場合等、ボールに対してトップスピンを与えるためにヘッド本体の重心位置を錘部材73のみを螺子止して高めにするとよい。錘部材71、72、73の3段積みとは限らず、更に多段にしてヘッド本体の重心位置を細かく調整できるようにすれば、パッティングの好調だった時の段積み数に合わせて錘部材の数を決めればよい。芝目の具合を見て、ボールに対してトップスピンあるいは大きな慣性モーメントを付与する目安は、錘部材の数を増減して経験的に精度を高める必要がある。
次に、右左利き兼用のゴルフパターについて述べる。シャフト3の根元のネック部2を固定する箇所をシャフト位置Xとする。この場合、右効きのゴルファーが、シャフト位置Xに沿ったフェース部材53を使ってボールをヒットする。この状態を図7に示す。ゴルフパターは、高価なものであり、多くを買い揃えるには経済的な負担が大きい。そこで、左利きのゴルファーがこの同じゴルフパターを使ってボールをヒットすることができれば都合が良い。シャフト位置Xにおいて、左利きのゴルファーがフェース部材52を使ってボールBをヒットする状態を図8に示す。この場合、シャフト位置Xに沿ったフェース部材52を使うが、図に示すように、シャフト3の向きをフェース部材52のフェース部に略平行になるように合わせて固定すれば良い。この際、ネック部を固着するネック部2の捩れ角度を変えることにより右左兼用のゴルフパターを得ることができる。シャフト3に対するネック部2の捩れ具合を、図6に拡大して示し、ヘッド本体1の上面のクラウン部6の片隅に設けたネック固定部材21にネック部2を固定する。そして、ヘッド本体1に対してネック部2が立設され、ネック部2に連設する捩れ部Tを介してシャフト3が上方に立設される。シャフトの先端部のネック部2が、捩れ部Tの箇所においてシャフト3に対して捩れているので、シャフト3をフェース部材53のフェース部に略平行になるように固定すれば右利き用のゴルフパター10となる。図2におけるシャフト位置Yを選んだ場合、右効きのゴルファーは、フェース部材51を使い、左効きのゴルファーは、フェース部材52を使ってボールをヒットすることになる。また、シャフト位置Zを選んだ場合、右効きのゴルファーは、フェース部材52を使い、左効きのゴルファーは、フェース部材53を使ってボールをヒットすることになる。
次に、ボールをヒットする際の狙い標識について述べる。クラウン部6にボール大の窪みを有する凹部62を設ける。この凹部62は、ゴルフ本体1のデザイン的な意味合いが強い。ゴルファーは、この凹部62とこれから打つボールBの双方を見ながらスタンスを決めヒットの体勢に移る。狙い標識61と左右対称に、左側にはこれから打つボールBがあり、右側にはボール大の凹部62の双方を見ながら両者の位置合わせすることができる。この凹部62とヘッド本体1の重心と狙い標識61は一致した座標の位置を有するように形成されているため、ゴルファーにとってヒットする時においてボールを正確に狙うことができるとともに、フェース部材52の実際の打球ポイントと重心は同一の直線状に形成されるため、打球の応力をボールに有効に反応することが出来、更に、打球の誤差を減らして正確度を高めることができる。狙い標識61を間に、ボールBとボール大の凹部62を直視することにより、このことがヒットする直前のゴルファーの安心感に繋がる。
以上、ヘッド本体は三角柱として側面に三面のフェース部を設け、それぞれフェース部材を埋め込むことで説明した。ヘッド本体の形状は扁平な多角柱状のものでも可能であり、次に、扁平な四角柱、五角柱および六角柱状のヘッド本体について、図8、9、10を参照して説明する。
図9は扁平な四角柱状のヘッド本体を示し、図(a)は平面図、図(b)は断面図および、図(c)は側面図である。同様に、図10は扁平な五角柱状のヘッド本体を示し、図(a)は平面図、図(b)は断面図および、図(c)は側面図である。また、図11は扁平な六角柱状のヘッド本体を示し、図(a)は平面図、図(b)は断面図および、図(c)は側面図である。多角柱の側面にフェース部材を多角形の数だけ嵌着し、フェース部材としてボールのヒット面積を確保できる大きさにする。また、多角形の各々の隅にはネック固定部材21を設け、これらにネック部を介してシャフトを立設し、好みのフェース部材を選択する。また、シャフトの根元のネック部の捩れ角度を調整しながらヘッド本体にネック部を固着することにより、右左利き兼用のゴルフパターとして使用できる。
10 ゴルフパター
1 ヘッド本体
2 ネック部
21 ネック固定部材
22 固定螺子
3 シャフト
4 グリップ
5 フェース部
50 凹部
51、52、53、54 フェース部材
6 クラウン部
61 狙い標識
62 凹部
7 ソール部
70 凹部
71、72、73 錘部材
A1、A2、A3、A4、A5、A6 力
B、B1、B2、B3、B4、B5、B6 ボール
F1、F2、F3、F4、F5、F6 衝撃力
H1、H2、H3、H4、H5、H6 ヘッド位置
T 捩れ部
X、Y、Z シャフト位置
1 ヘッド本体
2 ネック部
21 ネック固定部材
22 固定螺子
3 シャフト
4 グリップ
5 フェース部
50 凹部
51、52、53、54 フェース部材
6 クラウン部
61 狙い標識
62 凹部
7 ソール部
70 凹部
71、72、73 錘部材
A1、A2、A3、A4、A5、A6 力
B、B1、B2、B3、B4、B5、B6 ボール
F1、F2、F3、F4、F5、F6 衝撃力
H1、H2、H3、H4、H5、H6 ヘッド位置
T 捩れ部
X、Y、Z シャフト位置
Claims (4)
- ヘッド本体は、扁平な正多角柱状であって、上面のクラウン部、下面のソール部および側面のフェース部から構成され、
前記フェース部に複数の凹部が形成されるとともに、これらの凹部にフェース部材が嵌着され、
かつ、前記ソール部に凹部が形成されるとともに、この凹部に複数の錘部材が螺着されることを特徴とするゴルフパター。 - 前記ヘッド本体は、扁平な正三角柱状であって、
前記側面の3箇所のフェース部に各々凹部が形成されるとともに、これらの凹部にフェース部材が嵌着されることを特徴とする請求項1記載のゴルフパター。 - 前記ソール部に凹部が形成され、この凹部に錘部材が螺着されることを特徴とする請求項1記載のゴルフパター。
- 前記クラウン部の複数の隅部にネック固定部材が着脱可能に設けられ、
かつ、このネック固定部材にネック部が立設されるとともに、
このネック部に連設された捩れ部を介して、
シャフトが右左利き兼用可能に立設されることを特徴とする請求項1記載のゴルフパター。
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