JP3120692U - フットレスト - Google Patents

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みち子 中村
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中村 みち子
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Abstract

【課題】 軽量であり、かつ折り畳み可能で携帯に便利なフットレストを提供する。
【解決手段】 座席の上に設置する腰掛部3、6と、その前方に連設した足置部2、5からなるシート体1、4を連結して構成し、シート体の両端部に支持棒を着脱自在に固定すると共に、それぞれの腰掛部3、6に固定紐31,31、61,61を取り付けて、この固定紐31,31、61,61をシートベルトの取付部材に縛りつけ、それぞれの足置部2、5に固定紐21,21、51,51を取り付けて、この固定紐を前方座席の背面の折り畳みテーブルの支柱に縛りつけたフットレスト。
【選択図】図1

Description

本考案は、航空機あるいは列車、バス等の座席で使用する携帯に便利なフットレストに関するものである。
航空機の座席におけるフットレストは、座席の前方の下部に傾動可能に収納されていて、座席からの操作によってフットレストが上方に回動して下方から足を支えるものであった。
しかし、このような座席に固定されたフットレストでは自由度が少なく不便なために、携帯用のフットレストが提案されている。
特許文献1記載の発明は、同一又は略同一の大きさの一対の容体を、ヒンジを介し、横並び及び折り重ね可能に連結し、各容体に開口部を設け、そこに適宜形状のマッサージ用ローラーを軸支させたものである。
この携帯用フットレストによれば、小型軽量で携帯に便利であり、足置き台やマッサージ具としても利用でき、いわゆるエコノミークラス症候群等の事態の発生を防止できる。
特開2003−10005
しかしながら、上記特許文献1の携帯用フットレストでは、一対の容体等の構造が嵩張るため、折り重ねても携帯には不便である。航空機に乗る際には手荷物の重量や個数に制限があるため、できるだけ軽量小型で携帯性に富んだフットレストが必要であった。
本考案は上記の点に鑑みなされたものであり、布製であるため軽量であり、かつ折り畳んで小さくできる携帯に便利なフットレストを提供するものである。
本考案の要旨とするところは、乗り物の座席の上に設置する腰掛部と、その前方に連設した足置部からなるシート体の両端部に、支持棒を着脱自在に取り付けるための支持部を構成したフットレストである。
また本考案の要旨とするところは、乗り物の座席の上に設置する腰掛部と、その前方に連設した足置部からなるシート体の前端と後端に固定紐を取り付けると共に、シート体の両端部に支持棒を着脱自在に取り付けるための支持部を構成したフットレストである。
また本考案の要旨とするところは、航空機の座席の上に設置する腰掛部と、その前方に連設した足置部からなるシート体を構成し、上記シート体の両端部に支持棒を着脱自在に取り付けるための支持部を構成すると共に、
前記腰掛部の後端両側に、座席のシートベルトの取付部材に締結して腰掛部を固定するための固定紐を取り付け、前記足置部の前端両側に、前方座席の折り畳みテーブルの支柱に締結して足置部を固定するための固定紐を取り付けたフットレストである。
また本考案の要旨とするところは、上記シート体を複数枚構成し、これら複数枚のシート体の側方を連結して一体にしたフットレストである。
本考案のフットレストは上記のような構成であり、航空機や長距離列車、長距離バス等の乗り物で旅行の際に使用するものである。運搬時はシート体を折り畳み、支持棒を分離あるいは折り畳んだり縮短することによって、スーツケース等の中に収納できる上に、破損することもなく軽いため携帯に便利である。
使用に際しては、シート体の足置部が布の弾力性に富み、支持棒によって両側に張設されているため、シート体がふくらはぎの裏面に当接して適当な圧力と振動を与えるため、肌触りが良い上に足の血行も促進される。
また、航空機ではシートベルトの取付部材や前方座席の折り畳みテーブルを利用できるため、取り付け取り外しも簡単、確実に行なえる。
本考案は支持棒だけを用いてシート体を張設して使用することもでき、あるいは必要に応じて固定紐も同時に用いてシート体を張設することができる、いわゆるツーウエイ方式であるため乗り物は勿論のことその他の座席にも広く使用できるのである。
シート体を2枚あるいは3枚と複数枚構成し、この複数のシート体の側方を連設した場合には、上記の効果と共にシート体が更に安定して広く使用できるため、シート体の上で足を組んだり斜めに伸ばしたりすることもでき、完全な休息が得られるのである。
本考案を実施するための最良の形態は、航空機の座席の上に設置する腰掛部と、その前方に連設した足置部からなるシート体を2枚構成し、この2枚のシート体を側方で連結して一体とし、それぞれのシート体の両側端部に支持棒を取り付け、かつそれぞれの腰掛部の後端両側に固定紐を取り付けて、この固定紐をシートベルトの取付部材に縛りつけることで腰掛部を固定する。
そして、それぞれの足置部の前端両側に固定紐を取り付けて、この固定紐を前方座席の背面の折り畳みテーブルの支柱に縛りつけることで足置部を固定したフットレストである。
以下、本考案の実施形態を図に基づいて説明する。図1は本考案のフットレストの一実施形態の斜視図、図2は支持棒の分解斜視図、図3、図4はフットレストの使用状態の説明図、図5は他の実施形態の使用状態の説明図である。
フットレストFは、通常の航空機の座席の大きさに対応して製作された略方形のシート体1とシート体4の2枚のシート体を一体に連結したものである。このシート体1とシート体4は同一の大きさであり、その側面を接続してなる。
シート体1、4の幅L1は座席の幅より少し大きく約60cmであり、長さL2は座席の長さと前方座席までの距離の合計と略同一の約75cmであり、前端は足を置いた際にたるむように湾曲している。
シート体1、4の素材は丈夫なキャンバス地、あるいは傘用生地が適当である。傘用生地を用いた場合はキャンバス地に比べ嵩が小さくなるというメリットがある。
上記シート体1の両側端部には、支持棒9を支持固定するための支持部2bを構成してある。この支持部2bはシート体1の側端部を輪状にして、一定間隔で3ヶ所に構成し、最先端の支持部2bは支持棒9の脱落を防止するために端部2cを閉塞して袋状としている。
上記支持部2bは、3ヶ所に限らず任意の箇所に構成でき、あるいは側端部の全面に亘って構成してもよい。
上記支持棒9は図2に示すように、全長約70cmの棒状体を3等分して短棒9aを作成し、このおのおのの短棒9a同士を、端部に設けたネジ9bで螺合して1本の棒状体に組み立てたものである。したがって支持棒9を上記支持部2bに取り付ける場合、あるいは取り外す場合には、支持棒9を分解した短棒9aの状態で行なえるため、作業を迅速かつ容易に行なうことができる。
上記支持棒9は、3等分に限らず、2本あるいは4本など任煮の本数に分割して構成でき、あるいは分割せずに1本として使用することもできる。さらに、分割した短棒同士を連結する手段も、本実施形態に限らず、例えば短棒同士を入れ子状にスライドさせて伸縮自在な構成としたり、短棒を切り離さずに蝶番等で連結し折り畳み可能とする構成を採用できる。
上記シート体1の前端の両側には固定紐21,21を取り付けてなり、後端の両側には固定紐31,31を取り付けてなる。シート体4も同様に、前端の両側には固定紐51,51を取り付けてなり、後端の両側には固定紐61,61を取り付けてなる。これら固定紐21、31、51、61の長さは同一で、約45cmである。
なお、上記固定紐21、31、51、61は、本考案の必須要件ではない。さらに、腰掛部3、6と足置部2、5の面積の割合は、座席の長さと前方座席までの距離等により決定される。上記各部材の形状、大きさや材質は、上記の本実施形態に限定されず任意に決定できるものとする。
次に、本実施形態の作用について説明する。
フットレストFの携帯時には、適当な大きさに折り畳んでスーツケースの中に収納する。この場合、フットレストFは布製であるため、軽い上に任意の形状に折り畳むことができ、かつ衝撃等で壊れることがないというメリットがある。さらにはスーツケース内の他の物品のクッションとして使用することもできる。
また、支持棒9は、上記の通り3本の短棒9aに分割できるため、携帯、収納に便利である。
上記フットレストFの使用時にはシート体1、4を2名分の座席70,70の上に広げて、腰掛部3、6の後端両側に設けた固定紐31,31、61,61をシートベルトの取付金具73,73、74,74に縛りつける。その後、足置部2、5の前端両側に設けた固定紐21,21、51,51で前方座席80の折り畳みテーブル87,87の支柱88,88,88,88に縛りつけて固定する。
そして、シート体1、4の両端部の支持部2b,2b・・に短棒9aを通した後、ネジ9bで互いに連結して1本の支持棒9を構成する。
その後、シート体1の腰掛部3、6の上に腰をおろし体重でシート体1、4を支える。この状態で足を伸ばせば、足は足置部2、5によって下方から支えられ浮き上がった状態になる。シート体1、4は支持棒9,9によって両側に強く引っ張られ、ふくらはぎの裏面に当接して適当な圧力と振動を与えるため、肌触りが良い上に足の血行も促進される。
このようにフットレストFは、簡単にかつ迅速に座席に取り付けることができると共に、トイレなどで席を立つ場合には固定紐を解くだけで迅速に取り外すことができるのである。
そのため、従来のように足を屈曲して床につけているときと比べて、足および身体の血行状態がよくなり疲労が少なくなるため、いわゆるエコノミークラス症候群の発生も防止できる。そして固定紐21、51を縛るときの長さを調節して、足置部2、5をたるませた場合には、さらに足を長く伸ばすことができる。
さらに座席が広く使えるため、足を組んだり斜めに延ばすことも可能となり、就寝中にも身体がシート体1、4の間から落ちることがない。
そしてフットレストFの収納時には、支持棒9を支持部2bより外して、上記固定紐21、31・・を解いて取り外して、シート体1、4を折り畳めばよい。
次に図に基づいてフットレストFの使用態様を示す。
まず通常の状態では図3に示すように、座席70に腰掛けて、足を足置部2、5の上に伸ばして使用する。
そして、就寝時には図4に示すように、背もたれ71を倒して足を足置部2、5の上に伸ばして就寝する。
以上説明した本実施形態は2枚のシート体1、4を連設して構成しているが、図5に示す他の実施形態のようにシート体1Aは1枚でも良く、あるいは上記のシート体1、4を折り畳んで1枚にして使用しても良い。
またこれとは逆に、図示はしないがシート体を3枚連設して使用することもできる。
また、列車やバス、あるいは一部の航空機の座席では、固定紐を縛りつける場所がないものもあるが、このときは固定紐を使用せず支持棒だけでシート体を使用することができる。
本考案の一実施形態の斜視図 本考案の支持棒の分解斜視図 本考案の一実施形態の使用状態の説明図 本考案の一実施形態の使用状態の説明図 本考案の他の実施形態の使用状態の説明図
符号の説明
F フットレスト
1 シート体
4 シート体
2 足置部
2b 支持部
3 腰掛部
5 足置部
6 腰掛部
9 支持棒
9a 短棒
21 固定紐
31 固定紐
51 固定紐
61 固定紐
73 シートベルトの取付部材
74 シートベルトの取付部材
88 折り畳みテーブルの支柱

Claims (4)

  1. 乗り物の座席の上に設置する腰掛部と、その前方に連設した足置部からなるシート体の両端部に、支持棒を着脱自在に取り付けるための支持部を構成したフットレスト。
  2. 乗り物の座席の上に設置する腰掛部と、その前方に連設した足置部からなるシート体の前端と後端に固定紐を取り付けると共に、シート体の両端部に支持棒を着脱自在に取り付けるための支持部を構成したフットレスト。
  3. 航空機の座席の上に設置する腰掛部と、その前方に連設した足置部からなるシート体を構成し、
    上記シート体の両端部に支持棒を着脱自在に取り付けるための支持部を構成すると共に、
    前記腰掛部の後端両側に、座席のシートベルトの取付部材に締結して腰掛部を固定するための固定紐を取り付け、
    前記足置部の前端両側に、前方座席の折り畳みテーブルの支柱に締結して足置部を固定するための固定紐を取り付けたフットレスト。
  4. 上記シート体を複数枚構成し、これら複数枚のシート体の側方を連結して一体にしたことを特徴とする請求項1乃至3記載のフットレスト。
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