JP3120575U - 押しボタンスイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】繰り返して押しても指が疲れることなく、かつ指を衝撃から保護する押しボタンスイッチを提供する。
【解決手段】上端の押し圧部が、軟質のプラスチック材層51と、軟質のプラスチック層によって内部に形成される中空部52とを具えるように構成する。
【選択図】図2A

Description

この考案は、電子製品、特にテレビゲーム用コントローラなどに適した押しボタンスイッチに関する。
電子技術の発展にともない、各種の電子製品が日常生活で幅広く使用されるようになった。これら電子製品は、例えばテレビゲームを操作するリモートコントロール装置などは、複数押しボタン式の開閉器を具える。
図1Aに開示するように、従来の押しボタンスイッチ9はハウジング90に設けられ、上方から押し圧すると下方に移動して図1Bに開示する状態となる。
但し、従来の押しボタンスイッチ9は、中空構造ではなく、材質もある程度硬質であるため、テレビゲームのリモートコントロール装置のように長時間継続的に押す場合、押しボタンスイッチ9を押した場合の感触が重要な問題となる。即ち、押しボタンスイッチ9が中空構造ではなく、かつ硬質のプラスチック材によってなるため、皮膚と筋肉に押しボタンスイッチ9を押した場合の反作用と硬さが伝わり、長時間の操作で違和感、疲れを容易に感じる。甚だしくは、長い時間継続的に押すと、水疱、肉刺、指の変形を引き起こす場合もある。
この考案は、長い時間継続的に押しても、疲れ、違和感を感じることのない押しボタンスイッチを提供することを課題とする。
そこで、本考案者は従来の押しボタンスイッチに見られる欠点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、上端の押し圧部が、軟質のプラスチック材層と、該軟質のプラスチック層によって内部に形成される中空部とを具える押しボタンスイッチによって課題を解決できる点に着眼し、かかる知見に基づいて本考案を完成させた。
以下、この考案について具体的に説明する。
請求項1に記載する押しボタンスイッチは、上端の押し圧部が、軟質のプラスチック材層と、該軟質のプラスチック層によって内部に形成される中空部とを具える。
請求項2に記載する押しボタンスイッチは、請求項1における押しボタンスイッチが一体に構成される。
請求項3に記載する押しボタンスイッチは、請求項1における押しボタンスイッチが押し圧部と、プッシング部と、支持部とによってなり、
該押し圧部は軟質プラスチック層によってなり、内部に中空部を具え、底端には円周に沿って嵌着突起を一体に形成するともに、内壁の適宜な位置に、内周に沿って、断面がT字状を呈する凹溝を形成し、
該プッシング部は、円筒状の本体61の上端の外周面に、該押し圧部の凹溝に対応する係合突起を円周に沿って一体に形成し、かつ底端から切り欠き溝を形成してなり、
該支持部は該プッシング部の外側に設けられ、筒体の上端の外周縁部に円周に沿って当止突起を一体に形成し、該当止突起から円の中心に向かって凹状に形成当接面を形成し、該当接面の適宜な位置に複数の支持突起を形成し、かつ外周面の底端には、複数の当止ブロックを一体に形成する。
請求項4に記載する押しボタンスイッチは、請求項1における押しボタンスイッチがシングルコントロールボタンであって、押し圧部と、支持部と、プッシング部とによってなり、該押し圧部は弾性を有し、上面が円弧状に隆起した軟質プラスチック材によってなり、内部に中空部を形成し、該押し圧部を該支持部に連結し、該押し圧部と該支持部の内面に該プッシング部を嵌着させる。
請求項5に記載する押しボタンスイッチは、請求項1における押しボタンスイッチが方向キーであって、弾性を有する軟性のプラスチック材によってなる押し圧部を具え、該押し圧部は、一部が隆起して内部に中空部を形成し、該押し圧部の下端に、プレート部を具え、かつやや硬質のガイド部材を設け、該被覆層の内壁に嵌着溝を形成して該ガイド部材を嵌着する。
請求項6に記載する押しボタンスイッチは、請求項1における方向キーの中空部を形成する位置が、該方向キーのそれぞれの方向に対応して押し圧する部分である。
請求項7に記載する押しボタンスイッチは、請求項1におけるプッシング部の上部の適宜な位置に複数の突起を形成して、該突起が該押し圧部に当接して、該嵌着溝が該支持部を確実に挟持する。
この考案による押しボタンスイッチは、指で押すと柔軟で、好ましい触感が得られ、これをゲームコントローラなどに応用した場合、長時間にわたってボタンを押す動作を繰り返しても、指に疲れを感じることがなく、指を衝撃から保護するという利点を有する。
この考案は、電子製品、特にゲームコントローラに適する押しボタンスイッチを提供するものであって、上端の押し圧部が、軟質のプラスチック材層と、該軟質のプラスチック層によって内部に形成される中空部とを具える構造によって、繰り返して押しても指が疲れることなく、かつ指を衝撃から保護するという目的を達成する。
かかる構成の押しボタンスイッチについて、その構造と特徴を詳述するために、具体的な例を挙げて、図面を参照にして以下に説明する。
図2A、2B、2Cに、この考案による押しボタンスイッチを開示する。図面によれば、この考案の押しボタンスイッチ5はハウジング50の適宜な位置に設けられ、押すボタンスイッチ全体を一体に構成し、かつエアーバッグ式の緩衝構造を具える。即ち、上部は軟質プラスチック層51で被覆し、中空部52を形成する。軟質プラスチック層51は、中央部をやや薄くし、外周縁部をやや厚くする。
図2Bに開示するように、軟質プラスチック層51を押し圧すると、上面中央部が窪む。次いで、図2Cに開示するように押しボタンスイッチ5が下方に移動して、開閉のための押し圧の動作が完了する。
上述するように、この考案による押しボタンスイッチ5を指で押すと、中空部52によって緩衝作用が発生して柔軟な感覚がし、好ましい触感が得られる。よって、長い時間継続して押しても、違和感を感じることがない。
図3、4、5に、第2の実施例による押しボタンスイッチを開示する。図面によれば、押しボタンスイッチ6は、押し圧部61と、プッシング部62と、支持部63とによってなる。押し圧部61は軟質プラスチック層51によってなり、中空部611を形成し、底端には円周に沿って嵌着突起613を一体に形成するともに、内壁の適宜な位置に、内周に沿って凹溝612を形成する、凹溝612は断面がT字状を呈する。
プッシング部62は、円筒状の本体の上端の外周面に、該押し圧部61の凹溝612に対応する係合突起621を円周に沿って一体に形成し、かつ底端から切り欠き溝623を形成してなり、押し圧部61の底部に組み付ける。
支持部63はプッシング部62の外側に設けられ、筒体の上端の外周縁部に円周に沿って当止突起631を一体に形成し、当止突起631から円の中心に向かって凹状に形成して当接面632を形成し、該当接面632の適宜な位置に複数の支持突起633を形成し、かつ外周面の底端には、少なくとも2つ以上の当止ブロック634を一体に形成する。
上述する押し圧部61と、プッシング部62と、支持部63とを組み立てる場合は、図6に開示するように、プッシング部62の係合突起621を凹溝612に嵌着して、支持部63をプッシング部62の方向に圧迫すると、当止突起631が嵌着突起613を外周から制限し、かつ嵌着突起613が係合突起621と当接面632とによって上下から制限され、さらに支持突起633の作用を受ける。かかる多重の支持構造によって、部材の連結が外部からの力を受けても容易に外れることがなくなる。また、押しボタンスイッチ6を指で押すと、軟質プラスチック層51と中空部52の作用によって柔軟な感触が得られる。
図7に、この考案による押しボタンスイッチをゲームコントローラに応用した例を開示する。図面によれば、ゲームコントローラは、グリップ部101を具える本体10に、コントロールスティック102と、複数のシングルコントロールボタン1と、方向キー2を設けてなり、シングルコントロールボタン1と方向キー2に、この考案による押しボタンスイッチを応用する。
図8、9に開示するように、シングルコントロールボタン1は押し圧部11と、支持部12と、プッシング部13とによってなる。押し圧部11は弾性を有し、上面が円弧状に隆起した軟質プラスチック材によってなり、内部に中空部111を形成する。押し圧部11の外周面には、支持部12が嵌着する嵌着溝112を形成する。また、プッシング部13の上面には、プッシング部13が緊密に嵌着するように外周縁部に段差を形成し、押し圧部11と支持部12の内面に嵌着させる。さらに、プッシング部13と支持部12との間には、空気が流動する隙間14を形成する。
上述の構造によるシングルコントロールボタン1は、押し圧部11を押し圧すると、軟質プラスチック材の作用によって好ましい触感が得られる。同時に、衝撃を緩衝することができる。この場合、押し圧部11を押し圧すると、押し圧部11の上面がやや下方に窪み、中空部111内の一部の空気が排出され、中空部111内に空気の流動が発生する。このため、シングルコントロールボタン1を押す動作を繰り返した場合、中空部111内の空気の流動作用を保持することができる。
図10、11に開示するように、方向キー2は弾性を有する軟性のプラスチック材によってなる押し圧部21を具える。押し圧部21は、一部が隆起して内部に中空部211を形成する。中空部211を形成する位置は、方向キー2のそれぞれの方向に対応して押し圧する部分である。また、押し圧部21の下端に、やや硬質のガイド部材22を設ける。即ち、押し圧部21の内壁に嵌着溝212を形成してガイド部材22のプレート部221を嵌着する。
図11から図15に、方向キー2の構造を開示する。図面によれば、方向キー2の押し圧部21に連結するガイド部材22は円筒状ではなく、タッチプレート23を設けてなり、図15に開示するように、一方の押し圧部21を押し圧すると、ガイド部材22に接続するタッチプレート23が連動して回路ボード20上に設けた導電部201を押し圧する。
また、図16に開示するように、プッシング部13の上部の適宜な位置に複数の突起131を形成して、突起131が押し圧部11に当接し、押し圧部11の嵌着溝112が支持部12を挟持するように構成してもよい。突起13を形成することによって、嵌着溝112が支持部12を挟持する効果がさらに理想的になる。
この考案による押しボタンスイッチは、ゲームコントローラ以外に、キーボード、もしくはその他リモートコントローラなどに幅広く応用することができる。
以上は、この考案の好ましい実施例であって、この考案の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者がなし得る修正、変更であって、この考案の精神の下においてなされ、かつこの考案に対して均等の効果を有するものは、いずれもこの考案の実用新案登録請求の範囲に属する。
従来の押しボタンスイッチの断面構造を示した説明図である。 従来の押しボタンスイッチの動作を示した説明図である。 この考案による押しボタンスイッチの断面構造を示した説明図である。 この考案による押しボタンスイッチの動作を示した説明図である。 この考案による押しボタンスイッチの動作を示した他の説明図である。 第2の実施例よる押しボタンスイッチの外観を示した斜視図である。 図3に開示する押しボタンスイッチの分解図である。 図4に開示する部材の断面構造を示した説明図である。 第2の実施例による押しボタンスイッチの断面構造を示した説明図である。 この考案による押しボタンスイッチを設けたゲームコントローラの斜視図である。 図7に開示するゲームコントローラのシングルコントロールボタンの断面構造を示した説明図である。 図7に開示するゲームコントローラのシングルコントロールボタンの動作を示した説明図である。 図7に開示するゲームコントローラの方向キーの平面図である。 図10に開示するA−A線に沿った断面図である。 図7に開示するゲームコントローラの方向キーの断面構造を示した説明図である 方向キーに対応して回路ボードに設けられる電極の配置を示した説明図である。 図12に開示する方向キーを押し圧しない状態を示した断面説明図である。 図12に開示する方向キーを押し圧した状態を示した断面説明図である。 第3の実施例による押しボタンスイッチの断面構造を示した説明図である。
符号の説明
1 シングルコントロールボタン
10 本体
101 ブリップ部
102 コントロールスティック
11 押し圧部
111 中空部
112 嵌着溝
12 支持部
13 プッシング部
131 突起
14 隙間
2 方向キー
20 回路ボード
201 導電部
21 押し圧部
211 中空部
212 嵌着溝
22 ガイド部材
23 タッチプレート
5 押しボタンスイッチ
50 ハウジング
51 軟質プラスチック層
52 中空部
6 押しボタンスイッチ
61 押し圧部
611 中空部
612 凹溝
613 嵌着突起
62 プッシング部
621 係合突起
623 切り欠き溝
63 支持部
631 当止突起
632 当接面
633 支持突起
634 当止ブロック
9 押しボタンスイッチ
90 ハウジング

Claims (7)

  1. 上端の押し圧部が、軟質のプラスチック材層と、該軟質のプラスチック層によって内部に形成される中空部とを具えることを特徴とする押しボタンスイッチ。
  2. 前記押しボタンスイッチが一体に構成されることを特徴とする請求項1に記載の押しボタンスイッチ。
  3. 前記押しボタンスイッチが押し圧部と、プッシング部と、支持部とによってなり、
    該押し圧部は軟質プラスチック層によってなり、内部に中空部を具え、底端には円周に沿って嵌着突起を一体に形成するともに、内壁の適宜な位置に、内周に沿って、断面がT字状を呈する凹溝を形成し、
    該プッシング部は、円筒状の本体の上端の外周面に、該押し圧部の凹溝に対応する係合突起を円周に沿って一体に形成し、かつ底端から切り欠き溝を形成してなり、
    該支持部は該プッシング部の外側に設けられ、筒体の上端の外周縁部に円周に沿って当止突起を一体に形成し、該当止突起から円の中心に向かって凹状に形成当接面を形成し、該当接面の適宜な位置に複数の支持突起を形成し、かつ外周面の底端には、複数の当止ブロックを一体に形成することを特徴とする請求項1に記載の押しボタンスイッチ。
  4. 前記押しボタンスイッチがシングルコントロールボタンであって、押し圧部と、支持部と、プッシング部とによってなり、該押し圧部は弾性を有し、上面が円弧状に隆起した軟質プラスチック材によってなり、内部に中空部を形成し、該押し圧部を該支持部に連結し、該押し圧部と該支持部の内面に該プッシング部を嵌着させることを特徴とする請求項1に記載の押しボタンスイッチ。
  5. 前記押しボタンスイッチが方向キーであって、弾性を有する軟性のプラスチック材によってなる押し圧部を具え、該押し圧は、一部が隆起して内部に中空部を形成し、該押し圧部の下端に、プレート部を具え、かつやや硬質のガイド部材を設け、該押し圧部の内壁に嵌着溝を形成して該ガイド部材を嵌着することを特徴とする請求項1に記載の押しボタンスイッチ。
  6. 前記方向キーの中空部を形成する位置が、該方向キーのそれぞれの方向に対応して押し圧する部分であることを特徴とする請求項1に記載の押しボタンスイッチ。
  7. 前記プッシング部の上部の適宜な位置に複数の突起を形成して、該突起が該押し圧部に当接して、該嵌着溝が該支持部を確実に挟持するように構成することを特徴とする請求項1に記載の押しボタンスイッチ。
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