JP3119859U - 注射針 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】針基(3)の前方に針管(2)を植設し、前記針基3は、内腔に、前方から後方に亘って、順次、フィルタ(6)、弾性体(7)及びフィルタ支持部(8)を配置し、前記弾性体7及びフィルタ支持部(8)は、相互に連通する液体流路を形成し、前記フィルタ支持部(8)は、前方に突部(11)を突設した注射針。
【選択図】図1
Description
これらの薬液を、そのまま注射針で吸引採取すると、切り屑(ガラス片)や不溶性微粒子も一緒に、生理食塩液や輸液剤に混入される虞がある。
これらの問題を解決するために、特許文献1のように、フィルタ付き注射針の考案が開示されている。当該考案は、針基内にフィルタを動かないように固定し、針管からシリンジ内に、薬液を吸引する際に、薬液中の異物が吸引されるのを阻止している。
前記針基3は、内腔に、前方から後方に亘って、順次、フィルタ(6)、弾性体(7)及びフィルタ支持部(8)を配置し、
前記弾性体7及びフィルタ支持部(8)は、相互に連通する液体流路(9、12)を形成し、
前記フィルタ支持部(8)は、前方に突部(11)を突設した注射針(1、21)を提供する。
[2]本考案は、前記フィルタ(6)の前方に、フィルタ支持部(14)を配置し、当該フィルタ支持部(14)は、前記弾性体(7)及びフィルタ支持部(8)の液体流路(9、12)と連通する液体流路(16)を形成した[1]記載の注射針(21)を提供する。
[3]本考案は、針基(53)の前方に針管(52)を植設し、
前記針基(53)は、内腔に、前方から後方に亘って、順次、前方フィルタ支持部(58)、フィルタ(56)、弾性体(57)及び後方フィルタ支持部(60)を配置し、
前記前方フィルタ支持部(58)は針基(53)の内周壁全体に亘って形成し、
前記弾性体(57)は液体流路(59)を形成し、
前記後方フィルタ支持部(60)は針基(53)の内周壁に部分的に形成し、
前記前方フィルタ支持部(58)と前記後方フィルタ支持部(60)の間に、フィルタ(56)及び弾性体(57)の一端部を固定した注射針(51)を提供する。
このため、吸引時と注入時にフィルター付注射針と注射針を付け替える必要がなく、薬液の輸液剤等への注入作業が簡便で安全にでき、しかもコスト削減が期待できる。
注射針1は針管2と針管2を前方に植設した針基3からなる。
針基3は、図1に例示するように、内腔に、前方から後方に亘って、順次、フィルタ6、弾性体7及びフィルタ支持部8を配置している。
また内周壁面3Aは、テーパに形成され、シリンジ4のノズル部5のテーパ面に密嵌できるように形成されている。
弾性体7は図1、図2に例示するように、略円板状に形成され、その外周は、針基3の内周壁面3Aに隙間なく装着される。図2(a)、(b)に例示するように複数の液体流路9を形成している。
例えば図2(b)に例示するように液体流路9の面積を狭くして、弾性体7本体の面積を多くすれば、変形した後の復元力(弾性反発力)を大きくすることができる。
フィルタ6と弾性体7は、変形する際に共動できるように、溶着(接着)等の手段により積層するのが良い。
弾性体7は、フィルタ6とフィルタ支持部8の(突部11)の間に、配置することによって、フィルタ6を、突部11で傷つけないようにしている。
弾性体7は、前記機能を有すれば、どのような形状でも良い。
フィルタ支持部8は図3(a)、(b)に例示するように、略十字状に形成され、その外周は、針基3の内周壁面3Aに装着されている。また略中央部の前方に突部11を突設し、さらに前記弾性体7の液体流路9と連通する液体流路12を形成している。突部11の長さ(大きさ)は、前記弾性体7の中心部分と接触する程度に形成されている。
フィルタ支持部8は、例えば針基3の内腔にフィルタ6と弾性体7を装填した後に、内周壁面3Aにインサート成形で固定しても良いし、内周壁面3Aに溝を形成し溝に嵌合して固定するようにしてもよい。フィルタ支持部8は、前記機能を有すれば、どのような形状でもよい。
図4(a)に例示するように、非使用時は針基3の前方内壁面にフィルタ6が接触している。シリンジ4内のピストン(図示せず)を引いて、図4(b)に例示するように、針管2から薬液を矢印のように、針基3内に吸引すると、フィルタ6及び弾性体7の外周(フィルタ支持部8の突部11に接触していない部分)が、薬液に押されて、針基3後方へ向けて変形する。
この時、図5に例示するように針基3の内周壁面3Aとフィルタ6及び弾性体7の外周面との間に隙間13ができ、薬液中の異物(ガラス片等)も、針基3の内腔内に導入される。吸引が終了すると、弾性体7自身の弾性回復力により、フィルタ6及び弾性体7は、図4(a)の状態に戻る。
吸引した薬液をシリンジ4内のピストン(図示せず)を押して、注入する際には、薬液が図4(a)の矢印のように、フィルタ6及び弾性体7を、針基3前方内壁面に押し付けるので、フィルタ6及び弾性体7と針基3の内周壁面3Aの間に、隙間13はない。薬液のみがフィルタ6を通過して、針管2を経て注入され、異物は針基3内腔内に留められることになる。
以上のように、シリンジ4内に薬液を吸引するときは、異物はシリンジ4内に導入されるが、注入時には薬液のみがフィルタ6を通過し、異物は、フィルタ6で通過を阻止され、薬液と一緒に注入されない。
注射針21は、注射針1と比較して、フィルタ6の前方に、フィルタ支持部14を配置した点で異なる。その他の形状、使用方法等は注射針1と実質的に同じであるから詳細な説明は省略する。
フィルタ支持部14は図6ないし図8に例示するように、針基3前方内壁面とフィルタ6の間に配置されている。フィルタ支持部14は図8に例示するように略十字状とリングの組み合わせにより形成され、その外周は、針基3の内周壁面3Aに装着されている。さらに弾性体7及びフィルタ支持部8の液体流路9、12と連通する液体流路16を形成している。
フィルタ支持部14は、針基3の内周壁面3Aにインサート成形で固定しても良いし、内周壁面3Aに溝を形成して、溝に嵌合して固定しても良い。
フィルタ支持部14は、前記機能を有すれば、どのような形状でもよい。
このため、吸引時と注入時にフィルター付注射針と注射針を付け替える必要がなく、薬液の輸液剤等への注入作業が簡便で安全にでき、しかもコスト削減が期待できる。
針51は、針管52と針管を前方に植設した針基53からなる。
針基53は図9に例示するように、内腔に、前方から、順次、前方フィルタ支持部58、フィルタ56、弾性体57、及び後方フィルタ支持部60を配置している。
また内周壁面53Aは、テーパに形成され、シリンジ54のノズル部55のテーパ面に密嵌できるように形成されている。
[前方フィルタ支持部58、後方フィルタ支持部60]
前方フィルタ支持部58は図9から図10に例示するように、針基53の内周壁全体に亘って形成し(連続ないし不連続のどちらでも良い)、後方フィルタ支持部60は針基53の内周壁に部分的(例えば全周の長さに対して、略二分の一ないし略三分の一程度の長さ、連続ないし不連続のどちらでも良い)に形成している。
前方フィルタ支持部58と後方フィルタ支持部60の間に、フィルタ56及び弾性体57が抜けないように一端部を固定している。フィルタ56と弾性体57は、変形する際に共動できるように、溶着(接着)等の手段により積層するのが良い。
図10(a)に例示するように、非使用時は前方フィルタ支持部58の後方壁面にフィルタ56が接触している。シリンジ54内のピストン(図示せず)を引いて、図10(b)に例示するように、針管52から薬液を矢印のように、針基53内に吸引すると、フィルタ56及び弾性体57の一端部(前方フィルタ支持部58と後方フィルタ支持部60の間に固定されていない一端部)が、薬液に押されて、針基53後方方向へ向けて変形する。
この時、図10(b)に例示するように前方フィルタ支持部58とフィルタ56及び弾性体57の間に隙間63ができ、薬液中の異物も、針基53の内腔内に導入される。吸引が終了すると、弾性体57自身の弾性回復力により、フィルタ56及び弾性体57は、図10(a)の状態に戻る。
吸引した薬液をシリンジ54内のピストン(図示せず)を押して、注入する際には、薬液が図10(a)の矢印のように、フィルタ56及び弾性体57を、前方フィルタ支持部58後方壁面を押し付けるので、フィルタ56及び弾性体57と前方フィルタ支持部58後方壁面の間に、隙間63はない。このため薬液のみがフィルタ56を通過して、針管52を経て注入され、異物は針基53内腔内に留められることになる。
以上のように、シリンジ54内に薬液を吸引するときは、異物は隙間63によりシリンジ54内に導入されるが、注入時には薬液のみがフィルタ56を通過し、異物は、フィルタ56で通過を阻止され、薬液と一緒に注入されない。
2、52 針管
3、53 針基
3A、53A 内周壁面
4、54 シリンジ
5、55 ノズル
6、56 フィルタ
7、57 弾性体
8 フィルタ支持部
9、59 液体流路
11 突部
12 液体流路
13、63 隙間
14 フィルタ支持部
16 液体流路
58 前方フィルタ支持部
60 後方フィルタ支持部
Claims (3)
- 針基(3)の前方に針管(2)を植設し、
前記針基3は、内腔に、前方から後方に亘って、順次、フィルタ(6)、弾性体(7)及びフィルタ支持部(8)を配置し、
前記弾性体7及びフィルタ支持部(8)は、相互に連通する液体流路(9、12)を形成し、
前記フィルタ支持部(8)は、前方に突部(11)を突設した、ことを特徴とする注射針(1、21)。 - 前記フィルタ(6)の前方に、フィルタ支持部(14)を配置し、当該フィルタ支持部(14)は、前記弾性体(7)及びフィルタ支持部(8)の液体流路(9、12)と連通する液体流路(16)を形成したことを特徴とする請求項1記載の注射針(21)。
- 針基(53)の前方に針管(52)を植設し、
前記針基(53)は、内腔に、前方から後方に亘って、順次、前方フィルタ支持部(58)、フィルタ(56)、弾性体(57)及び後方フィルタ支持部(60)を配置し、
前記前方フィルタ支持部(58)は針基(53)の内周壁全体に亘って形成し、
前記弾性体(57)は液体流路(59)を形成し、
前記後方フィルタ支持部(60)は針基(53)の内周壁に部分的に形成し、
前記前方フィルタ支持部(58)と前記後方フィルタ支持部(60)の間に、フィルタ(56)及び弾性体(57)の一端部を固定した、ことを特徴とする注射針(51)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005009099U JP3119859U (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | 注射針 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005009099U JP3119859U (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | 注射針 |
Publications (1)
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JP3119859U true JP3119859U (ja) | 2006-03-16 |
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ID=43470061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005009099U Expired - Lifetime JP3119859U (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | 注射針 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3119859U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015536213A (ja) * | 2012-12-03 | 2015-12-21 | ザマート カンパニー,リミテッド | フィルター注射器 |
-
2005
- 2005-10-31 JP JP2005009099U patent/JP3119859U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015536213A (ja) * | 2012-12-03 | 2015-12-21 | ザマート カンパニー,リミテッド | フィルター注射器 |
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