JP3119687B2 - 繊維強化熱可塑性樹脂シートからの成形品安定賦形法 - Google Patents

繊維強化熱可塑性樹脂シートからの成形品安定賦形法

Info

Publication number
JP3119687B2
JP3119687B2 JP03247735A JP24773591A JP3119687B2 JP 3119687 B2 JP3119687 B2 JP 3119687B2 JP 03247735 A JP03247735 A JP 03247735A JP 24773591 A JP24773591 A JP 24773591A JP 3119687 B2 JP3119687 B2 JP 3119687B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaping
thermoplastic resin
reinforced thermoplastic
sheet
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03247735A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0584839A (ja
Inventor
尚志 江口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP03247735A priority Critical patent/JP3119687B2/ja
Publication of JPH0584839A publication Critical patent/JPH0584839A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3119687B2 publication Critical patent/JP3119687B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、繊維強化熱可塑性樹
脂シートからの成形品安定賦形方法、たとえば繊維強化
熱可塑性樹脂シートから繊維複合樋用の樋状芯材を安定
して連続賦形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シートから成形品を賦形する方法として
は、ロールフオーミング、プレス成形及びシートを加熱
しながら段階的に数種類の型(シュー)を通過させる熱
賦形が従来より知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シートから成形品を賦
形する方法としては、一般的に上記のようなものが存在
するが、繊維強化熱可塑性樹脂シートからたとえば繊維
複合樋用の樋状芯材のようなものを賦形する場合、ロー
ルフオーミングでは、シート自体腰がなくしわになるの
で、賦形不可能である。またプレス成形では、連続的に
成形できないので、効率が悪いばかりか、押出被覆など
の後加工ができないという難点がある。熱賦形では、賦
形そのものは可能であるが、引取りによる幅方向でのテ
ンション差が被賦形物に発生するため、幅方向に蛇行
し、図13に示されているように、賦形工程中、樋状体
(X)にしわ(a)が生じたり、耳(B)の内折り部
(イ)が正確に形成されず弧状部(b)が生じたりし
て、種類を異にする型に移行するさいに詰まりが発生す
るという問題がある。
【0004】この発明の目的は、従来の熱賦形方法に改
良を加えることにより、上記の問題を解消した繊維強化
熱可塑性樹脂シートからの成形品安定賦形法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による繊維強化
熱可塑性樹脂シートからの成形品安定賦形法は、繊維強
化熱可塑性樹脂シートから所定箇所にコーナ部を有する
所定形状の成形品を賦形するにあたり、シート端部より
所定のコーナ部を段階的に賦形し、各段階における賦形
直後のコーナ部の内外両面のうち少なくともいずれか片
面に熱硬化性樹脂を被覆し、被覆部を硬化させてからつ
ぎのコーナ部の賦形を行なうことを特徴とするものであ
る。
【0006】なお、この明細書において「内折り部」と
は得られるべき成形品を基準とし、外方に向かって18
0°未満の折曲部をいうものとする。
【0007】繊維強化熱可塑性樹脂シートにおける強化
繊維としては、熱可塑性樹脂の強化用として使用可能な
連続繊維のすべてが用いられている。具体的には、ガラ
ス繊維、炭素繊維、シリコン・チタン・炭素繊維、ボロ
ン繊維、微細な金属繊維などの無機繊維、アラミド繊
維、ビニロン繊維、液晶ポリマー繊維、ポリエステル繊
維、ポリアミド繊維などの有機繊維である。
【0008】そして、この連続強化繊維は、直径1〜数
10μmの連続フィラメントよりなるロービング状また
はストランド状のものが用いられている。
【0009】また連続強化繊維は、シートの長手方向に
配されるが、これの外に長手方向に配された連続強化繊
維と直交ないし交差する連続強化繊維、クロス状繊維
材、ネット状繊維材または不織布を必要に応じて配され
ることもある。
【0010】上記シートにおける熱可塑性樹脂として
は、熱賦形可能なものであればとくに限定されないが、
具体的には、ポリエチレン及びポリプロピレン等のオレ
フィン重合体、塩化ビニル及びその共重合体、アクリル
樹脂及びその共重合体、ポリフエニレンサルファイド及
びポリエーテルサルホン等のエンジニアリング・プラス
チックなどである。
【0011】また被覆用熱硬化性樹脂の具体例として
は、ウレタン、エポキシアクリル、ポリエステルなどを
あげることができる。被覆部の厚みとしては、10μ〜
1.5mmが好ましい。具体的な被覆方法としては、ロ
ール・コーティング法、はけ塗り法が適している。被覆
部を硬化させる温度は、60〜180℃であり、硬化法
の具体例としては、UV硬化法、電離性放射線使用によ
る硬化法があげられる。
【0012】
【作用】この発明による繊維強化熱可塑性樹脂シートか
らの成形品安定賦形法は、繊維強化熱可塑性樹脂シート
から所定箇所にコーナ部を有する所定形状の成形品を賦
形するにあたり、シート端部より所定のコーナ部を段階
的に賦形し、各段階における賦形直後のコーナ部の内外
両面のうち少なくともいずれか片面に熱硬化性樹脂を被
覆し、被覆部を硬化させてからつぎのコーナ部の賦形を
行なうから、被賦形物が幅方向に蛇行したり、被賦形物
にしわが生じたり、内折り部が弧状になったりして、被
賦形物が種類を異にする型に移行するさい詰まりを生じ
るおそれがない。
【0013】
【実施例】まず、この発明の実施に使用する装置につ
き、図面を参照して説明する。以下の説明において、前
とは図1の右方向をいうものとする。またこの実施例で
は成形品として樋状体を得るものである。
【0014】図1ないし図6において、(1) は繰出機、
(2) はシート・ガイド、(3) 〜(6)は所定のコーナ部を
段階的に賦形するために、賦形段階に応じて配置せられ
た第1、第2、第3、第4賦形ゾーン、(7) 〜(10)は各
賦形ゾーン(3) 〜(6) のそれぞれの直ぐ前方に配置せら
れた第1、第2、第3及び第4熱硬化性樹脂塗布ロー
ル、(11)〜(14)は各熱硬化性樹脂塗布ロール(7) 〜(10)
それぞれに熱硬化性樹脂を供給するための熱硬化性樹脂
タンク、(15)〜(18)は各熱硬化性樹脂タンク(11)〜(14)
の前方に配置された熱風発生機、(19)は引取機である。
【0015】つぎに、上記装置を使用し、繊維強化熱可
塑性樹脂シートから樋状体を賦形する方法について説明
する。
【0016】この実施例で使用する繊維強化熱可塑性樹
脂シートは、つぎのようにして得られたものである。
【0017】すなわち、ガラスロービングを20本並べ
て流動床に導入し、そこで開繊しながら圧力2.5Kg/
cm2 の空気により吹上げられた浮遊状態にある塩化ビニ
ル樹脂配合粉体を付着させ、これを加熱炉に通して塩化
ビニル樹脂配合粉体を190℃に加熱し、続いて表面温
度200℃の一対の加熱ピンチ・ロールに通して熱圧す
ることにより完全に溶融させ、厚さ0.6mm、幅400
mm、ガラスロービング含有率30容量%のシートを得
た。
【0018】上記のように得られた繊維強化熱可塑性樹
脂シート(A1)のコイルを備えた繰出機(1) から同シート
(A1)を繰出し、シート・ガイド(2) を通過させてから
(図2参照)第1〜第4賦形ゾーン(3) 〜(6) におい
て、シート(A1)の端部から段階的にコーナ部を順次賦形
する。すなわち、第1賦形ゾーン(3) では一対の第1コ
ーナ部(イ)を(図3参照)、第2賦形ゾーン(4) では
一対の第2コーナ部(ロ)を(図4参照)、第3賦形ゾ
ーン(5) では一対の第3コーナ部(ハ)を(図5参
照)、第4賦形ゾーン(6) では一対の第4コーナ部
(ニ)及び一対の第5コーナ部(ホ)を(図6参照)そ
れぞれ順次追加賦形するのであるが、各段階における賦
形直後各コーナ部(イ)〜(ホ)の外面に第1〜第4熱
硬化性樹脂塗布ロール(7) 〜(10)により、熱硬化性樹脂
としてのエポキシアクリルを被覆してそれぞれ厚み0.
1mmの第1〜第5被覆部(C1)〜(C5)を形成し、続いて
第1〜第5熱風発生機(15)〜(18)により、それぞれ15
0℃で加熱硬化させ、最後に得られた繊維複合樋用の樋
状芯材(A2)を引取機(19)で引取る。
【0019】第1賦形ゾーン(3) までは、シート状での
蛇行になるので、シート・ガイド(2) でシート(A1)が蛇
行しないように制御される。第1コーナ部(イ)の賦形
後は、立体状での蛇行になるので、熱硬化性樹脂よりな
る第1〜第5被覆部(C1)〜(C5)によりコーナ部(イ)〜
(ホ)の形態を保持させ、蛇行したり、しわが生じた
り、内折り部が弧状になったりしないように制御され
る。したがって、型を異にしての賦形時に従来のような
詰まり現象が生じない。このようにして得られた樋状芯
材(A2)の内外に被覆用ダイにより熱可塑性樹脂を被覆し
て繊維複合樋を製造するのである。
【0020】なお、上記実施例では、図示のように熱硬
化性樹脂被覆部(C1)〜(C5)をコーナ部(イ)〜(ホ)の
外面に形成したが、図11のように内面被覆部(C6)、ま
た図12のように内外面被覆部(C2)(C7)を形成してもよ
い。また成形品は上記実施例のものに限らず、したがっ
てコーナ部も得られるべき成形品の形状に対応して形成
せられる。
【0021】
【発明の効果】この発明の繊維強化熱可塑性樹脂シート
よりの安定賦形法によれば、被賦形物が幅方向に蛇行し
たり、被賦形物にしわが生じたり、内折り部が弧状にな
ったりして、被賦形物が種類を異にする型に移行するさ
い詰まりを生じるおそれがないから、安定して所定形状
の成形品を連続的に得ることができる。
【0022】加えて、成形品の各コーナ部に熱硬化性樹
脂被覆部が存在するので、成形品の強度が増大するとと
もに、耐熱性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法の実施に用いられる装置の側面
略図である。
【図2】図1のII−II線にそう拡大断面図である。
【図3】図1のIII −III 線にそう拡大断面図である。
【図4】図1のIV−IV線にそう拡大断面図である。
【図5】図1のV−V線にそう拡大断面図である。
【図6】図1のVI−VI線にそう拡大断面図である。
【図7】図1のVII −VII 線にそう拡大断面図である。
【図8】図1のVIII−VIII線にそう拡大断面図である。
【図9】図1のIX−IX線にそう拡大断面図である。
【図10】図1のX−X線にそう拡大断面図である。
【図11】熱硬化性樹脂被覆部の1変形例を示す拡大断
面図である。
【図12】熱硬化性樹脂被覆部の他の変形例を示す拡大
断面図である。
【図13】従来の樋状芯材賦形時の問題点を示す横断面
図である。
【符号の説明】
A1 : 繊維強化熱可塑性樹脂シート A2 : 成形品(樋状芯材) イ〜ホ: コーナ部 C1〜C5: 熱硬化性樹脂被覆部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化熱可塑性樹脂シートから所定箇
    所にコーナ部を有する所定形状の成形品を賦形するにあ
    たり、シート端部より所定のコーナ部を段階的に賦形
    し、各段階における賦形直後のコーナ部の内外両面のう
    ち少なくともいずれか片面に熱硬化性樹脂を被覆し、被
    覆部を硬化させてからつぎのコーナ部の賦形を行なうこ
    とを特徴とする繊維強化熱可塑性樹脂シートからの成形
    品安定賦形法。
JP03247735A 1991-09-26 1991-09-26 繊維強化熱可塑性樹脂シートからの成形品安定賦形法 Expired - Fee Related JP3119687B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03247735A JP3119687B2 (ja) 1991-09-26 1991-09-26 繊維強化熱可塑性樹脂シートからの成形品安定賦形法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03247735A JP3119687B2 (ja) 1991-09-26 1991-09-26 繊維強化熱可塑性樹脂シートからの成形品安定賦形法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0584839A JPH0584839A (ja) 1993-04-06
JP3119687B2 true JP3119687B2 (ja) 2000-12-25

Family

ID=17167894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03247735A Expired - Fee Related JP3119687B2 (ja) 1991-09-26 1991-09-26 繊維強化熱可塑性樹脂シートからの成形品安定賦形法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3119687B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018192192A (ja) * 2017-05-22 2018-12-06 ピープル株式会社 本型玩具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018192192A (ja) * 2017-05-22 2018-12-06 ピープル株式会社 本型玩具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0584839A (ja) 1993-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW466172B (en) Method for fabricating composite pressure vessels and products fabricated by the method
US4883552A (en) Pultrusion process and apparatus
JP3119687B2 (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂シートからの成形品安定賦形法
JP7151272B2 (ja) 繊維強化プラスチック成形品の製造方法
KR20220159937A (ko) 복합 재료 성형품의 제조 방법 및 제조 장치
JPH0531810A (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂管の製造方法
JP3109197B2 (ja) 積層体による自動車部品成形体
KR100466299B1 (ko) 합성 압력 용기의 제조 방법과 상기 제조 방법으로만들어진 제품
JPH04259515A (ja) 構造体
JP3386158B2 (ja) 成形材料及びフィラメントワインディング成形品
JPH0531782A (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂複合管の製造方法
JP3910704B2 (ja) 繊維複合雨樋の製造方法
JPH0577273A (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂成形品およびその成形方法
JPH04201543A (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂シートからの成形品安定賦形法
JP2001150547A (ja) 樹脂製パイプ及びその成形方法
JPH04201547A (ja) 繊維強化樹脂管の製造方法
JPH04201550A (ja) 繊維強化樹脂管の製造方法
JPH07256779A (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂複合管の製造方法
JPS61229536A (ja) 繊維補強樹脂シ−トの製造方法及びその装置
JP3214892B2 (ja) 横断面中空異形成形体の製造方法
JP7454121B2 (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造方法
JPH07132565A (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂複合管の製造方法
JP2000062073A (ja) 繊維強化異形成形品の加飾成形方法
JP3048337B2 (ja) 連続繊維強化押出プラスチック合成物の製造方法
JPH0460292A (ja) 繊維強化樹脂管の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees