JP3119571U - 被服カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】折れ目が付きにくく、長時間吊り下げられた状態でも損傷が極めて少なく、繰り返し使用しても壊れ難い被服カバーを提案する。
【解決手段】被服カバー1は、軟質性プラスチックシートの周縁部同士を接合し、上端部にハンガーのフック13部を被服カバーの外部に出すための上端部開口部と、ハンガーに掛けられた衣服を下端部に内部に挿置するための下端部開口部9とを備え、上端部開口部の両端部近傍にはハンガー止め具11が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】被服カバー1は、軟質性プラスチックシートの周縁部同士を接合し、上端部にハンガーのフック13部を被服カバーの外部に出すための上端部開口部と、ハンガーに掛けられた衣服を下端部に内部に挿置するための下端部開口部9とを備え、上端部開口部の両端部近傍にはハンガー止め具11が設けられている。
【選択図】図1
Description
本考案は、洋服等を被覆する被服カバーに関する。
従来、洋服等を被覆する被服カバーとしては、素材が安価で、製造が容易であり、包装されている被服に汚れや変色を与えることがなく、かつ該被服の中身が当該被服カバーの透明な素材を介して容易に視認できる被服カバーが知られている(特許文献1参照)。
具体的には、前記文献に記載された被服カバーは、紫外線遮断処理を施した透明又は半透明の素材より成る前側カバー及び後側カバーを、各々の周縁に沿って接着又は逢着したことを特徴としている。また、前側カバー及び後側カバーによって構成される被服カバーの上辺の中心部近傍には、接着又は逢着が施されていない開口部があり、係る開口部には、ハンガーのフック部が遊挿される。この様な開口部には、接着又は逢着が施された周縁接着部の端が露出している。
ところで、上述した被服カバーおいて、ハンガーは、被服カバーの上端部分で開口した開口部に遊挿される。この開口部に遊挿されたハンガーが前記周縁接着部の端に接触した場合、接触した箇所には、被服カバーの重みが加わる。前記周縁接着部の端は、特に剥離し易い箇所である。よって、この様な重みが繰り返し前記周縁接着部端部の端に加わった場合、前記周縁接着部の端は、接着又は逢着部分の接着面が分離してしまい、結果、被服カバーは破損してしまうという問題が生じる。
そこで本考案はこの様な実情に鑑みてさなれたものであり、繰り返し使用しても壊れ難い被服カバーを提供することを課題とする。
上記課題を解決する為に、本考案に係る被服カバーは、軟質性プラスチックシートの周縁部同士を接合し、上端部にハンガーのフック部を当該被服カバーの外部に出すための上端部開口部と、ハンガーに掛けられた衣服を下端部に内部に挿置するための下端部開口部とを備え、前記上端部開口部の両端部近傍にはハンガー止め具が設けられていることを特徴としている。
前記ハンガー止め具は、重ね合わせた2枚の軟質性プラスチックシートを貫通するように固定されている。従って、前記上端部開口部の両端部に前記ハンガーが接触する前に、前記ハンガーは、前記ハンガー止め具に当接若しくは近傍の狭い幅となるように前記ハンガー止め具によって合わされた前記プラスチックシート間の位置で止められるので、前記上端部開口部の両端部には当たらない。よって、前記ハンガー止め具は、前記上端部開口部の両端部の損傷を防止する効果がある。
前記軟質性プラスチックシートは、少なくとも一部が透明または半透明であるポリ塩化ビニルシートであることが望ましい。従って、ユーザーは、本考案の被服カバーの内側を外側から見ることができる。また、ポリ塩化ビニルを加工する際の可塑剤としてフタル酸エステル類を使用しているが、今後、非フタル酸エステル類を使用する可能性もある。
また、本考案の被服カバーの厚さは、0.3mm〜0.4mmもしくは0.33mm〜0.37mmであり、例えば通常、クリーニング店で使用されている薄いポリエチレン製のプラスチック袋状物であるハンガーカバーに比べて厚手であり、素材自体が前記薄手のカバーに比べて十分に重いものとされる。本考案の被服カバーは、折れ目が付きにくく、破れにくく、且つ丈夫である。従って、本考案の被服カバーは、繰り返し使用することができ、人目に付くような場所に長時間吊り下げていても形状等の損傷が極めて少なくなる。
本考案の被服カバーは、通常、クリーニング店で使用されている薄いポリエチレン製のプラスチック袋状物であるハンガーカバーに比べて厚手である。また、本考案の被服カバーの上端部開口部の両端部近傍には、ハンガー止め具が設けられている。従って、本考案の被服カバーによれば、折れ目が付きにくく、長時間吊り下げられた状態でも損傷が極めて少なく、繰り返し使用しても壊れ難い被服カバーを提案することができる。
以下、本考案の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1は、本考案の被服カバー1の概略図である。本考案の被服カバー1は、略長方形状の2枚の同形なポリ塩化ビニルシートを重ね合わせ、重ね合わせた状態で、周縁上の一部を周縁に沿って熱処理等を施して接着又は逢着した部分の周縁接着部3と、周縁接着部3の端部である周縁接着部端部5と、被服カバー1の周縁上の接着していない部分である上端部開口部7と下端部開口部9、そして、周縁接着部端部5付近に取り付けられているハンガー止め具11とで形成されている。
上端部開口部7と下端部開口部9は、熱処理等を施して接着又は逢着していない部分であり、本考案の被服カバー1の内側から外側又は外側から内側に出入りできる空間を形成している。上端部開口部7と前記下端部開口部9は、それぞれ本考案の被服カバー1の周縁上に向かい合うように位置している。上端部開口部7は、ハンガー15のフック13が容易に出入りできる程度の大きさを有している。ただし、上端部開口部7の大きさは、斜材部14が本考案の被服カバーの外側に出ない程度の大きさとする。尚、斜材部14は、ハンガー15に被服を掛けて吊るした際に、被服の肩部内側がハンガー15と接するハンガー15上の部分である。又、下端部開口部9は、被服を掛けた前記ハンガー15が容易に出入りできる程度の大きさを有している。
周縁接着部3は、略長方形状の両側面の下端部から周縁に沿って上端部まで熱処理等を施して接着又は逢着し、更に、上端部から傾斜のある周縁に沿って上端部開口部7まで熱処理等を施して接着又は逢着した部分である。
図2のように、ハンガー止め具11は、重ね合わせた2枚のポリ塩化ビニルシートを貫通するように固定され、且つ、周縁接着部端部5にハンガー15が接触することがないように、周縁接着端部5付近に取り付けられている。
本考案の被服カバーの厚さは、0.3mm〜0.4mmもしくは0.33mm〜0.37mmであり、例えば通常、クリーニング店で使用されている薄いポリエチレン製のプラスチック袋状物であるハンガーカバーに比べて厚手であり、素材自体が前記薄手のカバーに比べて十分に重いものとされる。
次に使い方と作用について説明する。本考案の被服カバー1をユーザーが使用する場合、ユーザーは、図3のように、被服が掛けられたハンガー15を下端部開口部9から本考案の被服カバー1の内側へ入れる。そして、ユーザーは、被服カバー1の内側に入った被服が掛けられたハンガー15を上端部開口部7まで遊挿し、図4のように、フック13を上端部開口部7から本考案の被服カバー1の外側へ出す。更にユーザーは、ハンガー15がハンガー止め具11と接触して上端部開口部7方向へ移動出来なくなるまでハンガー15を本考案の被服カバー1の外側へ出す。本考案の被服カバー1は、前述のように、フック13が上端部開口部7から出た状態でハンガーラックなどに吊されて保管、若しくは、展示される。
上述のように本考案の被服カバーがハンガーラックなどにつるされて保管若しくは展示されている際、ユーザーは、本考案の被服カバー1の上端部開口部7から、本考案の被服カバー1の内側から外側若しくは外側から内側へフック13を出し入れする場合がある。その時、ユーザーは、フック13の出し入れをしやすくするために、上端部開口部7の形を変形させることがある。この時、従来であれば、周縁接着部端部5には、接着又は逢着部分を分離させようとする力が加わる。本考案の被服カバー1であれば、ハンガー止め具11は、2枚の前記ポリ塩化ビニルシートを貫通した状態で固定しているので、周縁接着部端部5の接着又は逢着部分の分離を防止する効果があり、結果、本考案の被服カバー1の耐久性向上の効果がある。
また、上述のように本考案の被服カバーがハンガーラックなどにつるして保管若しくは展示する場合、ユーザーは、本考案の被服カバー1を引っ張る場合がある。この時、従来であれば、本考案の被服カバー1の上端部開口部7付近は、ハンガー13に接触して、ハンガー13から圧迫を受けることがある。前記上端部開口部7付近は、繰り返しこのような圧迫を受けると傷みにつながる。特に周縁接着部端部5は、破損しやすい部分であるため、このような圧迫を受けることにより破損することがある。本考案の被服カバー1であれば、ハンガー止め具11は、周縁接着部端部5とハンガー15が接触しないように取り付けられているので、周縁接着部端部5は、ハンガー13からの圧迫を受けずに済む。よって、前記ハンガー止め具11は、周縁接着部端部5を保護する効果があり、結果、本考案の被服カバー1の耐久性の向上につながる。
更に、複数の被服を搬送する際、通常、それぞれの被服は重なり合った状態で整理され収納される。従来であれば、搬送中の取り扱いにより、被服カバーに折れ目が付き、被服にシワができる場合がある。本考案の被服カバー1は、本考案の被服カバーの厚さが0.3mm〜0.4mm望ましくは0.33mm〜0.37mmであり、例えば通常、クリーニング店で使用されている薄いポリエチレン製のプラスチック袋状物であるハンガーカバーに比べて厚手であるため、折れ目が付きにくく、被服にシワが発生することを防止する効果がある。
本考案は、繰り返し使用しても壊れ難い被服カバー1の提供するものであり、用途として被服移送用や保管用、被服販売店舗での展示用などに利用可能である。特にスポーツ競技のユニホームを収集して展示する場合やこのようなユニホームを購入したユーザーが室内で飾る際に使用するが好適である。
1 本考案の被服カバー
3 周縁接着部
5 周縁接着部端部
7 上端部開口部
9 下部開口部
11 ハンガー止め具
13 フック
15 ハンガー
3 周縁接着部
5 周縁接着部端部
7 上端部開口部
9 下部開口部
11 ハンガー止め具
13 フック
15 ハンガー
Claims (4)
- 軟質性プラスチックシートの周縁部同士を接合し、上端部にハンガーのフック部を当該被服カバーの外部に出すための上端部開口部と、下端部に内部に挿置するハンガーに掛けられた衣服を入れる下端部開口部とを備え、前記上端部開口部の両端部近傍にはハンガー止め具が設けられていることを特徴とする被服カバー。
- 前記ハンガー止め具は、表側と裏側の前記軟質性プラスチックシートを貫通して形成されることを特徴とする請求項1記載の被服カバー。
- 前記軟質性プラスチックシートは、少なくとも一部が透明または半透明であるポリ塩化ビニルシートであることを特徴とする請求項1記載の被服カバー。
- 前記軟質性プラスチックシートの厚さは、0.3mm〜0.4mmであることを特徴とする請求項1記載の被服カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005010586U JP3119571U (ja) | 2005-12-14 | 2005-12-14 | 被服カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005010586U JP3119571U (ja) | 2005-12-14 | 2005-12-14 | 被服カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3119571U true JP3119571U (ja) | 2006-03-02 |
Family
ID=43469791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005010586U Expired - Fee Related JP3119571U (ja) | 2005-12-14 | 2005-12-14 | 被服カバー |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3119571U (ja) |
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2005
- 2005-12-14 JP JP2005010586U patent/JP3119571U/ja not_active Expired - Fee Related
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