JP3119504U - 自転車チェーンの構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】撓み性と構造性を兼ね備えたチェーンで、踏み騎乗時或いは変速時いっそうスムーズとなり、故障しにくく、チェーン脱落が少なくなる自転車チェーンを提供する。
【解決手段】主にチェーンピン11、チェーンこしき12、外チェーン板13、内チェーン板14を直列に結合してチェーン本体1を形成し、該チェーンピン11は概ね円柱状を呈し、短い管状の該チェーンこしき12中に穿設し、該チェーンピン11と該チェーンこしき12によりそれぞれ異なる外チェーン板13、内チェーン板14に可動設置し、該チェーンピン11の径方向外側には凸ストップリング111を突出設置し、該チェーンピン11と該チェーンこしき12間は非全面的な密着状態を保持し、該凸ストップリング111により適度な間隙を保持する。
【選択図】図1
【解決手段】主にチェーンピン11、チェーンこしき12、外チェーン板13、内チェーン板14を直列に結合してチェーン本体1を形成し、該チェーンピン11は概ね円柱状を呈し、短い管状の該チェーンこしき12中に穿設し、該チェーンピン11と該チェーンこしき12によりそれぞれ異なる外チェーン板13、内チェーン板14に可動設置し、該チェーンピン11の径方向外側には凸ストップリング111を突出設置し、該チェーンピン11と該チェーンこしき12間は非全面的な密着状態を保持し、該凸ストップリング111により適度な間隙を保持する。
【選択図】図1
Description
本考案は一種の自転車チェーンの構造に関する。特に一種の撓み性と構造性を兼備えたチェーンで、これにより自転車はペダルを踏み騎乗時或いは変速時いっそうスムーズとなり、故障しにくく、チェーン脱落が少なくなる自転車チェーンの構造に係る。
自転車は環境に優しい交通機関で、また大自然の心地よさを感じるためには最適の運動用具としての健康効果をも兼備えている。サイクリングは健康増進に役立つばかりか、ストレス解消効果もあり、現代人に最も適した運動であるといえる。昨今は週休二日制の実施に伴い市民のレジャー時間が増えており、生活水準の向上も相まって、自転車の設計に注目が集まっている。
自転車の作動原理はペダルを備えた伝動ギアにチェーンを接続し、チェーンにより動力を車輪に伝達し前進させるものである。近年では自転車の生産技術は日増しに成熟し、自転車に付帯する機能の人体工学への配慮も増している。多くの自転車では変速機能を備え、使用者はさまざまな騎乗のニーズに応じて適度に調整することができるが、変速時にチェーンの位置変更をスムーズにするためには、チェーンの撓み性が非常に重要である。
撓み性が優れたチェーンは湾曲幅が大きく変速に有利で、さらには使用者がペダルを踏む時によりスムーズである。しかし、これは当然構造強度を低下させることになる。
自転車の作動原理はペダルを備えた伝動ギアにチェーンを接続し、チェーンにより動力を車輪に伝達し前進させるものである。近年では自転車の生産技術は日増しに成熟し、自転車に付帯する機能の人体工学への配慮も増している。多くの自転車では変速機能を備え、使用者はさまざまな騎乗のニーズに応じて適度に調整することができるが、変速時にチェーンの位置変更をスムーズにするためには、チェーンの撓み性が非常に重要である。
撓み性が優れたチェーンは湾曲幅が大きく変速に有利で、さらには使用者がペダルを踏む時によりスムーズである。しかし、これは当然構造強度を低下させることになる。
図12、13、14に示す、公知のチェーン本体90はチェーンピン91をチェーンこしき92に穿設し組成する。さらに、該チェーンピン91前後両端に外チェーン板93を嵌設し、該チェーンこしき92前後両端に内チェーン板94を嵌設し、繰返し接続して行くことによりリング状のチェーン本体90を形成する。
この種の構造により形成するチェーン本体90では、該チェーンピン91と該チェーンこしき92間は全面的に密着した状態を呈するため、湾曲空間には限界があり、撓み度は小さく、形成されるチェーン本体90の湾曲幅も小幅に留まらざるを得ない。これでは騎乗、ギア交換時に不便である。
該チェーンピン91と該外チェーン板93、或いは該チェーンこしき92と該内チェーン板94間の間隙を直接拡大することができれば、撓み度は向上するが、各部品間の結合は非緊密となり、チェーン本体構造の強度は低下してしまう。
実用新案登録第3045399号
この種の構造により形成するチェーン本体90では、該チェーンピン91と該チェーンこしき92間は全面的に密着した状態を呈するため、湾曲空間には限界があり、撓み度は小さく、形成されるチェーン本体90の湾曲幅も小幅に留まらざるを得ない。これでは騎乗、ギア交換時に不便である。
該チェーンピン91と該外チェーン板93、或いは該チェーンこしき92と該内チェーン板94間の間隙を直接拡大することができれば、撓み度は向上するが、各部品間の結合は非緊密となり、チェーン本体構造の強度は低下してしまう。
公知構造には以下の欠点があった。
すなわち、公知の方式は十分な撓み度と構造強度は並び立たないため、公知のチェーン本体ではギア交換変速及び騎乗時にスムーズでなく、さらには容易にチェーンが外れ、或いは断裂し易く、実用性に乏しい。
本考案は上記構造の問題点を解決した自転車チェーンの構造を提供するものである。
すなわち、公知の方式は十分な撓み度と構造強度は並び立たないため、公知のチェーン本体ではギア交換変速及び騎乗時にスムーズでなく、さらには容易にチェーンが外れ、或いは断裂し易く、実用性に乏しい。
本考案は上記構造の問題点を解決した自転車チェーンの構造を提供するものである。
上記課題を解決するため、本考案は下記の特徴を有する自転車チェーンの構造を提供する。
1.請求項1に記載の自転車チェーンの構造は、主にチェーンピン、チェーンこしき、外チェーン板、内チェーン板を含み、該チェーンピンは該チェーンこしき中に穿設し、該外、内チェーン板に嵌設し、反復し接続することによりチェーン本体を形成し、該チェーンピンと該チェーンこしきの間は非全面的な密着状を呈し、該チェーン本体の撓み度を向上させることを特徴とする。
2.請求項2に記載の自転車チェーンの構造は、請求項1の場合において、
前記チェーンピンの径方向の外側には凸ストップリングを形成し、該凸ストップリングにより該チェーンピンと該チェーンこしきは非全面的な密着状を呈することを特徴とする。
3.請求項3に記載の自転車チェーンの構造は、請求項1の場合において、
前記チェーンピンの径方向の外側は隆起し弧状ストップ面を形成し、該弧状ストップ面により該チェーンピンと該チェーンこしきは非全面的な密着状を呈することを特徴とする。
4.請求項4に記載の自転車チェーンの構造は、請求項1の場合において、
前記チェーンピンの径方向の外側には数個の凸点を形成し、該凸点により該チェーンピンと該チェーンこしきは非全面的な密着状を呈することを特徴とする。
1.請求項1に記載の自転車チェーンの構造は、主にチェーンピン、チェーンこしき、外チェーン板、内チェーン板を含み、該チェーンピンは該チェーンこしき中に穿設し、該外、内チェーン板に嵌設し、反復し接続することによりチェーン本体を形成し、該チェーンピンと該チェーンこしきの間は非全面的な密着状を呈し、該チェーン本体の撓み度を向上させることを特徴とする。
2.請求項2に記載の自転車チェーンの構造は、請求項1の場合において、
前記チェーンピンの径方向の外側には凸ストップリングを形成し、該凸ストップリングにより該チェーンピンと該チェーンこしきは非全面的な密着状を呈することを特徴とする。
3.請求項3に記載の自転車チェーンの構造は、請求項1の場合において、
前記チェーンピンの径方向の外側は隆起し弧状ストップ面を形成し、該弧状ストップ面により該チェーンピンと該チェーンこしきは非全面的な密着状を呈することを特徴とする。
4.請求項4に記載の自転車チェーンの構造は、請求項1の場合において、
前記チェーンピンの径方向の外側には数個の凸点を形成し、該凸点により該チェーンピンと該チェーンこしきは非全面的な密着状を呈することを特徴とする。
上記のように、本考案は公知のチェーン本体が撓み性の向上と一定の構造強度を兼備えることができないために、騎乗時にスムーズでなく、チェーンが外れ易いという欠点を改善することができる。すなわち、本考案のチェーン本体は構造強度を低下させることなく、チェーン本体の撓み性を大幅に向上させ、チェーンの脱落或いは断裂の発生を防止することができる。
図1、2、3、4、5、6に示すように、本考案は主にチェーン本体1を含む。該チェーン本体1はチェーンピン11、チェーンこしき12を軸とし、外チェーン板13と内チェーン板14を嵌設し、これを繰返し接続して構成する。
該外チェーン板13は8の字型の平板状を呈し、かつ該8の字型両端の円弧面上にはそれぞれ外可動孔131を形成する。該外可動孔131には異なるチェーンピン11を可動嵌設する。
該内チェーン板14は8の字型の平板状を呈し、かつ該8の字型両端の円弧面上にはそれぞれ内可動孔141を形成する。該内可動孔141には異なるチェーンこしき12を可動嵌設する。
該チェーンこしき12は概ね短い管状を呈し、その内部には設置空間121を形成し、該チェーンピン11を穿設する。かつ該チェーンこしき12の前後両端はそれぞれ異なる内チェーン板14の内可動孔141に可動設置する。
該チェーンピン11は概ね円柱状を呈し、該チェーンこしき12の設置空間121中に穿設する。該チェーンピン11の前後両端は該チェーンこしき12より長く、該チェーンこしき12の設置空間121の外に伸び出し、それ該外チェーン板13の外可動孔131中に穿設される。しかも該チェーンピン11の径方向の外側には凸ストップリング111を突出設置し、該凸ストップリング111は該チェーンこしき12の設置空間121の内壁と接触しストッパーの役割を担い、これにより該チェーンピン11と該チェーンこしき12間は非全面的な密着状態を保持する。
該外チェーン板13は8の字型の平板状を呈し、かつ該8の字型両端の円弧面上にはそれぞれ外可動孔131を形成する。該外可動孔131には異なるチェーンピン11を可動嵌設する。
該内チェーン板14は8の字型の平板状を呈し、かつ該8の字型両端の円弧面上にはそれぞれ内可動孔141を形成する。該内可動孔141には異なるチェーンこしき12を可動嵌設する。
該チェーンこしき12は概ね短い管状を呈し、その内部には設置空間121を形成し、該チェーンピン11を穿設する。かつ該チェーンこしき12の前後両端はそれぞれ異なる内チェーン板14の内可動孔141に可動設置する。
該チェーンピン11は概ね円柱状を呈し、該チェーンこしき12の設置空間121中に穿設する。該チェーンピン11の前後両端は該チェーンこしき12より長く、該チェーンこしき12の設置空間121の外に伸び出し、それ該外チェーン板13の外可動孔131中に穿設される。しかも該チェーンピン11の径方向の外側には凸ストップリング111を突出設置し、該凸ストップリング111は該チェーンこしき12の設置空間121の内壁と接触しストッパーの役割を担い、これにより該チェーンピン11と該チェーンこしき12間は非全面的な密着状態を保持する。
本考案は組合せ時には該チェーンピン11を該チェーンこしき12中に穿設し、該チェーンピン11と該チェーンこしき12両端においてそれぞれ異なる外チェーン板13と該内チェーン板14により可動設置する。ならびに、該チェーンピン11、該チェーンこしき12、該外チェーン板13、該内チェーン板14の結合を反復し直列結合し、リング状のチェーン本体1を形成する。
また図3、4に示すように、該チェーンピン11の凸ストップリング111は該チェーンピン11の設置空間121と接触、圧迫固定し、該チェーンピン11と該チェーンこしき12は非全面的な密着状を呈し、適当な間隙を残すことにより、該チェーン本体1が湾曲時の撓み度を増加させる。これにより、該各チェーンピン11と該チェーンこしき12はいくらか撓み度を増し、該チェーン本体1は図5、6に示すように、より大きな湾曲が可能となる。
また図3、4に示すように、該チェーンピン11の凸ストップリング111は該チェーンピン11の設置空間121と接触、圧迫固定し、該チェーンピン11と該チェーンこしき12は非全面的な密着状を呈し、適当な間隙を残すことにより、該チェーン本体1が湾曲時の撓み度を増加させる。これにより、該各チェーンピン11と該チェーンこしき12はいくらか撓み度を増し、該チェーン本体1は図5、6に示すように、より大きな湾曲が可能となる。
さらに図7、8、9に示すように、本考案の第二実施例の主要な部品は第一実施例と同様であるが、両者の相違点は、チェーンピン11の凸ストップリング111を弧状ストップ面112に替えることである。該弧状ストップ面112は該チェーンピン11の外側の径方向において、両端より中央に向かい弧状に隆起し形成し、該弧状ストップ面112が該チェーンこしき12の設置空間121と接触、圧迫固定し、該チェーンピン11と該チェーンこしき12は非全面的な密着状を呈し、該凸ストップリング111と同様の効果を達成することができる。
続いて図10、11に示すように、本考案の第三実施例の主要な部品は第一実施例と同様であるが、両者の相違点は、チェーンピン11の凸ストップリング111を数個の凸点113に替えることである。該凸点113は該チェーンピン11の外側の径方向において環状に数個を形成し、該凸点113が該チェーンこしき12の設置空間121と接触、圧迫固定し、該チェーンピン11と該チェーンこしき12は非全面的な密着状を呈し、該凸ストップリング111と同様の効果を達成することができる。
1 チェーン本体
11 チェーンピン
111 凸ストップリング
112 弧状ストップ面
113 凸点
12 チェーンこしき
121 設置空間
13 外チェーン板
131 外可動孔
14 内チェーン板
141 内可動孔
90 チェーン本体
91 チェーンピン
92 チェーンこしき
93 外チェーン板
94 内チェーン板
11 チェーンピン
111 凸ストップリング
112 弧状ストップ面
113 凸点
12 チェーンこしき
121 設置空間
13 外チェーン板
131 外可動孔
14 内チェーン板
141 内可動孔
90 チェーン本体
91 チェーンピン
92 チェーンこしき
93 外チェーン板
94 内チェーン板
Claims (4)
- チェーンピン、チェーンこしき、外チェーン板、内チェーン板を含み、
該チェーンピンは該チェーンこしき中に穿設し、該外、内チェーン板に嵌設し、反復し接続することによりチェーン本体を形成し、
該チェーンピンと該チェーンこしきの間は非全面的な密着状を呈し、該チェーン本体の撓み度を向上させることを特徴とする自転車チェーンの構造。 - 前記チェーンピンの径方向の外側には凸ストップリングを形成し、該凸ストップリングにより該チェーンピンと該チェーンこしきは非全面的な密着状を呈することを特徴とする請求項1記載の自転車チェーンの構造。
- 前記チェーンピンの径方向の外側は隆起し弧状ストップ面を形成し、該弧状ストップ面により該チェーンピンと該チェーンこしきは非全面的な密着状を呈することを特徴とする請求項1記載の自転車チェーンの構造。
- 前記チェーンピンの径方向の外側には数個の凸点を形成し、該凸点により該チェーンピンと該チェーンこしきは非全面的な密着状を呈することを特徴とする請求項1記載の自転車チェーンの構造。
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JP2005010369U JP3119504U (ja) | 2005-12-06 | 2005-12-06 | 自転車チェーンの構造 |
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JP2005010369U JP3119504U (ja) | 2005-12-06 | 2005-12-06 | 自転車チェーンの構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020016260A (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | 株式会社シマノ | 自転車用チェーン |
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2005
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JP2020016260A (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | 株式会社シマノ | 自転車用チェーン |
JP2022161936A (ja) * | 2018-07-23 | 2022-10-21 | 株式会社シマノ | 自転車用チェーン |
JP7174550B2 (ja) | 2018-07-23 | 2022-11-17 | 株式会社シマノ | 自転車用チェーン |
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