JP3119260U - ネコリラックスシート - Google Patents

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Abstract

【課題】ネコを誘引しながら、部屋の床・家具等からネコが原因となる汚れ、または傷を防ぎ、ネコのお気に入りの場所として一定の場所でネコが休むことができるネコリラックスシートを提供する。
【解決手段】布にマタタビを乾燥粉砕した粉末を若干量練りこみ一体化されたネコリラックスシート。また、布にマタタビを乾燥粉砕した粉末を若干量練りこみ、通気性を有する保護層で覆い一体化されたネコリラックスシート。また、これらのシートにおいてマタタビを混在させる布が、不織布、または綿布であるネコリラックスシート。
【選択図】図1

Description

本考案は、ネコがマタタビに反応し、ストレス発散または精神安定を図る行為を愛猫家が安心してペットに行わせることができるネコリラックスシートに関する。
近年のペットブームにより、動物愛好家が年々増加している。その中で、ペットの健康管理に関係する商品の普及は著しい。例えば、マタタビ科の植物はネコ科の動物に特有の効果があり、固体によって様々な反応(マタタビ反応)を示し、ネコが本能的に好む植物であり、粉状にしたもの、実を乾燥させたもの、枝状等のマタタビが、飼いネコの食欲改善のために食事に混ぜる商品や、爪とぎにふりかけストレス発散させる商品がこれまで開発されてきている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−155409号公報
しかしながら、マタタビに反応したネコは一時的に興奮状態になり、よだれを垂らして体をうねるなどの反応を起こすため、部屋の床・家具等が汚れる、または傷つく恐れがある。本考案は、上記の問題を解決し、ネコを誘引して、マタタビで興奮させないでリラックスさせ、ネコのストレスの高揚を防止して、床・家具等の汚れ・傷を防ぐネコリラックスシートを提供することを目的とする。
本考案は、
(1)布にマタタビを乾燥粉砕した粉末を若干量練りこみ一体化されたことを特徴とするネコリラックスシート、
(2)布にマタタビを乾燥粉砕した粉末を若干量練りこみ、通気性を有する保護層で覆い一体化されたことを特徴とするネコリラックスシート、
(3)前記マタタビを練りこむ布が、不織布、または綿布であることを特徴とする(1)または(2)記載のネコリラックスシート、および、
(4)マタタビを乾燥粉砕した粉末とバインダーとを混合して撹拌し、撹拌された混合物を、粘度コントローラを経由して、コーティング機により原布にコーティングして製造されことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のネコリラックスシート。
を提供するものである。
また、本考案において「ネコ」とはいわゆる飼い猫を含むネコ科(Felidae)の動物を総称するものである。また、本考案において「マタタビ」は、マタタビ科(Actinidiaceae)の植物を総称するものである。
本考案のネコリラックスシートにおいては、ネコがマタタビに誘引されてシート上に自ら近づき、シート上でストレス発散・精神安定を図ることができる。また、ネコのお気に入りの場所として一定の場所でネコが休むことができ、シート上でネコがマタタビに反応することで、家具や床などを傷つける心配が無く愛猫家にとってネコの管理が行いやすくすることができる。
また、マタタビを布に練りこみ、さらに通気性を有する保護層で覆うことで、マタタビの粉の飛び散りを防ぎ、臭い(マタタビラクトン等)だけをネコに与えることができる。さらに、マタタビの量をネコを誘引し、リラックスさせるが、ネコがマタタビ反応により、なめる、引っかく、噛むなどの行為を行わない程度の量とする。したがって、シート自体は劣化またはシートから出るクズの発生を防ぎ、これをネコが体内に取り入れてしまうことを防ぐことができる。
本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本考案のシートの一実施態様の断面図である。図2は、本実施態様のシートの平面図である。本実施態様のネコリラックスシートは、マタタビの乾燥粉末を若干量練りこまれた布1からなるものである。
図3は本考案のシートの別の実施態様の断面図である。図4は、本実施態様のシートの平面図である。本実施態様のネコリラックスシートは、マタタビの乾燥粉末を若干量練りこまれた布1が、通気性を有する保護層2によって全体が覆われ、一体化している。布1と、保護層2とは重ならない部分は、保護層2同士が接着されている。このことで、マタタビまたは布1のクズが外に漏れ出さないとともに、布1の劣化を防いでいる。
図5は本考案のシートのさらに別の実施態様の断面図である。本実施態様のネコリラックスシートは、マタタビの乾燥粉末を若干量練りこまれた布1の片面が、通気性を有する保護層2によって覆われている。一方、布1の他方の面は露出された状態でシートが形成されている。
布1の素材は、マタタビをこぼれにくいように取り込める素材である、不織布、または綿布もしくは毛糸であることが好ましい。また、布1は、ネコの居心地のよさを考慮し、厚さ1mm〜5mm程度のものが好ましい。
布1に練りこまれたマタタビは、布1に絡むように入り込むように混在するため外にこぼれにくい構造となっている。
通気性を有する保護層2は、通気性があり、またネコの引っかきや暴れまわる動きに耐えることができる耐久性があることが好ましい。保護層2を形成する素材としては、一般に用いられる不織布を密着し、強度を高めた素材や、ビニール・麻などの素材が好ましい。また、通気性のある保護層2で包み込んだネコ用シート全体の大きさはネコの固体ごとの動きに合わせるため、例えば、A4サイズから100cm×100cmまでの大きさが好ましい。また、ネコリラックスシート全体の厚さは0.5〜10mmが好ましい。
布1に練りこませるマタタビ量は、マタタビに対する反応はネコの固体により程度が異なるのが、ネコがマタタビに誘引されてシート上に自ら近づき、リラックスさせるため若干量とする。その量は本考案のシート当り、好ましくは、主な対象を子猫などのネコの固体が幼いときとするものは0.5〜1g、また、成体を対象とするものは0.5〜5gである。平均的なネコの反応から見るとマタタビ量は2〜3g/シートがより好ましい。マタタビ量が多すぎるとネコがよだれを垂らして体をうねるなど興奮状態に陥ることがあり、少なすぎるとネコが誘引されない場合がある。
また、布1に練りこませるマタタビの粉末としては、マタタビの実、虫瘤、葉、茎、枝などを常法により乾燥粉砕した粉末を用いることができる。原料となるマタタビの器官としては、実、または虫瘤であることが好ましく、特にマタタビアブラムシ(Asphondylia matatabi)がマタタビ(Actinidia polygama)に寄生して生じた虫瘤であることが好ましい。マタタビの粉末の粒径は、0.01〜0.5mmが好ましい。
マタタビの乾燥粉末を、布1に練りこむには、例えば、マタタビ粉末とバインダーを比率計算の後、撹拌機で撹拌し、対象物に対しコーティング比率を計算して、用いるコーティング用の版を選定する。次いで、撹拌したマタタビ粉末とバインダーの混合物を粘度コントローラを経由してコーティング機へ流し、原紙(不織布など)をコーティング機に掛けることで行うことができる。上記バインダーとしては、それに限定されるものではないが、例えば、アクリル酸エステル重合体、メタクリル酸エステル重合体が挙げられる。
また、本考案のシートの裏面に、市販の滑り止め材を付け加えることにより、ネコが激しい動きをした場合などのシートのずれを予防でき、また、シートをトレーなどに挟み込むことでも同様の効果が持てる。
本考案の一実施態様のシートの断面図である。 本考案の一実施態様のシートの平面図である。 本考案の別の実施態様のシートの断面図である。 本考案の別の実施態様のシートの平面図である。 本考案のさらに別の実施態様のシートの断面図である。
符号の説明
1 マタタビを練りこんだ布
2 通気性を有する保護層

Claims (4)

  1. 布にマタタビを乾燥粉砕した粉末を若干量練りこみ一体化されたことを特徴とするネコリラックスシート。
  2. 布にマタタビを乾燥粉砕した粉末を若干量練りこみ、通気性を有する保護層で覆い一体化されたことを特徴とするネコリラックスシート。
  3. 前記マタタビを練りこむ布が、不織布、または綿布であることを特徴とする請求項1または2記載のネコリラックスシート。
  4. マタタビを乾燥粉砕した粉末とバインダーとを混合して撹拌し、撹拌された混合物を、粘度コントローラを経由して、コーティング機により原布にコーティングして製造されことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のネコリラックスシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014008008A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Doggy Man H A Co Ltd 猫用玩具の製造方法および猫用玩具
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