JP3119225B2 - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JP3119225B2
JP3119225B2 JP10001689A JP168998A JP3119225B2 JP 3119225 B2 JP3119225 B2 JP 3119225B2 JP 10001689 A JP10001689 A JP 10001689A JP 168998 A JP168998 A JP 168998A JP 3119225 B2 JP3119225 B2 JP 3119225B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明光が透過され
ることにより画像を表示する液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、薄型、軽量、低消費電力という利
点から、液晶を使用した表示素子が重要視されている。
これらの液晶表示素子では、一般に捩じれた分子配列を
有するネマティック液晶が使用されており、その捩じれ
角の大きさからSTN(SuperTwistedNe
matic)型液晶表示素子やTN(TwistedN
ematic)型液晶表示素子に分類されている。ST
N型液晶表示素子は、急峻な電気光学特性を有するため
に、単純マトリクス状の電極による駆動が可能であると
ともに、表示素子を安価で製造することが可能である。
しかし、観察する角度によっては表示の反転が生じる
等、視野角依存性が大きく、また動作速度が遅いという
問題点を有する。また、TN型液晶表示素子は、高いコ
ントラスト比を有することから高い表示性能が要求され
る用途に使用されているが、やはり視野角依存性が大き
く、また動作速度が遅いことが問題となっている。
【0003】そこで、液晶表示素子の視野角依存性を改
良した広視野角液晶表示素子や、視野角依存性と共に応
答性も改善した高速広視野角液晶表示素子が研究開発さ
れている。
【0004】この第1の従来例として、例えば特開平9
−160051号公報に開示されているように、基板上
に設けられた櫛形電極に電圧を印加し、基板に対して横
方向の電界を発生させ、この横電界により液晶分子を基
板に対して平行な面内で駆動する横電界方式液晶表示素
子が挙げられる。横電界方式では、液晶分子の長軸が基
板と常にほぼ平行であり、液晶分子が立ち上がることは
ないために、観察する方向を変えた時の明るさの変化が
小さい。したがって、横電界方式は縦電界方式と比べて
広視野角な表示を得ることができる。
【0005】また、第2の従来例として、分極を有する
液晶を使用した縦電界方式液晶表示素子が挙げられる。
分極を有する液晶を使用した縦電界方式液晶表示素子
は、液晶分子が基板に対して平行な面内で動作する為に
広視野角な表示を得ることができ、また液晶が分極を有
するため、高速動作が可能であることが、エイエム・エ
ルシーディー97、ダイジェスト・オブ・テクニカル・
ぺ―パーズ(AM−LCD97、DIGEST OF
TECHNICAL PAPERS)の113ページに
記載されている。
【0006】さらに、第3の従来例として、フレーム周
期以下の時間で動作するネマティック液晶を使用した縦
電界方式液晶表示素子が挙げられる。この例として、例
えばアイ・ディー・アール・シー97(IDRC97)
のL−66ページに記載されているように、ネマティッ
ク液晶のベンド配向を利用したOCB(Optical
ly Compensated Birefringe
nce)モード液晶表示素子が挙げられる。OCBモー
ド液晶表示素子は、従来のTN型液晶表示素子と比較し
て一桁以上高速であるだけでなく、二軸性の位相差補償
フィルムを併用することにより広視野角な表示を得るこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第1の従来例の横電界方式液晶表示素子では、基板に
対して横方向の電界を発生させるために多くの櫛形電極
を必要とする。櫛形電極部は不透光性であるので表示に
使用できないため、画素部の開口率が低下し、縦電界方
式のアクティブマトリクス型液晶表示素子と比較する
と、表示が暗くなってしまう。さらに、櫛形電極の末端
部では横電界が乱れ、均質な表示が得られないことが問
題となっていた。
【0008】また、第2の従来例の分極を有する液晶と
能動素子とを組み合わせた縦電界方式の液晶表示素子で
は、液晶分子の方向を変化させる際に分極の方向も変化
させなければならないため、分極を持たない液晶を使用
した液晶表示素子と比較して、駆動の際により多くの電
荷を必要とする。一般的に、画素部における液晶の分極
値は、1回の選択期間中に能動素子によって供給される
電荷量と比較して大きい。このため、数回の選択期間に
分けて必要な電荷を供給する手法が行われてきた。しか
し、この手法では数回の選択期間後に所定の表示が得ら
れることになるため、高速な画面切換を行うことは不可
能である。
【0009】さらに、第3の従来例である、フレーム周
期以下の時間で動作するネマティック液晶と能動素子と
を使用した縦電界方式の液晶表示素子では、選択期間後
の液晶の動きによって液晶容量の誘電率が変化し、画素
容量が変動する。この結果、液晶容量の電圧が1フレー
ム周期内で変化する。このため、所定の表示を得るため
に複数回の書き込みにより電荷を供給する必要があり、
高速な画面切換が不可能となっている。
【0010】上記の問題に鑑み、本発明の第1の目的
は、明るく広視野角で均質な表示を実現することができ
る液晶表示素子を提供することである。
【0011】本発明の第2の目的は、高速な画面切換に
よる高速表示を実現することができる明るくかつ広視野
角な液晶表示素子を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液晶表示素子は、互いに近接して対向配置
された一対の透明基板の間に、前記一対の透明基板を透
過される照明光の透過率を制御するための液晶が注入さ
れた液晶層が設けられた横電界方式の液晶表示素子であ
って、前記一対の透明基板のうち、前記液晶表示素子を
透過された前記照明光が出射される側の透明基板の光入
射側面上には、前記液晶を駆動させるための複数の共通
電極と画素電極とが、共に複数の櫛歯を有する櫛形に形
成され、かつ互いの前記櫛歯が交互に平行に噛み合わさ
れた状態でマトリクス状に配設され、前記共通電極の櫛
歯と前記画素電極の櫛歯とに挟まれた部分に構成され前
記照明光が透過される開口領域に前記照明光を集光させ
るための集光用マイクロレンズアレイが設けられ、前記
照明光が出射される側の透明基板の光入射側面上には、
前記画素電極に前記液晶を駆動するための駆動信号を送
信する複数の信号電極線と、該信号電極線に対して直交
して配設された複数の走査電極線とが、前記マトリクス
状に配設された前記各画素電極および共通電極を囲うこ
とによって複数の画素を構成するように設けられている
とともに、前記各画素電極および信号電極線および走査
電極線に接続され、前記走査電極線の信号により選択さ
れた前記画素に前記駆動信号を供給するための能動素子
が前記各画素ごとに設けられており、前記集光用マイク
ロレンズアレイを構成する各マイクロレンズが前記各画
素にそれぞれ対応して設けられており、前記集光用マイ
クロレンズアレイを構成するマイクロレンズの対角開口
径をp、前記信号電極線の長さ方向における前記各マイ
クロレンズの大きさをX、前記信号電極線の長さ方向に
おける一つの前記画素中の前記マイクロレンズの個数を
N、前記開口領域の、前記走査電極線の長さ方向におけ
る大きさをYとした場合に、Y≧(N−1)×√(p^
2−X^2)の関係を満たすことを特徴とする。
【0013】上記のように構成された液晶表示素子によ
れば、液晶表示素子に入射した照明光は、集光用マイク
ロレンズアレイによって開口領域に集光されて、開口領
域を通過する。そのため、照明光は共通電極や画素電極
等によって遮られることが防止される。さらに、開口領
域のうち、共通電極の櫛歯と画素電極の櫛歯とが平行な
部分、すなわち横電界の乱れがない部分で照明光を通過
させることが可能となる。
【0014】
【0015】
【0016】また、本発明の液晶表示素子は、互いに近
接して対向配置された一対の透明基板の間に、前記一対
の透明基板を透過される照明光の透過率を制御するため
の液晶が注入された液晶層が設けられた縦電界方式の液
晶表示素子であって、前記一対の透明基板のうち、前記
液晶表示素子を透過された前記照明光が出射される側の
透明基板の光入射側面上には、透光性を有し前記照明光
を透過させるための開口領域として機能する複数の画素
電極と、該画素電極に供給される電荷が蓄積される複数
の補助容量とがマトリクス状に設けられ、前記照明光が
入射される側の透明基板の光出射側面上には、透光性を
有し、前記画素電極との間に電界を発生させて前記液晶
を駆動させる共通電極が設けられ、前記照明光が出射さ
れる側の透明基板の光入射側面上には、前記画素電極に
前記液晶を駆動するための駆動信号を送信する複数の信
号電極線と、該信号電極線に対して直交して配設された
複数の走査電極線とが、前記マトリクス状に配設された
前記各画素電極および補助容量を囲うことによって複数
の画素を構成するように設けられているとともに、前記
各画素電極および信号電極線および走査電極線に接続さ
れ、前記走査電極線の信号により選択された前記画素に
前記駆動信号を供給するための能動素子が設けられ、前
記画素電極に前記照明光を集光させるための集光用マイ
クロレンズアレイが設けられ、該集光用マイクロレンズ
アレイは該集光用マイクロレンズアレイを構成する各マ
イクロレンズが前記各画素に前記照明光をそれぞれ集光
させるように構成されており、さらに、前記液晶として
分極を有する液晶またはフレーム駆動周期以下の時間で
駆動されるネマティック液晶が使用されていることを特
徴とする。
【0017】上記のように構成された液晶表示素子によ
れば、液晶表示素子に入射した照明光は、集光用マイク
ロレンズアレイによって開口領域である画素電極に集光
されて、開口領域を通過する。これにより、画素電極で
は通過する照明光の光束が絞られるため、画素電極の面
積を小さく設けることが可能となる。その結果、液晶の
方向を変化させるために必要な電荷量を少なくすること
が可能となる。
【0018】
【0019】さらには、前記信号電極線の線幅をLs、
前記走査電極線の線幅をLa、前記集光用マイクロレン
ズアレイを構成するマイクロレンズの前記信号電極線の
長さ方向における大きさをX、前記走査電極線の長さ方
向における前記各マイクロレンズの大きさをY、前記信
号電極線の長さ方向における一つの前記画素中の前記マ
イクロレンズの個数をNx、前記走査電極線の長さ方向
における一つの前記画素中の前記マイクロレンズの個数
をNy、前記各走査電極線同士の距離をPx、前記各信号
電極線同士の距離をPyとした場合に、 Nx×X=Px+La Ny×Y=Py+Ls の二つの関係を満たす構成とすることにより、照明光の
利用効率が最大となる。
【0020】さらに、前記分極を有する液晶は、強誘電
性液晶、反強誘電性液晶、無閾反強誘電性液晶、歪螺旋
強誘電性液晶、ねじれ強誘電性液晶、もしくは単安定強
誘電性液晶である構成とすることが好ましい。
【0021】また、前記フレーム駆動周期以下の時間で
駆動されるネマティック液晶は該ネマティック液晶のベ
ンド配向を利用したOCBモードが用いられている構成
とすることが好ましい。
【0022】また、前記集光用マイクロレンズアレイ
は、前記照明光が入射される側の透明基板の光入射側面
上に設けられ、前記照明光に対して正の焦点距離を有す
る複数のマイクロレンズによって構成されていることが
望ましい。
【0023】さらに、前記各マイクロレンズは球面レン
ズである構成としてもよく、非球面レンズである構成と
してもよい。
【0024】また、前記マイクロレンズの開口径をp、
前記照明光が入射される側の透明基板の厚みをt1、前
記液晶層の厚みをd、前記マイクロレンズの厚みをL
1、前記開口領域の開口幅をaとした場合に、前記マイ
クロレンズは焦点距離f1が、 (p×(L1+t1+d)+a×L1)/(p+a)≦f1
≦(p×(L1+t1+d)+a×L1)/(p−a) の関係を満たすように形成されている構成とすることが
好ましい。
【0025】さらに、前記マイクロレンズは、焦点距離
f1が、 f1=L1+t1+d の関係を満たすように形成されている構成とすることに
より、マイクロレンズの焦点面と各電極が設けられてい
る面とが一致するため、開口領域の開口幅を最も小さく
することが可能となる。
【0026】また、前記マイクロレンズの開口径をp、
前記照明光が入射される側の透明基板の厚みをt1、前
記液晶層の厚みをd、前記マイクロレンズの厚みをL
1、前記開口領域の開口幅をaとした場合に、前記マイ
クロレンズの焦点距離f1が、 (p×(L1+t1+d)+a×L1)/(p+a)≦f1
≦t1+d の範囲内に存在する場合に、前記照明光が出射される側
の透明基板の厚みt2が、 t2≦(p−a)×(L1+t1+d−f1)/a の関係を満たすように形成されている構成とすることに
より、一つの画素を通過した照明光が隣の画素を通過し
た照明光と干渉することを防ぎ、高画質の表示を行うこ
とが可能となる。加えて、各画素の表示をより大きく形
成でき、未表示領域を小さくすることが可能となる。
【0027】また、前記マイクロレンズの開口径をp、
前記照明光が入射される側の透明基板の厚みをt1、前
記液晶層の厚みをd、前記マイクロレンズの厚みをL
1、前記開口領域の開口幅をaとした場合に、前記マイ
クロレンズの焦点距離f1が、 t1+d≦f1≦(p×(L1+t1+d)+a×L1)/
(p−a) の範囲内に存在する場合に、前記照明光が出射される側
の透明基板の厚みt2が、 t2≦(p+a)×(f1−L1−t1−d)/a の関係を満たすように形成されている構成とすることに
より、一つの画素を通過した照明光が隣の画素を通過し
た照明光と干渉することを防ぎ、高画質の表示を行うこ
とが可能となる。加えて、各画素の表示をより大きく形
成でき、未表示領域を小さくすることが可能となる。
【0028】また、前記集光用マイクロレンズアレイは
前記照明光が入射される側の透明基板の光入射側面上に
設けられ、前記照明光が出射される側の透明基板の光入
射側面と前記共通電極および前記画素電極との間には、
前記集光用マイクロレンズアレイによって偏向された前
記照明光を平行光に補正するための補正用マイクロレン
ズアレイが設けられている構成とすることが好ましい。
【0029】あるいは、前記集光用マイクロレンズアレ
イは前記照明光が入射される側の透明基板の光入射側面
上に設けられ、前記照明光が出射される側の透明基板の
光入射面と前記画素電極および前記補助容量との間に
は、前記集光用マイクロレンズアレイによって偏向され
た前記照明光を平行光に補正するための補正用マイクロ
レンズアレイが設けられている構成とすることが好まし
い。
【0030】上記の構成によれば、集光用マイクロレン
ズアレイによって集光されて開口領域を通過した照明光
は、補正用マイクロレンズアレイによって平行光とされ
る。従って、照明光が出射される側の透明基板の厚み
と、補正用マイクロレンズアレイのマイクロレンズの焦
点距離とが無関係となる。そのため、照明光が出射され
る側の透明基板の厚みが面内で一定でない場合でも、同
一の焦点距離を有するマイクロレンズからなるマイクロ
レンズアレイを使用することが可能となる。
【0031】さらに、前記集光用マイクロレンズアレイ
は前記照明光に対して正の焦点距離を有する複数のマイ
クロレンズによって構成され、前記補正用マイクロレン
ズアレイは前記照明光に対して正または負の焦点距離を
有する複数のマイクロレンズによって構成されているこ
とが好ましい。
【0032】さらには、前記補正用マイクロレンズアレ
イを構成するマイクロレンズは非球面レンズである構成
とすることが好ましい。
【0033】さらに、前記照明光が入射される側の透明
基板の厚みをt1、前記液晶層の厚みをd、前記開口領
域の開口幅をa、前記集光用マイクロレンズアレイを構
成するマイクロレンズの開口径をp、前記集光用マイク
ロレンズアレイを構成するマイクロレンズの焦点距離を
f1、該マイクロレンズの厚みをL1、前記補正用マイク
ロレンズアレイを構成するマイクロレンズの焦点距離を
f2、該マイクロレンズの厚みをL2とした場合に、 a≧f2/(f1−L1)×p f1+f2=L1+L2+t1+d の二つの関係を満たす構成とすることにより、照明光の
透過光量が減少せず、液晶表示素子の表示を明るくする
ことができ、さらに照明光が平行光となる。
【0034】また、前記照明光が入射される側の透明基
板の厚みをt1、前記液晶層の厚みをd、前記開口領域
の開口幅をa、前記集光用マイクロレンズアレイを構成
するマイクロレンズの開口径をp、前記集光用マイクロ
レンズアレイを構成するマイクロレンズの焦点距離をf
1、該マイクロレンズの厚みをL1、前記補正用マイクロ
レンズアレイを構成するマイクロレンズの焦点距離をf
2、該マイクロレンズの厚みをL2とした場合に、 a≧(f2+L2)/(f1−L1)×p f1−f2=L1+L2+t1+d の二つの関係を満たす構成とすることにより、照明光の
透過光量が減少せず、液晶表示素子の表示を明るくする
ことができ、さらに照明光が平行光となる。
【0035】また、前記集光用マイクロレンズアレイは
前記照明光が入射される側の透明基板の光出射側面上に
設けられ、前記照明光が出射される側の透明基板の光入
射側面と前記共通電極および前記画素電極との間には、
前記集光用マイクロレンズアレイによって偏向された前
記照明光を平行光に補正するための補正用マイクロレン
ズアレイが設けられている構成とすることが好ましい。
【0036】あるいは、前記集光用マイクロレンズアレ
イは前記照明光が入射される側の透明基板の光出射側面
上に設けられ、前記照明光が出射される側の透明基板の
光入射側面と前記画素電極および前記補助容量との間に
は、前記集光用マイクロレンズアレイによって偏向され
た前記照明光を平行光に補正するための補正用マイクロ
レンズアレイが設けられている構成とすることが好まし
い。
【0037】上記の構成によれば、照明光が入射される
側の透明基板を透過し、集光用マイクロレンズアレイに
よって集光されて開口領域を通過した照明光は、補正用
マイクロレンズアレイによって平行光とされて、照明光
が出射される側の透明基板を透過する。つまり、照明光
は両透明基板を平行光として通過する。従って、両透明
基板の厚みと各マイクロレンズアレイのマイクロレンズ
の焦点距離との関係が無関係となる。そのため、両透明
基板の厚みが面内で一定でない場合でも、同一の焦点距
離を有するマイクロレンズからなるマイクロレンズアレ
イを使用することが可能となる。
【0038】さらに、前記集光用マイクロレンズアレイ
は前記照明光に対して正の焦点距離を有する複数のマイ
クロレンズによって構成され、前記補正用マイクロレン
ズアレイは前記照明光に対して正または負の焦点距離を
有する複数のマイクロレンズによって構成されている構
成とすることが好ましい。
【0039】さらには、前記集光用マイクロレンズアレ
イを構成するマイクロレンズおよび前記補正用マイクロ
レンズアレイを構成するマイクロレンズは非球面レンズ
である構成とすることが好ましい。
【0040】加えて、前記開口領域の開口幅をa、前記
集光用マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズ
の開口径をp、前記集光用マイクロレンズアレイを構成
するマイクロレンズの焦点距離をf1、該マイクロレン
ズの厚みをL1、前記補正用マイクロレンズアレイを構
成するマイクロレンズの焦点距離をf2、該マイクロレ
ンズの厚みをL2とした場合に、 (f2−L2)/(f1−L1)×p≦a の関係を満たす構成とすることにより、照明光が開口領
域を通過される。
【0041】また、前記集光用マイクロレンズアレイを
構成するマイクロレンズは球面レンズであり、前記補正
用マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズは非
球面レンズである構成としてもよい。
【0042】さらに、前記集光用マイクロレンズアレイ
は、該集光用マイクロレンズアレイを構成する各前記マ
イクロレンズの大きさの不揃いによる前記集光用マイク
ロレンズアレイの凹凸を低減するための平坦化層に覆わ
れ、前記集光用マイクロレンズアレイを構成するマイク
ロレンズの厚みをL1、該マイクロレンズの半径をr、
該マイクロレンズの屈折率をn’、前記補正用マイクロ
レンズアレイを構成するマイクロレンズの厚みをL2、
前記平坦化層の屈折率をn、前記液晶層の厚みをd、前
記各マイクロレンズのレンズ光軸からの距離をhとし、 A=n’^2−(1−√(1−(h/r)^2))×n
^2 とした場合に、前記集光用マイクロレンズアレイを構成
するマイクロレンズの焦点距離f1が、 f1=(r×A+n×r×√A)/(n’^2−n^
2) であるとともに、前記補正用マイクロレンズアレイを構
成するマイクロレンズの焦点距離f2が f2=d+L1+L2−f1 であり、前記集光用マイクロレンズアレイによって前記
照明光が最も収束される位置に前記開口領域が設けられ
ている構成とすることにより、開口領域の開口幅を最も
小さく設けることが可能となる。
【0043】また、前記液晶表示素子を透過された前記
照明光が出射される側の透明基板の光出射側面上には、
前記照明光を散乱させるための光散乱層が設けられてい
る構成とすることにより、液晶表示素子を透過した照明
光が散乱して出射されるので、液晶表示素子の視野角が
拡げられる。
【0044】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0045】(第1の実施形態)図1は本発明の液晶表
示素子の第1の実施形態を示す断面図、図2は図1に示
した液晶表示素子の透視底面図、図3は図1に示した液
晶表示素子の概略斜視図である。
【0046】図1から図3に示す本実施形態の液晶表示
素子1は、横電界方式アクティブマトリクス型の液晶表
示素子である。図1に示すように、液晶表示素子1は、
それぞれ透明な光入射側透明基板2と光出射側透明基板
3とが、液晶層4を挟んだ状態で近接して対向配置され
ることにより構成されている。液晶層4は、光入射側透
明基板2、光出射側透明基板3およびシール材(不図
示)に囲まれた領域に液晶13が封入されることにより
構成されている。
【0047】光出射側透明基板3の光入射側面(すなわ
ち、図1および図3に示す光出射側透明基板3の上側の
面)の上には、図2および図3に示すように、信号電極
線6と、走査電極線7と、信号電極線6および走査電極
線7に接続された能動素子5とにより構成される画素領
域部が、マトリクス状に形成されている。さらに、光出
射側透明基板3の光入射側面上には、櫛形に形成され、
トランジスタ等の能動素子5に接続された画素電極8
と、同じく櫛形に形成され、画素電極8との間に各基板
2,3の平面に対して平行な横方向電界を形成する共通
電極9とが設けられている。画素電極8および共通電極
9は、可視光に対して不透過な材質で形成されている。
【0048】また、光入射側透明基板2の光入射側面上
には、バックライト(不図示)等の光源から照射される
照明光17に対して正の焦点距離を有する複数のマイク
ロレンズ10aによって構成された、集光用マイクロレ
ンズアレイとしてのマイクロレンズアレイ10が設けら
れている。マイクロレンズアレイ10は照明光17に対
して正の焦点距離を有する凸レンズアレイとして作用
し、そのマイクロレンズ10aは、例えば複数の球面レ
ンズ、もしくは複数の放物面レンズ、双曲面レンズ、楕
円面レンズ等の非球面レンズによって構成される。マイ
クロレンズアレイ10は、光入射側透明基板2とは別途
に複数のマイクロレンズを作製した後にこれらのレンズ
を光入射側透明基板2の光入射側面に張り合わせるか、
あるいは光入射側透明基板2の光入射側面の表面を物理
的または化学的に加工することにより形成される。
【0049】マイクロレンズ10aは、不透光性の画素
電極8および共通電極9による開口率の低下に起因する
透過光量の減少を防止するために、一画素に対して一つ
以上用いられる。図1から図3では、マイクロレンズ1
0aを一画素に対して複数個使用した場合の例を示して
いる。さらに、図1および図2に示すように、マイクロ
レンズ10aは、画素電極8の一つの櫛歯と共通電極9
の一つの櫛歯とに挟まれる領域(以下、「開口領域」と
いう。)の上方に複数設けられている。また、マイクロ
レンズアレイ10は、各マイクロレンズ10aの大きさ
の不揃いによる凹凸を低減するための平坦化層16によ
って覆われている。
【0050】また、図1に示すように、光入射側透明基
板2の光出射側面および光出射側透明基板3の光入射側
面には、ラビングや光照射による配向処理が施された配
向膜11,12がそれぞれ形成されている。さらに、光
入射側透明基板2の光入射側面上には偏光板14aが設
けられ、光出射側透明基板3の光出射側面上には偏光板
14bおよび光散乱層15が設けられている。なお、偏
光板14aは光入射側透明基板2の光出射側面上に設け
られていてもよく、偏光板14bは光出射側透明基板3
の光入射側面上に設けられていてもよい。
【0051】上記のように構成された液晶表示素子1で
は、液晶表示素子1に入射された照明光17は、偏光板
14a、マイクロレンズアレイ10、光入射側透明基板
2および配向膜11を透過して液晶層4に入射される。
このとき、照明光17は、マイクロレンズアレイ10に
よって開口領域付近に集光されて、開口領域を通過す
る。開口領域を通過した照明光17は、配向膜12、光
出射側透明基板3、偏光板14bおよび光散乱層15を
透過した後、液晶表示素子1から出射される。
【0052】このように、照明光17は、マイクロレン
ズアレイ10によって開口領域付近に集光されて開口領
域を通過するので、照明光17が能動素子5、信号電極
線6、走査電極線7、画素電極8または共通電極9によ
って遮られることが防止されるため、照明光17の透過
光量が減少せず、液晶表示素子1の表示を明るくするこ
とができる。これにより、開口領域の実効開口率を向上
させることができる。さらに、開口領域では画素電極8
と共通電極9とが平行であり、各電極8,9の末端部付
近のような横電界の乱れがないので、この開口領域に照
明光17を集光することにより、均一な表示を得ること
ができる。
【0053】次に、マイクロレンズ10aの焦点距離と
光入射側透明基板2や光出射側透明基板3の厚み等との
関係について説明する。
【0054】本実施形態におけるマイクロレンズアレイ
10のマイクロレンズ10aは、焦点距離f1が、 (p×(L1+t1+d)+a×L1)/(p+a)≦f1≦(p×(L1+t1 +d)+a×L1)/(p−a)…式(1) の範囲となるように形成されている。ただし、t1は光
入射側透明基板2の厚み、dは液晶層4および配向膜1
1の厚み、pはマイクロレンズ10aの開口径、L1は
マイクロレンズ10aの厚み、aは電極面(各電極8,
9が設けられている面)における開口領域の開口幅であ
る。なお、液晶表示素子1が配向膜11を有しない構成
である場合には、dは液晶層4のみの厚みである。
【0055】この式(1)は、照明光17を開口領域付
近に集光させるための条件を示すものである。従って、
上記式(1)を満たすことにより、照明光17は、マイ
クロレンズアレイ10によって開口領域付近に集光され
て開口領域を通過するので、照明光17が能動素子5、
信号電極線7、画素電極8または共通電極9によって遮
られることが防止されるため、照明光17の透過光量が
減少せず、液晶表示素子1の表示を明るくすることがで
きる。
【0056】このとき、特に、 f1=L1+t1+d…式(2) の場合には、マイクロレンズアレイ10の焦点面と電極
面とが一致し、開口領域の開口幅aを最も小さくするこ
とができる。
【0057】さらに、マイクロレンズアレイ10の焦点
面が光入射側透明基板2の中または液晶層4の上にあ
る、 (p×(L1+t1+d)+a×L1)/(p+a)≦f1≦t1+d…式(3) の場合には、光出射側透明基板3の厚みt2は、 t2≦(p−a)×(L1+t1+d−f1)/a…式(4) の範囲内でより大きい方が好ましい。これにより、一つ
の画素を通過した照明光17が隣の画素を通過した照明
光17と干渉することを防ぎ、高画質の表示を行うこと
ができる。加えて、光出射側透明基板3の厚みt2が式
(4)を満たす範囲でより大きな値をとる構成とするこ
とにより、各画素の表示をより大きくすることができ、
未表示領域を小さくすることができる。
【0058】また、マイクロレンズアレイ10の焦点面
が光出射側透明基板3の中にある、 t1+d≦f1≦(p×(L1+t1+d)+a×L1)/(p−a)…式(5) の場合には、光出射側透明基板3の厚みt2は、 t2≦(p+a)×(f1−L1−t1−d)/a…式(6) の範囲内でより大きい方が好ましい。これにより、上記
と同様に、一つの画素を通過した照明光17が隣の画素
を通過した照明光17と干渉することを防ぎ、高画質の
表示を行うことができる。加えて、光出射側透明基板3
の厚みt2が式(6)を満たす範囲でより大きな値をと
る構成とすることにより、各画素の表示をより大きくす
ることができ、未表示領域を小さくすることができる。
【0059】また、図2に示す開口領域のうち、一様な
横電界が発生する領域である、共通電極9の櫛歯と画素
電極8の櫛歯とが平行な部分の走査電極線7の長さ方向
における大きさYが、 Y≧(N−1)×√(p^2−X^2)…式(7) を満たす場合には、画素電極8の櫛歯と共通電極9の櫛
歯とが平行な部分(すなわち、各櫛歯の末端部付近でな
い部分)で照明光17を通過させることができる。ただ
し、pはマイクロレンズ10aの対角開口径、Xは信号
電極線6の長さ方向のマイクロレンズ10aの大きさ、
Nは信号電極線6の長さ方向における一画素中のマイク
ロレンズ10aの個数である。開口領域のうち、画素電
極8の櫛歯と共通電極9の櫛歯とが平行な部分では横電
界の乱れがないため、この部分に照明光17を集光して
通過させることにより、均質な表示を得ることが可能と
なる。
【0060】(第2の実施形態)図4は、本発明の液晶
表示素子の第2の実施形態を示す断面図である。ここ
で、図4に示す本実施形態の液晶表示素子21における
光入射側透明基板22、光出射側透明基板23、液晶層
24、能動素子25、信号電極線26、走査電極線(不
図示)、画素電極27、共通電極28、配向膜31,3
2、液晶33、偏光板34a,34bおよび光散乱層3
5の各構成は図1等に示した液晶表示素子1と同様であ
るので詳しい説明は省略し、以下には上記と異なる構成
についてのみ説明する。
【0061】本実施形態の液晶表示素子21では、光入
射側透明基板22の光入射側面に、集光用マイクロレン
ズアレイとしての第1のマイクロレンズアレイ29が設
けられ、さらに光出射側透明基板23の光入射側面に、
補正用マイクロレンズアレイとしての第2のマイクロレ
ンズアレイ30が設けられている。
【0062】第1のマイクロレンズアレイ29は、照明
光37に対して正の焦点距離を有する複数のマイクロレ
ンズ29aによって構成され、凸レンズアレイとして作
用する。第1のマイクロレンズアレイ29のマイクロレ
ンズ29aは、例えば球面レンズ、もしくは放物面レン
ズ、双曲面レンズ、楕円面レンズ等の非球面レンズから
構成される。本実施形態の液晶表示素子21では、球面
レンズを使用した場合には収差が大きくなるため、非球
面レンズである放物面レンズ、双曲面レンズ、楕円面レ
ンズを使用する方が好ましい。第1のマイクロレンズア
レイ29は、光入射側透明基板22と別途に複数のマイ
クロレンズを作製した後にこれらのレンズを光入射側透
明基板22の光出射側面に張り合わせるか、あるいは光
入射側透明基板22の光入射側面の表面を物理的または
化学的に加工することにより形成される。また、これら
のマイクロレンズ29aは、平坦化層36aによって覆
われている。
【0063】一方、第2のマイクロレンズアレイ30
は、照明光37に対して正または負の焦点距離を有する
複数のマイクロレンズ30aによって構成されている。
本実施形態のマイクロレンズ30aは、照明光37に対
して正の焦点距離を有しているので、凸レンズアレイと
して作用する。第2のマイクロレンズアレイ30のマイ
クロレンズ30aは、例えば放物面レンズ、双曲面レン
ズ、楕円面レンズ等の非球面レンズから構成される。第
2のマイクロレンズアレイ30は、光出射側透明基板2
3と別途に複数のマイクロレンズを作製した後にこれら
のレンズを光出射側透明基板23の光入射側面に張り合
わせるか、あるいは光出射側透明基板23の光入射側面
の表面を物理的または化学的に加工することにより形成
される。また、これらのマイクロレンズ30aは、平坦
化層36bによって覆われている。
【0064】上記のように構成された液晶表示素子21
では、液晶表示素子21に対して垂直に入射された照明
光37は、偏光板34a、第1のマイクロレンズアレイ
29、光入射側透明基板22および配向膜31を透過し
て液晶層24に入射される。このとき、照明光37は、
第1のマイクロレンズアレイ29によって開口領域(画
素電極28の一つの櫛歯と共通電極29の一つの櫛歯と
に挟まれる領域)の付近に集光されて、開口領域を通過
する。
【0065】開口領域を通過した照明光37は、配向膜
32、第2のマイクロレンズアレイ30、光出射側透明
基板23、偏光板34bおよび光散乱層35を透過した
後、液晶表示素子21から出射される。このとき、照明
光37は、第2のマイクロレンズアレイ30を通過する
際に平行光に補正される。
【0066】これにより、本実施形態の液晶表示素子2
1は、図1等に示した液晶表示素子1の効果に加えて、
光出射側透明基板23の厚みとマイクロレンズ30aの
焦点距離との関係を無関係にすることができる。そのた
め、光出射側透明基板23の厚みが面内で一定でない場
合でも、同一の焦点距離を有するマイクロレンズ30a
からなるマイクロレンズアレイ30を使用することが可
能となる。
【0067】次に、マイクロレンズ30aの焦点距離と
光出射側透明基板23の厚み等との関係について説明す
る。
【0068】第1のマイクロレンズアレイ29のマイク
ロレンズ29aの焦点面が光入射側透明基板22もしく
は液晶層24の中にある場合には、第2のマイクロレン
ズアレイ30のマイクロレンズ30aの焦点距離f2
は、 a≧f2/(f1−L1)×p…式(8) f1+f2=L1+L2+t1+d…式(9) の二つの式を満たすことが好ましい。ただし、f1は第
1のマイクロレンズアレイ29のマイクロレンズ30a
の焦点距離、L1はマイクロレンズ29aの厚み、L2は
マイクロレンズ30aの厚み、t1は光入射側透明基板
22の厚み、aは電極面(各電極27,28が設けられ
ている面)における開口領域の開口幅、pはマイクロレ
ンズ30aの開口径、dは液晶層24および配向膜31
の厚みである。なお、液晶表示素子21が配向膜31を
有さない構成である場合には、dは液晶層24のみの厚
みである。上記の式(8)を満たすことにより、照明光
37の透過光量が減少せず、液晶表示素子21の表示を
明るくすることができる。また、式(9)を満たすこと
により、照明光37が平行光となる。
【0069】また、第1のマイクロレンズアレイ29の
マイクロレンズ29aの焦点面が光出射側透明基板23
の中にある場合には a≧(f2+L2)/(f1−L1)×p…式(10) f1−f2=L1+L2+t1+d…式(11) の二つの式を満たすことが好ましい。上記と同様、式
(10)を満たすことにより、照明光37の透過光量が
減少せず、液晶表示素子21の表示を明るくすることが
できる。また、式(11)を満たすことにより、照明光
37が平行光となる。
【0070】(第3の実施形態)図5は、本発明の液晶
表示素子の第3の実施形態を示す断面図である。ここ
で、図5に示す本実施形態の液晶表示素子41における
光入射側透明基板42、光出射側透明基板43、液晶層
44、能動素子45、信号電極線46、走査電極線(不
図示)、画素電極47、共通電極48、配向膜51,5
2、液晶53、偏光板54a,54bおよび光散乱層5
5の各構成は、図4に示した液晶表示素子21と同様で
あるので詳しい説明は省略する。
【0071】また、本実施形態の液晶表示素子41で
は、光入射側透明基板42の光出射側面に第1のマイク
ロレンズアレイ49が設けられ、さらに光出射側透明基
板43の光入射側面に第2のマイクロレンズアレイ50
が設けられている。なお、各マイクロレンズアレイ4
9,50、各マイクロレンズ49a,50aおよび各平
坦化層56a,56bの構成は、図4に示した液晶表示
素子21と同様であるので説明は省略する。
【0072】上記のように構成された液晶表示素子41
では、液晶表示素子41に対して垂直に入射された照明
光57は、偏光板54a、光入射側透明基板42、マイ
クロレンズアレイ49および配向膜51を透過して液晶
層44に入射される。このとき、照明光57は、マイク
ロレンズアレイ49によって開口領域(画素電極48の
一つの櫛歯と共通電極49の一つの櫛歯とに挟まれる領
域)の付近に集光されて、開口領域を通過する。
【0073】開口領域を通過した照明光57は、配向膜
52、第2のマイクロレンズアレイ50、光出射側透明
基板43、偏光板54bおよび光散乱層55を透過した
後、液晶表示素子41から出射される。照明光57は、
第2のマイクロレンズアレイ50を通過する際に、液晶
表示素子41に対して垂直な直線光に偏向される。つま
り、本実施形態の液晶表示素子41では、光入射側透明
基板42および光出射側透明基板43を通過する照明光
57は平行光となる。
【0074】これにより、本実施形態の液晶表示素子4
1は、図4に示した液晶表示素子21の効果に加えて、
光入射側透明基板42および光出射側透明基板43の厚
みと、各マイクロレンズ49a,50aの焦点距離との
関係を無関係にすることができる。そのため、光入射側
透明基板42および光出射側透明基板43の厚みが面内
で一定でない場合でも、同一の焦点距離を有するマイク
ロレンズ49a,50aからなるマイクロレンズアレイ
49,50を使用することが可能となる。
【0075】次に、光入射側透明基板42や光出射側透
明基板43の厚み等と、マイクロレンズ49a,50a
の焦点距離との関係について説明する。
【0076】第1のマイクロレンズアレイ49のマイク
ロレンズ49aとして、照明光57の入射方向に対して
正の焦点距離f1を有する放物面レンズ、双曲面レンズ
または楕円面レンズ等の非球面レンズを使用し、第2の
マイクロレンズアレイ50のマイクロレンズ50aとし
て、照明光57に対して正または負の焦点距離f2を有
する放物面レンズ、双曲面レンズまたは楕円面レンズ等
の非球面レンズを使用した場合には、マイクロレンズ4
9aの厚みL1、およびマイクロレンズ50aの厚みL2
に対して、 (f2−L2)+(f1−L1)=d…式(12) となる関係が成立する。ただし、dは液晶層44および
配向膜51,52の厚みである。なお、液晶表示素子4
1が配向膜51,52を有さない構成である場合には、
dは液晶層44のみの厚みである。また、開口領域を照
明光57が通過するためには、 (f2−L2)/(f1−L1)×p≦a…式(13) となる関係が成立することを要する。ただし、pはマイ
クロレンズ49aの開口径、aは電極面(各電極48,
49が設けられている面)における開口領域の開口幅で
ある。
【0077】第1のマイクロレンズアレイ49のマイク
ロレンズ49aとして正の焦点距離f1を有する半径r
の球面レンズを使用し、第2のマイクロレンズアレイ5
0のマイクロレンズ50aとして、第1のマイクロレン
ズアレイ49のレンズ収差を補正し、かつ照明光57を
直線光にするレンズを使用した場合には、マイクロレン
ズ49a,50aのレンズ光軸からの距離hに対して、
焦点距離f1が、 f1=(r×A+n×r×√A)/(n’^2−n^2)…式(14) となる。ただし、nは平坦化層56aの屈折率、n’は
マイクロレンズ49aの屈折率であり、Aは、 A=n’^2−(1−√(1−(h/r)^2))×n^2…式(15) である。そこで、第2のマイクロレンズアレイ50のマ
イクロレンズ50aとして、焦点距離f2が f2=d+L1+L2−f1…式(16) であるものを用い、かつ照明光57が最も収束する位置
に電極面を設けることにより、開口幅aを最も小さくす
ることができる。
【0078】(第4の実施形態)図6は本発明の液晶表
示素子の第4の実施形態を示す断面図、図7は図6に示
した液晶表示素子の透視底面図、図8は図6に示した液
晶表示素子の概略斜視図である。
【0079】図6から図8に示す本実施形態の液晶表示
装置61は、縦電界方式アクティブマトリクス型の液晶
表示素子である。ここで、本実施形態の液晶表示素子6
1における光入射側透明基板62、光出射側透明基板6
3、液晶層64、能動素子65、信号電極線66、走査
電極線78、マイクロレンズアレイ70、配向膜71,
72、偏光板74a,74b、光散乱層75および平坦
化層76の各構成は、図1等に示した液晶表示素子1と
同様であるので詳しい説明は省略し、以下には上記と異
なる構成についてのみ説明する。
【0080】本実施形態では、透明導電膜等からなる共
通電極68が光入射側透明基板62の光出射面側上に設
けられ、同じく透明導電膜からなる画素電極67が光出
射側透明基板63の光入射側面上に設けられている。さ
らに、光出射側透明基板63の光入射側面上には、画素
電極67に供給する電荷を蓄積するための補助容量69
が設けられている。また、液晶層64に注入される液晶
73には、分極を有する液晶、またはフレーム周期以下
の時間で動作するネマティック液晶が用いられている。
このような縦電界方式の液晶表示素子61では、光入射
側透明基板62に設けられた共通電極68と光出射側透
明基板63に設けられた画素電極67との間に電圧を印
加して、両基板62,63の平面に対して垂直な方向の
電界を発生させることによって液晶73を駆動する。
【0081】上記のように構成された液晶表示素子61
では、液晶表示素子61に入射された照明光77は、偏
光板74a、マイクロレンズアレイ70、光入射側透明
基板62、共通電極68および配向膜71を透過して液
晶層64に入射される。このとき、照明光77は、マイ
クロレンズアレイ70によって開口領域(すなわち画素
電極67)の付近に集光される。開口領域付近に集光さ
れた照明光77は、配向膜72および画素電極67を透
過し、さらに光出射側透明基板63、偏光板74bおよ
び光散乱層75を透過した後、液晶表示素子61から出
射される。
【0082】このように、本実施形態では、マイクロレ
ンズアレイ70によって画素電極67の付近における照
明光67の光束が絞られるため、画素電極67の面積を
小さく設けることが可能である。その結果、補助容量6
9および能動素子65の面積を大きく設けることが可能
となる。したがって、分極液晶の方向を変化させるため
に必要な電荷量が少なくなり、能動素子65による供給
電荷量及び蓄積電荷量が増大する。そのため、分極の大
きな液晶を用いた場合でも、1回の書き込みで駆動する
ことが可能となり、高品質な表示を実現することができ
ることに加え、高速な画面切換による高速表示を実現す
ることができる。また、フレーム周期以下の時間で動作
するネマティック液晶を用いた場合でも、1回の書き込
みで駆動することが可能となり、高品質な表示を実現す
ることができることに加え、高速な画面切換による高速
表示を実現することができる。
【0083】また、信号電極線66の線幅をLs、走査
電極線78の線幅をLa、信号電極線66の長さ方向の
マイクロレンズ70aの数をNx、走査電極線78の長
さ方向のマイクロレンズ70aの数をNy、信号電極線
66の長さ方向のマイクロレンズ70aの大きさをX、
走査電極線78の長さ方向のマイクロレンズ70aの大
きさをY、走査電極線78間の距離をPx、信号電極線
66間の距離をPyとした場合に、 Nx×X=Px+La…式(17) Ny×Y=Py+Ls…式(18) を満たす場合には、照明光77の利用効率を最大にする
ことができる。
【0084】なお、上記の分極を有する液晶としては、
強誘電性液晶、反強誘電性液晶、無閾反強誘電性液晶、
歪螺旋強誘電性液晶、ねじれ強誘電性液晶、もしくは単
安定強誘電性液晶を用いることができる。また、液晶表
示素子は、上記のネマティック液晶のベンド配向を利用
したOCBモード液晶表示素子としてもよい。
【0085】(第5の実施形態)図9は、本発明の液晶
表示素子の第5の実施形態を示す断面図である。ここ
で、図9に示す本実施形態の液晶表示素子81における
光入射側透明基板82、光出射側透明基板83、液晶層
84、能動素子85、信号電極線86、走査電極線(不
図示)、各マイクロレンズアレイ89,90、各マイク
ロレンズ89a,90a、配向膜91,92、偏光板9
4a,94b、光散乱層95および平坦化層96a,9
6bの各構成は図4に示した液晶表示素子21と同様で
あるので詳しい説明は省略する。ただし、本実施形態の
第2のマイクロレンズアレイ90におけるマイクロレン
ズ90aは、図4に示した液晶表示素子21の第2のマ
イクロレンズアレイ30におけるマイクロレンズ30a
とは表裏が逆にされた状態で配設された例を示してい
る。
【0086】また、本実施形態の液晶表示素子81にお
ける画素電極87、共通電極88、液晶93および補助
容量98の各構成は、図6等に示した第4の実施形態の
液晶表示素子61と同様であるので詳しい説明は省略す
る。
【0087】本実施形態の液晶表示素子81において
も、図4に示した第2の実施形態の液晶表示素子21と
同様に、光出射側透明基板83を通過する照明光97が
平行光となり、光出射側透明基板83の厚みとマイクロ
レンズ90aの焦点距離との関係を無関係にすることが
できる。そのため、光出射側透明基板83の厚みが面内
で一定でない場合でも、同一の焦点距離を有するマイク
ロレンズ90aからなるマイクロレンズアレイ90を使
用することが可能となる。
【0088】加えて、図6等に示した第4の実施形態の
液晶表示素子61と同様に、マイクロレンズアレイ89
によって画素電極87の付近における照明光97の光束
が絞られるため、画素電極87の面積を小さく設けるこ
とができ、補助容量98および能動素子85の面積を大
きくすることが可能となる。そのため、分極の大きな液
晶を用いた場合でも、1回の書き込みで駆動することが
可能となり、高品質な表示を実現することができること
に加え、高速な画面切換による高速表示を実現すること
ができる。また、フレーム周期以下の時間で動作するネ
マティック液晶を用いた場合でも、1回の書き込みで駆
動することが可能となり、高品質な表示を実現すること
ができることに加え、高速な画面切換による高速表示を
実現することができる。
【0089】なお、本実施形態の液晶表示素子81を投
写型液晶表示装置に適用して使用する場合には、光散乱
層95を設けなくてもよい。
【0090】(第6の実施形態)図10は、本発明の液
晶表示素子の第6の実施形態を示す断面図である。ここ
で、図10に示す本実施形態の液晶表示素子101にお
ける光入射側透明基板102、光出射側透明基板10
3、液晶層104、能動素子105、信号電極線10
6、走査電極線(不図示)、各マイクロレンズアレイ1
09,110、各マイクロレンズ109a,110a、
配向膜111,112、偏光板114a,114b、光
散乱層115および平坦化層116a,116bの各構
成は、図5に示した液晶表示素子41と同様であるので
詳しい説明は省略する。ただし、本実施形態の各マイク
ロレンズアレイ109,110における各マイクロレン
ズ109a,110aは、図5に示した液晶表示素子4
1の各マイクロレンズアレイ49,50におけるマイク
ロレンズ49a,50aとは表裏が逆にされた状態で配
設された例を示している。
【0091】また、本実施形態の液晶表示素子101に
おける画素電極107、共通電極108、液晶113お
よび補助容量118の各構成は、図6等に示した第4の
実施形態の液晶表示素子61と同様であるので詳しい説
明は省略する。
【0092】本実施形態の液晶表示素子101において
も、図5に示した第3の実施形態の液晶表示素子41と
同様に、光入射側透明基板102および光出射側透明基
板103を通過する照明光117が平行光となり、光入
射側透明基板102および光出射側透明基板103の厚
みと各マイクロレンズ109a,110aの焦点距離と
の関係を無関係にすることができる。そのため、光入射
側透明基板102および光出射側透明基板103の厚み
が面内で一定でない場合でも、同一の焦点距離を有する
マイクロレンズ49a,50aからなるマイクロレンズ
アレイ49,50を使用することが可能となる。
【0093】加えて、図6等に示した第4の実施形態の
液晶表示素子61と同様に、マイクロレンズアレイ10
9によって画素電極107の付近における照明光107
の光束が絞られるため、画素電極107の面積を小さく
設けることができ、補助容量118および能動素子10
5の面積を大きくすることが可能となる。そのため、分
極の大きな液晶を用いた場合でも、1回の書き込みで駆
動することが可能となり、高品質な表示を実現すること
ができることに加え、高速な画面切換による高速表示を
実現することができる。また、フレーム周期以下の時間
で動作するネマティック液晶を用いた場合でも、1回の
書き込みで駆動することが可能となり、高品質な表示を
実現することができることに加え、高速な画面切換によ
る高速表示を実現することができる。
【0094】なお、本実施形態の液晶表示素子101を
投写型液晶表示装置に適用して使用する場合には、光散
乱層115を設けなくてもよい。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液晶表示
素子は、互いに近接して対向配置された一対の透明基板
の間に液晶層が設けられた横電界方式の液晶表示素子で
あって、照明光が出射される側の透明基板の光入射側面
上には、液晶を駆動させるための複数の共通電極と画素
電極とが、共に複数の櫛歯を有する櫛形に形成され、か
つ互いの櫛歯が交互に平行に噛み合わされた状態でマト
リクス状に配設され共通電極の櫛歯と画素電極の櫛歯
とに挟まれた部分に構成され照明光が透過される開口領
域の付近に照明光を集光させるための集光用マイクロレ
ンズアレイが設けられ、照明光が出射される側の透明基
板の光入射側面上には、画素電極に液晶を駆動するため
の駆動信号を送信する複数の信号電極線と、信号電極線
に対して直交して配設された複数の走査電極線とが、マ
トリクス状に配設された各画素電極および共通電極を囲
うことによって複数の画素を構成するように設けられて
いるとともに、各画素電極および信号電極線および走査
電極線に接続され、走査電極線の信号により選択された
画素に駆動信号を供給するための能動素子が各画素ごと
に設けられており、集光用マイクロレンズアレイを構成
する各マイクロレンズが各画素にそれぞれ対応して設け
られており、前記集光用マイクロレンズアレイを構成す
るマイクロレンズの対角開口径をp、前記信号電極線の
長さ方向における前記各マイクロレンズの大きさをX、
前記信号電極線の長さ方向における一つの前記画素中の
前記マイクロレンズの個数をN、前記開口領域の、前記
走査電極線の長さ方向における大きさをYとした場合
に、Y≧(N−1)×√(p^2−X^2)の関係を満
たしているので、各電極によって照明光が遮られること
が防止されるため、液晶表示素子の表示を明るくするこ
とができる。
【0096】また、本発明の液晶表示素子は、互いに近
接して対向配置された一対の透明基板の間に液晶層が設
けられた縦電界方式の液晶表示素子であって、照明光が
出射される側の透明基板の光入射側面上には、透光性を
有し照明光を透過させるための開口領域として機能する
複数の画素電極と、画素電極に供給される電荷が蓄積さ
れる複数の補助容量とがマトリクス状に設けられ、照明
光が入射される側の透明基板の光出射側面上には、透光
性を有し、画素電極との間に電界を発生させて液晶を駆
動させる共通電極が設けられ、照明光が出射される側の
透明基板の光入射側面上には、画素電極に液晶を駆動す
るための駆動信号を送信する複数の信号電極線と、信号
電極線に対して直交して配設された複数の走査電極線と
が、マトリクス状に配設された各画素電極および補助容
量を囲うことによって複数の画素を構成するように設け
られているとともに、各画素電極および信号電極線およ
び走査電極線に接続され、走査電極線の信号により選択
された画素に駆動信号を供給するための能動素子が設け
られ、画素電極に照明光を集光させるための集光用マイ
クロレンズアレイが設けられ、集光用マイクロレンズア
レイは集光用マイクロレンズアレイを構成する各マイク
ロレンズが各画素に照明光をそれぞれ集光させるように
構成されており、さらに、前記液晶として分極を有する
液晶またはフレーム駆動周期以下の時間で駆動されるネ
マティック液晶が使用されているので、開口領域として
機能する画素電極を小さく設け、補助容量等を大きく設
けることができ、さらに1回の書き込みで駆動すること
が可能となり、高品質な表示を実現することができるこ
とに加え、高速な画面切換による高速表示を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示素子の第1の実施形態を示す
断面図である。
【図2】図1に示した液晶表示素子の透視底面図であ
る。
【図3】図1に示した液晶表示素子の概略斜視図であ
る。
【図4】本発明の液晶表示素子の第2の実施形態を示す
断面図である。
【図5】本発明の液晶表示素子の第3の実施形態を示す
断面図である。
【図6】本発明の液晶表示素子の第4の実施形態を示す
断面図である。
【図7】図6に示した液晶表示素子の透視底面図であ
る。
【図8】図6に示した液晶表示素子の概略斜視図であ
る。
【図9】本発明の液晶表示素子の第5の実施形態を示す
断面図である。
【図10】本発明の液晶表示素子の第6の実施形態を示
す断面図である。
【符号の説明】
1,21,41,61,81,101 液晶表示素子 2,22,42,62,82,102 光入射側透明
基板 3,23,43,63,83,103 光出射側透明
基板 4,24,44,64,84,104 液晶層 5,25,45,65,85,105 能動素子 6,26,46,66,86,106 信号電極線 7,78 走査電極線 8,27,47,67,87,107 画素電極 9,28,48,68,88,108 共通電極 10,70 マイクロレンズアレイ 10a,29a,30a,49a,50a,70a,8
9a,90a,109a,110a マイクロレンズ 11,12,31,32,51,52,71,72,9
1,92,111,112 配向膜 13,33,53,73,93,113 液晶 14a,14b,34a,34b,54a,54b,7
4a,74b,94a,94b,114a,114b
偏光板 15,35,55,75,95,115 光散乱層 16,36a,36b,56a,56b,76,96
a,96b,116a,116b 平坦化層 17,37,57,77,97,117 照明光 29,49,89,109 第1のマイクロレンズア
レイ 30,50,90,110 第2のマイクロレンズア
レイ 69,98,118 補助容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−286211(JP,A) 特開 平5−34724(JP,A) 特開 平9−90433(JP,A) 特開 平9−50018(JP,A) 特開 平7−13161(JP,A) 特開 平10−20294(JP,A) 特開 平5−303089(JP,A) 特開 平3−51882(JP,A) 特開 平3−170911(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1335 G02F 1/1343 G02F 1/136

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに近接して対向配置された一対の透
    明基板の間に、前記一対の透明基板を透過される照明光
    の透過率を制御するための液晶が注入された液晶層が設
    けられた横電界方式の液晶表示素子であって、 前記一対の透明基板のうち、前記液晶表示素子を透過さ
    れた前記照明光が出射される側の透明基板の光入射側面
    上には、前記液晶を駆動させるための複数の共通電極と
    画素電極とが、共に複数の櫛歯を有する櫛形に形成さ
    れ、かつ互いの前記櫛歯が交互に平行に噛み合わされた
    状態でマトリクス状に配設され、 前記共通電極の櫛歯と前記画素電極の櫛歯とに挟まれた
    部分に構成され前記照明光が透過される開口領域に前記
    照明光を集光させるための集光用マイクロレンズアレイ
    が設けられ、 前記照明光が出射される側の透明基板の光入射側面上に
    は、前記画素電極に前記液晶を駆動するための駆動信号
    を送信する複数の信号電極線と、該信号電極線に対して
    直交して配設された複数の走査電極線とが、前記マトリ
    クス状に配設された前記各画素電極および共通電極を囲
    うことによって複数の画素を構成するように設けられて
    いるとともに、前記各画素電極および信号電極線および
    走査電極線に接続され、前記走査電極線の信号により選
    択された前記画素に前記駆動信号を供給するための能動
    素子が前記各画素ごとに設けられており、 前記集光用マイクロレンズアレイを構成する各マイクロ
    レンズが前記各画素にそれぞれ対応して設けられてお
    り、 前記集光用マイクロレンズアレイを構成するマイクロレ
    ンズの対角開口径をp、前記信号電極線の長さ方向にお
    ける前記各マイクロレンズの大きさをX、前記信号電極
    線の長さ方向における一つの前記画素中の前記マイクロ
    レンズの個数をN、前記開口領域の、前記走査電極線の
    長さ方向における大きさをYとした場合に、 Y≧(N−1)×√(p^2−X^2)(N≧2) の関係を満たすことを特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 互いに近接して対向配置された一対の透
    明基板の間に、前記一対の透明基板を透過される照明光
    の透過率を制御するための液晶が注入された液晶層が設
    けられた縦電界方式の液晶表示素子であって、 前記一対の透明基板のうち、前記液晶表示素子を透過さ
    れた前記照明光が出射される側の透明基板の光入射側面
    上には、透光性を有し前記照明光を透過させるための開
    口領域として機能する複数の画素電極と、該画素電極に
    供給される電荷が蓄積される複数の補助容量とがマトリ
    クス状に設けられ、 前記照明光が入射される側の透明基板の光出射側面上に
    は、透光性を有し、前記画素電極との間に電界を発生さ
    せて前記液晶を駆動させる共通電極が設けられ、 前記照明光が出射される側の透明基板の光入射側面上に
    は、前記画素電極に前記液晶を駆動するための駆動信号
    を送信する複数の信号電極線と、該信号電極線に対して
    直交して配設された複数の走査電極線とが、前記マトリ
    クス状に配設された前記各画素電極および補助容量を囲
    うことによって複数の画素を構成するように設けられて
    いるとともに、前記各画素電極および信号電極線および
    走査電極線に接続され、前記走査電極線の信号により選
    択された前記画素に前記駆動信号を供給するための能動
    素子が設けられ、 前記画素電極に前記照明光を集光させるための集光用マ
    イクロレンズアレイが設けられ、該集光用マイクロレン
    ズアレイは該集光用マイクロレンズアレイを構成する各
    マイクロレンズが前記各画素に前記照明光をそれぞれ集
    光させるように構成されており、 さらに、前記液晶として分極を有する液晶またはフレー
    ム駆動周期以下の時間で駆動されるネマティック液晶が
    使用され、 前記信号電極線の線幅をLs、前記走査電極線の線幅を
    La、前記集光用マイクロレンズアレイを構成するマイ
    クロレンズの前記信号電極線の長さ方向における大きさ
    をX、前記走査電極線の長さ方向における前記各マイク
    ロレンズの大きさをY、前記信号電極線の長さ方向にお
    ける一つの前記画素中の前記マイクロレンズの個数をN
    x、前記走査電極線の長さ方向における一つの前記画素
    中の前記マイクロレンズの個数をNy、前記各走査電極
    線同士の距離をPx、前記各信号電極線同士の距離をPy
    とした場合に、 Nx×X=Px+La Ny×Y=Py+Ls の二つの関係を満たすことを特徴とする液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 前記分極を有する液晶は強誘電性液晶で
    ある請求項2に記載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 前記分極を有する液晶は反強誘電性液晶
    である請求項2に記載の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】 前記分極を有する液晶は無閾反強誘電性
    液晶である請求項2に記載の液晶表示素子。
  6. 【請求項6】 前記分極を有する液晶は歪螺旋強誘電性
    液晶である請求項2に記載の液晶表示素子。
  7. 【請求項7】 前記分極を有する液晶はねじれ強誘電性
    液晶である請求項2に記載の液晶表示素子。
  8. 【請求項8】 前記分極を有する液晶は単安定強誘電性
    液晶である請求項2に記載の液晶表示素子。
  9. 【請求項9】 前記フレーム駆動周期以下の時間で駆動
    されるネマティック液晶は該ネマティック液晶のベンド
    配向を利用したOCBモードが用いられている請求項2
    に記載の液晶表示素子。
  10. 【請求項10】 前記集光用マイクロレンズアレイは、
    前記照明光が入射される側の透明基板の光入射側面上に
    設けられ、前記照明光に対して正の焦点距離を有する複
    数のマイクロレンズによって構成されている請求項1か
    ら9いずれか1項に記載の液晶表示素子。
  11. 【請求項11】 前記各マイクロレンズは球面レンズで
    ある請求項10に記載の液晶表示素子。
  12. 【請求項12】 前記各マイクロレンズは非球面レンズ
    である請求項10に記載の液晶表示素子。
  13. 【請求項13】 前記マイクロレンズの開口径をp、前
    記照明光が入射される側の透明基板の厚みをt1、前記
    液晶層の厚みをd、前記マイクロレンズの厚みをL1、
    前記開口領域の開口幅をaとした場合に、前記マイクロ
    レンズは焦点距離f1が、 (p×(L1+t1+d)+a×L1)/(p+a)≦f1
    ≦(p×(L1+t1+d)+a×L1)/(p−a) の関係を満たすように形成されている請求項10から1
    2のいずれか1項に記載の液晶表示素子。
  14. 【請求項14】 前記マイクロレンズは、焦点距離f1
    が、 f1=L1+t1+d の関係を満たすように形成されている請求項13に記載
    の液晶表示素子。
  15. 【請求項15】 前記マイクロレンズの開口径をp、前
    記照明光が入射される側の透明基板の厚みをt1、前記
    液晶層の厚みをd、前記マイクロレンズの厚みをL1、
    前記開口領域の開口幅をaとした場合に、前記マイクロ
    レンズの焦点距離f1が、 (p×(L1+t1+d)+a×L1)/(p+a)≦f1
    ≦t1+d の範囲内に存在する場合に、前記照明光が出射される側
    の透明基板の厚みt2が、 t2≦(p−a)×(L1+t1+d−f1)/a の関係を満たすように形成されている請求項10から1
    2のいずれか1項に記載の液晶表示素子。
  16. 【請求項16】 前記マイクロレンズの開口径をp、前
    記照明光が入射される側の透明基板の厚みをt1、前記
    液晶層の厚みをd、前記マイクロレンズの厚みをL1、
    前記開口領域の開口幅をaとした場合に、前記マイクロ
    レンズの焦点距離f1が、 t1+d≦f1≦(p×(L1+t1+d)+a×L1)/
    (p−a) の範囲内に存在する場合に、前記照明光が出射される側
    の透明基板の厚みt2が、 t2≦(p+a)×(f1−L1−t1−d)/a の関係を満たすように形成されている請求項10から1
    2のいずれか1項に記載の液晶表示素子。
  17. 【請求項17】 前記集光用マイクロレンズアレイは前
    記照明光が入射される側の透明基板の光入射側面上に設
    けられ、前記照明光が出射される側の透明基板の光入射
    側面と前記共通電極および前記画素電極との間には、前
    記集光用マイクロレンズアレイによって偏向された前記
    照明光を平行光に補正するための補正用マイクロレンズ
    アレイが設けられている請求項1に記載の液晶表示素
    子。
  18. 【請求項18】 前記集光用マイクロレンズアレイは前
    記照明光が入射される側の透明基板の光入射側面上に設
    けられ、前記照明光が出射される側の透明基板の光入射
    側面と前記画素電極および前記補助容量との間には、前
    記集光用マイクロレンズアレイによって偏向された前記
    照明光を平行光に補正するための補正用マイクロレンズ
    アレイが設けられている請求項2から9のいずれか1項
    に記載の液晶表示素子。
  19. 【請求項19】 前記集光用マイクロレンズアレイは前
    記照明光に対して正の焦点距離を有する複数のマイクロ
    レンズによって構成され、前記補正用マイクロレンズア
    レイは前記照明光に対して正または負の焦点距離を有す
    る複数のマイクロレンズによって構成されている請求項
    17または18に記載の液晶表示素子。
  20. 【請求項20】 前記補正用マイクロレンズアレイを構
    成するマイクロレンズは非球面レンズである請求項19
    に記載の液晶表示素子。
  21. 【請求項21】 前記照明光が入射される側の透明基板
    の厚みをt1、前記液晶層の厚みをd、前記開口領域の
    開口幅をa、前記集光用マイクロレンズアレイを構成す
    るマイクロレンズの開口径をp、前記集光用マイクロレ
    ンズアレイを構成するマイクロレンズの焦点距離をf
    1、該マイクロレンズの厚みをL1、前記補正用マイクロ
    レンズアレイを構成するマイクロレンズの焦点距離をf
    2、該マイクロレンズの厚みをL2とした場合に、 a≧f2/(f1−L1)×p f1+f2=L1+L2+t1+d の二つの関係を満たす請求項20に記載の液晶表示素
    子。
  22. 【請求項22】 前記照明光が入射される側の透明基板
    の厚みをt1、前記液晶層の厚みをd、前記開口領域の
    開口幅をa、前記集光用マイクロレンズアレイを構成す
    るマイクロレンズの開口径をp、前記集光用マイクロレ
    ンズアレイを構成するマイクロレンズの焦点距離をf
    1、該マイクロレンズの厚みをL1、前記補正用マイクロ
    レンズアレイを構成するマイクロレンズの焦点距離をf
    2、該マイクロレンズの厚みをL2とした場合に、 a≧(f2+L2)/(f1−L1)×p f1−f2=L1+L2+t1+d の二つの関係を満たす請求項20に記載の液晶表示素
    子。
  23. 【請求項23】 前記集光用マイクロレンズアレイは前
    記照明光が入射される側の透明基板の光出射側面上に設
    けられ、前記照明光が出射される側の透明基板の光入射
    側面と前記共通電極および前記画素電極との間には、前
    記集光用マイクロレンズアレイによって偏向された前記
    照明光を平行光に補正するための補正用マイクロレンズ
    アレイが設けられている請求項1に記載の液晶表示素
    子。
  24. 【請求項24】 前記集光用マイクロレンズアレイは前
    記照明光が入射される側の透明基板の光出射側面上に設
    けられ、前記照明光が出射される側の透明基板の光入射
    側面と前記画素電極および前記補助容量との間には、前
    記集光用マイクロレンズアレイによって偏向された前記
    照明光を平行光に補正するための補正用マイクロレンズ
    アレイが設けられている請求項2から9のいずれか1項
    に記載の液晶表示素子。
  25. 【請求項25】 前記集光用マイクロレンズアレイは前
    記照明光に対して正の焦点距離を有する複数のマイクロ
    レンズによって構成され、前記補正用マイクロレンズア
    レイは前記照明光に対して正または負の焦点距離を有す
    る複数のマイクロレンズによって構成されている請求項
    23または24に記載の液晶表示素子。
  26. 【請求項26】 前記集光用マイクロレンズアレイを構
    成するマイクロレンズおよび前記補正用マイクロレンズ
    アレイを構成するマイクロレンズは非球面レンズである
    請求項25に記載の液晶表示素子。
  27. 【請求項27】 前記開口領域の開口幅をa、前記集光
    用マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズの開
    口径をp、前記集光用マイクロレンズアレイを構成する
    マイクロレンズの焦点距離をf1、該マイクロレンズの
    厚みをL1、前記補正用マイクロレンズアレイを構成す
    るマイクロレンズの焦点距離をf2、該マイクロレンズ
    の厚みをL2とした場合に、 (f2−L2)/(f1−L1)×p≦a の関係を満たす請求項26に記載の液晶表示素子。
  28. 【請求項28】 前記集光用マイクロレンズアレイを構
    成するマイクロレンズは球面レンズであり、前記補正用
    マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズは非球
    面レンズである請求項25に記載の液晶表示素子。
  29. 【請求項29】 前記集光用マイクロレンズアレイは、
    該集光用マイクロレンズアレイを構成する各前記マイク
    ロレンズの大きさの不揃いによる前記集光用マイクロレ
    ンズアレイの凹凸を低減するための平坦化層に覆われ、
    前記集光用マイクロレンズアレイを構成するマイクロレ
    ンズの厚みをL1、該マイクロレンズの半径をr、該マ
    イクロレンズの屈折率をn’、前記補正用マイクロレン
    ズアレイを構成するマイクロレンズの厚みをL2、前記
    平坦化層の屈折率をn、前記液晶層の厚みをd、前記各
    マイクロレンズのレンズ光軸からの距離をhとし、 A=n’^2−(1−√(1−(h/r)^2))×n
    ^2 とした場合に、前記集光用マイクロレンズアレイを構成
    するマイクロレンズの焦点距離f1が、 f1=(r×A+n×r×√A)/(n’^2−n^
    2) であるとともに、前記補正用マイクロレンズアレイを構
    成するマイクロレンズの焦点距離f2が f2=d+L1+L2−f1 であり、前記集光用マイクロレンズアレイによって前記
    照明光が最も収束される位置に前記開口領域が設けられ
    ている請求項28に記載の液晶表示素子。
  30. 【請求項30】 前記液晶表示素子を透過された前記照
    明光が出射される側の透明基板の光出射側面上には、前
    記照明光を散乱させるための光散乱層が設けられている
    請求項1から29のいずれか1項に記載の液晶表示素
    子。
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