JP3118908B2 - 加熱気化導入装置 - Google Patents

加熱気化導入装置

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JP3118908B2
JP3118908B2 JP03284528A JP28452891A JP3118908B2 JP 3118908 B2 JP3118908 B2 JP 3118908B2 JP 03284528 A JP03284528 A JP 03284528A JP 28452891 A JP28452891 A JP 28452891A JP 3118908 B2 JP3118908 B2 JP 3118908B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱気化導入装置に係
わり、特に、高周波誘導結合プラズマ質量分析計のプラ
ズマト―チに液体試料などを気化して導入する加熱気化
導入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は加熱気化導入装置の従来例構成説
明図であり、図中、1はベル型のチェンバ―、2aは右
側電極、2bは左側電極、3はキュベット(加熱炉)、
Aはチェンバ―1内に螺旋状にガスを噴出するガス流出
口、Bは冷却水導入口、Cは冷却水導出口、Dは電極2
a,2bの間に配置され冷却水導入口Bから導入された
冷却水が内部を流れるチュ―ブ、5aはプラズマト―チ
の内室、5bはプラズマト―チの外室、5cはプラズマ
ト―チの最外室、5はプラズマト―チ、6は電極2a,
2bに電流供給線7a,7bを介して所定の電流を供給
する電流供給源である。
【0003】このような構成からなる従来の加熱気化導
入装置において、キュベット3から放出される熱によっ
てチェンバ―1内が加熱されている。また、冷却水導入
口Bから導入された冷却水は、左側電極2b→チュ―ブ
D→右側電極2a→冷却水導出口Cを経て流れることに
より、電極2a,2bを冷却する。
【0004】一方、アルゴンガスなどのキャリアガスが
キュベット3に導入口Aから噴出され、チェンバ1の天
穴から切換弁4を介してプラズマト―チ5の内室5aに
供給される。尚、プラズマト―チ5の外室5bと最外室
5cには図示しないガス調節器を介して図示しないアル
ゴンガス供給源からアルゴンガスが供給されるようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】然しながら、上記従
来例においては、左側電極2bからチュ―ブDを介して
右側電極2aに冷却水が流れるようになっているため、
試料蒸気がチュ―ブDの外側などに凝着し、その結果、
高周波誘導結合プラズマ質量分析計の検出感度を低下さ
せる一因となっていた。また、このような問題点を解決
するために、試料気化部の外側に、冷却水の入口と出口
を設置することも試みられていたが、気化部内の電極の
表面積が大きくなって試料蒸気がかえって凝着し易くな
り、依然として検出感度を低下させる一因となってい
た。
【0006】本発明は、かかる従来例の欠点などに鑑み
てなされたものであり、その課題は、試料を気化させ凝
着させることなく高周波誘導結合プラズマ分析計に円滑
に導き、究極的に高周波誘導結合プラズマ分析計の検出
感度を改善できるような加熱気化導入装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1にお
いては、加熱気化導入装置において、チェンバーと、該
チェンバーの開口部を覆って気密に固定された押え板
と、この押え板に一端が固定され前記チェンバ内に配置
された2本の電極と、これら電極の他端に支持され試料
を加熱して気化するキュベットと、前記チェンバー内に
ガスを導入するガス導入部と、前記電極の下部にそれぞ
れ設けられた空洞と、これら空洞をチェンバーの外部か
ら水密に接続する連通管とを具備し、前記空洞の一方か
ら他方の空洞へ冷却水を流すことにより、前記課題を解
決したものである。
【0008】同様に請求項2においては、請求項1記載
の加熱気化導入装置において前記チェンバーの周壁には
細帯状のヒータと、前記チェンバー内の温度を検出する
温度センサーが設けられ、該温度センサーの出力に基づ
いて前記チェンバー内を所定の高温状態に保つことを特
徴とするものであり、請求項3においては、請求項2記
載の加熱気化導入装置において、前記チェンバーの周壁
に設けられた細帯状のヒータは前記チェンバーを巻回す
るように設けられたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明は、次のように作用する。即ち、冷却水
導入口から導入された冷却水が、一方の電極の下部に設
けられた空洞を通り連通管を経て他方の電極の下部に設
けられた空洞、及び冷却水導出口を経て流れる。このよ
うにして、2つの電極が冷却されると共に、キュベット
から放出される熱によって気化された試料はガス導入部
から導入されたガスの流れに乗って天穴から放出され、
切換弁を介してプラズマトーチの内室へ導かれて分析さ
れる。また、ガラス製ベル型チェンバーをガラスで構成
すると共に該チェンバーの周壁に埋設されたヒータでガ
ラス製ベル型チェンバー内を所望の高温状態に保つよう
になっている。このため、試料がチェンバー内で蒸発し
たり気化したりしてもチェンバーの天穴付近に蒸着する
こともなく、該チェンバーからプラズマトーチ内室への
試料導入効率が高く維持され、その結果、試料の凝着を
防止し試料の供給効率が向上する。
【0010】
【実施例】以下、本発明について図を用いて詳細に説明
する。図1は本発明実施例の構成説明図であり、図中、
図3と同一記号は同一意味を持たせて使用しここでの重
複説明は省略する。また、9aは左側電極2bの下部に
設けられている第1空洞20aの気密性を保つためのO
リング、9bは右側電極2aの下部に設けられている第
2空洞20bの気密性を保つためのOリング、8は一端
が上記第1,第2空洞にそれぞれ連通するようにローづ
けされたパイプであり、他端はチューブ8aに接続され
て連通管8bを構成している。20はチャンバー1の開
口部を気密に覆う押え板であり、この押え板20に電極
2a,2bの一端が固定され、他端の先端付近にキュベ
ット3が固定されている。
【0011】このような構成からなる本発明の実施例に
おいて、キュベット3から放出される熱によってチェン
バ―1内が加熱されている。また、キュベット3に導入
口Aから噴出されるようにして導入されたガスは、チェ
ンバ―1内を螺旋状に回転し、チェンバ12の天穴から
切換弁4を介してプラズマト―チ5の内室5aに供給さ
れる。また、ガス導入口Aから導入されたガスは、キュ
ベット3で気化された試料を上部に吹き上げるようにし
ながら天穴から放出され、切換弁4を介してプラズマト
―チ5の内室5aへ導かれるようになっている。
【0012】また、冷却水は、電流供給線7aを固定し
ているネジに設けられている冷却水導入口から取り入
れられ、左側電極2bの下部に設けられている第1空洞
20aに入る。その後、第1空洞20aに一端が連通
てロー付けされているパイプ8に流入することにより、
気化部の外に流出する。また、パイプ8は右側電極2a
のパイプと絶縁物(例えば、シリコンチューブ8aな
ど)でつながれており、そのチューブ8aを介して冷却
水が第2空洞20bに導かれる。その後、電流供給線7
bを固定しているネジに設けられている冷却水導出口C
から外部に排出される。
【0013】このように冷却水導入口Bから導入された
冷却水は、左側電極2bの下部に設けられている第1空
洞→パイプ8→チュ―ブ→パイプ8→右側電極2aの下
部に設けられている第2空洞→冷却水導出口Cを経て流
れることにより、左側電極2aや右側電極2bを冷却す
る。
【0014】一方、図2は、本発明他の実施例の構成説
明図であり、図中、図1と同一記号は同一意味を持たせ
て使用しここでの重複説明は省略する。また、1´はガ
ラス製のベル型チェンバ―、6a,6bは前記電流供給
源6と同一の第1,第2の電流供給源、7c,7dは電
流供給線、10はガラス製ベル型チェンバ―1´の周壁
に例えば銀蒸着によって装着され該周壁に巻回するよう
にして埋設されている細帯状のヒ―タ、11はチェンバ
―1の上部内側所定部分に設置された温度センサ―、1
2は温度センサ―11で検出された検出信号を伝送する
信号線、13は第2電流供給源6bをオンオフ制御する
制御器である。尚、ヒ―タ10の形状は図2の形状に限
定されるものではなく、例えば、縦縞状であっても良い
ものとする。
【0015】このような構成からなる本発明他の実施例
において、温度センサ―11がチェンバ―1内の温度を
検出すると、該検出信号は信号線12を介して制御器1
3に送出される。制御器13は該検出信号に所定の演算
処理を施して得られるオンオフ制御信号を第2電流供給
源6bに送出し、電流供給線7c,7dを介してヒ―タ
10を流れる電流を制御する。
【0016】このようにしてチェンバ―1内が所望の高
温状態に維持される。このため、図1で詳述した前記従
来例や図2の本発明実施例において、チェンバ―1の天
穴付近に溶媒が凝着するような試料の場合であっても、
図2の実施例によればチェンバ―1の天穴付近も高温状
態に保たれているため、該天穴付近に溶媒が凝着するよ
うなことはなくなる。従って、図2の実施例によれば、
チェンバ―1の天穴付近に試料溶媒が凝着してプラズマ
ト―チ5の内室5aに導入される試料成分の比率が低下
することなどを未然に防止できる。
【0017】尚、本発明は上述の実施例に限定されるこ
となく種々の変形が可能であり、例えば、〜のように
しても良いものとする。 図2の実施例において、第1,第2電流供給源6a,
6bを1つの電源ユニットで構成する。 図2の実施例において、温度センサ―11,信号線1
2,及び制御器13を除去し、第2電流供給源6bを必
要時に手動でオンにしてヒ―タに電流を供給するように
する。 図2の実施例において、チェンバ―1の内部を外から
観察できる窓を残してチェンバ―1の外周を全てヒ―タ
10で覆う。
【0018】
【発明の効果】以上詳しく説明したような本発明によれ
ば、気化部内に2つの電極を結ぶ流路をもたず、しか
も、気化部内の電極形状を小さくすることができるとい
う利点がある。従って、本発明によれば、試料の凝着を
防止し、試料の供給効率が向上した加熱気化導入装置が
実現する。
【0019】また、本発明他の実施例によれば、チェン
バ―をガラスで構成すると共にヒ―タでチェンバ―内を
高温に保つような構成となっている。このため、試料が
チェンバ―内で蒸発したり気化したりしてもチェンバ―
の天穴付近に蒸着することもなく、該チェンバ―からプ
ラズマト―チ内室への試料導入効率が高く維持され、そ
の結果、試料の凝着を防止し試料の供給効率が向上した
加熱気化導入装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構成説明図である。
【図2】本発明他の実施例の構成説明図である。
【図3】従来例の構成説明図である。
【符号の説明】
1 ベル型のチェンバ― 2a,2b 電極 3 キュベット A ガス流出口 B 冷却水導入口 C 冷却水導出口 5a プラズマト―チの内室 5b プラズマト―チの外室 5c プラズマト―チの最外室 5 プラズマト―チ 10 細帯状のヒ―タ 11 温度センサ― 13 制御器

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波誘導結合プラズマを用いた分析計な
    どの元素分析計に装着され試料を気化して該元素分析計
    に供給する加熱気化導入装置において、チェンバーと、
    該チェンバーの開口部を覆って気密に固定された押え板
    と、この押え板に一端が固定され前記チェンバ内に配置
    された2本の電極と、これら電極の他端に支持され試料
    を加熱して気化するキュベットと、前記チェンバー内に
    ガスを導入するガス導入部と、前記電極の下部にそれぞ
    れ設けられた空洞と、これら空洞をチェンバーの外部か
    ら水密に接続する連通管とを具備し、前記空洞の一方か
    ら他方の空洞へ冷却水を流すことにより、前記電極を冷
    却するように構成したことを特徴とする加熱気化導入装
    置。
  2. 【請求項2】前記チェンバー内を加熱する為にチェンバ
    ーの周壁に設けられた細帯状のヒータと、前記チェンバ
    ー内の温度を検出する温度センサーを有し、、該温度セ
    ンサーの出力に基づいて前記チェンバー内を所定の高温
    状態に保つことを特徴とする請求項1記載の加熱気化導
    入装置。
  3. 【請求項3】前記チェンバーの周壁に設けられた細帯状
    のヒータは前記チェンバーを巻回するように設けられた
    ことを特徴とする請求項2記載の加熱気化導入装置。
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