JP3118884U - 上下可動台車 - Google Patents
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Abstract
【課題】台車において、車軸を上下方向に沿って回転させることによって、台車の上下動を可能とするような台車の構成を提供すること。
【解決手段】前後左右の位置に、少なくとも4個の車輪3を有している台車4において、前側の車輪3及び/又は後側の車輪3の各車軸31を共通の支持枠2に固着し、当該支持枠2は、台車4の所定位置に設置されている中心部に回転自在の状態にて設けられている回転アーム1と接続することによって、前記車軸31が、前記中心部の下に回転自在であることに基づき、上下方向の高さ位置の調整を可能とする上下可動台車。
【選択図】図4
【解決手段】前後左右の位置に、少なくとも4個の車輪3を有している台車4において、前側の車輪3及び/又は後側の車輪3の各車軸31を共通の支持枠2に固着し、当該支持枠2は、台車4の所定位置に設置されている中心部に回転自在の状態にて設けられている回転アーム1と接続することによって、前記車軸31が、前記中心部の下に回転自在であることに基づき、上下方向の高さ位置の調整を可能とする上下可動台車。
【選択図】図4
Description
本考案は、荷物などを搬送するために使用されている台車において、車輪の回転中心である車軸を上下方向に沿って回転させることによって、台車の上下動を可能とするような上下可動台車を対象としている。
所定の荷物を台車に載置する場合、又は載置した荷物を台車から下降させる場合には、人手によって持ち上げるか、又は台車と床又は地面との間に傾斜板を介在させたうえで、当該傾斜板を介して荷物の載置又は下降が行われている。
台車は、通常、前後方向及び左右方向において、少なくとも合計4個の車輪を有しているが、台車の台の高さは、車輪の径及び車軸と台車との距離によって左右されている。
しかるに、従来技術においては、各車輪に対する車軸は、何れも不動の状態にて固定されており、車軸の位置を調整することによって、台車の台の上下方向を調整するような発想は、これまで提唱されていない。
本考案は、前記のような従来技術の状況に着目し、台車において、車軸を上下方向に沿って回転させることによって、台車の上下動を可能とするような台車の構成を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本考案の構成は、前後左右の位置に、少なくとも4個の車輪を有している台車において、前側の車輪及び/又は後側の車輪の各車軸を共通の支持枠に固着し、当該支持枠は、台車の所定位置に設置されている中心部に回転自在の状態にて設けられている回転アームと接続することによって、前記車軸が、前記中心部の下に回転自在であることに基づく上下可動台車からなる。
前記解決手段に基づき、本考案においては、台車に対し荷物を載置する場合、又は下降させる場合には、少なくとも支持枠を介して回転アームと連結している車軸の位置を低い状態とし、台車が移動する場合には、前記車軸の位置を車輪の回転が可能である元の高い位置とすることによって、荷物の載置及び下降を極めて安楽に実現することと、通常の移動状態とを両立することが可能となる。
図3(a)、(b)は、本考案の典型的な実施例による基本構成を示しており、前後両側の車軸31は、それぞれ支持枠2に固着されており、当該支持枠2は、回転中心11を介して回転自在である回転アーム1と接続している。
図3(a)に示すように、台車4が移動する段階では、回転アーム1の回転位置は、高い位置にあり、これに対応して、車軸31を低い位置とすることによって、車輪3の回転及び当該回転に基づく台車の移動を実現している。
これに対し、荷物の載置及び下降の段階では、回転アーム1は、図3(b)に示すように、回転アーム1は、前記高い位置の状態から外れ、傾斜状態、又は水平方向状態と化し、これに対応して、支持枠2を介した車軸31と中心部との方向もまた、傾斜状態又は水平方向状態と化すことによって、車軸31側の台を低い位置としている。
図3(b)は、回転アーム1と連結している前後両側の車軸31を回転可能とすることによって、台車4の全体を上下動可能とする状態を示しているが(但し、図3(b)においては、右側の車軸31を回転した状態を示しており、左側の車軸31を回転した状態については省略している。)、一方側の車軸31のみを回転可能とし、当該車軸31側の台車4のみを上下動可能とする実施形態も当然採用し得る(そのような一方側のみを上下動とする場合には、図3において、必然的に回転アーム1は、一方側のみに設けることになる。)。
図4は、回転アーム1を台車4の前側又は後側の一方側に設置し、回転アーム1と結合している一方側の支持枠2の回転アーム1に基づく回転を、前側支持枠2及び後側支持枠2が有している各突設部に回動自在に結合した連結バー5を介して、回転アーム1による回転を、回転アーム1と結合していない支持枠2に伝達し得ることを特徴とする実施形態であって、当該実施形態においては、連結バー5を介して前後両側の車軸31が回転可能であり、ひいては、台車4は、前後両側において上下動が可能となる。
これらの実施形態においては、前側及び後側の双方から、荷物を安楽な状態にて載置及び下降させることが可能となる。
以下、実施例に従って説明する。
実施例1は、図1(a)、(b)に示すように、中心部よりも高い位置において、一方側端部付近が、台車4の台と平行な平面方向又は当該方向と斜交する方向に回動自在にて固着され、他方側端部付近が台車4に対し着脱自在である固着手段を設け、かつ回転アーム1が最も高い回転位置の状態である場合に、当該固着手段によって、回転アーム1を固着し得ることを特徴としている。
図3(a)及び図4(a)に示すように、回転アーム1が高い回転位置の状態にある場合には、当該回転アーム1を安定した状態にて支持することが必要である。
実施例1においては、図1(a)に示すように、台車4に対し着脱自在となっている固着部材の他方端部付近を開いた状態とすることによって、回転アーム1を一方端と他方端との間に挿入し、図1(b)に示すように、前記他方端部付近を、台車4に固着することによって、台車4が移動する際、回転アーム1を安定した状態にて台車4に固着することが可能となる。
実施例2は、図2(a)、(b)に示すように、中心部よりも高い位置において、一方側端部付近が、台車4に固着され、他方側端部が台車4に対し所定の隙間を有した状態にて配置され、かつ曲げ弾性を有している固着手段を設け、回転アーム1が最も高い回転位置となる場合に、前記隙間を介して固着手段の他方端部を弾性的にこじ開けることによって、回転アーム1を固着し得ることを特徴としている。
実施例2においても、図2(a)に示すように、台車4に対し、所定の隙間を以って離れた状態にある固着部材の他方端部を回転アーム1によって弾性的にこじ開けた後、図2(b)に示すように、固着部材の弾性力を伴う押圧によって、回転アーム1の高い回転位置を保持し、実施例1と同様の効果を発揮することが可能となる。
本考案は、日常生活、工場生産、事務処理などの広い範囲において使用する台車に利用可能である。
1 回転アーム
11 回転中心
2 支持枠
3 車輪
31 車軸
4 台車
5 連結バー
6 支持部材
11 回転中心
2 支持枠
3 車輪
31 車軸
4 台車
5 連結バー
6 支持部材
Claims (5)
- 前後左右の位置に、少なくとも4個の車輪を有している台車において、前側の車輪及び/又は後側の車輪の各車軸を共通の支持枠に固着し、当該支持枠は、台車の所定位置に設置されている中心部に回転自在の状態にて設けられている回転アームと接続することによって、前記車軸が、前記中心部の下に回転自在であることに基づく上下可動台車。
- 回転アームが、前側及び後側の双方に設置されていることを特徴とする請求項1記載の上下可動台車。
- 回転アームを台車の前側又は後側の一方側に設置し、回転アームと結合している一方側の支持枠の回転アームに基づく回転を、前側支持枠及び後側支持枠が有している各突設部に回動自在に結合した連結バーを介して、回転アームによる回転を、回転アームと結合していない支持枠に伝達し得ることを特徴とする請求項1記載の上下可動台車。
- 中心部よりも高い位置において、一方側端部付近が、台車の台と平行な平面方向又は当該方向と斜交する方向に回動自在にて固着され、他方側端部付近が台車に対し着脱自在である固着手段を設け、かつ回転アームが最も高い回転位置の状態である場合に、当該固着手段によって、回転アームを固着し得ることを特徴とする請求項1記載の上下可動台車。
- 中心部よりも高い位置において、一方側端部付近が、台車に固着され、他方側端部が台車に対し所定の隙間を有した状態にて配置され、かつ曲げ弾性を有している固着手段を設け、回転アームが最も高い回転位置となる場合に、前記隙間を介して固着手段の他方端部を弾性的にこじ開けることによって、回転アームを固着し得ることを特徴とする請求項1記載の上下可動台車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005009979U JP3118884U (ja) | 2005-11-28 | 2005-11-28 | 上下可動台車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005009979U JP3118884U (ja) | 2005-11-28 | 2005-11-28 | 上下可動台車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3118884U true JP3118884U (ja) | 2006-02-09 |
Family
ID=43469146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005009979U Expired - Fee Related JP3118884U (ja) | 2005-11-28 | 2005-11-28 | 上下可動台車 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3118884U (ja) |
-
2005
- 2005-11-28 JP JP2005009979U patent/JP3118884U/ja not_active Expired - Fee Related
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