JP3118776B2 - ベンゾトリアゾール化合物の処理方法 - Google Patents

ベンゾトリアゾール化合物の処理方法

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JP3118776B2 JP04120894A JP12089492A JP3118776B2 JP 3118776 B2 JP3118776 B2 JP 3118776B2 JP 04120894 A JP04120894 A JP 04120894A JP 12089492 A JP12089492 A JP 12089492A JP 3118776 B2 JP3118776 B2 JP 3118776B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベンゾトリアゾール化
合物の処理方法に関し、詳しくは、塩基性不純物の含有
量が著しく低減されたベンゾトリアゾール化合物を得る
ためのベンゾトリアゾール化合物の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】2−ヒ
ドロキシフェニルベンゾトリアゾール化合物は、紫外線
吸収剤として有用であり、ポリオレフィン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエステル、ポリカーボネート等の合成樹脂用
光安定剤として広く用いられている。これらのベンゾト
リアゾール化合物の中でも、一分子中に二個の2−ヒド
ロキシフェニルベンゾトリアゾール基を有するメチレン
ビス(ベンゾトリアゾリルフェノール)化合物は、耐熱
性に優れ、また、紫外線吸収剤としての効果に優れるこ
とから、特に、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ
アミド等の高温加工の必要なエンジニアリングプラスチ
ック用紫外線吸収剤として賞用されている。
【0003】このメチレンビス(ベンゾトリアゾリルフ
ェノール)化合物は、下記〔化2〕の一般式(II) で表
される2−非置換−4−アルキル−6−ベンゾトリアゾ
リルフェノール化合物をホルムアルデヒドで縮合するこ
とによって製造されるものであるが、通常の強酸を触媒
として用いる製造方法では脱アルキル化等の副反応が進
行し、収率が著しく低下するばかりでなく、着色の大き
い製品しか得られない欠点があった。
【0004】
【化2】
【0005】このため、メチレンビス(ベンゾトリアゾ
リルフェノール)化合物は、特開昭61−115073
号公報に記載されたように、上記一般式(II) で表され
るベンゾトリアゾリルフェノール化合物をホルムアルデ
ヒドおよびジアルキルアミンと反応させて、先ず下記
〔化3〕の一般式(III) で表される2−ジアルキルアミ
ノメチル−4−アルキル−6−ベンゾトリアゾリルフェ
ノール(マンニッヒベース化合物)とし、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、ナトリウムメ
トキサイド、炭酸ナトリウム等のアルカリ触媒の存在下
に、該マンニッヒベース化合物とベンゾトリアゾリルフ
ェノールを縮合させるか、あるいは、該マンニッヒベー
ス化合物同士を縮合させることによって製造されてい
た。
【0006】
【化3】
【0007】しかしながら、このような方法で製造され
たメチレンビス(ベンゾトリアゾリルフェノール)化合
物は、着色が大きいばかりでなく、ポリカーボネート等
のエンジニアリングプラスチックに配合した場合に、該
エンジニアリングプラスチックの分子量を低下させ、そ
の機械的特性を低下させる欠点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の欠
点を解消するために鋭意検討を重ねた結果、メチレンビ
ス(ベンゾトリアゾリルフェノール)化合物の製造時に
混入する、微量の塩基性物質であるアルカリ金属イオン
および/または有機アミンがその原因であることを知見
した。本発明者等は上記知見に基づき、不純物である上
記塩基性物質を低減させる方法について更に検討を重ね
た結果、メチレンビス(ベンゾトリアゾリルフェノー
ル)化合物を酸で処理することによって、メチレンビス
(ベンゾトリアゾリルフェノール)化合物の分解を引き
起こすことなく、該塩基性不純物の量を著しく低減でき
ることを見出し本発明に到達した。
【0009】即ち、本発明は、次の〔化4〕(〔化1〕
と同じ)の一般式(I)で表されるメチレンビス(ベン
ゾトリアゾリルフェノール)化合物を酸で処理すること
を特徴とするベンゾトリアゾール化合物の処理方法を提
供するものである。
【0010】
【化4】
【0011】以下、本発明のベンゾトリアゾール化合物
の処理方法について詳述する。
【0012】本発明の処理方法により処理される、メチ
レンビス(ベンゾトリアリルフェノール)化合物を表す
上記一般式(I)において、Rで示される炭素原子数1
〜18のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、第二ブチル、第三ブチル、
イソブチル、アミル、第二アミル、第三アミル、イソア
ミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、第二オクチル、
第三オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、ノ
ニル、第三ノニル、デシル、イソデシル、ウンデシル、
ドデシル、第三ドデシル、トリデシル、イソトリデシ
ル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル等の直
鎖または分岐のアルキル基等があげられる。
【0013】また、本発明の処理方法において、上記一
般式(I)で表されるメチレンビス(ベンゾトリアリル
フェノール)化合物の処理に用いられる酸としては、例
えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、アクリル酸、酪酸、
イソ酪酸、吉草酸、オクチル酸、イソオクチル酸、ノナ
ン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リシノール酸、12
−ヒドロキシステアリン酸、ベヘン酸、モンタン酸、メ
リシン酸、β−ドデシルメルカプト酢酸、β−ドデシル
メルカプトプロピオン酸、β−N−ラウリルアミノプロ
ピオン酸、β−N−メチル−N−ラウロイルアミノプロ
ピオン酸などの脂肪族モノカルボン酸;マロン酸、コハ
ク酸、アジピン酸、マレイン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、ドデカンジ酸、クエン酸、ブタントリカルボン
酸、ブタンテトラカルボン酸などの脂肪族多価カルボン
酸;ナフテン酸、シクロペンタンカルボン酸、1−メチ
ルシクロペンタンカルボン酸、2−メチルシクロペンタ
ンカルボン酸、シクロペンテンカルボン酸、シクロヘキ
サンカルボン酸、1−メチルシクロヘキサンカルボン
酸、4−メチルシクロヘキサンカルボン酸、3,5−ジ
メチルシクロヘキサンカルボン酸、4−ブチルシクロヘ
キサンカルボン酸、4−オクチルシクロヘキサンカルボ
ン酸、シクロヘキセンカルボン酸、4−シクロヘキセン
−1,2−ジカルボン酸などの脂環式モノまたはポリカ
ルボン酸;安息香酸、トルイル酸、キシリル酸、エチル
安息香酸、4−第三ブチル安息香酸、サリチル酸、フタ
ル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸などの芳香族モ
ノまたはポリカルボン酸;メタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンス
ルホン酸などの有機スルホン酸:塩酸、硫酸、硝酸、フ
ッ化水素酸、リン酸、亜リン酸等の無機酸があげられる
が、処理操作の容易さ、製品の分解を抑制する等の見地
から、有機酸、特に脂肪族モノカルボン酸が好ましい。
【0014】上記酸の使用量は、メチレンビス(ベンゾ
トリアゾリルフェノール)中に含まれるアルカリ性不純
物の量に応じて決められるものであり、通常は、アルカ
リ性不純物に対して、0.5倍モル〜200倍モルが好
ましく、アルカリ性不純物の量を悪影響の生じないまで
に低減させるためには、アルカリ性不純物に対して、当
モル〜100倍モルが更に好ましい。
【0015】本発明の処理方法による、上記一般式
(I)で表されるメチレンビス(ベンゾトリアゾリルフ
ェノール)化合物の上記酸による処理は、該化合物を製
造した後、該化合物の晶析前に実施しても、晶析後に実
施しても良い。
【0016】上述のように、上記メチレンビス(ベンゾ
トリアゾリルフェノール)化合物の酸による処理を、該
化合物の晶析前に実施する場合には、好ましくは遊離し
たジアルキルアミンを留去した後、用いたアルカリ触媒
に対して、好ましくは0.5倍モル〜100倍モル、さ
らに好ましくは当モル〜100倍モルの有機酸を加え、
通常、20〜150℃で10分〜5時間程度攪拌した後
水洗を行ない、必要に応じてこの処理を繰り返し行な
う。その後、脱水して晶析することにより、アルカリ性
不純物の著しく低減されたメチレンビス(ベンゾトリア
ゾリルフェノール)化合物が得られる。
【0017】また、上述のように、上記メチレンビス
(ベンゾトリアゾリルフェノール)化合物の酸による処
理を、該化合物の晶析後に実施する場合には、好ましく
は、メチレンビス(ベンゾトリアゾリルフェノール)を
有機溶媒に溶解し、メチレンビス(ベンゾトリアゾリル
フェノール)中に含まれるアルカリ性不純物に対して、
好ましくは0.5倍モル〜100倍モル、さらに好まし
くは当モル〜100倍モルの有機酸を加え、通常、20
〜150℃で10分〜5時間程度攪拌した後水洗を行な
い、必要に応じてこの処理を繰り返し行なう。その後、
脱水して晶析することにより、アルカリ性不純物の著し
く低減されたメチレンビス(ベンゾトリアゾリルフェノ
ール)化合物が得られる。
【0018】本発明の処理方法によって処理されてアル
カリ性不純物の量の低減されたメチレンビス(ベンゾト
リアゾリルフェノール)化合物は、各種合成樹脂の紫外
線吸収剤として有用であり、特に、直鎖状あるいは分岐
状の芳香族ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレートなどの熱可塑性直鎖
ポリエステル、全芳香族ポリエステル、ポリアセター
ル、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンオキシ
ド、ポリカプロラクトン、ポリヘキサメチレンアジパミ
ドなどの直鎖ポリアミドなどの特に高い加工温度の必要
とされるエンジニアリングプラスチック用の紫外線吸収
剤として有用である。
【0019】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。しかしながら、本発明は、これらの実施例に
よって何ら制限を受けるものではない。
【0020】実施例1〜4および比較例1 2−(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール980g、99%ジエチルアミン22
6g、87%パラホルムアルデヒド105gおよびキシ
レン1200gをとり、窒素気流下100℃で7時間攪
拌した。液体クロマトグラフィーにより、用いた2−
(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾ
トリアゾールの50モル%以上が2−(2−ヒドロキシ
−3−ジエチルアミノメチル−5−第三オクチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール(マンニッヒベース化合物)と
なっていることを確認した後、過剰のパラホルムアルデ
ヒドおよびジエチルアミンを減圧下に留去した。
【0021】50%水酸化ナトリウム水溶液40g
(0.5モル)を加え、窒素気流下、生成するジエチル
アミンを留去しながら140℃で8時間攪拌し、液体ク
ロマトグラフィーにより上記マンニッヒベース化合物が
消滅していることを確認した。
【0022】キシレン2000gを追加した後これを5
分割し、各々次の〔表1〕に示す処理を施した後、ゆっ
くりと冷却することによって目的の2,2’−メチレン
ビス(4−第三ブチル−6−ベンゾトリアゾリルフェノ
ール)を結晶として生成させた。
【0023】上記の処理によって得られた生成物につい
て、炎光分析によるナトリウム含有率および5%クロロ
ホルム溶液の430nmにおける光線透過率を各々測定し
た結果を次の〔表1〕に示した。
【表1】
【0024】実施例5 実施例1〜4および比較例1で製造したメチレンビス
(ベンゾトリアゾリルフェノール)をポリカーボネート
樹脂へ添加して、ナトリウム含有率の違いが樹脂の物性
へ与える影響を調べた。
【0025】比粘度1.31のポリカーボネート樹脂1
00重量部およびメチレンビス(ベンゾトリアゾリルフ
ェノール)10重量部を密栓付のフラスコにとり、32
0℃で20分間加熱した後、その比粘度を測定した。そ
の結果を下記〔表2〕に示す。
【0026】
【表2】
【0027】実施例6 下記〔表3〕に示した有機酸を用いる以外は、実施例1
〜4と同様の操作により、2,2’−メチレンビス(4
−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリルフェノール)
を製造し、そのナトリウム含有率を測定した。その結果
を下記〔表3〕に示す。尚、表中の処理条件は、例え
ば、用いた水酸化ナトリウムのモル数に対し、2倍モル
の有機酸を用いて1回処理を行った場合、2倍モル×1
回のようにして示した。
【0028】
【表3】
【0029】実施例7、8および比較例2 2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール225g、ジエチルアミン110gおよびパ
ラホルムアルデヒド51.8gを250mlのブタノール
に溶解し、還流下24時間攪拌した。減圧下に溶媒およ
び過剰のジエチルアミンおよびパラホルムアルデヒドを
留去し2−ジエチルアミノ−4−メチル−6−ベンゾト
リアゾリルフェノール(マンニッヒベース化合物)を得
た。
【0030】このマンニッヒベース化合物124gおよ
び2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール90gをキシレン400mlに溶解し、ナト
リウムメトキサイド(28%メタノール溶液)3.9g
を加え、窒素気流下、還流温度で10時間攪拌し、液体
クロマトグラフィーによりマンニッヒベース化合物が消
滅していることを確認した。
【0031】これを3分割し、下記〔表4〕に示した条
件で、実施例1〜4と同様の操作により酢酸で処理した
後溶媒を留去し、得られた粗生成物をキシレンから再結
晶することにより、目的の2,2’−メチレンビス(4
−メチル−6−ベンゾトリアゾリルフェノール)を結晶
として生成させた。
【0032】得られた生成物について、炎光分析による
ナトリウム含有率および透過率を各々測定した結果を次
の〔表4〕に示した。
【0033】
【表4】
【0034】実施例9 2−(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール980g、99%ジエチルアミン22
6g、87%パラホルムアルデヒド105gおよびキシ
レン1200gをとり、窒素気流下100℃で7時間攪
拌した。液体クロマトグラフィーにより、用いた2−
(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾ
トリアゾールの50モル%以上が2−(2−ヒドロキシ
−3−ジエチルアミノメチル−5−第三オクチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール(マンニッヒベース化合物)と
なっていることを確認した後、過剰のパラホルムアルデ
ヒドおよびジエチルアミンを減圧下に留去した。
【0035】50%水酸化ナトリウム水溶液40g
(0.5モル)を加え、窒素気流下、生成するジエチル
アミンを留去しながら140℃で8時間攪拌し、液体ク
ロマトグラフィーによりマンニッヒベース化合物が消滅
していることを確認した。
【0036】溶媒を留去し、得られた粗生成物をキシレ
ンより再結晶して、2,2’−メチレンビス(4−第三
ブチル−6−ベンゾトリアゾリルフェノール)を得た。
【0037】得られた生成物100gをキシレン200
mlに溶解し、下記〔表5〕に示した酸を1g加え、10
0℃で30分間攪拌後100mlの温水で洗浄した。処理
後のナトリウム含有率および透過率を測定した。その結
果を下記〔表5〕に示す。
【0038】
【表5】
【0039】上記〔表1〕〜〔表5〕に示す結果から明
らかなように、マンニッヒベース化合物を中間として用
い、アルカリ触媒の存在下に製造されたメチレンビス
(ベンゾトリアゾリルフェノール)化合物は、触媒に由
来するアルカリ性不純物を含有しており、このアルカリ
性不純物は水洗のみでは除去できない。そして、このア
ルカリ性不純物の影響により、水洗のみで処理されたメ
チレンビス(ベンゾトリアゾリルフェノール)化合物
は、その色相が劣るばかりでなく、ポリカーボネートな
どの高分子材料の光安定剤として用いた場合に、該高分
子材料の物性を著しく低下させる欠点がある。
【0040】これに対し、本発明の方法で処理されたメ
チレンビス(ベンゾトリアゾリルフェノール)化合物
は、アルカリ性不純物の含有量が著しく低減されてお
り、それによって色相に優れるばかりでなく、高分子材
料の光安定剤として用いた場合にも該高分子材料の物性
を低下させないことが明らかである。
【0041】
【発明の効果】本発明のベンゾトリアゾール化合物の処
理方法によれば、ベンゾトリアゾール化合物中のアルカ
リ性不純物の含有量を低減させることができるため、本
発明の処理方法により処理されたベンゾトリアゾール化
合物は、色相に優れ、また、高分子材料に配合した場合
にもその物性を低下させることがないものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−290877(JP,A) 特開 平4−46161(JP,A) 特開 平3−133967(JP,A) 特開 昭61−118373(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 249/20 CA(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の〔化1〕の一般式(I)で表される
    メチレンビス(ベンゾトリアゾリルフェノール)化合物
    を酸で処理することを特徴とするベンゾトリアゾール化
    合物の処理方法。 【化1】
  2. 【請求項2】 酸として脂肪族モノカルボン酸を用いる
    請求項1記載のベンゾトリアゾール化合物の処理方法。
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