JP3118427U - 高気密性ファイバー容器 - Google Patents

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忠孝 尾崎
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Abstract

【課題】製造が容易で焼却処分が可能なファイバー容器を提供する。
【解決手段】ファイバー容器は、内筒4を外筒5に挿入接着した容器本体と、該容器本体のネック部に着脱可能な蓋筒7からなる蓋体とで構成する。各チューブ4,5,7は、所定幅の原紙をその表面に連続的に接着剤を塗布しつつ螺旋状に多層巻き付けた紙管を使用する。内筒4の内層10は、原紙に紙管原紙12、接着剤に耐水性接着剤13を使用し、外層11は原紙にクラフトロー引き紙14、接着剤に耐水性接着剤13を使用する。外筒5および蓋筒7の内層15は原紙に紙管原紙12、接着剤に耐水性接着剤13を使用し、外層16は原紙に黒色上質ロー引き紙18、接着剤に耐水性接着剤13を使用し、内層15と外層16の間にアルミ箔17を挿入する。
【選択図】図3

Description

本考案は容器に防水密封性を求められる物品を格納するのに適した高気密性ファイバー容器に関する。
防水密封性を求められる物品を格納するファイバー容器としては、マンドレル上で所定幅の原紙をその表面に連続的に接着剤を塗布しつつ螺旋状に多層巻き付けてなる特殊紙管が使用されている。この特殊紙管の内層は、原紙として紙管原紙、接着剤としてにかわが使用されている。外層は、原紙としてターポリン紙、接着剤としてアスファルトが使用され、中間にアルミ箔が挿入されている。最外層は、原紙としてアスファルト含浸クラフト紙、接着剤としてにかわが使用されている。
従来のファイバー容器は、にかわ、アスファルトを使用しているため、それらの温度や品質の管理に手間がかかる一方、用済み後に焼却すると黒煙、悪臭等が発生し、環境に悪影響を与えるので、産業廃棄物となり、処分が困難になっていた。
前記課題を解決するために、第1の考案は、
黒色上質紙の片面にロー剤を塗布してなる黒色上質ロー引き紙を最外層に使用したファイバー容器の内側に、クラフト紙の片面にロー剤を塗布してなるクラフトロー引き紙を最外層に使用したファイバー容器を挿入接着したファイバー容器である。
第2の考案は、
黒色上質紙の片面にロー剤を塗布してなる黒色上質ロー引き紙を最外層に使用したファイバー容器の内側に、クラフト紙の片面にロー剤を塗布してなるクラフトロー引き紙を最外層に使用したファイバー容器を一端が突出するように挿入接着し、該突出部に、黒色上質紙の片面にロー剤を塗布してなる黒色上質ロー引き紙を最外層に使用したファイバー容器を着脱可能にしたファイバー容器である。
第3の考案は、
所定幅の原紙をその表面に連続的に接着剤を塗布しつつ螺旋状に多層巻き付けてなるファイバー容器において、
原紙が紙管原紙、接着剤が耐水性接着剤である内層と、
原紙がクラフトロー引き紙、接着剤が耐水性接着剤である外層と、
からなる内筒を有するものである。
第4の考案は、
所定幅の原紙をその表面に連続的に接着剤を塗布しつつ螺旋状に多層巻き付けてなるファイバー容器において、
原紙が紙管原紙、接着剤が耐水性接着剤である内層と、
原紙が黒色上質ロー引き紙、接着剤が耐水性接着剤である外層とからなり、
前記内層と外層の間にアルミ箔を挿入してなる、
外筒または蓋筒を有するものである。
第5の考案は、
内筒を外筒に挿入接着し、該外筒の一端を閉塞した容器本体と、
一端を閉塞した蓋筒からなり、前記外筒から突出する前記内筒のネック部に着脱可能な蓋体とからなり、
前記各チューブが所定幅の原紙をその表面に連続的に接着剤を塗布しつつ螺旋状に多層巻き付けてなるファイバー容器において、
前記内筒は、
原紙が紙管原紙、接着剤が耐水性接着剤である内層と、
原紙がクラフトロー引き紙、接着剤が耐水性接着剤である外層とからなり、
前記外筒および前記蓋筒は、
原紙が紙管原紙、接着剤が耐水性接着剤である内層と、
原紙が黒色上質ロー引き紙、接着剤が耐水性接着剤である外層とからなり、
前記内層と外層の間にアルミ箔を挿入してなるものである。
以上の説明から明らかなように、本考案のファイバー容器は、従来のようにアスファルトやにかわを使用しないので、にかわやアスファルトの設備とそれらの温度や品質等の特別な管理が不要となり、作業環境が向上し、製造が容易で、コストが低減される。また、本考案のファイバー容器は、アスファルトやにかわを含まないので、産業廃棄物とならず、一般ゴミとして焼却処分が可能となり、環境に悪影響を与えないという効果を有している。
以下、本考案の実施の形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本考案にかかるファイバー容器1を示す。このファイバー容器1は、容器本体2と蓋体3とで構成されている。
容器本体2は、図2に示すように、内筒4と、該内筒4より短く、該内筒4の外径より僅かに大きい内径を有する外筒5と、金属製のキャップ6とからなっている。内筒4は、その一端が外筒5の一端まで達し、他端が外筒5の他端から突出するように、外筒5の内側に挿入され、接着されている。キャップ6は、外筒5の一端にカシメて取り付けられている。
蓋体3は、前記外筒5と同径の蓋筒7と、該蓋筒7の一端にカシメて取り付けられた金属製のキャップ8とからなっている。この蓋体3は、前記外筒5から突出する前記内筒4のネック部9に着脱可能になっている。
前記容器本体2の内筒4および外筒5、前記蓋体3の蓋筒7は、公知の紙管製造装置のマンドレル上で所定幅の原紙をその表面に連続的に接着剤を塗布しつつ螺旋状に多層巻き付けて製造された特殊紙管である。
前記内筒4は、図3(a)に示すように、内層10と外層11からなっている。内層10は、原紙として紙管原紙12が使用され、接着剤として耐水性接着剤13が使用されている。外層11は、原紙としてクラフトロー引き紙14が使用され、接着剤として耐水性接着剤13が使用されている。
前記外筒5および前記蓋筒7は、図3(b)に示すように、内層15と外層16からなり、内層15と外層16の間には、アルミ箔17が挿入されている。内層15は、前記内筒4と同様に、原紙として紙管原紙12が使用され、接着剤として耐水性接着剤13が使用されている。外層16は、原紙として黒色上質ロー引き紙18が使用され、接着剤として耐水性接着剤13が使用されている。
紙管原紙12は、一般に使用されている板紙のうち、肉厚0.3〜1.0mm、縦横強度比1.2〜2.4、含水率4.0から6.5%の紙管原紙が好ましい。
クラフトロー引き紙14は、クラフト紙に防水性、耐水性を持たせるために、その片面に均一にロー引きしたものである。ロー剤は、高融点で、接着剤との相性のよいものが使用されている。クラフト紙は、破裂強度が0.245Mpa、単位重量が60g/mのものが好ましい。
黒色上質ロー引き紙18は、黒色の上質紙に防水性、耐水性を持たせるために、その片面にロー引きしたものである。上質紙としては、肉厚が均等で、強度の大きい厚口を選定し、具体的には0.07〜0.2mmが好ましい。上質紙は、縦方向が6.3KN/m、横方向が3.73KN/mの引張強度を有するものが好ましい。ロー剤は、紙への浸透性が安定し、ロー引きの作業性および接着性がよいものを選定するのが好ましい。
アルミ箔17は、JIS4160相当の肉厚5〜15μmのものが使用されている。
耐水性接着剤13は、超耐水性・撥水被着体に対する接着性が要求される。具体的には、粘度1500〜3500mPa・S、不揮発分45〜60%、PH4〜6のビニル共重合樹脂系エマルジョンが好ましい。
前記内筒4、外筒5および蓋筒7の各層の枚数は、ファイバー容器に格納される物品の種類や大きさ、重量に依存する。標準的なファイバー容器1の内筒4としては、内層10の紙管原紙12が5枚、外層11のクラフトロー引き紙14が1枚である。標準的なファイバー容器1の外筒5および蓋筒7は、内層15の紙管原紙12が4枚、外層16の黒色上質ロー引き紙18が2枚、アルミ箔17が1枚である。原紙の重なり幅は、11mm±2.0が好ましい。また、各チューブ4,5,7のメタル引張強度(キャップ6,8を引っ張って外れるときの強度)は、1765N/mm以上、耐圧(横圧)強度は、420N/長さ100mmが好ましい。
実験結果
本考案にかかるファイバー容器1の耐水テストと温湿度サイクルテストを行った実験結果を以下に説明する。
(1)耐水テスト
実験例として、クラフト紙5枚、アルミ箔1枚、黒色上質ロー引き紙2枚からなる本考案の蓋筒を使用した。また、比較例として、クラフト紙5枚、アルミ箔1枚、ターポリン紙2枚、アスファルト含浸クラフト紙1枚からなる従来の蓋筒を使用した。前記実験例と比較例の蓋筒をそれぞれ両端メタルエンドシーマ締めしたものを水槽に約2日間入れて、外観および質量の変化を観察測定した。表1にその結果を示す。
Figure 0003118427
表1の結果に示すように、実験例の本考案にかかるファイバー容器1は従来以上の耐水性を有することが確認された。
(2)温湿度サイクルテスト
実験例として、クラフト紙5枚、クラフトロー引き紙1枚からなる内筒と、クラフト紙4枚、アルミ箔1枚、黒色上質ロー引き紙2枚からなる外筒および蓋筒を有する本考案のファイバー容器を使用した。また、比較例として、クラフト紙6層、ターポリン紙1枚からなる内筒と、クラフト紙4枚、アルミ箔1枚、ターポリン紙2枚、アスファルト含浸クラフト紙1枚からなる外筒および蓋筒を有する従来のファイバー容器を使用した。前記実験例と比較例のファイバー容器を、−30℃の下で8時間保持した後、60℃および90%RHの下で16時間保持し、これを1サイクルとして、3サイクル繰り返した。この結果、従来のファイバー容器はアスファルトのにじみがやや有ったが、本考案のファイバー容器1には外観変化はなく、良好であった。この実験により、本考案のファイバー容器1は従来以上の耐熱性、耐湿性を有することが確認された。
本考案にかかるファイバー容器の斜視図。 図1のファイバー容器の分解斜視図。 (a)は内筒の断面構造を示す概略図、(b)は外筒および蓋筒の断面構造を示す概略図。
符号の説明

1 ファイバー容器
2 容器本体
3 蓋体
4 内筒
5 外筒
7 蓋筒
9 ネック部
10 内層
11 外層
12 紙管原紙
13 耐水性接着剤
14 クラフトロー引き紙
15 内層
16 外層
17 アルミ箔
18 黒色上質ロー引き紙

Claims (5)

  1. 黒色上質紙の片面にロー剤を塗布してなる黒色上質ロー引き紙を最外層に使用したファイバー容器の内側に、クラフト紙の片面にロー剤を塗布してなるクラフトロー引き紙を最外層に使用したファイバー容器を挿入接着したファイバー容器。
  2. 黒色上質紙の片面にロー剤を塗布してなる黒色上質ロー引き紙を最外層に使用したファイバー容器の内側に、クラフト紙の片面にロー剤を塗布してなるクラフトロー引き紙を最外層に使用したファイバー容器を一端が突出するように挿入接着し、該突出部に、黒色上質紙の片面にロー剤を塗布してなる黒色上質ロー引き紙を最外層に使用したファイバー容器を着脱可能にしたファイバー容器。
  3. 所定幅の原紙をその表面に連続的に接着剤を塗布しつつ螺旋状に多層巻き付けてなるファイバー容器において、
    原紙が紙管原紙、接着剤が耐水性接着剤である内層と、
    原紙がクラフトロー引き紙、接着剤が耐水性接着剤である外層と、
    からなる内筒を有することを特徴とするファイバー容器。
  4. 所定幅の原紙をその表面に連続的に接着剤を塗布しつつ螺旋状に多層巻き付けてなるファイバー容器において、
    原紙が紙管原紙、接着剤が耐水性接着剤である内層と、
    原紙が黒色上質ロー引き紙、接着剤が耐水性接着剤である外層とからなり、
    前記内層と外層の間にアルミ箔を挿入してなる、
    外筒または蓋筒を有することを特徴とするファイバー容器。
  5. 内筒を外筒に挿入接着し、該外筒の一端を閉塞した容器本体と、
    一端を閉塞した蓋筒からなり、前記外筒から突出する前記内筒のネック部に着脱可能な蓋体とからなり、
    前記各チューブが所定幅の原紙をその表面に連続的に接着剤を塗布しつつ螺旋状に多層巻き付けてなるファイバー容器において、
    前記内筒は、
    原紙が紙管原紙、接着剤が耐水性接着剤である内層と、
    原紙がクラフトロー引き紙、接着剤が耐水性接着剤である外層とからなり、
    前記外筒および前記蓋筒は、
    原紙が紙管原紙、接着剤が耐水性接着剤である内層と、
    原紙が黒色上質ロー引き紙、接着剤が耐水性接着剤である外層とからなり、
    前記内層と外層の間にアルミ箔を挿入してなることを特徴とするファイバー容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114803045A (zh) * 2022-05-19 2022-07-29 东莞市多普生物基创新环保有限公司 一种平卷纸管

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