JP3118275B2 - 送信ダイバーシチ装置 - Google Patents

送信ダイバーシチ装置

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JP3118275B2
JP3118275B2 JP03178360A JP17836091A JP3118275B2 JP 3118275 B2 JP3118275 B2 JP 3118275B2 JP 03178360 A JP03178360 A JP 03178360A JP 17836091 A JP17836091 A JP 17836091A JP 3118275 B2 JP3118275 B2 JP 3118275B2
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signal
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斉 高梨
敬祐 諏訪
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Radio Transmission System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は時分割多重方式(例えば
TDMA)を用いて双方向通信を行なう無線装置の送信
ダイバーシチに関し、特に複数の受信系間の特性の差を
自動的に補正して適正なダイバーシチ送信を行なうこと
のできる装置に係る。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の送信ダイバーシチ方式の例
について示す図であって、51,52は空中線、53,
54は受信機、55,56はレベル検出器、57は比較
器、58,59は送受分離器、60は切り替え器、61
は送信機、62は変調器を表わしている。
【0003】同図において、空中線51で受信された無
線信号は送受分離器58を経て受信機53で検波され、
その出力がレベル検出器55により受信レベルとして計
測される。一方、空中線52で受信された無線信号は、
送受分離器59を経て受信機54で検波され、その出力
がレベル検出器56によって受信レベルとして計測され
る。
【0004】レベル検出器55、レベル検出器56によ
る計測結果はそれぞれ比較器57に入力されて比較さ
れ、いずれの受信レベルが高いかを示す信号Cが出力さ
れる。切り替え器60は、上記比較器57の出力信号C
によって制御され、受信レベルの高い方の空中線系を選
択して該空中線を用いて送信を行なうように動作する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
送信ダイバーシチ方式においては、複数の受信系間に特
性上の差があると、送信に際して必ずしも条件の良い空
中線系を選択することにならないと言う問題点があっ
た。
【0006】例えば、図3において、同一レベルである
信号をレベル検出器55がレベル検出器56より高いと
して検出するような誤差を生じていた場合を想定する
と、実際の受信強度は空中線52の系側が強いにもかか
わらず、受信レベルは空中線51の系の方が高いとして
選択される可能性がある。このような時には当然のこと
ながらダイバーシチ送信の効果が得られないことにな
る。
【0007】本来このような、ダイバーシチを行なうこ
とを目的とする系では、各受信系間に特性上の差がある
ことは望ましいことではなく、少なくとも装置の製造時
には、かなり厳密に特性を揃えてあるのが普通である
が、実際には経年による変化や環境の温度分布の影響な
どで、各系の特性が不揃いになることは、或る程度避け
られないことである。
【0008】本発明はこのような従来の問題点を解決す
るため成されたもので、複数の受信系個々の特性の差に
よる影響を除いて、常に適切なダイバーシチ送信が行な
える手段を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれ送受
信分離器を備えた複数の空中線と、該各空中線に接続さ
れる複数の受信機と、上記各受信機ごとの受信レベルを
検出する複数のレベル検出器と、該レベル検出器によっ
て検出された受信レベルを比較して、最も受信レベルの
高い空中線系を指示する信号を出力する比較器と、該比
較器の出力信号により動作して、送信機出力を受信レベ
ルの高い空中線に切り替える切り替え器とを備え、時分
割方式で通信を行なう無線通信装置において、前記比較
器の出力信号を受信系ごとに計数して、その計数値が平
均化するように前記各レベル検出器の特性を調整する信
号を発生する制御器を具備せしめた送信ダイバーシチ装
置である。
【0010】
【作用】適切に設計され正常な動作を行なっているダイ
バーシチ受信系では、短区間で見たときにはいずれか特
定の受信系が多く選ばれるようなことがあったとしても
ある程度長い区間で見たときには複数の受信系の選択さ
れる割合は、かなり近い値に収束する筈である。
【0011】本発明においては、各ダイバーシチ枝の選
択された回数を直接あるいは間接的に計数し、その値が
揃うように、各ダイバーシチ枝のレベル検出器を調整す
るので、各受信系(ダイバーシチ枝)の特性が平準化さ
れるから適切な送信ダイバーシチ効果を得ることができ
る。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すブロック図で
ある。同図において、1,2は空中線、3,4は受信
機、5,6はレベル検出器、7は比較器、8は制御器、
9は変調器、10は送信機、11は切り替え器、12,
13は送受分離器を表わしている。
【0013】同図において、空中線1で受信された無線
信号は送受分離器13を経て特定のタイムスロットが受
信機3で受信され、そのIF出力がレベル検出器5によ
り受信レベルとして計測される。一方、空中線2で受信
された無線信号は、送受分離器12を経て特定のタイム
スロットが受信機4で受信され、そのIF出力がレベル
検出器6によって受信レベルとして計測される。レベル
検出器5、レベル検出器6による計測結果はそれぞれ比
較器7に入力されて比較され、いずれの受信レベルが高
いかを示す信号Bが出力される。切り替え器11は、上
記比較器7の出力信号Bによって制御され、受信系a,
bの内受信レベルの高い方の受信系を選択するように動
作する。
【0014】このとき、比較器7が受信系aを選択した
か、受信系bを選択したかは、それぞれ制御器8に記憶
選択された回数として蓄積される。制御器は一定時間ご
とに、両受信系の選択された回数を比較して、それらに
予め定め範囲以上の差があるとき、その差に応じて、
レベル検出器5、レベル検出器6の検出特性を調整す
る。
【0015】そして、図2は本発明の他の実施例を示す
ブロック図である。同図において、数字符1〜13は先
に説明した図1と同様であり、14はカウンタ、15は
判定器を表わしている。本実施例においての比較器7が
各受信系の受信レベルを比較して、送信に用いるアンテ
ナを選択するまでの動作は、図1の場合と全く同じであ
るので説明を省略する。
【0016】同図の比較器7の出力はカウンタ14にも
入力される。この比較器は一方の受信系を選択したとき
は信号“1”を、また、他方の受信系を選択したときは
信号“0”を出力するようなっている。カウンタ14
は、信号受信中であって、かつ、比較器7の出力信号の
内のいずれか一方の選択信号(“0”または“1”)が
入力されたときクロックをカウントするカウンタであ
る。図中Rは信号を受信中であることを示す信号を表わ
している。
【0017】判定器15は、カウンタの値から、いずれ
の系が多く選択されているかを判定し、(この例では受
信系が2系統であるので一方の系のカウント値で判定で
きる)その結果に応じて、レベル検出器5、レベル検出
器6の特性を補正する。この実施例では、一方の受信系
が、継続して選択され、そのため比較器7が同一値の信
号を連続して出力するような場合であっても、いずれの
系が多く選択されたかが分る。更に、この実施例の応用
として、比較器7の出力によってゲートして受信タイム
スロットをカウントする方法等が考えられる。
【0018】以上の実施例の説明においては、受信レベ
ルはIFレベルを測定するものとして記述しているが、
これはIFレベルに限るものではなく、例えばRFレベ
ルでも良い。また、受信系(ダイバーシチ枝)も2系統
に限るものではなく3以上の複数の系統のダイバーシチ
枝を有する系にも適用できるものであることは言うまで
もない。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ダ
イバーシチ枝の受信レベル測定系の特性が等しくなるよ
う自動的に補正される。従って、経年変化などによって
受信レベル測定系の特性が変化し、不揃いになった場合
であっても、受信系間の偏差が無くなり、常に真に受信
レベルの高いアンテナが選択されるから効果的な送信ダ
イバーシチを行なうことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の他の実施例を示すブロック図である。
【図3】従来の送信ダイバーシチ方式の例について示す
図である。
【符号の説明】
1,2 空中線 3,4 受信機 5,6 レベル検出器 7 比較器 8 制御器 9 変調器 10 送信機 11 切り替え器 12,13 送受分離器 14 カウンタ 15 判定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−192230(JP,A) 特開 昭62−125724(JP,A) 特開 平3−69217(JP,A) 特開 平2−41039(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/00 H04B 7/02 - 7/12 H04L 1/02 - 1/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ送受信分離器を備えた複数の空
    中線と、 該各空中線に接続される複数の受信機と、 上記各受信機ごとの受信レベルを検出する複数のレベル
    検出器と、 該レベル検出器によって検出された受信レベルを比較し
    て、最も受信レベルの高い空中線系を指示する信号を出
    力する比較器と、 該比較器の出力信号により動作して、送信機出力を受信
    レベルの高い空中線に切り替える切り替え器とを備え、
    時分割方式で通信を行なう無線通信装置において、 前記 比較器の出力信号を受信系ごとに計数して、その計
    数値が平均化するように前記各レベル検出器の特性を調
    整する信号を発生する制御器を具備せしめたことを特徴
    とする送信ダイバーシチ装置。
JP03178360A 1991-07-18 1991-07-18 送信ダイバーシチ装置 Expired - Lifetime JP3118275B2 (ja)

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JPH0529991A JPH0529991A (ja) 1993-02-05
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