JP3118202B2 - スプライン部摩耗の補修方法 - Google Patents

スプライン部摩耗の補修方法

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JP3118202B2
JP3118202B2 JP09044676A JP4467697A JP3118202B2 JP 3118202 B2 JP3118202 B2 JP 3118202B2 JP 09044676 A JP09044676 A JP 09044676A JP 4467697 A JP4467697 A JP 4467697A JP 3118202 B2 JP3118202 B2 JP 3118202B2
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hole
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drive
filler
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憲三 小田
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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/10Brakes specially adapted for presses

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Presses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばプレス機
械のクラッチもしくはブレーキに内蔵されたドライブシ
ャフトのスプライン軸とドライブセンタのスプライン穴
との嵌合部(スプライン部)の摩耗およびその他各種機
械のスプライン嵌合部の摩耗を補修するようなスプライ
ン部摩耗の補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のスプライン部の一例としてプレス
機械のクラッチもしくはブレーキに内蔵されたスプライ
ン部について述べると、ドライブセンタのネーブ部には
ドライブシャフトのスプライン軸に嵌合するスプライン
穴が形成されており、これら両者の嵌合部には瞬間的に
30〜40トン以上の高トルク(衝撃トルク)が付勢さ
れ、金属と金属との摩擦の繰返しにより、両者の歯面に
摩耗粉が発生する。
【0003】この摩耗粉によって焼付きピッチングが生
じ、焼付状態から剥離してさらに摩耗が進行するとスプ
ライン軸、スプライン穴の双方が急速に摩耗して、クリ
アランスが大となる。従来、このようなスプライン部の
摩耗を補修するには、ドライブセンタ側のスプライン穴
に肉盛り溶接を行ない、その後、スプライン切り加工を
実行していたが、充分な精度が確保できないうえ、ドラ
イブシャフトのスプライン軸側の歯面との関係でその補
修回数も2〜3回に制限され、それ以降は新品との一式
交換が余儀なくされ、多大な補修費用が必要となる問題
点があった。
【0004】一方、特開平6−294419号公報に記
載のようなクリアランスによるガタ防止方法が既に発明
されている。すなわち、軸または軸が嵌合する穴の一方
あるいは両方にレシチン溶液を塗布し乾燥する工程と、
軸または軸が嵌合する穴の一方あるいは両方に接着剤を
塗布する工程と、軸と軸が嵌合する穴とを嵌合する工程
と、接着剤を硬化させる工程とからなり、軸と穴との間
のガタ付をレシチン溶液、接着剤により補修するもので
ある。
【0005】しかし、この従来方法によれば接着剤とし
てロックタイト(商品名)を用いている。このため、
0.02〜0.04mm程度の微小なクリアランスの補修
にはロックタイト(商品名)中に空気が混入しないの
で、効果があるものの、上述のスプライン部の摩耗のよ
うに0.2〜1.00mm程度の大きな摩耗の補修にはロ
ックタイト(商品名)中に空気が混入されるため全く効
果がなく、この従来方法をスプライン部摩耗の補修方法
に適用することはできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、スプライ
ン穴の内周方向の溝加工を施し、スプライン穴の上記溝
に径方向に貫通する孔を形成し、次にスプライン軸とス
プライン穴とを嵌合して組立て、上述の径方向の孔から
充填材を充填することで、スプライン部摩耗の補修がで
き、スプライン軸と、スプライン穴を有するハブ部(ネ
ーブ部と同意)との交換が不要となるスプライン部摩耗
の補修方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明によるスプライ
ン部摩耗の補修方法は、ベッドと、上下往復動可能なス
ライドと、回転し、かつ所定の機構を介して上記スライ
ドを上下往復動させるドライブシャフトを有し、上記ド
ライブシャフトの端部に設けられたスプライン軸に嵌合
するスプライン穴を内周面に備えると共に、上記ドライ
ブシャフトに回転エネルギを伝達するドライブセンタと
を備えたプレス機械のスプライン部摩耗の補修方法であ
って、上記ドライブセンタは上記ドライブシャフトに取
外し可能に取付けられており、上記ドライブシャフトと
ドライブセンタとを嵌合させた状態での回転エネルギ伝
達作動により発生したスプライン部の補修時には、まず
上記ドライブセンタをドライブシャフトから外し、次に
取外した上記ドライブセンタのスプライン穴の円周に円
周方向の溝加工を施すと共に、該溝に径方向に貫通する
貫通孔を形成し、次にスプライン軸とスプライン穴とを
嵌合させ上記ドライブセンタをドライブシャフトに組付
け、次に上記貫通孔より上記溝を介してスプライン穴と
スプライン軸との間に充填材を供給して硬化させるもの
である。
【0008】上記構成により、上述の補修時において
は、まずドライブセンタがドライブシャフトから取出さ
れ、次に、取外したドライブセンタのスプライン穴の内
周に円周方向の溝加工が施されると共に、スプライン穴
の上述の溝と連通するように径方向に貫通する孔が形成
され、次にスプライン軸とスプライン穴とを嵌合させ
て、ドライブセンタがドライブシャフトに組立てられ、
次に径方向の貫通孔より上記溝を介してスプライン穴と
スプライン軸との間に充填材が充填される。上述の充填
材は径方向の孔から溝を介してスプライン穴とスプライ
ン軸との摩耗部(隙間部)全体に行渡り、充填材の硬化
後にあってはスプライン軸歯面とスプライン穴歯面との
金属と金属の直接的摩擦を防止し、両者の摩耗を回避す
る。
【0009】このように、スプライン部摩耗の補修を簡
単に行なうことができ、スプライン穴が形成されたドラ
イブセンタと、スプライン軸との交換が不要となる効果
がある。
【0010】この発明の一実施態様においては、上記溝
はスプライン穴の凹部と面一もしくは深くなるように形
成されたものである。上記構成により、スプライン穴の
凹部と面一または深い溝を介して充填材を行渡らせるこ
とができる。
【0013】この発明の一実施態様においては、上記ド
ライブセンタの反端部側にはシール部材が設置され、充
填材供給前に、上記シール部材の所定部位に水中硬化型
接着充填剤を塗布するものである。上記構成により、充
填材が油室部へ侵入するのを上記水中硬化型接着充填剤
にて防止することができる。
【0014】この発明の一実施態様においては、ドライ
ブセンタのスプライン穴をスプライン軸に締付けるナッ
トを設け、充填材供給時に該充填材が上記ナット部分か
らはみ出すことを確認して、スプライン摩耗部全体に充
填材が行き渡ったことを確認するものである。上記構成
により、充填材がスプライン摩耗部の全体に行渡ったこ
確実に確認することができる。
【0015】この発明によるスプライン部摩耗の補修方
法はまた、ベッドと、上下往復動可能なスライドと、架
構とからなる機械のスプライン部摩耗の補修方法であっ
て、回転し、該回転運動を架構のトップデッキの所定の
機構を介して上記スライドを上下往復動させるドライブ
シャフトを有し、上記ドライブシャフトの端部には、該
端部に設けられたスプライン軸に嵌合するスプライン穴
を内周面に備えると共に上記ドライブシャフトに回転エ
ネルギを伝達するドライブセンタが設置され、上記ドラ
イブセンタは上記ドライブシャフトにナット部材により
取外し可能に取付けられており、上記ドライブシャフト
とドライブセンタとを嵌合させた状態での回転エネルギ
伝達作動により発生したスプライン部の補修時には、ま
ずナット部材を外し上記ドライブセンタをドライブシャ
フトから外し、次に取外した上記ドライブセンタのスプ
ライン穴の円周に円周方向の溝加工、および該溝に径方
向に貫通する貫通孔を形成し、該貫通孔の外周端側にグ
リスニップルを取付け、次にスプライン軸とスプライン
穴とを嵌合させ上記ドライブセンタをドライブシャフト
に組付け、上記ナット部材で締結し、上記組付け後、注
入ポンプを用いて上記グリスニップルから上記貫通孔と
溝とを介してスプライン穴とスプライン軸との間に充填
材を注入するものである。
【0016】上記構成により、上述の補修時において
は、まずナット部材の取外し後にドライブセンタがドラ
イブシャフトから取出され、次に、取外したドライブセ
ンタのスプライン穴の内周に円周方向の溝加工と、スプ
ライン穴の上述の溝と連通するように径方向に貫通する
孔とが形成され、貫通孔の外周端側にグリスニップルを
取付け、次にスプライン軸とスプライン穴とを嵌合させ
て、ドライブセンタがドライブシャフトに組付けられ、
ナット部材で締結され、上述の組付け後において、注入
ポンプを用いて上記グリスニップルから貫通孔と溝とを
介してスプライン穴とスプライン軸との間に充填材が注
入される。上述の充填材は径方向の孔から溝を介してス
プライン穴とスプライン軸との摩耗部(隙間部)全体に
行渡り、充填材の硬化後にあってはスプライン軸歯面と
スプライン穴歯面との金属と金属の直接的摩擦を防止
し、両者の摩耗を回避する。
【0017】このように、スプライン部摩耗の補修を簡
単に行なうことができ、スプライン穴が形成されたドラ
イブセンタと、スプライン軸との交換が不要となる効果
がある。しかも、上述の注入ポンプおよびグリスニップ
ルを用いて充填材を容易に注入、充填することができ
る。
【0018】この発明によるスプライン部摩耗の補修方
法はさらに、スプライン穴を備える第一部材と、スプラ
イン軸を備える第二部材とを有し、上記第一部材第二
部材から取外すことによって、回転エネルギ伝達のため
の機構から取外し可能され、上記両部材を嵌合させた
状態での回転エネルギ伝達作動により発生したスプライ
ン部の摩耗を補修するスプライン部摩耗の補修方法であ
って、上記補修時には、まず第一部材を第二部材から取
外し、次に、取外された第一部材のスプライン穴内周面
円周方向の溝を形成すると共に、該溝に対応する径方
向に貫通孔を形成し、次に第一部材を第二部材に嵌合し
て組付け、次に上記貫通孔からスプライン穴とスプライ
ン軸との間に充填材を充填するものである。
【0019】上記構成により、補修時においては、まず
スプライン穴を備えた第一部材が第二部材から取外さ
れ、次に第一部材のスプライン穴内周面に円周方向の溝
が形成されると共に、この溝に対応するように径方向に
貫通孔が形成され、次にスプライン穴とスプライン軸と
が嵌合するように両部材を嵌合して組付け、次に上述の
貫通孔からスプライン穴とスプライン軸との間に充填材
が充填される。
【0020】上述の充填材は上記貫通孔から溝を介して
スプライン穴とスプライン軸との摩耗部(隙間部)全体に
行渡り、充填材の硬化後にあってはスプライン軸歯面と
スプライン穴歯面との金属と金属の直接的摩擦を防止し
て、両者の摩耗を回避する。このように、スプライン部
摩耗の補修を簡単に行なうことができ、スプライン穴を
備えた第一部材と、スプライン軸を備えた第二部材との
交換が不要となる。
【0021】この発明の一実施態様においては、上記ス
プライン軸とスプライン穴との組立ては、センタリング
状態で嵌合保持されるものである。上記構成により、上
述のスプライン軸とスプライン穴との組立てが、センタ
リング状態で嵌合保持されるので、両者のセンタを一致
させ所謂センタ合わせを行なうことができる効果があ
る。
【0022】この発明の一実施態様においては、上記ス
プライン部はプレス機械のスプライン部に設定されたも
のである。上記構成により、プレス機械におけるスプラ
イン部を補修するので、特に摩耗が著しいダンデムプレ
ス機械等のスプライン部の補修に有効に適用することが
できて、この補修コストの大幅な低減を達成することが
できる効果がある。
【0023】この発明の一実施態様においては、上記充
填材はその硬化後に可撓性を有する充填材に設定された
ものである。上記構成により、充填材の硬化後の可撓性
により、スプライン軸の歯面とスプライン穴の歯面との
金属摩擦ないし金属摩耗を確実になくすことができる。
【0024】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。スプライン部摩耗の補修方法の説明に先立っ
て、図1乃至図5を参照して、まずスプライン部(スプ
ライン軸とスプライン穴)を備えたダンデムプレス機械
の構造について説明する。
【0025】図1はダンデムプレス機械の全体構造を示
す概略斜視図で、架構1、ベッド2、スライド3を有
し、架構1のトップデッキには駆動ピニオン、中間ギ
ヤ、中間シャフト、メーンピニオン、メーンギヤ、クラ
ンクシャフト、コネクティングロッド(いずれも図示省
略)を介して上述のスライド3を上下往復動させるドラ
イブシャフト4(図2、図3参照)が水平に横架されて
いる。このドライブシャフト4の両端部にはクラッチ5
およびブレーキ6が配設されている。
【0026】上述のクラッチ5は図2に示すようにドラ
イブシャフト4に軸受7、筒軸8、ベアリング9を介し
て設けられたフライホイール10と、このフライホイー
ル10に固定されたクラッチディスク11と、ドライブ
シャフト4の端部に形成されたスプライン軸12に対し
てそのスプライン穴13が嵌合されたドライブセンタ1
4と、このドライブセンタ14のフェーシング配設孔1
4a(図4、図5参照)に配設されたフェーシング(摩
擦板)15と、クラッチハウジング16側に設けられた
ダイヤフラム17により作動するプレッシャディスク1
8とを備えている。
【0027】上述のフライホイール10は図1に示すメ
インモータ19にモータプーリ20、Vベルト21を介
して回転駆動され、圧縮空気(エア)をロータリコネク
ション22を介してダイヤフラム17内に送込むと、プ
レッシャディスク18が軸方向に摺動して、フェーシン
グ15をクラッチディスク11に押付けるので、摩擦力
が発生してドライブセンタ14はフライホイール10と
同一速度で回転し、フライホイール10の回転エネルギ
をドライブシャフト4に伝達する。つまり、圧縮エアの
供給時にクラッチON、圧縮エアの非供給時にクラッチ
OFFとなるように構成されている。なお、図2におい
て23はナット、24はシール部材である。
【0028】一方、上述のブレーキ6は図3に示すよう
に構成されている。すなわち、このブレーキ6はドライ
ブシャフト4に軸受(図示せず)を介して配置されたブ
レーキケーシング25と、このブレーキケーシング25
に固定されたブレーキプレート26と、ドライブシャフ
ト4の端部に形成されたスプライン軸27に対してその
スプライン穴28が嵌合されたドライブセンタ29と、
このドライブセンタ29のフェーシング配設孔に配設さ
れたフェーシング(摩擦板)30と、リリーズラム31
側に設けられたダイヤフラム32により作動するプレッ
シャディスク33とを備えている。
【0029】また上述のブレーキケーシング25の外周
部に形成されたマイクロインチング用のギヤ34は図1
に示すようにピニオン35を介してマイクロインチング
36に固定され、常時制動状態にあるが、圧縮空気をダ
イヤフラム32内に送込むと、プレッシャディスク33
が軸方向に摺動して制動を解除(ブレーキ開放)すべく
構成している。なお、図3において37はナット、38
はシール部材、39はブレーキ用バネ、40は連結ボル
ト、41はアウタダイヤフラムリテーナ、42はインナ
ダイヤフラムリテーナである。
【0030】上述のドライブセンタ14,29のハブ部
14b,29aの内周に形成されたスプライン穴13,
28と、ドライブシャフト4の両端部に形成されたスプ
ライン軸12,27とはクラッチ5側およびブレーキ6
側の何れもが摩耗するが、以下説明の便宜上、クラッチ
5側のスプライン穴13とスプライン軸12との嵌合部
の摩耗を補修する場合を例示して、スプライン部摩耗の
補修方法について詳述する。
【0031】図6に示す工程図の第1ステップS1で、
クラッチ5を天井クレーンのチェンブロックで吊り、付
属物としてのプレッシャディスク18をクラッチハウジ
ング16ごと分解する。次に第2ステップS2で、ナッ
ト23を外した後にドライブセンタ14をドライブシャ
フト4のスプライン軸12から抜取る。次に第3ステッ
プS3で、等間隔に配列された複数のフェーシング15
をドライブセンタ14から取外す。
【0032】次に第4ステップS4で、ドライブセンタ
14のスプライン穴13の内周に円周方向のV溝加工を
施して、図7、図8に示す如く、環状のV溝43を形成
する。このV溝加工にはグラインダを用い、砥石により
環状のV溝43をスプライン穴13の内周に図8に示す
如く形成すると共に、そのV溝43の深さがスプライン
穴13の凹部と面一もしくは若干深くなるように形成す
る。
【0033】次に第5ステップS5で、上述のスプライ
ン穴13と連通するようにスプライン穴13のV溝43
にハブ部14bを貫通する。貫通孔44を径方向に例え
ば120度の開角で3個形成する(図10参照)。また上
述の各貫通孔44の外周端側にはグリスニップル45取
付け用のネジ穴をタッピング加工等により形成し、この
ネジ穴にグリスニップル45を取付ける。
【0034】このグリスニップル45としては注入部が
真っ直ぐに延びた直型ニップル(図8参照)、注入部が
逆L字状に形成された90度用ニップルを用いることが
できるが、望ましくは注入部が斜め方向に延びた75度
用ニップルや57.5度用ニップル(図9参照)を用い
る。
【0035】次に第6ステップS6で、上述の各処理が
施されたドライブセンタ14のスプライン穴13をドラ
イブシャフト4のスプライン軸12に嵌合して組付ける
(図10参照)。
【0036】次に第7ステップS7で、センタリング状
態にてナット23締めを行なう。通常はスプライン軸1
2とスプライン穴13との歯面の摩耗状態により厳密な
センタ合わせを実行しなくでも、センタリング状態が確
保されているが、ガタが大きい場合にはハブ部14bに
3本のボルト(図示せず)を立て、ボルトジャッキによ
りセンタリングを行なう。つまりマイクロインチング3
6の操作でドライブセンタ14を回わし、ダイヤルゲー
ジで振れを計測し、触れがなくなるように修正すればセ
ンタリングを行なうことができる。
【0037】次に第8ステップS8で、グリスニップル
45、貫通孔44およびV溝43を介してスプライン穴
13とスプライン軸12との間の隙間部分に充填材B
(図10参照、但し図示の便宜上、多点を施して示す)
を充填する。上述の充填材Bとしては2液タイプの接着
剤、具体的にはエポキシ樹脂を主成とする低温硬化型接
着剤としてのスリーボンド2086B(商品名、株式会
社スリーボンド製)を用いる。
【0038】充填材Bの充填作業の前にグリス注入ポン
プのピストン部を取り外し、ピストン部が取外されたグ
リス注入ポンプのシリンダ内にスリーボンド2086B
(商品名)の主剤と硬化剤を1:1の割合で挿入し、先
端に撹拌治具が取付けられたエアドリルにより主剤と硬
化剤とを混ぜ合わせる。
【0039】この混ぜ合わせ処理の後、グリス注入ポン
プのピストン部をそのシリンダ内に挿入し、グリス注入
ポンプを用いて上述のグリスニップル45から充填材B
をポンプ操作にて充填し、この充填材Bがナット23部
分からはみ出すのを確認する。これにより充填材Bがス
プライン摩耗部全体に行渡ったことを確認することがで
きる。
【0040】上述の充填材Bの充填処理に先立って、シ
ール部材24より図2の左側の油室部へ充填材が侵入す
るのを防止する目的で、このシール部材24の所定部位
に水中硬化型接着充填剤を塗布する。上述の2液タイプ
の接着剤としてのスリーボンド2086B(商品名)は
常温下で反応硬化すると共に、主剤と硬化剤との混合比
を任意に設定することで、硬化時間を約25分〜20時
間の範囲で任意に調整することができ、また硬化後は弾
力性、耐衝撃性および可撓性のある硬化物となって、ス
プライン軸12歯面とスプライン穴13歯面との金属相
互の直接的摩耗を良好に防止する。なお、ブレーキ6側
のスプライン軸27、スプライン穴28についても同様
の方法により補修することができる。
【0041】ここで、上述の充填材Bを2液タイプの接
着剤(例えばスリーボンド2086B)に設定すると、
接着剤それ自体の貯蔵安定性がよいことは勿論、主剤と
硬化剤との混合比を任意に設定することができ、この結
果、補修作業時間に対応して接着剤の硬化時間の長さを
任意に調整でき、補修作業性の向上を図ることができる
効果がある。
【0042】このように、上記実施例のスプライン部摩
耗の補修方法は、ベッド2と、上下往復動可能なスライ
ド3と、回転し、かつ所定の機構を介して上記スライド
3を上下往復動させるドライブシャフト4を有し、上記
ドライブシャフト4の端部に設けられたスプライン軸1
2,27に嵌合するスプライン穴13,28を内周面に
備えると共に、上記ドライブシャフト4に回転エネルギ
を伝達するドライブセンタ14,29とを備えたプレス
機械のスプライン部摩耗の補修方法であって、上記ドラ
イブセンタ14,29は上記ドライブシャフト4の端部
に取外し可能に取付けられており、上記ドライブシャフ
ト4とドライブセンタ14,29とを嵌合させた状態で
の回転エネルギ伝達作動により発生したスプライン部の
補修時には、まず上記ドライブセンタ14,29をドラ
イブシャフト4の端部から外し、次に取外した上記ドラ
イブセンタ14,29のスプライン穴13,28の円周
に円周方向の溝43加工を施すと共に、該溝43に径方
向に貫通する貫通孔44を形成し、次にスプライン軸1
2,27とスプライン穴13,28とを嵌合させ上記ド
ライブセンタ14,29をドライブシャフト4に組付
け、次に上記貫通孔44より上記溝を介してスプライン
穴とスプライン軸との間に充填材Bを供給して硬化させ
るものである。
【0043】この構成により、上述の補修時において
は、まずドライブセンタ14,29がドライブシャフト
4の端部から取出され、次に、取外したドライブセンタ
14,29のスプライン穴13,28の内周に円周方向
の溝43加工が施されると共に、スプライン穴13,2
8の上述の溝43と連通するように径方向に貫通する孔
44が形成され、次にスプライン軸12,27とスプラ
イン穴13,28とを嵌合させて、ドライブセンタ1
4,29がドライブシャフト4に組立てられ、次に径方
向の貫通孔44より上記溝43を介してスプライン穴1
3,28とスプライン軸12,27との間に充填材Bが
充填される。
【0044】上述の充填材Bは径方向の孔44から溝4
3を介してスプライン穴13,28とスプライン軸1
2,27との摩耗部(隙間部)全体に行渡り、充填材B
の硬化後にあってはスプライン軸歯面とスプライン穴歯
面との金属と金属の直接的摩擦を防止し、両者の摩耗を
回避する。
【0045】このように、スプライン部摩耗の補修を簡
単に行なうことができ、スプライン穴13,28が形成
されたドライブセンタ14,29と、スプライン軸1
2,27との交換が不要となる効果がある。
【0046】また、上記溝43はスプライン穴13,2
8の凹部と面一もしくは深くなるように形成されたもの
であるから、このようなスプライン穴13,28の凹部
と面一または深い溝43を介して充填材Bを行渡らせる
ことができる。
【0047】加えて、上記ドライブセンタ14,29の
反端部側にはシール部材24,38が設置され、充填材
B供給前に、上記シール部材24,38の所定部位に水
中硬化型接着充填剤を塗布するものである。この構成に
より、充填材Bが油室部へ侵入するのを上記水中硬化型
接着充填剤にて防止することができる。
【0050】さらには、ドライブセンタ14,29のス
プライン穴13,28をスプライン軸12,27に締付
けるナット23,37を設け、充填材Bの供給時に該充
填材Bが上記ナット23,37部分からはみ出すことを
確認して、スプライン摩耗部全体に充填材Bが行き渡っ
たことを確認するものである。この構成により、充填材
Bがスプライン摩耗部の全体に行渡ったこと確実に確
認することができる。
【0051】上記実施例のスプライン部摩耗の補修方法
はまた、ベッド2と、上下往復動可能なスライド3と、
架構1とからなる機械のスプライン部摩耗の補修方法で
あって、回転し、該回転運動を架構1のトップデッキの
所定の機構を介して上記スライド3を上下往復動させる
ドライブシャフト4を有し、上記ドライブシャフト4の
端部には、該端部に設けられたスプライン軸12,27
に嵌合するスプライン穴13,28を内周面に備えると
共に上記ドライブシャフト4に回転エネルギを伝達する
ドライブセンタ14,29が設置され、上記ドライブセ
ンタ14,29は上記ドライブシャフト4の端部にナッ
ト部材により取外し可能に取付けられており、上記ドラ
イブシャフトとドライブセンタとを嵌合させた状態での
回転エネルギ伝達作動により発生したスプライン部の補
修時には、まずナット部材を外し、上記ドライブセンタ
14,29をドライブシャフト4の端部から外し、次に
取外した上記ドライブセンタ14,29のスプライン穴
13,28の円周に円周方向の溝43加工および、該溝
43に径方向に貫通する貫通孔44を形成し、該貫通孔
44の外周端側にグリスニップル45を取付け、次にス
プライン軸12,27とスプライン穴13,28とを嵌
合させ上記ドライブセンタ14,29をドライブシャフ
ト4に組付け、上記ナット部材で締結し、上記組付け
後、注入ポンプを用いて上記グリスニップル45から上
記貫通孔と溝とを介してスプライン穴とスプライン軸と
の間に充填材Bを注入するものである。
【0052】この構成により、上述の補修時において
は、まずナット部材の取外し後にドライブセンタ14,
29がドライブシャフト4の端部から取出され、次に、
取外したドライブセンタ14,29のスプライン穴1
3,28の内周に円周方向の溝43加工と、スプライン
穴13,28の上述の溝43と連通するように径方向に
貫通する孔44とが形成され、貫通孔44の外周端側に
グリスニップル45を取付け、次にスプライン軸12,
27とスプライン穴13,28とを嵌合させて、ドライ
ブセンタ14,29がドライブシャフト4に組付けら
れ、ナット部材で締結され、上記組付け後(つまり上記
スプライン軸とスプライン穴との組付け後)において、
注入ポンプを用いて上記グリスニップル45から貫通孔
と溝とを介してスプライン穴とスプライン軸との間に充
填材Bが注入される。上述の充填材Bは径方向の孔44
から溝43を介してスプライン穴13,28とスプライ
ン軸12,27との摩耗部(隙間部)全体に行渡り、充
填材Bの硬化後にあってはスプライン軸歯面とスプライ
ン穴歯面との金属と金属の直接的摩擦を防止し、両者の
摩耗を回避する。
【0053】このように、スプライン部摩耗の補修を簡
単に行なうことができ、スプライン穴13,28が形成
されたドライブセンタ14,29と、スプライン軸1
2,27との交換が不要となる効果がある。しかも、上
述の注入ポンプおよびグリスニップル45を用いて充填
材Bを容易に注入、充填することができる。
【0054】上記実施例のスプライン部摩耗の補修方法
はさらに、スプライン穴13,28を備える第一部材
(ドライブセンタ14,29参照)と、スプライン軸1
2,27を備える第二部材(ドライブシャフト4参照)と
を有し、上記第一部材第二部材から取外すことによっ
て、回転エネルギ伝達のための機構から取外し可能
れ、上記両部材を嵌合させた状態での回転エネルギ伝達
作動により発生したスプライン部の摩耗を補修するスプ
ライン部摩耗の補修方法であって、上記補修時には、ま
ず第一部材(ドライブセンタ14,29参照)を第二部材
(ドライブシャフト4参照)から取外し、次に、取外され
た第一部材のスプライン穴13,28の内周面に円周
向の溝43を形成すると共に、該溝43に対応する径方
向に貫通孔44を形成し、次に第一部材を第二部材に嵌
合して組付け、次に上記貫通孔44からスプライン穴と
スプライン軸との間に充填材Bを充填するものである。
【0055】この構成により、補修時においては、まず
スプライン穴13,28を備えた第一部材(ドライブセ
ンタ14,29参照)が第二部材(ドライブシャフト4参
照)から取外され、次に第一部材のスプライン穴13,
28の内周面に円周方向の溝43が形成されると共に、
この溝43に対応するように径方向に貫通孔44が形成
され、次にスプライン穴13,28とスプライン軸1
2,27とが嵌合するように両部材を嵌合して組付け、
次に上述の貫通孔44からスプライン穴とスプライン軸
との間に充填材Bが充填される。
【0056】上述の充填材Bは上記貫通孔44から溝4
3を介してスプライン穴13,28とスプライン軸1
2,27との摩耗部(隙間部)全体に行渡り、充填材Bの
硬化後にあってはスプライン軸歯面とスプライン穴歯面
との金属と金属の直接的摩擦を防止して、両者の摩耗を
回避する。このように、スプライン部摩耗の補修を簡単
に行なうことができ、スプライン穴13,28を備えた
第一部材(ドライブセンタ14,29参照)と、スプライ
ン軸12,27を備えた第二部材(ドライブシャフト4
参照)との交換が不要となる。
【0057】また、上記スプライン軸12,27とスプ
ライン穴13,28との組立ては、センタリング状態で
嵌合保持されるものである。このように、上述のスプラ
イン軸12,27とスプライン穴13,28との組立て
が、センタリング状態で嵌合保持されるので、両者1
2,13または27,28のセンタを一致させ所謂セン
タ合わせを行なうことができる効果がある。
【0058】さらに、上記スプライン部はプレス機械の
スプライン部に設定されたものである。この構成によ
り、プレス機械におけるスプライン部を補修するので、
特に摩耗が著しいダンデムプレス機械等のスプライン部
の補修に有効に適用することができて、この補修コスト
の大幅な低減を達成することができる効果がある。
【0059】しかも、上記充填材Bはその硬化後に可撓
性を有する充填材に設定されたものである。この構成に
より、充填材Bの硬化後の可撓性により、スプライン軸
12,27の歯面とスプライン穴13,28の歯面との
金属摩擦ないし金属摩耗を確実になくすことができる。
【0060】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のスプライン軸は、実施例のプレス
機械におけるドライブシャフト4端部側のスプライン軸
12,27に対応し、以下同様に、スプライン穴は、ド
ライブセンタ14,29のハブ部14b,29a内周の
スプライン穴13,28に対応し、溝43は、V溝43
に対応し、径方向に貫通する孔は、貫通孔44に対応
し、充填材Bは、スリーボンド2086B(商品名、株
式会社スリーボンド製の低温硬化型接着剤)に対応し、
部材は、ドライブセンタ14,19に対応し、第
部材は、ドライブシャフト4に対応するも、この発明
は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではな
い。
【0061】
【発明の効果】この発明によれば、スプライン穴の内周
方向の溝加工を施し、スプライン穴の上記溝に径方向に
貫通する孔を形成し、次にスプライン軸とスプライン穴
とを嵌合して組立て、上述の径方向の孔から充填材を充
填するので、スプライン部摩耗の補修ができ、スプライ
ン軸と、スプライン穴を有するドライブセンタとの交換
が不要と効果がある。
【0062】例えば上記実施例においてはプレス機械の
クラッチ55、ブレーキ66におけるスプライン部の補
修を例示したが、その他の各種機械等におけるスプライ
ン軸12,27とスプライン穴13,28との嵌合部の
摩耗の補修に適用してもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スプライン嵌合部を備えたダンデムプレス機
械の概略斜視図。
【図2】 クラッチの断面図。
【図3】 ブレーキの断面図。
【図4】 ドライブセンタの説明図。
【図5】 図4のA−A線矢視断面図。
【図6】 本発明のスプライン部摩耗の補修方法を示す
工程図。
【図7】 V溝および貫通孔形成工程を示す説明図。
【図8】 図7の要部断面図。
【図9】 グリス注入ニップルの他の実施例を示す断面
図。
【図10】 充填材の充填工程を示す要部拡大断面図。
【符号の説明】
1…架構 2…ベッド 3…スライド 4…ドライブシャフト 5…クラッチ 6…ブレーキ 12,27…スプライン軸 13,28…スプライン穴 14,29…ドライブセンタ 43…V溝 44…貫通孔 45…グリスニップル B…充填材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−93842(JP,A) 特開 昭58−137624(JP,A) 実開 昭59−98108(JP,U) 実開 昭53−79955(JP,U) 実開 昭60−11199(JP,U) 実開 昭47−38239(JP,U) 実公 昭48−9458(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 1/02 - 1/08 F16D 11/00 - 23/14 B30B 15/10 - 15/28

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベッドと、上下往復動可能なスライドと、
    回転し、かつ所定の機構を介して上記スライドを上下往
    復動させるドライブシャフトを有し、 上記ドライブシャフトの端部に設けられたスプライン軸
    に嵌合するスプライン穴を内周面に備えると共に、上記
    ドライブシャフトに回転エネルギを伝達するドライブセ
    ンタとを備えたプレス機械のスプライン部摩耗の補修方
    法であって、 上記ドライブセンタは上記ドライブシャフトに取外し可
    能に取付けられており、 上記ドライブシャフトとドライブセンタとを嵌合させた
    状態での回転エネルギ伝達作動により発生したスプライ
    ン部の補修時には、まず上記ドライブセンタをドライブ
    シャフトから外し、 次に取外した上記ドライブセンタのスプライン穴の円周
    に円周方向の溝加工を施すと共に、該溝に径方向に貫通
    する貫通孔を形成し、 次にスプライン軸とスプライン穴とを嵌合させ上記ドラ
    イブセンタをドライブシャフトに組付け、 次に上記貫通孔より上記溝を介してスプライン穴とスプ
    ライン軸との間に充填材を供給して硬化させるスプライ
    ン部摩耗の補修方法。
  2. 【請求項2】上記溝はスプライン穴の凹部と面一もしく
    は深くなるように形成された請求項1記載のスプライン
    部摩耗の補修方法。
  3. 【請求項3】上記ドライブセンタの反端部側にはシール
    部材が設置され、充填材供給前に、 上記シール部材の所定部位に水中硬化型接着充填剤を塗
    布する請求項1記載のスプライン部摩耗の補修方法。
  4. 【請求項4】ドライブセンタのスプライン穴をスプライ
    ン軸に締付けるナットを設け、 充填材供給時に該充填材が上記ナット部分からはみ出す
    ことを確認して、スプライン摩耗部全体に充填材が行き
    渡ったことを確認する請求項3記載のスプライン部摩耗
    の補修方法。
  5. 【請求項5】ベッドと、上下往復動可能なスライドと、
    架構とからなる機械のスプライン部摩耗の補修方法であ
    って、 回転し、該回転運動を架構のトップデッキの所定の機構
    を介して上記スライドを上下往復動させるドライブシャ
    フトを有し、 上記ドライブシャフトの端部には、該端部に設けられた
    スプライン軸に嵌合するスプライン穴を内周面に備える
    と共に上記ドライブシャフトに回転エネルギを伝達する
    ドライブセンタが設置され、 上記ドライブセンタは上記ドライブシャフトにナット部
    材により取外し可能に取付けられており、 上記ドライブシャフトとドライブセンタとを嵌合させた
    状態での回転エネルギ伝達作動により発生したスプライ
    ン部の補修時には、まずナット部材を外し上記ドライブ
    センタをドライブシャフトから外し、 次に取外した上記ドライブセンタのスプライン穴の円周
    に円周方向の溝加工および該溝に径方向に貫通する貫通
    孔を形成し、該貫通孔の外周端側にグリスニップルを取
    付け、 次にスプライン軸とスプライン穴とを嵌合させ上記ドラ
    イブセンタをドライブシャフトに組付け、上記ナット部
    材で締結し、 上記組付け後、注入ポンプを用いて上記グリスニップル
    から上記貫通孔と溝とを介してスプライン穴とスプライ
    ン軸との間に充填材を注入するスプライン部摩耗の補修
    方法。
  6. 【請求項6】スプライン穴を備える第一部材と、 スプライン軸を備える第二部材とを有し、 上記第一部材第二部材から取外すことによって、回転
    エネルギ伝達のための機構から取外し可能され、 上記両部材を嵌合させた状態での回転エネルギ伝達作動
    により発生したスプライン部の摩耗を補修するスプライ
    ン部摩耗の補修方法であって、 上記補修時には、まず第一部材を第二部材から取外し、 次に、取外された第一部材のスプライン穴内周面に円周
    方向の溝を形成すると共に、該溝に対応する径方向に貫
    通孔を形成し、 次に第一部材を第二部材に嵌合して組付け、 次に上記貫通孔からスプライン穴とスプライン軸との間
    に充填材を充填するスプライン部摩耗の補修方法。
  7. 【請求項7】上記スプライン軸とスプライン穴との組立
    ては、センタリング状態で嵌合保持される請求項6記載
    のスプライン部摩耗の補修方法。
  8. 【請求項8】上記スプライン部はプレス機械のスプライ
    ン部に設定された請求項6または7記載のスプライン部
    摩耗の補修方法。
  9. 【請求項9】上記充填材はその硬化後に可撓性を有する
    充填材に設定された請求項6,7または8記載のスプラ
    イン部摩耗の補修方法。
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