JP3118158B2 - サイレントチェーン - Google Patents

サイレントチェーン

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JP3118158B2
JP3118158B2 JP07051986A JP5198695A JP3118158B2 JP 3118158 B2 JP3118158 B2 JP 3118158B2 JP 07051986 A JP07051986 A JP 07051986A JP 5198695 A JP5198695 A JP 5198695A JP 3118158 B2 JP3118158 B2 JP 3118158B2
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伸人 小桜
力 萩野谷
正明 松本
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Tsubakimoto Chain Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動力伝達用サイレント
チェーンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサイレントチェーンは、連結ピン
を中心とした一側に板厚の等しいリンクプレートがn枚
配置されるとともに、他側に前記リンクプレートの板厚
と等しいリンクプレートが(n−1)枚とガイドプレー
トが2枚配置され、交互に連鎖状に連結されているが、
上述の如く配置されているプレートの枚数が連結ピンを
中心にした両側において異なるために両側の引張り強度
に強弱の差が生じ、n枚のリンクプレートを配置した側
がチェーン破断の原因となっている。
【0003】そして、このようなチェーン破断の原因を
除去する従来技術として、例えば、特開昭58−555
5号公報に開示されているように、連結ピンを中心にし
た両側に配置されるリンクプレートの枚数を同数にする
ことによって、均等な引張り強度を具備させたサイレン
トチェーンがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなリンク
プレートの枚数を同数にしたサイレントチェーンは、チ
ェーン全体のプレート枚数が増加するため、チェーン重
量やチェーン幅が増大するとともに、チェーン編成組立
作業が複雑化し、さらには、リンクプレート相互の接触
騒音が増大する等の問題点を有している。
【0005】また、連結ピンを中心としてガイドプレー
トが配置されていない側、すなわち、枚数が少ない側の
リンクプレートは、チェーンの屈曲時に連結ピンのまわ
りに回動するので、連結ピン挿通孔Hの内周面が摩耗し
易く、枚数が少ないことによって引張り力に対する各リ
ンクプレートの挿通孔内周面に対する連結ピンの局部面
圧が高くなり摩耗が更に増大してリンクプレートの破断
の原因ともなる。
【0006】そこで、本発明の目的は、リンクプレート
の枚数を同数にすることなく、板厚の差異によってチェ
ーンの引張り強度の均等分布を図ったもの、すなわち、
最外側の一対のガイドプレートの内側間の幅を変えるこ
となく、連結ピンを中心とした両側の引張り強度をバラ
ンスさせることができるサイレントチェーンを提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、連結ピンを中
心とした一側に板厚taのリンクプレートがn枚配置さ
れるとともに、他側に板厚tbのリンクプレートが(n
−1)枚と板厚tgのガイドプレートが2枚配置され、
プレート毎に交互に連鎖状に連結されたサイレントチェ
ーンにおいて、前記板厚taが ta≧{(n−1)tb+2tg}/n の関係式と、 ta>tb の関係式を満足するサイレントチェーンを提供する。
【0008】
【作用】本発明のサイレントチェーンは、 ta≧{(n−1)tb+2tg}/n の関係式と、 ta>tb の関係式を満足していることによって、従来のサイレン
トチェーンのように連絡ピンを中心とした両側でリンク
プレートの枚数を同一にすることによって枚数の少ない
リンクプレート側と枚数の多いリンクプレート(ガイド
プレートを含む)側の引張り荷重が負荷される各リンク
プレートの断面積を略々均等にするのではなく、リンク
プレートのみを含む枚数の少ない側の板厚の総和がガイ
ドプレートとリンクプレートを含む枚数の多い側の板厚
の総和以上となるので、連結ピンを中心とする両側の引
張り荷重負荷が略々均等に分布される。
【0009】
【実施例】図1は、サイレントチェーンの一例の要部拡
大平面図であって、連結ピンPによって鎖状に連結され
た左側のリンクプレートL1は3枚であり、右側のリン
クプレートL2は2枚で最外側には該チェーンに噛合す
るスプロケット(図示せず)の噛合歯の側面に案内され
て該チェーンの蛇行を防止して不正噛合いを避けるガイ
ドプレートGL(図2参照)が取付けられているので、
ガイドプレートGLの2枚を含め4枚のリンクプレート
で構成されている。
【0010】ガイドプレートGLは図2の如く、リンク
プレートL1およびL2のような噛合い歯Tが形成され
ず、スプロケット側面に案内される案内面Gが形成され
ているので、リンクプレートL1およびL2よりも引張
り荷重が負荷される断面積が大となるから、リンクプレ
ートL2の板厚と同じにすることは必ずしも必要ではな
い。何故ならば、歯Tを有するリンクプレートL1およ
びL2は、引張り荷重に対して断面積の少ない部分Cか
ら破断し易いが、ガイドプレートGLにはかかる部分が
存在しないからである。
【0011】リンクプレートL1の板厚をtaとし、リ
ンクプレートL2の板厚をtb、ガイドプレートGLの
板厚をtgとすると、連結ピンPを中心にした左側に配
置されているリンクプレートは3枚であるから板厚の総
和(すなわち、総板厚)は3taであり、連結ピンPを
中心にした右側に配置されているリンクプレートは2
枚、ガイドプレートGLも2枚であるから板厚の総和
(すなわち、総板厚)は(2tb+2tg)となる。
【0012】したがって、チェーンの引張り強度が連結
ピンPの両側において略均等になるということは、 3ta=2tb+2tg が成立することであり、また、前述の如くガイドプレー
トGLの断面積がリンクプレートL1およびL2より大
であることを考慮すると、板厚tgがリンクプレートL
1およびL2の板厚ta,tbよりも小となるから、そ
の場合は 3ta>2tb+2tg が成立することである。
【0013】そこで、このような関係を、リンクプレー
トL1の枚数をn枚、リンクプレートL2の枚数を(n
−1)枚として、一般式に置き換えると、 ta×n≧tb×(n−1)+tg×2 となり、連結ピンを中心とした両側の引張り強度をバラ
ンスさせるためには、 ta≧{(n−1)tb+2tg}/n の関係式を満足する板厚taのリンクプレートL1とす
ればよいことになる。また、図1に示すようなリンクプ
レートL1の板厚taとリンクプレートL2の板厚tb
との関係については、最外側の一対のガイドプレートの
内側間の幅Wを変えないようにするため、 ta>tb とすればよい。
【0014】このようにして得られた本発明の一実施例
であるサイレントチェーンは、リンクプレートの枚数を
同数にすることなく、板厚の差異によってチェーンの引
張り強度の均等分布を図っているため、図3に示す如
く、縦軸を引張り荷重Nとし、横軸を繰り返し負荷回数
とした疲労強度比較グラフ図から明らかなように、従来
のようなリンクプレートの板厚が同じで枚数が奇数、偶
数と交互に連結したサイレントチェーンに比較すると、
疲労強度を18%向上させることができた。
【0015】また、本発明の一実施例であるサイレント
チェーンは、図4に示すサイレントチェーンの伸び率の
比較グラフ図から明らかなように、従来のようなサイレ
ントチェーンと比較すると、運転時間(横軸)の経過に
対する伸び(縦軸)は小さい結果となった。
【0016】
【発明の効果】本発明のサイレントチェーンは、前述し
た特開昭58−5555号公報に開示されているサイレ
ントチェーンのように連絡ピンを中心とした両側でリン
クプレートの枚数を同一にすることによって枚数の少な
いリンクプレート側と枚数の多いリンクプレート(ガイ
ドプレートを含む)側の引張り荷重が負荷される各リン
クプレートの断面積を略々均等にするのではなく、従来
のサイレントチェーンのような連絡ピンを中心とした両
側の枚数をn枚と(n−1)+2枚のままとして、枚数
の少ないリンクプレート側の総板厚をガイドリンク側の
総板厚以上とするものである。要するに、本発明のサイ
レントチェーンは、ta≧{(n−1)tb+2tg}
/nの関係式とta>tbの関係式を満足することによ
って、最外側の一対のガイドプレートの内側間の幅Wを
変えることなく、連絡ピンを中心とした枚数の少ないリ
ンクプレート側と枚数の多いガイドリンク側の引張り強
度をバランスさせることができるため、枚数の少ないリ
ンクプレート側の板厚taを枚数の多いリンクプレート
側の板厚tbより厚くすることができ、耐久性を増強さ
せることが可能となり、また、最外側の一対のガイドプ
レートの内側間の幅Wを変えていないので、従来のサイ
レントチェーンとの互換性を維持することができる。
【0017】さらに、本発明のサイレントチェーンは、
前述した従来のサイレントチェーンのように、リンクプ
レートの枚数を増加させないので、リンクプレート相互
の接触による騒音の増大が抑止され、チェーンの伸びも
少なく、耐久性のあるサイレントチェーンを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のサイレントチェーンの要部平面図。
【図2】 ガイドプレートの拡大正面図。
【図3】 サイレントチェーンの疲労強度比較グラフ
図。
【図4】 サイレントチェーンの伸び率の比較グラフ
図。
【符号の説明】
L1,L2 ・・・ リンクプレート GL ・・ ガイドプレート P ・・・ 連結ピン ta ・・ リンクプレートL1の板厚 tb ・・ リンクプレートL2の板厚 tg ・・ ガイドプレートGLの板厚 W ・・・ 一対のガイドプレートGLの内側間の幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−46241(JP,A) 特開 平2−292548(JP,A) 特開 平2−278040(JP,A) 実開 昭57−141253(JP,U) 実開 平5−47587(JP,U) 実公 昭46−26491(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16G 13/02 - 13/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結ピンを中心とした一側に板厚taの
    リンクプレートがn枚配置されるとともに、他側に板厚
    tbのリンクプレートが(n−1)枚と板厚tgのガイ
    ドプレートが2枚配置され、プレート毎に交互に連鎖状
    に連結されたサイレントチェーンにおいて、 前記板厚taが ta≧{(n−1)tb+2tg}/n の関係式と、 ta>tb の関係式を満足することを特徴とするサイレントチェー
    ン。
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