JP3117587B2 - スプレーガン - Google Patents

スプレーガン

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JP3117587B2
JP3117587B2 JP05210829A JP21082993A JP3117587B2 JP 3117587 B2 JP3117587 B2 JP 3117587B2 JP 05210829 A JP05210829 A JP 05210829A JP 21082993 A JP21082993 A JP 21082993A JP 3117587 B2 JP3117587 B2 JP 3117587B2
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和幸 沼田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば主剤と硬化剤と
がスプレーガンから噴射され、スプレーガンの噴射の直
後に混合されるようになしたスプレーガンに関するもの
である
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保護の一環として塗装技
術の分野でも有機溶剤使用料の削減が求められてきてお
り、そのために2液塗装の採用が有効な手段として注目
されている。すなわち、塗料を有機溶剤中に分散させた
上で塗装を行い、有機溶剤を自然にもしくは乾燥炉等を
用いて強制的に揮発させる塗装法に対し、2液塗装法は
主剤たる塗料と硬化剤とを混合して塗装を行い、硬化剤
の作用によって塗料を硬化させる塗装法であって、有機
溶剤使用量を節減できること、乾燥性に優れるために乾
燥炉等の設備の運転時間を低滅して省エネルギに資する
ことができること、等の利点を有しているからである。
一方、塗料としては、塗膜の柔軟性、耐久性、対候性、
強度等の点で優れた特性を示すことから、ポリウレタン
系あるいはエポキシ系の塗料がポリエステル系の塗料に
代わって採用されることが多くなってきている。しか
し、ポリウレタン系あるいはエポキシ系の塗料は、ポリ
エステル系の塗料に比して、主剤と硬化剤とを完全に混
合して用いなければ硬化が不完全となる等の問題が生じ
るので、従来は、機械的な攪拌機を用いて混合した上
で、被塗装物に塗剤を付与する装置(例えば塗剤の噴霧
を行うスプレーガン)に供給を行うようにしたり、ある
いはスプレーガン等への供給経路にスタテイックミキサ
等を配設して塗料供給の過程で混合が行われるように2
液塗装装置を構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の2液塗
装装置はその構成が大型化し、価格も大となる問題があ
った。また硬化剤が添加された塗料は比較的短時間で硬
化するので、作業休止時に硬化が進み、作業の再開に当
たって少なくとも混合部より下流側の塗料供給路等にあ
る塗料の廃棄・洗浄を行わなければならず、塗料の浪費
や煩雑な作業を要するものであった。またその洗浄に
は、有機溶剤のシンナが用いられるので、有機溶剤使用
量を削減し得るという2液塗装の利点を十分に生かすこ
とができなかった。これに対し、被塗装物に対し塗料を
付与する直前の部位において主剤および硬化剤の混合を
行うことが考えられる。実際に、ポリエステル系の塗料
を用いる2液塗装装置では、主剤たる塗料の噴出を行う
スプレーガンの塗料ノズル先端部に導かれる圧縮空気中
に予め硬化剤を混入し、噴霧によって両剤の混合がなさ
れるようにした、いわゆる外部混合方式を採用したもの
もある。しかしながら、このような構成では均質な、も
しくは良好な混合状態がえられていないのが現状であ
り、上述のように混合状態が厳しく管理されるべきポリ
ウレタン系あるいはエポキシ系の塗料を用いる2液塗装
に外部混合方式を採用することは不可能とも考えられて
いた。本発明は、以上の技術課題に鑑みてなされたもの
で、装置の大型化や高価格化が生じないようにスプレー
ガンの噴射の直後にスプレーガンの構造を提供すること
を目的とする。本発明の他の目的は、作業休止後の再開
時において塗料の廃棄・洗浄等を要さないようになして
塗料消費量の節減および作業性の向上を図るとともに、
有機溶剤使用量を削減できる2液を混合可能なスプレー
ガンの構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、
第1および第2の液を混合して塗装を行う2液塗装に供
されるスプレーガンにおいて、塗料ノズル先端開口を開
閉可能とすべくその内側に設けられ、中空部を有した第
1の弁体と、該第1の弁体の中空部の先端開口を開閉可
能とすべく前記中空部にもうけた第2の弁体と、を具備
し、前記塗料ノズルの内壁と前記第1の弁体との空隙部
には前記第1の液を、前記第1の弁体と前記第2の弁体
との空隙部には前記第2の液を導入して前記塗料ノズル
の先端開口および前記第1の弁体の中空部の先端からそ
の開放にともなってそれぞれ前記第1および前記第2の
液が噴射されるようにするとともに、当該噴射口の直近
において噴射軸に交わる方向に圧縮空気を吹き付けるた
めの圧縮空気口を具備してなることを特徴とする。ここ
で、前記第2の弁体の開方向移動による前記中空部先端
開口の開放が行われた後に、該第2の弁体に配設した段
差部が前記第1の弁体に配設したストッパに係合して該
第1の弁体が開方向移動させられると前記塗料ノズル先
端開口が開放され、前記第2の弁体が閉方向移動すると
前記段差と前記ストッパとの係合が外れ、バネによって
閉方向に弾発されている前記第1の弁体による前記塗料
ノズル先端開口の閉塞後に前記第2の弁体による前記中
空部先端開口の閉塞が行われるとともに、前記第1の液
および前記第2の液として、それぞれ、塗料および硬化
剤を用いることを特徴とする
【0005】
【作用】本発明によれば、スプレーガンの引金等の操作
部材の操作にともなって第1の液(塗料)および第2の
液(硬化剤)の出口が開放されて2液が噴射されるが、
このとき、噴射軸に交わる方向にから圧縮空気が吹き付
けられるので、噴流中に混入している塗料および硬化剤
を微粒化して適切に混合できる。すなわち本発明によれ
ば、スプレーガンに至る液供給経路において2液を混合
しなくても噴射時に両液の混合(外部混合)がなされる
ので、2液塗装装置の構成を簡略化し、また、作業休止
後の再開時における塗料の廃棄・洗浄等の要を著しく低
減でき、もって塗料消費量の節減および作業性の向上が
達成されるとともに、有機溶剤使用量を削減できる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図1および図2は、それぞれ、本発明スプレーガン
の一実施例を、一部を断面で示す側面図およびその主要
部の拡大図である。これら図において、1はスプレーガ
ン先端部にキャップ7によって取り付けられる空気キャ
ップであり、ここから突設した一対の角部の内側面に楕
円形状の噴射パターンを形成するための側面空気穴1S
を有している。2はスプレーガン先端部の空気キャップ
1の内側に取り付けられる内キャップであり、塗料ノズ
ル4の前面にかつ塗料ノズル4と同心に位置し、その空
気通路は塗料ノズル4先端付近の中心空気穴2Cおよび
噴射軸に面して設けた混合用空気穴2Mに圧縮空気を導
くべく構成されている。ここで中心空気穴2Cは塗料ノ
ズル4から主剤としての塗料および硬化剤を吸い上げる
ための真空状態を作り出す機能を有し、塗料ノズル4先
端と同心に位置づけられる。また、混合用空気穴2M
は、中心空気穴2Cから噴出する圧縮空気中に混入した
塗料および硬化剤を適切に混合させる機能を有し、本例
では塗料ノズル先端の位置に、噴射軸と直交しかつ噴射
軸方向に所定距離をおいた2方向にそれぞれ2個、対向
状態として設けてある。なお、この混合用空気穴2Mの
配設位置、配設方向、配設個数は適宜定め得るのは勿論
である。塗料ノズル4は主剤である塗料と、硬化剤とを
噴射可能に構成され、二重構造を有している。すなわ
ち、塗料ノズル先端開口を開閉可能とすべくその内側に
中空の第1ニードル弁18が挿入され、さらにその第1
ニードル弁18の先端開口を開閉可能とすべく第1ニー
ドル弁18の中空部に第2ニードル弁12が設けられて
いる。そして、塗料ノズル4の内壁と第1ニードル弁と
の空隙部には塗料ニップル42側より第1液としての塗
料が、一方第1ニードル弁18の内壁と第2ニードル弁
12との空隙部には硬化剤ニップル43側よリ第1ニー
ドル弁18に設けた開口部18Oを介して第2液として
の硬化剤が導入されるようになし、まず第1ニードル弁
18に対する第2ニードル弁12の相対的作動による第
1ニードル弁先端開口の開放に伴って硬化剤の噴射が行
われ、次に第1ニードル弁18の作動による塗料ノズル
先端開口の開放に伴って塗料の噴射が行われるようにす
る。このように、第1ニードル弁18は、塗料噴射口を
開閉するための弁機能を有するとともに、第2ニードル
弁12によって硬化剤噴射口が開閉されるノズルとして
の機能を有している。
【0007】11は先端ボディであり、塗料ノズル4お
よび第1,第2ニードル弁18,12を収納し、空気キ
ャップ1および内キャップ2が取り付けられるととも
に、塗料ホース42Pを介して供給される塗料を塗料ノ
ズル4の内壁と第1ニードル弁との空隙部に導入するた
めの塗料ニップル42、および後述する流量確認部を介
して供給される硬化剤を第1ニードル弁18の内壁と第
2ニードル弁12との空隙部に導入するための硬化剤ニ
ップル43が取り付けられる。先端ボディ11は、カバ
ー16によって公知のスプレーガン本体部分とほぼ同等
の構成を有したスプレーガン本体100に対して取り付
けおよび取り外しが可能であり、当該取付によって、ス
プレーガン本体100内に設けた圧縮空気通路109の
空気口109Cおよび109Pと、先端ボディ11内の
吹き付け用圧縮空気通路111およびパターン用圧縮空
気通路113との連通がそれぞれ行われる。15は第1
ニードル弁18の摺動を受容可能に、かつ塗料ニップル
42および硬化剤ニップル43の取リ付け部位の間に設
けたパッキンケースであり、塗料供給路と硬化剤供給路
との間で封止を行うためのVシールおよびOリングが配
置される。また、このパッキンケースに関連して、先端
ボデイ11には下方に開口を有した排出路120が形成
されており、万一パッキンケース部分において塗料また
は硬化剤の漏洩が生じてもその排出路120から排出が
行われ、漏出液が硬化剤または塗料の供給路に至らない
ようにしてある。また、この排出路120の状態を操作
者が目視すれば漏洩の有無を確認することができるの
で、パッキンケースないしスプレーガンのメンテナンス
時期を容易に認識することができる。さらに、この排出
路120に関連して、漏洩液の滴下を防止する手段、あ
るいは漏洩の有無の確認を容易とする手段を設けてもよ
い。19は第1ニードル弁18の後端部に、第2ニード
ル弁12の摺動を受容可能に、かつ第2ニードル弁12
に設けた段差部12Sと係合可能に設けたストッパであ
る。20は塗料出口を閉塞する方向に第1ニードル弁1
8を付勢するばねであり、スプレーガン本体100とス
トッパ19との間に設けられている。
【0008】21は第2ニードル弁12に連結されたロ
ッドであり、スプレーガン後方に延在している。28は
そのロッド21にさらに連結したばね受けであり、硬化
剤出口を閉塞する方向にロッド21ないし第2ニードル
弁12を付勢するばね34を受けている。33は塗料調
節つまみであり、段差部12Sとストッパ19との係合
後の第2ニードル弁12の変位量を規制することにより
第1ニードル弁18の塗料ノズル4に対する後退量を規
制し、もって噴射される塗料の量を調節するのに用いら
れる。スプレーガン本体100の把持部の下端部に設け
た空気ニップルには、コンプレッサ等不図示の圧縮空気
供給源に接続されたエアホースが取り付けられ、空気ニ
ップルに導入された圧縮空気は、本体内圧縮空気通路1
01、103、105および107を介して空気通路1
09に導かれる。37は空気通路105を開閉可能に設
けた空気弁、38はその空気弁のシート部、36は空気
弁37を空気通路105の閉塞方向に付勢するばねであ
る。40は空気量調節装置であり、空気通路103に対
して位置づけられる弁体40Vと、弁体40Vの位置を
調整してその開度を定めることにより圧縮空気供給量を
調節するためのつまみ40Tとを有している。また、空
気通路109には、吹き付けパターン調節用空気通路1
13に連通する空気通路出口109Pに対して位置づけ
られる弁体29Vと、弁体29Vの位置を調整してその
開度を定めることによりパターン用圧縮空気供給量を調
節するためのつまみ29Tとを有したパターン調節装置
29が設けられている。130は本体上部の回動軸13
1に取り付けた引金であり、空気弁37の操作ロッド3
7Rに係合するとともに、その係合位置と回動軸との途
中において塗料弁機構のロッド21に結合している。そ
して、その操作に伴って、ばね36の付勢力に抗し空気
弁37が開放されるとともに、ばね34ないしばね20
の付勢力に抗し第2ニードル弁12ないし第1ニードル
弁18が作動する。
【0009】本例においては、硬化剤ニップル43に硬
化剤量を調節確認するための手段150を取り付け、こ
こを介して硬化剤が供給されるようにしてある。45は
硬化剤ニップル43に取り付けられた流量確認管であ
り、透明もしくは半透明、すなわち所定の光透過性を有
する樹脂等で形成されている。その内部には上方に向か
って断面積が漸増するテーパ状流路45Fが形成されて
おり、その流路には供給される硬化剤の流量に応じて変
位するフロート52が収納されている。また、確認管4
5の外壁には目盛45Sが設けられており、フロート5
2がどの目盛位置にあるかを目視することで硬化剤流量
を確認することができるようになっている。また、確認
管45の外壁には指示リング46が外壁に沿って変位可
能に取り付けられており、所望の流量位置に設定してお
くことでその位置からのフロート位置のずれを確認して
流量の調節を行うことができる。なお、目盛り45Sは
確認管45の外壁に描かれたものでも刻設されたもので
もよく、あるいは確認管45の成形時に同時に形成され
る凹凸部としてもよい。この場合には指示リング46の
係止部としても兼用できる。確認管45の下部には、硬
化剤ホースが取り付けられてそこから供給される硬化剤
を導入する管部51と、当該導入された硬化剤を確認管
45に導く流路53と、流路53に対して位置づけられ
る弁55と、弁体55の位置を調整してその開度を定め
ることにより硬化剤供給量を調節するためのつまみ50
とを有した流量調節部が設けられている。また。管部5
1はガン把持部に取り付けたステー56に支持され、取
り付けの補強がなされている。
【0010】以上の構成において、所望の塗装を行うべ
く操作者が被塗装物にガン先端を対向させ、引金130
を操作すると、ばね36の付勢力に抗し空気弁37が開
放されるとともに、ばね34ないしばね20の付勢力に
抗し第2ニードル弁12ないし第1ニードル弁18が後
退して塗料および硬化剤の噴射が行われるが、空気弁ロ
ッド係合部は塗料弁機構のロッド結合部より回動軸13
1から遠い位置にあるため変位量が大きく、操作の初期
にはまず圧縮空気のみの噴射がなされ、続いて第2ニー
ドル弁12が第1ニードル弁18に対して後退して硬化
剤出口が開き、硬化剤が噴出する。引き金130がさら
に引き絞られ、第2ニードル弁12が第1ニードル弁1
8に対してさらに後退してゆくと、第2ニードル弁12
の段差部12Sと第1ニードル弁のストッパ19と係合
し、これ以降は第2ニードル弁12と一体となって第1
ニードル弁18が塗料ノズルに対して後退し、塗料出口
が開放されて塗料も噴射されることになる。このとき、
噴射軸に交わりかつ互いに交差はしない2方向におい
て、混合用空気穴2Mから吹き付け用中心空気穴2と同
圧力の圧縮空気が当てられるので、噴流中に混入してい
る塗料および硬化剤が微粒化し、適切に混合されて塗装
が行われる。一方、操作者が引金130の操作を解除す
ると、ばね36の付勢力によって空気弁37が閉塞され
るとともに、ばね34ないしばね20の付勢力によって
第2ニードル弁12ないし第1ニードル弁18が前進し
て塗料および硬化剤の噴射が停止されるが、初期には第
2ニードル弁12と一体となって第1ニードル弁18が
塗料ノズルに対して前進し、まず塗料出口が閉塞されて
塗料の噴射が停止される。第2ニードル弁18が塗料出
口の閉塞位置に達した以降は、第2ニードル弁12が第
1ニードル弁18に対して前進して硬化剤出口が閉塞さ
れ、さらにばね36の付勢力によって空気弁37が閉塞
されることになる。このように、本例では塗装の開始に
あたって塗料に先立ち硬化剤が噴射され、終了にあたっ
て硬化剤に先立ち塗料の噴射が停止されるので、塗料の
みが被塗装物に吹き付けられてしまうことがない。
【0011】また、硬化剤の噴射にともなって硬化剤の
流れが生じると、上方に向かって断面積を漸増する確認
管流路45Fを流れる流体(硬化剤)がフロート52に
及ぼす力とフロート52に作用する重力とがつりあう位
置にフロート52が実質的に停止するので、確認管45
の管壁を透かしてフロート52を目視することによって
硬化剤量を確認することができる。図3は以上のごとき
スプレーガンを用いて構成した2液塗装装置の構成例を
示す。ここで、200は図1にその全体を示したスプレ
ーガンであり、ガン把持部に形成された空気通路の圧縮
空気導入部に設けられる空気ニップル170に取り付け
られたエアホース170H、塗料ニップル42に取り付
けられた塗料ホース42Hおよび硬化剤量の調節確認手
段150の管部51に設けられる硬化剤ニップル51に
取り付けられた硬化剤ホース51Hを介して、それぞ
れ、エアコンプレッサを含む圧縮空気供給源300、塗
料容器や塗料タンク等を含む第1の液供給手段としての
塗料供給源400および第2の液供給手段としての加圧
タンク形態の硬化剤供給源500に接続されている。こ
こで、主剤たる塗料は供給すべき量が多く、かつその粘
度も高いことから、本実施例における塗料供給源400
には、例えば岩田塗装機工業株式会社製のDPS−90
Xなどのペイントポンプを用いることができる。これ
は、例えば圧縮空気供給源300から圧縮空気の導入を
受けて作動する空気ポンプと、当該作動に応じて塗料容
器に貯留された塗料を吸い上げるホースに接続される部
材と、塗料ホース42Hを接続する部材と、減圧弁等所
要の調整手段を含むものである。また、本実施例におい
ては、一般に塗料が光透過性を有さず、流量確認管45
になじみにくいため塗料ホース42Hを直接ガン200
に取り付けていることから、ガン200に至る塗料の圧
送経路に公知のフローメータ410を取り付けて塗料供
給量の調整に供している。もっとも、上述したような流
量確認管45の管壁を通してフロートの52の確認がで
きる程度の光透過性を有する塗料を用いるのであれば、
次に述べるフローメータ410等を省略することもでき
る。
【0012】一方、塗料に対して硬化剤は供給すべき量
も少なく、かつその粘度も低いことから、本実施例にお
ける硬化剤供給源500には、例えば岩田塗装機工業株
式会社製のPTシリーズのような、圧縮空気の導入に応
じて容器内が加圧され、これによって貯留液の圧送を行
う加圧タンクを用いることができる。または硬化剤容器
およびダイアフラムポンプの組み合わせを用いてもよ
い。また、本実施例においては、ポリウレタン系あるい
はエポキシ系その他の塗料に適用される硬化剤は一般に
光透過性を有しているために流量確認管45になじみ易
く、しかも硬化剤量の調整手段をガン200自体に取り
付けていることから、硬化剤供給源500に関連してフ
ローメータや調整手段を設ける必要はない。以上のごと
き実施例によれば、スプレーガンの先端部において適切
に2液の混合がなされるので、ポリウレタン系あるいは
エポキシ系の塗料を用いる場合にも硬化が不完全となる
等の問題が生じることがなく、従って機械的な攪拌機を
用いて混合した上で、スプレーガンに供給を行うように
したり、あるいはスプレーガン等への供給経路にスタテ
イックミキサ等を配設して塗料供給の過程で混合が行わ
れるような構成を排し、2液塗装装置を小型化かつ廉価
に構成できる。また、色替え等塗料の変更に際しても容
易かつ迅速に対応できることになる。さらに、スプレー
ガンへの塗剤の供給源側には、図3に示すように実質的
に塗料供給源400および硬化剤供給源500のみを配
設すれば足り、それらの占有スペースが小さいので、そ
れらを共通の筐体等に収納し、または共通の台車に搭載
することもでき、その場合には塗装の作業性を一層向上
することができる。また、硬化剤が添加された塗料は比
較的短時間で硬化するので、従来は作業休止後の再開に
当たって少なくとも混合部より下流側の塗料供給路等に
ある塗料の廃棄・洗浄を行わなければならないため塗料
の浪費や煩雑な作業を要し、しかもその洗浄には有機溶
剤のシンナが用いられるので、有機溶剤使用量を有効に
削減し得ないものであったが、本実施例ではそのような
問題点が生じることがない。さらに、本実施例において
はガン本体100自体は公知のスプレーガン本体部とほ
ぼ同等の構成を有しているので、その先端部に中間ボデ
ィ11等所要の部分を取り付けるようになして外部混合
式2液塗装用スプレーガンを構成することも容易であ
り、かかる形態も本発明の範囲に含まれるものである。
【0013】また、図1から明らかなように、本実施例
の流量確認調整手段150はガン側のニップルに着脱が
可能なユニットの形態であるので、必要に応じて取り付
け,取り外しを行い、または所望に応じて後から取り付
けを行うこともできる。なお、以上は混合状態が厳しく
管理されるべきポリウレタン系あるいはエポキシ系の塗
料を用いる2液塗装に適用して好適な実施例について述
べたが、ポリエステル系塗料を用いる場合や、塗料に流
れ止め等の薬品を混合する場合等、2液混合塗装に広く
適用できること勿論である。また、上述したような流量
確認調整手段は、ガンに対して適宜配設されるものであ
る。例えば、2液のいずれもが所要の光透過性を有する
のであれば双方に関して上述のような流量確認管を配設
することもでき、共に光透過性を有していなければ双方
に関して供給源ないしスプレーガンに至る供給路に公知
のフローメータ等を設けることもできる。さらに、上例
では操作者が直接把持して塗装作業を行う形態のスプレ
ーガンに本発明を適用した場合について述べたが、本発
明は塗装ロボットなど自動塗装システムに用いられるい
わゆる自動ガンにも適用できるのは勿論である。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上説明した構成によって、以
下に述べる多大な効果を有するものである。 1.本発明のスプレーガンを使用することによって、
来の2液塗装装置のように事前に混合した2液をスプレ
ーしたり、供給経路に設けたスタティックミキサを使用
した場合のように、混合後の2液が滞留する個所がない
ので、滞留による2液の硬化トラブルや作業休止後の再
開時における2液の廃棄・洗浄の必要性が無い利点を有
している。もって、塗料消費量の節減および作業性の向
上が達成されるとともに、有機溶剤使用量を削減でき
る。 2.塗料ノズル・第1の弁体・第2の弁体が直列に配置
され、これらの弁体が1個所に集中して構成でき、塗料
と硬化剤が塗料ノズル先端開口においてほぼ同位置で同
軸状に噴射され、さらに混合空気穴からの圧縮空気で強
制的に微粒化混合されるので、塗料と硬化剤の混合が完
全に行われ均質な塗装が可能であり、ポリウレタン系あ
るいはエポキシ系の塗料を用いる場合にも良好な混合状
態を得ることのできる外部混合式の2液塗装用スプレー
ガンを実現できる。 3.塗料ノズル・第1の弁体・第2の弁体が直列に配置
されるので、汎用のスプレーガンの構造を利用して構成
することが可能であり、小型かつ廉価な2液用スプレー
ガンを実現できる。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明スプレーガンの一実施例を示す側断面図
である。
【図2】図1の主要部の拡大図である。
【図3】図1のスプレーガンを用いて構成した2液塗装
装置の構成例を示す模式図である。
【0016】
【符号の説明】
1 空気キャップ 2 内キャップ 2C 中心空気穴 2M 混合用空気穴 4 塗料ノズル 7,16 カバー 12 第2ニードル弁 15 パッキンケース 18 第1ニードル弁 19 ストッパ 20,34,36 ばね 21 ロッド 29 パターン調節装置 33 塗料調節用つまみ 37 空気弁 40 空気量調節装置 41 空気ニップル 42 塗料ニップル 43 硬化剤ニップル 45 流量確認管 45F 流路 45S 目盛 46 指示リング 50 流量調節つまみ 55 弁 100 スプレーガン本体 101,103,105,107,109,111,1
13 空気通路 120 排出路 130 引金 150 流量確認調節手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 7/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の液を混合して塗装を行
    う2液塗装に供されるスプレーガンにおいて、塗料ノズ
    ル先端開口を開閉可能とすべくその内側に設けられ、中
    空部を有した第1の弁体と、該第1の弁体の中空部の先
    端開口を開閉可能とすベく前記中空部にもうけた第2の
    弁体と、を具備し、前記塗料ノズルの内壁と前記第1の
    弁体との空隙部には前記第1の液を、前記第1の弁体と
    前記第2の弁体との空隙部には前記第2の液を導入して
    前記塗料ノズルの先端開口および前記第1の弁体の中空
    部の先端からその開放にともなってそれぞれ前記第1お
    よび前記第2の液が噴射されるようにするとともに、当
    該噴射口の直近において噴射軸に交わる方向に圧縮空気
    を吹き付けるための圧縮空気口を具備してなることを特
    徴とするスプレーガン。
  2. 【請求項2】前記第2の弁体の開方向移動による前記中
    空部先端開口の開放が行われた後に、該第2の弁体に配
    設した段差部が前記第1の弁体に配設したストッパに係
    合して該第1の弁体が開方向移動させられると前記塗料
    ノズル先端開口が開放され、前記第2の弁体が閉方向移
    動すると前記段差と前記ストッパとの係合が外れ、バネ
    によって閉方向に弾発されている前記第1の弁体による
    前記塗料ノズル先端開口の閉塞後に前記第2の弁体によ
    る前記中空部先端開口の閉塞が行われるとともに、前記
    第1の液および前記第2の液として、それぞれ、塗料お
    よび硬化剤を用いることを特徴とする請求項1に記載の
    スプレーガン。
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