JP3117585U - ストッキング - Google Patents

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Abstract

【課題】足先の開口部を大きく足全体として美しいラインを描くように形成するとともに、足裏の相当部分を開口させて滑りにくくしたストッキングを提供する。
【解決手段】本考案のストッキング1は、足先部分において隣接して設けられた少なくとも2つの開口部11,12を具え、これらのうち最も右側および最も左側の開口部の側部外側端縁11a,12aをそれぞれ足指の付け根よりかかと側に切り欠き、着用時に足がきれいに見えるようにする。また、いずれかの開口部を足裏側に大きく開口させ、足の裏が直接中敷きや床面に触れるようにしてスリップを防止する。
【選択図】図2

Description

本考案はストッキングに関し、特に、つま先に開口部を持たせたストッキングに関する。
従来のストッキングは一般につま先部分が袋状に閉塞されており、足先をすっぽり包み込む構造であった。この種のストッキングでは足指がすべて一纏めに包み込まれるため、サンダルやミュールといった足先を見せるタイプの履き物に適さなかった。また、足の爪にペディキュアを施した場合にも上記のストッキングを着用すると隠れてしまい露出できない不都合があった。さらに、ストッキングを着用すると足裏が滑るため、ヒールの高い靴を履いた場合には足がつま先方向へと滑り、この部分に過度に負荷がかかるといった問題や、靴を脱いだ場合に平滑な床面上で滑って転倒する危険があった。また、ストッキング内の湿気を逃がすことができず足先が蒸れてしまうという問題もあった。
ストッキングによる足裏の滑りを防止するため、足裏部分に滑り止めを設けたストッキングが提案されている(例えば、特許文献1〜3)。また、足裏部分に孔を設けて滑りにくくしたパンティーストッキングが提案されている(例えば、特許文献4)。また、つま先部を3つ以上に分割して開口し、ペディキュアを見せたり鼻緒付きの履き物に対応させたパンティストッキングが提案されている(例えば、特許文献5)
特開2002−201502号公報 特開2001−181905号公報 特開2000−282303号公報 実用新案登録第3068108号公報 実用新案登録第3055739号公報
しかしながら、例えば特許文献5に記載のパンティストッキングでは、その添付図面に示されるように開口部が足指の付け根から足先方向に開口しており、足先の指のみが露出する構成となっている。一方で足は前後に長細いアーチ型をなす形状であり、足指のみを露出する構成では露出されない部分と露出部分のバランスが悪く足全体としてのデザインが美しくならないという問題がある。また、このストッキングは指以外の足裏部分が全部ストッキング生地で覆われることになり、前述した滑りやすいという問題が残る。また、つま先の開口部は足指の付け根にフィットするため、足裏部分の湿気を開口部から外に逃がすことができず、足が蒸れてしまうという問題もある。
本考案はこのような問題に鑑みなされたものであり、足先の開口部を大きく足全体として美しいラインを描くように形成するとともに、足裏の相当部分を露出させて滑りにくくしたストッキングを提供することを目的とし、本考案によれば、サンダルやミュールを履く場合にも足先を美しく見せることができる。
本考案に係るストッキングは、足先部分において隣接して設けられた少なくとも2つの開口部を具え、これらのうち最も右側および最も左側の開口部の側部外側端縁が装着時にそれぞれ足指の付け根よりかかと側にあるとともに、前記開口部の1つの足裏側の端縁がかかと側に大きく開口していることを最も主要な特徴とする。
このストッキングにおいて、前記開口部の数が2つであり、一方の開口部は親指露出用で他方の開口部は残りの指の露出用として構成することができる。
このストッキングは、左右対称に構成された両足部分と、これらを連結するパンティ部分を具えるパンティストッキングとしてもよい。
本考案のストッキングでは、足の左右両側部に位置する開口部の外側端縁がそれぞれ足指の付け根よりかかと側にあるため、後に図面を参照して説明するように、ストッキングと足の境界ラインが例えば鼻緒のように足に対して斜め方向に延在することとなり、露出部分と露出しない部分のバランスがよくなり着用時の外観品質が向上する。また、ストッキングと足の境界ラインが鼻緒のようになるため、鼻緒が付いた履き物を履く場合に前記境界ラインが好適に隠れることとなり、履き物着用時の足先をきれいに見せることができる。また、足指を足の甲部分から大きく露出する構成であるため、鼻緒式でないサンダルやミュールの場合であっても、足先をきれいに見せることができる。さらに、開口部を大きく構成しているため、足の湿気を好適に逃がすことができ足の蒸れが防止される。
また、いずれかの開口部を足裏側に大きく延在させた構成とすることにより足裏の相当部分が露出し、特に高いヒールの履き物を履く場合や履き物を脱いで歩く場合などに滑ってしまうのを防止することができる。
本考案を実施するための最良の形態を、添付の図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
図1は、本考案の第1実施例にかかるストッキングの足先部分の構成を示す図である。本図に示すように、ストッキング1の足先部分には2つの開口部11,12が設けられている。これらの開口部11,12は足先部分において隣接している。第1の開口部11は親指露出用であり比較的小さく構成され、第2の開口部12は残る指の露出用であって大きく構成されている。したがって、図1に示すストッキング1は右足用の足先部分である。開口部11,12はともに、図1に11a,12aとして示すその外側端縁が若干斜め方向後側(足のかかと側)に延在している。また、開口部12aの足裏側の部分は、図1に点線で示すように、足裏部分においてかかと側に大きく延在している。
このストッキング1は片足ずつ個別に構成されるものであってもよいし、両足部分とこれらを連結するパンティ部分を具えるパンティストッキングとして構成されてもよい。また、片足ずつ別個に構成される場合は、ふくらはぎまでの高さの短いストッキングとして形成してもよいし、足の付け根辺りまで延在する長いストッキングとして形成してもよい。開口部その他の端縁はほつれないよう端部処理がされているものとし、適宜の部分の伸縮性を変化させた構造としてもよい。これらの要素は従来のストッキングにおいて公知であるため、本明細書での詳細な説明は省略する。また、開口部の端縁に幅1cm程度のレース帯を設けてデザイン性を向上させるようにするのが好適である。
図2は、このストッキング1を着用した足を前から見た図である。本図に示すように、第1の開口部11からは親指が出され、第2の開口部12からは人差し指、中指、薬指、小指が出される。開口部11,12を隔てる端縁13は親指と人差し指の付け根に配置される。開口部11,12の外側端縁11a,11bは足の側部においてかかと側に延在している。したがって、開口部11,12が斜め後ろ方向に大きく切り欠かれたような形状となり、足指が足の甲部分から大きく露出され、ストッキング1が端縁13の部分において鼻緒でとまっているような外観となる。このように開口部11,12を斜めに延在させることにより、足指が長く見えるようになり、着用時の足先をきれいに見せることができる。また、ペディキュアを施している場合にも十分に露見させることができる。さらに、開口部を大きくとっているため足の湿気を逃がし蒸れが防止される。
図3は、ストッキング1を着用した状態の足裏を示す図である。本図に示すように、開口部12の足裏側は大きくかかと側に延在しており、特にヒールのあるサンダルやミュール等を履いた場合に荷重がかかる足裏の前側部分が大きく露出している。これにより、足の裏が直接靴の中敷きや床面に触れるためスリップが防止され、靴に無理な荷重がかかったり足下が滑ることによる転倒を防止することができる。
なお、ストッキング1において、開口部11,12の形状や大きさは本実施例のものに限らず、本考案のコンセプトを超えない範囲内において適宜の変更を施すことができる。例えば図3に示すようストッキング1では開口部12の最もかかと側の端縁部分をやや鋭角に形成しているが、これはもう少し前寄りにして丸く形成してもよい。また、ストッキング1では開口部11,12を隔てる端縁13を親指と人差し指の付け根に配置する構成となっているが、これは例えば人差し指と中指の付け根としたり、他の指の付け根部分に延在させる構成としてもよい。
図4は、本考案にかかるストッキングの第2実施例の構成を示す図である。本図には、足裏部分のみを示す。本実施例のストッキング2は、親指を出す第1の開口部21と、残りの指を出す第2の開口部22と、これらの間に設けられ足裏側に大きく開口する第3の開口部23とを具えている。このこのストッキング2の足の甲側の構成は、図2に示す第1実施例とほぼ同じとなる。このように構成しても、着用時の足先の外観を美しく見せることができる。
図5は、本考案にかかるストッキングの第3実施例の構成を示す図である。図5(a)が足の甲側、図5(b)が足の裏側を示す。図5(b)を用いて説明すると、本実施例のストッキング3は足先部分において3つの開口部31,32,33を具えており、外側に位置する第1および第3の開口部31,33の側部外側端縁31a,33aが、足指の付け根よりかかと側に斜めに延在している。中央に位置する開口部32は、足裏部分においてかかと側に大きく拡がっている。第1の開口部31と第2の開口部32を隔てる端縁34は親指と人差し指の間に配置され、第2の開口部32と第3の開口部33を隔てる端縁35は人差し指と薬指の間に配置される。
このように構成しても、図6(a)に示すように、外側に位置する第1および第3の開口部31,33の端縁31a,33aが斜め後ろ方向に延在しているため、足指を足の甲部分から大きく見せることができ、すなわち足指を長く見せることができ、着用時に足先を美しく見せることができる。また、中央にある第2の開口部32を足裏側に大きく延在させたため、着用時に足裏を直に靴の中敷きや床面に接触させることができ、前に荷重が過度にかかったりスリップによる転倒を防止することができる。
なお、本実施例のストッキング3の場合も、上述したようなバリエーションとして構成することができる。すなわち、第2の開口32は足裏側に大きく延在させずに、足の人差し指の付け根部分のみを通す大きさであってもよい。また、開口部31−33を隔てる端縁34,35は、他の指の付け根に配置する構成であってもよい。ストッキング3はふくらはぎまでの短いタイプとしてもよいし、足の付け根までの長いタイプとしてもよく、さらに両足部分を連結するパンティ部分を具えるパンティストッキングとして構成してもよい。また、本考案は開口部の数を限定するものではなく、最も右側と左側の開口部の側部外側端縁がかかと側に延在する構成であれば開口部を4つあるいはそれ以上としてもよい。
本考案は、靴下やストッキングなどの製造業、繊維業に利用することができる。
第1実施例にかかるストッキング1の構成を示す斜視図である。 第1実施例のストッキング1の着用状態を前から見た図である。 第1実施例のストッキング1の着用状態の足裏部分を示す図である。 第2実施例のストッキング2の着用状態の足裏部分を示す図である。 第3実施例のストッキング3の着用状態を示す図である。
符号の説明
1−3 ストッキング
11,21,31 第1の開口部
12,22,32 第2の開口部
33 第3の開口部
11a,12a,31a,33a 開口部の側部外側端縁
13,34,35 各開口部を隔てる、指の付け根に配置される端縁

Claims (3)

  1. 足先部分において隣接して設けられた少なくとも2つの開口部を具え、これらのうち最も右側および最も左側の開口部の側部外側端縁が装着時にそれぞれ足指の付け根部分よりかかと側にあるとともに、前記開口部の1つの足裏側の端縁がかかと側に大きく開口していることを特徴とするストッキング。
  2. 請求項1に記載のストッキングにおいて、前記開口部の数が2つであり、一方の開口部は親指露出用で他方の開口部は残りの指の露出用であることを特徴とするストッキング。
  3. 請求項1または2に記載のストッキングにおいて、左右対称に構成された両足部分と、これらを連結するパンティ部分を具えるパンティストッキングであることを特徴とするストッキング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11613832B2 (en) 2018-12-28 2023-03-28 Nike, Inc. Open toe sock with toe anchor

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US11583009B2 (en) 2018-12-28 2023-02-21 Nike, Inc. Sock with lateral toe seam
US11613832B2 (en) 2018-12-28 2023-03-28 Nike, Inc. Open toe sock with toe anchor
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