JP3117087U - 女性用マッサージ器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 往復運動に近似した刺激を与える女性用マッサージ器において、消費電力を少なくし、速度を比較的早くすることができるようにすることを課題とする。
【解決手段】 女性用マッサージ器として、中心を通る切断線により2以上に扇型の部分に分断される中心に穴を持つ円盤を中心軸が合致するように複数配列した芯部と、真直ぐな棒体であって、先端に当該棒体の中心軸を軸とする回転体を構成する突起であって、先端側から滑らかに外径が大きくなると共に、最大の外径部から後端側へ滑らかに外径が小さくなり、前記最大の外径が前記円盤の中心の穴の内径よりも大きな突起が設けられる往復棒と、前記往復棒を、前記突起が前記配列された円盤の穴の内部を当該円盤の中心軸方向に沿って往復運動するように駆動する駆動手段と、前記芯部の外表面を覆う弾性を有するシート体により形成されるカバー部材とを有する。
【選択図】 図3

Description

本考案は、女性の膣内をマッサージするための器具に関する。
女性の膣内をマッサージする器具は、性生活の改善、女性ホルモン分泌の促進等を目的として種々のものが提案されている。これらのマッサージ器は、多くは振動による刺激か、偏芯した部材を回転させることによる刺激を与えるものがほとんどである。
しかし、元来膣内は男性器による往復運動による刺激に適合するものであるので、これらのマッサージ具では適切な刺激を与えることができない場合がある。これを解決するものとして、例えば、下記特許文献1には先端側の部材が伸縮運動をするマッサージ器が開示されている。
実用新案登録第3091520号
しかし、上記特許文献1に記載の発明のように膣内部で部材を往復運動をさせるためには大きな駆動力が必要であるために、電力を消費し、また、速度を早くすることが困難である。一方、膣内での刺激は、刺激の部位が連続して前後に伝わるならば、部材そのものを往復させる必要はないと考えられる。
本考案は、かかる事情を鑑みて、往復運動に近似した刺激を与える女性用マッサージ器において、消費電力を少なくし、速度を比較的早くすることができるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本考案は次のような構成を有する。
請求項1に記載の考案は、中心を通る切断線により2以上に扇型の部分に分断される中心に穴を持つ円盤を中心軸が合致するように複数配列した芯部と、真直ぐな棒体であって、先端に当該棒体の中心軸を軸とする回転体を構成する突起であって、先端側から滑らかに外径が大きくなると共に、最大の外径部から後端側へ滑らかに外径が小さくなり、前記最大の外径が前記円盤の中心の穴の内径よりも大きな突起が設けられる往復棒と、前記往復棒を、前記突起が前記配列された円盤の穴の内部を当該円盤の中心軸方向に沿って往復運動するように駆動する駆動手段と、前記往復棒が移動する穴を有するとともに、前記駆動手段が内部に設けられる中空の部材から構成される前記芯部の一端側に設けられる固定部と、前記芯部の外表面を覆う弾性を有するシート体により形成されるカバー部材とを有する女性用マッサージ器である。
請求項2に記載の考案は、前記女性用マッサージ器において、前記扇型部分には、扇型の重心を通る前記円盤の半径に沿った長穴が形成され、さらに、配列された前記円盤において連なるこの長穴を通る真直ぐな棒材からなる、前記固定部に一端が固定される案内棒と、前記案内棒の先端に固定され、前記芯部の先端に当接する部材からなるキャップとを有するものである。
請求項1に記載の考案は、芯部中心に形成される穴に往復棒の突起が往復運動をすることにより、突起が通る部分は、突起により外方に押し出されて外径が広がり、突起が存しない部分はカバー部材により締め付けられて最小の外径を維持する。また、突起は滑らかに外径が大きくなり、また、最大の外径から滑らかに外径が小さくなるように形成されているので、芯部の外径は円盤の配列に沿って順次滑らかに広がり、滑らかに小さくなる。このような動作をすることにより、カバー部材の表面には外径が広がった部分が滑らかに往復することで、膣内を往復する刺激を与えることができ、また、往復棒のみを運動させればよいので、突起と円盤との摩擦力を小さくすれば、比較的駆動力を小さくすることができ、また、速度も比較的早くすることができる。
請求項2に記載の考案は、円盤を構成する扇形部分が案内棒により拘束され、また、芯部もキャップと固定部とに挟持固定されるので、形状をより安定させることができる。
以下、本考案の実施形態について、図を参照しながら説明する。
図1に本実施形態に係る女性用マッサージ器Xの斜視図を示し、図2に女性用マッサージ器Xの分解斜視図を示し、図3に女性用マッサージ器Xの縦断面図を示す。女性用マッサージ器Xは、筐体10、芯部20、往復棒30、カバー部材40、案内棒50、キャップ60、駆動機構100と、図示しないコントロールボックスとから構成される。
筐体10は、後端側が中空の直方体形状をし、先端側が中空の円筒体形状をした合成樹脂性の箱状の部材であって固定部を構成する。筐体10の先端には円形の穴11が設けられ、内部には、駆動機構100が設けられる。
芯部20は、複数の円盤21を中心軸が合致するように筐体10の先端位置に配列したものである。図4に円盤21の正面図を示す。各円盤21は中心に円形の穴21aが設けられ、また、中心を通る3本の切断線により、同形の3つの扇型部分21bに分断されている。そして、各扇型部分21bには、扇型の重心を通る円盤21の半径に沿った長穴21baが形成されている。
往復棒30は、合成樹脂により形成され、真直ぐな棒体からなる本体部31と、本体部31の先端側に設けられる突起32と、本体部31の後端側に設けられるリング33とから構成される。突起32は、本体31の中心軸を軸とする回転体により形成され、先端側から滑らかに外径が大きくなると共に、最大の外径部から後端側へ滑らかに外径が小さくなることで、紡錘形状をなしている。また、突起の膨らんだ全体の3分の2を占める中央部の外径は前記円盤の中心の穴の内径よりも大きくなるように形成される。リング33は、後端を円形に屈曲させてリングを形成したものであり、リングの合わせ目に微小な切れ目が存することで、後述する駆動機構100の係合棒110に連結できるようになっている。
案内棒50は、前記円盤21の長穴21baの幅よりやや小さな外径をもつ円形断面をもつ棒材であり、ステンレス鋼により構成される。案内棒50は、芯部20の配列された円盤21を構成する扇型部分21bの各長穴21baを貫くように筐体10の先端部に固定される。この際、案内棒50は、扇型部21bが円盤21を構成している状態において、長穴の最も外側に接するように位置づけられる。扇型部21bは3つあるので、案内棒50も3本設けられる。
キャップ60は、半球状の合成樹脂により形成される部材であり、内部に半球状の凹部が形成されている。キャップ60は芯部20の先端に接するように設けられ、また、案内棒50の先端が係合する3つの穴を有することで案内棒50の先端と係合している。即ち、キャップ60と筐体10の先端とにより芯部20が挟持される状態となる。
カバー40は、芯部20およびキャップ部50の外表面を密着した状態で覆う、弾性のある薄いシリコーンゴム製のシート体により形成される先端が閉じた筒状体である。
駆動機構100は、案内棒50を筐体10の先端の穴11を介して往復運動させるものであり、案内棒50の後端のリング53は案内棒と平行に張られた二本のチェーン109、109の間に固定される係合棒110に係合している。チェーン109、109はそれぞれ先端側のスプロケット108、108、後端側のスプロケット107、107に張架され、さらに、後端側のスプロケット107、107は同軸で回転するスプロケット105、105と一体に回転し、スプロケット105、105は、さらに後端側のスプロケット104、104と、これらの間に張架されるチェーン106、106によって連動するようになっている。スプロケット104、104の内の一方は、傘歯車103、102を介してモーター101により回動するようになっている。以上の構成により、モーター101が回動すると、これに連動するチェーン109が回転し、これに固定される係合棒110がチェーン109の一点に沿って回転する。これにより、この係合棒110に一端が係合する往復棒30は、長手方向に往復運動をすることになる。なお、モーター101は図示しないコントロールボックスを介して電力を供給されるとともに、供給される電流量が調整やスイッチのオンオフを操作できるようになっている。
次に、以上のような構成を有する女性用マッサージ器Xの動作について説明する。まず、コントロールボックスを操作してモーター101に電力を供給すると、駆動機構100が動き、チェーン109が回転をする結果、往復棒30が長手方向に往復運動を行う。これにより、往復棒30の先端に設けられた突起31が芯部20の円盤21に設けられる各穴21aを貫くように移動し、往復することとなる。突起31の所定範囲の外径は、円盤21の穴21aの内径よりも大きいので、突起31が円盤21の穴21aを通ると円盤21の穴21aは押し広げられ、これにより円盤21を構成する扇型部分21bは外側へと移動する。この際、扇型部分21bの長穴21baは案内棒50に拘束されているので、この長穴21bに沿った方向にスライドすることとなる。また、突起31は先端から滑らかに外径が大きくなり、途中から滑らかに外径が小さくなるようになっているので、長手方向に配列される円盤21は長手方向に向って、滑らかに外径が広がり、また、カバー部材40に締め付けられることにより滑らかに収縮することとなる。即ち、突起31の往復により、外径の広がったリング状の隆起が波状的にカバー部材40の表面を往復運動をすることとなる。従って、これを女性の膣内に挿入すると、長手方向に膣壁を押圧する隆起が往復運動をすることとなり、膣壁に対して往復する刺激を付与することができる。
なお、上記実施形態では、駆動機構100のモーター101の回転軸を芯部20の長手方向と平行に設けているが、図5の縦断面図に示すようにモーター101の回転軸を芯部20の長手方向に垂直に設けるようにしてもよい。このようにすることで傘歯車のような回転方向を変換する機構を省くことができる。
実施形態に係る女性用マッサージ器の斜視図である。 実施形態に係る女性用マッサージ器の分解斜視図である。 実施形態に係る女性用マッサージ器の縦断面図である。 円盤の正面図である。 駆動機構の変形例を示す女性用マッサージ器の縦断面図である。
符号の説明
X 女性用マッサージ器
10 筐体
20 芯部
21 円盤
21a 穴
21b 扇形部分
21ba 長穴
30 往復棒
32 突起
40 カバー部材
50 案内棒
60 キャップ
100 駆動機構

Claims (2)

  1. 中心を通る切断線により2以上の扇型部分に分断される中心に穴を持つ円盤を中心軸が合致するように複数配列した芯部と、
    真直ぐな棒体であって、先端に当該棒体の中心軸を軸とする回転体を構成する突起であって、先端側から滑らかに外径が大きくなると共に、最大の外径部から後端側へ滑らかに外径が小さくなり、前記最大の外径が前記円盤の中心の穴の内径よりも大きな突起が設けられる往復棒と、
    前記往復棒を、前記突起が前記配列された円盤の穴の内部を当該円盤の中心軸に沿って往復運動するように駆動する駆動手段と、
    前記往復棒が移動する穴を有するとともに、前記駆動手段が内部に設けられる中空の部材から構成される前記芯部の一端側に設けられる固定部と、
    前記芯部の外表面を覆う弾性を有するシート体により形成されるカバー部材と
    を有する女性用マッサージ器。
  2. 前記女性用マッサージ器において、
    前記扇型部分には、扇型の重心を通る前記円盤の半径に沿った長穴が形成され、さらに、
    配列された前記円盤において連なるこの長穴を通る真直ぐな棒材からなる、前記固定部に一端が固定される案内棒と、
    前記案内棒の先端に固定され、前記芯部の先端に当接する部材からなるキャップと
    を有する請求項1に記載の女性用マッサージ器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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