JP3116532U - 警棒 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】警棒1は棒状外観を呈する筒状の本体2と、本体2の前端側に尖端側が同本体の軸方向外方を向くよう固着された針状突起9と、針状突起9の周囲を包囲するとともに本体2の軸方向に進退可能に装着された突起カバー15とを備えている。突起カバー15は常時は針状突起9の少なくとも尖端部分が露出しない位置に配置される。そして、緊急時に使用者が警棒1を操作して突起カバー15の前端を逃走車両のタイヤに押し当てることによって突起カバー15は後退し、その結果針状突起9の尖端部分が露出されタイヤをパンクさせることが可能となる。
【選択図】 図1
Description
このような車両による逃走を阻止するためにはタイヤをパンクさせ強制的に停止させるのがもっとも確実である。そのような技術の1つとして特許文献1を挙げる。
本考案は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、緊急時にタイヤをパンクさせる機能を有する警棒を提供することにある。
このような構成では、棒状の本体の一端側に固着された突起体は常時はキャップ部材が本体の一端に装着された状態で突起体の尖端が露出しないようになっている。そしてキャップ部材を本体から取り外すことで突起体が露出される。この状態で使用者(警官、ガードマン等)は本体を把持して逃走しようとする車両のタイヤに突起体の尖端を刺通させるようにする。
ここに、「突起体の尖端側が露出しないように」とは外部から突起体がまったく見えない状態のみを言うのではなく、端部側から突起体の尖端が目視されても構わない。要は突起体の尖端がキャップ部材の外側に飛び出してその尖端に不用意に触れてしまうことがなければよい。
このような構成では、棒状の本体の一端側に固着された突起体は常時は包囲体によって包囲され突起体の少なくとも尖端は露出しないようになっている。そしてこの状態で使用者(警官、ガードマン等)は本体を把持して逃走しようとする対象物(車両のタイヤ)に突起体の一端側(包囲体側)を押し当てるようにする。すると包囲体は後退して突起体の尖端部分が露出される。使用者はそのまま本体を軸方向に強く押し出し尖端部分を対象物に刺通させるようにする。
このような構成では、車両のタイヤに突起体の一端側(包囲体側)を押し当てることで包囲体は一旦後退するが、押圧力が消失すると弾性部材の付勢力によって再び突起体は尖端部分が露出しない押圧前の位置に復帰する。
これによって、包囲体が何かの拍子に後退して突起体の尖端部分が露出してしまうことがなくなる。
これによって使用者の必要に応じて照光手段によって周囲を照らすことができるため警棒の使用価値が向上する。
第6の手段では第1〜第5のいずれかの手段に加え、前記本体内部には収納部が形成され、同収納部内には警備に関して必要とされる道具類が取り出し可能に収納されるようにしている。これによって警棒の使用価値が向上する。警備に関して必要とされる道具類とは例えば捕縄、ガラスを割るための投擲具、車体にぶつけて破裂させることで目印となる絵の具を付着させる着色ボール等が挙げられる。
図1に示すように、本実施の形態の警棒1の本体2は前後に開口された筒状のアルミ合金製の棒体とされている。図3及び図6(a)(b)に示すように本体2の表面後端寄りにはローレット目2aが刻設されている。本体2の前方側開口部3寄りの内周面には雌ネジ部4が形成されており、同雌ネジ部4の最奥部に雄ネジを兼ねた円盤状の取り付けプレート7が螺合されている。アルミ合金製の取り付けプレート7は本体2内部空間を前後に区画する隔壁の役割を果たす。取り付けプレート7と前方側開口部5との間の空間を前方空間6Aとし、取り付けプレート7と後方側開口部8との間の空間を後方空間6B(収納部)とする。
取り付けプレート7の前面7a(前方側開口部5側を向いた面)には円錐形状のアルミ合金製の針状突起9が固着されている。針状突起9は前方空間6Aを縦断して配置され、その尖端寄り部分は本体2の前方側開口部3よりも外方(前方)に延出されている。取り付けプレート7の後面7b(後方側開口部10側を向いた面)には固定リング11が固着されている。
図1及び図2に示すように、本体2の前端にはキャップ部材としての先端キャップ27が装着されるようになっている。先端キャップ27内には前方に開口した収容部28が形成され、同収容部28内に乾電池内蔵式の小型フラッシュライト29が収容されている。照光手段としての小型フラッシュライト29は頭部30を回転させることで図示しない内部の接点が接し、灯光する。
先端キャップ27内には後方に開口した保持筒部31が形成されている。保持筒部31は可撓性のあるシリコンゴムから構成されている。先端キャップ27は前記本体2の前端に装着される。先端キャップ27は装着状態において蓋16の外周面に支持される。先端キャップ27が本体2の前端に装着された状態で突起カバー15は完全に包囲される。
警棒1は通常の使用者の携行時においては捕縄20及び投擲具24は本体2の後方空間6B内に収納されて、本体2の後端には後端キャップ25が装着されている。また、先端キャップ27は本体2の前端に装着されている。また、図5に示すように必要に応じて小型フラッシュライト29を点灯させることも自由である。
さて、使用者は交通取り締まりや警備において突発的な事件が生じ、犯人が車両で逃走しようとする場合に図3に示すように当該車両に追いつき、本体2から先端キャップ27を取り外してその先端、つまり突起カバー15の前端をタイヤTに押し当てる(図4(a))。すると、図4(b)に示すように、突起カバー15はコイルスプリング13の付勢力に抗して後退し、相対的に突起カバー15に包囲されていた針状突起9が露出されてくる。そして、図4(c)に示すように、更に警棒1を押し当てると針状突起9がその押圧力によってタイヤに突き刺さり、パンクさせることとなる。そして、タイヤTから突起カバー15を離せばコイルスプリング13の付勢力によって再び針状突起9が隠されることとなる。このような操作によって逃走車両を強制的に停止させることが可能となる。
また更に、このようなタイヤをパンクさせる以外に使用者は交通取り締まりや警備においてタイヤをパンクさせるとともに車両の窓ガラスを打ち破る必要が生じる場合がある。その際には後端キャップ25を取り外して投擲具24を引き出して使用可能とし、図6(a)(b)に示すように、本体2を振り上げそして振り下ろし重錘23を勢いをつけて飛ばし、強い破壊力で窓ガラスを粉砕するようにする。そして、状況に応じては更に捕縄20を使用して犯人を縛って動けなくするようにしてもよい。
(1)使用者は常時携行している警棒1を操作して突発的な状況に応じて逃走車両のタイヤTをパンクさせることができるため、通常の交通取り締まりや警備においても強制的に車両を停止させることが可能となる。
(2)単に把持した本体2の先端の突起カバー15をタイヤTに押し当てるだけで露出した針状突起9によってパンクさせることができるため、取り扱いが簡単であるとともに、タイヤTから突起カバー15を離せばコイルスプリング13の付勢力によって再び針状突起9が隠されるため、安全である。
(3)本体2内部に捕縄20や投擲具24が収納されているため、パンクさせて車両を停止させた後の対処にも便利である。
・上記実施の形態では突起カバー15を先端キャップ27によって包囲する構成であったが、この先端キャップ27はなくともよい。コイルスプリング13の付勢力が十分大きければ不用意に突起カバー15を押し戻す方向に力がかかっても針状突起9の尖端部が外部に露出しないようにすることは可能だからである。また、突起カバー15や針状突起9の形状は上記に限定されるものではない。
・突起カバー15は一旦図4(c)のようにタイヤTに針状突起9を突き刺した後、タイヤから突起カバー15を離しても自動的に原位置に復帰しないように構成してもよい。つまり、突起カバー15は弾性部材によって付勢されていなくともよい。この場合では常時は針状突起9が包囲される位置に突起カバー15は仮固定されタイヤTに突き当てることで突起カバー15の固定状態が解除されることとなる。
・図7に示すように、突起カバー15のない構成で実施することも可能である。この場合には針状突起9が露出しないように先端キャップ27装着するが、これ以外の形状の先端キャップを使用することは自由である。
・上記実施の形態では本体2の後方空間6Bが設けられ、その中に捕縄20及び投擲具24が収納される構成であったが、必ずしもこのような道具類を収納させなくとも構わない。また、収納されるばあいにもこれらに限定されるものではない。
・本体としては複数の筒体が入れ子になった伸縮可能なものに態様を変更させることも自由である。
・先端キャップ27には必ずしもフラッシュライト29のような照光手段を配設しなければならないわけではない。
・滑り止めとしてローレット目2a以外の手段、例えば滑り止めのゴム帯等を装着しても構わない。
・後端キャップ25や先端キャップ27の着脱方式は変更可能である。
・その他、構成部材の材質は上記実施の形態に限定されない等、本考案の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
Claims (6)
- 棒状外観を呈する本体と、同本体の一端側に尖端側が同本体の軸方向外方を向くよう固着された突起体と、同本体の一端側に着脱可能に装着され同突起体の周囲を少なくとも同突起体の尖端側が露出しないように包囲するキャップ部材とを備えたことを特徴とする警棒。
- 棒状外観を呈する本体と、同本体の一端側に尖端側が同本体の軸方向外方を向くよう固着された突起体と、同本体に軸方向に進退可能に装着され同突起体の周囲を包囲する包囲体とを備え、
同包囲体は常時は同突起体の少なくとも尖端部分が露出しない位置に配置され、同包囲体の前端を対象物に押し当てることによって同包囲体自身が後退して同突起体が露出され、前記尖端部分を同対象物に刺通させ得ることを特徴とする警棒。 - 前記包囲体は弾性部材によって常時外方に向かって付勢されていることを特徴とする請求項2に記載の警棒。
- 前記包囲体は着脱可能なキャップ部材によって包囲されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の警棒。
- 前記キャップ部材には照光手段が併設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の警棒。
- 前記本体内部には収納部が形成され、同収納部内には警備に関して必要とされる道具類が取り出し可能に収納されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の警棒。
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---|---|---|---|---|
JP2010121793A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Nippon Koki Co Ltd | 携行型拘束網展開装置 |
JP2010133685A (ja) * | 2008-12-08 | 2010-06-17 | Nippon Koki Co Ltd | 点火用電子回路 |
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- 2005-09-09 JP JP2005007426U patent/JP3116532U/ja not_active Expired - Lifetime
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