JP3116329U - トラック荷台用シート支持具とトラック荷台カバー装置 - Google Patents

トラック荷台用シート支持具とトラック荷台カバー装置 Download PDF

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Abstract

【課題】荷台上の積載物の高さに応じてシートの高さを変更することが可能であり、かつ、使用しない場合には収納が容易なトラック荷台用シート支持具とトラック荷台カバー装置を提供することを目的とする。
【解決手段】トラック荷台カバー装置31は、トラック2の荷台3に載置された荷物を覆うトラック荷台用シート1と、紐状体13aと支持棒14aとからなるトラック荷台用シート支持具15aとを備え、トラック荷台用シート1は前端が運転席4背面部の補強フレーム12に設置された巻取手段5の内部に開口部7を経て保持され、後端及び側端が取付具8によってテールゲート10及びサイドゲート11の下方に設置された取付金具9a,9bにそれぞれ掛着されており、非使用時にはハンドル6の回転により巻取手段5の内部に巻き取られて収納される。
【選択図】図1

Description

本考案は、トラックの荷台に載置された荷物をシートで覆う装置に係り、特にシート上面への雨水等の滞留を防止するシート支持具とそれを含むトラック荷台カバー装置に関する。
トラック荷台用シートは、周辺部に鳩目状金具で補強された貫通孔が複数穿設されており、この貫通孔に挿通されたロープやゴム紐などをトラックのサイドゲートやテールゲートに設置された金具に掛着させることによってトラックの荷台に固定される。従来のトラック荷台用シートは、上面に雨水が滞留し易く、シートを取り外す際にはこの雨水が荷台に流れ込んで、積荷が濡れてしまうおそれがあった。
そこで、このような課題に対処するべく様々な技術が開発されており、これまでにもいくつかの発明や考案が開示されている。
例えば、特許文献1には、「運搬車輌における荷台カバーの支持装置」という名称で、雨水の滞留を防ぐことが可能な荷台カバーの支持装置に関する発明が開示されている。
以下、図5を参照しながら、特許文献1に開示された発明について説明する。
図5(a)は従来技術の支持フレームの上方から荷台カバーを張設した状態を示す軽トラックの全体斜視図であり、(b)は荷台カバーを張設したまま荷台上を開放した状態を示す軽トラックの全体斜視図である。
図5(a)に示すように、従来技術に係る発明は、伸縮自在な中空状の複数の角パイプからなる支持フレーム56の両端を支持金具60及び固定金具57を用いて運転席背面部の水平フレーム59と後壁51の上縁にそれぞれ嵌着固定するとともに、支持フレーム56の上方から荷台カバー54を四周面域に亘って張設し、ゴム紐58を介して荷台カバー54の左右側部あおり54a及び後部あおり54bを止め金具55にそれぞれ止着する構成となっている。また、積載物の積み下ろしを行う場合は、図5(b)に示すように、荷台カバー54を載せたまま支持フレーム56を固定金具57とともに左右側壁52のいずれか一方の上縁に固定して荷台53の上方を略全面に亘って開放することを特徴としている。
上記構造の「運搬車輌における荷台カバーの支持装置」においては、荷台カバー54は支持フレーム56によって屋根形状に支持されているため、積載物に荷台カバー54が接触することがない。また、荷台カバー54に凹みが生じないので、降雨時に雨水が滞留することがない。さらに、荷台カバー54を載せたまま荷台53の上方を略全面に亘って開放することができるため、積載物の積み降ろし作業が容易である。
また、特許文献2には、「トラック荷台用のカバー支持装置」という名称で、雨水の滞留を防ぐとともに荷物の積卸しを容易に行うことができるカバー支持装置に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、両端に脚部を有する山形状の2本の支持バーと、横バーとを備え、2本の支持バーは脚部がトラック荷台面に立設されるとともに、水平面内で開閉可能となるように頂部で連結され、横バーは支持バーの頂部とトラック荷台の前端とを連結する構造となっている。
上記構造の「トラック荷台用のカバー支持装置」においては、X字状に開いた支持バーの各脚部が荷台面にそれぞれ立設されているため、カバー支持装置の設置状態が安定する。また、このように設置されたカバー支持装置にカバーを被せることにより、荷台上の荷物を雨や雪から保護することができる。さらに、脚部がアオリに接続されておらず、アオリを無理なく倒すことができるため、荷物の積卸し作業が容易である。
さらに、特許文献3には「小型トラック荷台用カバーシート、およびそのシート張設用の骨格部材」という名称で、小型トラックの荷台に雨や雪が降り積もるのを防ぎ、カバーシート上から雨水や雪等を速やかに排除することが可能な小型トラック荷台用カバーシート、およびそのシート張設用の骨格部材に関する発明が開示されている。
特許文献3に開示された発明は、前端縁が後端縁よりも長くなるような平面台形状に形成されたカバーシートと、このカバーシートの左右幅の略中央裏面に当接される伸縮自在の鋼管製骨格部材とを備え、骨格部材によってカバーシートが前方から後方に向けて次第に低くなるような山形に支持されることを特徴とするものである。
上記構造の「小型トラック荷台用カバーシート、およびそのシート張設用の骨格部材」においては、雪やゴミ等の荷台への侵入やカバーシート上面への滞留を防ぐことができる。
特開2002−127751号公報 特開平11−291810号公報 特開平11−240375号公報
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1に開示された発明においては、荷台カバー54の屋根高さを変更する場合、支持フレーム56以外に副支持フレームを必要とし、容易に荷台カバー54の屋根高さを変更することができないという課題があった。そして、荷台カバー54や支持フレーム56は嵩張るため、トラックの荷台に常備し難く、また、運搬も容易でないという課題があった。
特許文献2に開示された発明においては、カバー支持装置の高さを変更する機構を備えていないため、荷台に積載された荷物の高さに応じてカバーの高さを変更することができない。すなわち、荷物の高さによってはカバーの一部が持ち上げられて雨水等の滞留の原因となる凹みが生じるおそれがあるという課題があった。また、カバー支持装置は重く、かつ、嵩張るため、運搬作業や保管作業が容易でないという課題があった。
また、特許文献3に開示された発明においては、カバーシートが骨格部材によって前方から後方に向けて次第に低くなるような山形に支持されるため、荷台上の積載物の高さに応じてカバーシートの高さを変更できないという課題があった。また、カバーシートや骨格部材は収納状態であっても嵩張るため、容易に運搬作業や保管作業を行うことができないという課題があった。
本考案はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、荷台上の積載物の高さに応じてシートの高さを変更することが可能であり、かつ、使用しない場合には収納が容易なトラック荷台用シート支持具とトラック荷台カバー装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の考案であるトラック荷台用シート支持具は、トラックの荷台に載置された荷物を覆うシートを張設する支持具であって、前端に前取付具を備えて運転席背面部に掛着され後端に後取付具を備えて荷台のテールゲート近傍に掛着される紐状体と、この紐状体を上部で固定しつつ荷台に立設される支持棒とを有し、シートの下面側に設けられることを特徴とするものである。
このような構成のトラック荷台用シート支持具においては、前取付具と後取付具が紐状体をトラックの前後に掛着するように作用し、また、支持棒はその上部で紐状体を固定して支持するように作用する。
また、請求項2記載の考案は、請求項1記載のトラック荷台用シート支持具において、紐状体は、全部又はその一部を弾性部材とすることを特徴とするものである。
このような構成のトラック荷台用シート支持具においては、弾性部材を弾性限度内で伸長させた状態で紐状体を設置することにより、紐状体に引張力が生じ、支持棒が紐状体によって上部から押し付けられるという作用を有する。
請求項3記載の考案は、請求項1記載のトラック荷台用シート支持具において、紐状体は、その一部に弾性部を並設し、この弾性部の長さよりも紐状体の一部の長さを長くした余長部を形成することを特徴とするものである。
このような構成のトラック荷台用シート支持具においては、請求項1に記載された考案の作用に加えて、余長部の長さを予め調整しておくことにより、弾性部の塑性変形が防止されるという作用を有する。
請求項4記載の考案は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のトラック荷台用シート支持具において、紐状体は、長さ調節部を備えることを特徴とするものである。
このような構成のトラック荷台用シート支持具においては、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された考案の作用に加えて、紐状体に生じる引張力が調節されるという作用を有する。
請求項5記載の考案は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のトラック荷台用シート支持具において、支持棒は、外周面に雄ネジが螺刻された棒状体と、この雄ネジに螺合する雌ネジが内周面に螺刻された筒状体と、紐状体を挟持する挟持部とを備え、挟持部は棒状体の上部に設置されることを特徴とするものである。
このような構成のトラック荷台用シート支持具においては、特に、棒状体を筒状体に螺挿した状態で回転させることにより支持棒の長さが変更されるという作用を有する。
請求項6記載の考案であるトラック荷台カバー装置は、トラックの荷台に載置された荷物を覆い、周囲に取付具を備えて荷台のサイドゲート及び/又はテールゲートに掛着されるトラック荷台用シートと、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載されるトラック荷台用シート支持具とを有することを特徴とするものである。
このような構成のトラック荷台カバー装置によれば、トラック荷台用シート支持具によってトラック荷台用シートが屋根型に張設されるという作用を有する。
請求項7記載の考案は、請求項6記載のトラック荷台カバー装置において、トラック荷台用シートを非使用時に収納するための巻取手段を運転席背面部に設置することを特徴とするものである。
このような構成のトラック荷台カバー装置によれば、請求項6に記載された考案の作用に加えて、非使用時にトラック荷台用シートが障害になり難いという作用を有する。
以上説明したように、本考案の請求項1に記載のトラック荷台用シート支持具においては、紐状体と立設される支持棒でシートを張設するため嵩張り難く、荷物の運搬や収納が容易である。
本考案の請求項2に記載のトラック荷台用シート支持具においては、請求項1記載の考案の効果に加えて、支持棒が倒れ難いため、トラック荷台用シート支持具の使用状態が安定する。
本考案の請求項3に記載のトラック荷台用シート支持具においては、請求項1に記載された考案の効果に加えて、弾性部が塑性変形しないため、トラック荷台用シート支持具の設置作業を安心して行うことができる。
本考案の請求項4に記載のトラック荷台用シート支持具においては、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された考案の効果に加えて、紐状体が支持棒に与える押し付け力を調節することができるため、支持棒を確実に固定することが可能である。
本考案の請求項5に記載のトラック荷台用シート支持具においては、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された考案の効果に加えて、トラック荷台用シートの張設状態を荷物の高さに応じて調節することができる。
本考案の請求項6に記載のトラック荷台カバー装置においては、雨水等が滞留する原因となる凹みを生じさせないようにトラック荷台用シートを張設することが可能である。
本考案の請求項7に記載のトラック荷台カバー装置においては、荷物の積み下ろし作業を容易に、かつ、安全に行うことができる。
以下に、本考案の最良の実施の形態に係るトラック荷台用シート支持具とトラック荷台カバー装置の実施例について説明する。
実施例1について図1及び図2を用いて説明する(特に請求項1、請求項2、請求項6及び請求項7に対応)。
図1は本考案の実施の形態に係るトラック荷台用シート支持具とトラック荷台カバー装置の実施例1をトラックに装着した状態を示す斜視図である。また、図2(a)は実施例1のトラック荷台用シート支持具をトラックに装着した状態を示す側面図であり、(b)は実施例1のトラック荷台用シート支持具の外観図であり、(c)は装着具の外観図である。
図1に示すように、トラック荷台カバー装置31は、トラック2の荷台3に載置された荷物を覆うトラック荷台用シート1と、このトラック荷台用シート1の下面側に設けられ紐状体13aと支持棒14aとからなるトラック荷台用シート支持具15aとを備えている。トラック荷台用シート1の前端は運転席4背面部の補強フレーム12に設置された巻取手段5の内部に保持されており、トラック荷台用シート1の後端及び側端はテールゲート10及びサイドゲート11の下方に設置された取付金具9a,9bに取付具8を介してそれぞれ掛着されている。また、トラック荷台用シート1の周囲には鳩目状金具で補強された貫通孔(図示せず)が設けられ、この貫通孔にゴム紐の一端が取り付けられて取付具8を形成している。さらに、巻取手段5は、ハンドル6の回転によってトラック荷台用シート1を開口部7を経て内部に巻き取って収納する構造となっている。
図2(a)及び(b)に示すように、紐状体13aは、コイル形状の弾性部17を介して前端に取り付けられたフック状の前取付具16によって運転席4背面部に設置される取付金具9cに掛着され、後取付具18によってテールゲート10の下方に設置された取付金具9aに掛着される。そして、荷台3に立設された2本の支持棒14aによって下方から押し上げられる形で支持される。支持棒14aの下部には、中空の円錐台状のゴムキャップ21が嵌着されている。
支持棒14aの紐状体13aへの固定は、2つの中空円筒をそれぞれT字形及びL字形に組み合わせた構造の固定具19a,19bを用いて行う。すなわち、固定具19a,19bの中空部20aに紐状体13aを挿通させ、開口部20bに支持棒14aを嵌合させることにより、支持棒14aの上部は紐状体13aに対して固定される。
なお、運転席4背面部に2個の取付金具9cが設置されている場合には、図2(c)に示す装着具22を用いる。装着具22は、紐状体13bの両端に前取付具16aがそれぞれ取り付けられた構造となっている。従って、装着具22を2つに折り畳み、2個の取付具9cに紐状体13b両端の前取付具16aをそれぞれ掛着すれば、装着具22の略中央部分にあたる掛止部32にトラック荷台用シート支持具15aの前取付具16を掛止することができる。
上記構成のトラック荷台用シート支持具15aとトラック荷台カバー装置31においては、トラック荷台用シート支持具15aによりトラック荷台用シート1が屋根型に張設されるという作用を有する。また、トラック荷台用シート支持具15aは、紐状体13aと支持棒14aがともに軽量かつ柔軟な構造であるため、使用時には荷物の積み下ろし作業の邪魔にならず、非使用時には紐状体13aを折り畳み支持棒14aを束ねることによれば、嵩張ることがない。さらに、トラック荷台用シート1は非使用時に巻取手段5に収納され、障害となり難いという作用を有する。加えて、固定具19a,19bを紐状体13aに沿って移動させることにより紐状体13aに対する支持棒14aの位置が変更されるという作用を有する。また、紐状体13aは前端が1箇所で掛着され、後端が2箇所で掛着される、いわゆるY字形状をなして荷台3に取り付けられるため、捩れ難い。従って、支持棒14aはトラック2の横方向に対して容易に倒れることがない。さらに、支持棒14aの下部にゴムキャップ21が嵌着されているため、支持棒14aが荷台3に対して滑り難いという作用を有する。また、弾性部17を弾性限度内で伸長させた状態で紐状体13aを取付金具9a,9cに掛着させることにより、紐状体13aに引張力が生じ、支持棒14aが紐状体13aによって上部から押し付けられるという作用を有する。
以上説明したように、本実施例のトラック荷台用シート支持具15aとトラック荷台カバー装置31においては、紐状体13aに対して支持棒14aの位置を調節できるため、雨水等が滞留する原因となる凹みを生じさせないようにトラック荷台用シート1を張設することが可能である。また、トラック荷台用シート1が巻取手段5に収納されるため、荷物の積み下ろし作業を容易に、かつ、安全に行うことができる。さらに、トラック荷台用シート支持具15aは、荷物の積み下ろし時に邪魔にならないため、荷物の運搬や収納が容易である。また、トラック荷台用シート支持具15aは、持ち運びが容易であるとともに、収納時に余分なスペースを必要としない。加えて、支持棒14aが倒れ難いため、トラック荷台用シート支持具15aの使用状態が安定する。
なお、本考案のトラック荷台用シート支持具15aとトラック荷台カバー装置31は本実施例に示した構成に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、弾性部17はコイル形状でなくとも良く、ゴム紐等の弾性部材を使用することもできる。また、紐状体13aの全部を弾性部材としても良い。さらに、支持棒14aの本数や高さは適宜変更可能である。加えて、巻取手段5の設置箇所は適宜変更可能であり、巻取も手動に限らず自動で行っても良い。また、巻取手段5を設置しない構成としても良い。
実施例2について図3を用いて説明する(特に請求項3に対応)。
図3(a)は本考案の実施の形態に係るトラック荷台用シート支持具の実施例2の外観図であり、(b)は弾性部が伸長された状態を示す図である。なお、実施例1と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図3(a)に示すように、トラック荷台用シート支持具15bは、実施例1のトラック荷台用シート支持具15aにおいて紐状体13aの前端に弾性部17を介さずに前取付具16を取り付けるとともに、紐状体13aの一部に弾性部17を並設し、さらに、固定具19a,19bに代えて固定金具24を用いて支持棒14bの上部を紐状体13aに固定することを特徴とする。固定金具24は針金状の部材の一端を紐状体13aに巻きつけ、他端を円筒形状の支持棒14bの中空部に挿通させて固定するものである。弾性部17を併設した箇所は、非伸長時において弾性部17よりも紐状体13aの方が長い、いわゆる余長部23を形成している。なお、図3(b)に示すように、余長部23の長さを限度として弾性部17が伸長される構造となっている。
上記構成のトラック荷台用シート支持具15bにおいては、余長部23の長さを予め調整しておくことにより、弾性部17の弾性限度以上の伸張が防止されるという作用を有する。また、固定金具24は実施例1の固定具19a,19bに比べて構造が簡単であるため、嵩張り難いという作用を有する。
以上説明したように、本実施例のトラック荷台用シート支持具15bにおいては、弾性部17が塑性変形しないため、トラック荷台用シート支持具15bの設置作業を安心して行うことができる。また、実施例1よりもさらに運搬や収納が容易である。
なお、本考案のトラック荷台用シート支持具15bは本実施例に示した構成に限定されるものではない。例えば、弾性部17は紐状体13aの途中だけでなく、実施例1のように紐状体13aの前端にも設置して良い。また、弾性部17はコイル形状でなくとも良く、ゴム紐等の弾性部材を使用することもできる。さらに、支持棒14bの本数は2本に限らず、適宜変更可能である。そして、支持棒14bは、上部に固定金具24を挿通する中空部が形成されていれば良く、必ずしも円筒形状である必要はない。
実施例3について図4を用いて説明する(特に請求項4及び請求項5に対応)。
図4(a)及び(d)はそれぞれ本考案の実施の形態に係るトラック荷台用シート支持具の実施例3を構成する紐状体及び支持棒の外観図であり、(b)及び(c)はそれぞれ(a)のX−X線矢視断面図及びY−Y線矢視断面図である。なお、実施例1と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4(a)に示すように、トラック荷台用シート支持具15cは、実施例1のトラック荷台用シート支持具15aにおいて紐状体の一種であって断面が長方形をなす帯状体13cを備え、帯状体13cの前端に弾性部17を介さずに前取付具16を取り付けるとともに、帯状体13cの一部に長さ調節部25a,25bを設けることを特徴とする。
図4(b)に示すように、長さ調節部25aは2つの差込口33と、軸34と、下面に凹凸が設けられた軸35によって略日の字状に形成されている。帯状体13cは、環状に形成された端部42aが軸34に掛着され、途中部分が前取付具16の軸36に懸架され、軸34を跨ぐように長さ調節部25aの差込口33に挿通されている。そして、帯状体13cを長さ調節部25aに対して相対的に移動させることにより前取付具16と後取付具18の間の長さが調節される構造となっている。すなわち、前取付具16と後取付具18の間の距離は、帯状体13cを方向Aで示す向きに移動させると、長くなり、方向Bで示す向きに移動させると短くなる。なお、トラック荷台用シート支持具15cが荷台3に装着されている状態では、軸35の下面の凹凸と帯状体13cとの間に生ずる摩擦力のために、帯状体13cは長さ調節部25aに対してずれることがない。
図4(c)に示すように、軸37〜40によって略目の字状に形成される長さ調節部25bは、係止部41aによって軸39に軸支される押え板41を備え、押え板端部41bは軸38に係止され軸39に軸支されるねじりばね43によって方向Cで示す向きに押し上げられている。そして、他端に前取付具16が取り付けられる帯状体13cの端部42bは軸37に掛着され、他端に後取付具18が設けられる帯状体13cは、端部42cが軸40と押え板端部41cとの間に挿通されるとともに、一部がねじりばね43の作用によって押え板端部41cと軸40の間に挟持されてその位置を保持されている。押え板端部41bをねじりばね43の力に抗して方向Cと逆向きに押し下げ、一点鎖線で示す状態になるように押え板41を軸39を中心として回転させると、端部42cは押え板端部41cと軸40による挟持が解除されて、位置の変更が可能となる。このとき、前取付具16と後取付具18の間の距離は、端部42cを方向Dで示す向きに移動させると、長くなり、方向Eで示す向きに移動させると短くなる。
図4(d)に示すように、支持棒14cは、外周面に雄ネジ28が螺刻された棒状体27が、内周面に雌ネジ30が螺刻されるとともに下部に中空の円錐台状のゴムキャップ21が嵌着された筒状体29に螺挿され、棒状体27の上部に帯状体13cを挟持する挟持部26が装着された構造となっている。
上記構成のトラック荷台用シート支持具15cにおいては、長さ調節部25a,25bを用いて前取付具16と後取付具18との間の距離を変更することにより、帯状体13cに生じる引張力が調節されるという作用を有する。また、棒状体27を筒状体29に対して回転させることにより支持棒14cの長さが変更されるという作用を有する。
以上説明したように、本実施例のトラック荷台用シート支持具15cにおいては、支持棒14cに帯状体13cが与える押し付け力を調節できるため、支持棒14cを確実に固定することが可能である。また、支持棒14cの高さを変更することにより、トラック荷台用シート1の張設状態を荷物の高さに応じて調節することができる。
なお、本考案のトラック荷台用シート支持具15cは本実施例に示した構成に限定されるものではない。例えば、帯状体13cに代えて、実施例1又は実施例2の紐状体13aを用いても良い。
以上説明したように、請求項1乃至請求項7に記載された本考案は、トラックの荷台に積載された荷物を覆うシート以外にも適用可能である。例えば、屋外に保管される荷物を覆う防水シートに対しても、本考案のトラック荷台用シート支持具は適用可能である。
本考案の実施の形態に係るトラック荷台用シート支持具とトラック荷台カバー装置の実施例1をトラックに装着した状態を示す斜視図である。 (a)は実施例1のトラック荷台用シート支持具をトラックに装着した状態を示す側面図であり、(b)は実施例1のトラック荷台用シート支持具の外観図であり、(c)は装着具の外観図である。 (a)は本考案の実施の形態に係るトラック荷台用シート支持具の実施例2の外観図であり、(b)は弾性部が伸長された状態を示す図である。 (a)及び(d)はそれぞれ本考案の実施の形態に係るトラック荷台用シート支持具の実施例3を構成する紐状体及び支持棒の外観図であり、(b)及び(c)はそれぞれ(a)のX−X線矢視断面図及びY−Y線矢視断面図である。 (a)は従来技術の支持フレームの上方から荷台カバーを張設した状態を示す軽トラックの全体斜視図であり、(b)は荷台カバーを張設したまま荷台上を開放した状態を示す軽トラックの全体斜視図である。
符号の説明
1…トラック荷台用シート 2…トラック 3…荷台 4…運転席 5…巻取手段 6…ハンドル 7…開口部 8…取付具 9a〜9c…取付金具 10…テールゲート 11…サイドゲート 12…補強フレーム 13a,13b…紐状体 13c…帯状体 14a〜14c…支持棒 15a〜15c…トラック荷台用シート支持具 16,16a…前取付具 17…弾性部 18…後取付具 19a,19b…固定具 20a…中空部 20b…開口部 21…ゴムキャップ 22…装着具 23…余長部 24…固定金具 25a,25b…長さ調節部 26…挟持部 27…棒状体 28…雄ネジ 29…筒状体 30…雌ネジ 31…トラック荷台カバー装置 32…掛止部 33…差込口 34〜40…軸 41…押え板 41a…係止部 41b,41c…押え板端部 42a〜42c…端部 43…ねじりばね 51…後壁 52…側壁 53…荷台 54…荷台カバー 54a…左右側部あおり 54b…後部あおり 55…止め金具 56…支持フレーム 57…固定金具 58…ゴム紐 59…水平フレーム 60…支持金具 A〜E…方向

Claims (7)

  1. トラックの荷台に載置された荷物を覆うシートを張設する支持具であって、前端に前取付具を備えて運転席背面部に掛着され後端に後取付具を備えて前記荷台のテールゲート近傍に掛着される紐状体と、この紐状体を上部で固定しつつ前記荷台に立設される支持棒とを有し、前記シートの下面側に設けられることを特徴とするトラック荷台用シート支持具。
  2. 前記紐状体は、全部又はその一部を弾性部材とすることを特徴とする請求項1記載のトラック荷台用シート支持具。
  3. 前記紐状体は、その一部に弾性部を並設し、この弾性部の長さよりも前記紐状体の一部の長さを長くした余長部を形成することを特徴とする請求項1記載のトラック荷台用シート支持具。
  4. 前記紐状体は、長さ調節部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のトラック荷台用シート支持具。
  5. 前記支持棒は、外周面に雄ネジが螺刻された棒状体と、この雄ネジに螺合する雌ネジが内周面に螺刻された筒状体と、前記紐状体を挟持する挟持部とを備え、前記挟持部は前記棒状体の上部に設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のトラック荷台用シート支持具。
  6. トラックの荷台に載置された荷物を覆い、周囲に取付具を備えて前記荷台のサイドゲート及び/又はテールゲートに掛着されるトラック荷台用シートと、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載されるトラック荷台用シート支持具とを有することを特徴とするトラック荷台カバー装置。
  7. 前記トラック荷台用シートを非使用時に収納するための巻取手段を運転席背面部に設置することを特徴とする請求項6記載のトラック荷台カバー装置。
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