JP3116234U - 液晶テレビジョンおよび液晶テレビジョン用基板構造 - Google Patents

液晶テレビジョンおよび液晶テレビジョン用基板構造 Download PDF

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Abstract

【課題】回路基板の製造コストを大幅に低減し、かつ、製造作業を簡略化することの可能な基板構造を提供する。
【解決手段】液晶パネルが備えるバックライトに交流電圧を供給するインバータ回路と、放送信号を受信するとともに同放送信号から中間周波信号を抽出するチューナ回路と、上記中間周波信号に対する復調処理によって映像信号および音声信号を生成するとともに同映像信号に基づいて液晶パネルの駆動信号を生成し液晶パネルに出力する映像処理・パネル駆動回路と、映像処理・パネル駆動回路から音声信号を入力するとともに同音声信号を増幅して出力する音声信号処理回路と、上記各回路に電源電圧を供給する電源回路とを一枚の単層基板に搭載するとともに、これらを同単層基板の片面に形成した所定の配線パターンによって互いに接続した。
【選択図】図2

Description

本考案は、液晶テレビジョンおよび液晶テレビジョン用基板構造に関する。
図5は、従来において多く用いられてきた、液晶テレビジョンが筺体内に備える基板の構造を簡略的に示している。
この基板構造においては、物理的に離れた複数の基板を用意し、それぞれに所定の電子回路等を実装していた。具体的には、映像信号処理および液晶パネルの駆動処理を実行する汎用デバイス(IC)3を積層ガラス基板1に実装し、電源ブロック4やインバータブロック5やチューナブロック6や音声信号処理ブロック7など、上記汎用デバイス3以外の液晶テレビジョンとしての機能を実現するために必要な各種回路や複数のジャック2aを、積層ガラス基板1とは別の基板2に実装していた。図示は省略してあるが、両基板の各層には所定の配線パターンが形成されている。また、同図の8は積層ガラス基板1と基板2とを電気的に接続するハーネスであり、9は汎用デバイス3からの出力信号を液晶パネル20に送出するためのインターフェースである。
上記のように積層ガラス基板1と基板2とを用いるのは、汎用デバイス3の特性による。つまり、液晶テレビジョンに搭載される上記汎用デバイス3は、基本的に4層や6層など多層基板に実装することを前提に設計されている。そのため、上記のように積層ガラス基板1に対して汎用デバイス3を実装していた。一方、電源ブロック4やインバータブロック5やチューナブロック6等については、汎用デバイス3と共通基板とした場合の配線パターンの引き回しの複雑さやノイズ対策などの観点から別基板としての基板2に実装していた。
また、従来技術として、テレビ受信回路と液晶パネルと液晶パネル駆動回路とを同一基板に実装した小型テレビ装置が知られている(特許文献1参照。)。
さらに、他の従来技術として、特許文献2〜4が開示されている。
実開昭58‐172977号公報 特許第3301543号公報 特開2002‐258766号公報 特開2003‐149669号公報
上述した従来の基板構造では、複数の基板を用いるために液晶テレビジョンの製造にかかるコストを押上げていた。特に、積層ガラス基板1のような高価な多層基板を採用する点や複数の基板同士を接続するハーネス類が必要な点においてコスト高となっていた。また、多層基板を採用し、かつ基板数が複数であるために、回路基板の組み立ておよび実装作業も煩雑化していた。
さらに、電源供給を含めて放送信号の受信から映像・音声の出力までを実現するために必要な各回路を所定の基板に実装するという観点に立つと、上記各文献は、コスト減や実装作業の効率化において大きな余地を残していた。
本考案は、上記課題に鑑みてなされたもので、液晶テレビジョンの駆動に必要な各電子回路を基板に実装する際に、従来と比較して製造コストを大幅に低減させ、かつ製造作業を簡易化することの可能な液晶テレビジョンおよび液晶テレビジョン用基板構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項2の考案は、液晶パネルが備えるバックライトに交流電圧を供給するインバータ回路と、放送信号を受信するとともに同放送信号から中間周波信号を抽出するチューナ回路と、上記中間周波信号に対する復調処理によって映像信号および音声信号を生成するとともに同映像信号に基づいて液晶パネルの駆動信号を生成し液晶パネルに出力する映像処理・パネル駆動回路と、映像処理・パネル駆動回路から音声信号を入力するとともに同音声信号を増幅して出力する音声信号処理回路と、上記各回路に電源電圧を供給する電源回路と、を基板に実装した液晶テレビジョン用基板構造において、上記電源回路と、インバータ回路と、チューナ回路と、映像処理・パネル駆動回路と、音声信号処理回路とを一枚の単層基板に搭載するとともに、これらを同単層基板の片面に形成した所定の配線パターンによって互いに接続した構成としてある。
上記のように構成した請求項2においては、放送信号の受信から映像・音声の液晶パネルやスピーカへの出力までに必要な全ての電子回路である電源回路と、インバータ回路と、チューナ回路と、映像処理・パネル駆動回路と、音声信号処理回路とが、一枚の単層基板に搭載され、これらが同単層基板の片面に形成した所定の配線パターンによって互いに電気的に接続している。
つまり、従来のように複数の基板や多層基板を用いることなく、一枚の単層基板にて液晶テレビジョンの機能を実現できるようになった。
請求項3の考案は、請求項2に記載の液晶テレビジョン用基板構造において、上記映像処理・パネル駆動回路は、略矩形のICであるとともに、略矩形の上記単層基板の中心よりも単層基板の4辺のうち単層基板と液晶パネルとを接続するインターフェースのコネクタ部が形成されている辺に接近した所定位置にて、同ICの4辺のうち上記コネクタ部とパターンを介して接続するリードをそれぞれ外部に突出させた一つの角を挟んだ2辺を上記コネクタが形成されている辺に対して向かわせた状態で実装される構成としてある。
上記のように構成した請求項3においては、映像処理・パネル駆動回路(IC)を、上記単層基板の中心よりも上記インターフェースのコネクタ部が形成されている1辺の側に接近した所定位置に実装する。さらには、単層基板上における上記ICの実装の方向として、同ICの4辺のうち上記コネクタ部とパターンを介して接続するリードをそれぞれ外部に突出させた一つの角を挟んだ2辺が、それぞれ上記コネクタが形成されている辺に対して向かうような方向としている。つまり、略矩形のICの4辺のうち共通の角を挟んだ2辺からそれぞれ突出するリードを上記コネクタに接続させる場合、上記のような位置および実装方向とすることで、上記ICと上記コネクタ部との間のパターン設計が短縮化および単純化される。
請求項4の考案は、請求項3に記載の液晶テレビジョン用基盤構造において、上記コネクタ部はインターフェースに対応して複数形成されているとともに、同コネクタ部が形成されている単層基板の辺に対して向かった状態である上記ICの1辺から略平行に突出する複数のリードと上記複数のコネクタ部とをぞれぞれ一対一で接続する複数のパターンは互いに略平行である構成としてある。つまり、複数のコネクタ部が形成されている単層基板の1辺に向かった状態の上記ICの1辺から突出する複数のリードと上記複数のコネクタ部とをそれぞれ接続するパターンを互いに略平行とすることで、無駄なスペースや配線同士の交差を生じさせることなく、単層基板上のスペースを有効に活用して上記ICとコネクタ部とを接続することができる。
また、上記ICの周辺において外部に突出するリードのうち、電源電圧の供給に用いる複数のリードについては、その突出位置を隣り合った状態で寄せ集めた構成とすることができる。電源電圧の供給に用いる複数のリードについては、互いにとびとびの位置とするのではなく隣り合わせて寄せ集め状態とすることで、かかるリードと接続するパターンも一まとめとすることができ、その結果、上記ICと他の電子回路との配線パターンがより単純化される。
同様に、上記ICの周辺において外部に突出するリードのうち、グランド端子に対応する複数のリードについて、その突出位置を隣り合った状態で寄せ集めた構成とすることができる。グランド端子に対応する複数のリードについても隣り合わせて寄せ集め状態とすることで、かかるリードと接続するグランド用パターンを一まとめにでき、その結果、上記IC周辺におけるグランド用パターンの設計を単純化することができる。
請求項7の考案は、請求項2〜請求項6のいずれかに記載の液晶テレビジョン用基板構造において、上記単層基板の電源回路に対応する領域とインバータ回路に対応する領域との両方または一方について、パターンを形成しない所定幅のパターン無し領域によって周囲を囲むとともに、同パターン無し領域によって隔てられた回路間については同パターン無し領域の上を飛び越える所定の接続素子によって接続する構成としてある。
本考案では、一枚の単層基板に電源回路およびインバータ回路をも実装した点に一つの特徴がある。これらの回路は一般に高圧を発生させるため、ノイズ対策の面で他の電子回路との配線態様や位置関係などを工夫する必要がある。そこで、上記のように電源回路に対応する領域とインバータ回路に対応する領域との両方または一方について、パターン無し領域によって周囲を囲むことによって、電源回路やインバータ回路からの輻射ノイズがカットされ、同一基板に実装される上記ICを始めとする他の電子回路がノイズの影響を受けることが防止される。
以上の各構成を踏まえた上で、請求項1は、液晶パネルが備えるバックライトに交流電圧を供給するインバータ回路と、放送信号を受信するとともに同放送信号から中間周波信号を抽出するチューナ回路と、上記中間周波信号に対する復調処理によって映像信号および音声信号を生成するとともに同映像信号に基づいて液晶パネルの駆動信号を生成し液晶パネルに出力する映像処理・パネル駆動回路と、映像処理・パネル駆動回路から音声信号を入力するとともに同音声信号を増幅して出力する音声信号処理回路と、上記各回路に電源電圧を供給する電源回路と、を実装した基板を備える液晶テレビジョンにおいて、上記電源回路と、インバータ回路と、チューナ回路と、映像処理・パネル駆動回路と、音声信号処理回路とは、紙フェノールで形成された略矩形の一枚の単層基板に搭載されるとともに同単層基板の片面に形成した所定の配線パターンによって互いに接続され、上記映像処理・パネル駆動回路は略矩形のICであるとともに、当該ICは、単層基板の中心よりも単層基板の4辺のうち単層基板と液晶パネルとを接続するインターフェースに対応する複数のコネクタ部が形成されている辺に接近した所定位置にて、同ICの4辺のうち上記コネクタ部とパターンを介して接続する複数のリードをそれぞれ外部に突出させた一つの角を挟んだ2辺を、上記コネクタが形成されている辺と垂直な方向を挟んで略対称の傾きを持って当該辺に向かわせた状態で実装され、かつ、同ICの周辺において外部に突出するリードのうち電源電圧の供給に用いる複数のリードおよびグランド端子に対応する複数のリードについては、それぞれの種類同士にて突出位置を隣り合わせた状態で寄せ集められ、上記コネクタ部が形成されている単層基板の辺に対して向かった状態である上記ICの1辺から略平行に突出する複数のリードと上記複数のコネクタ部とをぞれぞれ一対一で接続する複数のパターンは互いに略平行であり、上記単層基板の電源回路に対応する領域とインバータ回路に対応する領域との両方について、パターンを形成しない所定幅のパターン無し領域によって周囲を囲むとともに、同パターン無し領域によって隔てられた回路間については同パターン無し領域の上を飛び越えるジャンパ素子およびインダクタを含む所定の接続素子によって接続する構成としてある。
このように、液晶テレビジョンという具体的製品とした請求項1においても、請求項2〜請求項7にて奏するものと同様の作用、効果を奏することは言うまでも無い。
以上説明したように本考案によれば、電源供給を含めて放送信号の受信から映像・音声の出力までを実現するために必要な全ての電子回路を片面にパターンを形成した一枚の単層基板に実装するとしたため、多層基板を含む複数の基板を採用していた従来と比較して、回路基板の実装および組み立て作業が大幅に簡易化されるとともに、回路基板の製造にかかるコストを大幅に低減させることができる。
(1)液晶テレビジョンの概略構造
図1は、本考案にかかる液晶テレビジョン100の概略構造を斜視図によって示している。
同図に示すように、液晶テレビジョン100は、フロントキャビネット10とリアキャビネット30とが形成するテレビジョンキャビネットの内部に、前方から後方に向けて液晶パネル20、基板40の順にこれらを収容することにより構成される。フロントキャビネット10は、略中央に開口16を形成したフロント面11と、フロント面11の上下左右の各辺から略後方に延出する側面とによって構成される。
液晶パネル20は、概略、パネル部とバックライト部とからなる。パネル部は、偏光板、ガラス基板、液晶、導光板、反射板等の部材を層状に重ねて構成したものであり、バックライト部は、導光板の上下各側縁付近に配設された蛍光管によって構成される。詳しくは後述するが、パネル部は、基板40に実装された映像処理・パネル駆動IC50と接続し、バックライト部は、同じく基板40に実装されたインバータブロック42と接続している。
フロント面11は、液晶パネル20を前方から覆うとともに、開口16によって液晶パネル20の画像表示面を外部に露出させる。リアキャビネット30は、フロントキャビネット10の後端と接続して、液晶パネル20および基板40を後方から覆う。
基板40は、本考案にかかる液晶テレビジョン用基板構造を採用した基板であり、全体が略矩形の一枚の紙フェノール基板である。基板40としては、紙フェノール基板以外にも、紙エポキシ基板、ガラスエポキシ基板、テフロン(登録商標)基板等、種々の基板を採用可能であるが、本実施形態においては安価な紙フェノールを採用する。
(2)液晶テレビジョン用基板構造
以下に、本考案にかかる液晶テレビジョン用基板構造の特徴を説明する。
図2は、基板40における各電子回路の配設位置などを概略的に示している。基板40は、片面にのみ配線パターンPを配した単層基板である。ただし同図においては、存在するパターンPの一部のみを図示している。
基板40上には、映像処理・パネル駆動IC50を始め、インバータブロック42と、電源ブロック43と、音声信号処理ブロック44と、チューナブロック45とが実装されている。すなわち、一枚の単層基板上に、液晶テレビジョン100の駆動に必要な全ての電子回路を実装している。
チューナブロック45は、入力端子45b、チューナIC45a等からなり、図示しないアンテナによって受信した放送信号を入力端子45aによって入力するとともに、チューナIC45aが同入力された放送信号から所定の中間周波信号を抽出する。
映像処理・パネル駆動IC50は、液晶テレビジョン100における映像および音声についてのデジタル処理の核となる略矩形のデバイスであり、上記中間周波信号をチューナブロック45から受け取り、同中間周波信号に対する復調処理を行って映像信号および音声信号を生成する。そして、この映像信号に基づいて、液晶パネル20の各画素を駆動して映像表示をさせるためのパネル駆動信号を生成し、同生成したパネル駆動信号を液晶パネル20(パネル部)に対して出力する。
パネル駆動信号は、基板40と液晶パネル20とを接続するインターフェース80を介して出力される。基板40の4辺のうちの1辺である辺49に面する基板40上の位置にはコネクタ部48a,48bが備えられており、当該コネクタ部48a,48bは、映像処理・パネル駆動IC50からコネクタ部48a,48bに向けて形成されたパターンPと上記インターフェース80とを電気的に接続する役割を果たす。
ここでインターフェース80は、いわゆるRSDSインターフェースや、CMOSインターフェースなどの駆動方式を採用可能である。
一方、映像処理・パネル駆動IC50が生成した音声信号は、音声信号処理ブロック44に出力される。音声信号処理ブロック44は、D/A変換器44c、音声アンプ44a、コネクタ部44等からなり、D/A変換器44cにてD/A変換した音声信号を音声アンプ44aによって増幅し、同増幅後の音声信号をコネクタ部44bを介して図示しないスピーカに出力する。
電源ブロック43は、映像処理・パネル駆動IC50や他のブロックに対して電源電圧を供給する。電源ブロック43は、整流回路43a、トランス43b等からなる。つまり、整流回路43aは、ケーブル43cを介して液晶テレビジョン外部の商用交流電源から交流電圧を入力するとともに、同交流を直流電圧に変換する。直流化された電圧はトランス43bの1次側に入力され、同トランス43bの2次側にて所定のレベルとなった直流電圧が出力される。このようにして出力された直流電圧は、所定のパターンPを介して映像処理・パネル駆動IC50や他のブロックに供給される。
インバータブロック42は、インバータ42a、コネクタ部42b等からなる。インバータ42aには、電源ブロック43から直流電圧が供給される。インバータ42aは、当該直流電圧を交流に変換した上でコネクタ部42bに出力する。コネクタ部42bからは、上記バックライト部に接続するケーブルが延出しており、コネクタ部42bおよびこのケーブルを介してバックライト部に交流電圧が印加される。
さらに、基板40上には、信号入出力用の複数のジャック47が実装されているとともに、図示しない多数の抵抗素子やコンデンサやダイオード素子が所定のパターン上に必要に応じて実装されている。
ここで図2から明らかなように、本実施形態では、映像処理・パネル駆動IC50を、基板40の中心よりも上記コネクタ部48a,48bを備えた辺49に近い位置において、同IC50の各辺が基板40の各辺と平行とはならない角度にて実装している。
図3は、基板40上に実装された映像処理・パネル駆動IC50と、同IC50周辺の基板40上のパターンを示している。同図におけるX,Y方向は、基板40の各辺が向く2つの方向を示している。
映像処理・パネル駆動IC50は、4つの辺51〜54からそれぞれに複数の金属製のリード55を突出させている。リード55の総数は例えば150ピンとすることができ、隣り合うリード55間の距離(ピッチ)は、0,65mmである。
上述したように、映像処理・パネル駆動IC50の各辺51〜54と基板40の各辺とは平行ではない。具体的には、映像処理・パネル駆動IC50は、各辺のうち、上記パネル駆動信号を出力するためのリード55を突出させている辺51と辺54とのいずれもが基板40の辺49に対して向くように実装されている。辺51,54がそれぞれに辺49との間に生じさせる角度は、辺49と垂直な方向(Y方向)を挟んで略対称となっている。
辺51から突出する各リードのうちパネル駆動信号を出力するリード55と、各コネクタ部48bとの間には、各リード55に対応して複数本のパターンP11が形成されている。同様に、辺54から突出する各リードのうちパネル駆動信号を出力するリード55と、各コネクタ部48aとの間には、各リード55に対応して複数本のパターンP12が形成されている。辺51とコネクタ部48bとの間を接続する複数本のパターンP11は互いに略平行であり、同様に、辺54とコネクタ部48aとの間を接続する複数本のパターンP12は互いに略平行である。
すなわち、映像処理・パネル駆動IC50は、インターフェース80を基板40側に接続するコネクタ部48a,48bを備えた辺49に近い位置にて、パネル駆動信号を出力するリード55を突出させる辺51,54の両方を辺49に対して向かせた状態で実装されている。そのため、パネル駆動信号を出力する各リード55とこれらに対応するコネクタ部48a,48bとの間を接続するパターンP11,12を短距離化することができる。また、上記パターンの短距離化に加え、複数本のパターンP11,P12をそれぞれ略平行に引き回したため、基板40上の狭いスペースにて映像処理・パネル駆動IC50とコネクタ部48a,48bとを接続することができる。
なお、上記のようにパターンP同士を略平行とする引き回しは、映像処理・パネル駆動IC50と他のブロックとの間においても採用されている。辺51,54とそれぞれ相対する辺52,53からは、それぞれインバータブロック42、電源ブロック43、音声信号処理ブロック44、チューナブロック45との間で制御信号の入出力を行うための各リード55が突出しており、これらのリード55と各ブロック間とを接続するパターンPとして、基板40上にパターンP21,22が形成されている。
さらに、本実施形態においては、映像処理・パネル駆動IC50が備えるリード55のうち、電源電圧の供給に用いるリード(電源用リード)や、グランド端子として用いるリード(グランド用リード)についての突出位置に特徴が有る。
従来においては、電源用リードやグランド用リードは、各辺51〜54における離散した各位置、つまりとびとびの各位置から突出しているのが通常であった。しかし本実施形態では、電源用リードについてある本数分を隣接状態にて寄せ集め、グランド用リードについてもある本数分を隣接状態にて寄せ集めて突出させている。
図3中の、網かけ状の表示で示した電源用パターンP31〜P34は、突出位置がまとまった複数本の電源用リードとそれぞれ接続するパターンである。つまり、電源用パターンP31は、辺51において寄せ集められた複数本の電源用リードと、電源用パターンP32は、辺52において寄せ集められた複数本の電源用リードと、電源用パターンP33は、辺53において寄せ集められた複数本の電源用リードと、電源用パターンP34は、辺54において寄せ集められた複数本の電源用リードと、それぞれに電気的に接続している。さらに、同図においては、電源用パターンP31,P33,P34をジャンパ70によって互いに電気的に接続している。同図では省略しているが、電源用パターンP31〜34は電源ブロック43と接続し、その結果、映像処理・パネル駆動IC50は所定レベルの駆動電圧を入力することができる。
一方、図3中の、斜線表示で示したグランドパターンP41〜P43は、突出位置がまとまった複数本のグランド用リードとそれぞれ接続する。つまり、グランドパターンP42は、辺51において寄せ集められた複数本のグランド用リードと、グランドパターンP41は、辺54において寄せ集められた複数本のグランド用リードと、それぞれに電気的に接続している。さらに、グランドパターンP43は、辺52において寄せ集められた複数本のグランド用リードおよび辺53において寄せ集められた複数本のグランド用リードとそれぞれ接続している。なお、グランドパターンP43は、基板40において映像処理・パネル駆動IC50が載置される領域内に侵入して形成されており、このように侵入したグランドパターンP43に対して、辺52,53においてそれぞれ寄せ集められた複数本のグランド用リードが電気的に接続している。
このように本実施形態では、 映像処理・パネル駆動IC50が有する複数のリード55のうち、電源用リードおよびグランド用リードについては、その種類毎に突出位置を複数本分ずつまとめた。その結果、基板40における電源用パターンおよびグランドパターンの設計が単純化され、上記各ブロックを一枚の基板40に実装する際のパターン設計が容易となる。
本考案においては、さらに次の構成を採用することができる。
上述したように本考案では、一枚の基板40に映像処理・パネル駆動IC50やチューナブロック45等に加え、高圧を発する電源ブロック43およびインバータブロック42までも実装する。そのため、IC50やチューナブロック45等他のブロックに対して電源ブロック43およびインバータブロック42から輻射されるノイズの影響が及ばないような策を講じる必要がある。
図4は、基板40の一部範囲であって、電源ブロック43およびインバータブロック42を中心とした範囲を概略的に示している。同図に示すように、基板40においては、電源ブロック43とインバータブロック42の周囲をそれぞれに所定幅のパターン無し領域60によって囲んでいる。パターン無し領域60とは、パターンを一切形成しない領域であって、同パターン無し領域60を挟む両側の領域は絶縁される。つまり、電源ブロック43とインバータブロック42の一方または両方をパターン無し領域60にて囲むことにより、かかるブロックから輻射されるノイズを同パターン無し領域60でカットし、映像処理・パネル駆動IC50や他のブロックに上記ノイズの影響が及ぶことを防止する。
なお、上記のようにパターン無し領域60を設ける場合は、必要に応じてジャンパ素子SやインダクタLを、同パターン無し領域60上を跨ぐようにして実装することにより、電源ブロック43と周囲の電子回路との間の通信および電源電圧の供給や、インバータブロック42と周囲の電子回路との間の通信および電源電圧の供給を実現可能にする。ジャンパ素子Sは、電子回路間の制御信号の通信経路となり、インダクタLは電源供給に用いられる。
(3)まとめ
以上説明したように本考案によれば、電源の供給を確保し放送信号を受信して映像と音声を液晶パネルとスピーカによって出力させる、という液晶テレビジョンの駆動に必要な全ての電子回路を一枚の単層基板に実装した。そのため、従来、多層基板を含む複数の基板を用いていた場合と比較して、基板間を接続するハーネス類が不要となり、かつ基板自体も安価なものとなり、回路基板の製造にかかるコストを大幅に低減することができる。また、一枚の単層基板に対して各電子部品を載置してパターンが設計された片側面をDIPするだけなので、回路基板の製造にかかる労力も従来と比較して大幅に低減する。
さらに、映像処理・パネル駆動IC50を、基板40の辺49に近い位置にて、パネル駆動信号を出力するリード55を突出させる辺51と辺54とのいずれもが当該辺49に対して向くように実装したり、リード55に対応するパターンを互いに略平行な状態で引き回したり、電源用リードとグランド用リードとについてその突出位置を、それぞれの種類毎に数本分ずつ隣接状態にて寄せ集めることにより、基板40上においてパターン設計の単純化および省スペース化を図ることができ、その結果、限られたスペースの一枚の単層基板上に上記全ての電子回路を実装できるようになる。
液晶テレビジョンの概略構造を示した斜視図。 基板上の各電子回路の配設位置などを示した図。 映像処理・パネル駆動ICと同IC周辺の基板上のパターンを示した図。 電源ブロックおよびインバータブロック付近の基板上の範囲を示した図。 従来における、基板上の各電子回路の配設位置などを示した図。
符号の説明
10…フロントキャビネット
20…液晶パネル
30…リアキャビネット
40…基板
42…インバータブロック
43…電源ブロック
44…音声信号処理ブロック
45…チューナブロック
48a,48b…コネクタ部
49…辺
50…映像処理・パネル駆動IC
51〜54…辺
55…リード
60…パターン無し領域
80…インターフェース
100…液晶テレビジョン

Claims (7)

  1. 液晶パネルが備えるバックライトに交流電圧を供給するインバータ回路と、放送信号を受信するとともに同放送信号から中間周波信号を抽出するチューナ回路と、上記中間周波信号に対する復調処理によって映像信号および音声信号を生成するとともに同映像信号に基づいて液晶パネルの駆動信号を生成し液晶パネルに出力する映像処理・パネル駆動回路と、映像処理・パネル駆動回路から音声信号を入力するとともに同音声信号を増幅して出力する音声信号処理回路と、上記各回路に電源電圧を供給する電源回路と、を実装した基板を備える液晶テレビジョンにおいて、
    上記電源回路と、インバータ回路と、チューナ回路と、映像処理・パネル駆動回路と、音声信号処理回路とは、紙フェノールで形成された略矩形の一枚の単層基板に搭載されるとともに同単層基板の片面に形成した所定の配線パターンによって互いに接続され、
    上記映像処理・パネル駆動回路は略矩形のICであるとともに、当該ICは、
    単層基板の中心よりも単層基板の4辺のうち単層基板と液晶パネルとを接続するインターフェースに対応する複数のコネクタ部が形成されている辺に接近した所定位置にて、同ICの4辺のうち上記コネクタ部とパターンを介して接続する複数のリードをそれぞれ外部に突出させた一つの角を挟んだ2辺を、上記コネクタが形成されている辺と垂直な方向を挟んで略対称の傾きを持って当該辺に向かわせた状態で実装され、かつ、同ICの周辺において外部に突出するリードのうち電源電圧の供給に用いる複数のリードおよびグランド端子に対応する複数のリードについては、それぞれの種類同士にて突出位置を隣り合わせた状態で寄せ集められ、
    上記コネクタ部が形成されている単層基板の辺に対して向かった状態である上記ICの1辺から略平行に突出する複数のリードと上記複数のコネクタ部とをぞれぞれ一対一で接続する複数のパターンは互いに略平行であり、
    上記単層基板の電源回路に対応する領域とインバータ回路に対応する領域との両方について、パターンを形成しない所定幅のパターン無し領域によって周囲を囲むとともに、同パターン無し領域によって隔てられた回路間については同パターン無し領域の上を飛び越えるジャンパ素子およびインダクタを含む所定の接続素子によって接続することを特徴とする液晶テレビジョン。
  2. 液晶パネルが備えるバックライトに交流電圧を供給するインバータ回路と、放送信号を受信するとともに同放送信号から中間周波信号を抽出するチューナ回路と、上記中間周波信号に対する復調処理によって映像信号および音声信号を生成するとともに同映像信号に基づいて液晶パネルの駆動信号を生成し液晶パネルに出力する映像処理・パネル駆動回路と、映像処理・パネル駆動回路から音声信号を入力するとともに同音声信号を増幅して出力する音声信号処理回路と、上記各回路に電源電圧を供給する電源回路と、を基板に実装した液晶テレビジョン用基板構造において、
    上記電源回路と、インバータ回路と、チューナ回路と、映像処理・パネル駆動回路と、音声信号処理回路とを一枚の単層基板に搭載するとともに、これらを同単層基板の片面に形成した所定の配線パターンによって互いに接続したことを特徴とする液晶テレビジョン用基板構造。
  3. 上記映像処理・パネル駆動回路は、略矩形のICであるとともに、略矩形の上記単層基板の中心よりも単層基板の4辺のうち単層基板と液晶パネルとを接続するインターフェースのコネクタ部が形成されている辺に接近した所定位置にて、同ICの4辺のうち上記コネクタ部とパターンを介して接続するリードをそれぞれ外部に突出させた一つの角を挟んだ2辺を上記コネクタが形成されている辺に対して向かわせた状態で実装されることを特徴とする請求項2に記載の液晶テレビジョン用基板構造。
  4. 上記コネクタ部は上記インターフェースに対応して複数形成されているとともに、同コネクタ部が形成されている単層基板の辺に対して向かった状態である上記ICの1辺から略平行に突出する複数のリードと上記複数のコネクタ部とをぞれぞれ一対一で接続する複数のパターンは互いに略平行であることを特徴とする請求項3に記載の液晶テレビジョン用基盤構造。
  5. 上記ICの周辺において外部に突出するリードのうち、電源電圧の供給に用いる複数のリードについて、その突出位置を隣り合った状態で寄せ集めたことを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載の液晶テレビジョン用基板構造。
  6. 上記ICの周辺において外部に突出するリードのうち、グランド端子に対応する複数のリードについて、その突出位置を隣り合った状態で寄せ集めたことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の液晶テレビジョン用基板構造。
  7. 上記単層基板の電源回路に対応する領域とインバータ回路に対応する領域との両方または一方について、パターンを形成しない所定幅のパターン無し領域によって周囲を囲むとともに、同パターン無し領域によって隔てられた回路間については同パターン無し領域の上を飛び越える所定の接続素子によって接続することを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載の液晶テレビジョン用基板構造。
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