JP3115995U - 冷風機 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄冷材の取り扱いが容易である上、蓄冷材が蓄冷機能を果たした後、衛生的に問題なく飲用に供することができる冷風機を提供すること。
【解決手段】
蓄冷材を用いた冷風機であって、断熱性を有する保冷容器と、保冷容器の内部に収容される蓄冷材と、保冷容器内の空気を外部に排出するファンとを備えており、蓄冷材が、飲料が入った飲料容器を冷凍したものであることを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、蓄冷材を用いた冷風機に関するもので、特に、蓄冷材が蓄冷機能を果たした後、飲用に供することができる冷風機に関するものである。
従来、この種の冷風機としては、携帯用のコップに取り付け可能で、ストロー挿入口を備えたケーシング内に、ファンとモータと電源とを備えたものが提案されている。この冷風機は、冷たい飲料が入った携帯用のコップに取り付けられて、ファンによって前記コップ内の冷気を外部に吹き出すとともに、ストロー挿入口からコップ内にストローを挿入し、適温になったコップ内の飲料を飲むことができるようになっている。(例えば特許文献1参照)。
実開平2−1494号公報
しかしながら、上記の冷風機は、飲料の入ったコップに直接取り付けられるため、コップ内の飲料が外気に曝されて不衛生である上、誤ってコップ内の飲料がこぼれて、ファンやモータや電源にかかり、漏電したり故障したりするなどの問題が生ずる恐れがある。
本考案は、以上の問題点に鑑み考案されたものであって、蓄冷材の取り扱いが容易である上、蓄冷材が蓄冷機能を果たした後、衛生的に問題なく飲用に供することができる冷風機を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の考案の冷風機は、蓄冷材を用いた冷風機であって、断熱性を有する保冷容器と、保冷容器の内部に収容される蓄冷材と、保冷容器内の空気を外部に排出するファン装置とを備えており、蓄冷材が、飲料が入った飲料容器を冷凍したものであることを特徴とするものである。
請求項2に記載の考案の冷風機は、請求項1に記載の考案の冷風機において、保冷容器にファン装置を収容するためのファン収容部が設けられており、ファン収容部に、ファン装置から排出された空気を外部に放出する吹出口が設けられているとともに、保冷容器に、外気を取り入れる吸気口と前記ファン収容部に連通する連通口とが、それぞれ開閉可能に設けられていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の考案の冷風機は、請求項1または2に記載の考案の冷風機において、保冷容器の内壁部と保冷容器内に収容された蓄冷材との間に、蓄冷材の結露を吸水するための吸水部材が配置されており、前記吸水部材が通気性を備えていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の考案の冷風機は、請求項2または3に記載の考案の冷風機において、複数の保冷容器を有し、各保冷容器が吸気口を介して連結されており、少なくともいずれか1つの保冷容器にファン収容部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の考案の冷風機によれば、保冷容器内の空気が、飲料容器の表面との間で熱交換されることによって冷却された後、ファン装置によって外部に排出されるため、冷風による涼感が得られる。
また、飲料容器内の冷凍された飲料が、融解して蓄冷材としての機能を果たした後には、この飲料容器内の飲料を飲用できる上、使用後の冷風機の重量を軽量化することもできる。
請求項2に記載の考案の冷風機によれば、ファン装置を駆動させないときに、保冷容器に設けられている吸気口と連通口とを閉止することにより、保冷容器の断熱性を高め、飲料容器の保冷状態を良好に維持することができる。
請求項3に記載の考案の冷風機によれば、保冷容器内の空気が、蓄冷材の結露を吸収した吸水部材を通過することにより、吸水部材に吸水された水分を気化させるため、保冷容器内の空気を効果的に冷却することができる。
請求項4に記載の考案の冷風機によれば、複数の保冷容器が連結されているので、各保冷容器内に収容されている複数の蓄冷材によって、保冷容器内の空気を効果的に冷却できる上、長時間にわたって冷風を放出させることができる。
以下、本考案の第1の実施形態にかかる冷風機を図面に基づいて説明する。
本実施形態の冷風機1aは、図1に示すように、飲料の入った飲料ボトル2と、この飲料ボトル2を収容する保冷容器3と、ファン装置41が内蔵されたファン収容部としてのファンユニット4と、ファン装置41に給電する電源ユニット5とから構成されている。
飲料ボトル2は、内容量1.5リットルサイズのポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂製のボトル本体21と、ボトル本体21の注ぎ口に取り付けられるポリエチレン樹脂製のキャップ22とからなる。
飲料ボトル2は、例えばお茶や水などの飲料を入れたボトル本体21を冷凍室等に入れて、ボトル本体21内の飲料を完全に冷凍したもので、ボトル本体21内で溶けた飲料が外部に漏れないように、飲み口にはキャップ22が取り付けられている。
保冷容器3は、上部に開口部71を備えた有底角筒状の容器本体7と、容器本体7の開口部71に取り付けられる蓋体8と、容器本体7内の所定の位置に飲料ボトル2を配置するためのボトル支持体9と、飲料ボトル2の結露を吸収した後、気化させる気化フィルター装置10とから構成されている。
容器本体7は、合成樹脂製で、内壁面が断熱材11で被覆されており、容器本体7内の底面には、吸水性を有するスポンジシート12が敷設されている。容器本体7の壁面の下部には、外気を容器本体7の内部に取り入れる吸気口72と、この吸気口72を開閉する吸気口開閉部材13が設けられている。吸気口開閉部材13は、容器本体7の側壁に対して着脱可能に取り付けられている。
蓋体8は、断熱性を有する合成樹脂材料で形成されており、容器本体7の開口部71に直接取り付けられる蓋本体81と、蓋本体81に取り付けられるスライド開閉部82とから構成されている。
蓋本体81は、図1,図3に示すように、容器本体7の開口部71を閉鎖可能な略矩形状で、蓋本体81の中央部には、上方に突出する平面視円形状の凸部811が形成されており、凸部811の裏面側には、飲料ボトル2のキャップ22に挿嵌可能な凹部812が形成されている。また、蓋本体81には、8個の細長い通気口813が、凸部811を中心にして放射状に設けられている。
スライド開閉部82は、円板状で、スライド開閉部82の中心部には、蓋本体81の凸部811を挿通可能な挿通孔821が穿設されている。また、スライド開閉部82には、図3に示すように、蓋本体81の通気口813と同一形状のスライド窓823が、凸部811を中心にして放射状に設けられている。また、スライド開閉部82の端部には径方向に延出するスライド用レバー822が設けられている。
スライド開閉部82は、挿通孔821に凸部811を挿通させて、蓋本体81に取り付けた状態で、蓋本体81に対して回転自在となっており、図3に示すように、スライド用レバー822を水平方向に揺動させることにより、蓋本体81の通気口813が開閉可能となっている。
ボトル支持体9は、図1に示すように、飲料ボトル2の底部を受け止める受け板91と、受け板91の中央部に取り付けられている円錐状のコイルバネ93とから構成されており、後述する気化フィルター装置10のフィルター支持部材102における架設部材106上に設置されている。受け板91は、熱伝導性と耐腐食性とに優れたステンレス鋼製の金網からなり、容器本体7内部の横断面形状とほぼ同じ形状に形成されている。コイルバネ93は、飲料ボトル2のボトル本体21の底部に形成されている凹部201に嵌合可能で、受け板91に飲料ボトル2を設置したときに、飲料ボトル2の底部により圧縮されて、バネの復元力によって飲料ボトル2を上方に押すように構成されている。
気化フィルター装置10は、吸水性および通気性を有する不織布からなる吸水フィルター101と、この吸水フィルター101が取り付けられるフィルター支持部材102とから構成されている。
フィルター支持部材102は、図4に示すように、容器本体7の内壁面に沿う略矩形状のベース枠103と、ベース枠103の四隅から垂直上向きに延びる4本の支柱104と、各支柱104間に架設される支持枠105と、対向配置される一対の支持枠105間に架設される架設部材106とから構成されている。各支柱104の先端部には、フィルター支持部材102の中央部に向かって、約45度の傾斜角度で、「く」の字状に屈曲する屈曲部107が形成されている。屈曲部107は、吸水フィルター101は、フィルター支持部材102の底面と四囲とを取り囲むように取り付けられており、吸水フィルター101の上端部は、支柱104の屈曲部107に沿って取り付けられた後、支柱104の先端部に係止されている。そして、吸水フィルター101には、屈曲部107に沿って伸縮ゴム108が取り付けられて、図5に示すように、飲料ボトル2のボトル本体21の周囲にフィットするボトル挿通口109を形成している。また、フィルター支持部材102の一部は、吸水フィルター101によって閉止されずに、容器本体7の吸気口に連通する通気孔110が形成されている。なお、この通気孔110を介して、容器本体7内の底面とボトル支持体9の受け板91の間に形成される空間S2におしぼり用のタオルTが収納可能となっている。
ファンユニット4は、保冷容器3の上部に着脱可能に取り付けられており、ケーシング42と、ケーシング42内に収容されるファン装置41と、ファン装置41の駆動を制御する駆動制御部43とを備えている。
ケーシング42は、合成樹脂製で、図2に示すように、保冷容器3の横断面形状と略同一形状の天板部421と、天板部421の端部から立ち上がる側壁部422とから構成されている。側壁部422には、ファン装置41から送られてくる空気を外部に放出するための吹出口423が設けられている。また、側壁部422の内壁面は、断熱材15で被覆されている。
ファン装置41は、駆動モータ内蔵型のシロッコファンで、吸気側がケーシング42の開口側に位置し、排気側がケーシング42の吹出口423側に位置するように、天板部421に取り付けられている。
駆動制御部43は、天板部421の表面に配置されている操作部44と、操作部44の操作により、電源の電圧制御を行う図示しない制御回路とから構成されており、操作部44には、電源スイッチ441および風量調整つまみ442が設けられている。
電源ユニット5は、図1に示すように、保冷容器3の下部に、着脱可能に取り付けられており、ケーシング51と、ケーシング51内に設けられる電池収納部52と、電池収納部52内に配置される電池53と、ファン装置41に給電するための図示しない配線とから構成されている。ケーシング51は、合成樹脂製で、保冷容器3の横断面形状と略同一形状の底板部511と、底板部511の端部から立ち上がる側壁部512とから構成されており、側壁部512には、図示しない外部電源を接続するためのアダプタージャック513が設けられている。
次に、本実施形態の冷風機1aの使用手順について説明する。まず、飲料ボトル2を保冷容器3内に収納する。すなわち、保冷容器3からファンユニット4を取り外した後、容器本体7から蓋体8を取り外し、容器本体7の上端開口部から飲料ボトル2を収納し、吸水フィルター101のボトル挿通口109に飲料ボトル2のボトル本体21を挿通させ、吸水フィルター101を容器本体7の内壁部と、容器本体7内に収容された飲料ボトル2との間に介在させる。このとき、ボトル支持体9の受け板91上のコイルバネ93に、ボトル本体21の凹部201を嵌合させて、飲料ボトル2を受け板91上の中央部に配置させる。コイルバネ93は、飲料ボトル2からの圧縮荷重に対する復元力によって、ボトル本体21の凹部201に密着し、飲料ボトル2の下端部側の位置ズレが防止される。
次に、容器本体7の上端開口部に蓋体8を取り付ける。具体的には、蓋本体81の凹部812に飲料ボトル2のキャップ22を嵌合させた状態で、蓋本体81を容器本体7に取り付ける。
キャップ22は、蓋本体81の凹部812に嵌合するので、飲料ボトル2の上端部側の位置ズレが防止される。蓋本体81を容器本体7に取り付けた後、スライド開閉部82を蓋本体81に取り付ける。つまり、挿通孔821に蓋本体81の凸部811を挿通させて、スライド開閉部82を蓋本体81の凸部811を中心に回動可能に取り付ける。そして、蓋本体81の通気口813とスライド開閉部82の挿通口821とを一致させて、容器本体7の内外を連通させる。
容器本体7に蓋体8を取り付けた後、保冷容器3の上部にファンユニット4を取り付ける。ファンユニット4は、ファン装置41の吸気側を蓋体8に対向させて配置する。
最後に、電源ユニット5のアダプタージャック513に外部電源を接続するか、若しくは電源ユニット5内の電池収納部52に電池53を収納する。
そして、操作部44の電源スイッチ441を入れると、電源からファン装置41に電気が供給されて、ファン装置41が回転する。なお、風量調整つまみ442を調整すると、駆動制御部43によってファン装置41の回転数が制御され、風量が調整される。
ファン装置41が回転を開始すると、保冷容器3の下部に設けられた吸気口72から保冷容器3内に外気が取り込まれる。取り込まれた外気は、気化フィルター装置10の通気孔110および吸水フィルター101を介して保冷容器3内に流入し、受け板91の網目および吸水フィルター101を通過する。受け板91は、熱伝導性に優れたステンレス鋼製であるため、冷凍された飲料ボトル2を載置するとすぐに冷却され、保冷容器3内の空気と熱交換を行い、保冷容器3内の空気を冷却する。気化フィルター装置10の吸水フィルター101は、飲料ボトル2のボトル本体21の表面に発生した結露を吸収しているため、外部から取り込まれた空気が、水分を含んだ吸水フィルター101を通過すると、吸水フィルター101に吸収されている水分が気化し、その気化熱によって通過する空気が冷却される。このようにして、受け板91と吸水フィルター101とによって冷却された冷気は、ボトル本体21と容器本体7との間の空間部S1を通過しながら、飲料ボトル2との間で熱交換が行われて、さらに冷却される。
そして、冷気は、蓋本体81の通気口813とスライド開閉部82のスライド窓823とを通過して、ファンユニット4内に流入し、ファン装置41に吸い込まれた後、吹出口423から外部に放出される。
以上詳細に説明した通り、本実施形態の冷風機1aによれば、ファン装置41を駆動させることにより、外気が、吸気口72から保冷容器3に取り入れられ、保冷容器3内に収納された飲料ボトル2のボトル本体21の表面との間で熱交換されて冷却された後、ファン装置41によって吹出口423から外部に放出されるため、冷風による涼感が得られる。
また、蓄冷材が、飲料が入った飲料ボトル2を冷凍したものであり、注ぎ口がキャップ22で閉止されているので、溶け出した飲料が漏れたり零れたりせず、取り扱いが簡単である。さらに、飲料ボトル2内の冷凍された飲料が融解して、蓄冷材としての機能を果たした後には、程よく冷えた飲料を飲用できるという利点がある。その上、飲料ボトル2内の飲料を飲用することにより、飲料ボトル2内が空になるので、使用後の冷風機1aの重量を軽量化することができる。
また、冷風機1aを作動させない時には、スライド開閉部82のスライド用レバー822を水平方向に揺動させて、スライド開閉部82のスライド窓823を、蓋本体81の通気口813からずらして、蓋本体81の通気口813をスライド開閉部82のスライド窓823以外の部分で閉止するとともに、容器本体7の下部の吸気口12を吸気口開閉部材13で閉止して、保冷容器3内外の空気の流通を遮断すれば、保冷容器3の断熱効果によって、飲料ボトル2内の冷凍飲料の融解を抑止でき、また、完全に融解した後でも、飲用に適した温度を長時間維持することができる。さらに、容器本体7の底面と受け板91の間に形成される空間S2に、通気孔110を介しておしぼり用の濡れたタオルTを収納しておけば、飲料ボトル2によって冷却された受け板91と、飲料ボトル2のボトル本体21に発生する冷たい結露水とによって、タオルTが冷却されるため、冷たいおしぼりとして使用できる。
また、ボトル挿通口109には、伸縮ゴム108が取り付けられており、開口部の形状や大きさが変更可能に形成されているので、ボトル本体21の形状に関わらず、ボトル本体21の周囲に隙間なくフィットさせることができ、ボトル本体21の表面に発生する結露水を効率よく吸水フィルター101に吸収させることができる。また、吸水フィルター101は、ボトル本体21側から容器本体7の内壁側に向かって斜め下向きに約45度傾斜して配置されているので、ボトル本体21の表面に発生する結露水をよりスムーズに吸水フィルター101に吸収させることができる。
さらに、本実施形態の冷風機1aは、保冷容器3に対して、ファンユニット4と吸気口開閉部材13とが着脱可能であるので、複数の保冷容器3a,3bを連結することにより、以下に示す第2の実施形態の冷風機1bを構成することもできる。
すなわち、第2の実施形態の冷風機1bは、図6に示すように、ファンユニット4を備えた保冷容器3aと、ファンユニット4を取り外した保冷容器3bとを、各保冷容器3a,3bから吸気口開閉部材13を取り外した状態で、双方の吸気口72,72を対向させるように配置し、双方の吸気口72,72に両端が開口した筒状の連結スリーブ14を挿嵌して、両保冷容器3a,3bの容器本体7,7内を連通させた後、両保冷容器3a,3bの周囲に固定バンドBを取り付けて、両保冷容器3a,3bを固定することにより構成されている。電源ユニット5,5同士は、図示しない配線で接続されており、両電源ユニット5,5からファンユニット4に給電させるようにしている。
そして、ファンユニット4の操作部44を操作して、ファン装置41を作動させると、外気は、保冷容器3aの蓋体8に形成されている通気口813およびスライド窓823を介して保冷容器3a内に取り入れられ、飲料ボトル2との間で熱交換が行われ、冷却される。冷却された冷気は、気化フィルター装置10や受け板91の網目を通過して、連結スリーブ14内を通過し、もう一方の保冷容器3b内に流入する。冷気は、保冷容器3b内でさらに冷却された後、保冷容器3bの蓋体8に形成されている通気口813およびスライド窓823を介してファンユニット4内に流入し、ファン装置41に吸い込まれ、ファンユニット4の吹出口423から外部に放出されるのである。
このように、本実施形態の冷風機1bによれば、蓄冷材としての飲料ボトル2を2本備えているので、冷却効果が高い上、長時間冷風を放出できる。なお、本実施形態では、2個の保冷容器3a,3bを連結したが、これに限られず、3個以上の保冷容器を連結しても構わない。このようにすれば、より冷却効果が高く、長時間冷風を放出することができる。
なお、上記実施形態の冷風機1a,1bはいずれも、保冷容器3(3a,3b)内に内容量1.5リットルサイズの飲料ボトル2を収容可能な寸法にしているが、2リットルサイズの飲料ボトルも収容可能である。また、冷風機1a,1bの寸法は、上記実施形態に限られず、例えば、500ミリリットル、800ミリリットルサイズなど小型の飲料ボトルを収容可能な寸法にしても構わない。冷風機が小型であれば、持ち運びに便利である上、例えば、卓上や枕もとなど狭い場所にも設置できるという利点がある。
また、電源としては、乾電池や充電池のほかに、太陽電池を併用してもよい。また、外部電源として、自動車のバッテリを利用してもよいし、ACアダプタを介して家庭用電源を使用してもよい。
また、飲料ボトル2は、PET樹脂製ボトルに限られず、他の樹脂製ボトルであってもよいし、缶や瓶などのボトルであっても構わない。また、最近では、冷凍された飲料ボトルが販売されており、手軽に冷凍飲料ボトルを入手できるので、このような冷凍飲料ボトルを使用すれば、飲料ボトルを自分で冷凍する手間が省ける上、外出先でも新しい冷凍飲料ボトルに取り替えるだけで、継続して冷風を発生させることができるので、便利である。
最後に、第1の実施形態の冷風機1aの冷却効果を検証するために行った実験結果を示す。
(実験条件)室温30℃において、水を入れて完全に凍らせた1.5リットルサイズのPET樹脂製の飲料ボトル2を、第1の実施形態の冷風機1aの保冷容器3内にセットして、ファン装置41を作動させ、吹出口423での冷風の温度を温度センサーにより30分ごとに測定した。
(測定結果)測定結果を表1に示す。
Figure 0003115995
(結論)
測定開始時刻から3時間後、飲料ボトル2内の氷が完全氷解するまで、室温よりも約3℃〜4℃低い冷風を継続して放出できることが実証された。
本考案の第1の実施形態にかかる冷風機1aの縦断面図である。 図1におけるX−X断面図である。 図1におけるY−Y断面図である。 フィルター支持部材102の外観斜視図である。 図1におけるZ−Z断面図である。 本考案の第2の実施形態にかかる冷風機1bの縦断面図である。
符号の説明
1a 冷風機
1b 冷風機
2 飲料ボトル(飲料容器)
3 保冷容器
3a 保冷容器
3b 保冷容器
4 ファンユニット(ファン収容部)
41 ファン装置
423 吹出口
72 吸気口
813 通気口(連通口)
821 挿通孔(連通口)
101 吸水フィルター(吸水部材)

Claims (4)

  1. 蓄冷材を用いた冷風機であって、
    断熱性を有する保冷容器と、保冷容器の内部に収容される蓄冷材と、保冷容器内の空気を外部に排出するファン装置とを備えており、
    蓄冷材が、飲料が入った飲料容器を冷凍したものであることを特徴とする冷風機。
  2. 保冷容器には、ファン装置を収容するためのファン収容部が設けられており、ファン収容部には、ファン装置から排出された空気を外部に放出する吹出口が設けられているとともに、保冷容器には、外気を取り入れる吸気口と、前記ファン収容部に連通する連通口とが、それぞれ開閉可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷風機。
  3. 保冷容器の内壁部と保冷容器内に収容された蓄冷材との間に、蓄冷材の結露を吸水するための吸水部材が配置されており、前記吸水部材が通気性を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の冷風機。
  4. 複数の保冷容器を有し、各保冷容器が吸気口を介して連結されており、少なくともいずれか1つの保冷容器にファン収容部が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の冷風機。
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