JP3115100U - 顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】
簡易な構成で選択された波長を確認することができる顕微鏡を提供すること。
【解決手段】
本考案の一態様にかかる顕微鏡は、光源21からの光の波長を選択する波長選択手段と30、波長選択機構30によって選択された波長の光を分岐するビームスプリッタ22と、ビームスプリッタ22によって分岐された一方の光を試料26に集光する対物レンズ12と、試料26で反射した反射光を検出する検出器25と、少なくともビームスプリッタ22を収容するケース11と、ケース11に設けられ、ビームスプリッタ22で分岐された他方の光を受光してケース11の外側に透過する窓部17とを備えるものである。
【選択図】図1

Description

本考案は顕微鏡に関し、特に詳しくは、光源からの光を分岐するビームスプリッタを有する顕微鏡に関する。
落射照明光学系を用いた顕微鏡では、通常、光源からの光を対物レンズにより試料上に集光し、試料で反射した反射光を検出して、観察を行っている。落射照明型の顕微鏡では、光源からの照明光と試料で反射した反射光とを分岐するため、通常、ハーフミラーが用いられる。具体的には、ハーフミラーを光源の光軸から45°傾けて試料上に配置している。そして、光源からハーフミラーに入射した光のうち、ハーフミラーを透過した光を、対物レンズを介して試料に照射させる。試料で反射した反射光が、対物レンズを介して45°傾いたハーフミラーに入射する。これにより、試料で反射した反射光が光源の光軸から90°傾いた方向に反射される。そして、ハーフミラーで反射した試料からの反射光を検出器で検出したり、接眼レンズを介して観察したりしている。これにより、照明光と反射光を分岐することができる。もちろん、ハーフミラーではなく、ビームスプリッタを用いた顕微鏡もある。
このような落射照明型の顕微鏡では、ハーフミラーを用いているため、光源から出射された照明光が検出器に到達するまでに、光量が減衰してしまうという問題点がある。例えば、上記の構成では、光源から検出器まで伝播する間に、光がハーフミラーを2回通過している。そのため、光量が1/4になってしまう。このように、ハーフミラーを用いた落射照明型の顕微鏡では、光源からハーフミラーによって分割された一方の光を試料に照射させているため、光源からの光を浪費してしまう。
また、ハーフミラーによって分割された他方の光を検出する顕微鏡が開示されている(特許文献1)。この顕微鏡では、光源からの照明光を鏡筒内に設けられたハーフミラーで反射させて試料を照明している。さらに、ハーフミラーを透過した光源からの光を光量検知モニタで検知している。光量検知モニタの出力に基づいて補正することによって、光源から光量の変動を低減することができる。この構成では、光源からハーフミラーによって分割された光を使用しているため、光源からの光を効率よく使用することができる。また、複数のレーザ光源からの光を分離ミラーで分離して参照光としている顕微鏡も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭63−49720号公報 特開平11−174332号公報
ところで、光源からの照明光の波長を選択して使用する顕微鏡が用いられることがある。例えば、特開2003−140050号公報に示されている顕微鏡では、複数色のカラーフィルタが設けられたフィルタ板を回転させることにより、照明光の波長を選択している。
また、顕微鏡では、外光が検出器に入射すると、コントラストが低下してしまう。そのため、検出器が遮光性のケースに収容され、外光を遮断している。例えば、特許文献1のように、検出器及びハーフミラーを含む光学系を筒体に収容している。このような、顕微鏡において、特開2003−140050号公報に示されているような照明光の波長を選択する波長選択手段を用いた場合、選択された波長で照明されているか否かを確認したいという要望がある。従来の顕微鏡では、特許文献2のように試料で反射した反射光を検出する検出器とは別に選択波長を確認するための検出素子を設けたり、検出器をカラーCCD等のカラー撮像素子にする必要がある。これにより、波長選択手段を備える顕微鏡では、選択されている波長を確認するための構成が複雑になってしまい、顕微鏡のコストアップを招いてしまっていた。
上記のように、従来の波長選択手段を備える顕微鏡では、選択されている波長を確認するための構成が複雑になってしまうという問題点があった。
本考案は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で選択された波長を確認することができる顕微鏡を提供することを目的とする。
本考案の第1の態様にかかる顕微鏡は、光源と、前記光源からの光の波長を選択する波長選択手段と、前記波長選択手段によって選択された波長の光を分岐するビームスプリッタと、前記ビームスプリッタによって分岐された一方の光を試料に集光する対物レンズと、前記対物レンズから前記試料に入射し、当該試料で反射した反射光を前記ビームスプリッタを介して検出する検出器と、少なくとも前記ビームスプリッタを収容するケースと、前記ケースに設けられ、前記ビームスプリッタで分岐された他方の光を受光して前記ケースの外側に透過する窓部とを備えるものである。これにより、簡易な構成で選択された波長を確認することができる顕微鏡を提供することができる。
本考案の第2の態様にかかる顕微鏡は、上述の顕微鏡において、前記窓部が拡散処理されていることを特徴とするものである。これにより、容易に選択されている波長を確認することができる。
本考案の第3の態様にかかる顕微鏡は、上述の顕微鏡において、前記窓部の一部に前記ビームスプリッタで分岐された他方の光を検出する光検出器が設けられていることを特徴とするものである。これにより、照明光の光量の変動を検出することができる。
本考案の第4の態様にかかる顕微鏡は、上述の顕微鏡において、前記窓部が前記ビームスプリッタで分岐された他方の光を屈折するレンズを有することを特徴とするものである。これにより、容易に選択されている波長を確認することができる。
本考案の第5の態様にかかる顕微鏡は、上述の顕微鏡において、前記窓部が前記ケースの側面に設けられていることを特徴とするものである。これにより、容易に選択されている波長を確認することができる。
本考案の第6の態様にかかる顕微鏡は、上述の顕微鏡において、前記ケースが前記光源と前記検出器とを収容し、前記ケースを上下に移動させる移動機構が設けられているものである。これにより、光学系の調整を容易に行うことができる。
本考案の第7の態様にかかる顕微鏡は、上述の顕微鏡において、前記波長選択手段が、複数の色のカラーフィルタが設けられたフィルタ板を有し、前記フィルタ板を回転させることにより、照明光の波長を選択するものである。これにより、正常に回転し、所望の波長が選択されているか否かを容易に確認することができる。
本考案の第8の態様にかかる顕微鏡は、上述の顕微鏡において、前記光源から前記ビームスプリッタに入射した光が、当該ビームスプリッタを透過することにより前記試料に入射し、前記光源から前記ビームスプリッタに入射した光が、当該ビームスプリッタで反射されることにより、前記窓部に入射するものである。これにより、光源からの光を効率よく利用することができ、光源の出力の増大を防ぐことができる。
本考案によれば、簡易な構成で選択された波長を確認することができる顕微鏡を提供することができる。
以下に、本考案を適用可能な実施の形態が説明される。以下の説明は、本考案の実施形態を説明するものであり、本考案が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本考案の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。尚、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
本考案にかかる顕微鏡について図1を用いて説明する。図1は、顕微鏡の全体構成を示す斜視図である。顕微鏡100は、ケース11、対物レンズ12、レボルバ13、ステージ14、ステージ駆動つまみ15、Z軸レール16、窓部17及びベース18を備えている。
ケース11は、光源と、ビームスプリッタと、検出器と、光源からの光の波長を選択する波長選択機構とを収容するための収容ケースである。ケース11は、例えば、遮光性の樹脂などによって形成される。これにより、検出器25に入射する外光がケース11によって遮光される。ケース11の側面の上側には、光源を冷却するための貫通孔が複数設けられている。すなわち、ケース11内の光源は、この貫通孔の近傍に配置されている。これにより、光源の温度上昇を低減することができる。ケース11内に収容されている光源からの光の波長を波長選択機構によって選択する。
ケース11の前方側の下には、対物レンズ12のレボルバ13が設けられている。図1に示すように、レボルバ13には、4つの対物レンズ12が取り付けられている。すなわち、レボルバ13を介して4つの対物レンズ12がケース11に取り付けられている。レボルバ13を回転させることによって、4つの対物レンズ12のうちの一つが光路中に配置される。これにより、所望の倍率で試料を観察することができる。また、対物レンズ12を、選択されている波長によって切り替えるようにしてもよい。
対物レンズ12の直下には、ステージ14が設けられている。ステージ14はベース18の上に取り付けられている。ステージ14はXYステージである。ステージ駆動つまみ15を回転させることによって、ステージ14をXY方向(水平方向)に移動させることができる。このステージ14の上に、観察対象である試料が載置される。これにより、試料の所望の箇所を観察することができる。さらに、ステージ14をZステージとして、対物レンズ12のフォーカス調整を行なうことも可能である。また、ステージ14を鉛直方向に駆動させることによって、対物レンズ12の切り替えに応じた焦点合わせを行なうことができる。
ケース11の後方側の側面には、Z軸レール16が設けられている。そして、ケース11のZ軸レール16側には、Z軸レール16と嵌合可能な溝等が設けられている。このZ軸レール16に沿って、ケース11が鉛直方向に移動する。これにより、試料の大きさに応じて、フォーカスの粗調整を行なうことができる。Z軸レール16はベース18の上に設けられている。このようにケース11を鉛直方向に移動可能に設けることによって、光学系の調整を容易に行うことができる。
ケース11の前方側の側面には、選択されている波長を確認するための窓部17が設けられている。窓部17は、例えば、曇りガラス板からなる。あるいは、透明なガラスや、樹脂によって窓部17を構成してもよい。窓部17は、ケース11の光源からの光の一部をケース11の外側まで透過させる。すなわち、ケース11の一部に開口部を設け、その開口部に透明な板を固定して窓部17を形成する。ケース11に窓部17を設けることにより、ケース11内で選択されている波長を容易に確認することができる。例えば、ケース11内で緑色に対応する波長が選択されている場合、窓部17に緑色の光が入射する。従って、窓部17が緑色に光る。よって、窓部17が緑色に光っていることが視認されたら、選択されている波長が緑色に対応する波長であることが確認される。同様にケース11内で赤色に対応する波長が選択されている場合、窓部17が赤色に光る。このように、選択されている波長に応じて、窓部17から異なる色の光が漏れる。従って、光っている窓部17の色を視認することによって選択されている波長を容易に確認することができる。換言すると、窓部17から出射する光を視認することによって、選択されている波長を確認することができる。さらに、照明されていない時、あるいは、照明光が弱い時は、窓部17が光らない。よって、正常に照明されていないことを確認することができる。
次に、ケース11内に収容されている光学系について図2を用いて説明する。図2はケース11内に収納されている光学系の構成を示す図である。ケース11に収納されている光学系20は、光源21と、波長選択機構30と、ビームスプリッタ22と、レンズ23と、レンズ24と、検出器25とを備えている。すなわち、光源21、波長選択機構30、ビームスプリッタ22、レンズ23、レンズ24及び検出器25からなる光学系20がケース11内に収納されている。
光源21は例えば、白色光を出射するランプ光源であり、鉛直下方に光を出射する。光源21の鉛直下方には、ステージ14上に載置された試料26が配置されている。光源21から出射される光の一部が照明光となり、ステージ14上に載置されている試料26を照明する。光源21からの光を波長選択機構30を介して、レンズ23に入射する。すなわち、光源21とレンズ23との間には、光源21からの波長を選択する波長選択機構30が設けられている。波長選択機構30には、波長フィルタ31と、光が入射する波長フィルタ31と波長フィルタ31を回転させる回転機構32とを備えている。波長フィルタ31は、複数の色のカラーフィルタを備える円形のフィルタ板である。回転機構32は波長フィルタ31を回転させるための回転モータ等を備えている。回転機構32を駆動させることにより、波長フィルタ31が回転する。回転機構32の駆動は処理装置29によって制御される。波長フィルタ31の回転軸と、光源21の光軸とは、ずれて配置されている。従って、回転モータの回転角によって、光源からの照明光は、波長フィルタ31の異なる位置に入射する。
次に、波長選択機構30の構成について図3を用いて説明する。図3は波長選択機構30に設けられた波長フィルタ31の構成を示す正面図である。円板状の波長フィルタ31は図3に示すように6分割されている。すなわち、波長フィルタ31は31a〜31fの6つの領域に分割されている。ここで、6分割された領域のうち、31aを白色領域とし、31b〜31fを着色領域とする。白色領域31aは光源11からの白色光を透過する。着色領域31b〜着色領域31fはそれぞれ異なる色の光を透過する。すなわち、着色領域31b〜着色領域31fは、透過する光の波長帯域がそれぞれ異なる。換言すると、着色領域31b〜着色領域31fは、光源11からの照明光のうち、所定の波長帯域の光以外の光を吸収して、遮光する。そして、着色領域31b〜31fで、透過する光の波長帯域が異なる。例えば、着色領域31bは赤色に対応する波長の光を透過し、着色領域31cは橙色に対応する波長の光を透過し、着色領域31dは緑色に対応する波長の光を透過し、着色領域31eは青色に対応する波長の光を透過し、着色領域31fは紫色に対応する波長の光を透過する。すなわち、着色領域31b〜着色領域31fには所定の波長帯域の光を透過するバンドパスフィルタが形成されている。なお、透過する光の波長帯域は一部が重なっていてもよい。波長フィルタ31は透明なガラス基板等に誘電体多層膜を蒸着した干渉フィルタや色素を塗布したカラーフィルタ、また、色ガラスなどによって構成することができる。
図2に示すように、波長フィルタ31の中心には、回転機構32が取り付けられている。回転機構32は波長フィルタ31を回転させるためのモータなどを備えている。回転機構32の駆動を制御することによって、波長フィルタ31を所定の回転位置で停止させることができる。波長フィルタ31の回転中心は光軸とずれて配置されている。従って、回転機構32によって波長フィルタ31を回転させて回転角度を変化させると、光源11からの照明光が入射する領域が変化する。具体的には、着色領域31bに照明光が入射している状態から、波長フィルタ31を60°回転させると、着色領域31cに照明光が入射する。回転機構32を制御することにより、光源11からの照明光を、白色領域31a及び着色領域31b〜31fのうちのいずれかの領域に入射させることができる。これにより、照明光の波長を変化させることができ、照明光を所望の波長に切り替えることができる。このようにして、試料26を照明する照明光の波長を選択することができる。
波長フィルタ31を透過した光は、レンズ23で屈折され、ビームスプリッタ22に入射する。ビームスプリッタ22に入射する照明光は、波長選択機構30によって、所望の波長に選択されている。ビームスプリッタ22は、光軸に対して45°傾いて配置されている。ビームスプリッタ22は例えば、入射した光の略半分を透過し、略半分を反射する。すなわち、ビームスプリッタ22は光源21からの光を2方向に分岐する。ビームスプリッタ22によって分岐された一方の光は、ビームスプリッタ22を透過して対物レンズ12に入射する。ビームスプリッタ22によって分岐された他方の光は、ビームスプリッタ22によって反射され、窓部17に入射する。
ビームスプリッタ22を透過した照明光は、対物レンズ12によって屈折され、試料26に入射する。対物レンズ12は、図1で示したように、レボルバ13に取り付けられている。レボルバ13を回転させることにより、一つの対物レンズ12の光軸を光源21の光軸と一致させることができる。また、ケース11はZ軸レール16に沿って移動して、光軸が一致している対物レンズ12の焦点距離に応じた高さになっている。従って、対物レンズ12で屈折された光は、試料26に集光されている。対物レンズ12から試料26に入射した光は、試料26の状態、材質等に応じて反射する。
試料26で反射した反射光は、対物レンズ12によって屈折され、ビームスプリッタ22に入射する。ビームスプリッタ22は、試料26から入射した反射光の一部を90°傾けて反射する。よって、ビームスプリッタ22に入射した反射光の一部は反射されて照明光の光路から分離される。すなわち、ビームスプリッタ22は、試料26から検出器25に向かう反射光の光路と、光源21から試料26に向かう照明光の光路とを分離する。ビームスプリッタ22で反射された反射光は、レンズ24を介して検出器25に入射する。レンズ24は、ビームスプリッタ22からの反射光を検出器25の受光面に結像する。検出器25は、例えば、2次元CCDカメラなどの撮像手段であり、試料26を撮像する。また、検出器25は例えば、複数の画素がアレイ状に配列されたモノクロのCCDカメラである。検出器25は、各画素の受光量に応じた検出信号を出力する。検出器25は、処理装置29に接続されている。検出器25からの検出信号は、処理装置29に入力される。処理装置29は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。この検出器25から出力を処理装置29の液晶ディスプレイなどのモニタに表示させることによって、試料26の観察を行なうことができる。
光源21から波長フィルタ31を介してビームスプリッタ22に入射した照明光の一部は、ビームスプリッタ22で反射される。ビームスプリッタ22で反射された光は、窓部17に入射する。窓部17は、ビームスプリッタ22から入射した光をケース11の外側に出射する。すなわち、ビームスプリッタ22で反射された光源21からの光は、窓部17を透過して、ケース11の外側まで伝播する。
これにより、波長選択機構30によって選択された照明光の波長を確認することができる。例えば、光源21からの照明光を波長フィルタ31の着色領域31bを通過させて、赤色に対応する波長を選択する。このとき、窓部17にはビームスプリッタ22によって反射された赤色に対応する波長の光が入射する。従って、窓部17が赤く光って視認される。よって、操作者は、赤色に対応する波長の光が選択されていると確認することができる。すなわち、窓部17の色によって、現在、照明している光の色を容易に認識することができる。さらには、回転機構32が正常に動作しており、光源21からの光が波長フィルタ31の着色領域31bに入射していることを確認することができる。もちろん、赤色以外の色に対応する波長を選択した場合、選択した着色領域を透過する光の波長に対応する色に窓部17が光るため、同様に確認することができる。さらに、選択波長に応じた色で光る窓部17を設けることによって、意匠性を向上することができる。従って、デザイン性に優れた顕微鏡を提供することができる。
このように、本考案では、ビームスプリッタ22で分岐された光のうち、一方を試料26に入射させ、他方を窓部17に入射させている。すなわち、ビームスプリッタ22で分岐された光のうち、一方が照明光として利用され、他方が選択波長を確認するために利用される。従って、ビームスプリッタ22で反射され、使用されない光源21からの光を利用するができる。よって、光源21の出力を増大させることなく、選択されている波長を確認することができる。さらに、検出器25としてカラー撮像素子を用いたり、選択されている波長を検出するための光検出器を用いたりすることなく、選択波長を確認することができる。よって、簡易な構成で選択波長を確認することができ、製造コストを低減することができる。また、ケース11に検出器25やビームスプリッタ22を含む光学系20を収容することによって、検出器25に迷光が入射するのを防ぐことができる。また、迷光が検出器25に入射するのを防ぐため、ケース11の内面を光を吸収する黒色とすることが好ましい。
さらに、本実施の形態では、窓部17に拡散部17aを設けている。具体的には、窓部17を構成するガラス板の入射面にブラスト処理を行い、ブラスト面を形成している。これにより、ビームスプリッタ22によって反射された光が拡散される。従って、窓部17全体から光が出射されるため、選択されている波長を容易に確認することができる。よって、利便性を向上することができる。なお、ブラスト処理に限らず、他の処理で拡散部17aを設けてもよい。例えば、凹凸を設けたり、メンディングテープを貼り付けてもよい
また、窓部17にはレンズ部17bを設けている。具体的には、窓部17を構成するガラス板の出射面側を凸状の球面に湾曲させて、レンズ機能を持たせている。従って、窓部17からの光が集束され、所定の方向に出射する光の輝度を向上することができる。よって、視認性を向上することができる。このようなレンズ部17bを有する窓部17は、例えば、アクリルなどの樹脂によって一体的に形成することができる。
さらに、図4に示すように、窓部17の一部に光検出器28を設けるようにしてもよい。光検出器28は、例えば、フォトダイオードなどであり、受光量に応じた信号を出力する。光検出器28は、窓部17の入射面側に取り付けられている。照明光の光量の変動を検出することができる。光検出器28からの出力に応じて、光源21の出力をフィードバック制御する。これにより、照明光の輝度を安定させることができる。また、光検出器28の外側に入射した光は、ケース11の外側に出射する。よって、選択波長に応じて窓部17の色が変化する。これにより、容易に選択波長を確認することができる。
なお、ケース11に収容される光学系は典型的な一例であり、図示した光学系に限られるものではない。例えば、コンフォーカル光学系などを用いてもよい。また、光源21をケース11の外側に配置して、光源21からの照明光をバンドルファイバーでケース内に導くようにしてもよい。
本考案にかかる顕微鏡の構成を示す斜視図である。 本考案にかかる顕微鏡の光学系の構成を示す図である。 本考案にかかる顕微鏡の波長選択機構の構成を示す正面図である。 本考案にかかる顕微鏡の窓部の別の構成を示す側面図である。
符号の説明
11 ケース、12 対物レンズ、13 レボルバ、14 ステージ、
15 ステージ駆動つまみ、16 Z軸レール、17 窓部、18 ベース、
20 光学系、21 光源、22 ビームスプリッタ、23 レンズ、24 レンズ、
25 検出器、26 試料、28 光検出器、29 処理装置、
30 波長選択機構、31 波長フィルタ、32 回転機構、100 顕微鏡

Claims (8)

  1. 光源と、
    前記光源からの光の波長を選択する波長選択手段と、
    前記波長選択手段によって選択された波長の光を分岐するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタによって分岐された一方の光を試料に集光する対物レンズと、
    前記対物レンズから前記試料に入射し、当該試料で反射した反射光を前記ビームスプリッタを介して検出する検出器と、
    少なくとも前記ビームスプリッタを収容するケースと、
    前記ケースに設けられ、前記ビームスプリッタで分岐された他方の光を受光して前記ケースの外側に透過する窓部とを備える顕微鏡。
  2. 前記窓部が拡散処理されていることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 前記窓部の一部に前記ビームスプリッタで分岐された他方の光を光検出器が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の顕微鏡。
  4. 前記窓部が前記ビームスプリッタで分岐された他方の光を屈折するレンズを有することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の顕微鏡。
  5. 前記窓部が前記ケースの側面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の顕微鏡。
  6. 前記ケースが前記光源と前記検出器とを収容し、
    前記ケースを上下に移動させる移動機構が設けられている請求項1乃至5のいずれかに記載の顕微鏡。
  7. 前記波長選択手段が、複数の色のカラーフィルタが設けられたフィルタ板を有し、前記フィルタ板を回転させることにより、照明光の波長を選択する請求項1乃至6のいずれかに記載の顕微鏡。
  8. 前記光源から前記ビームスプリッタに入射した光が、当該ビームスプリッタを透過することにより前記試料に入射し、
    前記光源から前記ビームスプリッタに入射した光が、当該ビームスプリッタで反射されることにより、前記窓部に入射する請求項1乃至7のいずれかに記載の顕微鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010508564A (ja) * 2006-11-06 2010-03-18 インスティトット クリア 顕微鏡において発生させられる光ビームの光出力を測定するための装置及び方法

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