JP3114952U - 保温鍋 - Google Patents

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Abstract

【課題】内鍋と外鍋との間の空間内の空気を効率的に加熱することができ、かつ、変形に対する強度を高めた保温鍋を提供すること。
【解決手段】外鍋の側壁122の外側面122aを8角柱状に形成し、その内側面122bを円柱状に形成し、側壁122の周方向において、厚みの厚い部分と厚みの薄い部分とを交互に形成する。側壁122の厚みの厚い部分では、外鍋の外気の影響が少ないので相対的に温度が高くなり、その薄い部分では外気の影響が大きいので相対的に温度が低くなる。従って、これらに接する空気の間でも温度差が生じ、これらの間で循環し、空間140内の空気を容易に加熱することができる。
【選択図】図3

Description

本考案は、鍋を加熱することにより、その中の食物その他の被加熱物を加熱した後、さらに加熱することなく、その被加熱物を保温することができる保温鍋に関する。
鍋を加熱することによって鍋の中に入れられた食物を加熱した後、さらに加熱を継続することなく、鍋の中の食物を保温することができる保温鍋として種々のものがこれまでつくられている。その一つとして実用新案登録第3033353号公報に記載された保温鍋を図10に示す。
図10に表されているように、従来の保温鍋500は、円筒状の有底の内鍋501と、内鍋501よりも径が大きい円筒状で有底の外鍋502と、からなり、この内鍋501と外鍋502との間に所定の空間503が形成されている。
そして、内鍋501の上端にフランジ504を形成し、このフランジ504を外鍋502の上端に密着させて接合することにより、これらの間の空間503は閉じた空間となるようにされている。
従って、このような保温鍋500を一度加熱すると、内鍋501と外鍋502との間の空気層は熱伝導率が低いため、内鍋501と外鍋502との間で断熱され、内鍋501内に入れられた野菜等の被加熱物を保温調理することができる。
しかしながら、従来の保温鍋500は、内鍋501と外鍋502との間の空間503で断熱されているため、この空間503内の空気が加熱されるまで、内鍋501の内部に入れられた被加熱物を充分に加熱することができなかった。
そこで、本考案は、内鍋と外鍋との間の空間内の空気を効率的に加熱することができる保温鍋を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本考案は、底部と、該底部の周縁から直立する側壁と、を有する内鍋と、底部と、該底部の周縁から直立する側壁と、を有し、前記内鍋を内部に配置することができる外鍋と、を備え、前記内鍋を前記外鍋の内側に配置した状態において、前記内鍋の前記側壁の上端と前記外鍋の前記側壁の上端とが接合され、前記内鍋の前記底部と前記外鍋の前記底部とは相互に接しており、前記内鍋の側壁と前記外鍋の側壁との間に所定の空間が形成されている保温鍋であって、前記外鍋の前記側壁の外側面と内側面の少なくとも何れか一方は、N角柱状(Nは6以上の自然数)に形成されていることを特徴とする保温鍋を提供する。
このように、外鍋の側壁の形状をN角柱状(Nは6以上の自然数)に形成することで、外鍋の側壁の厚さ、または、外鍋と内鍋の間の空間の空気層の厚さが周方向において均一とはならずに、その厚さの厚い部分と薄い部分とが交互に生ずるようになる。
このため、その厚さの厚い部分と薄い部分とおいて熱伝導率が異なり、内鍋と外鍋の間の空間の空気層に温度の高い部分と低い部分とが周方向において交互に生ずることになり、これらの間で空気が循環し効率的に加熱される。
また、外鍋の側壁の形状をN角柱状(Nは6以上の自然数)に形成することで、円断面よりも断面二次モーメントが大きくなるので、変形に対する抵抗(強度)を大きくすることができる。
なお、内鍋の底部と外鍋の底部との間の少なくとも一部には、これらの内鍋及び外鍋の材質とは異なり、かつ、これらの内鍋及び外鍋よりも高い熱伝導率を有する材質からなる伝熱部材を挟み込んでおくことで、これらの間の空気層を効率的に加熱することができる。
また、外鍋には、把手を形成し、この把手には、調理道具を嵌め込むための凹部を形成しておくことで、お玉や菜箸等の嵌め込むことができ、便利である。
なお、この凹部は、把手の上面に形成することが望ましい。
以上のように、本考案によれば、外鍋を加熱した際に、外鍋と内鍋との間の空気層に温度差が生じて循環が起こるため、この空気層を効率的に加熱することができる。
また、外鍋の側壁の形状をN角柱状(Nは6以上の自然数)に形成することで、円断面よりも断面二次モーメントが大きくなるので、変形に対する抵抗(強度)を大きくすることができる。
図1は、本考案の第一の実施形態に係る保温鍋100の斜視図であり、図2は、図1のX−X線における矢示方向から見た縦断面図である。
図2に表されているように、本実施形態に係る保温鍋100は、内鍋110と、外鍋120と、把手130と、により構成されている。
内鍋110は、ステンレスからなり、底部111と、この底部111の周縁から直立する側壁112と、により構成されており、この底部111と側壁112により囲まれて空間内において被加熱対象物を加熱調理することができるようにされている。
なお、内鍋110の底部111は円形に形成されており、側壁112は円筒状に形成されている。
そして、側壁112の上端には、外側に延びるフランジ113が形成されており、このフランジ113を後述する外鍋120の上端に溶接することで、内鍋110は、外鍋120に接合されている。
外鍋120は、ステンレスからなり、底部121と、この底部121の周縁から直立する側壁122と、により構成されている。
ここで、外鍋120の側壁122の内側面の幅Dは、内鍋110の側壁112の外側面の幅D’よりも大きくされており、また、外鍋120と内鍋110の深さは、ほぼ同じになるように形成されているため、外鍋120の内側に内鍋110を挿入することができるようにされている。
そして、本実施形態においては、外鍋120の内側に内鍋110を挿入した際に、外鍋120の底部121と内鍋110の底部111とが密着し、かつ、外鍋120の側壁122と内鍋110の側壁112との間に所定の間隔Eが空き、内鍋110の側壁112の周りにリング状の空間140が生ずるようにされている。
この間隔Eについては、加熱調理を行った際に内鍋110の内部に加えられた熱の断熱を図り、この熱が容易に外気に逃げてしまうことのない範囲で適宜選択することができる設計事項である。
図3(保温鍋100の横断面図)に表されているように、外鍋120の側壁122の外側面122aは8角柱状に形成されており、その内側面122bは円柱状に形成されている。
従って、外鍋120の側壁122は、その周方向(図3のF、F’方向)において、厚みの厚い部分(側壁122の外側面122aの角となっている部分)と厚みの薄い部分(側壁122の外側面122aの角と角との間の中間部分)とが交互に形成される。
そして、外鍋120の底部121を加熱すると、外鍋120と内鍋110との間の空間140の空気も加熱されるが、この加熱された空気は、外鍋120の側壁122の薄い部分では、その厚い部分よりも外鍋120の外気の影響を受けやすいので、その外気の影響で冷やされ、相対的に温度が低くなる。一方、外鍋120の側壁122の厚い部分では、その薄い部分よりも外気の影響を受けにくいので、相対的に温度が高くなる。従って、これらの温度の高い部分と低い部分とに接する空間140内の空気にも温度差が生じ、空気の循環が生ずるので、この空気を容易に加熱することができる。
また、外鍋120には、熱を遮断するため、樹脂製の把手130が取り付けられているため、持ち運びに便利である。
本実施形態に係る保温鍋100は、以上のように構成されるため、ガスコンロなどによって、保温鍋100を加熱すると、まず、外鍋120がガスコンロの炎により最初に加熱され、次いで、外鍋120の底部121に接している内鍋110の底部111が加熱される。そして、内鍋110が加熱されることによって、内鍋111の内部に入れられた野菜等の被加熱物が加熱される。
ガスコンロから与えられた熱は外鍋120を介して内鍋110に伝達すると同時に、その熱の一部は外鍋120を介して空間140の中に存在する空気にも伝達される。このため、空間140の中の空気の温度は上昇し、以後、ガスコンロによる加熱が終了するまで、空間140の中の空気の温度は上昇する。
なお、ガスコンロで加熱を行う際には、本実施形態では、外鍋120の側壁122の厚い部分とその薄い部分とに接する空気層に温度差が生ずるため、これらの間で循環が生じこの空間140内の空気を容易に加熱することができる。
そして、ガスコンロによる加熱を終了しても、外鍋120と内鍋110との間の空間140内の空気が加熱されていることにより、この加熱された空気の層によって内鍋110が覆われているため、内鍋110の内部の温度が容易に下がってしまうことなく保温され、内鍋110の中に入れられた被加熱対象物を保温調理することができる。
なお、本実施形態においては、内鍋110及び外鍋120をともにステンレスで構成しているが、これに限定されることはなく他の素材、例えば、銅、ホーロー、アルミニウム等により構成することも可能である。
また、本実施形態においては、外鍋120の側壁122の外側面122aは8角柱状に形成されているが、このような態様に限定されず、N角柱状のNの数を6以上の自然数から任意に選択可能である。
図4は、本考案の第二の実施形態に係る保温鍋200の斜視図であり、図5は、図4のY−Y線における矢示方向から見た縦断面図である。
図5に表されているように、本実施形態に係る保温鍋200は、内鍋110と、外鍋220と、把手130と、外蓋250と、により構成されている。
内鍋110は、第一の実施形態と同様に、ステンレスからなり、底部111と、この底部111の周縁から直立する側壁112と、により構成されており、この底部111と側壁112により囲まれて空間内において被加熱対象物を加熱調理することができるようにされている。
なお、内鍋110の底部111は円形に形成されており、側壁112は円筒状に形成されている。
そして、側壁112の上端には、外側に延びるフランジ113が形成されており、このフランジ113において後述する外鍋220の上端に溶接することで、内鍋110は、外鍋220に接合されている。
外鍋220は、底部221と、この底部221の周縁から直立する側壁222と、により構成されている。
ここで、本実施形態における底部221は、アルミ合金からなる伝熱部材223が上下から圧着されており、下方の伝熱部材223の下面には、ステンレスからなる化粧板224が圧着されている。
なお、伝熱部材223は、外鍋220の底部221を加熱した際に、熱を効率的に内鍋110及び外鍋220に伝えるためのものであり、内鍋110及び外鍋220よりも伝熱効率が優れた材質であれば良く、本実施形態では、アルミ合金を使用したが、これに限定されるわけではない。
また、ステンレスからなる化粧板224については、アルミ合金からなる伝熱部材223の耐腐食性を考慮して設置されたものであり、必ずしも必要とされるものではない。
ここで、外鍋220の側壁222の内側面の幅Dは、第一の実施形態と同様に、内鍋110の側壁112の外側面の幅D’よりも大きくされており、また、外鍋220と内鍋110の深さは、ほぼ同じになるように形成されているため、外鍋220の内側に内鍋110を挿入することができるようにされている。
そして、外鍋220の内側に内鍋110を挿入した際に、外鍋220の底部221の上方に圧着された伝熱部材223と内鍋110の底部111とが密着し、かつ、外鍋220の側壁222と内鍋110の側壁112との間に所定の間隔Eが空き、内鍋110の側壁112の周りにリング状の空間240が生ずるようにされている。
この間隔Eについては、第一の実施形態と同様に、加熱調理を行った際に内鍋110の内部に加えられた熱の断熱を図り、この熱が容易に外気に逃げてしまうことのない範囲で適宜選択することができる設計事項である。
図6(保温鍋200の横断面図)に表されているように、本実施形態においては、外鍋220の側壁222は、16角柱状に形成されている。即ち、側壁222の外側面222aも内側面222bも16角柱状に形成されており、側壁222の厚さが均一になるように形成されている。
そして、内鍋110の側壁111が円筒状に形成されていることから、外鍋220と内鍋110との間の空間240は、その周方向(図6のF、F’方向)において、厚みの厚い部分(側壁222の外側面222aの角となっている部分)と厚みの薄い部分(側壁222の外側面222aの角と角との間の中間部分)とが交互に形成される。
そして、外鍋220の底部221を加熱すると、外鍋220と内鍋110との間の空間240の空気も加熱されるが、空間240の厚みの薄い部分は、その厚い部分よりもより早く加熱されるため、相対的に温度が高くなる。従って、これらの温度の高い部分と低い部分でこの空間240内の空気が循環し、この空気を容易に加熱することができる。
なお、このようにして外鍋220と内鍋110との間の空間240内の空気が加熱されることにより、外鍋220の底部221の加熱を止めた後も、この加熱された空気の層によって内鍋110が覆われているため、内鍋110の内部の温度が容易に下がってしまうことなく保温され、内鍋110の中に入れられた被加熱対象物を保温調理することができる。
また、本実施形態においては、第一の実施形態とは異なり、上面251と、この上面251の周縁から垂下する側壁252と、を有する外蓋250を備えているため、この外蓋250を内鍋110のフランジ113に載せることにより、より保温性が高まる。
なお、本実施形態においては、外鍋220の側壁222が16角柱状に形成されていることから、外蓋250の側壁252も16角柱状に形成し、また、外蓋250の上面251も16角錐状に形成している。
また、外蓋250の頂点部には、熱を遮断するため、樹脂製の把手部253が取り付けられている。
本実施形態に係る保温鍋200は、以上のように構成されるため、ガスコンロなどによって、保温鍋200を加熱すると、まず、外鍋220がガスコンロの炎により最初に加熱され、次いで、外鍋220の底部221に接している内鍋110の底部111が加熱される。なお、本実施形態では、伝熱部材223が外鍋220の底部221に圧着されているため、より容易に内鍋110が加熱される。そして、内鍋110が加熱されることによって、内鍋111の内部に入れられた野菜等の被加熱物が加熱される。
ガスコンロから与えられた熱は外鍋220を介して内鍋110に伝達すると同時に、その熱の一部は外鍋220を介して空間240の中に存在する空気にも伝達される。このため、空間240の中の空気の温度は上昇し、以後、ガスコンロによる加熱が終了するまで、空間240の中の空気の温度は上昇する。
なお、ガスコンロで加熱を行う際には、本実施形態では、空間240の厚みの厚い部分と薄い部分とで温度差が生ずるため、これらの間で空気が循環し、この内部の空気を容易に加熱することができる。
そして、ガスコンロによる加熱を終了しても、外鍋220と内鍋110との間の空間240内の空気が加熱されていることにより、この加熱された空気の層によって内鍋110が覆われているため、内鍋110の内部の温度が容易に下がってしまうことなく保温され、内鍋110の中に入れられた被加熱対象物を保温調理することができる。
なお、本実施形態では、外蓋250を備えているため、この外蓋250で内鍋110及び外鍋220の上方を覆うことにより、より保温効率が高まる。
なお、本実施形態においては、内鍋110及び外鍋220をともにステンレスで構成しているが、これに限定されることはなく他の素材、例えば、銅、ホーロー、アルミニウム等により構成することも可能である。
また、本実施形態においては、外鍋220の側壁222を16角柱状に形成されているが、このような態様に限定されず、N角柱状のNの数を6以上の自然数から任意に選択可能である。
さらに、本実施形態においては、外蓋250の側壁252を16角柱状に形成し、また、外蓋250の上面251も16角錐状に形成しているが、このような形状に限定されず、内鍋110の保温を図ることができる範囲で任意の形状を選択することができる。
図7は、本考案の第三の実施形態に係る保温鍋300の斜視図であり、図8は、図7のZ−Z線における矢示方向から見た縦断面図である。
図8に表されているように、本実施形態に係る保温鍋300は、内鍋110と、外鍋320と、把手130、330と、外蓋250と、内鍋360と、により構成されている。
内鍋110は、第一の実施形態と同様に、ステンレスからなり、底部111と、この底部111の周縁から直立する側壁112と、により構成されており、この底部111と側壁112により囲まれて空間内において被加熱対象物を加熱調理することができるようにされている。
なお、内鍋110の底部111は円形に形成されており、側壁112は円筒状に形成されている。
そして、側壁112の上端には、外側に延びるフランジ113が形成されており、このフランジ113において後述する外鍋320の上端に溶接することで、内鍋110は、外鍋220に接合されている。
外鍋320は、底部321と、この底部321の周縁から直立する側壁322と、により構成されている。
ここで、本実施形態における底部321は、第二の実施形態と同様に、アルミ合金からなる伝熱部材323が上下から圧着されており、下方の伝熱部材323の下面には、ステンレスからなる化粧板324が圧着されている。
なお、伝熱部材323は、外鍋320の底部321を加熱した際に、熱を効率的に内鍋110及び外鍋320に伝えるためのものであり、内鍋110及び外鍋320よりも伝熱効率が優れた材質であれば良く、本実施形態では、アルミ合金を使用したが、これに限定されるわけではない。
また、第二の実施形態と同様に、化粧板324は、必ずしも必要とされるものではない。
ここで、外鍋320の側壁322の内側面の幅Dは、第一の実施形態と同様に、内鍋110の側壁112の外側面の幅D’よりも大きくされており、また、外鍋320と内鍋110の深さは、ほぼ同じになるように形成されているため、外鍋320の内側に内鍋110を挿入することができるようにされている。
そして、外鍋320の内側に内鍋110を挿入した際に、外鍋320の底部321の上方に圧着された伝熱部材323と内鍋110の底部111とが密着し、かつ、外鍋320の側壁322と内鍋110の側壁112との間に所定の間隔Eが空き、内鍋110の側壁112の周りにリング状の空間340が生ずるようにされている。
この間隔Eについては、第一の実施形態と同様に、加熱調理を行った際に内鍋110の内部に加えられた熱の断熱を図り、この熱が容易に外気に逃げてしまうことのない範囲で適宜選択することができる設計事項である。
図9(保温鍋300の横断面図)に表されているように、外鍋320の側壁322の外側面322aは16角柱状に形成されており、その内側面322bは円柱状に形成されている。
従って、外鍋320の側壁322は、第一の実施形態と同様に、その周方向(図9のF、F’方向)において、厚みの厚い部分(側壁322の外側面322aの角となっている部分)と厚みの薄い部分(側壁322の外側面322aの角と角との間の中間部分)とが交互に形成される。
そして、外鍋320の底部321を加熱すると、外鍋320と内鍋110との間の空間340の空気も加熱されるが、この加熱された空気は、外鍋320の側壁322の薄い部分では、その厚い部分よりも外鍋320の外気の影響を受けやすいので、その外気の影響で冷やされ、相対的に温度が低くなる。一方、外鍋320の側壁322の厚い部分では、その薄い部分よりも外気の影響を受けにくいので、相対的に温度が高くなる。従って、これらの温度の高い部分と低い部分とに接する空間140内の空気にも温度差が生じ、空気の循環が生ずるので、この空気を容易に加熱することができる。
なお、この外蓋250については、第二の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
また、本実施形態においては、外蓋250の内側に内蓋360を挿入することができるようにされている。
内蓋360は、図7に表されているように、円盤状に形成されており、図8に表されているように、内鍋110のフランジ113に載せた状態で外蓋250との間に所定の空間370が生ずるようにされている。
なお、外蓋250と内蓋360との間の空間370の大きさについては、この空間370が断熱性及び保温性を発揮して、内蓋360の内部の熱が逃げてしまうことを所定の範囲で防ぐことができるように適宜選択すればよい。
また、外鍋320には、把手130、330が取り付けられているが、本実施形態では、片方の把手330(本実施形態では、図7の向かって右側の把手330)の上面に凹部331が形成されている。
凹部331は、第一の凹部331aと、第一の凹部331aの底面に形成された第二の凹部331bと、により形成されている。
第一の凹部331aは、第二の凹部331bよりも大きな幅となるように形成されているため、これらの凹部331に挟み込む調理道具、例えば、お玉や菜箸等の太さにより、第一の凹部331aに嵌め込むか、第二の凹部331bに嵌め込むかを選択することができるようにされている。
本実施形態に係る保温鍋300は、以上のように構成されるため、ガスコンロなどによって、保温鍋300を加熱すると、まず、外鍋320がガスコンロの炎により最初に加熱され、次いで、外鍋320の底部321に接している内鍋110の底部111が加熱される。なお、本実施形態では、伝熱部材323が外鍋320の底部321に圧着されているため、より容易に内鍋110が加熱される。そして、内鍋110が加熱されることによって、内鍋111の内部に入れられた野菜等の被加熱物が加熱される。
ガスコンロから与えられた熱は外鍋320を介して内鍋110に伝達すると同時に、その熱の一部は外鍋320を介して空間340の中に存在する空気にも伝達される。このため、空間340の中の空気の温度は上昇し、以後、ガスコンロによる加熱が終了するまで、空間340の中の空気の温度は上昇する。
なお、本実施形態では、ガスコンロで加熱を行う際には、外鍋320の側壁322の厚い部分では温度が高くなり、その薄い部分では温度が低くなるため、これらの間で空気の循環が生じ、この空間340内の空気を容易に加熱することができる。
そして、ガスコンロによる加熱を終了しても、外鍋320と内鍋110との間の空間340内の空気が加熱されていることにより、この加熱された空気の層によって内鍋110が覆われているため、内鍋110の内部の温度が容易に下がってしまうことなく保温され、内鍋110の中に入れられた被加熱対象物を保温調理することができる。
なお、本実施形態では、内鍋110のフランジ113に内蓋360及び外蓋250を備えているため、これらの間の空間370内の空気によっても、断熱及び保温が行われる。
さらに、本実施形態では、把手330の上面に凹部331が形成されているため、お玉や菜箸等の調理道具をこの把手330に嵌め込むことができる。
なお、本実施形態においては、内鍋110及び外鍋320をともにステンレスで構成しているが、これに限定されることはなく他の素材、例えば、銅、ホーロー、アルミニウム等により構成することも可能である。
また、本実施形態においては、外鍋320の側壁322を16角柱状に形成されているが、このような態様に限定されず、N角柱状のNの数を6以上の自然数から任意に選択可能である。
さらに、本実施形態においては、内蓋360を円盤状に形成しているが、このような形状に限定されず内鍋110の保温を図ることができる範囲で任意の形状を選択することができる。
また、本実施形態では、片方の把手330にのみ凹部331を形成しているが、両方に形成することも可能である。
第一の実施形態に係る保温鍋100の斜視図。 図1のX−X線における矢示方向から見た縦断面図。 保温鍋100の横断面図。 第二の実施形態に係る保温鍋200の斜視図。 図4のY−Y線における矢示方向から見た縦断面図。 保温鍋200の横断面図。 第三の実施形態に係る保温鍋300の斜視図。 図7のZ−Z線における矢示方向から見た縦断面図。 保温鍋300の横断面図 従来の保温鍋500を表す縦断面図。
符号の説明
100、200、300 保温鍋
110 内鍋
111 底部
112 側壁
120、220、320 外鍋
121、221、321 底部
122、222、322 側壁
130、330 把手
331 凹部
140、240、340 空間
250 外蓋
251 上面
252 壁面
360 内蓋

Claims (3)

  1. 底部と、該底部の周縁から直立する側壁と、を有する内鍋と、
    底部と、該底部の周縁から直立する側壁と、を有し、前記内鍋を内部に配置することができる外鍋と、を備え、
    前記内鍋を前記外鍋の内側に配置した状態において、前記内鍋の前記側壁の上端と前記外鍋の前記側壁の上端とが接合され、前記内鍋の前記底部と前記外鍋の前記底部とは相互に接しており、前記内鍋の側壁と前記外鍋の側壁との間に所定の空間が形成されている保温鍋であって、
    前記外鍋の前記側壁の外側面と内側面の少なくとも何れか一方は、N角柱状(Nは6以上の自然数)に形成されていることを特徴とする保温鍋。
  2. 前記Nは8の倍数であることを特徴とする請求項1に記載の保温鍋。
  3. 前記内鍋の前記底部と前記外鍋の前記底部との間の少なくとも一部には、前記内鍋及び前記外鍋の材質とは異なり、かつ、前記内鍋及び前記外鍋よりも高い熱伝導率を有する材質からなる伝熱部材が挟み込まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の保温鍋。

JP2005005784U 2005-07-21 2005-07-21 保温鍋 Expired - Fee Related JP3114952U (ja)

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