JP3114541U - 花木用鋏 - Google Patents

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孝平 塚越
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Abstract

【課題】花木の茎の端を任意の寸法に切断すると同時に、茎の端を細かく割くことが出来、生け花の作業をより簡単なものにし、茎からの水分吸収を効果的に行う。
【解決手段】上刃1の噛合部分に設けられた茎割き用上刃1’と一体となった下ハンドル5、および下刃2の茎割き用下刃2’と一体となった上ハンドル4および上ハンドル4と下ハンドル5にそれぞれ設けられた貫通孔3’に挿入させる連結ピン3、ならびに上刃1および下刃2の外側に切断用刃6および7を設けるため茎割き用上刃1’と下刃2’に沿って設けられた溝8により構成される。
【選択図】図1

Description

産業上の利用分野
本発明は生け花に花木を使用する場合、花木の茎を切断すると同時に茎の端を細かく割くことにより、茎からの水分吸収を促進させ花木を長持ちさせるためのものである。
花木の水分吸収を促進させるため茎の端を細かく割くか、砕く必要があるが、専用の道具が現存しないため、ハンマー等で茎の端を砕く必要があった。
考案が解決しようとする課題
現状では花木の寸法を決めて茎を鋏で切断した後、茎からの水分吸収を良くするために切断箇所の茎の端をハンマー等で砕くという作業を改めて行う必要があり、大変煩わしいものであった。
本発明は、茎の切断と、茎を細かく割く作業を同時に行うことを可能にすることで、生け花の作業をより簡単にさせるために開発されたものである。
課題を解決するための手段
本発明は、上刃1の噛合部分に設けられた茎割き用上刃1’と一体となった下ハンドル5および下刃2の噛合部分に設けられた茎割き用下刃2’と一体となった上ハンドル4および上ハンドル4と下ハンドル5にそれぞれ設けられた貫通孔3’に挿入させる連結ピン3ならびに上刃1と下刃2の外側に設けられた切断用刃6と7ならびに上刃1および下刃2の外側に切断用刃6および7を設けるため茎割き用上刃1’と下刃2’に沿って設けられた溝8により構成される。
連結ピン3は下ハンドル5と固定し、上ハンドル4は連結ピン3と固定しないため自由に動かすことが出来る。
上ハンドル4と下ハンドル5の間隔を上下に広げる操作を行うと、連結ピン3を中心として噛合部分の茎割き用上刃1’と茎割き用下刃2’が上下に広がり間隙が出来る。この間隙に切断する花木の茎を挿入し、切断しようとする任意の位置で上ハンドル4および下ハンドル5を握り締めると切断用刃6と7が合わさって茎を切断し、同時に茎割き用上刃1’と茎割き用下刃2’が噛合することにより茎の端を細かく割くことが可能となる。
茎割き用上刃1’を鋏の噛合する側面の反対方向に向けて図7の通り傾斜をつけて設けることにより、切断された茎の端から刃が当たることになり、硬い花木でも容易に割くことが可能となる。
作用
本発明の鋏を使用することにより花木の茎の端を任意の寸法に切断すると同時に、茎の端を細かく割くことが出来、生け花の作業をより簡単なものにすることが可能となり、茎からの水分吸収も効果的に行われることになる。
金属またはセラミックなどの硬い素材を使用し、茎割き用上刃1’を噛合する側面の反対方向に向って図7の通り傾斜をつけて設ける。上刃1および下刃2の外側に切断用刃6および7を設けるため茎割き用上刃1’と下刃2’に沿って溝8を設ける。
下ハンドル5と上ハンドル4にそれぞれ設けられた貫通孔3’に連結ピン3を挿入し、下ハンドル5と連結ピン3を固定し、上ハンドル4は連結ピン3と固定させず自由に回転できる状態とする。
考案の効果
茎割き用上刃1’と下刃2’の外側に切断用刃6と7を設けることにより茎を切断することを可能にするとともに、茎割き用上刃1’を噛合する側面の反対方向に向って図7の通り傾斜をつけて設けることで、挿入された茎の端から割くことになり、小さな力で茎を割くことを可能とした。
本考案の右側面図である。 本考案の左側面図である。 本考案の実施例の一部を示す平面図である。 本考案の実施例を示す正面図である。 本考案の実施例を示す背面図である。 本考案の実施例を示す断面図(A−A’)である。 本考案の実施例を示す断面図(B−B’)である。
符号の説明
1上刃 1’茎割き用上刃 2下刃 2’茎割き用下刃
3連結ピン 3’貫通孔 4上ハンドル 5下ハンドル
6切断用上刃 7切断用下刃 8溝

Claims (1)

  1. 鋏の上刃の凹部と下刃の凸部が交互に向かい合うように配列され、上刃と下刃を噛合させたとき、上刃の凹部と下刃の凸部の一方が閉じ、他の端は完全に閉じないように、上刃に傾斜を設け、かつ、上刃と下刃の外側に茎切断用の刃を設けたことを特徴とする花木用鋏。
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