JP3114295U - ウエットスーツ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外側ゴム層2と中間ゴム層3と内側ゴム層4とを積層してなる生地1により作製されるウエットスーツであって、中間ゴム層3には、大きさが1〜10mmの円柱状または多角形状の収容空間5が配列形成され、当該収容空間5の各々には、発熱性または断熱性を有する物質6が充填されている。この収容空間5の各々に、分子移動に伴って発熱する発熱性物質、使用時の温度条件で結晶化する発熱性物質、あるいは断熱性物質としての熱伝導が低い物質が充填されていることが好ましい。
【選択図】 図1
Description
また、下記特許文献2には、スーツ生地を構成する発泡ゴムを製造する際に、ウエットスーツの使用時(例えば潜水時)の温度条件で結晶化して発熱する物質(酢酸アルカリ塩)を混練することが記載されている。
さらに、この特許文献2には、当該物質(酢酸アルカリ塩)を充填したチューブを内蔵させることも記載されている。
すなわち、発熱性物質の配合量に制限があるため、十分な量の発熱性物質を発泡ゴムに導入することができない。また、発熱性物質を発泡ゴムの全体に均一に分散させることは困難である。さらに、導入された発熱性物質がブルームないしブリードアウトすることにより脱落し、発熱効果が経時的に低下することもある。
また、発熱性物質が充填されたチューブを内蔵する場合には、スーツ生地が厚肉となり、十分な軽量化を図ることができない。さらに、当該チューブによってスーツ生地の伸縮状態に異方性が生じ(チューブの伸びる方向の伸縮が抑制される)、着心地が損なわれることがある。
本考案のウエットスーツにおいては、収容空間の各々に、(1)着用者の動作などで分子移動に伴って発熱する発熱性物質、(2)使用時の温度条件で結晶化する発熱性物質、あるいは(3)断熱性物質としての空気などの熱伝導が低い物質が充填されていることが好ましい。
すなわち、中間ゴム層に配列形成された各収容空間に、発熱性物質または断熱性物質を充填させることにより、これらの物質をスーツ生地内に多量に導入することができ、当該生地による発熱効果または断熱効果が格段に向上する。この結果、従来のウエットスーツと比較して格段に優れた保温性を発揮することができる。また、発熱性物質または断熱性物質が生地(中間ゴム層)の全域に導入されていることにより、優れた保温性はウエットスーツ全体において均一に発揮されるとともに、生地の薄肉化、ウエットスーツとしての軽量化を図ることができ、また、チューブなどを内蔵するもののようにスーツ生地の伸縮状態に異方性が生じることはなく、着心地も良好である。
図1は、本考案のウエットスーツを構成する生地の一例を示す説明図であって、同図(1)は平面図、(2)は(1)のA−A線の断面図である。この生地1は、外側ゴム層2と、中間ゴム層3と、内側ゴム層4とを積層してなる。
海水と接触する外側ゴム層2は、独立気泡型の発泡ゴムからなり、これによりスーツの液密性が確保される。外側ゴム層2を構成する原料ゴムとしては、ウレタンゴム、クロロプレンゴムなどを例示することができる。
外側ゴム層2は、単一の発泡ゴム層からなるものであっても、2層以上の発泡ゴム層の積層体であってもよい。さらに、発泡ゴム層と、発泡ゴム以外の層(例えば、非発泡ゴム層、チタン合金などからなる断熱層)との積層体であってもよい。
中間ゴム層3は発泡ゴムまたは非発泡ゴムからなる。中間ゴム層3を構成する原料ゴムとしては、外側ゴム層2を構成するものと同種のゴム(ウレタンゴム、クロロプレンゴムなど)を挙げることができる。中間ゴム層3は、単一のゴム層からなるものであっても、2層以上のゴム層の積層体であってもよい。
収容空間5は図面に示されるような円柱状または円盤状の空間であってもよいが、三角角、四角などの多角形状でもよく、数種類の形状の組合せでもよい。これにより、あらゆる伸長方向に対して等しい応力を有する(伸縮状態に異方性のない)生地を構成することができる。
このような発熱する物質としては、合成ゼオライト、活性アルミナ、カプサイシンなどを例示することができる。
また、使用時の温度条件で結晶化する発熱性物質としては、酢酸ナトリウムなどの酢酸アルカリ金属塩を例示することができる。
着用者の身体と接触する内側ゴム層4は発泡ゴムまたは非発泡ゴムからなる。内側ゴム層4を構成する原料ゴムとしては、外側ゴム層2および/または中間ゴム層3を構成するものと同種のゴム(ウレタンゴム、クロロプレンゴムなど)を挙げることができる。内側ゴム層4は、単一のゴム層からなるものであっても、2層以上のゴム層の積層体であってもよい。
図1に示したような3層構成の生地1を縫製することにより、図2に示すような形状のウエットスーツ8が作製される。なお、図2においては収容空間の図示を省略している。このウエットスーツ8は、これを構成する生地1の内部に多量の発熱性物質または断熱性物質を保持することができるので、当該生地1により発現される発熱効果または断熱効果は極めて高く、従来のウエットスーツ(発熱性物質または断熱性物質を配合混練によって導入してなる生地により作製されたもの)と比較して格段に優れた保温性を有する。
例えば、中間ゴム層に収容空間が配列形成される範囲は、生地の全域でなくてもよく、その一部のみに形成されていてもよい。
また、発熱性物質または断熱性物質が充填される収容空間は、中間ゴム層に形成された貫通孔からなるものでなくてもよく、例えば、図3(1)に示すように、中間ゴム層31の一面に開口する孔(凹部)によって収容空間51が形成されていてもよい。また、図3(2)に示すように、中間ゴム層32に内包された状態で収容空間52が形成されていてもよい。
(1)外側ゴム層2:厚さ2mmの独立気泡型クロロプレンポリウレタン発泡ゴムシート
(2)中間ゴム層3:厚さ3mmのクロロプレンゴムシート
・収容空間5の直径(D)=4mm
・収容空間5の配列ピッチ(p)=10mm
(3)内側ゴム層4:厚さ3mmの発泡ウレタンゴムシート
11 生地
12 生地
13 生地
2 外側ゴム層
3 中間ゴム層
31 中間ゴム層
32 中間ゴム層
4 内側ゴム層
5 収容空間
6 収容空間への充填物質(発熱性物質または断熱性物質)
7 表面層
8 ウエットスーツ
Claims (4)
- 外側ゴム層と中間ゴム層と内側ゴム層とを積層してなる生地により作製されるウエットスーツであって、
前記中間ゴム層には、直径が1〜10mmの円柱状または円盤状の空間が配列形成され、当該空間の各々には、発熱性物質または断熱性物質が充填されていることを特徴とするウエットスーツ。 - 前記空間の各々に、分子移動に伴って発熱する発熱性物質が充填されていることを特徴とするウエットスーツ。
- 前記空間の各々に、使用時の温度条件で結晶化する発熱性物質が充填されていることを特徴とするウエットスーツ。
- 前記空間の各々に、断熱性物質として熱伝導の低い物質が充填されていることを特徴とするウエットスーツ。
Priority Applications (1)
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JP2005003364U JP3114295U (ja) | 2005-05-18 | 2005-05-18 | ウエットスーツ |
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JP3114295U true JP3114295U (ja) | 2005-10-27 |
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Family Applications (1)
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JP2005003364U Expired - Lifetime JP3114295U (ja) | 2005-05-18 | 2005-05-18 | ウエットスーツ |
Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007026395A1 (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-08 | Tomizo Yamamoto | 水中スーツ用素材及びそれを使用した水中スーツ |
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-
2005
- 2005-05-18 JP JP2005003364U patent/JP3114295U/ja not_active Expired - Lifetime
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