JP3113587U - 乗り上がり脱線防止構造 - Google Patents

Abstract

【課題】台車枠上に支点を軸として傾斜自在の台車枠平行台の良導材鉄板と吸着励磁コイルのロッドと、吸着励磁コイルを吸着係脱自在に設けてなる乗り上がり脱線防止構造。
【解決手段】台車枠上の支点を軸として左右の横方向に傾斜自在の台車枠平行台の下面の左右の良導材鉄板と吸着励磁コイルのロッドを、台車枠に枢着の左右の吸着励磁コイルと吸着係脱自在に設けてなる乗り上がり脱線防止構造。
【選択図】図１

Description

本考案は電車車両の急カーブでのレール上を走行する鉄道車両の遠心力による滑り上がりを起こしても、一気に乗り上がりに至らない乗り上がり脱線防止構造に係る。

従来の脱線防止構造装置は車体そのものに取着されたものは、急カーブの半径Ｒ（１５０ｍ）が小さい場合に急ブレーキを掛けた場合に車両に遠心力が働き車体の横方向に力が働き、滑り上がり、乗り上がり走行で滑走することになり、例えば、時速８０ｋｍで走行する鉄道車両は制動距離の約２７０ｍも滑走するため、車体が遠心力で滑り上がり、片輪の乗り上がり脱線等の事故を発生する恐れがあり、最悪の場合車両の転覆も考えられる。

鉄道車両が急カーブに超過の速度で入り、滑り上がり、片輪走行の後に乗り上がり、脱線転覆を防止するために、急カーブで車体が遠心力で横方向に車体が傾斜し脱線し易くなるのをどう防ぐかの課題で、滑り上がりを起こしても、一気に乗り上がりに至らないようにする乗り上がり脱線防止させる構造のものを提供する。

本考案は、台車の台車枠上に支点を軸として左右の横方向に傾斜自在の台車枠平行台の下面の左右の良導材鉄板と吸着励磁コイルのロッドを、台車枠に枢着した左右の吸着励磁コイルと吸着係脱自在に設け、台車枠平行台を左右の横方向に傾斜させ遠心力を解消させる手段からなる乗り上がり脱線防止構造。

上述のように本考案の乗り上がり脱線防止構造は、台車の台車枠上に支点を軸として左右の横方向に傾斜自在の台車枠平行台の下面の左右の良導材鉄板と吸着励磁コイルのロッドを台車枠に枢着した左右の吸着励磁コイルと吸着係脱自在に設け、台車枠平行台を左右の横方向に傾斜させて遠心力を解消させて問題点を解決してなる乗り上がり脱線防止構造とするものである。

以下、本考案の実施の形態を図１〜図３に基づいて説明する。

本考案について説明すると、鉄道車両の車体１は下部の前後に配設された台車２の台車枠３を備えて走行自在に支持され、台車２には従来例のように台車枠３の上部には空気バネ１７で車体支持装置を介して車体１が載置されている。
台車枠３内に鉄道レール４上を回転する鉄輪５及び鉄輪制動装置６が配設され、鉄輪制動装置６は複式か単式のブロック・ブレーキである。
図１の台車２の台車枠３上に支点１８を軸として左右の横方向に台車枠平行台１３を傾斜自在に設けてある。台車枠平行台１３は常時は支点１８を軸として平行に支持されている。
台車枠平行台１３の下面の左右に良導材鉄板１９と吸着励磁コイルのロッド２９を枢着し、台車枠平行台１３を支点１８を軸として適宜な傾斜角の位置に合わせて吸着励磁コイル１２は台車枠３に枢着されている。
吸着励磁コイル１２は台車枠平行台１３の下面の左右の良導材鉄板１９と吸着励磁コイルのロッド２９を吸着励磁コイル１２に遊嵌挿入させて吸着係脱自在に設け、良導材鉄板１９と吸着励磁コイルのロッド２９を、台車枠３に枢着された左右の吸着励磁コイル１２で吸着係止し、支点１８を軸として台車枠平行台１３を左右の横方向に傾斜させるようにし、台車枠平行台１３の車体支持装置の空気バネ１７とコイルバネ１４を介して載置された車体１を左右の横方向に傾斜させるようにしたものである。
今、吸着励磁コイル１２が励磁されると吸着係脱自在の台車枠平行台１３の下面の左右の良導材鉄板１９と吸着励磁コイルのロッド２９は吸着励磁コイル１２に吸着係止され、何処の吸着励磁コイル１２が吸着係止されるかで、台車枠平行台１３を左右の横方向に傾斜選択出来、台車枠平行台１３を左右の横方向に選択傾斜自在にしたものであり、良導材鉄板１９と吸着励磁コイルのロッド２９を、吸着励磁コイル１２で吸着して、台車枠平行台１３を適宜な傾斜角の位置に吸着励磁コイル１２を枢着してあるから、当該台車枠平行台１３は支点１８を軸として左右の横方向に傾斜出来、しかも適宜な位置の傾斜角の傾斜にするようにしたものであり、台車枠平行台１３の車体支持装置の空気バネ１７とコイルバネ１４を介して載置された車体１は左右の横方向に傾斜させるようにしものである。
次に、本考案の動作状態について説明すると、急カーブで超過速度で、図２から解るように、左側の横方向に遠心力Ｆが働き、異常を空気バネ１７が撓み変位量Δで、車体１の傾斜を車体傾斜検出スイッチ１５で検出して、運転室に設置された車体傾斜ランプ２６が点灯し、運転手は車体傾斜ボタン１１操作で、車体姿勢傾斜制御装置２８を制御して、吸着励磁コイル１２を励磁し、この場合、図２のように左の方向の遠心力Ｆに対して、台車枠平行台１３の下面の左右の良導材鉄板１９と吸着励磁コイルのロッド２９を吸着係脱自在に設けてあるから、右の吸着励磁コイル１２が励磁されて良導材鉄板１９と吸着励磁コイルのロッド２９は、右の吸着励磁コイル１２に吸着係止され、しかも台車枠平行台１３を適宜な傾斜角の位置にするための位置に枢着された吸着励磁コイル１２に吸着係止されたから、当該台車枠平行台１３は台車枠３上の支点１８を軸として右の横方向に適宜な位置の傾斜角に傾斜可能で、図３のように台車枠平行台１３を遠心力Ｆと反対方向の右の横方向に傾斜させて、台車枠平行台１３の車体支持装置の空気ばね１７とコイルバネ１４を介して車体１を遠心力Ｆと反対方向の右側の横方向に傾斜させることで遠心力Ｆを解消し問題点を解決せしめ、滑り上がりを起しても、一気に乗り上がりに至らないように遠心力Fに対処し遠心力Fを解消する反対方向に傾斜させるようにしたものである。

鉄道車両の急カーブでの遠心力による乗り上がり、片輪走行後、飛び上がり脱線転覆事故を、本考案の遠心力と反対方向に台車枠３上で吸着励磁コイル１２で台車枠平行台１３を傾斜させ、車体１を遠心力と反対方向の左右の横方向に傾斜させ、遠心力を解消させ、遠心力の問題点を解決し、滑り上がりを起しても、一気に乗り上がりに至らないように防止する乗り上がり脱線防止構造の利用可能性大である。

本考案の台車枠平行台を吸着励磁コイルで吸着係脱自在にして台車枠上で支点を軸にして台車枠平行台を傾斜させる関連説明図である。 本考案の鉄道車両の遠心力と車体の傾斜を検出する説明図である。 本考案の急カーブでの遠心力と反対方向に車体を傾斜させる関連説明図である。

符号の説明

１ 車体 ２ 台車
３ 台車枠 ４ レール
５ 鉄輪 ６ 鉄輪制動装置
１１ 車体傾斜ボタン １２ 吸着励磁コイル
１３ 台車枠平行台 １４ コイルバネ
１５ 車体傾斜検出スイッチ １７ 空気バネ
１８ 支点 １９ 良導材鉄板
２６ 車体傾斜ランプ ２８ 車体姿勢傾斜制御装置
２９ 吸着励磁コイルのロッド

Claims (1)

1. 空気バネで車体の傾斜を車体傾斜検出スイッチで検出し、車体傾斜ランプの点灯で、車体傾斜ボタン操作で車体姿勢傾斜制御装置で吸着励磁コイルを励磁し、台車枠平行台の良導材鉄板と吸着励磁コイルのロッドを吸着し、支点を軸として台車平行台を傾斜させ、台車枠平行台の空気バネ、コイルバネで遠心力と反対方向に車体を横方向に傾斜させ、車体傾斜ボタン操作で車体姿勢傾斜制御装置で脱線防止装置を制御し、ハウジング内に収納されているブレーキ・シューの凹部の底面部とレール幅をほぼ同一幅で、凹部の底面部とレール上面のギャップと凹部の突先部の両フランジ先端とレール継ぎ目板の上面のギャップをほぼ同一にし、凹部の両突先部の両フランジを鉄輪の斜面状に仕上げて、且つ両フランジの外側面に移動レール切り欠き部を設け、両フランジ２４を先細り状にして両フランジとして、当該ブレーキ・シューはハウジング内に収納されていて、車体傾斜ランプの点灯で、車体傾斜ボタン操作され車体姿勢傾斜制御装置で脱線防止装置を制御し、ハウジングの上方の電磁石が起動され、上方の電磁石のロッドが引っ込むから、ハウジングから突出し下方にブレーキ・シューは落下し、落下したブレーキ・シューの凹部の底面部と両フランジをレール上面と両側面にギャップを持ってレールを挟み込み摺動させ、前記ギャップを持たせ同位置に付勢させるため下方の電磁石のロッドとブレーキ・シューの切り欠き部を係止させ、非常ロックボタン操作により車体姿勢傾斜制御装置で脱線防止装置を制御し、下方の電磁石を起動させ、ブレーキ・シューを下方に落下させ、ブレーキ・シューの凹部の底面部と両突先部の両フランジをレールにロックさせ車両を停止させた乗り上がり脱線防止装置。
   

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