JP3113204B2 - 濾過装置用清掃装置 - Google Patents

濾過装置用清掃装置

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JP3113204B2 JP08136784A JP13678496A JP3113204B2 JP 3113204 B2 JP3113204 B2 JP 3113204B2 JP 08136784 A JP08136784 A JP 08136784A JP 13678496 A JP13678496 A JP 13678496A JP 3113204 B2 JP3113204 B2 JP 3113204B2
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亮一 木村
俊夫 黒田
弘 青木
泉 水谷
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株式会社全栄
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、火力発電所の復
水器へ冷却用の海水を導く導水路の途中に設けられる筒
状の濾過装置の内部を清掃する装置に関するものであ
る。
【0002】
【発明の背景】火力発電所は、ほぼ次のような構造をし
ている。ボイラによって発生された蒸気によって蒸気タ
ービンが回転し、そのエネルギーに基づいて電力が生産
される。そして、その蒸気タービンからの蒸気は復水器
によって冷却されて液相(水)に戻され、再度ボイラへ
導かれる。このようにして、水(水蒸気)はボイラ,蒸
気タービン,復水器の間を循環する。
【0003】復水器には、その冷却用の水として海水が
用いられることがある。そして、海水中には種々の夾雑
物が存在するために、海水を取り入れる取水路には、カ
ーテンウォールや除塵器等が設けられている。その取水
路の下流端には、ポンプによって海水をくみ上げて復水
器へと導く導水路110(図1参照)が設けられてお
り、その途中に濾過装置100が設けられている。
【0004】濾過装置100は、有底の円筒状をなす外
郭部102を有し、その内部に複数本の支柱部104が
設けられ、その支柱部104に対して複数個の濾過部材
106が設けられている。各濾過部材106は偏平な円
筒状をしており、それが縦方向に集合されて、外郭部1
02と同心的な円筒状をなすようにされている。各濾過
部材106は、上部及び下部が大径でその間の中央部が
やや小径にくびれた円筒状をしており、その側面部には
多数の小孔(図示省略)が形成されている。そして、導
水路(上流側)110aから流入する海水は、外郭部1
02と濾過部材106との間の空間から、濾過部材10
6の内側の空間に流入する際に、濾過部材106の小孔
108によって濾過されて、導水路(下流側)110b
を経て復水器へと流れていくのである。
【0005】ここで、濾過装置100には、上述したよ
うにある程度夾雑物が除去された海水が流入してくるの
であるが、やはり完全には除去されてはおらず、稚貝や
藻等の夾雑物が徐々に濾過部材106に付着してくる。
そうすると、濾過装置100が目詰まりして濾過能力が
失われてきてしまう。
【0006】
【従来の技術】このために、従来においては、濾過部材
106に夾雑物がある程度以上付着した場合には、作業
員が濾過装置100内に入って、手作業で濾過部材10
6の清掃を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その作
業は大変に煩雑なものであり、メンテナンスのコストが
高くつき、火力発電所の維持の負担となる面もあった。
そこで、本発明は、濾過装置内の清掃を行う装置を提供
することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、火力発電所の復水器へ冷却
用の海水を導く導水路の途中に設けられる筒状の濾過装
置の内部を清掃する装置であって、前記濾過装置の中心
軸線上に鉛直に配設され、その軸回り方向に回転可能な
円筒状の回転筒体と、前記回転筒体をその軸回り方向に
回転させるモータと、前記回転筒体の内部に昇降可能に
配設された給水ホースと、その給水ホースの先端部に設
けられた内部昇降部材と、前記回転筒体の外周側に配設
され、当該回転筒体の長さ方向に延びて形成されたスリ
ットを通して前記内部昇降部材と連結された外部昇降部
材と、その外部昇降部材に対して設けられたアームと、
前記アームに対して設けられ、前記給水ホースから供給
される洗浄水を前記濾過装置の半径方向に噴出する洗浄
水噴出部とを有する。
【0009】この発明においては、回転筒体に対して外
部昇降部材,アーム,洗浄水噴出部が設けられているた
めに、回転筒体がその軸回り方向に回転することによっ
て、外部昇降部材,アームとともに、洗浄水噴出部が回
転する。また、給水ホースが回転筒体の内部において昇
降されることによって、内部昇降部材が回転筒体の内部
において昇降される。外部昇降部材は、回転筒体のスリ
ットを通して内部昇降部材と連結されており、アーム,
洗浄水噴出部は外部昇降部材に設けられているために、
洗浄水噴出部は、内部昇降部材,外部昇降部材,アーム
とともに昇降される。このため、洗浄水噴出部は、回転
筒体の軸回り方向に回転するとともに、昇降する。
【0010】以上のように、この発明では、回転軸体と
ともに洗浄水噴出部が回転軸体の軸回り方向に回転する
とともに、洗浄水噴出部が昇降し、洗浄水噴出部から濾
過装置の半径方向に洗浄水が噴出される。このため、こ
の発明によれば、火力発電所の復水器へ冷却用の海水を
導く導水路の途中に設けられる筒状の濾過装置の内部を
自動的に適切に洗浄することが可能となる。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明の濾過装置用清掃装置であって、前記洗浄水噴出部の
噴出本体部がその軸回り方向に回転可能とされている。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図1
〜図4に基づいて説明する。この清掃装置2は、回転筒
体(回転軸体)10(図1),上部機構部20,内部昇
降部材40(図4),外部昇降部材60,2つのアーム
70(図1,図2),洗浄水噴出部80を有している。
【0013】図1,図4に示すように、回転筒体10
は、前述の濾過装置100(図1参照)のほぼ中心軸線
上において鉛直に配設される。回転筒体10の下端側に
は底部12が設けられており、底部12には円筒状の嵌
合部材13が固定されている。回転筒体10は、嵌合部
材13に対して、自身の軸回り方向に回転可能に嵌合さ
れている。
【0014】底部12には放射状に複数本の張出し脚部
14が設けられている。張出し脚部14はターンバック
ル16によって伸縮可能であり、最下部の濾過部材10
6の下に設けられた偏平な円筒状の基部109の内壁面
に対して押しつけるようにされる。
【0015】図1に示すように、上部機構部20は、固
定梁26の上部に固定されている。上部機構部20に
は、回転用モータ22(図3),昇降用モータ21(図
2,図3),ドラム43が設けられている。ドラム43
には、給水ホース42が巻かれており、給水ホース42
の基端部側は、図示しない給水源に接続されている。
【0016】前述の回転筒体10(図1,図3)は、回
転用モータ22(図3)によって、自身の軸線回りに回
転可能とされている。すなわち、回転用モータ22の出
力軸に対して、減速機23を介して、回転筒体10に同
心的に固定された回転ギヤ32が噛み合わされている。
このため、回転用モータ22の回転に伴って、回転筒体
10が自身の軸回り方向に回転するのである。
【0017】内部昇降部材40(図4)は、次のように
して、回転筒体10の内側において昇降可能に設けられ
ている。すなわち、前述の給水ホース42(図2)の先
端部側は、回転筒体10の内部を通り、その先端部にス
イベルジョイント41(図4)を介して内部昇降部材4
0が連結されている。このようにして、内部昇降部材4
0は給水ホース42に吊り下げられている。一方、昇降
用モータ21(図2)の出力軸に設けられたウォーム4
4は回転ギヤ45と噛み合わされており、回転ギヤ45
と同心的に設けられたスプロケット46と、ドラム43
に設けられたスプロケット47との間にはチェーン48
が掛け渡されている。このため、昇降用モータ22の回
転によってドラム43が回転し、それによって、内部昇
降部材40は上昇したり下降する(下降は重力の補助を
受ける)のである。また、内部昇降部材40は、スイベ
ルジョイント41により、給水ホース42に対してその
軸回り方向に回転可能である。
【0018】外部昇降部材60(図4)は円筒状をな
し、回転筒体10の外側において昇降可能に設けられて
いる。外部昇降部材60には、一対のアーム70が固定
されている。また、回転筒体10には、2本のスリット
36が縦方向(回転筒体10の長さ方向)に形成されて
いる。各スリット36は、各アーム70に対応して、相
反する位置に設けられている。そして、内部昇降部材4
0には、アーム70に対応して、一対の水路ピン50が
設けられている。各水路ピン50は各スリット36に対
して、その各スリット36の長さ方向(上下方向)に移
動可能に、かつ、回転筒体10の軸回り方向に回転不可
能に嵌合されている。各水路ピン50は外部昇降部材6
0に固定されている。このため、内部昇降部材40,水
路ピン50,外部昇降部材60,アーム70は、回転筒
体10の回転に伴って回転し、昇降用モータ21の駆動
によって昇降するのである。
【0019】内部昇降部材40には、給水ホース42の
内部と連通する給水路49が形成されており、給水路4
9は水路ピン50の内側と連通している。各水路ピン5
0には給水ホース61が連結されている。
【0020】各洗浄水噴出部80(図2)は、各アーム
70に対して設けられている。各洗浄水噴出部80は、
筒状の噴出本体部82を有し、各噴出本体部82は、ア
ーム70に対して、自身の軸回り方向に回転可能に取り
付けられている。各噴出本体部82の先端部には、三叉
状に洗浄水が噴出する噴出口部84が設けられている。
各噴出本体部82の基端部には、前述の給水ホース61
が接続されている。
【0021】次に、この清掃装置2の作用について説明
する。昇降用モータ21の駆動によって、給水ホース4
2が昇降され、アーム70,洗浄水噴出部80等が昇降
される。また、回転用モータ22の駆動によって、回転
筒体10が回転し、アーム70,洗浄水噴出部80等が
回転する。それと同時に、給水ホース42から給水され
る洗浄水は、内部昇降部材40内の給水路49を経て、
各水路ピン50を通り、洗浄水噴出部80の噴出口部8
4から、各濾過部材106に対して噴出される。このよ
うに、両アーム70が昇降及び回転しながら洗浄水噴出
部80から洗浄水が各濾過部材106に対して噴出され
るために、濾過装置100が人手を要することなく適切
に洗浄されることができる。なお、各洗浄水噴出部80
の噴出本体部82が、その軸回り方向に回転され得るた
め、作業員によって適切な回転角度位置にセットされて
使用されることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の濾過装置用清掃装置及び
その周辺を概略的に示す図(一部断面)である。
【図2】図1の濾過装置用清掃装置を示す正面図であ
る。
【図3】図2の装置の上部を示す側面図である。
【図4】図2の装置の要部を示す正断面図である。
【符号の説明】
10 回転筒体(回転軸体) 40 内部昇降部材 42 給水ホース 60 外部昇降部材 70 アーム 80 洗浄水噴出部
フロントページの続き (72)発明者 水谷 泉 三重県三重郡川越町大字高松1368番地の 1 株式会社全栄内 (56)参考文献 特開 平7−54328(JP,A) 特開 昭63−166406(JP,A) 実開 平2−104807(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 29/62 - 29/68 B01D 35/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火力発電所の復水器へ冷却用の海水を導
    く導水路の途中に設けられる筒状の濾過装置の内部を清
    掃する装置であって、 前記濾過装置の中心軸線上に鉛直に配設され、その軸回
    り方向に回転可能な円筒状の回転筒体と、前記回転筒体をその軸回り方向に回転させるモータと、 前記回転筒体の内部に昇降可能に配設された給水ホース
    と、 その給水ホースの先端部に設けられた内部昇降部材と、 前記回転筒体の外周側に配設され、当該回転筒体の長さ
    方向に延びて形成されたスリットを通して前記内部昇降
    部材と連結された外部昇降部材と、 その外部昇降部材に対して設けられたアームと、 前記アームに対して設けられ、前記給水ホースから供給
    される洗浄水を前記濾過装置の半径方向に噴出する洗浄
    水噴出部とを有する濾過装置用清掃装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の濾過装置用清掃装置で
    あって、前記洗浄水噴出部の噴出本体部がその軸回り方向に回転
    可能とされている 濾過装置用清掃装置。
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