JP3113040U - パチンコ玉箱 - Google Patents

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株式会社イワマ
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Abstract

【課題】パチンコ玉をこぼすことがないように閉蓋の役目を十分に有し,製造コストを安くでき,収容量に幅を持たせること,すなわち,パチンコ玉が玉箱本体の上面開口を超えた山盛りの状態にすることもでき新規なパチンコ玉箱の提供。
【解決手段】メッシュサイズがパチンコ玉より小さいネットで作製され,かつ容量を玉箱本体aの容量とほぼ同じかそれ以上としているネット製袋体bが,その底面部7を,玉箱本体aの底板1に重合固定し,かつ,そのネット製袋体bが,上面開口9の紐通し路10に挿通した緊締紐11を緊縛する紐留め12を備えるとともに,消音マットcを,ネット製袋体bの底面部7と玉箱本体aの底板1に重合固定しているパチンコ玉箱である。
【選択図】図1

Description

本考案は、パチンコ遊戯店で遊戯者が勝玉を収容するのに使用するパチンコ玉箱の改良に関する。
従来,パチンコ遊戯者が,パチンコ台の受け皿に入り切らない勝玉を収容して,店内で一時的に保管したり,運んだりするのに使用するパチンコ玉箱として,上面開口を開放したままとする蓋無しのもの,その上面開口を閉蓋することができる蓋付きのものが知られている。蓋付きのものとしては,例えば特許文献1に記載のものがある。
特開2002−143546号公報
この蓋付きのものは,当然ながら,閉蓋しておくことにより,収容されているパチンコ玉を,上記の一時的に保管しているとき,または運んでいるときに不用意にこぼすのを防止するとか,他人が容易につかみ盗ろうとするのを防止できるなどといった利点がある。
しかし,蓋付きのものは,少なくともその蓋の分の製造コストが高くなる,パチンコ玉の収容量が閉蓋に支障がない所定の量に限定されてしまう,パチンコ玉が玉箱本体の上面開口を超えて山盛りの状態になっているとき,閉蓋すること自体が不可能か少なくとも難しくなる,さらには,玉箱本体と組み合わせてある蓋とが離ればなれになってしまい,使用するのに不便であるとともに空箱状態での保管にも不便である等の問題を生じる。
そこで,本考案は,収容されているパチンコ玉をこぼすことがないように閉蓋の役目を十分に奏し,製造コストを安くすることができ,さらに,収容量に幅を持たせること,すなわち,パチンコ玉が玉箱本体の上面開口を超えた山盛りの状態にすることもでき,その上,上記従来公知のもののように,蓋が玉箱本体から離ればなれになってしまうタイプのものと異なり,使用上あるいは保管上の不便もない,新規なパチンコ玉箱を提供することを目的とする。
実用新案登録請求の範囲の請求項1記載の本考案パチンコ玉箱は,玉箱本体aに,メッシュサイズがパチンコ玉より小さいネットで作製したネット製袋体bを装着してなる。
同請求項2記載の本考案は,ネット製袋体bが,その容量を,玉箱本体aの容量とほぼ同じかそれ以上としている請求項1記載のパチンコ玉箱である。
同請求項3記載の本考案は,ネット製袋体bが,その底面部7を,玉箱本体aの底板1に重合固定している請求項1または2記載のパチンコ玉箱である。
同請求項4記載の本考案は,ネット製袋体bが,上面開口9の辺縁に沿って環状に形成した紐通し路10に緊締紐11を挿通し,さらに,その緊締紐11を緊縛する紐留め12を備えている請求項1,2または3記載のパチンコ玉箱である。
同請求項5記載の本考案は,消音マットcを,ネット製袋体bの底面部7と玉箱本体aの底板1に重合固定している請求項1,2,3または4記載のパチンコ玉箱である。
同請求項6記載の本考案は,消音マットcを,ネット製袋体bの底面部7に重合するとともに該底面部7を介して玉箱本体aの底板1に接着固定している請求項1,2,3または4記載のパチンコ玉箱である。
同請求項7記載の本考案は,ネット製袋体bが,その囲繞周面部8を,玉箱本体aの囲繞周壁2の内面に添わせながら,その上面開口3の外方に延出し,かつ,該ネット製袋体bの上面開口9の周辺部分所要幅員を,玉箱本体aの上面開口3の周鍔4を覆う拡げた状態にすることができるようにしてなる請求項1,2,3,4,5または6記載のパチンコ玉箱である。
同請求項8記載の本考案は,玉箱本体aが,ポリエチレン等の合成樹脂で一体成型され,底板1の周囲に,上側に達するに従い徐々に外方に拡がる囲繞周壁2を有するとともに,その囲繞周壁2の上端辺部により上面開口3を形成し,かつ,その上面開口3の辺縁に外向きの周鍔4を延出形成してなる請求項1,2,3,4,5,6または7記載のパチンコ玉箱である。
本考案によれば,ネット製袋体が玉箱本体に収容されているパチンコ玉をこぼすことがないように閉蓋の役目を十分に果たすことができ,従来の蓋付きパチンコ玉箱における少なくとも蓋を製造する場合に比べコストを安くすることができ,さらに,収容量に幅を持たせること,すなわち,パチンコ玉が玉箱本体の上面開口を超えた山盛りの状態にすることもでき,その上,上記従来公知のもののように,蓋が玉箱本体から離ればなれになってしまうタイプのものと異なり,使用上あるいは保管上の不便もない。
本考案パチンコ玉箱は,玉箱本体aに,メッシュサイズがパチンコ玉より小さいネットで作製したネット製袋体bを装着してなり,その最良の形態は以下の実施例に示すとおりである。
aはポリエチレン等の合成樹脂で一体成型した玉箱本体で,それは,横長丸角方形の底板1の周囲に,上側に達するに従い徐々に外方に拡がる囲繞周壁2を形成するとともに,その囲繞周壁2の上端辺部により横長丸角方形の上面開口3を形成し,かつ,その上面開口3の辺縁に外向きの周鍔4を延出し,さらに,その上面開口3の長手方向両側部分の周鍔4に指掛け片5,5を延出形成してなる。
6,6は,上記底板1の所要位置に開設した透孔である。
bは,ポリエステル等の合成樹脂製の柔軟性ネットにより形成したネット製袋体で,その容量を上記玉箱本体aの容量と少なくとも同じかそれ以上とし,また,そのメッシュサイズは,パチンコ玉より小さく,したがって,パチンコ玉が抜脱できない大きさのものである。
このネット製袋体bは,横長方形の底面部7の周囲に,囲繞周面部8を連続させるとともに,その囲繞周面部8の上端辺部により横長方形の上面開口9を形成し,かつ,その上面開口9の辺縁に沿って環状に形成した紐通し路10に緊締紐11を挿通している。
12は上記緊締紐11を緊縛する紐留めで,これに貫通させた緊締紐11を,押しボタン13を内装ばね(図示していない)に抗して押圧することによりルーズにでき,また,その押圧を解除することにより緊縛状態とすることができる。
したがって,上記緊締紐11を押しボタン13を押圧してルーズにした状態で,ネット製袋体bの上記上面開口9を窄めたり,拡げたりすることができ,
また,押しボタン13の押圧を解除することによって,上面開口9をその窄めた状態または拡げた状態に保持できること明らかである。
ネット製袋体bは,上記構成の玉箱本体aに次のように装着されている。
すなわち,ネット製袋体bの底面部7を玉箱本体aの底板1に重合するとともに,軟質合成樹脂製の消音マットcを上記底面部7に重合し,この消音マットcを,所要の接着剤で該底面部7のメッシュを通じて,底面部7に接着固定しているものでる。
この消音マットcは,パチンコ玉をネット製袋体bに投入したときに玉箱本体aの底板1との間で衝撃音が生じるのを,文字どおり,消音しようとするものである。なお,14は,消音マットcの所要位置に開設した透孔である。
上記構成の本考案パチンコ玉箱の使用に際しては,上記ネット製袋体bの囲繞周面部8を,玉箱本体aの囲繞周壁2の内面に添わせながら,その上面開口3の外方に延出させ,かつ,上面開口9の周辺部分所要幅員を,玉箱本体aの周鍔4,指掛け片5,5を覆う拡げた状態にする(図2参照)。
これにより,玉箱本体aとネット製袋体bは,前者の上面開口3に後者の上面開口9をほぼ一致させたパチンコ玉受入状態にセットされたことになる。
遊戯者は,パチンコ玉を,受入状態にセットされたネット製袋体bに投入し,例えば,玉箱本体aの上面開口3と面一になったところで(図3),玉箱本体aの周鍔4,指掛け片5,5を覆っているネット製袋体bの上面開口9の周辺部分をそれらから外して立ち上げ(図4),上記のようにして,緊締紐11によりネット製袋体bの上面開口9を窄め,その窄めた状態を保持できる(図5)。
このような状態にすることによって,玉箱本体aは実質上閉蓋されたと同じ状態になり,店内で一時的に保管しているときはもちろん運んでいるときにおいても,収容されているパチンコ玉が不用意にこぼれるようなことを防止できる。また,他人が容易につかみ盗ろうとするのを防止できる。
しかも,収容されているパチンコ玉は,ネット製袋体bのメッシュを通じて外方から視認できるので至便である。
上記において,ネット製袋体bの容量を玉箱本体aの容量を超える大きなものにしておけば,パチンコ玉を玉箱本体aの上面開口3を超えた山盛りの状態にした場合にも,それを覆って,上記同様閉蓋されたと同じ状態にができ,かつ,その山盛りの高低にも柔軟に対応できあることが明らかである。
換言すると,前述の公知の蓋付きの玉箱のようにパチンコ玉の収容量が一定の量に限定されてしまう不利がなく,収容量に幅,すなわち融通性を持たせることができる。
特に本考案は,このように,ネット製袋体bの容量を玉箱本体aの容量を超える大きなものにしておくことが,実施上好適である。
以上から明らかなように,本考案パチンコ玉箱は,遊戯者が勝玉を入れて店内で一時的に保管したり,運んだりするのに至便であるとともに,パチンコ遊戯店側においても,保管や管理に便利であり,従来の蓋無し玉箱はもちろん蓋付き玉箱に比べるとその利用可能性は,画期的に向上すると認められる。
本考案の一実施例に係るパチンコ玉箱の玉箱本体とネット製袋体および消音マットの各々を分離状態で示す斜視図である。 上記パチンコ玉箱の断面図である。 上記パチンコ玉箱において,玉箱本体の上面開口とほぼ面一にパチンコ玉を収容した状態の斜視図である。 同上において,ネット製袋体を立ち上げた状態の斜視図である。 同上のネット製袋体の上面開口を緊縛し閉じた状態の斜視図である。 図5のI−I線に沿う要部拡大断面図である。
符号の説明
a 玉箱本体
b ネット製袋体
c 消音マット
7 底面部
1 底板
2 囲繞周壁
3 上面開口
4 周鍔
8 囲繞周面部
9 上面開口
10 紐通し路
11 緊締紐
12 紐留め

Claims (8)

  1. 玉箱本体(a)に,メッシュサイズがパチンコ玉より小さいネットで作製したネット製袋体(b)を装着してなることを特徴とするパチンコ玉箱。
  2. ネット製袋体(b)が,その容量を,玉箱本体(a)の容量とほぼ同じかそれ以上としていることを特徴とする請求項1記載のパチンコ玉箱。
  3. ネット製袋体(b)が,その底面部(7)を,玉箱本体(a)の底板(1)に重合固定していることを特徴とする請求項1または2記載のパチンコ玉箱。
  4. ネット製袋体(b)が,上面開口(9)の辺縁に沿って環状に形成した紐通し路(10)に緊締紐(11)を挿通し,さらに,その緊締紐(11)を緊縛する紐留め(12)を備えていることを特徴とする請求項1,2または3記載のパチンコ玉箱。
  5. 消音マット(c)を,ネット製袋体(b)の底面部(7)と玉箱本体(a)の底板(1)に重合固定していることを特徴とする請求項1,2,3または4記載のパチンコ玉箱。
  6. 消音マット(c)を,ネット製袋体(b)の底面部(7)に重合するとともに該底面部(7)を介して玉箱本体(a)の底板(1)に接着固定していることを特徴とする請求項1,2,3または4記載のパチンコ玉箱。
  7. ネット製袋体(b)が,その囲繞周面部(8)を,玉箱本体(a)の囲繞周壁(2)の内面に添わせながら,その上面開口(3)の外方に延出し,かつ,該ネット製袋体(b)の上面開口(9)の周辺部分所要幅員を,玉箱本体(a)の上面開口(3)の周鍔(4)を覆う拡げた状態にすることができるようにしてなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載のパチンコ玉箱。
  8. 玉箱本体(a)が,ポリエチレン等の合成樹脂で一体成型され,底板(1)の周囲に,上側に達するに従い徐々に外方に拡がる囲繞周壁(2)を有するとともに,その囲繞周壁(2)の上端辺部により上面開口(3)を形成し,かつ,その上面開口(3)の辺縁に外向きの周鍔(4)を延出形成してなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載のパチンコ玉箱。
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