JP3112444U - 多用途襟巻 - Google Patents
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Abstract
【課題】度々交換する必要がない涎掛けとして使えるだけでなく、着用者の首周辺の防寒具やネッカチーフ、スカーフのようなお洒落アイテムとしても使うことができる多用途襟巻を提供する。
【解決手段】襟巻10は、上縁部が首巻辺であるほぼ同一形状の上側布片20と下側布片30とを二枚重ねし、上側布片20の首巻辺23と下側布片30の首巻辺33とをミシンで縫い合わせるなどして連結してある。上側布片20の首巻辺23の一端の表面側に面ファスナーの一片41が縫い付けられ、下側布片30の首巻辺33の他端の裏面側には面ファスナーの他片42が縫い付けてある。上側布片20の左端が面ファスナーの一片41に覆い被さらないように面ファスナーの一片41の右端に位置させてある。上側布片20の表面21は吸水性生地、裏面22は防水性生地、下側布片30の表面31は吸水性生地、裏面32は吸水性生地又は防水性生地で形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】襟巻10は、上縁部が首巻辺であるほぼ同一形状の上側布片20と下側布片30とを二枚重ねし、上側布片20の首巻辺23と下側布片30の首巻辺33とをミシンで縫い合わせるなどして連結してある。上側布片20の首巻辺23の一端の表面側に面ファスナーの一片41が縫い付けられ、下側布片30の首巻辺33の他端の裏面側には面ファスナーの他片42が縫い付けてある。上側布片20の左端が面ファスナーの一片41に覆い被さらないように面ファスナーの一片41の右端に位置させてある。上側布片20の表面21は吸水性生地、裏面22は防水性生地、下側布片30の表面31は吸水性生地、裏面32は吸水性生地又は防水性生地で形成されている。
【選択図】図1
Description
本考案は、主として咀嚼機能が十分でない病人や老人や幼児などが食事の際に着衣に涎が付かないように首に巻く涎掛けであって、涎掛け以外に防寒やお洒落用などの多用途に用いることができる襟巻に関するものである。
従来、咀嚼機能が十分でない病人や老人や幼児などが食事の際に着衣に涎が付かないように首に巻く涎掛けがあったが、食事中に涎や水分が着衣や肌の方に沁みてきて気持ちが悪く、度々交換しなければならなかった。また、涎掛けを着用するときは、紐やボタンなどを首の後ろ側で留めるものが多く、その着脱が面倒であった。このような理由から、現在でも専用の涎掛けを使わず、市販の洗面用のタオルを首に巻いたりすることも多い。
タオルを涎掛けに使った場合は、涎や水分が着衣や肌の方に沁みやすく、度々交換する必要があり、また、いかにも間に合せの涎掛けをしていることが病人や老人の着用者の心理的ストレスとなっている。病人や老人は、咀嚼障害などで涎掛けを着用しているところを他人に見られることに心理的抵抗を持つことが多く、外見的にも「涎掛けらしくない」「お洒落な」デザインのものが望まれている。
本考案は上述のような事情に鑑みてなされたもので、度々交換する必要がない涎掛けとして使えるだけでなく、着用者の首周辺の防寒具やネッカチーフ、スカーフのようなお洒落アイテムとしても使うことができる多用途襟巻を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案の請求項1の多用途襟巻は、上縁部が首に巻きつけるための首巻辺である略同一形状の二枚の布片からなり、その二枚の布片を前記首巻辺で互いに連結して上下に二枚重ねにした襟巻であって、二枚重ねの上側布片の表面を吸水性生地で形成するとともにその裏面を防水性生地で形成し、かつ、二枚重ねの下側布片の表面及び裏面を吸水性生地で形成し、かつ、二枚重ねの下側布片の首巻辺の左端の表面側に面ファスナーの一片を設けるとともに上側布片が該面ファスナーの一片に覆い被さらないように上側布片の首巻辺の左端を該面ファスナーの一片の右端に位置させ、かつ、二枚重ねの下側布片の首巻辺の右端の裏面側に前記面ファスナーの一片に着脱自在に接合する面ファスナーの他片を設けたことを特徴とする。
本考案の多用途襟巻は、このように構成したことにより、着用者の首に極めて容易に装着することができ、これを装着したとき、二枚重ねの上側布片の裏面を防水性生地で形成したので、涎掛けとして用いるときは、上側布片の表面に涎や水分が付着しても吸水性生地が十分にその水分を保持し、かつ防水性生地が着衣や肌側への水分の通過を防ぐことができ、着衣を汚したり、肌に不快感を感じることがない。また、防寒用に用いるときは、防水性生地が寒気の侵入を防ぎ、首の周辺を暖かく保つことができるという作用効果を奏する。
本考案の多用途襟巻は、このように構成したことにより、着用者の首に極めて容易に装着することができ、これを装着したとき、二枚重ねの上側布片の裏面を防水性生地で形成したので、涎掛けとして用いるときは、上側布片の表面に涎や水分が付着しても吸水性生地が十分にその水分を保持し、かつ防水性生地が着衣や肌側への水分の通過を防ぐことができ、着衣を汚したり、肌に不快感を感じることがない。また、防寒用に用いるときは、防水性生地が寒気の侵入を防ぎ、首の周辺を暖かく保つことができるという作用効果を奏する。
また、請求項2の多用途襟巻は、上縁部が首に巻きつけるための首巻辺である略同一形状の二枚の布片からなり、その二枚の布片を前記首巻辺で互いに連結して上下に二枚重ねにした襟巻であって、二枚重ねの上側布片及び下側布片の各表面を吸水性生地で形成するとともにその各裏面を防水性生地で形成し、かつ、二枚重ねの下側布片の首巻辺の左端の表面側に面ファスナーの一片を設けるとともに上側布片が該面ファスナーの一片に覆い被さらないように上側布片の首巻辺の左端を該面ファスナーの一片の右端に位置させ、かつ、二枚重ねの下側布片の首巻辺の右端の裏面側に前記面ファスナーの一片に着脱自在に接合する面ファスナーの他片を設けたことを特徴とする。
本考案の多用途襟巻は、このように構成したことにより、着用者の首に極めて容易に装着することができ、これを装着したとき、二枚重ねの上側布片の裏面を防水性生地で形成したので、涎掛けとして用いるときは、上側布片又は下側布片の表面に涎や水分が付着しても吸水性生地が十分にその水分を保持し、かつ防水性生地が着衣や肌側への水分の通過を防ぐことができ、着衣を汚したり、肌に不快感を感じることがない。また、防寒用に用いるときは、防水性生地が寒気の侵入を防ぎ、首の周辺を暖かく保つことができるという作用効果を奏する。
本考案の多用途襟巻は、このように構成したことにより、着用者の首に極めて容易に装着することができ、これを装着したとき、二枚重ねの上側布片の裏面を防水性生地で形成したので、涎掛けとして用いるときは、上側布片又は下側布片の表面に涎や水分が付着しても吸水性生地が十分にその水分を保持し、かつ防水性生地が着衣や肌側への水分の通過を防ぐことができ、着衣を汚したり、肌に不快感を感じることがない。また、防寒用に用いるときは、防水性生地が寒気の侵入を防ぎ、首の周辺を暖かく保つことができるという作用効果を奏する。
上記請求項1及び2の多用途襟巻を涎掛けとして用いるときは、二枚重ねの下側の布片の裏面を着用者の肌に接するように首に巻きつけ、面ファスナーの一辺と他片を首の後ろ側で接合して着用者に装着し、食事中に上側布片の表面が涎や水分を含んだときは、下側布片を首巻辺で折り返して上側布片の上に重なるようにして着用者に装着すると、まず上側布片の表面の吸水性生地が涎などの水分を保持し、上側布片が涎などで汚れたときは下側布片を首巻辺で折り返して上側の布片の上に重ねることができ、新しい布片の表面を使うことができるので、涎掛けの取替え回数を半減することができる。
上記請求項1の多用途襟巻を防寒用として用いるときは、二枚重ねの上側布片の表面を着用者の肌に接するように首に巻きつけ、面ファスナーの一片と他片を首の後ろ側で接合して着用者に装着し、寒くなったとき又は雪や雨が降っているときは、着用者の肌に接していた上側布片を首巻辺で折り返して下側布片の上に重なるようにして着用者に装着すると、着用者の肌に接していた上側布片の裏面である防水性生地が外気に接する側に露出するので、その防水性生地が雪や雨や寒気が内部に侵入するのを防ぎ、内部を暖かく保つことができる。また、上記請求項2の多用途襟巻を防寒用として用いるときは、二枚重ねの上側布片の表面を着用者の肌に接するように首に巻きつけ、面ファスナーの一片と他片を首の後ろ側で接合して着用者に装着し、又は、着用者の肌に接していた上側布片を首巻辺で折り返して下側布片の上に重なるようにして着用者に装着し、いずれの着用法でも上側布片又は下側布片の裏面である防水性生地が外気に接する側に露出するので、その防水性生地が雪や雨や寒気が内部に侵入するのを防ぎ、内部を暖かく保つことができる。
上記請求項1又は2の多用途襟巻をお洒落用として着用するときは、そのときの気分に応じて、上側布片又は下側布片の表面又は裏面のいずれの面を外部に露出するように着用してもよく、それぞれの面の異なった色柄のデザインの変化を楽しむことができる。
また、請求項3の多用途襟巻は、前記二枚重ねの上側布片及び下側布片の吸水性生地を軟らかい綿布で形成したことを特徴とする。
本考案の多用途襟巻は、上述のように構成したことにより、吸水性生地はより多くの涎や水分を保持することができ、また、吸水性生地が着用者の着衣や肌に接する側にあるときは、暖かく保温性がよくまた肌触りがよいという作用効果を奏する。
本考案の多用途襟巻は、上述のように構成したことにより、吸水性生地はより多くの涎や水分を保持することができ、また、吸水性生地が着用者の着衣や肌に接する側にあるときは、暖かく保温性がよくまた肌触りがよいという作用効果を奏する。
また、請求項4の多用途襟巻は、前記二枚重ねの上側布片及び下側布片の各表面及び各裏面の吸水性生地及び防水性生地に絵柄や模様、色彩等のデザインが施されていることを特徴とする。
本考案の多用途襟巻は、布片の各面に種々のデザインを施したことにより、異なったデザインの面を外部に露出させて、着用者が四通りのデザインのお洒落を楽しむことができるという作用効果を奏する。
本考案の多用途襟巻は、布片の各面に種々のデザインを施したことにより、異なったデザインの面を外部に露出させて、着用者が四通りのデザインのお洒落を楽しむことができるという作用効果を奏する。
本考案の多用途襟巻は、上述の手段を講じたことにより、着用者の首に極めて容易に装着することができ、これを装着したとき、二枚重ねの上側布片の裏面側を防水性生地で形成したので、涎掛けとして用いるときは、上側布片又は下側布片の表面に涎や水分が付着しても吸水性生地が十分にその水分を保持し、かつ防水性生地が着衣や肌側への水分の通過を防ぐことができ、着衣を汚したり、肌に不快感を感じることがない。また、防寒用に用いるときは、防水性生地が寒気の侵入を防ぎ、首の周辺を暖かく保つことができる。
また、涎掛けとして用いるときは、まず上側布片の表面の吸水性生地が涎などの水分を保持し、上側布片が涎などで汚れたときは下側布片を首巻辺で折り返して上側布片の上に重ねることができ、新しい布片の表面を使うことができるので、涎掛けの取替え回数を半減することができる。
また、着用者の肌に接していた上側布片の裏面である防水性生地が外気に接する側に露出するので、その防水性生地が雪や雨や寒気が内部に侵入するのを防ぎ、内部を暖かく保つことができる。
また、吸水性生地はより多くの涎や水分を保持することができ、また、吸水性生地が着用者の着衣や肌に接する側にあるときは、暖かく保温性がよくまた肌触りがよい。
また、布片の各面に種々のデザインを施したことにより、着用者が四通りの異なったデザインのお洒落を楽しむことができる。
また、涎掛けとして用いるときは、まず上側布片の表面の吸水性生地が涎などの水分を保持し、上側布片が涎などで汚れたときは下側布片を首巻辺で折り返して上側布片の上に重ねることができ、新しい布片の表面を使うことができるので、涎掛けの取替え回数を半減することができる。
また、着用者の肌に接していた上側布片の裏面である防水性生地が外気に接する側に露出するので、その防水性生地が雪や雨や寒気が内部に侵入するのを防ぎ、内部を暖かく保つことができる。
また、吸水性生地はより多くの涎や水分を保持することができ、また、吸水性生地が着用者の着衣や肌に接する側にあるときは、暖かく保温性がよくまた肌触りがよい。
また、布片の各面に種々のデザインを施したことにより、着用者が四通りの異なったデザインのお洒落を楽しむことができる。
本考案の実施の形態を、代表的な実施例に基づいて図を用いて説明する。図1は、本考案の多用途襟巻を正面から見た構造の説明図(A)、背面から見た構造の説明図(B)、中央部c−c線の断面図(C)、中央部d−d線の断面図(D)である。図1において、襟巻10は、上縁部が首巻辺であるほぼ同一形状(略逆三角形)の上側布片20と下側布片30とを二枚重ねし、上側布片20の首巻辺23と下側布片30の首巻辺33とをミシンで縫い合わせるなどして連結してある。そして、下側布片30の首巻辺33の左端の表面31側に面ファスナーの一片41が縫い付けられ、下側布片30の首巻辺33の右端の裏面32側には面ファスナーの他片42が縫い付けてある(面ファスナーの一片41と他片42は、一方がオス面で他方がメス面である)。上側布片20の左端が面ファスナーの一片41に覆い被さらないように面ファスナーの一片41の右端に位置させてある。上側布片20の表面21は吸水性生地、裏面22は防水性生地、下側布片30の表面31は吸水性生地、裏面32は吸水性生地又は防水性生地で形成されている。
本実施例では、上側布片20と下側布片30の個別の布片を二枚重ねし、上側布片20の首巻辺23と下側布片30の首巻辺33とを連結した例を説明したが、上側布片20と下側布片30とを一枚の布体で作り、その中央部で折り返して重ねることにより、二枚重ねの上側布片20及び下側布片30を形成するようにしてもよい。
また、首巻辺23,33は直線状に形成されているが、首に巻き付けやすいように緩やかな円弧状に形成してもよい。
また、上側布片及び下側布片の形状は略逆三角形であるが、この形状に限定されるものではなく、半円形、扇形など適宜形状のものを作ってよい。
また、首巻辺23,33は直線状に形成されているが、首に巻き付けやすいように緩やかな円弧状に形成してもよい。
また、上側布片及び下側布片の形状は略逆三角形であるが、この形状に限定されるものではなく、半円形、扇形など適宜形状のものを作ってよい。
図2は、本考案の多用途襟巻を涎掛けとして使用するときの使用状態を示す説明図である。襟巻10を首に巻くときは、図2Aに示すように、下側布片30の裏面32を着用者の首の肌に接するように巻きつけ、上側布片20と下側布片30は重なった状態で首周辺および着衣の胸の部分をカバーするようにし、首の後ろ側で面ファスナーの一片41と他片42を接合する。このとき、面ファスナーにより襟巻10の着脱は極めて容易にすることができる。
このように咀嚼機能が十分でない病人や老人や幼児などが食事の際に涎掛けとして用いたときは、襟巻10は上側布片の表面21に涎や水分が付着しても吸水性生地が十分にその水分を保持し、かつ上側布片の裏面22(防水性生地)が着衣や肌側への水分の通過を防ぐので、着衣を汚したり、肌に不快感を感じさせることがない。
上側布片の表面21が涎などで汚れたときは、図2Bに示すように、下側布片30を首巻辺で折り返して外側に出し上側布片20の上に重ねることにより、きれいな下側布片の表面31が外側に露出するので、着用者は汚れを気にすることなく食事を続けられ、涎掛けの取替え回数を半減することができる。この場合でも、上側布片20の裏面22の防水性生地が着衣や肌側への水分の通過を防ぐことに変わりない。
このように咀嚼機能が十分でない病人や老人や幼児などが食事の際に涎掛けとして用いたときは、襟巻10は上側布片の表面21に涎や水分が付着しても吸水性生地が十分にその水分を保持し、かつ上側布片の裏面22(防水性生地)が着衣や肌側への水分の通過を防ぐので、着衣を汚したり、肌に不快感を感じさせることがない。
上側布片の表面21が涎などで汚れたときは、図2Bに示すように、下側布片30を首巻辺で折り返して外側に出し上側布片20の上に重ねることにより、きれいな下側布片の表面31が外側に露出するので、着用者は汚れを気にすることなく食事を続けられ、涎掛けの取替え回数を半減することができる。この場合でも、上側布片20の裏面22の防水性生地が着衣や肌側への水分の通過を防ぐことに変わりない。
図3は、本考案の多用途襟巻を防寒用又はお洒落用として使用するときの使用状態を示す説明図である。防寒用として着用するときは、襟巻10を上側布片の表面21を着用者の肌に接するように首に巻きつけ、面ファスナーの一片41と他片42を首の後ろ側で接合して装着する(図3A参照)。このとき下側布片の裏面32が外側に露出し、その下側布片の裏面32が吸水性生地であるときは、寒くなったとき又は雪や雨が降っているときに、着用者の肌に接していた上側布片20を首巻辺で折り返して外側に出し下側布片30の上に重ねることにより、上側布片の裏面22が外側に露出するので、その防水性生地が雪や雨や寒気を遮断し、内部をより暖かく保つことができる(図3B参照)。下側布片の裏面32が防水性生地であるときは、図3Aの状態で下側布片の裏面32の防水性生地が水分や寒気を遮断する。
お洒落用として着用するときは、図3Aの状態で下側布片の裏面32を外側に露出させたり、図3Bに示したように着用者の肌に接していた上側布片20を首巻辺で折り返して外側に出し下側布片30の上に重ねて上側布片の裏面22を外側に露出させて、デザインの変化を楽しむことができる。
本考案の多用途襟巻は、図2A・B及び図3A・Bに示したように、四通りの態様で使用することができ、上側布片20の左端が面ファスナーの一片41に覆い被さらないように面ファスナーの一片41の右端に位置させてあるので、どの使い方でも面ファスナーの一片42と他片42の着脱を容易にすることができ、また四通りのデザインの変化を楽しむことができる。
お洒落用として着用するときは、図3Aの状態で下側布片の裏面32を外側に露出させたり、図3Bに示したように着用者の肌に接していた上側布片20を首巻辺で折り返して外側に出し下側布片30の上に重ねて上側布片の裏面22を外側に露出させて、デザインの変化を楽しむことができる。
本考案の多用途襟巻は、図2A・B及び図3A・Bに示したように、四通りの態様で使用することができ、上側布片20の左端が面ファスナーの一片41に覆い被さらないように面ファスナーの一片41の右端に位置させてあるので、どの使い方でも面ファスナーの一片42と他片42の着脱を容易にすることができ、また四通りのデザインの変化を楽しむことができる。
以上説明した、上側布片20及び下側布片30の吸水性生地の面は羊毛や木綿、ポリエステル繊維などをパイル編み、タオル仕上げ、起毛仕上げした軟らかい綿布を用いることが望ましい。涎などの水分に対してはより吸水性に優れ、一方、着用者の肌に近い側にあるときは、空気を多く含んで保温性に優れ、肌触りがよくなるからである。また、上側布片20及び下側生地30の防水性生地の面は、ナイロン繊維やポリエステル繊維等を高密度に織り上げた防水性繊維生地を用いるが、ビニールやポリエチレン等の合成樹脂シート生地を用いてもよい。
襟巻の上側布片の表面21及び裏面22、下側布片の表面31及び裏面32には、涎掛け用、防寒用、お洒落用等の使用目的に応じて、それぞれにマッチした絵柄や模様、色彩等のデザインを施すことが望ましい。特に、従来病人用などの涎掛けは食事を楽しむには程遠い機能優先のものが多かったが、お洒落なデザインの襟巻を着用することにより、他人の目を気にせず食事を楽しむことができるようになる。このように本考案の襟巻は、幼児用の涎掛け、咀嚼機能が十分でない病人や老人のための涎掛け、マフラーやネッカチーフ、スカーフのごとき防寒具として、お洒落アイテムとし多用途に実用できるものである。また、最近ではスキー・スケート等のウェアとしてセーター等を着用することも多く、首周辺の防寒対策として本考案の襟巻はこのような用途にも適するものである。さらに、就寝時に首に巻いて寝ることにより、風邪ひきの予防や体温の低下予防にも最適である。
10 襟巻
20 上側布片
21 上側布片の表面
22 上側布片の裏面
23 上側布片の首巻辺
30 下側布片
31 下側布片の表面
32 下側布片の裏面
33 下側布片の首巻辺
41 面ファスナーの一片
42 面ファスナーの他片
20 上側布片
21 上側布片の表面
22 上側布片の裏面
23 上側布片の首巻辺
30 下側布片
31 下側布片の表面
32 下側布片の裏面
33 下側布片の首巻辺
41 面ファスナーの一片
42 面ファスナーの他片
Claims (4)
- 上縁部が首に巻きつけるための首巻辺である略同一形状の二枚の布片からなり、その二枚の布片を前記首巻辺で互いに連結して上下に二枚重ねにした襟巻であって、
二枚重ねの上側布片の表面を吸水性生地で形成するとともにその裏面を防水性生地で形成し、かつ、二枚重ねの下側布片の表面及び裏面を吸水性生地で形成し、
かつ、二枚重ねの下側布片の首巻辺の左端の表面側に面ファスナーの一片を設けるとともに上側布片が該面ファスナーの一片に覆い被さらないように上側布片の首巻辺の左端を該面ファスナーの一片の右端に位置させ、
かつ、二枚重ねの下側布片の首巻辺の右端の裏面側に前記面ファスナーの一片に着脱自在に接合する面ファスナーの他片を設けたことを特徴とする多用途襟巻。 - 上縁部が首に巻きつけるための首巻辺である略同一形状の二枚の布片からなり、その二枚の布片を前記首巻辺で互いに連結して上下に二枚重ねにした襟巻であって、
二枚重ねの上側布片及び下側布片の各表面を吸水性生地で形成するとともにその各裏面を防水性生地で形成し、
かつ、二枚重ねの下側布片の首巻辺の左端の表面側に面ファスナーの一片を設けるとともに上側布片が該面ファスナーの一片に覆い被さらないように上側布片の首巻辺の左端を該面ファスナーの一片の右端に位置させ、
かつ、二枚重ねの下側布片の首巻辺の右端の裏面側に前記面ファスナーの一片に着脱自在に接合する面ファスナーの他片を設けたことを特徴とする多用途襟巻。 - 前記二枚重ねの上側布片及び下側布片の吸水性生地は、軟らかい綿布で形成したことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の多用途襟巻。
- 前記二枚重ねの上側布片及び下側布片の各表面及び各裏面の吸水性生地及び防水性生地には、絵柄や模様、色彩等のデザインが施されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の多用途襟巻。
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