JP3111890B2 - 使用済燃料の熱エネルギー輸送装置 - Google Patents

使用済燃料の熱エネルギー輸送装置

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JP3111890B2 JP08075825A JP7582596A JP3111890B2 JP 3111890 B2 JP3111890 B2 JP 3111890B2 JP 08075825 A JP08075825 A JP 08075825A JP 7582596 A JP7582596 A JP 7582596A JP 3111890 B2 JP3111890 B2 JP 3111890B2
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  • Central Heating Systems (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済燃料の熱エ
ネルギー輸送装置に係り、特に原子炉から取り出されか
つ貯蔵中の使用済燃料集合体から発生する熱エネルギー
を熱利用設備まで輸送するのに好適な使用済燃料の熱エ
ネルギー輸送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子炉の炉心から取り出された使用済燃
料集合体を、燃料貯蔵プールまたは乾式燃料貯蔵設備内
で貯蔵することは知られている。燃料貯蔵プール内でま
たは乾式燃料貯蔵設備内で貯蔵されている使用済燃料集
合体から発生する熱エネルギーは、自然冷却または強制
冷却によって除熱されている。冷却によって除熱された
熱エネルギーは、利用されないまま外部環境に棄てられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、貯蔵され
ている使用済燃料集合体から発生する熱エネルギーの活
用に着目し、この活用を実現する際の課題を検討した。
この結果、上記熱エネルギーを活用するに当たって、以
下の課題を解消することが必要であることを見出した。
すなわち、使用済燃料集合体が貯蔵される場所、即ち熱
エネルギーの発生場所は、一般に、利用場所である市街
地及び農工業地域から離れた比較的遠隔の地である場合
が多い。このため、熱エネルギーの発生場所から熱エネ
ルギーの利用場所までの長距離にわたる熱エネルギー輸
送が必要となり、熱輸送管路の保温対策を十分配慮する
必要がある。
【0004】本発明の目的は、保温材の取り付けに要す
る時間を短縮できかつ使用済燃料集合体で発生する熱エ
ネルギーの利用割合を増大できる使用済燃料の熱エネル
ギー輸送装置を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、使用済燃料集合体で
発生する熱エネルギーの利用割合を更に増大できる使用
済燃料の熱エネルギー輸送装置を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、冬場における熱エネ
ルギー不足を解消できる使用済燃料の熱エネルギー輸送
装置を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、外部環境の潜在エネ
ルギーの回収効率を向上できる使用済燃料の熱エネルギ
ー輸送装置を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、熱利用施設における
熱エネルギーの需要が低下したときでも、使用済燃料集
合体の冷却ができる使用済燃料の熱エネルギー輸送装置
を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、使用済燃料集合体の
崩壊熱が減少した場合でも、熱利用施設における熱エネ
ルギーの需要を満たすことができる使用済燃料の熱エネ
ルギー輸送装置を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、補助熱源手段の加熱
源の容量を小さくできる使用済燃料の熱エネルギー輸送
装置を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、構造を単純化できる
使用済燃料の熱エネルギー輸送装置を提供することにあ
る。
【0012】本発明の他の目的は、ヒートポンプ内の有
機物質の放射線分解を防止できる使用済燃料の熱エネル
ギー輸送装置を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、熱エネルギーの貯蔵
が可能であり、かつプール水の不均一な温度上昇が回避
できる使用済燃料の熱エネルギー輸送装置を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1の発明の特徴は、使用済燃料集合体を貯蔵する設備
から、前記使用済燃料集合体で発生した熱エネルギーを
取り出す手段と、前記熱エネルギー取り出し手段から伝
えられる前記熱エネルギーを受け取った熱媒体が内部を
流れ、閉ループ状になっている熱輸送手段と、熱利用施
設に設けられ、前記熱輸送手段に設けられた第1放熱部
と、前記熱媒体の流れ方向において前記第1放熱部より
も下流側に設置され、前記熱輸送手段との間の熱交換に
より前記熱媒体中に残存する熱エネルギーを回収する残
存熱エネルギー回収手段と、前記熱利用施設に設けら
れ、前記残存熱エネルギー回収手段により回収された前
記熱エネルギーを放出する第2放熱部とを備えたことに
ある。
【0015】熱利用施設に設けられた第1放熱部を、使
用済燃料集合体から発生した熱エネルギーを保有する熱
媒体が流れる閉ループ状の熱輸送手段に設けているの
で、使用済燃料集合体から発生した熱エネルギーを熱利
用施設内で利用できる。また、残存熱エネルギー回収手
段が熱媒体の流れ方向において第1放熱部よりも下流側
に設置されるので、第1放熱部を通過することにより温
度が低下した熱輸送手段内の熱媒体から熱エネルギーを
更に回収できる。これにより、熱輸送手段内の熱媒体の
温度が更に低下する。このため、残存熱エネルギー回収
手段の位置から、熱エネルギー取り出し手段から伝えら
れる熱エネルギーを受け取る位置までの間において、熱
輸送手段に設置する保温材の軽量化を図ることができ
る。保温材の熱輸送手段への取り付けが容易になり、保
温材の熱輸送手段への取り付けに要する時間を著しく短
縮できる。
【0016】更に、残存熱エネルギー回収手段によって
回収された熱エネルギーは第2放熱部によって熱利用施
設で活用できる。従って、使用済燃料集合体で発生する
熱エネルギーのうち第1放熱部及び第2放熱部を介して
熱利用施設で活用される熱エネルギーの割合が増大す
る。
【0017】上記他の目的を達成する請求項2の発明の
特徴は、前記残存熱エネルギー回収手段がヒートポンプ
であることにある。
【0018】残存熱エネルギー回収手段がヒートポンプ
であることにより、第1放熱部を通過して温度が低下し
た熱媒体から回収される熱エネルギーの量を著しく増加
できる。これは、使用済燃料集合体で発生する熱エネル
ギーの熱利用施設での利用割合を更に増大できる。請求
項2の発明は請求項1の発明の作用も生じる。
【0019】上記他の目的を達成する請求項3の発明の
特徴は、外部環境の流体が保有する潜在熱エネルギーを
回収し、前記熱輸送手段内の前記熱媒体に伝える熱エネ
ルギー回収手段を備えたことにある。
【0020】外部環境の流体が保有する潜在熱エネルギ
ーを回収する熱エネルギー回収手段を備えることによっ
て、自然界に存在する熱エネルギーを有効活用でき、使
用済燃料集合体で発生する熱エネルギーだけでは不足す
る可能性がある冬においても、熱利用施設で要求される
量の熱エネルギーを供給できる。請求項3の発明は請求
項1の発明の作用も生じる。
【0021】上記他の目的を達成する請求項4の発明の
特徴は、前記熱エネルギー回収手段が、前記熱媒体に熱
エネルギーを伝えるヒートポンプを含んでいることにあ
る。ヒートポンプを用いて外部環境から回収した熱エネ
ルギーを熱輸送手段内の熱媒体に伝えるので、外部環境
の潜在エネルギーの回収効率が向上する。請求項4の発
明は請求項3の発明の作用も生じる。
【0022】上記他の目的を達成する請求項5の発明の
特徴は、前記熱エネルギー取り出し手段から前記熱エネ
ルギーを受け取り、この熱エネルギーを外部環境に放出
する手段を備えたことにある。
【0023】熱エネルギーを外部環境に放出する手段を
備えることによって、夏のように熱利用施設における熱
エネルギーの需要が低下したときでも、使用済燃料集合
体で発生した熱エネルギーのうち余剰な熱エネルギーを
外部環境に放出できる。従って、熱利用施設における熱
エネルギーの需要が低下したときにおいても、貯蔵され
ている使用済燃料集合体の冷却を行うことができる。請
求項5の発明は請求項1の発明の作用も生じる。
【0024】上記他の目的を達成する請求項6の発明の
特徴は、熱エネルギー発生手段、及び前記熱エネルギー
発生手段で得られた熱エネルギーを前記熱輸送手段の前
記熱媒体に伝える伝熱手段を有する補助熱源手段を備え
たことにある。
【0025】補助熱源手段を設けることによって、使用
済燃料集合体の貯蔵期間が長くなって崩壊熱が減少した
場合でも、補助熱源手段で発生した熱エネルギーを熱利
用施設に伝えることができ、熱利用施設における熱エネ
ルギーの需要を満たすことができる。請求項6の発明は
請求項1または請求項5の発明の作用も生じる。
【0026】上記他の目的を達成する請求項7の特徴
は、前記補助熱源手段の前記伝熱手段が、吸収式ヒート
ポンプを含んでおり、前記吸収式ヒートポンプの加熱源
の1つとして前記熱エネルギー取り出し手段から伝えら
れる熱エネルギーを用いる構成である。
【0027】吸収式ヒートポンプの加熱源の1つとして
熱エネルギー取り出し手段から伝えられる熱エネルギー
を用いるので、補助熱源手段に必要な加熱源の容量を小
さくできる。請求項7の発明は請求項6の発明の作用も
生じる。
【0028】上記他の目的を達成する請求項8の発明の
特徴は、熱利用施設に設けられ第1放熱部と、前記熱利
用施設に設けられた第2放熱部と、使用済燃料集合体貯
蔵設備内の使用済燃料集合体より発生した熱エネルギー
を受け取った熱媒体を、前記使用済燃料集合体貯蔵設備
から前記第1放熱部を経て前記使用済燃料集合体貯蔵設
備へと導く熱輸送手段と、前記熱媒体の流れ方向におい
て前記第1放熱部よりも下流側に設置され、前記熱輸送
手段との間の熱交換により前記熱媒体中に残存する熱エ
ネルギーを回収しこの回収した熱エネルギーを前記第2
放熱部に伝える残存熱エネルギー回収手段とを備えたこ
とにある。
【0029】使用済燃料集合体より発生した熱エネルギ
ーを受け取った熱媒体を、前記使用済燃料集合体貯蔵設
備から前記第1放熱部を経て前記使用済燃料集合体貯蔵
設備へと導く熱輸送手段を設けているので、熱エネルギ
ーが使用済燃料集合体貯蔵設備から第1放熱部に至るま
での間における熱交換手段の数を減少することができ
る。このため、使用済燃料の熱エネルギー輸送装置の構
造を単純化できる。請求項8の発明は請求項1の発明の
作用も生じる。
【0030】上記他の目的を達成する請求項9の発明の
特徴は、前記使用済燃料集合体貯蔵設備が燃料貯蔵プー
ルを有する貯蔵設備であり、前記熱エネルギー取り出し
手段は前記燃料貯蔵プール内のプール水から前記熱エネ
ルギーを受け取るヒートポンプであり、前記ヒートポン
プの前記燃料貯蔵プール内の部分に、放射線遮蔽体を設
けることにある。
【0031】熱エネルギー取り出し手段であるヒートポ
ンプの燃料貯蔵プール内の部分に、放射線遮蔽体を設け
ているので、ヒートポンプ内の熱媒体である有機物質が
使用済燃料集合体からの放射線の照射によって分解され
ることを防止できる。このため、有機物質を健全な状態
に保つことができ、ヒートポンプの熱移動の機能を十分
に発揮させることができる。また、熱エネルギー取り出
し手段がヒートポンプであるので、燃料貯蔵プール内の
プール水の熱エネルギーを用いてプール水よりも温度の
高い温水を容易に得ることができる。請求項9の発明は
請求項1,請求項3,請求項5または請求項6の発明の
作用も生じる。
【0032】請求項1の発明と同じ目的を達成する請求
項10の発明の特徴は、前記使用済燃料集合体貯蔵設備
が燃料貯蔵プールを有する貯蔵設備であり、前記熱エネ
ルギー取り出し手段は、前記燃料貯蔵プール内のプール
水を前記燃料貯蔵プール外に導き前記燃料貯蔵プールに
戻す管路を有するプール水循環手段であり、前記プール
水循環手段に設けられ前記熱輸送手段内の前記熱媒体に
前記プール水が保有している前記熱エネルギーを伝える
伝熱手段を有することにある。
【0033】請求項10の発明は、請求項1,請求項
3,請求項5または請求項6の発明の作用も生じる。
【0034】上記他の目的を達成する請求項11の発明
の特徴は、前記プール水循環手段は、前記管路のうち前
記燃料貯蔵プールから前記伝熱手段に前記プール水を導
く部分に、第1バルブを設け、前記プール水の流れ方向
において前記第1バルブの上流側の前記管路の部分と、
前記伝熱手段から前記燃料貯蔵プールに向かって前記プ
ール水が流れる前記管路の部分とを、第2バルブを有す
る管路で接続したことにある。
【0035】熱利用施設における熱エネルギーの需要が
低下したとき第1バルブの開度を小さくすることにより
燃料貯蔵プール内のプール水に使用済燃料集合体から発
生する熱エネルギーを貯蔵することができる。第2バル
ブを有する管路を設けることによって、熱利用施設にお
ける熱エネルギーの需要が低下したときプール水の撹拌
を活発化できる。このため、プール水の不均一な温度上
昇が回避される。請求項11の発明は、請求項10の発
明の作用も生じる。
【0036】
【発明の実施の形態】
(実施例1)本実施例は、使用済燃料貯蔵施設の燃料貯
蔵プール内の使用済燃料集合体で発生した熱エネルギー
を温室で利用するのに好適なシステム構成である。
【0037】本発明の好適な一実施例である使用済燃料
の熱エネルギー輸送装置を図1に基づいて以下に説明す
る。使用済燃料貯蔵施設1は、内部に燃料貯蔵プール3
を有する。使用済燃料集合体を収納する燃料貯蔵ラック
2が、燃料貯蔵プール3内に設置される。本実施例にお
ける使用済燃料の熱エネルギー輸送装置は、プール水循
環系4,温水循環系11,残存熱エネルギー回収系2
2,冷却系24及び海水熱回収系30を備える。プール
水循環系4,温水循環系11,冷却系24及び海水熱回
収系30は、熱交換器37を介して熱的に連絡される。
【0038】プール水循環系4は、燃料貯蔵プール3か
ら熱交換器37を経て燃料貯蔵プール3に達する管路5
を有する。熱交換器37内の管路5の部分は、伝熱管8
である。5Aは吸い込み部であり、5Bは吐出部であ
る。ポンプ6及びバルブ7が、管路5に設けられる。熱
交換器37をバイパスする配管9が、ポンプ6とバルブ
7との間で管路5に設けられる。バルブ10が配管9に
設けられる。
【0039】温水循環系11は、管路12,放熱器17
等を有する。管路12は、温室38内に設けられた熱交
換器18から熱交換器37を経て熱交換器18に達す
る。ポンプ13,バルブ14及び15が、管路12に設
けられる。熱交換器37内の管路12の部分は、伝熱管
16である。放熱器17は、温室38内で管路12に設
置される。熱交換器37をバイパスする配管19が、温
室38の外側で管路12に設けられる。配管19は、ポ
ンプ13とバルブ14との間で、更にバルブ15と伝熱
管16との間で、それぞれ管路12に接続される。流量
調節弁20及び放熱器21が、配管19に設けられる。
【0040】残存熱エネルギー回収系22は、ヒートポ
ンプであり、熱交換器18に接続される。放熱器23
が、残存熱エネルギー回収系22に設けられる。
【0041】冷却系24は、海水取水配管25,海水吐
出配管26及び伝熱管27を有する。伝熱管27は、熱
交換器37内に設けられ、海水取水配管25及び海水吐
出配管26に接続される。ポンプ28及びバルブ29が
海水取水配管25に設けられる。39は海である。
【0042】海水熱回収系30は、ヒートポンプ31,
熱交換器33及び配管34及び35を有する。ヒートポ
ンプ31の伝熱管32は、熱交換器37内に設置され
る。ヒートポンプ31は熱交換器33に接続される。バ
ルブ36を有する配管34は、海水取水配管25と熱交
換器33を接続する。配管35は、海水吐出配管26と
熱交換器33を接続する。
【0043】燃料貯蔵プール3内のプール水は、貯蔵さ
れている使用済燃料集合体から発生する熱により加熱さ
れる。本実施例の使用済燃料の熱エネルギー輸送装置
は、約40℃のプール水から回収された熱エネルギー
を、約35℃の温水として温室4に供給する。40℃の
プール水は、ポンプ6の駆動により吸い込み部5Aから
管路5内に取り込まれ、熱交換器37に供給される。プ
ール水の熱エネルギーは、熱交換器37内の伝熱管16
内を流れる水に伝えられる。熱交換器37で温度の低下
したプール水は、管路5を通り吐出部5Bから燃料貯蔵
プール3に戻される。このような状態においては、バル
ブ7が開いており、バルブ9は閉じている。また、温水
循環系11においては、バルブ14及び15が開いてお
り、バルブ20が閉じている。吐出部5Bから吐出され
た温度の低下したプール水は、使用済燃料集合体の冷却
に寄与する。
【0044】ポンプ13が駆動しているので、伝熱管1
6内で加熱された水は、管路12を通って放熱器17に
導かれる。放熱器17に供給される温水の温度は約35
℃である。管路12にて導かれた温水が保有している熱
エネルギーは、放熱器17から温室38内に放出され
る。本実施例は、使用済燃料集合体から発生する熱を温
室38の暖房に用いることができる。温室38内の空気
が、放熱器17に設置されたブロアー40Aを回転する
ことによって放熱器17内を通過する。このため、放熱
器17から温室38内に放出される熱エネルギーの量が
増大する。放熱器17で熱エネルギーを放出した温水
は、約20℃の微温水となる。この微温水をこのまま温
室38から熱交換器37に戻す場合には、温室38から
熱交換器37へ微温水を戻す管路12の部分12Aに対
して、放熱を避けるために厚い保温材を取り付ける必要
がある。
【0045】本実施例は上記の微温水を熱交換器18に
導く。ここで、微温水の熱エネルギーは、残存熱エネル
ギー回収系22のヒートポンプ(圧縮式)により回収さ
れ、そして放熱器23から温室38内に放出される。ブ
ロア40Bは、放熱器23に設置される。残存熱エネル
ギー回収系22は、約20℃の微温水から約35℃の熱
を取り出し、微温水を約10℃の冷水にする。この冷水
が管路12Aを経て熱交換器18から熱交換器37に戻
される。圧縮式ヒートポンプを用いた残存熱エネルギー
回収系22の設置は、管路12Aに設置する保温材の厚
みを薄くできる。例えば、温暖な地域において本実施例
の装置を設置する場合には、管路12Aに保温材を設置
しなくても済む可能性がある。保温材の厚みの減少は、
保温材の重量を減少させる。このため、保温材の持ち運
びが容易となりかつ管路12Aへの保温材の取り付け作
業も容易となる。これは、保温材の管路12Aへの取り
付けに要する期間を著しく短縮させることになる。当然
のことながら、熱交換器37からポンプ13を経て放熱
器17に至る管路12の部分には、温水の温度低下を抑
制するために必要なだけの保温材が取り付けられてい
る。また、熱交換器37に戻される水の温度が約10℃
に低下することは、吐出部5Aから燃料貯蔵プール3に
吐出されるプール水の温度が低下する。これは、燃料貯
蔵プール3内の使用済燃料集合体の冷却効率を高めるこ
とになる。
【0046】本実施例は、放熱器17からの温室38内
への放熱だけでなく残存熱エネルギー回収系22にて回
収された熱エネルギーが放熱器23から温室38内に放
熱されるので、貯蔵された使用済燃料集合体から発生す
る熱エネルギーのうち利用される割合が大きくなる。
【0047】温室38内の温度が設定温度よりも上昇し
た場合には、流量調節弁20が開く。このとき、管路1
2内を流れる温水の一部が配管19内に導かれる。この
温水は、放熱器21で温度を低下させられ、管路12A
に供給される。このようにして、温室38内の温度調節
が可能になる。流量調節弁20の開度は、図示されてい
ないが、コントローラが温室38内に設置された温度計
の測定値に基づいて温室38内の温度が設定値になるよ
うに調節する。
【0048】温室38での熱利用は主に夜間が中心とな
る。このため、昼間において利用される熱エネルギーが
低下する。本実施例の装置が夜間に運転されることによ
って、始めに約40℃であったプール水は、朝方に約3
0℃に低下する。本実施例の装置は、昼間においてバル
ブ8の開度を絞って温室38に伝える熱エネルギー量を
減少させた運転モードで運転される。熱交換器37に供
給されるプール水量が減少するので、燃料貯蔵プール3
内のプール水の平均温度は約40℃へと上昇する。この
ように、使用済燃料集合体から発生した熱は、昼間に燃
料貯蔵プール3内のプール水に蓄えられる。このため、
使用済燃料集合体から発生した熱エネルギーは、昼間に
おける外部環境への放出量が抑制でき、有効に活用でき
る。燃料貯蔵プール3は、昼間において蓄熱装置として
作用するのである。しかしながら、管路5内にプール水
を流しただけでは、燃料貯蔵プール3の水面と低面との
間で約15℃の温度差が発生する。燃料貯蔵プール3内
の不均一な温度上昇を避けるために、バルブ9が昼間に
必要な開度だけ開けられる。ポンプ6から吐出されたプ
ール水の一部は、配管9を通って燃料貯蔵プール3内に
吐出される。これにより、燃料貯蔵プール3内のプール
水の撹拌が活発化し、プール水の不均一な温度上昇が回
避される。これは、使用済燃料集合体の冷却が局部的に
不十分になることを防止することにつながる。
【0049】温室38での熱利用は、主に冬に増加し、
夏には低下する。本実施例は、このような季節における
熱利用度の変動に対処可能である。夏のように使用済燃
料集合体から発生する熱エネルギーの利用度が低下した
場合は、使用済燃料集合体の冷却を目的として冷却系2
4が運転される。このとき、バルブ29は開いており、
バルブ36は閉じている。管路5によって熱交換器37
に供給されるプール水は、ポンプ28の駆動により熱交
換器37に導かれる海水によって冷却される。本実施例
は、冷却系24を設けているので、使用済燃料集合体か
ら発生する熱エネルギーの利用度が低下しその燃料集合
体の冷却が必要なときでも、燃料貯蔵プール3内のプー
ル水の冷却を容易に行うことができる。
【0050】冬に、燃料貯蔵プール3内の使用済燃料集
合体から発生する熱エネルギーだけでは必要な熱エネル
ギーをまかないきれない場合には、海水熱回収系30が
駆動される。海水が海水取水配管25及び配管34を介
して熱交換器33に供給される。この海水は海水熱回収
系30及び海水吐出配管26を経て海に戻される。海水
熱回収系30の駆動時においては、バルブ29は閉じら
れ、バルブ36は開く。熱交換器33内に達した海水が
保有する熱エネルギーは、ヒートポンプ31(圧縮式)
により熱交換器37内で伝熱管32を介して管路12内
の水に伝えられる。本実施例は、海水熱回収系30によ
り海水が有する潜在エネルギーを温水循環系11に伝え
られるので、熱エネルギーの利用側の要求に併せて熱エ
ネルギー供給側でのエネルギー調整を柔軟に行うことが
できる。
【0051】本実施例の使用済燃料の熱エネルギー輸送
装置は、温室以外の暖房にも適用できる。
【0052】(実施例2)本発明の他の実施例である使
用済燃料の熱エネルギー輸送装置を図2に基づいて以下
に説明する。実施例1と同じ構成は同じ符号で示す。本
実施例が実施例1と異なる点は、温水循環系の構成であ
る。
【0053】本実施例における温水循環系11Aは、実
施例1におけるプール水循環系4と温水循環系11とを
熱交換器を介さずに直接接合したものである。温水循環
系11Aの具体的な構成を以下に説明する。温水循環系
11Aは、伝熱管16と熱交換器18を連絡する管路1
2A以外に管路12B及び12Cを有する。管路12B
は、熱交換器18と燃料貯蔵プール3を連絡する。管路
12Cは、燃料貯蔵プール3と伝熱管16を連絡する。
ポンプ6,バルブ7及び14及び放熱器17は、管路1
2Bに設けられる。配管9は、管路12B及び管路12
Cに接続される。配管19は、管路12A及び12Bに
接続される。伝熱管16は、熱交換器37A内に設けら
れる。冷却系24及び海水熱回収系30の各伝熱管27
及び32も、熱交換器37A内に設けられる。
【0054】燃料貯蔵プール3内のプール水が、管路1
2Bにより放熱器17及び熱交換器18に導かれる。熱
交換器18から流出した約10℃の冷水は、管路18A
及び12Cにより燃料貯蔵プール3に戻される。
【0055】プール水を熱利用個所である温室38まで
供給することができるのは、使用済燃料集合体41が金
属製容器42内に密封された状態で燃料貯蔵プール3内
に貯蔵されるからである。ヘリウム及び窒素などの不活
性ガスが金属製容器42内に充填される。金属製容器4
2が密封状態にあるため、金属製容器42内に収納され
た使用済燃料集合体41の外面に付着した放射性物質が
プール水に混入することがない。プール水に放射性物質
が含まれていないので、プール水を管路により放熱部1
7等に導いても安全である。従って、本実施例は、実施
例1におけるプール水循環系4と温水循環系11とを直
接接続した温水循環系11Aにできるので、使用済燃料
の熱エネルギー輸送装置の構成を単純化できる。
【0056】夏のように使用済燃料集合体から発生する
熱エネルギーの利用度が低下した場合は、使用済燃料集
合体の冷却を目的として冷却系24が運転される。この
とき、バルブ14は閉じており、バルブ20は開く。燃
料貯蔵プール3内のプール水は、管路12B,配管1
9,管路12A及び管路12Cを介して循環し、冷却系
24により冷却される。また、冬に、燃料貯蔵プール3
内の使用済燃料集合体から発生する熱エネルギーだけで
は必要な熱エネルギーをまかないきれない場合、海水熱
回収系30で回収した熱エネルギーは、伝熱管16内を
流れる水に伝えられ、燃料貯蔵プール3内のプール水に
伝えられる。
【0057】本実施例は、実施例1によって得られる効
果も生じる。
【0058】(実施例3)本発明の他の実施例である使
用済燃料の熱エネルギー輸送装置を図3に基づいて以下
に説明する。本実施例は、使用済燃料貯蔵施設の燃料貯
蔵プール内の使用済燃料集合体で発生した熱エネルギー
を食品加工工場で利用するのに好適なシステム構成であ
る。実施例1と同じ構成は同じ符号で示す。当然のこと
ながら、放熱器17及び23は、食品加工工場47内に
設置される。
【0059】本実施例は、実施例1のプール水循環系4
の替りにプール水除熱系44を設けたものである。プー
ル水除熱系44は、ヒートポンプ43(圧縮式)及び熱
交換器47を有する。熱交換器45は、燃料貯蔵プール
3のプール水中に設置される。ヒートポンプ43は、熱
的に、熱交換器45と熱交換器37Cを接続する。ヒー
トポンプ43の管路内には、熱媒体として有機物質が充
填されている。温水循環系11の放熱器17は、食品加
工工場47の乾燥工程の場所に設置される。温水循環系
11の管路12は、管路12A,12E及び12Fを含
む。管路12Aは、熱交換器18と熱交換器37Dを接
続する。管路12Eは、熱交換器37Cと熱交換器37
Dを接続する。管路12Fは、熱交換器37Cから放熱
器17を介して熱交換器18に達する。伝熱管27及び
32は、熱交換器37D内に設置される。
【0060】プール水が保有する熱エネルギーは、熱交
換器45でヒートポンプ43の管路内を流れる有機物質
に伝えられる。更に、この熱エネルギーは、熱交換器3
7C内で管路12内の水に伝えられる。プール水(温度
約40℃)からの熱エネルギーをヒートポンプ43を用
いて昇温することによって、放熱器17へ約90℃の温
水を供給できる。このように90℃の温水が得られるこ
とは、食品加工工場47の乾燥工程での乾燥作業に非常
に好都合である。
【0061】熱交換器45は、プール水が通過する部分
を除いて放射線遮蔽体46で囲まれる。ヒートポンプ4
3内の有機物質は、放射線が照射されると、分解される
ので熱媒体としての機能を発揮できない。放射線遮蔽体
46は、ヒートポンプ43の管路内を流れる有機物質を
使用済燃料集合体41から放出される放射線から守って
いる。このため、ヒートポンプ43の熱媒体である有機
物質の放射線分解が防止されるので、有機物質による熱
移動を十分に行うことができる。放射線遮蔽体46は、
ガンマ線の遮蔽体、またはガンマ線と中性子線の遮蔽体
を組み合せによって構成される。
【0062】冷却系24によるプール水の冷却は、実施
例2で述べたように、バルブ14を閉じバルブ20を開
き配管19を通して熱交換器37Dに水を流すことによ
り行われる。また、冬に、燃料貯蔵プール3内の使用済
燃料集合体から発生する熱エネルギーだけでは必要な熱
エネルギーをまかないきれない場合、海水熱回収系30
で回収した熱エネルギーは、熱交換器37Dで管路内の
水に伝えられる。
【0063】(実施例4)本実施例は、使用済燃料貯蔵
施設の燃料貯蔵プール内の使用済燃料集合体で発生した
熱エネルギーを温室で利用するシステム構成である。こ
のシステム構成を図4に基づいて以下に説明する。
【0064】プール水循環系4及び海水熱回収系30
は、実施例1と実質的に同じ構成である。ただし、プー
ル水循環系4の伝熱管8は、熱交換器37B内に設置さ
れる。海水熱回収系30の伝熱管32は、熱交換器56
内に設置される。
【0065】温水循環系11Bは、管路12A及び12
Dを備える。管路12Aは、熱交換器18と伝熱管16
を接続する。バルブ15,52及び90が、管路12A
に設けられる。管路12Dは、伝熱管と熱交換器18を
接続する。ポンプ13,バルブ50,51及び14及び
放熱器17が、管路12Dに設けられる。配管19は、
管路12Aと、バルブ50とバルブ51との間の管路1
2Dの部分とに接続される。配管55が、バルブ52と
バルブ90との間の管路12Aと、熱交換器56とに接
続される。バルブ54を有する配管53が、バルブ52
の上流側で管路12Aに接続される。熱交換器37Bを
バイパスする配管48は、管路12Aと管路12Dに接
続される。バルブ49が、配管48に設けられる。91
は、管路12A及び12Dに接続される熱輸送設備であ
る。
【0066】本実施例の特徴は、補助熱源系57を有す
ることにある。補助熱源系57は、蒸気発生器58、及
び吸収式ヒートポンプ92を備えている。ポンプ60を
有する循環管路59が、蒸気発生器58と吸収式ヒート
ポンプ92の発生器61を接続する。循環管路59の伝
熱管部が、発生器61内に設けられる。吸収式ヒートポ
ンプ92は、発生器61,凝縮器62,吸収器63を有
する。熱交換器37Bが蒸発器として機能する。
【0067】管路71が、ポンプ13とバルブ50との
間の管路12Dと、バルブ51とバルブ14との間の管
路12Dに接続される。バルブ72及び73が、管路7
1に設けられる。管路71の伝熱管部が、凝縮器62及
び吸収器63内にそれぞれ配置される。
【0068】補助熱源系57を使用するとき、バルブ9
0,50及び51が閉じられる。バルブ49,72及び
73は開いている。管路12A内を流れる水(熱媒体)
は、管路71により凝縮器62及び吸収器63を経て放
熱器17に達する。冷媒(水)及び吸収液(例えば臭化
リチウム)の混合液が、発生器61内に存在する。循環
管路59で導かれた蒸気により発生器61内の水が加熱
され蒸気となる。この蒸気は、配管64を通って凝縮器
62に送られ、管路71内を流れる水によって凝縮され
る。逆に、管路71内を流れる水は加熱される。凝縮器
62内で蒸気の凝縮により生じた水は、配管67により
熱交換器37Bに導かれ、プール水で加熱されて蒸気と
なり、配管69で吸収器63に導かれる。68及び69
はバルブである。発生器61内で水の蒸発により濃度が
上昇した吸収液は、配管66により吸収器63内に導か
れる。この吸収液に熱交換器37Bから導かれた蒸気が
吸収され、凝縮熱が発生する。この凝縮熱は、吸収器6
3内で管路71内を流れる水に伝えられる。
【0069】燃料貯蔵プール3内に貯蔵された使用済燃
料集合体は貯蔵期間が長くなるにつれて発生する崩壊熱
が減少する。使用済燃料集合体から発生する熱エネルギ
ーが小さくなると、この熱エネルギーだけで温室38の
暖房を行うことが困難になる。このような場合には、補
助熱源系57が駆動され、吸収式ヒートポンプ92によ
り温水循環系11Bの水に熱エネルギーが伝えられる。
このため、使用済燃料集合体は貯蔵期間が長くなり崩壊
熱の発生量が減少した場合でも、温室38の暖房を行う
ことができる。補助熱源系57は、貯蔵されている使用
済燃料集合体の崩壊熱の減衰度合に応じて増設が可能で
ある。補助熱源系57が駆動した場合でも、プール水は
蒸発器(熱交換器37B)の加熱源に用いられる。この
ため、この加熱源を別途設ける必要がない。
【0070】燃料貯蔵プール3内に貯蔵された使用済燃
料集合体から発生する崩壊熱で温室38の暖房がまかな
えるときは、プ−ル水の保有する熱エネルギーが、プー
ル水循環系4から伝熱管16を介して温水循環系11B
内の水に伝えられる。このとき、バルブ49,72,7
3及び53は、閉じられている。バルブ52,90,5
0,51,14及び15は開いている。伝熱管16内に
伝えられた熱エネルギーは、管路12Dによって放熱器
17及び熱交換器18に伝えられる。流量調節弁20
は、実施例1で述べたように、温室38の温度調節をす
るときに開けられる。更には、本実施例では、配管19
及び放熱器21の系統が実施例1の冷却系24の機能を
発揮する。すなわち、夏のように使用済燃料集合体から
発生する熱エネルギーの利用度が低下した場合、流量調
節弁20が開き、プール水の保有する熱は放熱器21か
ら外部環境に放出される。
【0071】海水熱回収系30が駆動されるときには、
バルブ52が閉じられ、バルブ54が開けられる。管路
12A内の水は、配管53を通って熱交換器56に達す
る。個々で、熱エネルギーを吸収した水は、配管55を
経てバルブ52の下流側で管路12Aに流入する。
【0072】本実施例は、実施例1のプール水循環系
4,温水循環系11,残存熱エネルギー回収系22,冷
却系24及び海水熱回収系30で得られる効果を生じ
る。
【0073】また、本実施例は、熱輸送設備91を備え
ているので、温室等の熱エネルギーの利用設備を必要に
応じて増設できる。すなわち、燃料貯蔵プール3内に貯
蔵された使用済燃料集合体の体数の増加に併せて熱利用
設備の増設が可能となる。これは、燃料貯蔵プール3内
に貯蔵された使用済燃料集合体の体数が少ないときにお
いて、複数の熱利用設備の稼働による熱エネルギーの不
足を解消することもできる。
【0074】更に、本実施例は、使用済燃料プールの上
面にプール全面を覆う蓋48を設置する。蓋48の設置
により、放熱器21を経ないで直接自然界に放出される
熱量を減少できる。すなわち、使用済燃料貯蔵施設1内
の空調により外部に放出される熱量が減少する。このた
め、使用済燃料集合体から発生する崩壊熱の利用率が向
上し、熱利用設備で利用される熱エネルギーを増大でき
る。蓋48は、実施例1,2及び3においても適用可能
である。
【0075】(実施例5)以上に述べた実施例は湿式燃
料貯蔵設備に対するものであるが、本発明は乾式燃料貯
蔵設備に対しても適用できる。乾式燃料貯蔵設備に適用
した実施例である使用済燃料の熱エネルギー輸送装置を
以下に述べる。
【0076】乾式燃料貯蔵設備は、図5に示すように、
コンクリート製の乾式燃料貯蔵建屋74を有する。乾式
燃料貯蔵建屋74は、天井スラブ75と床スラブ76の
間に燃料貯蔵室77を有する。多数の収納管82は、燃
料貯蔵室77内に配置される。これらの収納管82は、
上端部が天井スラブ75に保持され、天井スラブ75か
ら下方に向かって延びている。燃料貯蔵室77は、空気
流入ダクト78を介して外部環境に開放している空気取
り入れ口79に連絡される。燃料貯蔵室77は、空気排
出ダクト80に連絡される。空気排出ダクト80は、空
気排出口81から外部環境に連絡される。使用済燃料集
合体は、収納管82内に収納されている。空気取り入れ
口79から流入した空気は、空気流入ダクト78を介し
て燃料貯蔵室77内に流入する。この空気は、燃料貯蔵
室77内を水平方向に流れ、収納管82内の使用済燃料
集合体を冷却する。温度が上昇した空気は、空気排出ダ
クト80を通り空気排出口81から外部環境に放出され
る。燃料貯蔵室77内の温度は空気流入ダクト78側で
低く、空気排出ダクト80側で高くなる。
【0077】本実施例に用いられる乾式燃料貯蔵建屋7
4は、コンクリート製の天井スラブ75及び床スラブ7
6の燃料貯蔵室77側に金属性のライナ板88が設置さ
れる(図6参照)。更に空気排出ダクト80のコンクリ
ート壁の内側にも、ライナ板88が設置される。
【0078】水を供給する配管83は配管84及び85
に分岐される。配管84は、収納感82の相互間で天井
スラブ75内に、及び空気排出ダクト80のコンクリー
ト壁内に埋設される。配管85は、床スラブ76及び空
気排出ダクト80のコンクリート壁内に埋設される。配
管83及び85は、空気排出ダクト80で空気排出口8
1付近に設けられたコイル状の熱回収器86に接続され
る。配管87が熱回収器86に接続される。天井スラブ
75,床スラブ76及び空気排出ダクト80のコンクリ
ート壁内には、図6及び図7に示すように、金属性の熱
伝導体89が水平方向及び垂直方向に交差した状態で埋
設されている。熱伝導体89は、ライナ板88及び配管
(例えば配管84)に取り付けられる。熱伝導体89に
よって、燃料貯蔵室77及び空気排出ダクト80内の熱
が、配管84及び85により伝わりやすくなる。
【0079】本実施例の使用済燃料の熱エネルギー輸送
装置は、図2において、使用済燃料貯蔵施設1の替りに
乾式燃料貯蔵建屋74を用いたものである。本実施例
は、配管83及び87を、図2の構成において、管路1
2B及び12Cに接続した構成を有する。
【0080】配管84及び85内を流れて温度が高くな
った温水は、熱回収器86で更に温度が上昇され、温室
38内の放熱器17及び熱交換器18に導かれる。この
ようにして、乾式燃料貯蔵建屋74内に貯蔵された使用
済燃料集合体から発生する熱エネルギーを温室38の暖
房に有効に活用できる。本実施例は、図2の実施例でえ
られる効果を生じる。なお、本実施例では熱回収器86
を設けているので、煙突の高さを従来の乾式燃料貯蔵設
備よりも低くできる。
【0081】図4の構成において、使用済燃料貯蔵施設
1の替りに図5の乾式燃料貯蔵建屋74を用いた場合に
は、配管83及び87を伝熱管8に接続し、伝熱管8を
除いたプール水循環系4の構成を削除したものとなる。
この構成は、図4の実施例で生じる効果を得ることがで
きる。また、図3の構成において、使用済燃料貯蔵施設
1の替りに図5の乾式燃料貯蔵建屋74を用いた場合に
は、配管83及び87を熱交換器37C内に設けられた
伝熱管に接続した構成となる。図3の熱交換器45は不
要である。この場合、配管83,84,85及び87,
熱回収器86、及び熱交換器37C内に設けられた伝熱
管は、ヒートポンプ43の構成要件となる。この構成
は、図3の実施例で生じる効果を得ることができる。
【0082】実施例5は、乾式燃料貯蔵設備として、開
放型のボールト式貯蔵施設を例にして説明している。外
気を直接貯蔵庫内に呼び込まない密閉型ボールト式貯蔵
施設,使用済燃料を密封した金属製容器単位でコンクリ
ートモジュール中に貯蔵するコンクリートサイロ式及び
コンクリートキャスク式の貯蔵施設等の乾式燃料貯蔵設
備にも、実施例5で述べた使用済燃料の熱エネルギー輸
送装置の技術思想を適用可能である。
【0083】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、残存熱エネル
ギー回収手段が設けられるので、残存熱エネルギー回収
手段の位置から、熱エネルギー取り出し手段から伝えら
れる熱エネルギーを受け取る位置までの間における部分
の熱輸送手段への保温材の取り付けに要する時間を短縮
できかつ使用済燃料集合体で発生する熱エネルギーの利
用割合を増大できる。
【0084】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果を生じると共に、残存熱エネルギー回収手段がヒ
ートポンプであることにより、使用済燃料集合体で発生
する熱エネルギーの利用割合を更に増大できる。
【0085】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の効果を生じると共に、自然界に存在する熱エネルギー
を有効活用でき、使用済燃料集合体で発生する熱エネル
ギーだけでは不足する可能性がある冬において、熱利用
施設における熱エネルギーの需要を満たすことができ
る。
【0086】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
の効果を生じると共に、外部環境の潜在エネルギーの回
収効率が向上する。
【0087】請求項5の発明によれば、請求項1の発明
の効果を生じると共に、熱利用施設における熱エネルギ
ーの需要が低下したときにおいても、貯蔵されている使
用済燃料集合体の冷却を行うことができる。
【0088】請求項6の発明によれば、請求項1または
請求項5の発明の効果を生じると共に、補助熱源手段を
設けることによって、使用済燃料集合体の崩壊熱が減少
した場合でも、熱利用施設における熱エネルギーの需要
を満たすことができる。
【0089】請求項7の発明によれば、請求項6の発明
の効果を生じると共に、補助熱源手段に必要な加熱源の
容量を小さくできる。
【0090】請求項8の発明によれば、請求項1の発明
の効果を生じると共に、使用済燃料の熱エネルギー輸送
装置の構造を単純化できる。
【0091】請求項9の発明によれば、請求項1,請求
項3,請求項5または請求項6の発明の効果を生じると
共に、ヒートポンプ内の有機物質の放射線分解を防止で
きるので、ヒートポンプの熱移動の機能を十分に発揮さ
せることができる。
【0092】請求項10の発明は、請求項1,請求項
3,請求項5または請求項6の発明の効果を生じる。
【0093】請求項11の発明によれば、請求項10の
発明の効果を生じると共に、熱エネルギーの貯蔵が可能
であり、かつプール水の不均一な温度上昇が回避でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である使用済燃料の熱
エネルギー輸送装置の構成図である。
【図2】本発明の他の実施例である使用済燃料の熱エネ
ルギー輸送装置の構成図である。
【図3】本発明の他の実施例である使用済燃料の熱エネ
ルギー輸送装置の構成図である。
【図4】本発明の他の実施例である使用済燃料の熱エネ
ルギー輸送装置の構成図である。
【図5】本発明の他の実施例である使用済燃料の熱エネ
ルギー輸送装置における乾式燃料貯蔵設備の部分の縦断
面図である。
【図6】図5の天井スラブの部分の縦断面図である。
【図7】図6のVII−VII断面図である。
【符号の説明】
1…使用済燃料貯蔵施設、3…燃料貯蔵プール、4…プ
ール水循環系、11,11A,11B…温水循環系、1
7,21,23…放熱器、22…残存熱エネルギー回収
系、24…冷却系、30…海水熱回収系、31,43…
ヒートポンプ、38…温室、42…金属製容器、44…
プール水除熱系、46…放射線遮蔽体、47…食品加工
工場、48…蓋、57…補助熱源系、74…乾式燃料貯
蔵建屋、75…天井スラブ、76…床スラブ、80…空
気排出ダクト、84,85…配管、92…吸収式ヒート
ポンプ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G21F 9/36 541 G21F 9/36 541H (72)発明者 小田 将史 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 電力・電機開発 本部内 (56)参考文献 特開 平7−333385(JP,A) 特開 昭63−256896(JP,A) 実開 平6−78898(JP,U) 実開 昭61−83849(JP,U) 実開 昭60−59999(JP,U) SHAVER B O,et.a l.,”Industrial hea ting and cooling f rom stored spent n uclear power plant fuel.”,Ind Heat,V ol.47,No.11,p.30,32 (1980) ARITOMI M,et a l.,”Conceptural st udy on interim sto rage system to uti lize waste heat fr om spent fuel and high−level waste." Proc 1989 Jt Int Was te Manag Conf Vol. 2 p.297−305(1989) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 9/06 F24D 3/02 F24D 7/00 G21D 9/00 G21F 9/36 541 JICSTファイル(JOIS)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用済燃料集合体を貯蔵する設備から、前
    記使用済燃料集合体で発生した熱エネルギーを取り出す
    手段と、前記熱エネルギー取り出し手段から伝えられる
    前記熱エネルギーを受け取った熱媒体が内部を流れ、閉
    ループ状になっている熱輸送手段と、熱利用施設に設け
    られ、前記熱輸送手段に設けられた第1放熱部と、前記
    熱媒体の流れ方向において前記第1放熱部よりも下流側
    に設置され、前記熱輸送手段との間の熱交換により前記
    熱媒体中に残存する熱エネルギーを回収する残存熱エネ
    ルギー回収手段と、前記熱利用施設に設けられ、前記残
    存熱エネルギー回収手段により回収された前記熱エネル
    ギーを放出する第2放熱部とを備えたことを特徴とする
    使用済燃料の熱エネルギー輸送装置。
  2. 【請求項2】前記残存熱エネルギー回収手段がヒートポ
    ンプである請求項1の使用済燃料の熱エネルギー輸送装
    置。
  3. 【請求項3】外部環境の流体が保有する潜在熱エネルギ
    ーを回収し、前記熱輸送手段内の前記熱媒体に伝える熱
    エネルギー回収手段を備えた請求項1の使用済燃料の熱
    エネルギー輸送装置。
  4. 【請求項4】前記熱エネルギー回収手段が、前記熱媒体
    に熱エネルギーを伝えるヒートポンプを含んでいる請求
    項3の使用済燃料の熱エネルギー輸送装置。
  5. 【請求項5】前記熱エネルギー取り出し手段から前記熱
    エネルギーを受け取り、この熱エネルギーを外部環境に
    放出する手段を備えた請求項1の使用済燃料の熱エネル
    ギー輸送装置。
  6. 【請求項6】熱エネルギー発生手段、及び前記熱エネル
    ギー発生手段で得られた熱エネルギーを前記熱輸送手段
    の前記熱媒体に伝える伝熱手段を有する補助熱源手段を
    備えた請求項1または請求項5の使用済燃料の熱エネル
    ギー輸送装置。
  7. 【請求項7】前記補助熱源手段の前記伝熱手段が、吸収
    式ヒートポンプを含んでおり、前記吸収式ヒートポンプ
    の加熱源の1つとして前記熱エネルギー取り出し手段か
    ら伝えられる熱エネルギーを用いる構成である請求項6
    の使用済燃料の熱エネルギー輸送装置。
  8. 【請求項8】熱利用施設に設けられ第1放熱部と、前記
    熱利用施設に設けられた第2放熱部と、使用済燃料集合
    体貯蔵設備内の使用済燃料集合体より発生した熱エネル
    ギーを受け取った熱媒体を、前記使用済燃料集合体貯蔵
    設備から前記第1放熱部を経て前記使用済燃料集合体貯
    蔵設備へと導く熱輸送手段と、前記熱媒体の流れ方向に
    おいて前記第1放熱部よりも下流側に設置され、前記熱
    輸送手段との間の熱交換により前記熱媒体中に残存する
    熱エネルギーを回収しこの回収した熱エネルギーを前記
    第2放熱部に伝える残存熱エネルギー回収手段とを備え
    たことを特徴とする使用済燃料の熱エネルギー輸送装
    置。
  9. 【請求項9】前記使用済燃料集合体貯蔵設備が燃料貯蔵
    プールを有する貯蔵設備であり、前記熱エネルギー取り
    出し手段は前記燃料貯蔵プール内のプール水から前記熱
    エネルギーを受け取るヒートポンプであり、前記ヒート
    ポンプの前記燃料貯蔵プール内の部分に、放射線遮蔽体
    を設ける請求項1,請求項3,請求項5または請求項6
    の使用済燃料の熱エネルギー輸送装置。
  10. 【請求項10】前記使用済燃料集合体貯蔵設備が燃料貯
    蔵プールを有する貯蔵設備であり、前記熱エネルギー取
    り出し手段は、前記燃料貯蔵プール内のプール水を前記
    燃料貯蔵プール外に導き前記燃料貯蔵プールに戻す管路
    を有するプール水循環手段であり、 前記プール水循環手段に設けられ前記熱輸送手段内の前
    記熱媒体に前記プール水が保有している前記熱エネルギ
    ーを伝える伝熱手段を有する請求項1,請求項3,請求
    項5または請求項6の使用済燃料の熱エネルギー輸送装
    置。
  11. 【請求項11】前記プール水循環手段は、前記管路のう
    ち前記燃料貯蔵プールから前記伝熱手段に前記プール水
    を導く部分に、第1バルブを設け、前記プール水の流れ
    方向において前記第1バルブの上流側の前記管路の部分
    と、前記伝熱手段から前記燃料貯蔵プールに向かって前
    記プール水が流れる前記管路の部分とを、第2バルブを
    有する管路で接続した請求項10の使用済燃料の熱エネ
    ルギー輸送装置。
  12. 【請求項12】前記使用済燃料集合体貯蔵設備が内部に
    燃料貯蔵室を有する乾式燃料貯蔵設備であり、前記熱エ
    ネルギー取り出し手段が、前記乾式燃料貯蔵設備のコン
    クリート壁に設けられかつ内部に熱媒体が流れる管路を
    含んでいる請求項1,請求項3,請求項5または請求項
    6の使用済燃料の熱エネルギー輸送装置。
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