JP3111629B2 - 紡糸パック収納装置 - Google Patents

紡糸パック収納装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成繊維原料溶融物か
ら繊維を製造する紡糸機に係り、特に、交換のために紡
糸機の紡糸ヘッドから取り外した使用済み紡糸パックを
回収し、また、前記紡糸ヘッドに装着する新たな紡糸パ
ックを待機させておくための紡糸パック収納装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】合成繊維原料、例えばポリエステルの溶
融物から繊維を製造するためには、300℃に加熱した
溶融物を、300℃に加温してある濾過層に通し、ノズ
ルから押出し固化させ繊維にしている。従来、この繊維
の製造を行う紡糸機には、上述の濾過層とノズルとを一
つにした紡糸パックが取り付けられている。この紡糸パ
ックの上面には、合成繊維原料溶融物を流入する流入孔
が設けられ、また、その内部には、流入孔に連通した濾
過層が設けられている。この濾過層は、40〜180メ
ッシュの砂を濾過材として構成している。また、この濾
過層の下部すなわち、紡糸パックの下面側には、ノズル
が取り付けられて構成されており、その重量は、数十Kg
になる。紡糸機に取り付けられたこの紡糸パックの流入
孔から流入された合成繊維原料溶融物は、濾過層を通り
ノズルから押出されて、繊維を生成する。しかし、紡糸
パックの濾過層は連続使用されるため、その層に異物が
堆積されて濾過不良となるので、紡糸パックは所定の周
期で交換されている。
【0003】この紡糸パックの交換作業は、従来、以下
のように行われている。まず、交換用の紡糸パックを複
数個、紡糸機の近くに待機しておき、一方、使用済みの
紡糸パックを回収する台車を用意しておく。このとき、
交換用の紡糸パックは、300℃に予熱しておく必要が
あるため、保温箱に収納され、加熱された状態で待機さ
せている。これは、上述したように、合成繊維の製造過
程では、濾過層が300℃に加温されていなければなら
ないからである。
【0004】次に、紡糸パックの交換作業は、紡糸機の
紡糸ヘッドから使用済みの紡糸パックを取り外し、取り
外した使用済み紡糸パックを助力装置の移動プレートに
載置して回収用台車まで運び、使用済み紡糸パックを台
車に載せ換える。次に、待機させている紡糸パックを保
温箱から取り出し、取り出した交換用紡糸パックを助力
装置の移動プレートに載置して紡糸ヘッドまで運び、交
換用紡糸パックを紡糸ヘッドに取り付ける。
【0005】ここで、紡糸ヘッドから回収用台車まで、
また、保温箱から紡糸ヘッドまで、それぞれ紡糸パック
を運ぶときに、助力装置を使うのは、交換用の紡糸パッ
クも使用済みの紡糸パックも共に300℃近くの高温で
あり、さらに、上述したようにその重量も重く、しか
も、紡糸機の紡糸パック装着位置は、床面から2m前後
の高い位置にあるので、人手によって、これらの紡糸パ
ックを運ぶのは困難だからである。
【0006】しかしながら、上述の構成で紡糸パックの
交換作業を行った場合、以下のような問題点がある。ま
ず、交換作業に多くの要員が必要であり、しかも、交換
作業に長時間を要することとなり、作業効率が悪いとい
う問題がある。また、このようなに交換作業に長時間を
要していたのでは、その間に高温に予熱された交換用の
紡糸パックの熱損失を招き、紡糸開始時に多量の不良糸
を紡糸しなければならないという問題もある。
【0007】そこで、上述のような問題を解決するため
に、従来、例えば、特開昭60−9907号公報に示すような
紡糸パック交換装置が提案されている。この装置は、保
温箱と、各種のハンドとによって構成されている。この
保温箱には、複数個の収納穴が開孔されており、この収
納穴には、予め交換用の紡糸パックが収納されていて、
所定温度に保温されている。この装置による紡糸パック
の交換作業は、各種のハンドを使って、使用済みの紡糸
パックを取り外し、前述の収納穴に収納し、次に、各種
のハンドを使って、収納穴に収納された交換用の紡糸パ
ックを紡糸ヘッドに取り付けることにより行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、従来装置により紡糸パックの交換作業
を行った場合、まず、使用済みの紡糸パックを収納穴
に、紡糸パックのノズル部分を下にして収納してしまう
ので、その紡糸パックのノズルの掃除を行うためには、
使用済みの紡糸パックを保温箱から取り出してから行わ
なければならず、その作業が煩雑であるという問題があ
る。また、使用済みの紡糸パックを保温箱に収納するの
で、使用済みの紡糸パックの中に残留していた合成繊維
原料溶融物が流れ出すという問題もある。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、使用済みの紡糸パックのノズル部分の
清掃を容易に行え、かつ、使用済み紡糸パック内の残留
物の流出を防止するとともに交換用の紡糸パックの保温
を損なわず、しかも、交換作業の効率の向上を図ること
ができる紡糸パック収納装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、本発明は、紡糸機に新たに装着するための、紡糸原
料流入孔と濾過層とノズルとを備えた交換用紡糸パック
と、前記紡糸機から取り外した、紡糸原料流入孔と濾過
層とノズルとを備えた使用済み紡糸パックとを収納して
おく紡糸パック収納装置であって、複数個の前記交換用
紡糸パックを収納しておく交換用紡糸パック収納部と、
複数個の前記使用済み紡糸パックを収納しておく使用済
み紡糸パック収納部と、をそれぞれ別個に備え、前記交
換用紡糸パック収納部は、周囲が保温された保温箱と、
前記保温箱内を所定の温度に保持する温度保持機構と、
前記保温箱から取り出された前記交換用紡糸パックを載
置しておく供給部と、前記交換用紡糸パックを前記保温
箱へ搬入し、および、前記保温箱から前記供給部に搬出
する交換用紡糸パック搬送機構と、を備え、また、前記
使用済み紡糸パック収納部は、前記紡糸機から取り外さ
れた使用済み紡糸パックを受け取る受け取り部と、前記
受け取り部に受け取られた使用済み紡糸パックを回動さ
せる回動機構と、前記使用済み紡糸パックを複数個、開
放状態で収納しておく収納部と、前記使用済み紡糸パッ
クを受け取り部から前記収納部内に、および、前記収納
部内を搬送させる使用済み紡糸パック搬送機構と、を備
えたものである。
【0011】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。交換用紡糸
パック収納部と使用済み紡糸パック収納部とを別個に備
えており、複数個の交換用紡糸パックと複数個の使用済
み紡糸パックとはそれぞれの収納部に収納される。
【0012】各収納部では、それぞれの紡糸パックが以
下のように収納される。まず、交換用紡糸パック収納部
では、複数個の交換用の紡糸パックを保温箱内に収納し
ておく。この保温箱内は、温度保持機構によって所定温
度に保持されている。
【0013】紡糸パックの交換時には、上述の保温箱に
収納されている交換用の紡糸パックの内、供給部側に収
納されている紡糸パックが、交換用紡糸パック搬送機構
によって保温箱の外に取り出され、供給部に載置され
る。供給部に載置された交換用紡糸パックは、紡糸ヘッ
ドに運ばれて取り付けられる。また、新たな交換用紡糸
パックは、交換用紡糸パック搬送機構によって上述の保
温箱内へ搬送されて収納される。
【0014】次に、使用済み紡糸パック収納部では、紡
糸ヘッドから取り外された使用済み紡糸パックは、受け
取り部で受け取られる。このとき、使用済み紡糸パック
のノズル部分は、床面方向を向いている。このように受
け取られた使用済み紡糸パックは回動機構によって回転
させられて、ノズル部分は正面方向を向けられる。これ
により、紡糸ヘッドから取り外された直後の高温状態で
使用済み紡糸ヘッドのノズル部分の清掃を行うことがで
きる。そして、ノズル部分の清掃が終了した使用済み紡
糸パックは、回動機構によってもとの状態の戻され、収
納部に収納される。この収納部は、複数個の使用済み紡
糸パックが収納できるスペースを有している。また、収
納部では、開放状態で収納されるので、使用済みの紡糸
パックの中に残留していた合成繊維原料溶融物は固化し
て、その流出が防止できる。さらに、受け取り部、収納
部内の間の使用済み紡糸パックの搬送は、使用済み紡糸
パック搬送機構によって行われるので、作業効率の向上
を図ることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。まず、本実施例に係る紡糸パック収納装置の構
成を図1ないし図3を参照して説明する。図1は実施例
装置の全体平面図、図2は図1のA−A矢視断面図、図
3は図1のB−B矢視断面図である。本実施例装置は、
交換用紡糸パック収納部Fと使用済み紡糸パック収納部
Gとによって構成されている。また、図1に示すよう
に、この交換用紡糸パック収納部Fと使用済み紡糸パッ
ク収納部Gとは、並設されており、図2、図3に示すよ
うに、本実施例装置は支持部S1 、S2 、S3 、S4
よって床面に固定されている。以下、各部の構成を詳細
に説明する。
【0016】まず、交換用紡糸パック収納部Fの構成に
ついて説明する。交換用紡糸パック収納部Fは、大きく
分けて、交換用紡糸パック搬入部1と保温箱2と供給部
3および、交換用紡糸パック搬送機構4とによって構成
されている。
【0017】交換用紡糸パック搬入部1には、図2に示
すように、収納ハンド11が取り付けられている。この
収納ハンド11は、エアーシリンダー12のロッド13
の先端に収納プレート14が取り付けられて構成されて
いる。エアーシリンダー12は、交換用紡糸パック搬入
部1に立設されて取り付けられており、ロッド13を伸
縮させることにより、図2の想像線に示すように、収納
プレート14がZ方向に昇降するように構成されてい
る。なお、ロッド13の伸縮は、図示しない交換用紡糸
パック供給機によって図2に示すような位置に供給され
た交換用紡糸パックPを収納プレート14上に載置でき
る位置(供給位置K)と、収納プレート14上に載置さ
れた交換用紡糸パックPをチェーンコンベア41a、4
1bに載せ換えることができる位置(搬入位置I)との
間で行なえるように調節されている。
【0018】保温箱2は、周囲が保温材によって形成さ
れ、交換用紡糸パック搬入部1側に搬入用の扉21が、
供給部3側に搬出用の扉22がそれぞれ設けられてい
る。この保温箱2内は、温度保持機構としてのヒーター
23によって温度が約300℃に保持されている。ま
た、扉21は図示しないエアーシリンダー、扉22はエ
アーシリンダー24のロッドの伸縮によってそれぞれ開
閉させられるように構成されている。扉21の開閉は、
図示しない制御部によって、チェーンコンベア41a、
41bが、交換用紡糸パックPを保温箱2に搬入する動
作に同期して行われるように構成されている。また、扉
22の開閉も同様に図示しない制御部によって、チェー
ンコンベア41a、41bが、保温箱2から供給部3に
2個の交換用紡糸パックPを搬出する動作に同期して行
われるように構成れている。なお、これらの動作につい
ては後述する。保温箱2内には、2個を一組として8組
ぶんの合計16個の交換用の紡糸パックPK1〜PK16
2列に収納可能である。この2列の横同士の交換用の紡
糸パック、例えば、交換用の紡糸パックPK1、PK2が一
組となって扉21から保温箱2に順次搬入され、また、
扉22から供給部3に搬出される。保温箱2内に収納さ
れている交換用の紡糸パックPは、それぞれチェーンコ
ンベア41a、41bの上に載置されて保温箱2内を搬
送されるように構成されている。なお、保温箱2の周囲
の保温材は、並置している使用済み紡糸パック収納部G
との間の断熱材としても機能している。
【0019】供給部3には、図1に示すように、支持部
材31bを真ん中にしてその左右に支持部材31a、3
1cが配置され、また、図2に示すように、チェーンコ
ンベア41a、41bの搬出位置O側が高くなるように
傾斜されて取り付けられている。支持部材31a、31
cは、それぞれ支持部材31bに対向する側面に複数個
の短長のローラが等間隔に取り付けられている。また、
支持部材31bは、その両側面に、支持部材31a、3
1cに取り付けられたローラと同様のローラを、支持部
材31a、31cに取り付けられたローラに対応するよ
うに取り付けられている。また、支持部材31a〜31
cの低位置側には、ストッパー32a、32b、32c
が取り付けられている。
【0020】保温箱2から搬出されてきた2個の交換用
紡糸パックPは、搬出位置Oで、支持部材31a〜31
cに取り付けられたローラの上に載せ換えられ、支持部
材31a〜31cの傾斜に従って、移動させられ、スト
ッパー32a、32b、32cによって動きが止められ
る。このとき、各交換用紡糸パックPの下面の両端部の
みがローラに支持された状態で、図示しない紡糸機への
交換作業のために待機させられる。
【0021】交換用紡糸パック搬送機構4は、図1に示
すような2本のチェーンコンベア41a、41bが、搬
入位置Iから保温箱2内を介して搬出位置Oまでにおい
て、2個の交換用紡糸パックPを同時に搬送するため
に、それぞれ図2に示すように、交換用紡糸パック収納
部F内に配設されている。このチェーンコンベア41
a、41bは、図2に示すモーター42によって、同期
して駆動される。また、モーター42は、図示しない搬
入ボタン、搬出ボタンによって始動し、、図示しない制
御部によって、交換用紡糸パックPを保温箱2へ搬入
し、また、保温箱2から供給部3へ搬出するための、予
め定められた動作を行うように構成されている。なお、
これら動作については後述する。
【0022】次に、使用済み紡糸パック収納部Gの構成
について説明する。使用済み紡糸パック収納部Gは、大
きく分けて、使用済み紡糸パック受け取り部5と収納部
6とによって構成されている。
【0023】使用済み紡糸パック受け取り部5には、図
1に示すように、支持部材51bを真ん中にしてその左
右に支持部材51a、51cが配置され、また、ローラ
コンベア61a、61bの搬入位置H側が若干低くなる
ように傾斜されて取り付けられている。支持部材51a
〜51cには、それぞれ上述した供給部3の支持部材3
1a〜31cに取り付けられたローラと同様のローラ
が、同じような配置で取り付けられている。また、この
支持部材51a〜51cには支軸52と作用軸53とが
架設されており、作用軸53にはエアーシリンダー54
のロッドの先端が取り付けられている。このエアーシリ
ンダー54のロッドが伸縮することによって、図3に示
すθ1 方向に各支持部材51a〜51cが同期して、回
動するようになっている。
【0024】また、使用済み紡糸パック受け取り部5に
は、図1に示すように、ストッパー55a、55bが、
それぞれ支持部材51aと51bおよび、51bと51
cの間に挟まれた配置で取り付けられている。このスト
ッパー55a、55bには図5に示すように、支軸56
と作用軸57とが架設されており、作用軸57にはエア
ーシリンダー58のロッドの先端が取り付けられてお
り、このエアーシリンダー58のロッドが伸縮すること
によって、図5(a)に示すθ2 方向に各ストッパー5
5a、55bが同期して、回動するようになっている。
なお、エアーシリンダー54、58は、本発明における
回動機構に相当する。また、これらのエアーシリンダー
54、58の駆動は、図示しない反転ボタンと復帰ボタ
ンとによって始動され、それぞれのボタンごとの所定の
動作を行う。この動作については後述する。
【0025】図示しない紡糸機から取り外された2個の
使用済み紡糸パックPは、支持部材51a〜51cに取
り付けられたローラの上に載せられる。このとき、各使
用済み紡糸パックPは、図5(a)に示すように、その
下面の両端部のみがローラに支持され、また、ストッパ
ー55a、55bによって収納部6側の側面が支持され
た状態で、紡糸パックPの下面のノズル部分の清掃のた
めに待機させられる。
【0026】収納部6には、ローラコンベア61a、6
1bが、上述した使用済み紡糸パック受け取り部5側を
高くして、図3に示すように、傾斜して取り付けられて
いる。このローラコンベア61a、61bの低位置側に
は、ストッパー62a、62bが取り付けられている。
また、ローラコンベア61a、61bの搬入位置H付近
には、使用済み紡糸パック受け取り部5から送り出され
た2個の使用済み紡糸パックPが、ローラコンベア61
a、61b上を通過したことをそれぞれ検出するための
図示しないセンサが、ローラコンベア61a、61bの
両辺に設置されている。使用済み紡糸パック受け取り部
5から収納部6に搬入された2個の使用済み紡糸パック
Pは、ローラコンベア61a、61b上を傾斜に従って
自重により低位置側に滑り下り、ストッパー62a、6
2bによって受け止められて収納される。このようにし
て、収納部6には、16個の使用済み紡糸パック(図3
に示すPS1〜PS15 ×2)が収納することができるよう
に構成されている。なお、このように傾斜して設置され
たローラコンベア61a、61bは、本発明における使
用済み紡糸パック搬送機構に相当する。
【0027】次に、上述の構成を有する実施例装置の動
作を図4ないし図6を参照して説明する。図4は紡糸パ
ック受け取り部に紡糸パックが載置される状態を示す
図、図5は使用済み紡糸パック受け取り部の回動動作を
説明する図、図6は紡糸パック交換に用いられる助力装
置を示す図である。
【0028】まず、紡糸機Sから取り外した使用済み紡
糸パックPを使用済み紡糸パック収納部Gに収納する際
の実施例装置の動作を説明する。
【0029】作業者は、図6に示すように紡糸機Sに取
り付けられている複数個の紡糸パックPの内、交換を行
う紡糸パックPを取り外して、助力装置Jを使って、受
け取り部5まで運ぶ。なお、紡糸パックPの取替えは、
糸パックPの濾過不良を考慮して、所定の周期で行われ
る。
【0030】ここで、助力装置Jの構成は、図6に示す
ように、本体71の上部にアーム72が取り付けられて
おり、アーム72にはアーム73が継ぎ部材74を介し
て取り付けられている。アーム73には、図4に示すよ
うに2個の載置プレート76a、76bが取り付けられ
ているとともに、ダンパー75によって支えられてい
る。また、載置プレート76の下面には、作業者が載置
プレート76を移動させるための握り部77が取り付け
られている。さらに、本体71は、台車78上に設置さ
れており、移動可能となっている。
【0031】交換作業において、作業者は助力装置Jの
載置プレート76a、76bの上に紡糸機Sから取り外
した2個の使用済み紡糸パック、例えば、Pn1、Pn2
載置して、図4に示すように、受け取り部5の支持部材
51a〜51c上に滑り込ませるように載置する。載置
された使用済み紡糸パックPは、図5(a)に示すよう
に、支持部材51a〜51cに取り付けられたローラ上
を滑り、ストッパー55a、55bによって受け止めら
れ、保持される。
【0032】この状態のときに作業者は、図示しない反
転ボタンを押すことによってエアーシリンダー54のロ
ッドを伸長させ、図5(b)に示すように、支持部材5
1a〜51cとともに保持している使用済み紡糸パック
Pをθ1 方向に90°回転させる。これにより、使用済
み紡糸パックPの下面が、正面方向を向けられるので、
ノズル部分の清掃を容易に行うことができる。
【0033】ノズルの清掃が終了すると、作業者は、図
示しない復帰ボタンを押す。この指示により、使用済み
紡糸パックPは、図5(a)の状態に復帰し、さらに、
エアーシリンダー58のロッドを伸長させてストッパー
55a、55bを、図5(a)の想像線に示す位置ま
で、θ2 方向に回転させる。ストッパー55a、55b
が、ローラの下に隠れることによって、使用済み紡糸パ
ックPは収納部6に滑っていく。そして、収納部6に取
り付けられている図示しないセンサによって、使用済み
紡糸パックPが収納部6に入ったことを認識すると、ス
トッパー55a、55bをもとのように復帰させ、次の
使用済み紡糸パックPの受け取りに備える。
【0034】収納部6に入った使用済み紡糸パックは、
傾斜したローラコンベア61a、61b上を自重によっ
て滑り降り、ストッパー62a、62bによって受け止
められ、順次収納されていく。
【0035】次に、保温箱2から交換用紡糸パックPを
取り出して、紡糸機Sに取り付ける際の実施例装置の動
作を説明する。
【0036】保温箱2に収納されている交換用紡糸パッ
クPを取り出すために、作業者は図示しない搬出ボタン
を押す。この指示により、エアーシリンダー24のロッ
ドが伸長して、搬出用の扉22を、図2の想像線に示す
ように押し上げて開き、次に、モーター42が所定の動
作に従って回転し、チェーンコンベア41a、41b上
に載置されている2個の交換用の紡糸パックPを供給部
3に搬出する。そして、交換用の紡糸パックPの搬出が
完了したら、エアーシリンダー24のロッドを戻して搬
出用の扉22を閉じる。
【0037】この動作の詳細を、図1、図2に示すよう
に保温箱2に16個の交換用の紡糸パックPK1〜PK16
が収納されている状態で、交換用の紡糸パックPK15
K1 6 を搬出する場合について説明する。上述のよう
に、搬出用の扉22が開かれている状態で、モーター4
2は3ピッチぶん回転する。ここで、モーター42の1
ピッチぶんの回転量は、保温箱2に収納されている交換
用紡糸パックPを隣の交換用紡糸パックPの載置位置に
移動させるだけの回転量に相当し、例えば、交換用紡糸
パックPK13 をPK15 の載置位置に移動させるモーター
42の回転量が、1ピッチの移動量に相当する。モータ
ー42を3ピッチぶん回転されることにより、次のよう
な動作をする。すなわち、最初の1ピッチぶんの回転
で、交換用紡糸パックPK15 、PK16 は搬出用の扉22
の下あたりまで送られ、次の1ピッチぶんの回転で、交
換用紡糸パックPK15 、PK16 は保温箱2の外に出さ
れ、最後の1ピッチぶんの回転で、交換用紡糸パックP
K15 、PK16 は供給部3の支持部材31a〜31cのロ
ーラ上に押し出される。そして、押し出された交換用紡
糸パックPK15 、PK16 は、支持部材31a〜31cの
ローラ上を滑り降り、ストッパー32a〜32cによっ
て受け止められる。また、モーター42が、上述のよう
に、3ピッチぶん回転することにより、交換用紡糸パッ
クPK1〜PK14 も同時に供給部3方向に送られるので、
これらの交換用紡糸パックPK1〜PK14 を保温箱2に戻
すために、モーター42は2ピッチぶん逆方向に回転す
る。この動作により、交換用紡糸パックPK1〜P
K14 は、1ピッチぶん前へ送り出されたことになり、例
えば、交換用紡糸パックPK13 、PK14 は、搬出前に交
換用紡糸パックPK15 、PK16 が載置されていた位置に
収納されることになる。この状態で、交換用紡糸パック
Pの搬出が完了し、上述のように、搬出用の扉22を閉
じる。そして、次に搬出指示があれば、交換用紡糸パッ
クPK13 、PK14 が上述と同様にして搬出され、以後、
交換用紡糸パックPK1、PK2が搬出するまで繰り返され
る。
【0038】作業者は、供給部3に載置された2個の交
換用紡糸パックPを上述した助力装置Jの載置プレート
76a、76bを、図4に示すように、交換用紡糸パッ
クPの下面にもぐり込ませるようにして、載置プレート
76a、76b上に載置して、紡糸機Sまで運び、紡糸
機Sに取り付ける。
【0039】次に、交換用紡糸パックPを保温箱2に搬
入する際の実施例装置の動作を図1、図2を参照して説
明する。
【0040】交換用紡糸パックPを保温箱2に搬入する
際には、保温箱2には、交換用紡糸パックPが全く収納
されていない状態で行われる。作業者は図示しない搬入
ボタンを押すことにより、図示しないエアーシリンダー
のロッドが伸長して、搬入用の扉21を、図2の想像線
に示すように押し上げて開く。次に、モーター42が所
定の動作に従って回転し、チェーンコンベア41a、4
1b上に交換用紡糸パックPを2個ずつ、保温箱2に収
納し、16個の交換用紡糸パックPの収納が完了した
ら、図示しないエアーシリンダーのロッドを戻して搬入
用の扉21を閉じる。
【0041】この動作の詳細を、図1、図2に示すよう
に保温箱2に16個の交換用の紡糸パックPK1〜PK16
を収納する場合について、説明する。上述のように、搬
入用の扉21が開かれている状態で、収納ハンド11が
収納プレート14の上に収納する最初の2個の交換用紡
糸パックPK15 、PK16 を供給位置Kで図示しない交換
用紡糸パック供給機から受け取り、搬入位置Iでチェー
ンコンベア41a、41b上に載せ換える。そして、モ
ーター42は、2ピッチぶん回転して、1ピッチぶん逆
方向に回転する。モーター42の1ピッチぶんの回転量
は、上述と同じである。また、この状態で、交換用紡糸
パックPK15 、PK16 は、搬入用の扉21の下あたりに
載置されている。次に、交換用紡糸パックPK13 、P
K14 を上述と同様に搬入する。このとき、交換用紡糸パ
ックPK15、PK16 は、図1、図2に示す交換用紡糸パ
ックPK1、PK2の収納位置に、また、交換用紡糸パック
K13 、PK14 は、搬入用の扉21の下あたりに載置さ
れている。以後同様にして、交換用紡糸パックPを保温
箱2に搬入していき、最後の交換用紡糸パックPK1、P
K2を搬入するときには、モーター42は2ピッチぶん回
転して、全ての交換用紡糸パックPK1〜PK16 が保温箱
2内に搬入した状態で、搬入を完了し、上述したよう
に、搬入用の扉21を閉じる。
【0042】なお、上述の実施例では、支持部材S1
4 によって床面に固定するように構成したが、本発明
はこれに限らず、支持部材S1 〜S4 に代わりに車輪を
取り付けて構成し、移動可能とするようにしてもよい。
これにより、紡糸機Sの取り付け場所での移動が可能と
なる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、使用済み紡糸パック受け取り部が回動するこ
とによって、使用済み紡糸パックの下面のノズルを正面
方向に向けることができるので、紡糸機から取り外した
直後に使用済み紡糸パックのノズルの清掃を容易に行う
ことができる。また、使用済み紡糸パックの収納は、開
放状態で行われているので、使用済み紡糸パック内の残
留物の流出が防止される。さらに、交換用紡糸パック収
納部と使用済み紡糸パック収納部とはそれぞれ別個の搬
送機構を備えているので、交換作業をスムーズに行え、
それに伴って作業効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る紡糸パック収納装置の構成を示
す全体平面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図1のB−B矢視断面図である。
【図4】紡糸パック受け取り部に紡糸パックが載置され
る状態を示す図である。
【図5】使用済み紡糸パック受け取り部の回動動作を説
明する図である。
【図6】助力装置を示す図である。
【符号の説明】
P … 紡糸パック F … 交換用紡糸パック収納部 G … 使用済み紡糸パック収納部 1 … 交換用紡糸パック搬入部 2 … 保温箱 3 … 供給部 4 … 交換用紡糸パック搬送機構 5 … 使用済み紡糸パック受け取り部 6 … 収納部 23 … ヒーター(温度保持機構) 54、58 … エアーシリンダー(回動機構) 61a、61b … ローラコンベア(使用済み紡糸パ
ック搬送機構)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紡糸機に新たに装着するための、紡糸原
    料流入孔と濾過層とノズルとを備えた交換用紡糸パック
    と、前記紡糸機から取り外した、紡糸原料流入孔と濾過
    層とノズルとを備えた使用済み紡糸パックとを収納して
    おく紡糸パック収納装置であって、 複数個の前記交換用紡糸パックを収納しておく交換用紡
    糸パック収納部と、 複数個の前記使用済み紡糸パックを収納しておく使用済
    み紡糸パック収納部と、 をそれぞれ別個に備え、 前記交換用紡糸パック収納部は、 周囲が保温された保温箱と、 前記保温箱内を所定の温度に保持する温度保持機構と、 前記保温箱から取り出された前記交換用紡糸パックを載
    置しておく供給部と、 前記交換用紡糸パックを前記保温箱へ搬入し、および、
    前記保温箱から前記供給部に搬出する交換用紡糸パック
    搬送機構と、 を備え、 また、前記使用済み紡糸パック収納部は、 前記紡糸機から取り外された使用済み紡糸パックを受け
    取る受け取り部と、 前記受け取り部に受け取られた使用済み紡糸パックを回
    動させる回動機構と、 前記使用済み紡糸パックを複数個、開放状態で収納して
    おく収納部と、 前記使用済み紡糸パックを受け取り部から前記収納部内
    に、および、前記収納部内を搬送させる使用済み紡糸パ
    ック搬送機構と、 を備えたことを特徴とする紡糸パック収納装置。
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