JP3111095U - アラミド繊維シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 アラミド繊維シートの耐力を容易に識別できるようにする。
【解決手段】アラミド繊維1Yが織り込まれてなるアラミド繊維シート1において、該シートの耐力を示す色が着色された識別用繊維2aが、外部に露出されるように織り込まれている。したがって、該識別用繊維2aの色を見ただけで、アラミド繊維シートの耐力を容易に識別することができる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、アラミド繊維が織り込まれたアラミド繊維シートに関する。
近年、地震対策等のために、煙突や高速道路の橋脚等のような既設のコンクリート構造物を補強する工事が全国各地で行われているが、そのための工法として、アラミド繊維が織り込まれたアラミド繊維シートを利用する工法がある。以下、具体的に説明する。
図5は、アラミド繊維シートを利用して橋脚を補強する様子の一例を示す断面図である。同図(a)に示すような橋脚100の補強を行う場合、まず、該橋脚100の表面に種々の下地処理を施す。次に、同図(b)に示すように、複数のアラミド繊維シート101を橋脚100を覆うように並べて貼り付け、同図(c)に示すように、長尺の別のアラミド繊維シート102を何重にも巻き付ける。そして、巻き付けたアラミド繊維シート102の表面から接着剤(不図示)を含浸させてアラミド繊維シート101,102を固着するようになっていた。
ところで、既設の橋脚の強度は種々異なるが、耐力の高い1種類の規格のアラミド繊維シートをいずれの橋脚にも用いて目標強度を得ようとすると、橋脚によっては目標強度を大きく超えるような過大な補強がされてしまうこととなる。アラミド繊維シートは耐力が高いものほど高価になるため、そのような過大な補強を行うことはコスト的に無駄であった。そこで、耐力の異なる複数の規格のアラミド繊維シートを用意しておいて、補強する橋脚の強度に応じてアラミド繊維シートを使い分ける方法が採られていた。
しかしながら、このように規格の異なるアラミド繊維シートが存在するため、アラミド繊維シートを運搬する際、及び該アラミド繊維シートを工事現場で使用する際にアラミド繊維シートの規格(主に耐力)を容易に識別し得る方法が望まれていた。また、このようなアラミド繊維シートは、長いものでは数十mにも及ぶが、そのように長いアラミド繊維シートであっても規格(主に耐力)を容易に識別し得る方法が望まれていた。
本考案は、耐力等を容易に識別できるアラミド繊維シートを提供することを目的とするものである。
請求項1に係る考案は、図1に例示するものであって、アラミド繊維(1Y)が織り込まれたアラミド繊維シート(1)において、
該シート(1)の耐力を示す色で着色されると共に、少なくとも一部が外部に露出するように織り込まれた識別用繊維(図1(b)の符号2a参照)、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る考案は、請求項1に係る考案において、前記識別用繊維(図1(b)の符号2a参照)が複数本束ねられて形成された識別用繊維束(2)、を備えたことを特徴とする。
請求項3に係る考案は、図3に例示するように、請求項2に係る考案において、前記識別用繊維束(2)が、少なくとも一部が外部に露出するように、該アラミド繊維シートの厚み方向(Z)に複数束併設されてなる、ことを特徴とする。
請求項4に係る考案は、図4に例示するように、請求項2又は3に記載の考案において、前記識別用繊維束(2)が、前記アラミド繊維シート(1)の表面にて互いに離間した状態に、該シート(1)の規格に応じた束数だけ配置されている、ことを特徴とする。
請求項5に係る考案は、図2に例示するように、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の考案において、前記識別用繊維(2a)は、前記アラミド繊維シートの長手方向(Y)に延設された、ことを特徴とする。
なお、括弧内の番号などは、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
請求項1に係る考案によれば、作業者は識別用繊維の色を見てアラミド繊維シートの耐力を容易に識別することができる。
請求項2に係る考案によれば、識別用繊維が複数本束ねられることにより識別用繊維束が形成されているため、その色はより認識され易くなる。
請求項3に係る考案によれば、前記識別用繊維束は、アラミド繊維シートの厚み方向に複数束併設されてなるので、厚いアラミド繊維シートであっても該シート内部に埋もれてしまうことなく、外部から容易に視認することができ、耐力を識別することができる。
請求項4に係る考案によれば、シートの耐力を含む複数の情報を識別用繊維束から取得することも可能となる。
請求項5に係る考案によれば、前記識別用繊維は前記アラミド繊維シートの長手方向に延設されているので、アラミド繊維シートが長くても一部分を見ただけで容易に耐力の識別を行うことができる。
以下、図1乃至図4に沿って、本考案を実施するための最良の形態について説明する。ここで、図1(a)は、本考案に係るアラミド繊維シートの構造の一例を示す平面図であり、図1(b)は、識別用繊維束の構造の一例を示す模式図であり、図2は、本考案に係るアラミド繊維シートの外観の一例を示す外観斜視図であり、図3は、本考案に係るアラミド繊維シートの構造の一例を示す斜視図であり、図4は、本考案に係るアラミド繊維シートの構造の他の例を示す斜視図である。
本考案に係るアラミド繊維シートは、図1(a)に符号1で示すように、横方向Xの横繊維束1Xと、縦方向(長手方向)Yの縦繊維束1Yとが織り込まれて構成されており、横繊維束1X及び縦繊維束1Yの少なくとも一方はアラミド繊維により構成されている。なお、アラミド繊維を横繊維束1X及び縦繊維束1Yの一方だけに用いる場合には、他方の繊維束はポリエステル等にて構成すると良い。
そして、本考案に係るアラミド繊維シート1には、該シートの耐力を示す色で着色された繊維(本明細書においては、“識別用繊維”とする)2aが織り込まれており、少なくとも一部が外部に露出するように配置されている。例えば、アラミド繊維シートに、40tf/m,60tf/m,90tf/m,120tf/mの4ランクの耐力のものを用意する場合、40tf/mの耐力のアラミド繊維シートには例えば赤色の識別用繊維2aを容易に視認できる程度の本数だけ織り込み、60tf/mの耐力のアラミド繊維シートには例えば緑色の識別用繊維2aを容易に視認できる程度の本数だけ織り込み、90tf/mの耐力のアラミド繊維シートには例えば青色の識別用繊維2aを容易に視認できる程度の本数だけ織り込み、120tf/mの耐力のアラミド繊維シートには例えば黒色の識別用繊維2aを容易に視認できる程度の本数だけ織り込むと良い。本考案によれば、上述のように識別用繊維2aの少なくとも一部が外部に露出するように配置されているため、作業者は、その識別用繊維2の色を見てアラミド繊維シートの耐力を容易に識別することができる。ここで、“少なくとも一部が外部に露出”とは、識別用繊維2aが全長に亘って露出されていなくても一部の区間だけが少なくとも露出されていれば足りるという意味である。なお、この識別用繊維2aは、前記アラミド繊維シート1の長手方向Yに延設されるように配置すると良い(図2参照)。そのようにした場合には、アラミド繊維シートが長くても一部分を見ただけで容易に耐力の識別を行うことができる。
この場合、図1(b)に示すように、識別用繊維2aを複数本束ねて繊維束(本明細書においては、“識別用繊維束”とする)2を形成した方が、その色を認識し易いので好ましい。なお、耐力の高いアラミド繊維シートは、耐力の低いアラミド繊維シートに比べて厚くなり、識別用繊維束が1束だけだとアラミド繊維シートの中に埋もれて視認性が悪くなってしまうおそれがある。したがって、アラミド繊維シートが厚い場合には、図3に示すように、前記識別用繊維束2をアラミド繊維シートの厚み方向Zに複数束併設して、少なくとも一部が外部に露出されるようにしておくと良い。これにより、厚いアラミド繊維シートであっても識別用繊維束2が内部に埋もれてしまうことを防止して外部から容易に視認できるようにでき、耐力を識別することができる。なお、“少なくとも一部が外部に露出”とは、アラミド繊維シートの表面側に配置された識別用繊維束2が全長に亘って露出されていなくても一部の区間だけが少なくとも露出されていれば足りるという意味である。
また、上述のような識別用繊維束2をアラミド繊維シートの厚み方向Zに複数併設するか否かを問わず、識別用繊維束2を前記アラミド繊維シートの表面にて互いに離間した状態に複数束配置し(図4参照)、しかも、該離間した状態に配置する束数は、該シートの規格(例えば、耐力以外の規格であって、例えば、シートの幅寸法や長さ寸法等)に応じたものであるようにしても良い。そのようにした場合には、シートの耐力を含む複数の情報を識別用繊維束2から取得することができる。ところで、アラミド繊維シートに含浸させる接着剤はある程度透明であるため、含浸後でも識別用繊維束2の存在を確認することは可能であるが、該接着剤は多少着色されているので該識別用繊維束2の色まで判別することは困難となる。しかし、アラミド繊維シートの耐力の確認は、接着剤を含浸させる前まで行えば足りるのではなく、接着剤を含浸させた後も行えることが好ましい。そのためには、アラミド繊維シートの耐力を上述のように識別用繊維束2の色だけで識別するようにしておくのではなく、シートの表面にて互いに離間した状態に配置された識別用繊維束2の束数によっても識別できるようにしておくと良い(つまり、該離間した状態に配置する束数を、該シートの規格(耐力)に応じたものにしておくと良い)。例えば、40tf/mの耐力のアラミド繊維シートには例えば赤色の識別用繊維束2を該シートの表面に1束だけ織り込み、60tf/mの耐力のアラミド繊維シートには例えば緑色の識別用繊維束2を該シートの表面に2束だけ織り込み、90tf/mの耐力のアラミド繊維シートには例えば青色の識別用繊維束2を該シートの表面に3束だけ織り込み、120tf/mの耐力のアラミド繊維シートには例えば黒色の識別用繊維束2を該シートの表面に4束だけ織り込むようにすると良い。そのようにした場合、接着剤の含浸前には識別用繊維束2の色又は束数で耐力を確認でき、接着剤の含浸後には識別用繊維束2の束数で耐力を確認できることとなる。
ところで、本明細書における識別用繊維束2とは識別用繊維2aを複数本束ねたものであるが、該識別用繊維束2は、識別用繊維2aだけでなくそれ以外の繊維(例えば、アラミド繊維やポリエステルなど)を含んでいても含んでいなくても良い。一方、識別用繊維2aの色を視認し易くする上では、該識別用繊維2aを複数本束ねて識別用繊維束2を構成した方が良いが、そのような識別用繊維束2を構成しない場合(例えば、アラミド繊維の束に識別用繊維2aを混ぜたような場合)を本考案の権利範囲から除外するものではない。
図1(a)は、本考案に係るアラミド繊維シートの構造の一例を示す平面図であり、図1(b)は、識別用繊維束の構造の一例を示す模式図である。 図2は、本考案に係るアラミド繊維シートの外観の一例を示す外観斜視図である。 図3は、本考案に係るアラミド繊維シートの構造の一例を示す斜視図である。 図4は、本考案に係るアラミド繊維シートの構造の他の例を示す斜視図である。 図5は、アラミド繊維シートを利用して橋脚を補強する様子の一例を示す断面図である。
符号の説明
1 アラミド繊維シート
1X 横繊維束
1Y アラミド繊維(縦繊維束)
2 識別用繊維束
2a 識別用繊維
X アラミド繊維シートの横方向
Y アラミド繊維シートの長手方向(縦方向)
Z アラミド繊維シートの厚み方向

Claims (5)

  1. アラミド繊維が織り込まれたアラミド繊維シートにおいて、
    該シートの耐力を示す色で着色されると共に、少なくとも一部が外部に露出するように織り込まれた識別用繊維、
    を備えたことを特徴とするアラミド繊維シート。
  2. 前記識別用繊維が複数本束ねられて形成された識別用繊維束、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のアラミド繊維シート。
  3. 前記識別用繊維束は、少なくとも一部が外部に露出するように、該アラミド繊維シートの厚み方向に複数束併設されてなる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のアラミド繊維シート。
  4. 前記識別用繊維束は、前記アラミド繊維シートの表面にて互いに離間した状態に、該シートの規格に応じた束数だけ配置されている、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のアラミド繊維シート。
  5. 前記識別用繊維は、前記アラミド繊維シートの長手方向に延設された、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアラミド繊維シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9451365B2 (en) 2010-04-09 2016-09-20 Clarion Co., Ltd. Voice coil speaker
JP7451979B2 (ja) 2019-12-10 2024-03-19 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

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