JP3111076U - 排出孔付き液体収容容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】片手が不自由な人であっても容易に容器内の液体洗剤などの液体を排出可能な排出孔付き液体収容容器を提供することである。
【解決手段】有底筒状に形成され、上方に開口を有し、液体を収容可能な容器部10と、該容器部10の開口の全域を閉口する蓋部12と、該蓋部12の縁の内側に収まる平面形状からなる平面部14及び該平面部14の中心から上方に突出する突出部16を有する移動部18と、を備えた排出孔付き液体収容容器であって、前記蓋部12の中心には、前記突出部16が挿入可能な中心孔20が形成されており、前記突出部16には、平面部14の裏面から突出部16の上端に連通するとともに、それぞれに開口された連通孔24が形成されており、前記移動部18は、平面部14が前記蓋部12よりも下方に位置するとともに、前記突出部14が前記中心孔20から挿入されて前記蓋部12の上方に突出するように配置されており、容器部10に収容された液体に対して浮くように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本考案は、液体洗剤などの液体を収容するとともに、その収容された液体を排出可能な排出孔を備えた排出孔付き液体収容容器に関する。
キッチンや風呂場などで使用する液体洗剤などは、通常、上端に排出孔を有する合成樹脂製の容器に収容されている。この収容容器は、排出孔を下方に向けて、容器の本体を潰すように押すことにより、排出孔から液体洗剤を排出することができる。この場合、一方の手にスポンジを持ち、他方の手にその容器を持った状態で、スポンジに容器内の液体洗剤を供給することができる。
このように従来の液体洗剤などの容器は、片手で持って容器本体を潰すように押すことにより、容器内の液体を排出させているので、例えば片手が不自由な人の使用が困難であるという問題がある。
そこで、本考案は、片手が不自由な人であっても容易に容器内の液体洗剤などの液体を排出可能な排出孔付き液体収容容器を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するため、本考案は、上方に開口を有する有底筒状に形成され、液体を収容可能な容器部と、該容器部の開口の全域を閉口する蓋部と、該蓋部の縁の内側に収まる平面形状からなる平面部及び該平面部の中心から上方に突出する突出部を有する移動部と、を備えた排出孔付き液体収容容器であって、前記蓋部の中心には、前記突出部が挿入可能な中心孔が形成されており、前記突出部には、平面部の裏面から突出部の上端に連通するとともに、それぞれに開口された連通孔が形成されており、前記移動部は、平面部が前記蓋部よりも下方に位置するとともに、前記突出部が前記中心孔から挿入されて前記蓋部の上方に突出するように配置されており、容器部に収容された液体に対して浮くように構成されていることを特徴とする。
以上のように、本考案に係る排出孔付き液体収容容器において、前記移動部は、収容された液体に対して浮いており、突出部が蓋部の孔から上方に突出しているので、例えば、スポンジを突出部の上端に置いた状態で、移動部を下方に押して移動させると、それに伴い移動部の平面部も下方に移動し、収容された液体が平面部の下方から突出部の連通孔に流れ込み、連通孔内を上昇して、突出部の上端から排出され、スポンジに供給される。したがって、スポンジを持っている片手だけで、液体をスポンジに供給することができる。本考案に係る排出孔付き液体収容容器において、容器部の形状は、円筒状であっても、角筒状であっても良く、平面部の形状も円状又は四角若しくは多角など角状であっても良い。また、収容される液体としては、液状洗剤などがある。
本考案に係る排出孔付き液体収容容器において、前記容器部内の前記平面部の下方に収容され、前記移動部を上方に付勢する付勢部材をさらに備えていることが好ましく、このように付勢部材を設けることによって、例えば、液体洗剤など収容された液体の粘度が大きい場合であっても、移動部材をスムーズに元の位置に復帰させることができる。また、この場合、前記付勢部材は、前記容器部内の形状に対応された柱状に形成されており、弾性及び吸水性を有する素材から構成されていることが好ましく、さらに前記付勢部材は、上面の中心から底面の中心に亘って貫通孔が形成されていることが好ましい。このように弾性及び吸水性を有する素材、例えばスポンジなどから構成された付勢部材を備えることによって、容器部内の液体が少量になった際にも付勢部材が液体を吸収して連通孔に供給することができる。
また、本考案に係る排出孔付き液体収容容器において、前記突出部の上端には、内週面から外周面に連通する切欠が一以上形成されていることが好ましく、前記突出部の上端近傍には、内週面から外周面に連通する孔が一以上形成されていることが好ましい。このように突出部の上端に内周面から外周面に連通する切欠や孔を一以上形成することによって、連通孔の上端まで上昇した液体を平面方向に排出することができるので、例えば、上述のようにスポンジで突出部の上端を押しながら、移動部を移動させた場合、スポンジに液体が直接供給させる範囲を広げることができる。
以上のように、本考案によれば、片手が不自由な人であっても容易に容器内の液体洗剤などの液体を排出可能な排出孔付き液体収容容器を提供することができる。
次に、本考案に係る排出孔付き液体収容容器の第1実施例について、図面に基づいて説明する。図1は、第1実施例の正面図であり、図2は、第1実施例の平面図であり、図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。第1実施例に係る排出孔付き液体収容容器は、上方に開口を有し、液体を収容可能な容器部10と、容器部10の開口の全域を閉口する蓋部12と、蓋部12の縁の内側に収まる平面形状からなる平面部14及び平面部14の中心から上方に突出する突出部16を有する移動部18と、を備えており、これら容器部10、蓋部12及び移動部18は、いずれも透明な合成樹脂によって形成されている。
容器部10は、上方に開口を有する有底円筒状に形成されている。蓋部12は、容器部10の内径と同一の径を有する円盤状に形成されており、その縁が容器部10の内周面に接着することにより、容器部10に固定されている。また、蓋部12の中心には、突出部16が挿入可能な中心孔20が形成されており、また、蓋部12の中心から外れた位置には、後述する余剰な液体洗剤が排出可能な排出孔22が形成されている。
移動部18は、平面部14が蓋部12よりも下方に位置するとともに、突出部16が蓋部12の中心孔20から挿入されて蓋部12の上方に突出するように配置されている。また、移動部18は、合成樹脂によって形成されているので、容器部10に収容された液体洗剤などに対して浮くことができる。平面部14は、蓋部12よりも若干小径の円盤状に形成されている。突出部16には、平面部14の裏面から突出部16の上端に連通するとともに、それぞれに開口する連通孔24が形成されており、この突出部16の上端には、内週面から外周面に連通する切欠26が周方向に等間隔をおいて4つ形成されている。
第1実施例に係る排出孔付き液体収容容器においては、移動部18の平面部14の下方に円筒状に形成された付勢部材28が設けられている。この付勢部材28は、弾性及び吸水性に優れたスポンジから構成されており、移動部18の平面部14とほぼ同一の外径を有し、蓋部12の中心孔20の径よりも大きな内径を有する。また、その高さは、容器部10の内底面から蓋部12の裏面の長さよりも若干短い長さを有する。
次に、第1実施例に係る排出孔付き液体収容容器の動作について説明する。先ず、容器部10内には液体洗剤を収容しておき、移動部18の突出部16の上端をスポンジで押さえながら、移動部18を下方に押すと、移動部18は、付勢部材28を潰しながら、その付勢力に抗して移動する。図4に示すように移動部18が下方に移動すると、それに伴いその平面部14も下方に移動し、平面部14の下方に存する液体洗剤が平面部14の外側と連通孔24に逃げ、連通孔24に逃げた液体洗剤は、連通孔24内を上昇して突出部16の上端から排出される。この際、突出部16の上端には、連通孔24の内面から外面に連通する切欠26が形成されているので、上端から排出される液体洗剤は、切欠26から平面方向にも排出される。次に、スポンジを突出部16から離すと、付勢部材28の復元力及び浮力によって、移動部18が上昇し、元の状態に復帰する。なお、突出部16の上端及び切欠26から排出された余剰な液体洗剤は、蓋部12上に溜まった後、蓋部12の中心孔20と突出部16の間、又は排出孔22から蓋部12の下方に排出される。
次に、本考案に係る排出孔付き液体収容容器の第2実施例について図面に基づいて説明する。図5は、第2実施例に係る排出孔付き液体収容容器の正面断面図である。第2実施例に係る排出孔付き液体収容容器が第1実施例と異なる点は、第2実施例の突出部16の上端には切欠が形成されておらず、上端近傍に内週面から外周面に連通する孔30が周方向に等間隔をおいて4つ形成されていること、及び弾性部材28がスポンジではなく、バネであることである。
また、本考案に係る排出孔付き液体収容容器は、図6に示すように、容器部10の移動部18の下方に弾性部材28を配置させずに、造花32を設けても良く、このように造花などを設けることによって装飾性を向上させることができる。
本考案に係る排出孔付き液体収容容器の第1実施例の正面図である。 第1実施例に係る排出孔付き液体収容容器の平面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 第1実施例の使用状態を示す正面断面図である。 本考案に係る排出孔付き液体収容容器の第2実施例の正面断面図である。 本考案に係る排出孔付き液体収容容器の他の実施例の正面図である。
符号の説明
10 容器部
12 蓋部
14 平面部
16 突出部
18 移動部
20 中心部
24 連通孔

Claims (6)

  1. 上方に開口を有する有底筒状に形成され、液体を収容可能な容器部と、
    該容器部の開口の全域を閉口する蓋部と、
    該蓋部の縁の内側に収まる平面形状からなる平面部及び該平面部の中心から上方に突出する突出部を有する移動部と、
    を備えた排出孔付き液体収容容器であって、
    前記蓋部の中心には、前記突出部が挿入可能な中心孔が形成されており、
    前記突出部には、平面部の裏面から突出部の上端に連通するとともに、それぞれに開口された連通孔が形成されており、
    前記移動部は、平面部が前記蓋部よりも下方に位置するとともに、前記突出部が前記中心孔から挿入されて前記蓋部の上方に突出するように配置されており、容器部に収容された液体に対して浮くように構成されていることを特徴とする排出孔付き液体収容容器。
  2. 前記容器部内の前記平面部の下方に収容され、前記移動部を上方に付勢する付勢部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の排出孔付き液体収容容器。
  3. 前記付勢部材は、前記容器部内の形状に対応された柱状に形成されており、弾性及び吸水性を有する素材から構成されていることを特徴とする請求項2記載の排出孔付き液体収容容器。
  4. 前記付勢部材は、上面の中心から底面の中心に亘って貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項3記載の排出孔付き液体収容容器。
  5. 前記突出部の上端には、内週面から外周面に連通する切欠が一以上形成されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の排出孔付き液体収容容器。
  6. 前記突出部の上端近傍には、内週面から外周面に連通する孔が一以上形成されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の排出孔付き液体収容容器。

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