JP3111005U - 畜糞の仕上げ乾燥設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 畜糞を乾燥むらなく略均一な状態で、破砕又は摩滅することなく静的に乾燥することが可能な畜糞の仕上げ乾燥設備を提供する。
【解決手段】 予備乾燥された畜糞11を貯留して下部から切り出すホッパー12と、この底部にその受入れ部31を有しホッパー12から切り出された畜糞11を搬送するメッシュコンベア13と、その入口34と出口35を有し送り側メッシュベルト14を上下及び側部から囲む乾燥室15と、除湿機39によって水分が除去されかつ加熱器40によって加熱された温風を乾燥室15に供給する押し込みファン16と、乾燥室15から排出される排気を吸引して外部に排出する排気ファン17とを有し、各ファン16、17又はダンパ43、48を調整し乾燥室15の圧力を大気圧に近づけた状態で、水分が除去されて加熱された温風を送り側メッシュベルト14を通過させて畜糞11の乾燥に使用する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、畜糞(例えば、鶏糞、牛糞、馬糞、又は豚糞)の乾燥に使用する畜糞の仕上げ乾燥設備に関する。
肥料として使用可能な畜糞の1つである鶏糞は、畜糞の中で最も肥料成分が多く、緩効性の化学肥料と類似した効果が得られるものである。これは、糞と尿が混合しているためである。
鶏糞には、特に、石灰及び窒素が多く含まれており、この窒素のほとんどが尿酸の形態で含まれ、アンモニア性の窒素が少ない。なお、尿酸は水に溶けにくいため、鶏糞を乾燥しても窒素の損失は少ない。
このように、多くの窒素を含む鶏糞をそのままの状態で土壌に入れた場合、鶏糞中の有機物が土壌中で急速に分解して大量のアンモニアが発生し、植物の根を傷める。このため、鶏糞の肥料化において、発酵処理は不可欠なものとなっている。
鶏糞中の窒素分は、発酵処理によりアンモニアガスとして分解又は排出され、もしくは硝酸又は亜硝酸に分解されて、植物の肥料として利用できる。また、このとき発生する熱によって、水分を含む鶏糞(即ち、生鶏糞)は乾燥され、その含水率が約30質量%前後まで低減される。
製造した肥料の多くは、袋詰めして出荷されるため、発酵処理を行った鶏糞の含水率を25質量%前後まで更に低減しなければならない。ここで、含水率を低減しなかった未乾燥の鶏糞を袋詰めした場合、有機物の分解が進む現象(即ち、モドリ現象)が起こり、肥料が柔らかくなったり、またカビが発生したりするため、商品価値が損なわれることになる。この現象は、特に、外気が飽和水蒸気状態となり易い、例えば、梅雨、冬季、又は降雨時に発生し易い。
そこで、発酵処理を行った鶏糞の乾燥を行う乾燥設備として、例えば、特許文献1には、ベルトコンベアを使用した乾燥設備が開示されている。
特開平5−319969号公報(図1)
しかしながら、ベルトコンベアのベルト上に鶏糞を載せて乾燥する場合、鶏糞の外側周囲の乾燥が主として行われ、その内部まで十分に乾燥できない。このため、この未乾燥部分で前記した現象が起こり、商品価値が損なわれることになる。
また、ベルトコンベア上で鶏糞の内部まで十分に乾燥しようとすれば、鶏糞の外側周囲を必要以上に加熱する必要があり、その結果乾燥むらが発生して肥料の品質が不均一になり、しかも過剰に加熱した部分が肥料としての機能を有さない恐れもある。
なお、鶏糞全体を略均一に乾燥するため、回転方式(ロータリーキルン等)又は撹拌方式の装置を使用して、鶏糞を連続的に撹拌しながら乾燥することも考えられる。しかし、この場合、回収される鶏糞が過剰に破砕又は摩滅され、例えば、製造する肥料の品質が損なわれる。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、畜糞を乾燥むらなく略均一な状態で、破砕又は摩滅することなく静的に乾燥することが可能な畜糞の仕上げ乾燥設備を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係る畜糞の仕上げ乾燥設備は、予備乾燥された畜糞を貯留し、下部から徐々に前記畜糞を切り出すホッパーと、
前記ホッパーの底部にその受入れ部を有し、前記ホッパーから切り出された前記畜糞を徐々に搬送するメッシュコンベアと、
前記メッシュコンベアの送り側メッシュベルトの入口と出口を有し、前記送り側メッシュベルトを上下及び側部から囲む乾燥室と、
除湿機によって水分が除去され、かつ加熱器によって加熱された温風を、前記乾燥室に供給する押し込みファンと、
前記乾燥室から排出される排気を吸引して外部に排出する排気ファンとを有し、
前記押し込みファン、前記排気ファン、及びこれらに接続されるダンパのいずれか1又は2以上を調整し、前記乾燥室の圧力を大気圧に近づけた状態で、前記除湿機によって水分が強制的に除去されて加熱された温風を、前記送り側メッシュベルトを通過させて前記畜糞の乾燥に使用する。
また、本考案に係る畜糞の仕上げ乾燥設備において、前記乾燥室内で前記送り側メッシュベルトの上方には、該送り側メッシュベルトに載った前記畜糞を撹拌するロータリ撹拌羽根が設けられていることが好ましい。
本考案に係る畜糞の仕上げ乾燥設備において、前記ホッパーの底部には、該ホッパーから前記送り側メッシュベルト上に切り出される前記畜糞の該送り側メッシュベルト上の高さを決める高さ調整可能な切り出しゲートが設けられていることが好ましい。
本考案に係る畜糞の仕上げ乾燥設備において、前記メッシュコンベアには、該メッシュコンベアのリターン側メッシュベルトに詰まった畜糞を吹き飛ばす高速ガス噴出手段が設けられていることが好ましい。
本考案に係る畜糞の仕上げ乾燥設備において、前記乾燥室の底部は熱風フードを形成し、該乾燥室の天井部は排気フードを形成して、前記温風が前記送り側メッシュベルトの底部から上に向けて流れることが好ましい。
本考案に係る畜糞の仕上げ乾燥設備において、前記熱風フードには、該熱風フード内に落下して滞留する前記畜糞を下方へ落下させるための払落し手段と、該払落し手段で落下させた前記畜糞を回収するための払出し手段が設けられていることが好ましい。
請求項1〜6記載の畜糞の仕上げ乾燥設備は、送り側メッシュベルトに載せた畜糞を、送り側メッシュベルトを通過する温風を使用して乾燥するので、畜糞の外側周囲のみならず、その内部まで略均一に乾燥できる。これにより、例えば、均一な品質の肥料を製造でき、その商品価値を従来よりも向上できる。
また、メッシュベルトを使用する場合、メッシュベルトの多数の孔から微細な畜糞が落下する恐れがあるが、畜糞を乾燥室内で乾燥するので、落下した畜糞も容易に回収できる。
このように、畜糞の乾燥は、被乾燥物である畜糞の粒子間を、温風を貫流させて行うので、例えば、従来の回転方式又は撹拌方式の装置を使用することなく、畜糞をメッシュベルト上で静的に移送しながら連続的に乾燥できる。これにより、畜糞の粒子の破砕又は摩滅を抑制、更には防止でき、回収時の畜糞の形状を略維持しながら畜糞の乾燥ができるので、例えば、製造する肥料の商品価値を更に向上できる。
請求項2記載の畜糞の仕上げ乾燥設備は、乾燥室内に畜糞を撹拌するロータリ撹拌羽根を設けているので、畜糞を撹拌しながら乾燥して、畜糞の乾燥むらを無くすことができる。また、撹拌によって層状の畜糞を切り返し(掻き起こし)、畜糞の乾燥効率を高め、温風の貫流を良好にできる。
請求項3記載の畜糞の仕上げ乾燥設備は、畜糞を送り側メッシュベルト上に切り出すホッパーの底部に、高さ調整可能な切り出しゲートを設けているので、この切り出しゲートによって畜糞の厚みを調整することにより、その処理量を調整できる。
請求項4記載の畜糞の仕上げ乾燥設備は、メッシュコンベアにリターン側メッシュベルトに詰まった畜糞を吹き飛ばす高速ガス噴出手段を設けているので、メッシュベルトの目詰まりを抑制、更には防止でき、温風の流れを阻害することなく、しかもメッシュベルトの清掃作業も減少でき、畜糞を作業性よく乾燥できる。
請求項5記載の畜糞の仕上げ乾燥設備は、温風を送り側メッシュベルトの底部から上に向けて流すので、送り側メッシュベルトに対して畜糞を吹き付けることなく、送り側メッシュベルトの目詰まりを抑制できる。
請求項6記載の畜糞の仕上げ乾燥設備は、熱風フード内に滞留する畜糞を下方へ落下させるための払落し手段と、この払落し手段で落下させた畜糞を回収するための払出し手段を設けているので、落下する畜糞の回収率を向上できると共に、熱風フード内の掃除の手間を減少できる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
ここで、図1は本考案の一実施の形態に係る畜糞の仕上げ乾燥設備の説明図、図2は同畜糞の仕上げ乾燥設備を使用した鶏糞処理の説明図、図3は同畜糞の仕上げ乾燥設備の乾燥用切り出しタンクの底部の正面図、図4(A)、(B)はそれぞれ同畜糞の仕上げ乾燥設備の乾燥室内の正断面図、部分側断面図、図5は同畜糞の仕上げ乾燥設備の高速ガス噴出手段の説明図である。
図1、図2に示すように、本考案の一実施の形態に係る畜糞の仕上げ乾燥設備(以下、単に乾燥設備ともいう)10は、貯留した鶏糞(畜糞の一例)11を下部から徐々に切り出す乾燥用切り出しタンク(ホッパーの一例)12と、この乾燥用切り出しタンク12から切り出された鶏糞11を徐々に搬送するメッシュコンベア13と、このメッシュコンベア13の送り側メッシュベルト14を囲む乾燥室15と、この乾燥室15内に温風を供給する押し込みファン16と、乾燥室15から排出される排気を外部に排出する排気ファン17とを有する設備である。以下、図2に示す鶏糞の処理手順に基づき、乾燥設備10について詳しく説明する。
図2に示すように、まず、回収した生鶏糞を発酵処理装置18に仕込み、生鶏糞の発酵処理(発酵工程)と予備乾燥処理(乾燥工程)とを行う。
この発酵処理装置18は、断面凹状となった樋19(例えば、長さが50m以上60m以下程度)と、この樋19の上方に樋19の長手方向に沿って往復移動可能となったロータリ式撹拌機20とを有している。
これにより、樋19の上流側から仕込まれた生鶏糞を、ロータリ式撹拌機20で撹拌しながら下流側へ送ることで、生鶏糞の通気性を向上させて発酵を促進できる。なお、生鶏糞の発酵処理の際には、生鶏糞が発熱するため、発酵処理装置18の下流側では生鶏糞の予備乾燥処理が行われる。
この発酵処理装置18による処理を、所定日数(例えば、2ヶ月以上3ヶ月以下程度)行うことで、含水率30質量%程度(ここでは、含水率32質量%程度)の予備乾燥された鶏糞を製造できる。
次に、この予備乾燥処理がなされた鶏糞を切り出しタンク21へ投入し、ベルトコンベア22を介して一定量ずつ振動篩23へ供給する。
この振動篩23では、篩上となる鶏糞中の例えば、大塊状鶏糞又は異物を除去し、これをコンテナ24で回収する。一方、篩下となる鶏糞(例えば、その大きさが10mm以下程度のもの)のうち、水分が多いものは、正逆運転する傾斜型ベルトコンベア25及びその下流側に配置される傾斜型ベルトコンベア26を介して乾燥設備10へ送られる。なお、篩別された鶏糞のうち水分が少ないもの、即ち傾斜型ベルトコンベア25から落下するものは、乾燥設備10へ送られることなく、乾燥設備10の下流側に配置されるベルトコンベア27に送られる。
傾斜型ベルトコンベア26で搬送されてきた鶏糞11は、乾燥設備10の乾燥用切り出しタンク12に供給された後、メッシュコンベア13へ切り出された後、所定の速度(ここでは、例えば20cm/分程度、鶏糞の滞留時間が例えば20分以上25分以下程度、鶏糞の乾燥処理量が1時間当たり1トン程度)で下流側へ搬送されながら乾燥される。
図1及び図3に示すように、乾燥用切り出しタンク12は、下方へ向かってその内幅が縮幅する形状となっており、その底部に設けられた鶏糞切り出し部28に切り出しゲート29が設けられている。この切り出しゲート29は板状となっており、鶏糞切り出し部28に2つの調整ねじ30を介して、上下動可能に取付けられている。また、鶏糞切り出し部28には、メッシュコンベア13の受入れ部31が接続されている。
これにより、乾燥用切り出しタンク12に貯留された鶏糞11を、鶏糞切り出し部28からメッシュコンベア13に、その受入れ部31を介して徐々に切り出すことができる。そして、この切り出しの際に、送り側メッシュベルト14に対する切り出しゲート29の高さ位置を、各調整ねじ30を操作して調整することで、送り側メッシュベルト14上に切り出される鶏糞11の厚みを、例えば、5cm以上15cm以下程度に調整(高さ調整)し、乾燥設備10での鶏糞の処理量を制御できる。
鶏糞11を搬送するメッシュコンベア13としては、例えば、特開平7−196117号公報、又は特開平8−310626号公報に開示されたものを使用できる。このメッシュコンベア13は、例えば、耐熱性及び耐食性を備える金属で構成され、多数の開き目(例えば、1mm以下程度)を備える無端状のメッシュベルト32を有するものである。そして、このメッシュベルト32は、複数のガイドローラ33により、連続的に搬送されている。
このメッシュベルト32のうち、鶏糞11を搬送する送り側メッシュベルト14は、その上下及び側部が、送り側メッシュベルト14の入口34と出口35を有する複数(ここでは、3台)の乾燥室15により囲まれている。
各乾燥室15の底部は、送り側メッシュベルト14へ向かってその内幅が拡幅する熱風フード36を形成し、また各乾燥室15の天井部は、送り側メッシュベルト14から上方へ向かってその内幅が縮幅する排気フード37を形成している。
この各乾燥室15の熱風フード36には、熱風発生手段38が設けられ、この熱風発生手段38は、その上流側から下流側へかけて配置される除湿機39、熱風発生器(加熱器の一例)40、及び押し込みファン16を有している。
この除湿機39は、従来公知のものであり、取り入れた空気(外気)の温度を下げてその湿分を水にし、空気から水分を除去するものである。熱風発生器40は、バーナ41を備えており、水分が除去された外気を、例えば、80℃以上90℃以下程度に加熱するものである。押し込みファン16は、熱風発生器40で発生した温風を、三叉に分岐した温風ダクト42を介して各乾燥室15に供給するものである。なお、温風ダクト42の分岐部分には、それぞれ吸気ダンパ43が設けられ、各熱風フード36に設けられた整流板44を介して、各乾燥室15へ流入する温風の供給量が制御可能になっている。
また、各乾燥室15の排気フード37には、排気手段45が設けられ、この排気手段45は、その上流側から下流側へかけて、集塵機46及び排気ファン17を有している。
この排気ファン17は、乾燥室15から排出される排気を、排気ダクト47を介して吸引し、外部に強制的に排出するためのものである。この排気ダクト47の途中には、集塵機46が設けられ、例えば、排気中に浮遊する粉塵を回収して除去し、清浄にした空気を排気ファン17から外部へ排出している。なお、各排気フード37に接続される排気ダクト47の分岐部分には、それぞれ排気ダンパ48が設けられ、各乾燥室15からの排気量が制御可能になっている。
これにより、乾燥室15内に外気が入らないように(加圧状態)、押し込みファン16からの温風流量を調節する吸気ダンパ43と、排気ファン17への排気流量を調節する排気ダンパ48を調整し、乾燥室15の圧力を大気圧に近づけた状態で、熱風発生手段38で発生した温風を、乾燥室15内に供給して鶏糞11の乾燥に使用する。この温風流量と排気流量の調節は、各吸気ダンパ43及び排気ダンパ48を使用することなく、押し込みファン16の温風押し込み能力又は排気ファン17の排気能力を調整することでも可能である。ここで、排気ファン17のみを使用する場合、隙間を介して乾燥室15外から湿度の高い空気が乾燥室15内に吸い込まれ、鶏糞の乾燥が阻害される。一方、押し込みファン16のみを使用する場合、隙間から温風の一部が逃げるため、熱エネルギーが効果的に使われず経済的でない。
なお、鶏糞11の乾燥に際しては、押し込みファン16より送られた温風が、乾燥室15の熱風フード36に供給され、送り側メッシュベルト14の底部から送り側メッシュベルト14及び鶏糞11層を貫流して、排気フード37から排気ファン17により排気されるので、温風を乾燥室15内に滞留させることなく連続的に鶏糞11層に吹き付けることができ、鶏糞11中の水分の蒸発効率を向上できる。
また、温風を送り側メッシュベルト14の底部から上に向けて流すことで、送り側メッシュベルト14の目詰まりを抑制、更には防止できる。
そして、温風は、除湿された空気を熱風発生器40により加熱したものであるため、相対湿度が非常に低く(例えば、数%程度)なり、鶏糞11の乾燥効率を向上でき、しかも鶏糞11は低温乾燥されるので、成分の変性が少なく栄養バランスの優れた有機肥料となる。
ここで、更に、鶏糞11の乾燥を効率的に行うため、即ち鶏糞11の乾燥むらを無くしたり、温風の貫流を良好にするため、図4(A)、(B)に示すように、乾燥室15内送り側メッシュベルト14の上方に、幅方向に渡ってロータリ撹拌羽根49を回転可能に設ける。
このロータリ撹拌羽根49は、従来公知の耕運機又はコンバインに設けられているものと略同様の構成のものを使用でき、排気フード37に回転可能に設けられた回転軸50と、この回転軸50の長手方向に渡って同じピッチで、しかも回転軸50の半径方向に突出して設けられた複数の撹拌羽根51、52とを有している。
このロータリ撹拌羽根49を回転させて、鶏糞11層を撹拌しながら乾燥することで、鶏糞11全体を略均一に乾燥できる。なお、ロータリ撹拌羽根49の回転速度は、鶏糞11が粉砕されない程度に低速回転(例えば、5rpm以上20rpm以下程度)させる。
また、鶏糞11の搬送に際しては、送り側メッシュベルト14の多数の孔から、細かくなった鶏糞11が落下する恐れがあるため、各熱風フード36の下端部を連通するスクリューコンベア(払出し手段の一例)53を設けて回収する。
このスクリューコンベア53は、螺旋状の羽根が回転することにより、各熱風フード36内に落下する鶏糞を、各熱風フード36から連続的に払い出すものである。
そして、熱風フード36内に落下する鶏糞11は、スクリューコンベア53の位置まで落下することなく滞留する恐れがあるため、各熱風フード36に、例えば、つい打装置、ハンマリング装置、又はシェーキング装置のような払落し手段54を設ける。なお、鶏糞11の落下をよりスムーズに行うため、例えば、熱風フード36の底面の傾斜角度を大きく(例えば、45度以上、好ましくは60度以上)することも可能である。
このスクリューコンベア53により回収された鶏糞11は、乾燥設備10の下流側に配置されるベルトコンベア27に移送され、次工程へと移送される。
そして、送り側メッシュベルト14で乾燥されながら搬送されてきた鶏糞11は、その含水率が例えば25質量%程度まで低減され、乾燥設備10の下流側に配置されるベルトコンベア27へ排出される。
なお、図5に示すように、メッシュコンベア13には、メッシュベルト32のリターン側メッシュベルト55の目に詰まった鶏糞11を吹き飛ばす高速ガス噴出手段56が設けられている。この高速ガス噴出手段56は、リターン側メッシュベルト55の内側から外側へ向けて、高速気流(例えば、80m/秒以上)を発生できるように配置された送風機である。
これにより、メッシュベルト32の目詰まりを抑制、更には防止して、鶏糞11の乾燥を作業性良く連続的に実施できる。
ベルトコンベア27で搬送されてきた乾燥設備10での乾燥処理後の鶏糞は、振動篩57にかけられ、その大きさ別に貯留ホッパー58〜61に供給される。なお、乾燥設備10を通過することなく回収された鶏糞も、振動篩57にかけられ、各貯留ホッパー58〜61に供給できる。
そして、各大きさの鶏糞を、ベルトコンベア62及びバケットコンベア63を介して袋詰機64へ搬送し、各大きさ毎に袋詰めした後、製品65として出荷する。
なお、最も細かい鶏糞は、必要に応じて、ペレタイザー66によりペレット化された後、ベルトコンベア67及びバケットコンベア63を介して袋詰機64へ送られ、袋詰めされて製品64として出荷される。
以上のように、発酵処理を行いながら予備乾燥した鶏糞を、乾燥設備10を使用することで、乾燥むらなく略均一な状態で乾燥でき、有機物の分解が進んで生じる現象を抑制、更には防止して、商品価値の高い肥料を製造できる。
以上、本考案を、一実施の形態を参照して説明してきたが、本考案は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本考案の畜糞の仕上げ乾燥設備を構成する場合も本考案の権利範囲に含まれる。
また、前記実施の形態においては、乾燥対象として畜糞である鶏糞を使用した場合について説明したが、他の畜糞、例えば、牛糞、馬糞、又は豚糞を使用すること可能である。また、乾燥目的として、鶏糞を肥料として使用する場合について説明したが、畜糞の乾燥が目的であればこれに限定されるものではない。
そして、前記実施の形態においては、複数の乾燥室を配置した場合について説明したが、鶏糞の乾燥を目的の含水率まで低減できれば、乾燥室は1台でもよい。
本考案の一実施の形態に係る畜糞の仕上げ乾燥設備の説明図である。 同畜糞の仕上げ乾燥設備を使用した鶏糞処理の説明図である。 同畜糞の仕上げ乾燥設備の乾燥用切り出しタンクの底部の正面図である。 (A)、(B)はそれぞれ同畜糞の仕上げ乾燥設備の乾燥室内の正断面図、部分側断面図である。 同畜糞の仕上げ乾燥設備の高速ガス噴出手段の説明図である。
符号の説明
10:畜糞の仕上げ乾燥設備、11:鶏糞、12:乾燥用切り出しタンク(ホッパー)、13:メッシュコンベア、14:送り側メッシュベルト、15:乾燥室、16:押し込みファン、17:排気ファン、18:発酵処理装置、19:樋、20:ロータリ式撹拌機、21:切り出しタンク、22:ベルトコンベア、23:振動篩、24:コンテナ、25、26:傾斜型ベルトコンベア、27:ベルトコンベア、28:鶏糞切り出し部、29:切り出しゲート、30:調整ねじ、31:受入れ部、32:メッシュベルト、33:ガイドローラ、34:入口、35:出口、36:熱風フード、37:排気フード、38:熱風発生手段、39:除湿機、40:熱風発生器(加熱器)、41:バーナ、42:温風ダクト、43:吸気ダンパ、44:整流板、45:排気手段、46:集塵機、47:排気ダクト、48:排気ダンパ、49:ロータリ撹拌羽根、50:回転軸、51、52:撹拌羽根、53:スクリューコンベア(払出し手段)、54:払落し手段、55:リターン側メッシュベルト、56:高速ガス噴出手段、57:振動篩、58〜61:貯留ホッパー、62:ベルトコンベア、63:バケットコンベア、64:袋詰機、65:製品、66:ペレタイザー、67:ベルトコンベア

Claims (6)

  1. 予備乾燥された畜糞を貯留し、下部から徐々に前記畜糞を切り出すホッパーと、
    前記ホッパーの底部にその受入れ部を有し、前記ホッパーから切り出された前記畜糞を徐々に搬送するメッシュコンベアと、
    前記メッシュコンベアの送り側メッシュベルトの入口と出口を有し、前記送り側メッシュベルトを上下及び側部から囲む乾燥室と、
    除湿機によって水分が除去され、かつ加熱器によって加熱された温風を、前記乾燥室に供給する押し込みファンと、
    前記乾燥室から排出される排気を吸引して外部に排出する排気ファンとを有し、
    前記押し込みファン、前記排気ファン、及びこれらに接続されるダンパのいずれか1又は2以上を調整し、前記乾燥室の圧力を大気圧に近づけた状態で、前記除湿機によって水分が強制的に除去されて加熱された温風を、前記送り側メッシュベルトを通過させて前記畜糞の乾燥に使用することを特徴とする畜糞の仕上げ乾燥設備。
  2. 請求項1記載の畜糞の仕上げ乾燥設備において、前記乾燥室内で前記送り側メッシュベルトの上方には、該送り側メッシュベルトに載った前記畜糞を撹拌するロータリ撹拌羽根が設けられていることを特徴とする畜糞の仕上げ乾燥設備。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の畜糞の仕上げ乾燥設備において、前記ホッパーの底部には、該ホッパーから前記送り側メッシュベルト上に切り出される前記畜糞の該送り側メッシュベルト上の高さを決める高さ調整可能な切り出しゲートが設けられていることを特徴とする畜糞の仕上げ乾燥設備。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の畜糞の仕上げ乾燥設備において、前記メッシュコンベアには、該メッシュコンベアのリターン側メッシュベルトに詰まった畜糞を吹き飛ばす高速ガス噴出手段が設けられていることを特徴とする畜糞の仕上げ乾燥設備。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の畜糞の仕上げ乾燥設備において、前記乾燥室の底部は熱風フードを形成し、該乾燥室の天井部は排気フードを形成して、前記温風が前記送り側メッシュベルトの底部から上に向けて流れることを特徴とする畜糞の仕上げ乾燥設備。
  6. 請求項5記載の畜糞の仕上げ乾燥設備において、前記熱風フードには、該熱風フード内に落下して滞留する前記畜糞を下方へ落下させるための払落し手段と、該払落し手段で落下させた前記畜糞を回収するための払出し手段が設けられていることを特徴とする畜糞の仕上げ乾燥設備。
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WO2013012008A1 (ja) * 2011-07-19 2013-01-24 バブコック日立株式会社 乾燥コンベア装置ならびにそれを備えた火力発電システム
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