JP3110971U - 碍子支持器具 - Google Patents

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秀徳 田澤
英信 稲村
孝一 板垣
中 千葉
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Abstract

【課題】電線ラックを取付け可能で、取付けの作業時間を短縮することができる碍子支持器具を提供する。
【解決手段】取付アーム11が、各支持面22の両端に引通用固定孔を有し、各支持面22に間隔をあけて複数の部材取付孔22bを有している。各取付部材12が、基板と、基板の片面から突出する1対の第1保持部と、基板の反対面から突出する1対の第2保持部とを有している。各槍出アーム13が、各引通用固定孔の間隔に合わせて互いに電柱2の長さ方向に間隔をあけて、電柱2に対し垂直に取り付けられている。取付アーム11は、各引通用固定孔で各槍出アーム13に結合されている。各取付部材12は、基板を取付面21に当てた状態で、第1保持部および各部材取付孔22bで取付アーム11に結合されている。各取付部材12は、各第2保持部で電線ラック1を結合している。
【選択図】図1

Description

本考案は、電線ラックを電柱で支持するための碍子支持器具に関する。
一般的な碍子支持器具として、電柱に対して垂直に取り付けられたアーム状の槍出部材と、その先端に取り付けられた金属製角材とを有し、碍子の種類に応じて金属製角材に取付け用の穴を加工し、その穴に碍子を取り付けるよう構成されたものがある。また、電柱用バンドで電柱に締め付けて取り付けられた金具に、電柱から突出するよう腕金を設け、その腕金に碍子などを取り付けるようにしたものもある(特許文献1参照)。
また、電柱で複数の電線をまとめて支持するために、長さ方向に沿って複数の電線用碍子を一体的に有する電線ラックが開発されている。
特開2003−324830号公報
しかしながら、一般的な碍子支持器具は、電線ラックを取り付けようとすると、現場で取付け用の穴を加工する必要があるため、作業時間がかかるという課題があった。また、特許文献1記載の碍子支持器具は、電線ケーブルや一般の碍子を取り付けるための器具のため、電線ラックは取り付けることができないという課題があった。
本考案は、このような従来の課題に着目してなされたもので、電線ラックを取付け可能で、取付けの作業時間を短縮することができる碍子支持器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係る碍子支持器具は、長さ方向に沿って複数の電線用碍子を一体的に有する電線ラックを電柱で支持するための碍子支持器具であって、取付アームと複数の取付部材と1対の槍出アームとを有し、前記取付アームは細長い角材から成り、互いに反対面となる1対の取付面と各取付面と隣合う1対の支持面とを有し、各支持面の両端に貫通する引通用固定孔を有し、各支持面に長さ方向に間隔をあけて取付部材取付け用の貫通する複数の部材取付孔を有し、各取付部材は、基板と、前記基板の片面から突出して前記取付アームの各支持面を挟む1対の第1保持部と、前記基板の反対面から突出して前記電線ラックを挟む1対の第2保持部とを有し、各第1保持部に前記基板を前記取付面に当てた状態で前記部材取付孔と対応する取付用貫通孔を有し、各第2保持部に前記電線ラック取付け用の貫通するラック取付孔を有し、各槍出アームは、一端に取付アーム取付け用の貫通するアーム取付孔を有し、各アーム取付孔を水平方向に向けて前記取付アームの各引通用固定孔の間隔に合わせて互いに電柱の長さ方向に間隔をあけて電柱に対し垂直に取り付けられていることを、特徴とする。
本考案に係る碍子支持器具は、1対の槍出アームを互いに電柱の長さ方向に間隔をあけ、電柱に対し垂直に取り付けて使用される。1対の第2保持部で電線ラックを挟み、各第2保持部のラック取付孔によりボルトなどで電線ラックを取り付けることができる。各取付部材には電線ラック取付け用のラック取付孔があらかじめ設けられているため、現場でラックを取り付けるための穴を加工する必要がない。また、あらかじめ取付部材に電線ラックを取り付けてから現場に搬入すれば、現場での取付け作業の省略化を図ることもできる。このように、本考案に係る碍子支持器具は、現場での取付け作業を減らして作業時間を短縮することができる。
本考案に係る碍子支持器具は、複数のラック結合部材と1対のアーム結合部材とを有し、各ラック結合部材は各取付部材の前記基板を前記取付アームの前記取付面に当てた状態で各取付用貫通孔と各部材取付孔とに挿入されて各取付部材を前記取付アームに結合しており、各アーム結合部材は前記取付アームの各引通用固定孔と各槍出アームの前記アーム取付孔とに挿入されて前記取付アームを各槍出アームに結合している構成が可能である。この構成では、取付部材を第2保持部が取付アームに対して電柱と反対側に向くよう取付アームに取り付け、第2保持部に電線ラックを取り付けて、引通し装柱が可能となる。
本考案に係る碍子支持器具は、複数のラック結合部材と1対のアーム結合部材とを有し、前記取付アームはさらに各取付面の両端に貫通する両引留用固定孔を有し、各ラック結合部材は各取付部材の前記基板を前記取付アームの前記1対の取付面にそれぞれ当て、両側の取付部材の各第1保持部を互いに重ねた状態で各取付用貫通孔と各部材取付孔とに挿入されて各取付部材を前記取付アームに結合しており、各アーム結合部材は前記取付アームの各両引留用固定孔と各槍出アームの前記アーム取付孔とに挿入されて前記取付アームを各槍出アームに結合している構成が可能である。この構成では、取付部材を第2保持部が取付アームを挟んで両側に配置され、各槍出アームの長さ方向に対して垂直方向に向くよう取付アームに取り付け、第2保持部に電線ラックを取り付けて、両引留装柱が可能となる。
本考案に係る碍子支持器具は、複数の碍子結合部材を有し、前記電線ラックは側面に各電線用碍子を貫通する複数の碍子貫通孔を有し、各碍子結合部材は各取付部材の前記ラック取付孔と前記電線ラックの各碍子貫通孔とに挿入されて前記電線ラックを各取付部材に結合していることが好ましい。この構成では、電線ラックが複数の碍子貫通孔で各取付部材に取り付けられるため、電線ラックを取付アームにさらに確実に取り付けることができる。
本考案によれば、電線ラックを取付け可能で、取付けの作業時間を短縮することができる碍子支持器具を提供することができる。
以下、図面に基づき本考案の実施の形態について説明する。
図1乃至図6は、本考案の実施の形態の碍子支持器具を示している。
図1乃至図4に示すように、碍子支持器具10は、電線ラック1を電柱2で支持するための碍子支持器具10であって、取付アーム11と複数の取付部材12と1対の槍出アーム13と複数のラック結合部材14と1対のアーム結合部材15と複数の碍子結合部材16とを有している。
図4に示すように、電線ラック1は、絶縁性で、長さ方向に沿って複数の電線用碍子3を一体的に有している。電線ラック1は、側面に各電線用碍子3を貫通する複数の碍子貫通孔3aを有している。各電線用碍子3は、電線や引込線などを引っ掛けるためのフック3bと、電線や引込線などを取り付けるための支持孔3cとを有している。なお、図4に示す具体的な一例では、電線ラック1は、4つの電線用碍子3を有している。
図2に示すように、取付アーム11は、細長い金属製の角材から成っている。取付アーム11は、長さ方向に沿って、互いに反対面となる1対の取付面21と、各取付面21と隣合う1対の支持面22とを有している。取付アーム11は、各支持面22の両端に貫通する引通用固定孔22aを有し、各取付面21の両端に貫通する両引留用固定孔21aを有している。各両引留用固定孔21aは、各支持面22の各引通用固定孔22aに対応する各取付面21の位置に設けられている。取付アーム11は、さらに、各支持面22に長さ方向に等間隔で、取付部材12を取り付けるための貫通する4つの部材取付孔22bを有している。
図3に示すように、各取付部材12は、金属製で、基板23と1対の第1保持部24と1対の第2保持部25とを有している。基板23は、矩形の板状に形成されている。各第1保持部24は、基板23の両端から基板23の片面23aに対して垂直に突出して設けられている。各第1保持部24は、その一つ分の厚さと取付アーム11の各支持面22の幅とを合わせた間隔をあけて設けられている。各第1保持部24は、取付アーム11の各支持面22を挟むよう構成されている。各第1保持部24は、基板23の片面23aを取付アーム11の取付面21に当てた状態で部材取付孔22bと対応する位置に、取付用貫通孔24aを有している。
各第2保持部25は、基板23の中央に、基板23の反対面23bに対して垂直に突出して設けられている。各第2保持部25は、電線ラック1を挟むよう、電線ラック1の厚さとほぼ同じ間隔をあけている。各第2保持部25は、電線ラック1を挟んだ状態で碍子貫通孔3aと対応する位置に、電線ラック1を取り付けるための貫通するラック取付孔25aを有している。
図1に示すように、各槍出アーム13は、細長い金属製の角材から成っている。各槍出アーム13は、一端に取付アーム11取付け用の貫通するアーム取付孔13aを有している。各槍出アーム13は、互いに電柱2の長さ方向に間隔をあけて、電柱2に対し垂直に取り付けられている。各槍出アーム13は、各アーム取付孔13aを水平方向に向けて、取付アーム11の各引通用固定孔22aおよび各両引留用固定孔21aの間隔に合わせて平行に取り付けられている。
図1に示すように、各ラック結合部材14は、ラック用ボルト14aとラック用ナット14bとから成っている。各ラック結合部材14は、各取付部材12の基板23を取付アーム11の取付面21に当てた状態で、ラック用ボルト14aを各取付用貫通孔24aと各部材取付孔22bとに挿入し、ラック用ナット14bで留めるようになっている。これにより、各ラック結合部材14は、各取付部材12を取付アーム11に結合可能である。
図1に示すように、各アーム結合部材15は、アーム用ボルト15aとアーム用ナット15bとから成っている。各アーム結合部材15は、取付アーム11の各引通用固定孔22aまたは各両引留用固定孔21aと、アーム用ボルト15aを各槍出アーム13のアーム取付孔13aとに挿入し、アーム用ナット15bで留めるようになっている。これにより、各アーム結合部材15は、取付アーム11を各槍出アーム13に結合している。
図3に示すように、各碍子結合部材16は、碍子用ボルト16aと碍子用ナット16bとから成っている。各碍子結合部材16は、碍子用ボルト16aを各取付部材12のラック取付孔25aと電線ラック1の各碍子貫通孔3aとに挿入し、碍子用ナット16bで留めるようになっている。これにより、各碍子結合部材16は、電線ラック1を各取付部材12に結合可能である。
次に、作用について説明する。
碍子支持器具10は、1対の槍出アーム13を互いに電柱2の長さ方向に間隔をあけ、電柱2に対し垂直に取り付けて使用される。1対の第2保持部25で電線ラック1を挟み、各第2保持部25のラック取付孔25aと電線ラック1の碍子貫通孔3aとに碍子結合部材16を挿入して、電線ラック1を確実に取り付けることができる。各取付部材12には電線ラック1取付け用のラック取付孔25aがあらかじめ設けられているため、現場で電線ラック1を取り付けるための穴を加工する必要がない。また、あらかじめ取付部材12に電線ラック1を取り付けてから現場に搬入すれば、現場での取付け作業の省略化を図ることもできる。このように、碍子支持器具10は、現場での取付け作業を減らして作業時間を短縮することができる。
碍子支持器具10は、以下のようにして引通し装柱が可能である。すなわち、図1に示すように、取付部材12の基板23を取付アーム11の取付面21に当てた状態で、取付用貫通孔24aと部材取付孔22bとにラック結合部材14を挿入して、取付部材12を取付アーム11に結合する。さらに、取付アーム11の各引通用固定孔22aと各槍出アーム13のアーム取付孔13aとに各アーム結合部材15を挿入して、取付アーム11を各槍出アーム13に結合する。この構成により、取付部材12を第2保持部25が取付アーム11に対して電柱2と反対側に向くよう取付アーム11に取り付け、第2保持部25に電線ラック1を取り付けて、引通し装柱が可能となる。
また、碍子支持器具10は、以下のようにして両引留装柱が可能である。すなわち、図5に示すように、各取付部材12の基板23を取付アーム11の1対の取付面21にそれぞれ当て、両側の取付部材12の各第1保持部24を互いに重ねた状態で各取付用貫通孔24aと各部材取付孔22bとに各ラック結合部材14を挿入して、各取付部材12を取付アーム11に結合する。このとき、各第1保持部24が、その一つ分の厚さと取付アーム11の各支持面22の幅とを合わせた間隔をあけて設けられているため、両側の取付部材12の各第1保持部24を互いに重ねた状態で、各取付部材12を取付アーム11に取り付けることができる。さらに、取付アーム11の各両引留用固定孔21aと各槍出アーム13のアーム取付孔13aとに各アーム結合部材15を挿入して、取付アーム11を各槍出アーム13に結合する。この構成により、取付部材12を第2保持部25が取付アーム11を挟んで両側に配置され、各槍出アーム13の長さ方向に対して垂直方向に向くよう取付アーム11に取り付け、第2保持部25に電線ラック1を取り付けて、両引留装柱が可能となる。
また、碍子支持器具10は、以下のようにして片引留装柱も可能である。すなわち、図6に示すように、取付部材12の基板23を取付アーム11の一方の取付面21に当てた状態で、取付用貫通孔24aと部材取付孔22bとにラック結合部材14を挿入して、取付部材12を取付アーム11に結合する。さらに、取付アーム11の各両引留用固定孔21aと各槍出アーム13のアーム取付孔13aとに各アーム結合部材15を挿入して、取付アーム11を各槍出アーム13に結合する。この構成により、取付部材12を第2保持部25が取付アーム11の片側に配置され、各槍出アーム13の長さ方向に対して垂直方向に向くよう取付アーム11に取り付け、第2保持部25に電線ラック1を取り付けて、片引留装柱が可能となる。
本考案の実施の形態の碍子支持器具の引通し装柱での使用状態を示す(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図である。 図1に示す碍子支持器具の取付アームの(a)正面図、(b)右側面図である。 図1に示す碍子支持器具の取付部材の(a)平面図、(b)正面図である。 電線ラックを示す左側面図である。 本考案の実施の形態の碍子支持器具の両引留装柱での使用状態を示す(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図である。 本考案の実施の形態の碍子支持器具の片引留装柱での使用状態を示す(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図である。
符号の説明
1 電線ラック
2 電柱
3 電線用碍子
3a 碍子貫通孔
10 碍子支持器具
11 取付アーム
12 取付部材
13 槍出アーム
13a アーム取付孔
14 ラック結合部材
15 アーム結合部材
16 碍子結合部材
21 取付面
21a 両引留用固定孔
22 支持面
22a 引通用固定孔
22b 部材取付孔
23 基板
24 第1保持部
24a 取付用貫通孔
25 第2保持部
25a ラック取付孔

Claims (4)

  1. 長さ方向に沿って複数の電線用碍子を一体的に有する電線ラックを電柱で支持するための碍子支持器具であって、
    取付アームと複数の取付部材と1対の槍出アームとを有し、
    前記取付アームは細長い角材から成り、互いに反対面となる1対の取付面と各取付面と隣合う1対の支持面とを有し、各支持面の両端に貫通する引通用固定孔を有し、各支持面に長さ方向に間隔をあけて取付部材取付け用の貫通する複数の部材取付孔を有し、
    各取付部材は、基板と、前記基板の片面から突出して前記取付アームの各支持面を挟む1対の第1保持部と、前記基板の反対面から突出して前記電線ラックを挟む1対の第2保持部とを有し、各第1保持部に前記基板を前記取付面に当てた状態で前記部材取付孔と対応する取付用貫通孔を有し、各第2保持部に前記電線ラック取付け用の貫通するラック取付孔を有し、
    各槍出アームは、一端に取付アーム取付け用の貫通するアーム取付孔を有し、各アーム取付孔を水平方向に向けて前記取付アームの各引通用固定孔の間隔に合わせて互いに電柱の長さ方向に間隔をあけて電柱に対し垂直に取り付けられていることを、
    特徴とする碍子支持器具。
  2. 複数のラック結合部材と1対のアーム結合部材とを有し、各ラック結合部材は各取付部材の前記基板を前記取付アームの前記取付面に当てた状態で各取付用貫通孔と各部材取付孔とに挿入されて各取付部材を前記取付アームに結合しており、各アーム結合部材は前記取付アームの各引通用固定孔と各槍出アームの前記アーム取付孔とに挿入されて前記取付アームを各槍出アームに結合していることを、特徴とする請求項1記載の碍子支持器具。
  3. 複数のラック結合部材と1対のアーム結合部材とを有し、前記取付アームはさらに各取付面の両端に貫通する両引留用固定孔を有し、各ラック結合部材は各取付部材の前記基板を前記取付アームの前記1対の取付面にそれぞれ当て、両側の取付部材の各第1保持部を互いに重ねた状態で各取付用貫通孔と各部材取付孔とに挿入されて各取付部材を前記取付アームに結合しており、各アーム結合部材は前記取付アームの各両引留用固定孔と各槍出アームの前記アーム取付孔とに挿入されて前記取付アームを各槍出アームに結合していることを、特徴とする請求項1記載の碍子支持器具。
  4. 複数の碍子結合部材を有し、前記電線ラックは側面に各電線用碍子を貫通する複数の碍子貫通孔を有し、各碍子結合部材は各取付部材の前記ラック取付孔と前記電線ラックの各碍子貫通孔とに挿入されて前記電線ラックを各取付部材に結合していることを、特徴とする請求項1,2または3記載の碍子支持器具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101255117B1 (ko) 2012-03-15 2013-04-23 제룡산업 주식회사 저압 가선용 애자 일체형 랙크

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