JP3110769B2 - 光周波数多重通信システム - Google Patents

光周波数多重通信システム

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JP3110769B2
JP3110769B2 JP03011298A JP1129891A JP3110769B2 JP 3110769 B2 JP3110769 B2 JP 3110769B2 JP 03011298 A JP03011298 A JP 03011298A JP 1129891 A JP1129891 A JP 1129891A JP 3110769 B2 JP3110769 B2 JP 3110769B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】[発明の目的] 【0002】 【産業上の利用分野】本発明は、光周波数多重通信シス
テムに係り、特に光周波数間隔安定化方式に関する。 【0003】 【従来の技術】光周波数多重通信システムにおいて複数
の信号光相互の周波数間隔を安定させる方法は、光周
波数基準として掃引光源を用いる方式や、周期透過型光
フィルタを用いる方式、あるいは櫛状光を用いる方式な
ど、いくつかの方式が提案されている。これらは例え
ば、野須による「光波通信技術」(電子情報通信学会誌
Vo.l 72 No.2 pp.141-148 1989年 2月)などにまとめら
れている。 【0004】これらの方式のうち、周期透過型光フィル
タを用いる方式(以下、周期フィルタ方式と呼ぶ)は、
多数の信号光が存在する場合でも容易にかつ高精度に光
周波数間隔を等しく制御できるという特徴を持つといわ
れている。 【0005】期フィルタ方式は、等しい周波数間隔
で透過域を持つような周期透過型光フィルタの各透過域
に1つずつ信号光を同調させることにより、多数の信号
光相互の周波数間隔を安定化させる方式である。各信
号光の周波数を制御するための信号は、周波数多重
された信号を周期透過型光フィルタを通過させた後、
その透過光を光検波器により直接検波し、この検波電流
と各光信号が持つ特有の信号との相関を取ることにより
得られる。多くの場合(例えば、Toba他、Electonics L
etters Vol.25, No.9 1989年pp.574-576)、周波数多
重された光を1つの周期透過型光フィルタを通し、その
透過光を1つの光検波器で検波し、その検波電流を送信
器の数だけ分岐して、各々の分岐先で各々のチャネル特
有の信号と相関をとって、各々の送信器の周波数制御
信号を得ている。しかし、この方法は、光送信器が複
数の場所に分散してある場合には、そのまま用いること
はできない。その様な場合、前述の方法に改良を加える
必要があるが、いままでに1つ報告されている方法があ
る。それは、GlanceらによってIEEE Journal of Lightw
ave Technology Vol.6 No.11 1988年pp.1770-1781に発
表されているもので、各々の光送信器がそれぞれ周期透
過型光フィルタを持っていて、センター局が基準光1つ
を送り、各々の局はそれぞれの周期透過型光フィルタの
周期的な透過域の1つをその基準光に合わせるように制
御するというものである。しかし、この方式には2つ大
きな問題点がある。 【0006】1つは、周期透過型光フィルタはその透過
域の1つをある周波数に固定したからといってその透
過周期が一定値になるとは限らないことである。例え
ば、周期透過型光フィルタの中でも代表的なファブリー
・ペロー・エタロンでは、図14に示すような構造にお
いて図16に示すような透過特性を持ち、ある光周波数
o にフィルタの透過域の中心があるための条件は、 (4π/c)fo s s cosθ±π=2mπ (n
a s ) ns :ファブリー・ペロー・エタロン内の屈曲率 hs :ファブリー・ペロー・エタロンの厚さ θ:ファブリー・ペロー・エタロン内の光の反射角度 c:光速 na :ファブリー・ペロー・エタロンの外の媒質の屈曲
率 である。ここでmは任意の整数であり、mの値が変化す
ることにより、同じ周波数fo に透過域の1つの中心が
ある場合でも、屈曲率ns や厚さhs 、反射角の余弦c
osθが異なっていることがある。 【0007】ファブリー・ペロー・エタロンの透過周
、 c/(2ns s cosθ) であるので、ns やhs 、cosθが異なる値を持つと
透過周期も変わってしまう。一般にこの様な光フィルタ
では、ns やhs は温度や製作誤差などによって容易に
変化し得るし、反射角θも設置の精度によって変化して
しまい、特性がまったく等しいフィルタを作ることは大
変難しい。さらにθやhs は透過周波数の制御をする
ためにわざと可変に作ってあることがある。透過周期が
フィルタごとに異なるということは、基準光から離れた
光周波数では透過域の中心の絶対周波数が各々のフィ
ルタごとに違ってしまう可能性が有り、図15におい
て、自局の信号光がフィルタの透過特性2のいずれかの
ピークに同調されるとすると、信号光を立てる目標とな
る周波数3から例えばΔFずれてしまうということであ
る。 【0008】2つ目の問題点は、基準光や信号光を周期
透過型光フィルタの透過域に固定しようとしても、制御
装置の精度や、光スペクトルの線幅、フィルタの透過域
の幅によって光スペクトルの中心周波数とフィルタの
透過域の中心周波数がずれる可能性があるということで
ある。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】以上の通り、周期透過
型フィルタは透過周期がフィルタごとに異なるため
つの基準光から離れた所では透過域の中心の絶対周波数
フィルタごとに異なる量ずれる可能性がある。また光
を周期透過型光フィルタの透過域に固定しようとして
も、制御装置の精度や、光スペクトルの線幅、フィルタ
の透過域の幅によって光スペクトルの中心周波数とフ
ィルタの透過域の中心周波数がずれる可能性がある。そ
ため、光周波数間隔制御に限界が生じ、システム使用
可能チャネル数に限界が生ずるという問題点があった。 【0010】そこで、本発明は、光周波数多重通信シス
テムにおいて、複数箇所に分散した複数の送信器の信
周波数をより高精度に安定化させることにより、シ
ステム使用可能チャネル数を増加させることを目的とす
る。 【0011】[発明の構成] 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、透過周期可変の周期透過型光フィルタを備え
た複数の光送受信器が設置され、前記光送受信器は、基
準光源から出力された基準光の分配を受け、前記周期透
過型光フィルタの特定の透過率を与える光周波数を前記
基準光の光周波数に同調させるように構成された光周波
数多重通信システムにおいて、前記基準光源は、複数個
設けられ、複数の前記基準光源は、発生する基準光の光
周波数を互いに異にし、前記光送受信器の前記周期透過
型光フィルタの複数の特定の透過率を与える光周波数
は、前記複数の基準光源からの前記基準光の光周波数に
対してそれぞれ同調されていることを特徴とする。 【0013】 【作用】本発明の光周波数多重通信システムは、上記構
成の如く、光周波数の異なる基準光を複数設け、その
内、2つ以上の基準光に各々の送受信器に備えられる周
期透過型光フィルタを同調させ、その周期透過型光フィ
ルタの出力光を用いて送受信器出力光周波数の安定化を
図るものであり、その具体的作用は以下のように説明さ
れる。 【0014】まず、説明を簡単にするために光をフィル
タの透過域にロックする際の同期誤差は考えないことに
する。 【0015】使用する周期透過型光フィルタは周囲温度
等が変化しても周波数間隔と透過域の絶対周波数の
値を目標値に一致させることができるように可変である
とする。従来の技術で述べたように基準光を1本だけ
用いる方式では図15で示したように基準光1から離れ
たところでは使用する周期透過型光フィルタの透過域
中心とシステムによって規定される目標とする周波数
とがずれている可能性があった。しかしここで考慮し
ている周期透過型フィルタでは透過周期の可変範囲を
FSR±ΔFSRとしたとき、その中にかならず目標
する透過周期FSRに合う値が存在する。従って、その
制御を適切に行えば前述のずれΔFをなくすことができ
る。そのためには、ずれΔFが顕著になってくる光周波
図1に示すように制御の目標となる第2の基準光4
をおき透過域が第2の基準光4にもロックされるよう
にすれば良い。 【0016】第2の基準光4を立てる光周波数は、各ス
ペクトルについての前述のずれΔFを修正するという意
味では、第1の基準光1から遠ければ遠いほど良いが、
あまり遠くに立てすぎると誤って本来ロックすべきでな
透過域基準光ロックてしまう危険がある。した
がって適切な制御を行うためには第1の基準光と第2の
基準光4の周波数間隔にはある上限が存在する。 【0017】ここで、基準の光周波数にフィルタの透
過域ロックする際の同期誤差も考慮に入れることにす
。誤って隣の透過域基準光ロックるという状況
を考えると図2のようになる。このとき、使用している
周期透過型光フィルタはその透過周期の可変範囲の最も
端、つまり+ΔFSRまたは−ΔFSR(図2では+の
場合を考えている)におり、第1の基準光1の光周波数
に対する透過域のピークの光周波数の起り得る同期
誤差の最大値fstd でずれている。そして、本来第2の
基準光4ロックされるべき透過域の隣の透過域がやは
りfstd だけずれて第2の基準光4にロックされてい
る。第1の基準光1と第2の基準光4の間の最小設定チ
ャネル数は、 (FSR−2fstd )/ΔFSR となる。したがって第1の基準光1と第2の基準光4の
間の設定チャネル数がこの値より小さければ、誤って
隣の透過域に基準光がロックされるということはない。
また、同期誤差によって起り得る周波数誤差が透過周
期誤差の合計によって起り得る周波数誤差より大きい
ような間隔で2本の基準光を立てても意味がない。した
がってその下限は、 2fstd /ΔFSR となり、結局、2本の基準光の周波数間隔が、 (FSR−2fstd )/ΔFSR>d>2fstd /ΔFSR (1) で記述される整数dに周波数間隔FSRを掛けた
ものであるとき有効である。 【0018】準光を2本立てても基準フィルタの
透過域ロックする際の同期誤差が存在する。したがっ
フィルタの透過周期必ず目標値になっているとは限
らない。2本の基準光から遠くはなれた透過域では、図
3に示すように透過域がその目標とする周波数から大き
くずれてしまう可能性がある。したがって、この場合、
図4に示すように、同様の類推により第3の基準光を立
てると効果がある。同様にして、チャネル数が増えた場
合にはより多くの基準光を立てれば良い。 【0019】また、前述の下限以下の間隔で複数の基準
光が立てられた場合でも、その中の2本の組の光周波数
間隔が、図5のように前記の式(1)式で与えられるd
にFSRを乗算したものとなっていれば、基準光6を複
数立てることによりフィルタの安定化の効果がある。 【0020】 【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 【0021】まず周波数軸上の配置について示すと、
基準光が2本の場合は図6のように周波数間隔が
(1)式の範囲に当てはまる数dに透過周期FSRを掛
けただけ離れているように配置すれば良い。基準光が3
本以上の場合、図4のように第1の基準光1と第2の基
準光4は(1)式のd×FSRだけはなれており、それ
以降の基準光は透過域の中心と目標とする周波数との
ずれが顕著になるあたりでそれが補正できるような位置
に配置する方法や、図5のように基準光を小さいチャネ
ル間隔で大量に配置しその中のどれか2本の組が(1)
式を満たすようにしても良い。 【0022】図7は基準光が2本の場合でスター型のシ
ステムの例である。第1及び第2の基準光を出すための
基準光源が7及び8−1である。基準光源はレーザダイ
オードなどの光を出力する素子とそれを駆動する駆動回
路からなり、駆動信号にはそれぞれの基準光に特有の信
号が用いられる。このとき制御の混乱を避けるためにこ
の特有の信号にはM系列やそれぞれ周波数の異なる正
弦波など各々が直交する信号を用いると良い。また、こ
れらの信号があまり高速なものであると受信時に他の光
送信器からの送信データと混信しやすくなるので、シス
テムで規定される送信レートよりずっと遅いもの(例え
ばデータレートが600Mbpsなら基準光の信号は数
十kHzなど)を用いると良い。基準光源7,8−1か
ら出た光はカップラと呼ばれる光合分波器9−1で合波
され、基準となる周期透過型光フィルタ10を通る。フ
ィルタ10は具体的にはファブリー・ペロー共振器やリ
ング共振器などであり、特性が変化しないように機械的
にしっかり固定され、高い精度で温度制御されている。
周期透過型光フィルタ10の出力光はカップラ9−2
分けられ、その一部は基準光の周波数制御装置11にフ
ィードバックされ、残りはシステムに送り出される。 【0023】この制御装置11は基準光の周波数を安
定化するための装置であり、フォトダイオードなどの光
検波器、基準光源にのせられた信号と検出された信号と
の相関を取る相関器、その出力の大きさを適切なエラー
信号に変換する装置などからなる。制御装置11の出力
は基準光源にフィードバックされて、基準光は基準周期
透過型光フィルタ10の透過域にロックされる。一方シ
ステムに送り出された基準光はスターカップラ12に送
信される。スターカップラ12は多対多の接続を行う合
分波器で、入力されてきた光をすべて混ぜ合わせて出力
端に分配する受動素子である。スターカップラ12には
基準光のほかに光各送信器からの送信光が入力される。
13は加入者側の光送受信器を示す。14,16は各送
信器からのスターカップラ12への入力端光ファイバ、
15,17はスターカップラ12から各送受信器への出
力端光ファイバを示す。 【0024】光送受信器13の詳細を示す図8におい
て、スターカップラ12からの出力は出力端光ファイバ
17を通って送受信器13に送られる。送受信器13か
らの出力は入力端ファイバ16を通ってスターカップラ
12へ送られる。光ファイバ17から送られてきた光は
カップラ9−5で分けられ、一部、光路29に分岐され
部分が送信器の制御用に用いられ、残りの大部分は
光路30を通って受信器18が受信する。光路29に分
岐された送信周波数制御用の光はカップラ9−4よっ
て光路31から入力された自局の光送信器からの光と合
波され、周期透過型光フィルタ19を通る。ここでフィ
ルタ19はやはりファブリー・ペロー共振器やリング共
振器などであり、その透過周期はFSR±ΔFSRの範
囲で可変であり、透過周期の変化に伴なって透過域の絶
対周波数も変化する。周期透過型光フィルタ19の出力
はフォトダイオードなどで構成される光検波器20で
気信号に変換される。変換された信号はいくつかに分け
られるが、分けた後の信号強度が小さ過ぎる場合など
は、分ける前にアンプ(図示しない)などで増幅をして
おくと良い。また、分ける前に不必要な周波数成分を除
去するためのフィルタ(図示しない)を入れておくと良
い。 【0025】得られた信号の一部は周期透過型光フィル
タ19の透過域を基準光に固定するための系に分配され
る。この系は第1の基準光1にのっている信号と相関を
取るための第1の相関器21と第2の基準光4にのって
いる信号と相関を取るための第2の相関器22−1とそ
れらの相関器出力が最大になるように周期透過型光フィ
ルタ19を制御する制御装置23からなる。基準光1,
4にのせる信号はシステム内のすべての送信局に予め
らされており、それぞれの送信局は送信されてきた基準
光1,4と相関をとるための信号発生(図示しない)
を備えているものとする。 【0026】制御装置23では以下のようなフィルタ制
御を行う。まず、第1の相関器21の出力が最大になる
ようにフィルタ19を制御する。ここで、第2の相関器
22−1の出力の大きさを記憶しておく。次に、フィル
タ19を少しずらして先ほど第1の基準光1ロックし
た透過域の隣の透過域第1の基準光1ロックする。
そして、先ほど記憶した第2の相関器22−1の出力
と、この相関器22−1の新しい出力を比較してその大
きいほうに改めてロックする。このような動作を繰り返
して、相関器21と22−1の出力がともに最大となる
透過域を探して、そこに周期透過型光フィルタ19をロ
ックする。一旦両方の最大値と思われるところにロック
したら、ファブリー・ペロー共振器やリング共振器の場
合は、その後は第1の相関器21からの出力が常に最大
になるようロックが外れないようにすれば第2の相
関器22−1からの出力による制御はもう必要無く、第
2の相関器22−1からの入力端は外してしまう、ある
いは信号を無視してしまってかまわない。 【0027】具体的なフィルタ制御の例を図9に示す。 【0028】ステップ901で第1の基準光1の信号を
検出し、ステップ902で第1の基準光1の信号が極大
となるようにフィルタ19を制御し、この山をY1
し、このときの第2の基準光4の信号強度をP21とす
る。 【0029】次いで、ステップ903で、フィルタ19
の透過周期を広げ、次の第の基準光の極大値をさが
し、この山をY2 とし、このときの第2の基準光の信
号強度をP22とする。 【0030】ステップ904では、第2の基準光の強
度P21とP22とを比較し、後の強度P22が先の強度P21
より大きい場合にはステップ905へ移行し、Y 2 →Y
1 ,P21→P20,P22→P21とする。したがって、強度
P21の記憶領域には、次第に大きな値が記録されてゆ
く。 【0031】一方、ステップ904で、後の強度P22
先の強度P21より小さくなり、即ちP22≦P21が判別さ
れた場合には、次の処理を行うべくステップ906へ移
行する。 【0032】ステップ906では、ステップ905で得
られた強度P20が値を持つか否かを判別し、値を持つ場
合には、ステップ910へジャンプするが、値を持たな
い場合には、ステップ907へ移行し、透過周期をせば
め、山Y1 の1つ前のをさがし、これをYo とし、こ
のときの第2の基準光の信号強度をP20とする。 【0033】次いで、ステップ908では、この値P20
が前の強度P21より大であるか否かを判別し、大であれ
ばステップ909へ移行して、 Yo →Y1 ,P21→P22,P20→P21 とし、ステップ907〜909を繰り返す。したがっ
て、ステップ909では、透過周期をせばめてゆくこと
により、強度P 21 の値を最大とすることができる。ステ
ップ910では、フィルタ19を制御して、山Y1 へ移
動し、第1または第2の基準光(1または4)の信号が
常に極大値を保つように、フィルタ19を制御する。 【0034】つぎに、以上のような手順で正しく制御さ
れた周期透過型光フィルタ19を用いて、送信光の制御
を行う方法をのべる。基本的には、基準光の制御と同じ
手順である。 【0035】まず、図8において、レーザダイオードな
どの光出力素子27とそれを駆動する駆動回路26から
成る送信光源にはデータ信号による変調がかけられる。
また、それに加えて低周波正弦波信号や、M系列などに
よるその送信器特有の信号による変調がかけられるこ
ともある。その出力光はカップラ9−3で分けられ、一
部は光路31を通って周期透過型光フィルタ19へフィ
ードバックされる。残りは光路32を通って光スイッチ
28へ導かれる。フィルタ19の出力は基準光1,4や
他チャネルからの信号と共に前述の光検波器20で受信
される。その光検波器20から分けられた信号を前記第
1及び第2の相関器とは別の相関器24を用いて前述の
データ信号あるいはその送信器特有の信号と相関を取
り、その出力はエラー信号生成用の制御装置25によっ
て適切なエラー信号に変換され、前述のレーザ駆動回路
26にフィードバックされる。また、制御装置25は光
出力素子27からの送信光が正しい周波数位置におか
れるまで、光スイッチ28をオフにしておき、制御の途
中の正しくない周波数の光が外部に漏れないようにし
ておく。制御装置25は光出力素子27からの送信光が
正しい周波数位置におかれていると判断したら光スイ
ッチ28をオンにして、送信を開始する。 【0036】図10に送信光の制御方式をフローチャー
トで示す。 【0037】ステップ1001でフィルタ19が正しく
制御されていることを確認し、ステップ1002でレー
ザ駆動回路26を制御して希望するチャネルへ移動し、
ステップ1003で駆動回路26を制御して相関器24
の自局信号の出力の極大値をさがす。 【0038】次いで、極大値をさがしたらステップ10
04で光スイッチ28をオンとし、ステップ1005以
下で相関器24の出力が常に極大値になるようにレーザ
駆動回路26を制御する。 【0039】以上により、図7及び図8に示す光通信シ
ステムでは、2本の基準光を用いて送信周波数制御を
行うので、複数個所に分散した複数の送信器の信号光周
波数の安定化を図ることができ、システムの使用可能チ
ャネル数をより多くすることができる。 【0040】図11、図12は基準光が3つ以上ある場
合のシステム構成例を示す。図12は図11に示す送受
信器13´の詳細を示すブロック図である。基準光の送
信側では第3の基準光に対する基準光源8−2…が追加
され、送受信器13’側では第3の基準光に対する相関
器22−2が追加されているが、その他は図7、図8に
示すシステムと同じであり、3つ目以降の基準光源の制
御もまったく同様に行われる。また、フィルタ制御のた
めの制御装置23の行う制御はすべての基準光1,4,
5からの信号が最大になるようにフィルタ19を制御す
るということで、2つの場合とほぼ同じである。さら
に、いったんフィルタ19が正しくロックされたら、第
1の基準光についての相関器21からの信号だけに気を
つけていれば良く、それ以外は無視して良いということ
も、前の場合と同じである。 【0041】図13はバス型のネットワークの場合の例
である。基準光を出す局はバス34の端にありそこから
光合分波器33を介してすべての送受信器35に基準光
が送信される。各々の送受信器34は図8または図12
の送受信器13,13´と同じである。 【0042】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施
できる。 【0043】 【発明の効果】以上の通り、本発明による光周波数多重
通信システムは、複数の基準光を用いて、複数の光送受
信器のそれぞれに内蔵される周期透過型光フィルタを同
調し、その出力光を用いて各々の光送受信器の出力光周
波数を安定化させるので、1つの基準光のみを用いてい
従来方式より多くの光周波数多重数が得られる効果が
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、本発明の作用を示す説明図で、基準光
を2本にした場合の理想的なスペクトル線図である。 【図2】図2は中心周波数のずれの大きさの最大値f
std 及び周波数間隔のずれΔFSRを考慮に入れた場合
のスペクトル線図である。 【図3】図3は、遠く離れたチャネルでの透過域のずれ
を示すスペクトル線図である。 【図4】図4は、本発明の作用を示す説明図で、基準光
を3本にした場合のスペクトル線図である。 【図5】図5は、本発明の作用を示す説明図で、基準光
を小さい周波数間隔で多数とした場合のスペクトル線図
である。 【図6】図6は、図1に対し、2本の基準光の配置状態
を示す説明図である。 【図7】図7は、2本の基準光を用いて本発明を実施し
たスター型ネットワークによる光通信システムのブロッ
ク図である。 【図8】図8は、図7の送受信器の詳細を示すブロック
図である。 【図9】図9は、フィルタ制御方式を示すフローチャー
トである。 【図10】図10は、送信光の制御方式を示すフローチ
ャートである。 【図11】図11は、3本以上の基準光を用いて本発明
を実施したスター型ネットワークによる光通信システム
のブロック図である。 【図12】図12は、図11の送受信器の詳細を示すブ
ロック図である。 【図13】図13は、本発明を実施したバス型ネットワ
ークによる光通信システムのブロック図である。 【図14】図14は、ファブリー・ペロー・エタロン板
の構成を示す説明図である。 【図15】図15は基準光が1本のみである従来例を示
すスペクトル線図である。 【図16】図16は、ファブリー・ペロー・エタロン板
の透過特性を示すスペクトル線図である。 【符号の説明】 1 第1の基準光 2 周期透過型光フィルタの透過スペクトル 3 信号光を立てる目標となる周波数 4 第2の基準光 5 第3の基準光 6 多数の基準光 7 第1の基準光の光源 8−1 第2の基準光の光源 8−2 第3の基準光の光源 10 基準となる周期透過型光フィルタ 13 加入者側の光送受信器 19 周期透過型光フィルタ 21 第1の基準光の信号との相関器 22−1 第2の基準光の信号との相関器 22−2 第3の基準光の信号との相関器 23 周期透過型光フィルタの制御装置 24 送信光の信号との相関器 25 送信光の周波数制御装置 26 レーザ駆動回路 28 光スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 N.Shimosaka,et a l.,”Frequency Sepa ration Locking and Synchronization f or FDM Optical Sou rce Using widely F requency Tunable L aser Diodes”,IEEE JSAC,Vol.8,No.6,p p.1078−1086. 馬場伸一,他,”B−984 分散系に おける光周波数間隔制御方式”,1991年 電子情報通信学会春季全国大会講演論文 集,分冊4,p.4−146. (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 - 10/28 H04J 14/00 - 14/08 G02B 5/28

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項l】 透過周期可変の周期透過型光フィルタを
    備えた複数の光送受信器が設置され、 前記光送受信器は、基準光源から出力された基準光の分
    配を受け、前記周期透過型光フィルタの特定の透過率を
    与える光周波数を前記基準光の光周波数に同調させるよ
    うに構成された光周波数多重通信システム において、前記基準光源は、複数個設けられ、 複数の前記基準光源は、発生する基準光の光周波数を互
    いに異にし、 前記光送受信器の前記周期透過型光フィルタの複数の特
    定の透過率を与える光周波数は、前記複数の基準光源か
    らの前記基準光の光周波数に対してそれぞれ同調されて
    いる とを特徴とする光周波数多重通信システム。 【請求項2】 請求項1に記載の光周波数多重通信シス
    テムにおいて、前記基準光の数が2本であるとき該2本
    の基準光の周波数間隔が、 前記周期透過型光フィルタの目標とする透過周期をFS
    Rとし、前記複数の周期透過型光フィルタの透過周期の
    可変範囲を±ΔFSRとし、制御装置の制御精度によっ
    て起り得る前記周期透過型光フィルタの透過域の中心
    周波数と前記基準光の光スペクトルの中心周波数のず
    れの大きさの最大値をfstd としたとき、 (FSR−2fstd )/ΔFSR>d>2fstd /ΔF
    SR となる整数dにFSRを掛けた周波数(d×FSR)
    であることを特徴とする光周波数多重通信システム。 【請求項3】 請求項1に記載の光周波数多重通信シス
    テムにおいて、前記基準光が3本以上であるとき、前記
    3本以上の基準光の中に、 前記周期透過型光フィルタの目標とする透過周期をFS
    Rとし、前記複数の周期透過型光フィルタの透過周期の
    可変範囲を±ΔFSRとし、制御装置の制御精度によっ
    て起り得る前記周期透過型光フィルタの透過域の中心
    周波数と前記基準光の光スペクトルの中心周波数のず
    れの大きさの最大値をfstd としたとき、 (FSR−2fstd )/ΔFSR>d>2fstd /ΔF
    SR となる整数dにFSRを掛けた周波数(d×FSR)
    となるような周波数間隔を持つ組みが前記複数の基準
    光の内の2本の組み合わせ中に存在することを特徴とす
    る光周波数多重通信システム
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N.Shimosaka,et al.,"Frequency Separation Locking and Synchronization for FDM Optical Source Using widely Frequency Tunable Laser Diodes",IEEE JSAC,Vol.8,No.6,pp.1078−1086.
馬場伸一,他,"B−984 分散系における光周波数間隔制御方式",1991年電子情報通信学会春季全国大会講演論文集,分冊4,p.4−146.

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